JPH0694915B2 - 管継手用アイボルトの製造方法 - Google Patents

管継手用アイボルトの製造方法

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JPH0694915B2
JPH0694915B2 JP4072529A JP7252992A JPH0694915B2 JP H0694915 B2 JPH0694915 B2 JP H0694915B2 JP 4072529 A JP4072529 A JP 4072529A JP 7252992 A JP7252992 A JP 7252992A JP H0694915 B2 JPH0694915 B2 JP H0694915B2
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JP
Japan
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hole
eyebolt
manufacturing
vertical hole
small diameter
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文男 田原
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文男 田原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管継手用アイボルト
の製造方法に関し、得られたアイボルトは、例えば自動
車の油圧配管やエアー配管等に使用される。
【0002】
【従来の技術】自動車の油圧系の管継手として、アイボ
ルトが使用されている。このアイボルトは、図2の右下
に示すように、頭付きボルトと同様に六角形の頭11お
よび断面円形の軸部12で構成され、この軸部12が基
部13、小径部14および先端のネジ部15からなり、
軸部12には、中心線に沿って先端から基部13付近に
達する縦孔16が、また上記小径部14には上記縦孔1
6と交差する円形の横孔17がそれぞれ設けられてお
り、上記の基部12および小径部13に、上記油圧系の
オイルパイプの一端に固定したアイを嵌合し、上記のネ
ジ部15をシリンダの壁等にねじ込んで固定するように
なっている。
【0003】しかして、上記のアイボルトは、従来、断
面円形の金属棒に塑性加工および切削加工を施すことに
より製造されていた。すなわち(図2参照)、第1ステ
ップ1Sにおいて断面円形の棒材10を所定の長さに切
断し、次の第2ステップ2Sにおいて上記の棒材10に
第1段のヘッダー加工により軸部12を太い径の基部1
3と共に成形し、第3ステップ3Sにおいて第2段のヘ
ッダー加工により頭11を成形し、第4ステップ4Sに
おいて転造によりネジ部15を成形し、第5ステップ5
Sにおいて第1ドリルで縦孔16を穿孔し、第6ステッ
プ6Sにおいて第2ドリルで円形の横孔17を穿孔し、
第7ステップ7Sにおいて第3ドリルで上記横孔17の
面取りを行い、更に第8ステップ8Sにおいて第4ドリ
ルで上記縦孔16の内面のバリ取りを行い、しかるのち
第9ステップ9Sにおいて表面処理(メッキ)を施して
仕上げていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、縦孔16をド
リル切削により形成していたので、その切り粉の分だけ
材料が無駄になるという問題があった。また、軸部12
の横断面積が最小になって強度が最も低くなる位置の小
径部14に上記横孔17がドリル切削により円形に形成
されていたので、横孔17の孔面積を変えずにその形状
を軸方向に長い小判形にして軸部12の強さを向上する
ことができなかった。また、第4ステップ4Sでネジ部
15を形成した後にドリル切削をしていたので、ネジ部
15が損傷される危険があった。更に、従来は、生産性
の高いヘッダー加工および転造等の塑性加工と生産性の
低いドリル切削とが混在していたので、全体として生産
性が低くなり、しかも上記のドリル切削で切り粉が発生
し、この切り粉が残ると、使用の際に管路に詰まりが生
じるので、上記切り粉の除去が必要であり、この除去作
業が困難であるという問題があった。
【0005】この発明は、上記アイボルトの製造方法に
おいて、その加工順序を変更し、かつ切削加工を塑性加
工に変更して工程数を減少することにより、生産性を向
上し、材料の無駄を省き、軸部12を強くし、ネジ部1
5が損傷を受けないようにし、更に切り粉の発生を無く
し、その除去作業を不要にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、頭付きボル
トの外形を有し、その軸部が基部、小径部および先端の
ネジ部からなり、軸部の中心線に沿って先端から基部付
近に達する縦孔が設けられ、かつ上記小径部に上記縦孔
と交差する横孔が設けられたアイボルトを断面円形の棒
材から製造する方法において、上記の棒材に上記の縦
孔、頭および基部をヘッダー加工により成形し、次いで
上記横孔を打ち抜きにより小判形状に形成し、しかるの
ち上記ネジ部を転造により成形することを特徴とする管
継手用アイボルトの製造方法である。
【0007】なお、頭のヘッダー加工の際に、ソケット
レンチ用の六角孔や四角孔、トルクス孔を成型すること
ができ、これらの孔を設けた場合は頭を丸頭またはフラ
ンジ頭とすることができる。また、横孔の設置箇所は、
軸対称の2箇所(180度間隔の2箇所)に限るもので
はなく、1箇所、非軸対称の2箇所または3箇所以上に
設けることができ、また長さ方向に離れた2箇所、長さ
方向と周方向の双方に離れた2箇所等に設けることがで
きる。
【0008】
【作用】縦孔をヘッダー加工で成形するので、従来のド
リル切削に比し、加工硬化が生じて縦孔の周壁の強度が
上昇し、かつ加工精度が向上して上記周壁の厚みが均一
になり、更に加工速度を上げることができる。そして、
上記周壁の強度が上昇するため、ネジ部の転造を最終工
程に変更することができ、そのためネジ部が損傷される
危険が減少する。また、横孔を打ち抜きにより小判形状
に形成するので、従来の円径の横孔と同じ孔面積を維持
して幅を狭くすることができ、そのため横孔の部分にお
ける軸部の断面積が円孔に比して増大し、強度が上昇
し、かつ加工速度を上げることが可能になる。そして、
上記のように横孔を打ち抜きにより形成するので、バリ
取りに従来のドリル加工を必要とせず、バリ取りをサン
ドブラストで容易に、かつ高速度で行うことができ、生
産性が向上する。
【0009】
【実施例】図1に示すように、第1ステップ1Sで所定
の長さに切断された棒材10は、次の第2ステップ2S
において、軸部12の先端部にヘッダー加工による面付
けが施されて先端縁部が面取りされ、かつ先端部中心に
窪みが形成される。次いで、第3ステップ3Sにおい
て、ヘッダー加工により縦孔16が成形され、次の第4
ステップ4Sにおいて、六角形の頭11およびその中心
の六角孔11aが成形される。なお、第3ステップ3S
で軸部12の全体を基部13の径に成形し、次の第4ス
テップ4Sで基部13以外の部分を小径部14の径に成
形してもよく、また第3ステップ3Sで軸部12の全体
を小径部14の径に成形し、次の第4ステップで基部1
3を頭11と共に成形してもよい。
【0010】次いで、第5ステップ5Sにおいて、上記
縦孔16とその底付近で直交するように小判形の横穴1
7が軸対称の2箇所に打ち抜きにより穿孔される。この
場合、軸部12はダイスに挿入され、軸部12の縦孔1
6に芯金が挿入される。上記小判形の横孔17は、図2
の円形の横孔17と同じ面積に形成され、次の第6ステ
ップ6Sにおいて、上記横孔17のバリ取りがショット
ブラスト法で行われる。そして、次の第7ステップ7S
において、ネジ部15が転造により成形され、しかるの
ち第8ステップ8Sにおいて、表面処理(メッキ)が施
され、製品のアイボルトが得られる。
【0011】上記の方法は、縦孔16をヘッダー加工で
成形するので、縦孔16の容積に相当する材料が節約さ
れる。例えば、ネジ部15の外径が14mm、軸部12の
長さが24mm、縦孔16の内径が8mm、その深さが24
mmのアイボルトの場合、縦孔16をヘッダー加工するこ
とにより、使用材料が23%節約される。また、横孔1
7を小判形に形成するので、上記アイボルトの小径部の
外径が12.9mmの場合、従来の内径6mmの円形横孔1
7を幅4.4mm、長さ7.6mmの小判形に変更すること
により、孔面積を変えずに横孔17の位置における小径
部14の断面積を15%増大することができる。
【0012】しかして、上記の実施例は、頭11をヘッ
ダー加工で成形する際、同時に六角穴11aを成形して
いるので、この六角穴11aの容積に相当する材料を節
約することができる。例えば、上記のアイボルトとし
て、六角穴11aの対辺の距離が8mm、深さが4.8mm
の場合、頭11に必要な材料が12%節約される。しか
も、上記六角穴11aの成形により加工硬化が生じてい
るため、上記のように六角穴11aを設けても強度的に
何ら支障が無く、さらに頭11の高さを低くして使用材
料を一層節約することができる。また、六角穴11aを
設けることにより、締付けの際に六角レンチだけでな
く、ソケットレンチの使用が可能になる。
【0013】また、上記の方法は、第1ステップが切断
加工、第2ステップないし第4ステップがヘッダー加
工、第5ステップが打ち抜き加工、第6ステップがサン
ドブラストによるバリ取り、第7ステップが転造、第8
ステップが表面処理であり、各工程の生産速度が毎分5
0個以上になるため、生産速度が毎分5〜10個のドリ
ル加工を含む従来方法に比べ、生産性が大幅に向上す
る。
【0014】
【発明の効果】上記のとおり、この発明は、アイボルト
の縦孔、頭および基部をヘッダー加工により成形し、次
いで横孔を打ち抜きにより小判形状に形成し、更にネジ
部を転造により成形する方法であるから、従来のように
ネジ部の転造後に縦孔および横孔をドリル切削で形成す
る方法に比べ、使用材料を大幅に節約し、かつ横孔の位
置における軸部の断面積を増大して強度を向上し、更に
加工速度を増して生産性を向上することができ、さらに
ネジ部の損傷が避けられる。そして、実施例に示すよう
に、アイボルトの頭に六角穴を設けた場合は、使用材料
を一層節約することができ、かつソケットレンチの使用
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の工程説明図である。
【図2】従来方法の工程説明図である。
【符号の説明】
10:棒材、11:頭、11a:六角穴、12:軸部、
13:基部、14:小径部、15:ネジ部、16:縦
孔、17:横孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭付きボルトの外形を有し、その軸部が
    基部、小径部および先端のネジ部からなり、軸部の中心
    線に沿って先端から基部付近に達する縦孔が設けられ、
    かつ上記小径部に上記縦孔と交差する横孔が設けられた
    アイボルトを断面円形の棒材から製造する方法におい
    て、上記の棒材に上記の縦孔、頭および基部をヘッダー
    加工により成形し、次いで上記横孔を打ち抜きにより小
    判形状に形成し、しかるのち上記ネジ部を転造により成
    形することを特徴とする管継手用アイボルトの製造方
    法。
JP4072529A 1992-02-20 1992-02-20 管継手用アイボルトの製造方法 Expired - Lifetime JPH0694915B2 (ja)

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JPH05231583A JPH05231583A (ja) 1993-09-07
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WO2007119421A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-25 Konica Minolta Opto, Inc. 表示装置用フィルム、偏光板及びその製造方法、液晶表示装置

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JPH0645195U (ja) * 1992-11-26 1994-06-14 松本重工業株式会社 アイボルト
JP2006214463A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Ogawa Pipe:Kk 管継手の製造方法
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