JPH0694148A - 圧力リリーフ弁 - Google Patents

圧力リリーフ弁

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JPH0694148A
JPH0694148A JP7663792A JP7663792A JPH0694148A JP H0694148 A JPH0694148 A JP H0694148A JP 7663792 A JP7663792 A JP 7663792A JP 7663792 A JP7663792 A JP 7663792A JP H0694148 A JPH0694148 A JP H0694148A
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浩輔 畠中
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昭夫 水戸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧力制御弁のためのパイロット弁として使用す
る圧力リリーフ弁に関し、低圧力で且つ制御電流にヒス
テリシスを持たせることにより安定な圧力リリーフ弁を
提供することを目的とする。 【構成】弁座12を有する弁本体1と、弁本体1に取付
けられ弁座12と共同して弁を通り入口圧力ポートPか
ら出口タンクポートTに流れる流体の流れを制御するポ
ペット13と、供給した制御電流の大きさに従い弾性手
段29を介してポペット13を移動可能なプッシュピン
26を有する電磁制御手段25とを含み、プッシュピン
26とポペット13の間にダンパ手段37を配設する。
また抵キャビテーションリング19を設け、更にリニア
ボールベアリング18でポペット13を案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一段の弁または2段
の圧力制御弁のためのパイロット弁として使用する圧力
リリーフ弁に関し、また本発明はこれに限定されず、特
に比例圧力リリーフ弁に関し、更に気体及び液体弁にも
適用することができる圧力リリーフ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の比例電磁式のパイロット
リリーフ弁にあっては、ソレノイドの通電により可動鉄
心を駆動し、可動鉄心で発生した力をスプリングを介し
てポペット弁体に伝え、ポペット弁体をシートに押し付
けることでリリーフ圧力を設定しており、ソレノイドの
通電電流に比例したリリーフ圧力を可変設定することが
できる。
【0003】ところで、このような従来の比例電磁式パ
イロットリリーフ弁にあっては、流量的には1リットル
/min程度の処理能力しかなく、一般の大流量ではサ
イズの大きいリリーフ主弁のパイロット液圧を比例電磁
式パイロットリリーフ弁で制御することで、大流量のリ
リーフによる圧力制御を実現している。このようなリリ
ーフ主弁のパイロット液圧を圧力制御する場合には、リ
リーフ流量の大きいリリーフ主弁の動きに見合った比較
的にぶい変化のパイロットリリーフ流量をタンク側に流
すことになる。リリーフ流量の比較的にぶい変化ではポ
ペット弁への変化も少なく、比例電磁式パイロットリリ
ーフ弁はパイロット弁として非常になめらかな圧力制御
を行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
比例電磁式パイロットリリーフ弁単体で圧力制御を行お
うとして、比例電磁式パイロットリリーフ弁及びリリー
フ主弁を例えば1つのブロックに組込み、小ボリウムで
剛性高く(ホースなどは使わない)設置して圧力制御し
た場合、ポペット弁体は500Hzを越える非常に高い
周波数の物理的発信(脈動)を起こし、不安手になると
いう問題があった。
【0005】このポペット弁体の脈動はポペット弁体と
スプリングとの共振振動数に基因するもので、ダンパ機
能をもつ可動鉄心の共振振動数とはかけ離れており、可
動鉄心のダンパ機能を強めても抑制効果はほとんどな
く、かえって可動鉄心の応答を遅くするという悪影響を
起こす。この発明は、低圧力で且つ制御電流にヒステリ
シスを持たせることにより安定な圧力リリーフ弁を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本願の第1発明は、
弁座を有する弁本体と、弁本体に取付けられ弁座と共同
して入口圧力ポートから出口タンクポートまで弁を流れ
る流体の流れを制御するポペット(弁閉塞部材)と、供
給された制御電流の大きさに従い弾性手段を介してポペ
ットを移動するよう作動しうるプッシュピン(出力ロッ
ド)を有する電磁制御手段とからなる比例圧力リリーフ
弁を対象とする。
【0007】このような圧力リリーフ弁につき本発明に
あっては、、プッシュピンとポペットとの間にダンパ手
段を設けたことを特徴とするダンパ手段は、ソレノイド
でよい電磁制御手段のアーマチュアとポペットとの間の
いかなる相対的振動をも減衰するよう作用して弁の安定
性を高くする。プッシュピンは、典型的には、夫々プッ
シュピン及びポペットに対向する2つのばね座の間に作
用するリターンスプリング又は緩衝ばねの形の媒介弾性
手段を介してポペットを移動する。
【0008】この第1発明の好ましい実施例におけるダ
ンパ手段はダッシュポットの形であり、一方のばね座を
介して移動するピストンと、他方のばね座を介して移動
するシリンダとからなる。ダッシュポットピストンは一
方のばね座と一体に形成してもよく、分離形成して接着
により又は他の手段によりばね座に取付けてもよい。ダ
ッシュポットシリンダは、例えば盲穴を形成するよう他
方のばね座に取付けるか、又は製造を容易にするため、
盲穴ではなく通し穴にして、製造後に適当な封止手段に
よりその通し穴の一端を塞ぐようにしてもよい。
【0009】第1発明の代替実施例における一方のばね
座は、それ自体ダッシュポットピストンとして形成さ
れ、他方のばね座はそれ自体シリンダ内に配置されてい
るリターンスプリングと共にダッシュポットシリンダと
して形成してよい。ダッシュポットピストンとシリンダ
との間に適当なすき間を設けて要求する減衰を行うこと
が便利であるが、シリンダに通気孔のような他の手段を
設けてもよい。
【0010】この本願の第2発明は、弁座を有する弁本
体と、弁本体内に取付けられ弁座と共同して入口圧力ポ
ートから出口タンクポートに対し弁を通して流れる流体
の流れを制御するポペットとからなる圧力リリーフ弁を
対象とし、弁座の下流に配置された抗キャビテーション
リングを含み、このリングの穴とタンクポートとの間に
流体を流すようにリングに穴が穿設されたことを特徴と
する。
【0011】弁座に面するリングの端部及び弁座自体は
いかなる形状のものでもよいが、それら形状及び相対的
位置は、ポペットと弁座との間のギャップから流出する
流体を偏向させるようにするものである。この構成によ
ってキャビテーションを減少させることができる。弁座
とリング端部との組合せ角度は、そこを流れる流体が少
くとも60度の角度を通して偏向しうるようにするのが
望ましく、より大きい偏向角により抗キャビテーション
効果を高めることができる。従って、リング端部は例え
ば、ポペットの軸に大体直角な平面か、円錐台か、又は
湾曲面であってもよい。
【0012】また第2発明は抗キャビテーションリング
を設けることにより、キャビテーション及びそれによる
ノイズとか、腐食などを十分満足に防止して、弁を流れ
る流れの安定性とか、弁の持久制及び安定性などを高め
ることができる。その上、リング部材の反対端の穴をポ
ペットと滑り嵌めするような寸法にすることによって、
更に改善されることがわかった。
【0013】そのような構成にすることにより、タンク
ポートと圧力に対する小さなオリフィスの使用とを組合
わせると、非常によい弁の安定性を得ることができる。
しかし、残念ながら、小さなオリフィスの使用は、弁が
消勢したときに高い圧力を発生することになる。このよ
うな問題を解消するため第1発明のダンパ手段を第2発
明の圧力リリーフ弁に組入れると、そのオリフィスの寸
法を拡大することができる。
【0014】第2発明の抗キャビテーションリングを設
けると、流体は抵抗キャビテーションリングに衝突して
局部的に流体速度を減少させる結果となり、静圧を増加
させることになる。このような静圧の増加は流体キャビ
テーション及び関連する圧力不安定のリスクを回避し、
若しくは減少させる。キャビテーションリングは全体的
に円筒形の端部が平坦なポペットとテーパ形の弁座(又
は逆も可)と共に使用することができ、又両方友テーパ
形の弁座及びポペットを使用することもできる。
【0015】弁の安定性を達成する他の要素は、弁を使
用したとき、流体にソレノイドの部分に溜っている空気
を導入して排出させることである。比例圧力リリーフ弁
において、ポペットの位置を制御する際のソレノイドプ
ッシュピンの移動により流体にソレノイド部分に残って
いる空気を導入することができるが、弁を駆動しない場
合にも、時々刻々の漏洩によって入ってきた空気を導入
して排出させることができる。しかし、ある従来の圧力
リリーフ弁は、ソレノイドの部分に空気が残っていたこ
とで、20〜100Hzの振動の形で圧力不安定を引き
起こしている。
【0016】本願の第2発明による弁は比例弁でよく、
電磁比例制御手段のプッシュピンは中空であることが望
ましい。本願の第1発明においても中空プッシュピンを
用いてよい。中空プッシュピンを使用すると、中空プッ
シュピンはソレノイドの部分に給っている空気のほとん
どを制御手段によるアーマチュアの駆動によって流体の
中に送り出し、給っている空気の部分を流体に置き換え
ることができる。また中空プッシュピンはソレノイド及
びプッシュピンと共に圧力上昇時に生ずる両端間の安定
性を損う圧力差の発生を防止するように作用する。
【0017】レストリクタ又はオリフィスはタンクポー
トに設置することができ、弁を流れる流量が増加したと
き、弁及び電磁制御手段内部の圧力を増加させるような
寸法とされる。急激な流れの場合、この圧力の増加は、
中空プッシュピンの故に、ポペットに最も近い鉄心の端
部に供給される前に、まず、ポペットから最も遠い鉄心
の端部に加えられる。
【0018】このような順番となる過渡的な圧力変化の
結果、鉄心はポペットの方へ押圧され、次に弁座の方へ
移動して、流れのサージを増加せずに、むしろ減少しよ
うとして、鉄心に対する圧力の供給順序が逆になったよ
うな結果となる。そのような理由のため、中空プッシュ
ピンをタンクポートのオリフィスの流れの上流と電磁制
御手段との間の有力な結合手段となるよう配置すること
が望ましい。
【0019】従来、圧力リリーフ弁に使用されている公
知の中実プッシュピンと同様な材料を使用するため、非
常に硬質級のステンレス鋼(30HRC級)を用いて中
空プッシュピンを作成するよう試みた。しかし、直ち
に、この級のステンレス鋼は、直径2mmの通し穴を有
する長さ70mm級のプッシュピンを加工段階で製造す
るには不適であるということが認められた。中空プッシ
ュピンは下記の要求を満足する必要がある。
【0020】a)ほぼ非磁性体であること(有効な電磁
制御手段の動作のため)。 b)少くともその長さの一部の外径に固い面を有し、そ
こでボールベアリングの回転作用に耐えられること。 c)穿孔及び(又は)管形にしうるよう容易に加工しう
る材料であること。 d)例えば、PTFEのように構成され、その長手方向
の一部においてブッシュ形ベアリングと互換しうる低摩
擦仕上げを行うこと。
【0021】ステンレス鋼のより加工容易なクラスの適
当な材料の一例として、まず最初に選んだものは18/
10オーステナイトステンレス鋼であるが、それは相対
的柔軟さにおいて、固い外面を有するものを提供する必
要があった。厚さ0.05mm級の電着クロームメッキ
を現にソレノイドに使用されているように試みたが、そ
れは不満足が証明された。すなわち、その荷重力は、比
較的短いテスト期間の後にノッチングを引起こしたとい
うようなものであった。非常に硬い面(1000Hv級
の)の作成として知られているプラズマ窒化処理もテス
トしたが、それは歪を生じ、プッシュピンの直線性に不
満足である上、希望しないわずかなマット仕上げが発生
する。
【0022】PTFEニッケル素材も電着に使用してみ
たが、これも硬さが耐久テストを通過せず不満足であっ
た。次に、まず6〜10%の燐含有媒体を使用して電着
ニッケルメッキを試みた。プッシュピンの表面に設けた
その硬さは全体として満足であったが、6〜10%の仕
様範囲内における燐の含有に差異があると思われたた
め、メッキ毎にその値に変化が生じた。燐の含有はメッ
キの表面に硬さ及び延性を与えることになる。
【0023】最後に、比較的燐含有が高い(10%+)
電着ニッケルをメッキ後に加熱処理温度でテストした。
400℃で熱処理したプッシュピンは15×106 サイ
クルの耐久テストの後失敗し、メッキの失敗はメッキの
延性の欠如を示した。故に、熱処理温度300℃に下げ
てその硬さをテストした結果それは減少した。本願の第
3発明は、電磁制御手段のための次の第1〜4工程から
成るプッシュピンの製造方法を提供する。
【0024】[第1工程]プッシュピンを製造するべき
加工自在な非磁性材料の原料を提供する。 [第2工程]第1工程で得た原料から要求された寸法及
び形のプッシュピンを作成する。 [第3工程]第2工程で作成したプッシュピンの少くと
も外側に少くとも重量比10%の燐含有か又は重量比1
%から5%までのボロン含有を有する電着ニッケルを被
覆する。
【0025】[第4工程]第3工程で被覆したプッシュ
ピンを250℃から350℃までの温度で加熱する。 この第3発明は中実及び中空のプッシュピンに適用可能
であるが、その加工自在な材料を使用する利点はその両
者に適用可能であり、特に中空のプッシュピンに対して
はその利点は大きい。
【0026】プッシュピンに使用するための原料は約3
00Hvの硬さを有する18/10オーステナイトステ
ンレス鋼が好ましい。この第3発明は、第1発明及び町
は第2発明と共に使用されると有益である。圧力リリー
フ弁に関する他の問題としては、ポペットとその案内手
段との間の摩擦のため、高いヒステリシスを有すること
である。更に、ポペットと弁座との間の正確なセンタリ
ングが次の問題として存在する。というのは、ポペット
が弁座に対して往復する案内が正しく制御されない場合
は、その正確なセンタリングが損われるかもしれないか
らである。
【0027】本願の第4発明は、弁座を有する弁本体
と、弁座と共同して圧力入口ポートから出口タンクポー
トに弁を流れる流体の流れを制御するポペットとを含む
圧力リリーフ弁を対象とし、ポペットは回転部材を使用
する少くとも1つのリニアベアリングを有する案内手段
によって弁座の方へ及びそこから離れる方に移動するよ
う案内されることを特徴とする。
【0028】このようなガイドポペットの使用は良好で
且つ低いヒステリシスを与え、比例圧力リリーフ弁に使
用したときには漏洩を減少し、良好な反復性を与えるよ
う弁座と正確にセンタリングさせることができるという
ことがわかった。その上、ボール又はローラベアリング
は平ブッシュ形ベアリングを使用することで、汚れた流
体であっても使用することが許容される。
【0029】リニヤベアリングは弁座アセンブリと一体
に形成され、又はべんざアッセンブリにセンタリングさ
れた別の部材として形成されたハウジングに含むことが
できる。またリニアベアリングのケージ(外側の枠)は
ポペットと共に移動するよう構成しても、静止に保持す
るようにしてもよい。第4発明のリニヤベアリングを使
用してガイドするようにしたポペットの特徴は、本第1
発明乃至第3発明の面のいずれにも使用することができ
る。
【0030】
【作用】このような構成を備えた本発明によれば次の作
用が得られる。まずプッシュピンとポペットとの間にダ
ンパ手段を設けた第1発明のリリーフ弁によれば、ダン
パ手段は、ソレノイドで成る電磁制御手段のアーマチュ
アとポペットとの間のいかなる相対的振動をも減衰する
よう作用して弁の安定性を高くする。
【0031】また弁座の下流に抗キャビテーションリン
グを配置した第2発明によれば、ポペットと弁座との間
のギャップから流出する流体を偏向させて速度成分を奪
うことでキャビテーションを減少させることができる。
第3発明によるプッシュピンの製造方法では、ほぼ非磁
性体であり、ボールベアリングの回転作用に耐えられる
表面の固さをもち、穿孔又は管形に容易に加工でき、更
に長手方向の一部においてブッシュ形ベアリングと互換
しうる低摩擦仕上げを可能とする中空プッシュピンが得
られる。
【0032】更にポペットを案内する手段としてリニア
ベアリングを使用した第4発明によれば、ポペットの案
内移動に際し低いヒステリシスを与え、比例圧力リリー
フ弁に使用したときには漏洩を減少し、良好な反復性を
与えるよう弁座と正確にセンタリングさせることができ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の比例圧力リリーフ弁の実施例
につき、図面に従って詳細に説明する。図1に示す弁は
ISO 4401 サイズ3 インタフェースに取付け
るよう設計した電気流体式の比例圧力リリーフ弁であ
る。この電気流体式の比例圧力リリーフ弁は印加した電
気入力に比例して流体圧力システムの圧力を調整するよ
う設計され、最大規格圧力及び流量は夫々350バール
及び毎分3リットルである。この弁は単一段の弁とし
て、又は大きな圧力制御弁のためのパイロット弁として
使用することができる。
【0034】図1〜3及び図7によると、圧力リリーフ
弁は全体として対向穴3に対向穿設された盲穴2を有す
る弁本体1から成る。圧力入口ポートP(図3及び4)
はドリル穴4(図3)により内部に、及び同じ直径で盲
穴2の終端に接続される。また弁本体1の対向穴3にす
き間嵌めされている円筒部材7を含み、盲穴2にシール
5でシールされている延体8を有する弁座アセンブリ6
はシール5によって盲穴2から密封されている。円筒部
材7はに軸孔9が穿設され、延体8は軸孔9と同軸の軸
孔11を有する。
【0035】軸孔9の内端には、実際に弁座12に当接
する円錐台対向穴が穿設される。ポペット(弁閉塞部
材)13は小径端部を有し、弁体アセンブリ6の軸孔9
に軸方向に摺動自在に収納され、外端14は弁座12と
共同する実際のポペットを構成する。ポペット13の他
端15も直径が小さくされている。ポペット13は一対
のリニヤボールベアリング16によって弁座アセンブリ
6の軸孔9の中で摺動移動するようその中に嵌込まれ、
リニアボールベアリング16はその中で回転運動しうる
よう複数のボール18が取付けられた環状ケージ又は枠
17を含む。
【0036】弁座アセンブリ6の軸孔9の内端には(図
2及び図7)、ポペット13がすきま嵌めされる主穴を
設けた抗キャビテーションリング19が取付けられる。
弁座14に隣接するリング19の穴の端部21は外部に
張出され、円錐台形となる。しかし、この抗キャビテー
ションリング19の張出部21は湾曲面を有するように
してもよい。抗キャビテーションリング19の径方向に
は直径穴22が形成され、直径孔22の端部は弁座アセ
ンブリ6の円筒部材7に配設されている夫々の放射状穴
23と整列する。更に、放射状穴23は円筒部材7と本
体1の対向穴3との間の環状間隙20に開口し、この環
状間隙20はレストリクタ又はオリフィス30が嵌め込
まれたタンクポートTに導くタンク穴24に連通してい
る。
【0037】内部に盲穴2が形成された本体1の端部に
は、中実ではなく中空の棒構造であるプッシュピン26
を除き、基本的には従来形の比例ソレノイド25が嵌込
まれる。図1の比例ソレノイド25はプッシュ形である
が、プッシュ形でもプル形でもよい。プッシュピン26
の外端(右端)はボールベアリング27に支持され、内
端(左端)はベアリングブッシュ28に支持される。
【0038】リターン又はバッファ用のスプリング29
はポペット13とプッシュピン26との間に配置され、
スプリング29の夫々の端部はばね座31,32に当接
している。ばね座31,32は通し穴33を有し、ばね
座31の穴33には軸方向の盲穴35と、盲穴35と直
交する直径穴36とを有するピストン34が嵌込まれ
る。
【0039】ピストン34の盲穴35はプッシュピン2
6の通し穴に延びて本体1のエンドチャンバ37とプッ
シュピン26の通し穴とを連通し、チャンバ37は図示
しない通路を通してタンクポートTに接続される。プッ
シュピン26の端部はばね座31の対向穴38に嵌合固
定される。プッシュピン26とばね座31の2つの成分
は同時に移動する。
【0040】ポペット13に対するばね座32はばね座
31と同形であるが、ポペット13の端部が対向穴38
に嵌込まれるよう逆方向に向けられる。ばね座32の穴
33はピストン34を隙間嵌めにより遊嵌するシリンダ
39を形成し、シリンダ39はピストン34と共にダッ
シュポット構造を形成する。弁の使用の際、ソレノイド
25のコイル41に制御電流を流し、それによって生じ
た磁界がプッシュピン26に接続されているアーマチュ
ア42を移動する。故に、プッシュピン26はソレノイ
ド25から出て弁本体1に入る。このプッシュピン26
の移動はバッファスプール29を介してポペット13に
伝達される。故に、ポペット13は弁座12の方へ移動
して、圧力ポートPからタンクポートTに弁を介して流
れる圧力流体の流れを調整することができる。
【0041】弁を介して行われる圧力流体の主な圧力降
下はポペット13に作用する力と、圧力流体の流量係数
と、流体の粘度とに依存する。ポペット13に作用する
力はソレノイドコイル41に供給される制御電流の大き
さに依存する。弁座アセンブリ6の延体8の軸孔11を
通して流れる高速流体は低い局部静圧を発生し、局部静
圧が十分低ければキャビテーションが起こる。抗キャビ
テーションリング19はその上に当る流出流体に対し張
出端21を位置させることによって、キャビテーション
の防止を補助する。抗キャビテーションリング19の端
部をできる限り弁座12の近くに配置し、角度90度の
開口面に沿った流れを偏向することによって、高い抗キ
ャビテーション効果が得られる。
【0042】如何なるキャビテーションの発生もポペッ
ト13の物理的発振により弁の不安定さを引起こす。抗
キャビテーションリング19があるには拘らずキャビテ
ーションが発生した場合、発生した振動はシリンダ39
とピストン34のダッシュポット構造によって弱められ
る。この2つの成分間のすきま嵌めは流体の通路を制限
し、それによって制動を与える。制動の大きさは下記の
ものによって定められる。
【0043】 1.ピストン34とシリンダ39間のすきま 2.ピストン34の直径 3.ピストン34とシリンダ39間の結合の長さ 4.その流れを弁が制御している流体の粘度 ピストン34とシリンダ39との間に設けられた適当な
すきまによって、弁の安定した動作が得られる。
【0044】ポペット13は、ピストン34とシリンダ
39との2つの成分間に低摩擦係数を与えて弁が良好な
ヒステリシスを得ることができるようにするため、2つ
のリニヤボールベアリング18によって弁体アセンブリ
6内を摺動するように案内される。その上、正確なポペ
ット13の案内は実際にポペット13と弁座12との間
を常に正確にセンタリングして漏洩を低く抑えるという
ことを意味する。
【0045】すでに述べたように、各ボール18はケー
ジ又は枠17内で自由に転がり、枠17内におけるボー
ルベアリグ18の移動は下記に基づきポペット13のス
トロークを決定する。 ストローク=2(L−d) ここで、Lは各ボールベアリング18が移動しうる枠1
7の孔の長さであり、dはボールの直径である。L及び
dは図2に示す。
【0046】従って、本願の第1〜4発明の全てを実施
例に使用した圧力リリーフ弁は極度に安定であり、低い
漏洩特性及び良いヒステリシス特性を有することによ
り、従来技術の比較して顕著な効果を発揮することがで
きる。次に、再び中空プッシュピン26に戻り、これを
使用した弁の使用は、ソレノイド41から空気を排除す
るためにいかなるエア抜き等の流出動作をも行う必要が
ないということを意味する。全てではないが、ソレノイ
ド41の部分に捕獲されている空気のほとんどは圧力流
体及びアーマチュア42の移動によって排出される。T
ポートに接続されているオリフィス30はそれに十分な
背圧を与える。しかし、既に説明したように、プッシュ
ピン26の製造には特別な注意を払わなければならな
い。
【0047】というのは、加工困難の理由から硬いステ
ンレス鋼原料を用い、製造課程においてそのようなプッ
シュピン26を製造するのは現実的ではないからであ
る。本願の第4発明によるプッシュピン26の製造は、
ほぼ非磁性材料である加工自在又は切削自在のオーステ
ナイトステンレス鋼から作られ、すでに中空又は固体プ
ッシュピンのどちらかに加工されている。1つのあるオ
ーステナイト鋼は硬さ約300Hvを有する18/10
オーステナイトステンレス鋼として知られている。
【0048】プッシュピン26に通し穴を穿設した後
に、電気メッキ技術を使用してニッケル−燐合金を被覆
し、又、同じ技術を使用してニッケル−ボロン合金を被
覆することにより、プッシュピン26の外面及び(又
は)内面に硬い低摩擦ベアリングを提供することができ
る。ニッケル−燐合金を使用した場合、燐含有は重量比
10%から14%までが好ましい。ニッケル−ボロン合
金を使用した場合、ボロン含有は重量比1%から5%ま
でが良い。メッキの後、プッシュピン26は熱処理され
て、表面硬度及びメッキの接着性を良くする。ニッケル
−燐合金を使用した場合、300℃,1時間の熱処理で
満足な結果が得られるということがわかった。
【0049】メッキはPTFE型ブッシュベアリング2
8及びボールベアリング27と共に使用することができ
るプッシュピン26に硬い耐久力のある面を提供する。
このメッキ技術の顕著な効果はメッキ及び熱処理の後、
それ以上の加工又は他の処理を必要としないということ
である。図5に戻ると、この実施例は図1の実施例のも
のとは同一でない代わりの構造のばね座31,32を示
す。
【0050】ばね座31は、前述同様、盲穴35及び直
角穴36を有する一体に形成されたダッシュポットピス
トン34を有する。ばね座32にはシリンダ39を形成
する盲穴43が設けられ、ばね座32の他端の盲穴43
と同軸に他の盲穴44が形成され、盲孔44にポペット
13が遊嵌している。この構造はダッシュポット構造と
して満足に作用するが、2つの盲穴を形成しなければな
らないので、両ばね座は同一形状にできないという理由
から製造コストが高くなる。
【0051】図6は更に改良したばね座及びダッシュポ
ット構造を示す。この実施例において、プッシュピン2
6に結合されたばね座45は、それ自体でダッシュポッ
ト構造のピストンを形成し、他方のばね座46はそれ自
体でばね座ピストン45が取付けられるシリンダ39を
形成する。バッファスプリング29はシリンダ39の中
に配置され、シリンダ39の閉端部とばね座ピストン4
5との間で作用する。
【0052】図11は更に他のばね座及びダッシュポッ
ト構造を示し、ピストン34とシリンダ39の穴33と
の間のすきまが図5の構造のものより狭いことを除き、
図5のものと本質的に同一である。更に通気孔48の形
に形成したレストリクタを介して流体をシリンダ39に
入出させるようにすることにより制動を得ることができ
る。通気孔48の直径は制動の程度を制御することがで
きる。
【0053】図8は図1,図2及び図7と基本的に同一
である抗キャビテーションリング19の代りの構造を示
す。図9の抗キャビテーションリング19の円錐台張出
端21は30度のテーパ又は面取部を有し、弁座12に
隣接配置される。しかし、抗キャビテーションリング1
9はポペット13に対してすきま嵌めではなく、リング
孔の非張出端の直径が小さくされ、ポペット13に対し
て0.2mm程度の小さな放射状のすきまを有するよう
に、リング内端に蓋端部40を設ける。このような張出
端及び蓋端部の構造により、弁の安定性は大きく改良さ
れたということがわかった。
【0054】図9はポペット13の案内の代りの構造を
示す。図1の実施例におけるボールベアリング16のケ
ージ又は枠17は弁座アセンブル6の円筒部材7に固定
されるが、図9による枠49の構造はポペット13と共
に移動するよう取付けられる。勿論、枠49の中でボー
ル18が回転しうるようにする。この構造によるポペッ
ト13のストローク(STOKE)は次式で与えられ
る。
【0055】STOKE=2(L1 −L2 ) 但し、L1 はその中で枠47が移動しうる場所の軸方向
の長さ、L2 は枠の軸長である。 図10は抗キャビテーションリング19の代替形状を示
し、弁座12の近くに配置されている抗キャビテーショ
ンリング19の端部21は、図1、図2、図7及び図8
のように外側に張出された形状ではなく、ポペット13
の軸に対して直角にしたため、流れは90度以上の角度
で偏向することになる。例えば40度のテーパをもつ弁
座12を使用することにより、流体は135度(=45
度+90度)偏向して流れることになる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
ンパ手段によってソレノイドで成る電磁制御手段のアー
マチュアとポペットとの間のいかなる相対的振動をも減
衰するよう作用して弁の安定性を向上することができ
る。また弁座と弁体との間のギャップから流出する流体
を偏向させて速度成分を奪うことでキャビテーションを
減少させることができる。
【0057】更に、ほぼ非磁性体であり、ボールベアリ
ングの回転作用に耐えられる表面の固さをもち、穿孔又
は管形に容易に加工でき、更に長手方向の一部において
ブッシュ形ベアリングと互換しうる低摩擦仕上げを可能
とする圧力リリーフ弁に最適な中空プッシュピンが得ら
れる。更にまた、ポペットをリニアベアリングで案内す
ることによって、ポペットの案内移動に際し低いヒステ
リシスを与え、比例圧力リリーフ弁に使用したときには
漏洩を減少し、良好な反復性を与えるよう弁座と正確に
センタリングさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力リリーフ弁の実施例を示した長手
方向の断面図
【図2】図1を左側を拡大して示した断面図
【図3】図1の左側面図
【図4】図1の左側の部分の底面図
【図5】図1の左側のダッシュポット構造の他の実施例
を示した部分拡大図
【図6】図5のダッシュポット構造の他の実施例を取り
出して示した説明図
【図7】図1の抗キャビテーションリングの他の実施例
を示した部分拡大図
【図8】図7に類似する他の抗キャビテーションリング
の他の実施例を示した部分拡大図
【図9】図4に示したポペットガイドの他の実施例を示
した部分拡大図
【図10】図7に類似する他の抗キャビテーションリン
グの実施例を示した部分拡大図
【図11】図5に類似するダッシュポット構造の他の実
施例を示した部分拡大図
【符号の説明】
1:弁本体 2,35,43,44:盲穴 3:対向穴 5:シール 6:弁座アセンブリ 7:円筒部材 8:延体 9,11:軸孔 12:弁座 13:ポペット(弁閉塞部材) 14:外端 15:他端 16:リニヤボールベアリング 18:ボール 19:抗キャビテーションリング 20:環状間隙 21:端部 22,36:直径穴 23:放射状穴 24:タンク穴 25:比例ソレノイド 26:プッシュピン 27:ボールベアリング 28:ベアリングブッシュ 29:スプリング 30:レストリクタ又はオリフィス 31,32,45,46:ばね座 33:通し穴 34:ピストン 37:エンドチャンバ 38:対向穴 39:シリンダ 41:コイル 42:アーマチェア
フロントページの続き (72)発明者 ジョン レスリー エルイーエヌジー イギリス国, ハンプシャー州 ピーオー 9 2ユーキュー, ハバント, デンビ ルス, ナットウィック ロード 115 (72)発明者 畠中 浩輔 栃木県佐野市朝日町840−1朝日コーポ201 号 (72)発明者 水戸 昭夫 神奈川県横浜市旭区今宿町2168−29号

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁座(12)を有する弁本体(1)と、前
    記弁本体(1)に取付けられ前記弁座(12)と共同し
    て弁を通り入口圧力ポート(P)から出口タンクポート
    (T)に流れる流体の流れを制御する弁閉塞部材(1
    3)と、供給した制御電流の大きさに従い弾性手段(2
    9)を介して前記弁閉塞部材(13)を移動可能なプッ
    シュピン(26)を有する電磁制御手段(25)とを含
    み、前記プッシュピン(26)と前記弁閉塞部材(1
    3)との間にダンパ手段(37)を配設したことを特徴
    とする圧力リリーフ弁。
  2. 【請求項2】前記ダンパ手段(37)はピストン及びシ
    リンダを備えたダッシュポット構造であることを特徴と
    する請求項1記載の圧力リリーフ弁。
  3. 【請求項3】前記弾性手段(37)は、プッシュピン
    (26)及び弁閉塞部材(13)が挿入れた2つのばね
    座(31,32)の間に作用するバッファスプリング
    (29)を有し、前記ダッシュポットのピストン(3
    4)は一方のばね座に支持され、前記ダッシュポットの
    シリンダ(39)は他方のばね座に支持されることを特
    徴とする請求項2記載の圧力リリーフ弁。
  4. 【請求項4】前記ダッシュポットのピストン(34)
    は、前記一方のばね座(31)と一体に形成されること
    を特徴とする請求項3記載の圧力リリーフ弁。
  5. 【請求項5】前記ダッシュポットのピストン(34)は
    分離した部材であって、前記一方のばね座(31)に取
    付けられることを特徴とする請求項3記載の圧力リリー
    フ弁。
  6. 【請求項6】前記ダッシュポットのシリンダ(39)
    は、前記他方のばね座(32)に設置されることを特徴
    とする請求項3、請求項4又は請求項5記載の圧力リリ
    ーフ弁。
  7. 【請求項7】前記ダッシュポットのシリンダ(39)
    は、前記他方のばね座(32)に盲穴(33)を穿設す
    ることによって形成されることを特徴とする請求項6記
    載の圧力リリーフ弁。
  8. 【請求項8】前記ダッシュポットのシリンダ(39)
    は、前記他方のばね座(32)に形成された通し穴によ
    って設けられ、前記ダッシュポットのシリンダ(39)
    を形成するために閉じられた穴は前記弁閉塞部材(1
    3)の共同端部か又は前記プッシュピン(26)のいず
    れかに配置されるようにしたことを特徴とする請求項6
    記載の圧力リリーフ弁。
  9. 【請求項9】一方のばね座(45)はそれ自体でダッシ
    ュポットのピストンとして形成され、他方のばね座(4
    6)はそれ自体でダッシュポットのシリンダとして形成
    され、前記バッファスプリング(29)は前記シリンダ
    内に配置されたことを特徴とする請求項3記載の圧力リ
    リーフ弁。
  10. 【請求項10】前記ダッシュポットのピストン(34)
    とシリンダ(39)との間のすきまは、体がシリンダ
    (39)に流入し且つ流出しうるものであることを特徴
    とする請求項2,3,4,5,6,6,7,8,又は9
    記載の圧力リリーフ弁。
  11. 【請求項11】前記流体はレストリクタ(48)を介し
    てダッシュポットのシリンダ(39)に流入し且つ流出
    することを特徴とする請求項2,3,4,5,6,7,
    8,又は9記載の圧力リリーフ弁。
  12. 【請求項12】前記プッシュピン(26)は中空である
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,又は11記載の圧力リリーフ弁。
  13. 【請求項13】前記タンクポート(T)及び(又は)圧
    力ポート(P)はレストリクタ(30)と共に装備され
    ることを特徴とする請求項12記載の圧力リリーフ弁。
  14. 【請求項14】前記プッシュピン(26)は加工自在な
    ほとんど非磁性材料で形成され、少くともその外側に、
    少くとも重量比10%の燐含有か又は重量比1%から5
    %までのポロン含有のニッケルを250℃から350℃
    までの温度範囲で熱処理することにより、電着被覆する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,又は13記載の圧力リリー
    フ弁。
  15. 【請求項15】前記プッシュピン(26)はオーステナ
    イトステンレス鋼から成ることを特徴とする請求項14
    記載の圧力リリーフ弁。
  16. 【請求項16】前記弁閉塞部材(13)の弁部(14)
    と前記電磁制御手段(25)とは前記プッシュピン(2
    6)の穴を通してのみ連通することを特徴とする請求項
    12,13,14,又は15記載の圧力リリーフ弁。
  17. 【請求項17】前記弁閉塞部材(13)は円柱で且つ端
    部が平坦であり、弁座(12)はテーパとされ、或いは
    逆に前記弁閉塞部材(13)は円柱で且つ端部がテーパ
    であり、弁座(12)は円筒孔であり、更に前記弁閉塞
    部材(13)及び弁座(12)の両方が共にテーパであ
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9,10,11,12,13,14,15,又
    は16記載の圧力リリーフ弁。
  18. 【請求項18】前記弁座(12)を有する弁本体(1)
    と、該弁本体(1)内に取付けられ前記弁座(12)と
    共同して入口圧力ポート(P)から出力タンクポート
    (T)に対し弁を通る流体の流れを制御する弁閉塞部材
    (13)と、前記弁座(12)の下流に配置された抗キ
    ャビテーションリング(19)とを含み、前記抗キャビ
    テーションリング(19)は前記タンクポート(T)と
    の間に流体を接続する穴を有することを特徴とする圧力
    リリーフ弁。
  19. 【請求項19】前記弁座(12)に面する抗キャビテー
    ションリング(19)の穴の端部(21)は、前記弁座
    (12)の方向で且つ外側に張り出すことを特徴とする
    請求項18記載の圧力リリーフ弁。
  20. 【請求項20】前記抗キャビテーションリング(19)
    の穴の外方に張り出した端部(21)は湾曲面を有する
    ことを特徴とする請求項18記載の圧力リリーフ弁。
  21. 【請求項21】前記弁座(12)に対面する抗キャビテ
    ーションリング(19)の端部(21)は、弁閉塞部材
    (13)の軸に対して略直角であることを特徴とする請
    求項18記載の圧力リリーフ弁。
  22. 【請求項22】前記抗キャビテーションリング(19)
    の穴の他端は、前記弁閉塞部材(13)に対し滑り嵌め
    するような寸法とされることを特徴とする請求項18,
    19,20,又は21記載の圧力リリーフ弁。
  23. 【請求項23】弁座(12)を有する弁本体(1)と、
    前記弁座(12)と共同して圧力入口ポート(P)から
    圧力タンクポート(T)に対し弁を流れる流体の流れを
    制御する弁閉塞部材(13)とを含む圧力リリーフ弁に
    於いて、弁閉塞部材(13)は回転部材(18)を使用
    した少くとも1つのリニヤベアリング(16)からなる
    案内手段によって前記弁座(12)の方向へ及び離れる
    方向へ案内移動されることを特徴とする圧力リリーフ
    弁。
  24. 【請求項24】前記リニヤベアリング(16)は、前記
    弁座(12)を含むアセンブリに取付けられたハウジン
    グ(17)を含むことを特徴とする請求項23記載の圧
    力リリーフ弁。
  25. 【請求項25】前記リニアベアリング(16)の枠(1
    7)は静止に保持されるか、又は前記弁閉塞部材(1
    3)と共に移動するよう構成されることを特徴とする請
    求項23又は24記載の圧力リリーフ弁。
  26. 【請求項26】前記請求項18,19,20,21,2
    2,23,24,又は25の特徴のいずれかを含む請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,
    12,13,14,15,16,又は17記載の圧力リ
    リーフ弁。
  27. 【請求項27】電磁制御手段(25)用のプッシュピン
    (26)を製造する方法に於いて、(1)プッシュピン
    を製造するべき加工自在なほとんど非磁性材料からなる
    固体原料を提供し、(2)前記原料からプッシュピンを
    要求する寸法及び形状に形成し、(3)少くとも前記プ
    ッシュピンの外側に少くとも重量比10%の燐含有か又
    は少くとも重量費1〜5%のポロン含有を有する電着ニ
    ッケルを被覆し、(4)前記被覆したプッシュピンを2
    50℃〜350℃の温度に加熱することを特徴とするプ
    ッシュピンの製造方法。
  28. 【請求項28】前記電着ニッケルは重量比10%から1
    4%までの燐又はポロン含有を有することを特徴とする
    請求項27記載のプッシュピンの製造方法。
  29. 【請求項29】前記被覆したプッシュピンは300℃で
    1時間加熱することを特徴とする請求項27又は28記
    載のプッシュピンの製造方法。
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