JPH0694664A - キャパシタ及びそれを用いた流体センサ - Google Patents

キャパシタ及びそれを用いた流体センサ

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JPH0694664A
JPH0694664A JP27104492A JP27104492A JPH0694664A JP H0694664 A JPH0694664 A JP H0694664A JP 27104492 A JP27104492 A JP 27104492A JP 27104492 A JP27104492 A JP 27104492A JP H0694664 A JPH0694664 A JP H0694664A
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JP
Japan
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electrode
capacitor
insulated gate
silicon substrate
gate fet
Prior art date
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Pending
Application number
JP27104492A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Inoue
幸二 井上
Yoshihiko Suzuki
義彦 鈴木
Soichi Ogawa
倉一 小川
Yasusuke Shibahara
庸介 柴原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Prefecture
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Osaka Prefecture
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作が容易でしかも電極間距離が小さく且つ
ばらつきの小さいキャパシタとそれを用いた流体センサ
を提供する。 【構成】 異方性エッチングにより複数の凸部8,8が
形成され、対向平面部4に第1電極5を設けた第1シリ
コン基板2と、異方性エッチングにより複数の凹部9,
9が形成され、対向平面部6に第2電極7を設けた第2
シリコン基板3とを、凹部9の底9bに凸部8の先端8
aが当接するように対向させ、第1電極5と第2電極7
間の間隙を所定値gとしたキャパシタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極間に注入される流
体による誘電率の変動に基づく静電容量の変化、または
流体圧力の変動による電極間の距離の変化に基づく静電
容量の変化を検知して流体の種類や流量や圧力を検知す
る汎用性を有するキャパシタ及びそれを用いた流体セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の流体センサで特にガスの種類を
検知するのに適したものとして、半導体ガスセンサが知
られている。この半導体ガスセンサは、感応体部と加熱
部とから成り、高温に保持された半導体にガスが触れる
と、そのガスの種類に応じて電気伝導度が変化する等の
原理を応用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した半導体ガスセ
ンサは、感応体部が高温に保持されるため、感応体自身
の劣化や基板との密着性の低下などにより、流体センサ
としての耐久性に問題を有している。そこで常温での電
気抵抗や静電容量等の変化を検知するものも考えられる
が、電気抵抗の変化を検知するものは、測定温度の影響
を受けやすく、静電容量の変化を検知するものは、一般
に検知感度がよくないという問題があり、検知感度をよ
くするには、電極間距離を小さくし、しかもばらつきを
小さくすることが必要であるため、電極の製作が極めて
困難であり実用的ではなかった。
【0004】本発明は、製作が容易でしかも電極間距離
が小さく且つばらつきの小さいキャパシタとそれを用い
た流体センサの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のキャパシタは、異方性エッチングにより複
数の凸部8を形成し、対向平面部4に第1電極5を設け
た第1シリコン基板2と、異方性エッチングにより複数
の凹部9を形成し、対向平面部6に第2電極7を設けた
第2シリコン基板3とを、凹部9の底9bに凸部8の先
端8aが当接するように対向させ、第1電極5と第2電
極7間の間隙を所定値gとしたものである。
【0006】また本発明の流体センサは、上記のキャパ
シタ1と、絶縁ゲートFET20と、直流電源21と、
ドレイン電流検出手段22とを備え、キャパシタ1の電
極5又は7と絶縁ゲートFET20のゲート電極Gとを
接続し、キャパシタ1の他方の電極7又は5と絶縁ゲー
トFET20のソース電極Sとの間及び絶縁ゲートFE
T20のドレイン電極Dとソース電極Sとの間に直流電
源21により直流電圧を印加し、キャパシタ1の静電容
量の変化に対応する絶縁ゲートFET20のドレイン電
流の変化をドレイン電流検出手段22により検出するよ
う接続して成るものである。
【0007】
【作用】本発明のキャパシタは、第1,第2シリコン基
板の凸部及び凹部を異方性エッチングにより形成するの
で、形成する位置はマスキングにより正確かつ容易に設
定でき、凸部の高さ及び凹部の深さはエッチングの時間
により正確かつ容易に設定でき、凸部を凹部に当接させ
ると対向空間に設けた第1,第2電極間の間隙は簡単に
所定値となる。
【0008】また上記電極を用いたセンサは、電極間容
量の変化により絶縁ゲートFETのゲート電極の電位が
変化し、そのためドレイン電流が鋭敏に変化する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のキャパシタの側面断面図、図2
は図1のA−A断面図である。
【0010】図1及び図2において、キャパシタ1は第
1シリコン基板2と、第2シリコン基板3とを対向さ
せ、第1シリコン基板2の対向平面部4に設けた第1電
極5と第2シリコン基板3の対向平面部6に設けた第2
電極7とを所定間隔gで対向させたものである。ここ
で、所定間隔gは例えば10μm程度と微小間隔であ
り、正確な所定間隔gの確保のために、異方性エッチン
グにより凸部8と凹部9が形成され、凹部9の底9aに
凸部8の先端8aが当接され接着剤等で固着される。図
2において、凸部8および凹部9は、各電極に1対ずつ
設けたがこれと直交するようにもう1対ずつ設けること
により、位置ずれ防止をさらに確実にすることができ
る。
【0011】第1シリコン基板2は裁頭四角錐形状の凸
部8を第1電極5の両側に周知の異方性エッチングによ
り形成し、その後全体を加熱して表面に二酸化シリコン
被膜2aが形成されたものである。そして、凸部8,8
間の対向平面部4にアルミニウムを蒸着後、パターニン
グにより第1電極5を設ける。同時に第1電極5の端子
5aも設けられる。異方性エッチングは凸部8の先端8
aに相当する部分に二酸化シリコン被膜のパターンを形
成してマスキングし、EDPと呼ばれるエチレンジアミ
ン−ピロカテコール−水の混合液、それにさらにピラジ
ンを加えた混合液、CsOH等のアルカリ金属の水酸化
物又はヒドラジン等をエッチャントとするシリコンの異
方性エッチング技術で、マスキングされた凸部8の先端
8a以外の部分をエッチングで彫り込むものである。エ
ッチャントとしては、EDPにピラジンを加えた混合液
が好ましく、混合比率は、たとえば次のようにするのが
好ましい。 エチレンジアミン7.5ミリリット
ル、 ピロカテコール1,2グラム、 水1ミリリ
ットル、 ピラジン エチレンジアミン1リットルに
対して6グラム。異方性エッチングにおいては、シリコ
ン結晶体の性質上、{111}面が殆どエッチングされ
ないので、凸部8の基部8bの位置、形状(正方形又は
矩形)、面積等は{100}面でのマスキングの位置、
形状(正方形又は矩形)、面積等を設定すれば、正確且
つ簡単に設定でき、凸部8の高さH1もエッチング時間
で正確且つ簡単に設定できる。また、第1電極5はアル
ミ蒸着とパターニングで簡単に設けられ、第1電極5の
厚みδも蒸着時間で正確且つ簡単に設定できる。
【0012】第2シリコン基板3の裁頭四角錐穴形状の
凹部9も第1シリコン基板2の凸部8と同様に第2電極
7の両側に異方性エッチングにより形成され、全体を加
熱して表面に二酸化シリコン被膜31aが形成される。
そして、第2電極7や端子7aも第1電極5と同様にア
ルミニウム蒸着とパターニングで設けられる。異方性エ
ッチングは、凹部9の開口9aに相当する部分以外をマ
スキングし、開口9a部分をエッチングで彫り込むもの
であり、マスキングで凹部9の開口9aの位置、形状、
面積等は、正確且つ簡単に設定でき,凹部9の深さH2
もエッチング時間で正確且つ簡単に設定できる。そし
て、第2電極7の厚みδも蒸着時間で正確且つ簡単に設
定できる。さらに、第2シリコン基板3には絶縁ゲート
FET20などの回路もパターニングで設けられ、絶縁
ゲートFET20のゲート電極Gは、第2電極7と端子
7aで接続される。
【0013】つぎに、上述したキャパシタ1の作動を図
1により説明する。第1シリコン基板2の凸部8が第2
シリコン基板3の凹部9の中に入り、凸部8の先端8a
が凹部9の底9bに当接し、凹部9の底9bの長方形が
凸部8の先端8aの長方形より極く僅かに大きくなって
いるため、嵌合容易であり、且つ水平方向の位置決めが
なされる。また、凸部8の高さH1と凹部9の深さH2
と第1,第2電極5,7の厚みδが厳密であるため、第
1,第2電極5,7の間隙gは例えば10μmの如き微
小間隙を確保できる。すなわち、電極間間隙gは、H1
−H2−2δで与えられる。さらに、第1,第2シリコ
ン基板2,3の二酸化シリコン被膜は流体によって腐食
されにくいものであり、第1,第2電極5,7も流体に
よって腐食されにくい金属電極を使用すると、キャパシ
タ1の耐久性が向上する。
【0014】図3は本発明のキャパシタ1を用いた流体
センサのブロック図である。図において、1はキャパシ
タ、20は絶縁ゲートFET、21は直流電源、22は
ドレイン電流検出手段である。そして、流体センサは、
絶縁ゲートFET20のゲート電極Gをキャパシタ1の
一方の電極7の端子7aに接続し、キャパシタ1の他方
の電極5の端子5aを直流電源21aを介して絶縁ゲー
トFET20のソース電極Sに接続し、一方絶縁ゲート
FET20のドレイン電極Dをドレイン電流検出手段2
2及び直流電源21bを介して絶縁ゲートFET20の
ソース電極に接続する構成である。絶縁ゲートFET2
0としては、MOSFETが用いられる。
【0015】このような構成の流体センサにおいて、直
流電源21aによって印加される電圧は、キャパシタ1
の第1,第2電極5,7間の静電容量と絶縁ゲートFE
T20の絶縁ゲートの静電容量によって分圧され、絶縁
ゲートFET20のゲート電極Gに特定電圧が印加され
る。ゲート電極Gに印加される特定電圧に対応して、絶
縁ゲートFET20のドレイン電極Dからソース電極S
へとドレイン電流が流れ、その電流値が電流計22で計
測される。ここで、キャパシタ1の電極間に誘電率の異
なる流体が流れると、電極間の静電容量が変化し、絶縁
ゲートFET20のゲート電極Gに印加される電圧も変
化し、電流計22で計測される電流値も変わって特定流
体の存在が検出される。また、キャパシタ1に作用する
流体圧で電極の間隙が変わっても同様に電流計22で検
出でき、流体圧センサとしても使用できる。図3におい
て、絶縁ゲートFET20はnチャネル型のMOSFE
Tとしたが、pチャネル型のものを用いてもよい。ま
た、直流電源21a,21bが同じ電圧のものでよい場
合は、1個にまとめてもよい。さらに、ドレイン電流検
出手段22としては電流計のほか、キャパシタ1の静電
容量の変化に対応する充放電時間を測定するものなど種
々の回路が考えられる。
【0016】
【発明の効果】本発明のキャパシタ1は、第1,第2シ
リコン基板2,3の凸部8及び凹部9を異方性エッチン
グにより形成し、形成する位置をマスキングにより正確
かつ容易に設定でき、凸部8の高さH1及び凹部9の深
さH2はエッチングの時間により正確かつ容易に設定で
きる。凸部8の先端8aを凹部9の底9bに当接させ対
向平面部4,6に設けられた第1,第2電極5,7間の
間隙を簡単に所定値gとするので、製作が容易でしかも
電極間距離が小さく且つばらつきの小さいものを量産で
きる。
【0017】また、上記キャパシタを用いた流体センサ
は、電極間容量の変化により絶縁ゲートFET20のゲ
ート電極Gの電位が変化し、そのためドレイン電流が鋭
敏に変化するので、流体の種類や流量や圧力を高い精度
で検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャパシタの側面断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明のキャパシタを用いた流体センサのブロ
ック図である。
【符号の説明】 1 キャパシタ 2 第1シリコン基板 3 第2シリコン基板 4,6 対向平面部 5 第1電極 7 第2電極 8 凸部 9 凹部 20 絶縁ゲートFET 21 直流電源 22 ドレイン電流検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴原 庸介 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異方性エッチングにより複数の凸部8を
    形成し、対向平面部4に第1電極5を設けた第1シリコ
    ン基板2と、異方性エッチングにより複数の凹部9を形
    成し、対向平面部6に第2電極7を設けた第2シリコン
    基板3とを、凹部9の底9bに凸部8の先端8aが当接
    するように対向させ、第1電極5と第2電極7間の間隙
    を所定値gとしたキャパシタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャパシタ1と、絶縁ゲ
    ートFET20と、直流電源21と、ドレイン電流検出
    手段22とを備え、キャパシタ1の電極5又は7と絶縁
    ゲートFET20のゲート電極Gとを接続し、キャパシ
    タ1の他方の電極7又は5と絶縁ゲートFET20のソ
    ース電極Sとの間及び絶縁ゲートFET20のドレイン
    電極Dとソース電極Sとの間に直流電源21により直流
    電圧を印加し、キャパシタ1の静電容量の変化に対応す
    るドレイン電流の変化をドレイン電流検出手段22によ
    り検出するよう接続して成る流体センサ。
JP27104492A 1992-09-14 1992-09-14 キャパシタ及びそれを用いた流体センサ Pending JPH0694664A (ja)

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