JPH069566U - 保冷枕 - Google Patents

保冷枕

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JPH069566U
JPH069566U JP5485192U JP5485192U JPH069566U JP H069566 U JPH069566 U JP H069566U JP 5485192 U JP5485192 U JP 5485192U JP 5485192 U JP5485192 U JP 5485192U JP H069566 U JPH069566 U JP H069566U
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丈繁 竹橋
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三和ライフセラ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用が簡便であって、時間的に継続して使用
しても、常温に近い温度に保持され、また、頭が穏和に
支持される保冷枕を提供する。 【構成】 フレキシブルな袋状体に、熱伝導率の良好な
硬質炭素ないし黒鉛状炭素の微粒子を水と混合した伝熱
流動体を充填し密封して保冷枕を構成した。また、熱伝
導性の効率を図るために、界面活性剤を、水の腐敗を防
止するために、塩化ナトリウムおよび微量の殺菌剤や防
腐剤を混入することもある。 【効果】 硬質炭素ないし黒鉛状炭素からなる熱伝導性
の極めて高い伝熱流動体が充填されているので、常温に
おいて放置することにより、それに近い温度に達するこ
とが早く、頭が穏和に冷やされ、長く使用しても、常時
常温に近い温度に頭が冷やし続けられるために、使用が
非常に簡便である。また、冷却のためのエネルギーを全
く必要としない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、常温に近い温度に保たれる保冷枕に関する。
【0002】
【従来の技術】
寝具としての枕には、草枕や木枕、石枕、陶枕等があるが、頭に強く当たる不 都合があるために、現在では、袋状の枕地の中に種々の材料を詰めたくくり枕や 平枕等が多用される。枕地は、普通には木綿の織布であって、その中の詰め物と しては、綿、ソバ殻、小豆、茶殻、籾殻等が使用される。
【0003】 健康や長寿の秘訣として、「頭寒足熱」という言葉があり、枕がその実行に最 も身近な物であるために、従来から、枕には、種々な工夫が試みられている。水 枕がその代表として挙げられる。また、枕本体を空気が抜けるチューブの束にし て形成したもの、セラミックからなる多数の平板を縦横に連結した盤体を内装し たもの等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
水枕の場合であると、中に氷を詰めて使用されるために、頭の冷却効果が最初 に非常に強く、健康を害して体熱がある場合には適しても、刺激が強いので健康 管理には必ずしも適しない。しかも、水には放熱性が少ないので、氷が解けると 徐々に体温の温度に近くなり、いずれは冷却効果を喪失するために、頻繁に氷を 詰め変える必要がある。
【0005】 チューブ束構造やセラミック盤体の内装構造のものでは、空気の流通や伝熱作 用により幾らか熱交換がなされるが、高い保冷性が得られなく、しかも、頭が強 く当たるために、快適に使用することができない。
【0006】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、使用が簡便であって、時間的に継続 して使用しても、常温に近い温度に保持され、また、頭が穏和に支持される保冷 枕を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は、フレキシブルな袋状体に、熱伝導 率の良好な硬質炭素ないし黒鉛状炭素の微粒子を水と混合した伝熱流動体を充填 し密封して保冷枕を構成した。
【0008】 上記の構成において、熱伝導性の効率を図るために、界面活性剤を、水の腐敗 を防止するために、塩化ナトリウムおよび微量の殺菌剤や防腐剤を混入すること もある。
【0009】
【作用】
広義における硬質炭素は、黒鉛系炭素(固定炭素)および硬質炭素を含み、い ずれも非常に高い熱伝導性を示すことが知られている。これが自由電子の存在に よるものとされ、熱伝導率は、金属よりも大きい。ちなみに、固体内において熱 は一般的に電気伝導にあずかるキャリア(電子または正孔)と格子振動の伝播に よって輸送される。硬質炭素ないし黒鉛状炭素による熱伝導性は、キャリアの移 動を容易とする格子振動の伝播によっている。
【0010】 熱伝導性の高いこのような硬質炭素ないし黒鉛状炭素の微粒子を水と混合した とき、水スラリー液状(ゲル状)となり、且つ、高い熱伝導性を保持するので、 上記のように構成した保冷枕によれば、常温に放置されたり、水の中に浸漬され ると、短時間にその温度に達する。
【0011】 常温放置の保冷枕をそのまま使用したときには、常温は体温(36℃)よりも 低く、室内で普通には高くても25℃であるから、高い熱伝導性により吸熱され 、頭が常温に近い温度で穏和に且つ急速に冷やされる。また、吸熱により温度が 上昇しても、同じく高い熱伝導性により、空気や接触物に効率的に放熱される。 そのため、長時間に亘って使用されても頭が冷やし続けられる。
【0012】 硬質炭素ないし黒鉛状炭素は、常温における遠赤外線の発生体でもある。常温 において発生する遠赤外線は、波長が5〜15μm程度であって、この範囲の波 長の遠赤外線は、身体に共鳴・共振現象を起こし、血液を弱アルカリに働かす作 用を有する。
【0013】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】 図1および図2は、一実施例を示したもので、その保冷枕は、袋状体1の中に 熱伝導率の良好な伝熱流動体3を充填し密封して構成される。
【0015】 袋状体1は、外側が肌触りの良好なナイロンフィルム5として、その内側に丈 夫なポリエステルフィルム7とをラミネートした複合フィルムが使用される。そ して、伝熱流動体3の充填状態において周囲が熱溶着され、周囲に熱溶着された 鍔状縁9を有する。この場合、伝熱流動体3との分離、その腐敗を防止し、且つ 、熱伝導率を高めるために、真空脱気包装がなされる。
【0016】 伝熱流動体3の成分については、次の通り配合したものを使用した。これらを ニーダまたはミキサにより混練する。 固定炭素粉末 50kg 水 35kg グリセリン 2kg 塩化ナトリウム 15kg 次亜塩素酸ナトリウム 250cc デヒドロ酢酸ナトリウム 250cc
【0017】 固定炭素微粒子は、純度が99.4%であって、粒径については、1000μ m〜1μm程度において散在し、平均的には、500μm〜100μm程度であ る。これが水と混合されることにより流動性が得られる。固定炭素は、例えば、 コークスやピッチを形成して、約3000℃までに昇温して得られる。
【0018】 グリセリンは、界面活性剤として使用される。これにより、成分相互間および 成分と袋状体1の生地との親和性が得られ、熱伝導性の障害となる空洞発生等の 現象が防止される。その他の界面活性剤としては、特に乳化力、分散力、潤滑力 等に優れ、衛生的でもある高級脂肪酸系非イオン活性剤が望ましい。
【0019】 塩化ナトリウムは、滅菌、殺菌剤としての作用を果たす。また、次亜塩素酸ナ トリウムは、殺菌剤として、デヒドロ酢酸ナトリウムは、防腐剤として使用され る。食塩は、それとの直接的な接触がなくても、近位置における触れ合いにより 健康の増進(例えば糖尿病の治療)をなされることが知られているので、その効 果が期待される。
【0020】 使用後において、室温が22℃において上記保冷枕を1時間放置し、それと同 じ温度になった保冷枕を再度使用したところ、頭が穏やかに冷やされて非常に快 適に熟睡することができた。継続使用5時間後の保冷枕の温度が29℃(室温2 0℃)であった。また、水(10℃)に浸漬したときには、約3分程度でその温 度近くの12℃に冷却された。
【0021】 種々の実験結果から、各成分の望ましい割合(重量%)については、次の通り である。 硬質炭素粉末 35〜60 水 20〜50 界面活性剤 2〜 5 食塩 10〜30 殺菌剤、防腐剤 微量
【0022】 硬質炭素粉について、上記範囲よりも低い場合には、所望の熱伝導性が得られ なく、また、高いときには、所望の流動性が得られない。水については、丁度そ の逆の現象となりやすい。
【0023】 図3は、他の実施例を示したもので、この場合であると、前記実施例の保冷枕 を本体2として、それを台4の上に、鍔状縁9の接着により被着したものである 。台4は、両端が抜けた扁平な筒形であって、上面には多数の抜孔10を設けて ある。
【0024】 保冷枕をこのような構造にすると、台4の中に空気が流通し、空気との接触面 積が多くなるために、空気との熱交換効率が良好となる。台4は、寝返りにより 空気の流通が促進されるように、変形しやすい弾力性を有するゴムまたは合成ゴ ムにより形成される。また、その材料に硬質炭素粉末を混入しておけば、さらに 、熱交換効率が良好となる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、次のような優れた効果がある。
【0026】 1)硬質炭素ないし黒鉛状炭素からなる熱伝導性の極めて高い伝熱流動体が充填 されているので、常温において放置することにより、それに近い温度に達するこ とが早く、頭が穏和に冷やされ、長く使用しても、常時常温に近い温度に頭が冷 やし続けられるために、使用が非常に簡便である。また、冷却のためのエネルギ ーを全く必要としない。
【0027】 2)頭の穏和な冷却に加えて、頭が柔軟に接触することもあって、使用が非常に 快適であり、安眠を誘う就寝用の枕としてばかりでなく、スポーツや労働後の筋 肉疲労を和らげる枕として正に最適である。また、水または冷蔵庫で冷やすと、 急速に冷却されるので、その他、発熱、頭痛、歯痛、二日酔、目の疲れ、打ち身 、捻挫等の不測ないし不要意な事態にも即応できる。
【0028】 3)さらに加えて、硬質炭素ないし黒鉛状炭素による遠赤外線の効果が期待され 、その波長との共鳴・共振現象等により、安眠の促進ばかりでなく、肩凝りや頭 痛等の疾患の改善や健康の増進が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠して示す保冷枕の斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図3】他の実施例を示す図2に対応する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 袋状体 3 伝熱流動体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルな袋状体に、熱伝導率の良
    好な硬質炭素ないし黒鉛状炭素の微粒子を水と混合した
    伝熱流動体を充填し密封したことを特徴とする保冷枕。
  2. 【請求項2】 主成分の硬質炭素ないし黒鉛状炭素の微
    粒子と水との混合において、界面活性剤、塩化ナトリウ
    ムおよび微量の殺菌剤や防腐剤を混入したことを特徴と
    する請求項1記載の保冷枕。
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