JPH069603U - 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル - Google Patents

伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル

Info

Publication number
JPH069603U
JPH069603U JP4959992U JP4959992U JPH069603U JP H069603 U JPH069603 U JP H069603U JP 4959992 U JP4959992 U JP 4959992U JP 4959992 U JP4959992 U JP 4959992U JP H069603 U JPH069603 U JP H069603U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head coil
subject
coil
head
birdcage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4959992U
Other languages
English (en)
Inventor
友洋 伊藤
Original Assignee
横河メディカルシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 横河メディカルシステム株式会社 filed Critical 横河メディカルシステム株式会社
Priority to JP4959992U priority Critical patent/JPH069603U/ja
Publication of JPH069603U publication Critical patent/JPH069603U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検体への装脱時にヒンジを用いて開閉させ
たり分割させたりする必要がなく、且つ大きなテーブル
やクレードルを必要としないヘッドコイルを提供するこ
とである。 【構成】 共通の縦軸線3に略直交して相隔てて設けら
れる1対の分離されないループ状の導電体から成るルー
プ素子2と、前記縦軸線3に略平行に配置された複数個
の伸縮自在の導電体から成る伸縮エレメント21とを具
備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁気共鳴画像撮影装置の頭部撮影用のバードケージ型ヘッドコイルに 関する。
【0002】
【従来の技術】
被検体を静磁場中におくと、被検体内の原子核がその種類と磁界の強さによっ て異なる定数に比例した角速度で歳差運動をする。この静磁場に前記の角速度に 対応する周波数の高周波回転磁場を加えると磁場共鳴が起こり、前記の定数を有 する特定の原子核の集団は共鳴条件を満足する高周波磁場によって準位間の遷移 を生じ、エネルギー準位の高い方の準位に遷移する。共鳴後高い準位へ励起され た原子核は低い準位へ戻ってエネルギーの放射を行う。磁気共鳴画像撮影装置は この特定の原子核による核磁気共鳴現象を観察して被検体の断層像を撮影する装 置である。
【0003】 この磁気共鳴画像撮影装置において、高周波磁場を被検体に加え、又、高周波 を受信するためのアンテナとしてRFコイルを用いるが、効率の点から密着させ る方が良いので、RFコイルとしては全身用のRFコイルと頭部用のヘッドコイ ルの2種のものが使い分けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のヘッドコイルにバードケージ型と呼ばれる形状のものがある。バードケ ージ型ヘッドコイルの原理的な構造を図4に示す。図において、1はバードケー ジ型ヘッドコイル、2は共通の縦軸線3に直交する隔たった2つの面内に設けら れるループ素子で、2つのループ素子2は縦軸線3に平行な複数の誘導子として 共振回路を構成するエレメント4で接続されている。
【0005】 このバードケージ型のヘッドコイル1には、従来、ヒンジ型,分割型及びスラ イド型の3種のものが代表的なものとして用いられている。 図5、図6、図7に従来の形式のヘッドコイルの装着の方法を示し、その問題 点を考察する。図5はヒンジ型のヘッドコイルの場合を示す図である。図におい て、11は被検体12を載置してガントリ13の中に被検体12を挿入するため のテーブルである。14はテーブル11上を被検体12を載せて摺動するクレー ドルで、クレードル14のガントリ13側にヘッドコイル1が置かれており、ヘ ッドコイル1はコイル軸を通る水平面で上部コイル1aと下部コイル1bとに分 割され、ヒンジ1Cで結合されて、開閉できるようになっている。
【0006】 15はクレードル14をガントリ13中の中空部に進める時にクレードル14 を受けるブリッジ、16はガントリ13の前部を覆っているフロントカバーであ る。
【0007】 図において、(イ)図は被検体12を画像撮影を行うために寝かせてヘッドコ イル1を装着したり、ヘッドコイル1を取り外して被検体12を起こしたりする 作業を示す図、(ロ)図は被検体12をガントリ13中に進めて撮影部位の位置 決めを行う作業を示す図、(ハ)図は位置決め後その位置がずれないようにスト ラップ17で被検体12を固定する作業を示す図である。
【0008】 (イ)図の被検体12を寝かせたり起こしたりする作業においては、上部コイ ル1aを開いて被検体12を寝かせ、上部コイル1aを閉じることによりヘッド コイル1を被検体12に装着する。このため、ヒンジ型ヘッドコイルではその装 脱に手間を要している。
【0009】 (ロ)図における位置決め作業では、上部コイル1aがフロントカバー16の テーパー部に当たる可能性があって、フロントカバー16に傷をつけるおそれが あり、更にそのことにより上部コイル1aが下部コイル1bに落下的に結合して 被検体12に怪我をさせるおそれがある。
【0010】 (ハ)図の固定作業では、被検体12にストラップ17を取り付ける際に、上 部コイル1aが有るために取り付けにくい難点がある。 図6は分割型ヘッドコイルの場合を示す図である。図において、図5と同等の 部分には同一の符号を付してある。(イ)図は図5の(イ)図と同様に被検体1 2を寝かせてヘッドコイル1を装着し、撮影後ヘッドコイル1を取り外して被検 体12を起こしたりする作業の図、(ロ)図は被検体12の位置決めを行う作業 の図である。ストラップ17による固定は図5の(ハ)図と同様に行われる。
【0011】 この分割型のヘッドコイル1では、被検体12へのヘッドコイル1の装脱、位 置決め及びストラップ17による固定作業は容易であるが、分割した上部コイル (図示せず)を下部のコイルに接続して完成したヘッドコイル1にする時に結合 の誤操作により被検体12を負傷させる危険性があり、使用は困難である。
【0012】 図7はスライド型ヘッドコイルの場合を示す図である。図において、図5と同 等の部分には同一の符号を付してある。(イ)図は図5の(イ)図と同様にヘッ ドコイル1を被検体12に装脱する場合の図である。このスライド型のヘッドコ イル1を用いる場合は、被検体12がクレードル14上に寝かされる場合、ヘッ ドコイル1は離れた位置に置かれており、従って、ヘッドコイル1をクレードル 14上に載せる余裕がなく、大きなテーブル11が必要になってくる。又、被検 体12をガントリ13中に送る時に同時にヘッドコイル1を送る必要があって、 両者を送り込むための機構が必要となる。又、ヘッドコイル1をクレードル14 上に載せて送り込むものとすれば、長いクレードルが必要となる。更に、ヘッド コイル1に接続する高周波用のケーブルを長くする必要があり、ケーブルの取り 扱いが面倒となり、操作性が良くない。
【0013】 ヘッドコイル1をブリッジ15側に被検体12と離れて置くため、テーブル1 1を上下させた時にブリッジ15と干渉するおそれがある。 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は被検体への装脱時にヒ ンジを用いて開閉させたり、分割させたりする必要がなく、且つ大きなテーブル やクレードルの必要のないヘッドコイルを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する本考案は、磁気共鳴画像撮影装置の頭部撮影に用いられ るバードケージ型ヘッドコイルにおいて、共通の縦軸線に略直交して相隔てて設 けられる1対の分離されないループ状の半導体から成るループ素子と、前記縦軸 線に略平行に配置された複数個の伸縮自在の導電体から成る伸縮エレメントとを 具備することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
不使用時若しくは装着前には伸縮自在の伸縮エレメントを縮めておき、被検体 の位置決めを行い、ストラップによる固定をした後にエレメントを伸ばして被検 体頭部を覆わせる。このため被検体の位置決めや固定を容易に行うことができる 。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例のヘッドコイルの構造を示すための概略の構造図で、 各エレメントは内部構造を示すために長手方向に切断してある。図において、2 1は伸縮を可能にするために3本の単位エレメント21a〜21cで構成されて いる伸縮エレメントで、その両端はループ素子2に接続されている。単位エレメ ント21aの直径は一番大きく、中は中空となっていて、次の太さの単位エレメ ント21bが嵌め込まれている。単位エレメント21bは単位エレメント21a の中空部を自由に動くことができ、その端部では単位エレメント21aから抜け ないように互いに結合されている。単位エレメント21cは同様に単位エレメン ト21bと結合されている。
【0017】 22は伸縮エレメント21を被覆している可撓性チューブである。伸縮エレメ ント21の伸縮に応じて伸縮することができる。 23はループ素子2を被覆しているFRP(繊維強化プラスチック)製のカバ ー、24は被検体12(図7)の頭部を載置するためのヘッドレストである。
【0018】 図2は縮めた状態のヘッドコイル1の図である。図において、図1と同等の部 分には同一の符号を付してある。このように通常は、伸縮エレメント21の単位 エレメント21bを単位エレメント21aの中に、単位エレメント21cを単位 エレメント21bの中に押し込んでおき、使用時に伸ばして図1の状態にする。
【0019】 次に、上記のように構成されたヘッドコイル1の動作を図5,6,7の動作図 を参照して図3のフローチャートにより説明する。 ステップ1 ヘッドコイル1を図2のよう縮めておく。
【0020】 ステップ2 被検体12をテーブル11上に載せる。 ステップ3 テーブル11を上昇させる。
【0021】 ステップ4 被検体12をガントリ13の位置決め用ライトによって位置決めを行う。(図 5,6,7の(ロ)図) ステップ5 被検体12を位置決めした位置からずれないようにストラップ17で固定する 。(図5の(ハ)図) ステップ6 図2のヘッドコイル1を伸ばして、図1の状態にする。
【0022】 ステップ7 クレードル11をガントリ13の方に動かして被検体12をガントリ13の磁 石中心位置に移動させる。
【0023】 ステップ8 スキャンを行い画像データを取る。 ステップ9 スキャンが終われば、クレードル14を引き出してテーブル11上の元の位置 に戻す。
【0024】 ステップ10 被検体12及びヘッドコイル1を載せたテーブル11を下げる。 ステップ11 ヘッドコイル1を縮めて図2の状態にする。
【0025】 ステップ12 被検体12のストラップ17を外し、全行程を終わる。 以上説明したように本実施例によれば、ヘッドコイル1を縮小させておき、被 検体12を載せて位置決めを行い、ストラップ17による固定作業が終わった後 にヘッドコイル1を伸ばすことにより、すべての作業が危険性もなく実施するこ とができるようになる。
【0026】 尚、本実施例において、エレメントを構成する単位エレメントを3本の場合に ついて説明したが、その縮小寸法の必要性に応じて増減させることができる。
【0027】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように本考案によれば、ヘッドコイルを上下に分けて開閉 させたり、分離させたりする必要がなく、又、テーブルやクレードルを大きくす る必要がなくなり、実用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のヘッドコイルの概略構造の
説明図である。
【図2】本実施例のヘッドコイルを縮めた時の図であ
る。
【図3】本考案のヘッドコイルを用いた装置の動作のフ
ローチャートである。
【図4】バードケージ型ヘッドコイルの原理的構造図で
ある。
【図5】従来のヒンジ型ヘッドコイルの説明図である。
【図6】従来の分割型ヘッドコイルの説明図である。
【図7】従来のスライド型ヘッドコイルの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドコイル 2 ループ素子 3 縦軸線 21 伸縮エレメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気共鳴画像撮影装置の頭部撮影に用い
    られるバードケージ型ヘッドコイルにおいて、 共通の縦軸線(3)に略直交して相隔てて設けられる1
    対の分離されないループ状の半導体から成るループ素子
    (2)と、 前記縦軸線(3)に略平行に配置された複数個の伸縮自
    在の導電体から成る伸縮エレメント(21)とを具備す
    ることを特徴とする伸縮エレメント付バードケージ型ヘ
    ッドコイル。
JP4959992U 1992-07-15 1992-07-15 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル Pending JPH069603U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4959992U JPH069603U (ja) 1992-07-15 1992-07-15 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4959992U JPH069603U (ja) 1992-07-15 1992-07-15 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069603U true JPH069603U (ja) 1994-02-08

Family

ID=12835700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4959992U Pending JPH069603U (ja) 1992-07-15 1992-07-15 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069603U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS574482A (en) * 1980-05-12 1982-01-11 Sumitomo Rubber Ind Carrier for motor-cycle
JP2006136388A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc バードケージコイル
JP2007330795A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Siemens Ag 磁気共鳴装置のためのヘッドコイル構造体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS574482A (en) * 1980-05-12 1982-01-11 Sumitomo Rubber Ind Carrier for motor-cycle
JP2006136388A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc バードケージコイル
JP2007330795A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Siemens Ag 磁気共鳴装置のためのヘッドコイル構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7486982B2 (en) Method for providing RF shielding for a nuclear magnetic resonance apparatus
EP3068297B1 (en) Mri-incubator's closure assembly
US10739431B2 (en) Magnetic resonance examination system with a user interface
CN101171526B (zh) 用于高场mri线圈的电磁屏蔽
JP5832627B2 (ja) 磁気共鳴撮像装置
CN103033777B (zh) 可调式mri头部线圈设备和mri系统
CN104303068B (zh) 用于包括活动线圈的mri的rf线圈布置
FI870009A (fi) Itsesuojatut gradienttikelat ydinmagneettista resonanssikuvausta varten
US9494664B2 (en) Neck coil arrangements for magnetic resonance imaging
US20050242814A1 (en) Magnetic resonance tomograph
EP0821245A2 (en) magnetic resonance imaging apparatus
CN104055517B (zh) 一种磁共振成像设备和磁共振扫描方法
JP2002360541A (ja) 移動可能な勾配コイルユニットを備えた磁気共鳴装置
CN105980874A (zh) 用于激励mri系统的超导磁体的系统及方法
JPH069603U (ja) 伸縮エレメント付バードケージ型ヘッドコイル
CN108020797A (zh) 磁共振发射线圈及核磁共振成像设备
US20170160353A1 (en) Positioning radio frequency receiver coil of magnetic resonance imaging system
CN203385840U (zh) 一种用于颈肩部及上肢磁共振成像的局部线圈装置
EP0318257A2 (en) Coil arrangements for magnetic resonance apparatus
JPH0268036A (ja) 核磁気共鳴イメージング装置
JP5709124B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
CN116997807A (zh) 用于磁共振成像的柔性射频线圈设备和方法
US20110140700A1 (en) Multiple-frequency rf trap and mri system
JP3755949B2 (ja) 磁気共鳴イメージング用高周波コイル及び磁気共鳴イメージング装置
KR100351072B1 (ko) 자기공명영상장치용고주파코일