JPH0696052A - 時系列データ分類・予測装置 - Google Patents

時系列データ分類・予測装置

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JPH0696052A
JPH0696052A JP27102392A JP27102392A JPH0696052A JP H0696052 A JPH0696052 A JP H0696052A JP 27102392 A JP27102392 A JP 27102392A JP 27102392 A JP27102392 A JP 27102392A JP H0696052 A JPH0696052 A JP H0696052A
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JP
Japan
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time
series data
classification
feature quantity
data
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JP27102392A
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English (en)
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Ryohei Orihara
良平 折原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0696052A publication Critical patent/JPH0696052A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】時系列データから時機の分類結果を自動的に決
定でき、各特徴量の経時変化に関する特徴量を自動的に
導入でき、時機の分類・予測結果に対してその理由をオ
ペレータ等に説明することが可能となる装置を得ること
にある。 【構成】時系列データ収集手段1で収集した時系列デー
タのある対象システムの特徴を示す特定の特徴量の時系
列データの経時変化に基づき分類クラスを決定するため
の分類クラス決定手段2と、1からの時系列データの各
特徴量の経時変化によって定義される新たな記号的特徴
量を導入する記号的特徴量導入手段3と、1からの時系
列データの各特徴量の経時変化によって定義される新た
な数値的特徴量を導入する数値的特徴量導入手段4と、
2と3と4の出力をそれぞれ入力し、ある時点のデータ
からその時点以降のデータの頬分類予測値を算出する分
類・予測算出手段6とを具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値および記号で表現
された特徴量によって記述された複数の時系列データに
対し、特定の一つあるいは複数の特徴量の経時変化から
過去の時系列データを分類し、またはその特徴量の未来
の値を予測する時系列データ分類・予測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年人工知能の研究において、例題を与
えることによって、対象とする概念の一般知識を発見す
る機械学習の技術が広く研究されつつある。その一つの
方向として、数値または記号で表現された幾つかの特徴
量と、それに対してオペレータ等が事前にデータを吟味
して与える分類結果を事例とし、多数の事例を分類装置
の例題として与えることによって、特徴量と分類結果の
間の一般法則を見付け出し、新たな事例が与えられたと
きに、その事例の持つ特徴量を評価して分類結果を、出
力する装置が開発されている。さらにこれを用いて、時
機分類装置、あるいは分類結果を決める基になつた特徴
量の未来値を予測する時機予測装置が開発されている。
【0003】この場合の手続きの表現方法としては、特
徴量を入力とし、分類結果を出力、または、分類結果を
判定するために、層状神経回路網による方法が用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の技術
では、以下のような問題点がある。
【0005】1)分類装置に対して数値または記号で表
現された特徴量によって記述された多数の時系列データ
を与えて時機を分類しようとする時、その分類結果は、
事前にオペレータ等がデータを吟味した上で与える必要
がある。
【0006】2)時系列データを与えて時機を分類しよ
うとする時、各時機の特徴量は、その特徴量が時間に対
してどう変化してきたかの情報を持っていないので、時
系列データを与えただけでは正しい分類ができない。
【0007】3)時系列データを与えて時機を分類する
時機分類装置においては、分類結果を判定する手続きの
表現方法として層状神経回路網が用いられているため、
分類結果に対し、なぜそのように分類されたかをオペレ
ータ等に説明することができない。
【0008】4)時機予測装置は、ある特徴量の分類す
べき時機以降の値に基づく分類結果を決める基になった
特徴量の未来の値を予測する予測装置として用いること
ができるという利点を有しているが、分類結果を判定す
る手続きの表現方法として、層状神経回路網が用いられ
ているため、予測結果に対し、なぜそのように予測した
かをオペレータ等に説明することができない。
【0009】本発明は、時系列データから時機の分類結
果を自動的に決定でき、また時機の分類の必要となる各
特徴量の経時変化に関する特徴量を自動的に導入でき、
さらに時機の分類/予測結果に対してその理由をオペレ
ータ等に説明することが可能となる時系列データの分類
・予測装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、特定の一つあるいは複
数の特徴量の値を時刻毎に表形式に記録した時系列デー
タを収集する時系列データ収集手段と、この時系列デー
タ収集手段で収集した時系列データのある対象システム
の特徴を示す特定の特徴量の時系列データの経時変化に
基づき分類クラスを決定するための分類クラス決定手段
と、前記時系列データ収集手段からの時系列データの各
特徴量の経時変化によって定義される新たな記号的特徴
量を導入する記号的特徴量導入手段と、前記時系列デー
タ収集手段からの時系列データの各特徴量の経時変化に
よって定義される新たな数値的特徴量を導入する数値的
特徴量導入手段と、前記分類クラス決定手段と前記記号
的特徴量導入手段と前記数値的特徴量導入手段の出力を
それぞれ入力し、ある時点のデータからその時点以降の
データの分類予測値を算出する分類・予測算出手段とを
具備した時系列データ分類・予測装置である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、特定の一つあるいは複数の特徴量の値を時
刻毎に表形式に記録した時系列データを収集する時系列
データ収集手段と、この時系列データ収集手段で収集し
た時系列データのある対象システムの特徴を示す特定の
特徴量の時系列データの経時変化に基づき分類クラスを
決定するための分類クラス決定手段と、前記時系列デー
タ収集手段からの時系列データの各特徴量の経時変化に
よって定義される新たな記号的特徴量を導入する記号的
特徴量導入手段と、前記時系列データ収集手段からの時
系列データの各特徴量の経時変化によって定義される新
たな数値的特徴量を導入する数値的特徴量導入手段と、
前記分類クラス決定手段で決定された分類クラスに基づ
き決定木学習用データを生成する決定木学習用データ生
成手段と、この決定木学習用データ生成手段と前記記号
的特徴量導入手段と前記数値的特徴量導入手段の出力を
それぞれ入力し、ある時点のデータからその時点以降の
データの分類予測値を算出する分類・予測算出手段とを
具備した時系列データ分類・予測装置である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、特定の一つあるいは複数の特徴量の値を時
刻毎に表形式に記録した時系列データを収集する時系列
データ収集手段と、この時系列データ収集手段で収集し
た時系列データのある対象システムの特徴を示す特定の
特徴量の時系列データの経時変化に基づき分類クラスを
決定するための分類クラス決定手段と、前記時系列デー
タ収集手段からの時系列データの各特徴量の経時変化に
よって定義される新たな記号的特徴量を導入する記号的
特徴量導入手段と、前記時系列データ収集手段からの時
系列データの各特徴量の経時変化によって定義される新
たな数値的特徴量を導入する数値的特徴量導入手段と、
前記分類クラス決定手段で決定された分類クラスに基づ
き決定木学習用データを生成する決定木学習用データ生
成手段と、この決定木学習用データ生成手段と前記記号
的特徴量導入手段と前記数値的特徴量導入手段の出力を
それぞれ入力し、ある時点のデータからその時点以降の
データの分類予測値を算出する分類・予測算出手段と、
この分類・予測算出手段により算出される分類予測値と
なる理由を説明報知する理由説明報知手段とを具備した
時系列データ分類・予測装置である。
【0013】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、特定の一つ
あるいは複数の特徴量の値を時刻毎に表形式に記録した
時系列データを、この対象システムの特徴を示す特定の
特徴量の時系列データの経時変化に基づき分類クラスを
決定し、時系列データの各特徴量の経時変化によって定
義される新たな記号的特徴量および数値的特徴量から、
ある時点のデータからその時点以降のデータの分類予測
値を算出するようにしたので、時系列データから時機の
分類結果を自動的に決定でき、また時機の分類の必要と
なる各特徴量の経時変化に関する特徴量を自動的に導入
でき、この結果データの利用が容易になる。
【0014】また、請求項2に対応する発明によれば、
請求項1に決定木学習用データ生成手段を備えているの
で、時系列データから一般法則を導くことが容易であ
る。
【0015】さらに、請求項3によれば、請求項2に理
由説明報知手段を備えているので、時機の分類/予測結
果に対してその理由をオペレータ等に説明することが可
能となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例の概略構成を示す
ブロック図であり、これは時系列データ収集手段1、分
類クラス決定手段2、記号的特徴量導入手段3、数値的
特徴量導入手段4、決定木学習用データ生成手段5、分
類・予測算出手段6、理由説明報知手段7から構成され
ている。
【0017】時系列データ収集手段1は、特定の一つあ
るいは複数の特徴量、すなわち、数値または記号で表現
された特徴量によって記述された多数の時系列データの
値を1時刻毎に、例えば図10に示すごとく、表形式に
記録した時系列データを収集する。
【0018】分類クラス決定手段2は、時系列データ収
集手段1で収集した時系列データのある対象(分類クラ
ス決定対象)の特徴を示す特定の特徴量の時系列データ
の経時変化に基づき分類クラスを決定する。具体的に
は、数値または記号で表現された特徴量によって記述さ
れた多数の時系列データに対し、定められた特徴量が分
類すべき時機以降、あらかじめ定められた数種類の時間
が経過した後に、どんな割合で変化したか(数値的特徴
量の場合)、またはどんな値になったか(記号的特徴量
の場合)によって、時機を分類する。
【0019】記号的特徴量導入手段3は、時系列データ
収集手段1からの各特徴量の経時変化によって定義され
る新たな記号的特徴量を導入する。具体的には、時系列
データ収集手段1からの時系列データに対し、各特徴量
が、特定の前の時機に比べて減少・不変・増加したこと
を現す記号的特徴量を導入する。
【0020】数値的特徴量導入手段4は、時系列データ
収集手段1からの各特徴量の経時変化によって定義され
る新たな数値的特徴量を導入する。具体的には、時系列
データ収集手段1からの時系列データに対し、各特徴量
が、特定の前の時機に比べて減少・不変・増加したこと
を現す数値的特徴量を導入する。
【0021】決定木学習用データ生成手段5は、分類ク
ラス決定手段2で決定された分類クラスに基づき決定木
学習用データを生成する。
【0022】分類・予測算出手段6は、決定木学習用デ
ータ生成手段5と記号的特徴量導入手段3と数値的特徴
量導入手段4の出力をそれぞれ入力し、ある時点のデー
タからその時点以降ののデータの分類値を算出する。具
体的には、新たな特徴量を導入した時系列データに対
し、前述の分類クラスに分類するための決定木を生成
し、このとき、数値的特徴量を扱うため、数値的特徴量
を記号的特徴量に変換する方法として、例えばINDE
CTSアルゴリズムを用い、さらに該決定木に対し、現
在の特徴量を入力し、その分類結果により、分類クラス
に用いた特徴量の未来の値を予測する。
【0023】理由説明報知手段7は分類・予測算出手段
6により算出される分類予測値となる理由を説明報知す
る。具体的には、決定木を用いて時機の分類を行なった
際、分類時に決定木のどの部分が用いられたかを走査し
て分類理由を表示し、また、決定木を用いて分類クラス
を決めるのに用いた特徴量の未来の値を予測する際、予
測時に決定木のどの部分が用いられたかを走査して、予
測理由を表示する。
【0024】図2は、図1の具体的な実施例を示すブロ
ック図であり、訓練用データ入力部11、各特徴量の時
系列データファイル12、学習データ生成用パラメータ
入力部13、決定木学習用データ生成部14、決定木学
習用データファイル15、決定木学習部16、決定木フ
ァイル17、テストデータ生成用パラメータ入力部1
8、推論エンジン19、分類・予測結果/理由表示部2
0からなっている。
【0025】以下、図2の装置の動作について図3の流
れ図を参照して説明する。訓練用データ入力部11にお
いて、何等かの対象システムが幾つかの特徴量に対し、
適当な時間に渡って特徴量を観察し、紙、または、磁気
テープなどの表形式に記録した、例えば図10のような
時系列データが収集される(S1)。図10において、
N0 ,N1 ,N2 はそれぞれ異なる特徴量に関する時系
列データであり、これは図示しないキーボードによる入
力、ネットワークによるオンライン入力、情報伝達の媒
体である磁気テープから読み取り、時系列データファイ
ル12に記憶される。
【0026】そして、学習データ生成用パラメータ入力
部13から決定木学習用データ生成部14に対して、決
定木学習用パラメータが入力される(S2)と、決定木
学習用データ生成部14は決定木学習用データを生成し
(S3)、決定木学習用データファイル15に格納され
る。これは、与えられた時系列データに対して、定めら
れた特徴量が定められた時刻後にどれほど、変化したか
に基づく分類クラスと、各特徴量の変化率と時系列デー
タに付加したものである。S3で生成された決定木学習
用データを参照することによって、決定木学習部16は
決定木を生成し(S4)、決定木ファイル17に格納す
る。
【0027】推論エンジン19は、決定木ファイル17
を参照することによって、テストデータ入力部18から
入力(S5)された過去のテストデータを分類する(S
6)。分類結果は、表示部に表示される(S9)。
【0028】同様に、推論エンジン19は、決定木ファ
イル17を参照することによって、テストデータ入力部
18から入力(S5)された現在のテストデータを分類
することにより、決定木学習用のパラメータで指定され
た特徴量の未来の値を分類する(S6)。この分類結果
は、表示部20に表示される(S7)。
【0029】また、分類時の決定木ファイル17の決定
木を走査する(S8)ことによって、予測理由が得ら
れ、この予測理由も表示部20に表示される(S9)。
【0030】ここで、以上述べた全体の動作のうち、決
定木学習用データ生成部14と決定木学習部16で用い
られる公知の決定木学習アルゴリズムについて、説明す
る。一般に時系列データは、複数の特徴を持っている
が、ここでは説明を簡単にするため、特徴量が1つだけ
の場合、すなわち、図11に示す時系列データN0 を例
にとって説明する。
【0031】図4は、決定木学習用データ生成部14の
詳細な構成を示すものであり、図5は図3のS3で示す
決定木学習用データ生成における詳細な流れ図である。
決定木学習用データ生成部14は、まず最初に学習デー
タ生成用パラメータ入力部13から分類クラス生成用特
徴量N、予測時間Δt1、変化率測定時間Δt2、予測時変
化量R0 ,R1 ,…、予測時変化量に対応する分類クラ
スC0 ,C1 ,…を入力する(S10)。次に、時系列
データ読み込み部31が、Δt1 +Δt2 個の1時刻分
の時系列データを読取り(S11)、バッファメモリ3
3に保存する。次に、残された時系列データについて、
以下に述べるS13,S14,S15,S16,S17
を繰り返す(S18)。この場合、時系列データは、少
なくともΔt1 +Δt2 +1個の時刻に渡って用意する
必要がある。
【0032】時系列データ読み込み部31が、時刻tの
データを読みとる(S13)。時刻t−Δt1 のデータ
の特徴量(属性値)Nの未来における変化率Rは、計算
部34によって、(1)式により計算される。
【0033】 R=[N(t)−N(t−Δt1 )]÷N(t−Δt1 ) …(1) ただし、N(t)は特徴量Nの時刻tにおける値を現し
ている。
【0034】次に、分類クラス計算部35が、R、R0
,R1 ,…、C0 ,C1 ,…に対して時刻t−Δt1
のデータの分類クラスを計算する。これは、R0 ,R1
,…,の内最も近いものをRi としてC(t−Δt1
)=Ci とすることにより行なう(S15)。
【0035】次に、経時変化特徴量計算部36が、Nj
(t−Δt1 ),Nj (t−Δt1−1),……,Nj
(t−Δt1 −Δt2 )に対して、Nj (t−Δt1 )
がそれ以前の値に比べてどう変化しているかを表す特徴
量Dj (t−Δt1 )の値を計算する(S16)。この
場合、特徴量Dj はS16に示す通り、Nj (t−Δt
1 −Δt2 )に比べて大きれば、up、小さければdo
wn、変わらなければnot Changeという値を
持つ特徴量とする。
【0036】以上の計算ができたならば、時刻t−Δt
1 の決定木学習用データとしてN0(t−Δt1 ),N1
(t−Δt1 ),……,D0 (t−Δt1 ),D1
(t−Δt1 ),……C(t−Δt1 )を出力部37か
ら出力する(S17)。こうして、決定木学習用データ
が作成され、ファイル38に格納される。
【0037】図12は、図11の時系列データに対し
て、Δt1 =10、Δt2 =1、N=N0 、R0 =−
0.1、R1 =−0.05、R2 =0、R3 =0.0
5、R4 =0.1、C0 =DOWN10、C1 =dow
n10、C2 =not Change10、C3 =up
10、C4 =UP10として作成された決定木学習用デ
ータである。
【0038】分類クラスは、特徴量N0 が、10単位時
間後に10%程度以上減少(DOWN10)/10単位
時間後に5%程度減少(down10)/10単位時間
後にほぼ変わらず(not Change10)/10
単位時間後に5%程度増加(up10)/10単位時間
後に10%程度以上増加(UP10)することを意味し
ている。
【0039】図6は、図2の決定木学習部16で用いら
れる公知の決定木学習アルゴリズムの構成を示すもので
あり、図7は図3の決定木学習用データ生成のステップ
S3における決定木学習アルゴリズムの処理の流れを示
す図である。決定木学習用データ入力部51から決定木
学習用データが入力される(S20)と、決定木生成終
了判定部52によって、各時刻の分類クラスの中で、1
つのクラスが定められた割合(prune rate)
以上を占めるかどうかが判断される(S21)。もしそ
うであって、すべての再帰的繰り返しについてやはり同
じことが言えているならば(S22)、決定木出力部5
7が決定木58を出力し(S23)、終了する。S21
において、各時刻の分類クラスの中で、1つのクラスが
定められた割合以上を占めないと判断された場合には、
決定木生成部53は、特徴量選択部54によって選択さ
れた特徴量がどの値であるかによって与えられたデータ
を複数の部分に分割し、それぞれの部分についてS21
以降の処理S24,S25,S26,S27,S28を
再帰的に繰り返すことを行なう。このとき、生成中の決
定木59に選択された特徴量を付け加えることで決定木
を成長させる。
【0040】以上の処理における特徴量の選択は、相互
情報量計算部56により、与えられたデータSの持つ情
報量I(S)と、すべての特徴量Ai について、その特
徴量がどの値であるかによってデータを分割した後の各
部分の情報量の和E(Ai ,S)、さらにその差gai
n(Ai ,S)=I(S)−E(Ai ,S)を計算し
(S25)、gain(Ai ,S)が最も大きい特徴量
を選ぶ(S27)ことによって行なう。ここで、分類ク
ラスをC0 ,C1 ,……,Cn とし、S中でのクラスC
i の出現頻度をPi (S)としたとき、
【0041】
【数1】 である。
【0042】このとき、もしS24において特徴量中に
連続値をとるものがあったならば、連続値特徴量記号化
装置55によって、連続値を区間に分割することによっ
て記号的特徴量に変換し(S26)、記号的特徴量と同
様に扱う。
【0043】ここで、連続値特徴量記号化装置55にお
いて用いられる区間分割アルゴリズムについて、図8の
構成図および図9の処理の流れ図を参照して説明する。
【0044】学習データ集合/連続値特徴量入力部71
には、決定木学習用データと、区間に分割すべき連続値
特徴量とが入力される(S30)。この入力された特徴
量をAとする。次に、学習データ分類部72が、入力さ
れた決定木学習用データ79をその分類クラスによって
分類する(S31)。次に分類結果序列装置73におい
て、分類された学習用データ80の各分類結果をそれぞ
れのAの値の平均値により順序付ける(S32)。序列
化された分類済み学習用データ81に対し、境界値決定
部74は、隣合った分類結果w1 ,w2 に対して、
(2)式で決められる境界値Bを計算する。
【0045】 B=(m2 d1 +m1 d2 )÷(d1 +d2 ) …(2) ただし、mi は分類結果wi のAの値の平均を、di は
分類結果wi のAの値の分散を表す。
【0046】こうして、すべての分類結果に対し境界値
を割り当てたなら、再分割必要性判定部75が再度分割
すべき分類結果があるかどうかを判定する。これは、分
類結果wi に対し、wi 中のデータで、wi に割り当て
られた境界値内にAの値が属さないものの割合が、予め
決められた割合より大きいかどうかを判定することによ
り行なう(S34)。S34において、もし大きいなら
ば、例題分割部76がその分類結果を2つに分割する
(S35)。
【0047】ここで一つでも分割された分類結果があれ
ば、S32以降のS33,S34,S35,S36を繰
り返す。もし、S36において、分割された分類結果が
なければ、区間記号化装置77が、分割された各区間に
記号を付与する(S37)。そして、記号化特徴量出力
部78が、Aを記号化した特徴量を出力する(S3
8)。
【0048】図13は、図12の学習用データに対し
て、prune rateを70%、cluster
rateを40%として決定木学習部16を用いて生成
した決定木17である。図13の決定木は、「特徴量が
増加(up)しており、特徴量(現在の値)が635.
5以下なら、10単位時間後に10%程度以上増加(U
P10)する。もし、そうでなくて特徴量が635.5
より大きく649.50以下なら、10単位時間後に5
%程度増加(up10)する。そうでなく…」という知
識を表している。
【0049】以上述べたように、図2の推論エンジン1
9は、決定木ファイル17を用いて分類・予測を行な
う。すなわち、ここに過去にある時期のデータを、テス
トデータ入力部18から推論エンジン19に入力すれ
ば、それがどの分類クラスに属するかを表示部20に出
力する。また、現在のデータをテストデータ入力部18
に入力すれば、現在がどの分類クラスに属するかを表示
部20に出力されるので、分類クラスを決めるのに用い
た特徴量(図4の32に示すN)の未来の値を予測がで
きたことになる。
【0050】さらに、分類・予測時に決定木ファイル1
7のどの部分が用いられたかを推論エンジン19によっ
て走査する(図3のS8)ことによって、分類・予測の
理由が表示部20に表示される。
【0051】例えば、図13の決定木が得られている時
に、過去のデータ [特徴量681、前単位時間より減少]に対して、[1
0単位時間後に10%程度以上減少]であることがわか
っていたとする。特徴量681、前単位時間より減少を
決定木を用いて分類すると、10単位時間後に10%程
度以上減少という分類クラスに分類されるので、決定木
の正しさを実験的に検証できたことになる。このとき、
特徴量が減少中で、663.50<特徴量だからという
理由説明が与えられる。 次に、現在のデータ [特徴量653、前単位時間より増加]に対しては、
[10単位時間後にほぼ変わらず]と予測し、特徴量が
増加中で、649.50<特徴量≦670.50だから
という、理由説明が表示部20に表示される。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、時系列データから時機
の分類結果を自動的に決定でき、また時機の分類の必要
となる各特徴量の経時変化に関する特徴量を自動的に導
入でき、さらに時機の分類/予測結果に対してその理由
をオペレータ等に説明することが可能となる時系列デー
タの分類・予測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の時系列データの分類・予測装置の一実
施例の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の時系列データの分類・予測装置の一実
施例の構成を示すブロック図。
【図3】図1の実施例装置の動作を説明するための流れ
図。
【図4】図2の決定木学習用データ生成部の詳細な構成
を説明するためのブロック図。
【図5】図2の決定木学習用データ生成部の詳細な構成
の動作を説明するための処理の流れ図。
【図6】図2の分類・予測算出手段の詳細な構成を説明
するためのブロック図。
【図7】図5の分類・予測算出手段の動作を説明するた
めの流れ図。
【図8】図5の連続値特徴量記号化装置の詳細な構成を
説明するためのブロック図。
【図9】図7の動作を説明するためのブロック図。
【図10】図1の時系列データ収集手段に入力される時
系列データの一例を示す図。
【図11】図9の時系列データの一一部を示す図。
【図12】図10に示す時系列データに対し、分類クラ
スと特徴量の変化に関する特徴量を付加した決定木学習
用データを示す図。
【図13】図11に示すデータと、所定の学習のパラメ
ータに対し、本発明の実施例装置が生成した決定木を示
す図。
【符号の説明】
1…時系列データ収集手段、2…分類クラス決定手段、
3…記号的特徴量導入手段、4…数値的特徴量導入手
段、5…決定木学習用データ生成手段、6…分類・予測
算出手段、7…理由説明報知手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の一つあるいは複数の特徴量の値を
    時刻毎に表形式に記録した時系列データを収集する時系
    列データ収集手段と、 この時系列データ収集手段で収集した時系列データのあ
    る対象システムの特徴を示す特定の特徴量の時系列デー
    タの経時変化に基づき分類クラスを決定するための分類
    クラス決定手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな記号的特徴量を
    導入する記号的特徴量導入手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな数値的特徴量を
    導入する数値的特徴量導入手段と、 前記分類クラス決定手段と前記記号的特徴量導入手段と
    前記数値的特徴量導入手段の出力をそれぞれ入力し、あ
    る時点のデータからその時点以降のデータの分類予測値
    を算出する分類・予測算出手段と、 を具備した時系列データ分類・予測装置。
  2. 【請求項2】 特定の一つあるいは複数の特徴量の値を
    時刻毎に表形式に記録した時系列データを収集する時系
    列データ収集手段と、 この時系列データ収集手段で収集した時系列データのあ
    る対象システムの特徴を示す特定の特徴量の時系列デー
    タの経時変化に基づき分類クラスを決定するための分類
    クラス決定手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな記号的特徴量を
    導入する記号的特徴量導入手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな数値的特徴量を
    導入する数値的特徴量導入手段と、 前記分類クラス決定手段で決定された分類クラスに基づ
    き決定木学習用データを生成する決定木学習用データ生
    成手段と、 この決定木学習用データ生成手段と前記記号的特徴量導
    入手段と前記数値的特徴量導入手段の出力をそれぞれ入
    力し、ある時点のデータからその時点以降のデータの分
    類予測値を算出する分類・予測算出手段と、 を具備した時系列データ分類・予測装置。
  3. 【請求項3】 特定の一つあるいは複数の特徴量の値を
    時刻毎に表形式に記録した時系列データを収集する時系
    列データ収集手段と、 この時系列データ収集手段で収集した時系列データのあ
    る対象システムの特徴を示す特定の特徴量の時系列デー
    タの経時変化に基づき分類クラスを決定するための分類
    クラス決定手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな記号的特徴量を
    導入する記号的特徴量導入手段と、 前記時系列データ収集手段からの時系列データの各特徴
    量の経時変化によって定義される新たな数値的特徴量を
    導入する数値的特徴量導入手段と、 前記分類クラス決定手段で決定された分類クラスに基づ
    き決定木学習用データを生成する決定木学習用データ生
    成手段と、 この決定木学習用データ生成手段と前記記号的特徴量導
    入手段と前記数値的特徴量導入手段の出力をそれぞれ入
    力し、ある時点のデータからその時点以降のデータの分
    類予測値を算出する分類・予測算出手段と、 この分類・予測算出手段により算出される分類予測値と
    なる理由を説明報知する理由説明報知手段と、 を具備した時系列データ分類・予測装置。
JP27102392A 1992-09-14 1992-09-14 時系列データ分類・予測装置 Pending JPH0696052A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7200584B2 (en) 2003-03-20 2007-04-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Time series pattern extraction apparatus and method
JP2009003534A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Toshiba Corp 時系列データ分類装置、時系列データ分類方法および時系列データ処理装置
JP2013196037A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Hitachi Ltd 需要予測システム及び需要予測方法
JP2020126510A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 株式会社日立製作所 計算機システム及び情報の提示方法

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