JPH0695003A - 立体タンデム型走査反射光共焦点顕微鏡 - Google Patents

立体タンデム型走査反射光共焦点顕微鏡

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JPH0695003A
JPH0695003A JP25374492A JP25374492A JPH0695003A JP H0695003 A JPH0695003 A JP H0695003A JP 25374492 A JP25374492 A JP 25374492A JP 25374492 A JP25374492 A JP 25374492A JP H0695003 A JPH0695003 A JP H0695003A
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JP25374492A
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James D Hill
ジェームズ・ディー・ヒル
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Original Assignee
Tandem Scanning Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 双眼接眼レンズ組立体において色分散ブリズ
ムと関連させて縦方向色収差及び横方向色収差を用い
て、試料を通して3次元垂直視野を可能とする立体鏡タ
ンデム走査反射光共焦点顕微鏡を提供する。 【構成】 結像装置においていろいろな波長の光を分離
するために反射された光の軸に沿って該走査装置と該結
像装置との間に1対の直視分散プリズム6,7が配置さ
れており、反射された光を異なる経路に沿って各々の前
記分散プリズムへ向けるビームスプリッター14が設け
られており、試料の異なる深度から反射された試料の各
色について該観察ステーションから前記分散プリズムの
異なる距離について該観察ステーションにおいて鮮明な
像を生じさせる焦点深度を提供する相当の一次縦方向色
収差を有する対物レンズ3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体共焦点タンデム型走
査顕微鏡に関し、特に縦方向比色収差及び横方向比色収
差の両方を有する立体共焦点走査顕微鏡に対物レンズを
用いて、立体効果だけでなくて3次元の全てに適切なサ
イズ比をもたらすことに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡の倍率は、顕微鏡で見た物
体の見掛けの大きさの、250mmの距離を置いて裸眼
で見た同じ物体の見掛けの大きさに対する比として定義
されている。もっと詳しく言うと、その比較は、顕微鏡
で見た物体までの見掛けの距離が、目の所要の焦点によ
り決定される250mmである様に焦点合わせされた顕
微鏡で行われる。
【0003】250mmの距離で物体を見るとき、観察
者の両目からの視線の収斂角度は約15°である。従っ
て、在来の3次元立体顕微鏡は、15°離れた2方向か
ら点を見るように配置された2個の対物レンズと2個の
接眼レンズとを有する。
【0004】対物レンズのこの様な配置は、その開口数
を7−1/2°のサイン、即ち0.13、に制限する。
より大きな開口数を有する対物レンズは、互いに15°
の角度でセットされたときには互いに干渉するだけであ
る。顕微鏡の分解能、従ってその最大利用可能倍率、は
対物レンズの開口数に比例する。0.95の大きさの開
口数を有する在来の対物レンズは高倍率顕微鏡に広く使
われており、1.30の大きさの開口数を有する油浸対
物レンズも利用可能である。その結果、在来のデザイン
の最も強力で有用な立体顕微鏡の10倍も強力な顕微鏡
が広く使われている。
【0005】立体顕微鏡の開口数特性の限定に加えて、
高倍率顕微鏡の大開口数対物レンズの焦点深度は余りに
も限定されているので3次元立体効果は役に立たなくな
る。
【0006】多くの良好な高倍率顕微鏡が双眼観察に適
合する。これらの顕微鏡は両方の目を使って物体を観察
できる様に構成されたビームスプリッター、種々の鏡、
及び2個の接眼レンズを有する。しかし、これらの顕微
鏡では、両方の目が同一のイメージを見るので、3次元
立体効果は無い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、対物
レンズの開口数又は該顕微鏡の倍率や分解能を制限する
ことなく大きな焦点深度を持つことの出来る顕微鏡を提
供することである。
【0008】本発明の他の目的は、その設計を更に制限
することなく、その様な顕微鏡に用いる3次元立体観察
機能を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般にはレンズにおける
短所である縦方向色収差を使って大きな焦点深度を達成
することが出来る。通常は、青色の光は赤色の光よりは
近い点に収束する。焦点深度を大きくするこの方法は、
青色の光の点焦点に位置する物体が鋭い青色イメージを
生じさせると共に他の色の滲んだイメージも生じさせる
という結果となる。その結果として得られるイメージは
見にくいので、レンズは一般に縦方向色収差が出来るだ
け小さくなるように設計される。
【0010】米国特許第3、517、980号にペトラ
ン等が開示しているタンデム走査共焦点反射光顕微鏡
は、焦点の合っている観察されている物体の一部分だけ
が見えて、焦点の合っていない部分からの光が排除され
るという性質を持っている。共焦点顕微鏡のこの性質
は、使用される光の各波長について別々に有効である。
【0011】縦方向色収差のある対物レンズをタンデム
走査反射光顕微鏡と組み合わせると、焦点深度がより大
きくて、各々の深度値が特定の波長又は色の光に付随す
る様な顕微鏡となる。共焦点原理は、各々の特定の深度
での、焦点の合っていない色を除去する。上記した様に
彩色的に増大した被写界深度を有するタンデム走査共焦
点反射光顕微鏡に、双眼接眼レンズを通常の方法で取り
つけることも出来る。その様な構成は、観察者の各々の
目に同じイメージをもたらすけれども、3次元立体効果
は無い。
【0012】本発明では、各接眼レンズの前に色分散プ
リズムを使用するので、波長の関数として、従って深度
の関数として2個のイメージが横に反対向きにオフセッ
トする。要素のこの様な組み合わせの結果は、焦点深度
が大きくて3次元立体深度知覚を与える顕微鏡となる。
縦方向色収差についての要件は、対物レンズの開口数や
システムの倍率に何らの制限も課さない。
【0013】横方向色収差は、異なる色の光が異なる大
きさのイメージを生じさせるというレンズの性質であ
る。通常は縦方向色収差及び横方向色収差は適切なレン
ズ設計により別々にレンズから除去される。本発明は、
物体のいろいろな部分の見掛けの大きさが、その見掛け
の深度と矛盾せず、従って3次元の全てにおいて適当な
大きさの比が得られることとなる様に縦方向色収差及び
横方向色収差を別々に制御する方法を説明するものであ
る。
【0014】
【実施例】図1及び図2は、本発明による立体顕微鏡の
略図を示す。以下の記述は、特別の波長での顕微鏡の特
徴に基づいているけれども、この顕微鏡は連続的な波長
スペクトルを使って作用することが理解されなければな
らない。図1において、青色焦点の平面は矢印1として
示されており、赤色焦点の平面は矢印2として示されて
いる。その中間の色は中間の平面で収束するので、焦点
平面の位置は色又は波長の連続関数である。いろいろな
焦点平面は、対物レンズの縦方向色収差の故に分離して
いる。
【0015】この立体顕微鏡の光路は双眼接眼レンズを
装着した他のタンデム走査共焦点顕微鏡と大部分は同じ
であり、主な差異は、対物レンズ3と色分散プリズム6
及び7の色収差を用いることである。光源5Aは、この
システムが必要とする光の連続スペクトルを提供する。
青色光は対物レンズ3によって平面1内の点12に収束
する。無限大補正された対物レンズを使うときには、チ
ューブ・レンズが必要である。チューブ・レンズは、図
1及びず2に単一の要素4として略図示されている(レ
ンズ3及び4については図5に関連して詳しく説明をす
る)。赤色光は、平面2即ち赤色焦点平面上の点13に
収束する。点12からの青色の光と点13からの赤色の
光とは共に共焦点タンデム走査顕微鏡のディスク20の
面に収束する。使用されるディスク20は以下に定義さ
れるものである。収束した光は、共焦点顕微鏡で普通に
行われている様に、ディスク20の穴を通過する。点1
2からの赤色光と点13からの青色光とは該ディスクの
平面では収束していないので該ディスクの穴を通過しな
い。
【0016】視野レンズ6Aは対物レンズ3の開口をリ
レーレンズ5の開口上に結像させる。リレーレンズ5
は、双眼接眼レンズの使用を容易にするために種々の鏡
及びビームスプリッターが必要とする光路長さを得るた
めに実用上必要なものである。リレーレンズ5は、ディ
スクの平面を双眼組立体の接眼レンズ18及び19にお
ける平面に収束させる。リレーレンズ5は単一要素レン
ズとして略図示されているけれども、これは色消しであ
るべきであり、後に詳しく説明する。本来は点12から
の青色光はリレーレンズ5により点9に集束され、前記
の光は、ビームスプリッター14を通過し、鏡16及び
17から反射し、色分散プリズム6を通過する。同じく
本来は点13からの赤色光は点8に収束する。また、点
12からの青色光は点10に収束し、点13からの赤色
光は点11に収束し、前記の光はビームスプリッター1
4及び鏡15から反射して色分散プリズム7を通過す
る。実際、焦点1及び2の全平面は、点8及び9及び点
10及び11の分離により示されている色に依存するオ
フセットを伴って接眼レンズの焦点平面に集束される。
後述する目的のために接眼レンズ18及び19に対して
プリズム6及び7を相対的に移動させるためにラック・
アンド・ピニオン駆動装置7Aが設けられている。単一
の接眼レンズと共に唯一のプリズムが使われる場合に
は、模擬3次元効果をもたらすために該プリズムはその
光路軸の周囲に回転可能であることが出来る。
【0017】点8及び9の分離と点10及び11の分離
とは、色分散プリズム6及び7の色分離特性に起因す
る。該色分散プリズムは直視色分散プリズムのための在
来の設計のプリズムである。一般的には、これらのプリ
ズムはスペクトルの中央の色は偏向無しに該プリズムを
通過し、他の色は波長の関数としていずれかの方向に偏
向することとなる様に設計されている。
【0018】一般に、双眼接眼レンズ及び付随のビーム
スプリッター及び鏡の設計は、在来の顕微鏡についての
双眼装置の設計と同様であり、熟練した光学設計者の能
力の範囲内にある。色分散プリズム6及び7の位置の範
囲は、第1に、以下に明らかにする手順により決定され
るべきである。
【0019】リレーレンズ5は、該双眼組立体の光路長
及び所望の影像比と矛盾しない焦点距離を持つべきであ
る。クック・トリプレット(Cooke triple
t)は該リレーレンズについての良好な選択肢である
が、使われる適切な影像比の合う様に該リレーレンズを
設計するのに注意が必要である。その様なレンズは市販
されていて、所望ならば割合に設計しやすい。
【0020】視野レンズは両凸レンズ又は単純なクラウ
ンガラス平凸レンズであることが出来る。対称でない場
合には、該視野レンズの、より平坦な側をディスク20
に対面させるべきであると共に、該ディスクから約3m
m離間させるべきである。該視野レンズの焦点距離は 1/F=1/D1+1/D2 により与えられる。ここでF は該視野レンズの焦点
距離であり、D1 は該視野レンズから対物レンズ3の
開口までの実効距離であり、D2 は該視野レンズから
該リレーレンズ開口までのおおよその距離である。D1
は、若し使用されるならばチューブレンズの影響を受
け、下記の対物レンズ及びチューブレンズの組み合わせ
については約400mmである。
【0021】本発明に従って立体顕微鏡を設計するため
に、適正パースペクティブという概念を理解するべきで
ある。適正パースペクティブは、3次元全部が同じ倍率
で拡大されることを要求する。深さは、横方向の2次元
と同じ程度に拡大されなければならない。在来の顕微鏡
の倍率は横方向倍率である。適正パースペクティブは、
近くの物体は遠くの物体より大きく見えるので横方向倍
率は深さと共に僅かに変化しなければならないことを要
求する。
【0022】上記した様に、顕微鏡の倍率は、顕微鏡で
見た物体の見掛けの大きさの、250mmの距離を置い
て裸眼で見た同じ物体の見掛けの大きさに対する比とし
て定義される。接眼レンズの倍率は、その接眼レンズを
拡大鏡として使って見た物体の見掛けの大きさの、25
0mmの距離を置いて裸眼で見たその物体の大きさに対
する比である。接眼レンズの倍率は、概ね、ミリメート
ルを単位として表した該接眼レンズの焦点距離で250
mmを除して得られる値である。この倍率定義は、複合
顕微鏡で行われているように接眼レンズで像を見るとき
にも有効である(複合顕微鏡は、単純な拡大鏡とは区別
される対物レンズ及び接眼レンズの両方を備えた顕微鏡
である)。顕微鏡対物レンズの倍率は、対物レンズによ
り作られる物体の像の大きさの、その物体自体の大きさ
に対する比として定義される。複合顕微鏡の倍率は、対
物レンズの倍率と接眼レンズの倍率との積である。ここ
に記載する顕微鏡においては、この計算はリレーレンズ
の倍率比を包含するべきである。 M=O×R×E・・・・・・・・・・・・(1)
【0023】ここで、M は顕微鏡の倍率、O は対物
レンズの倍率、R はリレーレンズの倍率比、E は接
眼レンズの倍率である。
【0024】図3は観察者の目30及び31と、観察さ
れる物体上の2点32及び33との所望の見かけ上の関
係を示す。点32(図3)は点12(図1及び図2)と
類似し、点33(図3)は点13(図1及び図2)に類
似している。図3に示されている関係は実際には存在し
ないけれども、図1及び図2の点12及び13が観察者
にどの様に見えるかを表す。
【0025】Dが図1において点12と点13との間の
距離である場合には、点32と33との間の見掛けの縦
方向距離はM×Dであるべきである。両方の目で見られ
る点32と33との間の大凡の見かけ上の横方向距離は
M×D×sin7.5°である。
【0026】図4は、図3に示されている状態が存在す
るように見えるために必要とされる関係を示す。点8及
び9は、接眼レンズ18を通して観察され、図3の点3
3及び32として見えるべきである。点9は点32及び
点12と類似していて、青色光で見られる。点8は点3
3及び点13と類似していて、赤色光で見られる。色分
散プリズム6は赤色と青色の光を異なる角度で屈折さ
せ、点8及び9の間の横方向距離は次の通りにして決定
される:
【0027】ここでAは、プリズム6により屈折させら
れる赤色光及び青色光の間の角度差であり、Lは、プリ
ズム6及び点8又は9の間の距離である。
【0028】点8及び点9の間の横方向距離は L×sinA・・・・・・・・・・・・(2) である。
【0029】点8及び9の間の見かけ上の横方向距離は E×L×sinA である。
【0030】従って M×D×sin7.5=E×L×sinA である。
【0031】上の様に M=E×O×R
【0032】従って sinA=(O×R×D×sin7.5)/L・・・・(3) である。
【0033】角度Aの値が、色分散プリズムの設計を決
定することに注意しなければならない。角度Aは接眼レ
ンズの倍率には依存しない。しかし、それはリレーレン
ズ倍率比Rの値に依存する。リレーレンズ比を顕微鏡の
倍率を変化させるのに使う場合には、比R/Lが一定に
保たれるように距離Lも変化させることが出来る。対物
レンズを交換することが望ましい場合には、積O×Dが
一定となるように対物レンズを設計することが出来る。
R/L及びO×Dを一定に保てば、2組以上の色補正プ
リズムを必要とすることなく汎用顕微鏡の設計を行うこ
とが出来る。対物レンズの設計がシステムの要件に正確
には合致しない場合、距離Lを調整することによって所
望の結果を達成することが可能である。
【0034】図3を再び参照すると、点32に見かけ上
位置する物体の見かけ上の大きさは、点33に見かけ上
位置する同一の物体の見かけ上の大きさよりは大きくな
るべきである。これは、単に、近くの物体は遠くの物体
より大きく見えるべきであるということを意味する。点
32の物体は青色光で見られ、点33の物体は赤色光で
見られるので、対物レンズ倍率Oが色の波長の関数とし
て変化するならば所望の大きさの差を達成することが出
来る。波長Tに伴うこの倍率の変化は伝統的に「横色収
差」と呼ばれており、ここでTは、T=OB/ORで定
義され、OBは、青色光についての対物レンズの倍率で
あり、ORは、赤色光についての対物レンズの倍率であ
る。
【0035】適正パースペクティブのために、OBは点
32から目30及び31までの距離に反比例するべきで
あり、ORは点33から目までの距離に比例するべきで
ある。従って、Tは、これら二つの距離の比に等しくな
ければならない。250mmが点32及び33の近傍か
ら目30及び31までの大凡の距離である場合には、 T=(250+(M×D))/250=1+(O×R×E×D)/250 である。
【0036】Tは対物レンズ設計の関数である。対物レ
ンズが設計され終わると、異なる倍率の接眼レンズを使
ったりリレーレンズ比Rが変更されたりすれば、適正パ
ースペクティブは維持されなくなる。
【0037】適正パースペクティブは、立体顕微鏡で観
察される物体又は物体のグループが歪まないで見えるた
めに、即ち、観察される物の近い部分及び遠い部分が正
しい大きさに見えるために要求されるものであることに
注意しなければならない。しかし、適正パースペクティ
ブは立体効果の利益を得るためには不要である。適正パ
ースペクティブに注意を払わなくても、立体顕微鏡は3
次元の関係を明らかにするのに有効である。
【0038】図5の対物レンズ及びチューブレンズを詳
しく説明する前に、色分散プリズムの設計を考察するの
が好ましい。
【0039】いろいろな図に示されている色分散プリズ
ムは3個の要素を有する。より少数の要素を有するプリ
ズムも使用出来るけれども、3要素設計では波面の歪み
は一般に少ない。以下に説明する設計は、2個のクラウ
ンガラス要素の間に挟まれた1個のフリントガラス要素
を有する。適当なガラスの種類を選択した後、光線追跡
によって要素の楔角が決定される。機械設計を単純に
し、既存の双眼ハードウェアとの両立性を得るために、
プリズムは緑色光が顕著に偏向しないように設計され
る。
【0040】典型的な1000倍の顕微鏡は100倍の
対物レンズ、10倍の接眼レンズ、及び比が1のリレー
レンズを使用する。よってO=100であり、R=1で
ある。D及びLの程よい値はD=0.025mm、L=
50mmである。
【0041】 sinA=(O×R×D×sin7.5)/L という公式から sinA=0.00653 となる。
【0042】青色光に500nmの波長を、赤色光に6
20nmの波長を使うと、フリントガラス要素は27.
04°の角度を、クラウンガラス要素は20.79°の
角度を有する。厚みがクラウンガラス要素については
4.8mmでフリントガラス要素については6.2mm
であれば、20mmより大きい色分散プリズムのクリア
開口(clear aperture)を使用出来る。
これらの厚みはプリズムの中心を通る線に沿って、又は
プリズムの軸に沿って測られる。このクリア開口は本発
明による立体顕微鏡の最も普通の設計のために充分であ
るべきである。そこから距離Lを測るところの色分散プ
リズム内の実効中心又は実効点は光線追跡により決定さ
れる。この点25(図4)は、フリントガラス要素と、
接眼レンズに最も近いクラウンガラス要素との間の境界
における該プリズムの軸の上にある。この点が2要素間
の境界上にあるという事実は偶然のことであり、他のプ
リズム設計では、何処にあってもよい。他の色分散プリ
ズムの設計と、その様なプリズムの実効中心の決定と
は、熟練したレンズ設計者の能力の範囲内にある。
【0043】ここで図5を参照すると、本発明に使うこ
との出来る対物レンズ及びチューブ・レンズの両方が示
されている。対物レンズ3はアプラナート50と2個の
鏡51及び52とから成る。チューブ・レンズはレンズ
要素53、54、55及び56から成る。前述した本発
明が必要とする対物レンズの性質は、対物レンズ及びチ
ューブ・レンズの両方の組み合わせの性質である。実際
上、Dについての所望の値は、対物レンズの適切な設計
によって最も容易に達成出来るのに対して、Tの所望の
値はチューブ・レンズの適切な設計によって最も容易に
達成出来る。T又はDは対物レンズ又はチューブ・レン
ズにより制御されることが出来るけれども、チューブ・
レンズの要素の低倍率はDの大きな値の達成を困難にす
る。同じく、対物レンズのレンズ要素特性の間隔が小さ
いのでTの大きな値を達成するのは困難である。
【0044】図5に示されている対物レンズの基本設計
原理は、縦方向色収差のある要素を既存の対物レンズ設
計に(この場合にはシュバルツシルトのデザインの)付
加することである。控えめの量の縦方向色収差のある他
の種類の対物レンズの設計は、熟練したレンズ設計者の
能力の範囲内にある。
【0045】図5に示されている対物レンズは、シュバ
ルツシルト対物レンズと、在来の設計のアプラナート5
0との組み合わせである。このシュバルツシルト対物レ
ンズは2個の球面鏡51及び52から成る。
【0046】アプラナート: 半径: 2mm及び2.23888mm 中心厚み 1.745mm ガラスの種類 FK1 屈折率 Nd=1.4866 アッベ数 Vd=84.47 鏡51 半径: 3.705mm 鏡52 半径: 10.088mm 間隔: アプラナートから鏡51まで 1.255mm 鏡51から鏡52まで 6.326mm
【0047】間隔は、指定された球面同士の間の光軸に
沿う距離として定義される。鏡51の中心部分は使われ
ない。照明光線が鏡51からディスクの方へ直接反射さ
れるのを防止するために、非反射スポット58を鏡51
の中心に付加するべきである。タンデム走査反射光顕微
鏡(たとえそれが立体顕微鏡ではなくても)にシュバル
ツシルト対物レンズを用いるときには、必ずこれを行う
べきである。
【0048】チューブ・レンズ設計の原理は、2グルー
プのレンズ要素を使うことであり、その第1グループは
要素53及び54から成り、第2グループは要素55及
び56から成る。この第1グループは、高度の縦方向色
収差を有し、球面収差を持たない様に設計される。第2
グループは、第1グループから或る距離だけ離され、こ
の2グループが組み合わされたときに縦方向色収差を持
たなくなるように、球面収差を持たず、且つ第1グルー
プの縦方向色収差を補償する様に設計される。1グルー
プに縦方向色収差を導入し、この第1グループから或る
距離だけ離れた他方のグループで補償する方式は、相当
の横方向色収差を生じさせる結果となる。2グループ間
でコマ収差及び非点収差が補正される。
【0049】要素53、54、55及び56から成るチ
ューブ・レンズは、全て、対物レンズからビームスプリ
ッターに向かう光軸に沿って順に半径R1〜R8の球面
を有する。これらの半径の値、その間の距離、及びそれ
らの間の材料は、以下に列挙した通りである:
【0050】 R1 32.039mm 4mm ガラスの種類 F2 R2 −42.499mm 2mm 空気 R3 −31.636mm 2mm ガラスの種類 BK7 R4 42.222mm 42mm 空気 R5 −18.457mm 2mm ガラスの種類 SF11 R6 13.354mm 2mm 空気 R7 20.683mm 4mm ガラスの種類 PSK53 R8 −12.837mm R8からチューブ・レンズの焦点面までの光学距離は1
00mmである。R1と対物レンズとの間の距離は重大
なものではないが、40mmの距離は実用的な値であ
る。
【0051】ガラスの種類、屈折率及びアッベ数は次の
通りである: 53 F2 Nd 1.6200 Vd 36.37 54 BK7 Nd 1.5168 Vd 64.17 55 SF11 Nd 1.7847 Vd 25.76 56 PSK53 Nd 1.5523 Vd 63.45
【0052】色分散プリズムの設計に行われた様に青色
光に500nmを、赤色光に620nmを使うと、対物
レンズ及びチューブ・レンズの組み合わせの特性を光線
追跡により決定することが出来る。
【0053】O=75 D=0.01mm T=1.043
【0054】上記の色分散プリズムの設計に使われた様
に接眼レンズの倍率Eを10とし、sinAの値に0.
00653を用いると、適正パースペクティブの立体顕
微鏡についての要件を満たすためにL及びRの値を選択
することが出来る。適正パースペクティブは、下記の二
つの等式が満たされれば達成される。
【0055】T=1+(O×R×E×D)/250 sinA=(O×R×D×sin7.5)/L
【0056】第1の等式に既知の値を代入すると、次の
ようになる。 1.043=1+R×7.5/250 又は R=0.043×250/7.5=1.433
【0057】既知の値を第2の等式に代入すると、次の
通りになる。 0.00653=0.140/L 又は L=0.143/0.00653=21.5mm 該顕微鏡の倍率は1060である。
【0058】上記した対物レンズ及びチューブ・レンズ
から得られる顕微鏡のために色分散プリズムが設計され
ていなくても、L及びRの値を調整して良好な結果を得
ることが出来ることは明らかである。従って、顕微鏡組
立体がリレーレンズ倍率比と色分散プリズムの位置との
調整を考慮したものであることが有益である。
【0059】チューブ・レンズの他の設計も熟練したレ
ンズ設計者の能力の範囲内にある。Dの所望の値は対物
レンズ・チューブ・レンズの組み合わせにおける縦方向
色収差により達成されなければならないけれども、Tの
所望の値をリレーレンズ5における横方向色収差により
全部又は一部達成することが出来る。この様な収差をチ
ューブ・レンズに導入するのに使われる原理を使うこと
によって顕著な横方向色収差を伴うリレーレンズを設計
することは熟練したレンズ設計者の能力の範囲内に充分
にある。
【0060】フィルム・カメラやビデオ・カメラなどの
他の結像装置を、ここに記載した立体顕微鏡に用いるこ
とが出来る。これらの結像装置についての像面は、点
8、9、10及び11(図1)がその中に存在するとこ
ろの接眼レンズの焦点面に位置するべきである。フィル
ム・カメラは、後に立体観察装置に用いるために立体画
像対を同時に撮ることを可能にする。同一又は同様の目
的のためにビデオ・カメラから単一のこまフレーム)を
撮るためにフレーム・グラッバー(Framegrab
bers)を利用することが出来る。
【0061】上記したのは適正パースペクティブを有す
る立体顕微鏡を作るのに必要な特別の構成要素である。
記載した特徴を完全には備えていない顕微鏡にも価値は
ある。視野内の物体が横方向に動くとき、その物体の近
い部分は、遠い部分よりは大きく横方向に又は固有運動
をするように見える。
【0062】固有運動におけるこの差異は、接眼レンズ
を1個だけ使い、色分散プリズムを全く使わないときで
も3次元効果を生じさせる結果をもたらす。実際、ビデ
オ・カメラ又は単接眼レンズを使う場合、双眼ヘッドや
色分散プリズムが無くても、この固有運動におけるこの
差異は、片目の人が頭を左右に動かすことによって得る
ことの出来る3次元効果をもたらす。
【0063】適正パースペクティブを得るために横方向
色収差を使わない場合、この単接眼レンズ3次元効果は
存在しないけれども、上記した対物レンズのそれの様に
大きな開口数で達成することの出来る焦点深度より か
に大きな焦点深度を縦方向色収差がもたらす結果とな
る。この様な単純なシステムでも、大きな焦点深度は、
観察される物体がその物体を通る横方向軸上で回転する
ときに3次元効果の認識を許すので、有益である。
【0064】物体を回転させなくても、観察される物体
のいろいろな特徴物の見掛けの色は深さに関する情報を
もたらす。
【0065】立体顕微鏡は、上記したように、適度の横
方向色収差を用いずに、縦方向色収差のある対物レン
ズ、双眼接眼レンズ装置、及び色分散プリズムから成る
ものとして設計されることが出来る。この様な顕微鏡は
適正パースペクティブを持たないけれども、3次元立体
効果をもたらす。リレーレンズ5が横方向色収差をもた
らすことが出来るということにも注意するべきである。
【0066】2個の接眼レンズのうちの一方の光路にだ
け色分散プリズムを用いる場合でも3次元立体効果は存
在する。
【0067】接眼レンズ1個だけと色分散プリズム1個
だけで上記のように設計された顕微鏡は、その一つの色
分散プリズムが距離Lの値を帰るために光軸に沿って動
かされるならば3次元効果をもたらすことが出来るが、
これはラックアンドピニオン装置7Aを用いることで達
成される。このLの変化には、横方向軸上で物体を回転
させるのと同様の効果がある。色分散プリズムをその軸
上で回転させると、物体が見かけ上章動することにな
り、その結果として3次元効果が得られる。カメラなど
の結像装置を使うとき、2こまの写真の記録の間に色分
散プリズムを180°回転させることによって立体的な
像の対を作ることが出来る。
【0068】図1、図2及び図6のタンデム走査共焦点
顕微鏡は、正確にはペトラン等の特許に説明されている
通りではないけれども、私の同時係属の米国特許出願第
07/623、102号に説明されている通りであり、
この出願は、1990年12月6日に出願されたもの
で、「共焦点タンデム走査反射光顕微鏡」という名称が
付されており、その内容全部を参照により本書に組み込
むものとする。しかし、本発明の作用の基礎をなす原理
は、ペトラン等のものや私の同時係属出願の両方に等し
く当てはまるものであると共に、例えば米国特許第4、
927、254号にキノ等により開示されている「走査
共焦点光学顕微鏡」などの他のものにも適用可能であ
る。ここに示されているディスク20は、その様な出願
に記載され図解されている通りである。しかし、このデ
ィスクは、タンデム走査反射光共焦点顕微鏡に用いるの
に適したディスクであることが出来、「ディスク」とい
う用語をここで使うときは、それはその様なディスクを
指す。
【0069】ここで、添付図面の図6を特に参照する
と、立体システムの全体が斜視図で示されている。図示
の基本タンデム走査顕微鏡は、前述の同時係属出願第0
7/623、102号に開示されているものである。光
源5Aは、複数要素集光レンズ62を通して、赤外線及
び紫外線フィルター64を介して、ディスク20の第1
領域66を通して、微調整傾斜可能窓68へ光を送る。
光源5Aからの、濾過された光は、内部鏡70及び72
を介してビームスプリッター74に進むが、このビーム
スプリッターは、四分の一波長リターダ76と対物レン
ズシステム3とを介して試料(図示せず)に光を送る。
この図6の対物レンズシステム3は、図5に示されてい
る種類のものでよく、チューブ・レンズを必要とし、或
いはチューブ・レンズを必要としない他の適当な種類の
ものでもよい。図5の対物レンズ及びチューブ・レンズ
は、適正パースペクティブが希望される場合には好都合
である。
【0070】試料から反射された光は、リターダ76を
通してビームスプリッター74へ逆向きに反射される。
【0071】最大の光分離と、従って最大の効率とを得
るために、偏光をビームスプリッター74へ本来の偏極
に対して直角に提供するためにリターダ・レンズ76が
使用される。
【0072】該ビームスプリッターからの光は、他の内
部鏡78へ向けられ、そこからディスクの第1領域66
に対して180°に配置されたディスクの第2領域80
を通して送られる。光は、視野レンズ6Aを通してリレ
ーレンズ5に進み、そこから要素6、7及び14〜19
を含む前述の双眼システムを通して進む。
【0073】ここで言及した両方の色収差が1次色収差
である。もっと高次の色収差は立体鏡効果をもたらさな
い。
【0074】以上の開示内容が与えられたならば、他の
多くの特徴事項、修正事項及び改良事項は当業者には自
明であろう。従って、その様な特徴事項、修正事項及び
改良事項はこの発明の一部であると見なされるべきであ
り、その範囲は特許請求の範囲の欄の記載内容によって
決定されるべきである。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
物レンズの開口数又は顕微鏡の倍率や分解能を制限する
ことなく、大きな焦点深度を持つことができる。
【0076】また、立体共焦点走査顕微鏡に対物レンズ
を用いて、立体効果だけでなく、3次元の全てに適切な
サイズ比をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体観察に必要な双眼接眼レンズ及び色分散プ
リズム及び対物レンズを装着したタンデム走査共焦点顕
微鏡の全体図である。
【図2】図1を横から見た状態の全体図である。
【図3】異なる距離での2点の立体観察に関係する2個
の目といろいろな角度及び距離とを示す略図である。
【図4】図2と同等の観察のための接眼レンズ及び色分
散プリズムとの関係を示す。
【図5】本発明に用いるのに適した対物レンズのための
一つの設計を示す。
【図6】立体顕微鏡システム全体の斜視図である。
【符号の説明】
3 対物レンズ 5A 光源 6 分散プリズム 7 分散プリズム 14 ビームスプリッター 18 接眼レンズ 19 接眼レンズ 20 ディスク 50 アプラナート 51 鏡 52 鏡

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査ディスクと、光源と、前記光源から
    の光を前記走査装置を通して試料に向けると共に、試料
    から反射した光を、それを通して光が該試料に向けられ
    たところの領域とは反対側の前記走査ディスク上の共役
    領域を通して観察ステーションへ焦点を合わせて通過さ
    せる光学装置とを有し、該観察ステーションに結像装置
    がある立体走査反射光共焦点顕微鏡であって、 前記結像装置は双眼結像装置であり、 該結像装置においていろいろな波長の光を分離するため
    に反射された光の軸に沿って該走査装置と該結像装置と
    の間に1対の直視分散プリズムが配置されており、 反射された光を異なる経路に沿って各々の前記分散プリ
    ズムへ向けるビームスプリッターが設けられており、 試料の異なる深度から反射された試料の各色について該
    観察ステーションから前記分散プリズムの異なる距離に
    ついて該観察ステーションにおいて鮮明な像を生じさせ
    る焦点深度を提供する相当の一次縦方向色収差を有する
    対物レンズが設けられていることを特徴とする立体走査
    反射光共焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記プリズムは反射光の軸に沿って移動
    可能であることを特徴とする請求項1に記載のタンデム
    走査反射光共焦点顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記プリズムは前記軸の周囲に回転可能
    であることを特徴とする請求項2に記載のタンデム走査
    反射光共焦点顕微鏡。
  4. 【請求項4】 光を通し且つ反射する試料を観察するた
    めの走査反射光共焦点顕微鏡との組み合わせにおいて、 走査ディスクと、 試料のいろいろな深度において白色光のいろいろな波長
    を収束させるのに充分な相当の一次縦方向色収差を焦点
    において有する対物レンズ・システムと、 立体鏡結像装置と、 試料から前記走査ディスクへの光路と、 前記光路は、前記走査ディスクにおいて収束する光を前
    記走査ディスクを通して前記立体鏡結像装置へ向けるこ
    とと、 前記走査ディスクを通過する反射された光を、前記立体
    鏡結像装置への二つのほぼ平行な光路に分割する手段
    と、 いろいろな波長の光を前記結像装置に対して相対的にい
    ろいろな場所に収束させるために該立体鏡結像装置の該
    結像装置のうちの少なくとも一つと前記手段との間に配
    置された色分散プリズムと、を組合わせてなることを特
    徴とするタンデム走査反射光共焦点顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記手段と、前記立体鏡結像装置の各々
    の異なる一つとの間に異なる直視分散プリズムが配置さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載のタンデム走
    査反射光共焦点顕微鏡。
  6. 【請求項6】 試料から前記立体鏡結像装置への光路に
    沿って相当の横方向色収差を導入するための手段が設け
    られており、これにより、試料から反射された像の倍率
    を、その光を反射させた試料の深度の逆関数として変化
    させることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に
    記載のタンデム走査反射光共焦点顕微鏡。
  7. 【請求項7】 横方向色収差をもたらすための前記手段
    は前記対物レンズ・システムと前記走査装置との間に配
    置されたチューブ・レンズから成ることを特徴とする請
    求項6に記載のタンデム走査反射光共焦点顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記チューブ・レンズは、縦方向色収差
    を導入するための第1グループのレンズと、縦方向色収
    差を補正する第2グループのレンズとを有し、これによ
    り横方向色収差を生じさせることを特徴とする請求項7
    に記載のタンデム走査反射光共焦点顕微鏡。
  9. 【請求項9】 走査装置を有するタンデム走査反射光共
    焦点顕微鏡において、 試料から該走査装置への光路に対して相対的に試料のい
    ろいろな深度について該走査装置に集束されたいろいろ
    な色の像を生じさせる対物レンズ・システムと、 結像装置と、 該走査装置及び結像装置の間に配置された少なくとも一
    つの直視分散プリズムとから成るタンデム走査反射光共
    焦点顕微鏡。
  10. 【請求項10】 走査装置と、該走査装置において収束
    する対物レンズ・システムからの光像だけを該走査装置
    を介して立体鏡結像装置へ通過させる光学装置とを有す
    る顕微鏡であって、 いろいろな波長の光を光反射性試料のいろいろな深度に
    収束させる充分な一次縦方向色収差のある対物レンズ・
    システムと、 該走査装置及び該接眼レンズの間の反射光の経路に配置
    された色分散プリズムとを更に備えることを特徴とする
    顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記立体鏡結像装置は2個の接眼レン
    ズを有する双眼鏡であり、 該走査装置を介して該双眼接眼レンズに進む光を二つの
    光路に分割する手段が設けられており、 その二つの光路の各々に配置された異なる色分散プリズ
    ムが設けられていることを特徴とする請求項10に記載
    の顕微鏡。
  12. 【請求項12】 試料から反射された像を、その光を反
    射させた試料における深度の逆関数として拡大するため
    に、光を分割する該手段の前に該光路に相当の横方向色
    収差を導入する手段を更に備えることを特徴とする請求
    項11に記載の顕微鏡。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズ・システムはアプラナ
    ートと第1及び第2の鏡とから成り、 前記鏡のうちの第1のものは中央開口及び曲率を有して
    いて、前記アプラナートを通過する光を受け取って、そ
    れを前記第2の鏡へ反射させ、 前記第2の鏡は、前記第1の鏡から反射された光を平行
    にして、それを前記中央開口を通して向けることを特徴
    とする請求項10に記載の顕微鏡。
  14. 【請求項14】 前記対物レンズと前記走査装置との間
    に位置するチューブ・レンズを備えており、 前記チューブ・レンズは横方向色収差をもたらすことを
    特徴とする請求項13に記載の顕微鏡。
  15. 【請求項15】 走査装置と、 光を試料に向けると共に試料から走査装置へ向ける対物
    レンズと、 2個の別々の接眼レンズを有する双眼観察装置と、 該走査装置で収束する光だけを該走査装置を通過させる
    と共に、前記走査装置を通過する光を別々の経路に沿っ
    て前記接眼レンズへ向ける光学システムと、 各前記接眼レンズへの光路の各々に位置する異なる色分
    散プリズムと、 試料から前記プリズムへの光路に相当の一次縦方向色収
    差と相当の横方向色収差とを導入するための光学部材と
    から成ることを特徴とする立体鏡走査反射光共焦点顕微
    鏡。
  16. 【請求項16】 3次元観察能力を走査反射光共焦点顕
    微鏡に導入する方法であって、 光を試料へ送り、この光に相当の一次縦方向色収差を生
    じさせていろいろな波長の光を該走査装置を通して光反
    射性物体のいろいろな深度から焦点を合わせて反射さ
    せ、 該試料から反射された光を、その顕微鏡の走査装置を通
    過させ、 その反射された光を色分散プリズム手段を通して該顕微
    鏡の双眼結像装置の各レンズへ送ることから成ることを
    特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 相当の一次縦方向色収差を生じさせら
    れた光に、各波長の光を反射させた該物体における深度
    の逆関数として反射像を拡大させるのに充分な相当の横
    方向色収差を生じさせるステップを更に備えることを特
    徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 回転可能な走査ディスクと、光スペク
    トルの実質的に全ての色を提供する光源と、該光源から
    該走査ディスクを通して試料へ光を向ける光学装置と、
    それを通して光が該試料へ向けられたところの領域と共
    役となっている該ディスク上の領域を通して、試料から
    反射された光を観察ステーションへ向ける光学装置と、
    該観察ステーションにおける結像装置とを有するタンデ
    ム走査反射光共焦点顕微鏡であって、 該走査装置と該観察ステーション結像手段との間に反射
    光の軸に沿って直視分散プリズムが配置されており、こ
    れにより該結像装置において反射された光の色を分離
    し、 光スペクトルの各色について、光を通す試料における識
    別可能な異なる焦点深度を提供するのに充分な相当の一
    次縦方向色収差を生じさせる対物レンズが設けられてい
    て、これによりいろいろな波長の光が該試料のいろいろ
    な深度から反射されることを特徴とするタンデム走査反
    射光共焦点顕微鏡。
  19. 【請求項19】 前記観察ステーションに対する該プリ
    ズムの方位は可変であり、これによりいろいろな色を該
    観察ステーションに与えることを特徴とする請求項18
    に記載のタンデム走査反射光共焦点顕微鏡。
  20. 【請求項20】 白色光を可変深度光反射性物体上に収
    束させると共に、該試料から反射された光を受け取って
    それを更なる光学システムへ向ける光路内に位置するレ
    ンズを有する光像観察装置であって、前記レンズは、い
    ろいろな波長の光について該物体においていろいろな検
    出可能な焦点深度を提供するのに充分な一次縦方向色収
    差を有し、前記光学システムは結像手段と、 前記レンズ及び前記結像手段の間の反射光の経路に沿っ
    て位置し、いろいろな波長の光を前記結像手段に対して
    相対的にいろいろな位置に置く直視分散プリズムと、
    前記プリズムの各位置について実質的に唯一の波長の
    光だけが該結像手段に与えられることとなる様に前記結
    像手段に対して相対的に前記プリズムを位置決めする手
    段と、 前記手段において収束する波長だけを通過させるために
    前記プリズムの前に前記光路に沿って位置する手段とか
    ら成ることを特徴とする光像観察装置。
JP25374492A 1992-08-28 1992-08-28 立体タンデム型走査反射光共焦点顕微鏡 Withdrawn JPH0695003A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4820377B2 (ja) * 2005-02-09 2011-11-24 コヒーレント・インク シュワルツシルト対物鏡を使用してフォトマスクの縮写像を投影する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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