JPH0693648B2 - 移動通信における無線ゾ−ン構成方式 - Google Patents
移動通信における無線ゾ−ン構成方式Info
- Publication number
- JPH0693648B2 JPH0693648B2 JP61213786A JP21378686A JPH0693648B2 JP H0693648 B2 JPH0693648 B2 JP H0693648B2 JP 61213786 A JP61213786 A JP 61213786A JP 21378686 A JP21378686 A JP 21378686A JP H0693648 B2 JPH0693648 B2 JP H0693648B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sector
- zone
- frequency
- value
- omni
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、同一周波数を異なる場所で繰り返し使用する
ことにより周波数利用効率向上を図った移動通信におけ
る無線ゾーン構成方式に関するものである。
ことにより周波数利用効率向上を図った移動通信におけ
る無線ゾーン構成方式に関するものである。
自動車電話方式等の小ゾーン構成移動通信方式では、同
一周波数を場所的に繰り返して使用することにより周波
数の有効利用を図っている。
一周波数を場所的に繰り返して使用することにより周波
数の有効利用を図っている。
第1図は従来のゾーン構成を説明するための図であっ
て、1,2はそれぞれゾーン、3,4は基地局、5は干渉最悪
点、dは基地局間の距離を示している。
て、1,2はそれぞれゾーン、3,4は基地局、5は干渉最悪
点、dは基地局間の距離を示している。
第1図において、ゾーン1と2で同一周波数を使ってい
るとき、1のゾーン内にいる移動機が最も強く干渉を受
ける点はゾーン1の周辺でかつゾーン2に最も近い点5
である。
るとき、1のゾーン内にいる移動機が最も強く干渉を受
ける点はゾーン1の周辺でかつゾーン2に最も近い点5
である。
ところで移動通信の電波伝搬性は、第2図(a)に示す
ような数m程度の短区間を走行したときの受信レベル瞬
時変動と、第2図(b)に示すような数十〜百m程度の
長区間を走行したときの短区間受信レベル平均値の変動
と、第2図(c)に示すような基地局・移動局間距離で
決まる長区間における平均値の距離特性とからなってい
る。
ような数m程度の短区間を走行したときの受信レベル瞬
時変動と、第2図(b)に示すような数十〜百m程度の
長区間を走行したときの短区間受信レベル平均値の変動
と、第2図(c)に示すような基地局・移動局間距離で
決まる長区間における平均値の距離特性とからなってい
る。
通常、受信レベルの瞬時変動はレイリー変動に、短区間
受信レベル平均値の変動は対数正規変動(そのdBが正規
分布するもの)に従う。瞬時変動は反射・散乱された複
数の電波が合成して受信されるために生じ、短区間受信
レベル平均値の変動は移動局近傍の伝搬路上の地形・地
物による遮蔽によって生じる。
受信レベル平均値の変動は対数正規変動(そのdBが正規
分布するもの)に従う。瞬時変動は反射・散乱された複
数の電波が合成して受信されるために生じ、短区間受信
レベル平均値の変動は移動局近傍の伝搬路上の地形・地
物による遮蔽によって生じる。
例えば、短区間受信レベル平均値の希望波対妨害波比
(以下D/Uという)の所要値を15dBと規定し、さらに、
この値が満足されているべき場所率をゾーン周辺で10%
と規定する場合については次のようになる。
(以下D/Uという)の所要値を15dBと規定し、さらに、
この値が満足されているべき場所率をゾーン周辺で10%
と規定する場合については次のようになる。
第1図の場合の希望波と妨害波は伝搬路が異なることか
ら瞬時変動、短区間受信レベル平均値変動とも無相関で
ある。
ら瞬時変動、短区間受信レベル平均値変動とも無相関で
ある。
短区間受信レベル平均値は陸上移動無線では標準偏差が
6.5dBの正規分布で近似できることが知られている(電
気通信研究所研究実用化報告第26巻第7号「自動車電話
無線回線設計」第46頁参照)。
6.5dBの正規分布で近似できることが知られている(電
気通信研究所研究実用化報告第26巻第7号「自動車電話
無線回線設計」第46頁参照)。
希望波と妨害波の相関が0であることから、dB表示した
希望波対妨害波比の値、すなわちD/Uの分布は、標準偏
差が の正規分布に従う。
希望波対妨害波比の値、すなわちD/Uの分布は、標準偏
差が の正規分布に従う。
ゾーン周辺の場所率10%とは、干渉最悪点5において、
D/Uが所要値15dBを下回る確率が10%ということであ
る。正規分布の性質から10%点は平均値より1.3×標準
偏差だけ低い。
D/Uが所要値15dBを下回る確率が10%ということであ
る。正規分布の性質から10%点は平均値より1.3×標準
偏差だけ低い。
従ってD/Uの平均値、すなわちD/Uの長区間平均値は 15dB+1.3×9.2≒27dB となる。
陸上移動通信での伝搬距離特性は、距離をRとしたとき
電気通信学会発行の文献「自動車電話」に記載のように
−35logR(dB)で近似できる。
電気通信学会発行の文献「自動車電話」に記載のように
−35logR(dB)で近似できる。
従って干渉最悪点5において −35logr−(−35log(d−r))=27dB であるからd/r=6.9となる。
このとき繰り返しゾーンNは上記文献に記載のようにN
=1/3(d/r)2=15.9となる。
=1/3(d/r)2=15.9となる。
平面をすきまなくおおう条件から、Nは3,4,7,9,12,13,
16,19……といった離散的な値をとる。
16,19……といった離散的な値をとる。
従って、繰り返しゾーン数Nは16となる。
この場合の周波数繰り返しを第3図に示す。
f1,f2,……f16は周波数群であり、同一の周波数群を記
入してあるゾーンは同一周波数を繰り返して使用するこ
とを表わしている。
入してあるゾーンは同一周波数を繰り返して使用するこ
とを表わしている。
但し、図面を見易くするため各ゾーンは六角形で表わし
てある。すなわち、16組の周波数群があれば、全ての平
面をカバーし得る。周波数の総数を1000とすれば1ゾー
ン当たり使用できるチャネル数は62チャネルとなる。
てある。すなわち、16組の周波数群があれば、全ての平
面をカバーし得る。周波数の総数を1000とすれば1ゾー
ン当たり使用できるチャネル数は62チャネルとなる。
以上の説明で分かるように、周波数利用率をさらに向上
させるためには、周波数の繰り返し使用距離を小さくす
ればよい。しかし、繰り返し使用距離を小さくすること
は、劣化の場所率が大きくなる(すなわちD/Uが劣化す
る)ことである。
させるためには、周波数の繰り返し使用距離を小さくす
ればよい。しかし、繰り返し使用距離を小さくすること
は、劣化の場所率が大きくなる(すなわちD/Uが劣化す
る)ことである。
すなわち周波数利用率の一層の向上のためには、品質を
犠牲にする必要があるという問題点があった。
犠牲にする必要があるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、品質、すな
わちD/Uを低減させることなく周波数の利用率を向上さ
せることのできる無線ゾーンの構成方式を提供すること
を目的としている。
わちD/Uを低減させることなく周波数の利用率を向上さ
せることのできる無線ゾーンの構成方式を提供すること
を目的としている。
本発明によれば上述の目的は、前記特許請求の範囲に記
載した手段により達成される。
載した手段により達成される。
すなわち、本発明は、基地局のアンテナに扇形の指向性
を有する複数の指向性アンテナを使用し、アンテナの干
渉量の少ない、いわゆる逆方向のアンテナで同一周波数
を使用し、また建物等からの反射によりアンテナのフロ
ントバック比が十分とれず、従って同一周波数を使用し
ている逆方向のアンテナでの受信に干渉を与える恐れの
ある場合には、別に設けた無指向性アンテナを使用する
チャネルを使用させることを最も主要な特徴とするもの
で、例えば、指向性アンテナによるチャネルで通話中に
常に(または周期的に)D/Uを計測していて、それが予
め定めた値以下になったら無指向性アンテナを用いたチ
ャネルに切り替え、また逆に無指向性アンテナを使用中
にD/Uが大きくなったら指向性アンテナを用いたチャネ
ルに切り替えるものである。
を有する複数の指向性アンテナを使用し、アンテナの干
渉量の少ない、いわゆる逆方向のアンテナで同一周波数
を使用し、また建物等からの反射によりアンテナのフロ
ントバック比が十分とれず、従って同一周波数を使用し
ている逆方向のアンテナでの受信に干渉を与える恐れの
ある場合には、別に設けた無指向性アンテナを使用する
チャネルを使用させることを最も主要な特徴とするもの
で、例えば、指向性アンテナによるチャネルで通話中に
常に(または周期的に)D/Uを計測していて、それが予
め定めた値以下になったら無指向性アンテナを用いたチ
ャネルに切り替え、また逆に無指向性アンテナを使用中
にD/Uが大きくなったら指向性アンテナを用いたチャネ
ルに切り替えるものである。
第4図は本発明の第1の実施例のゾーン構成の例を示す
図、第5図は第4図のゾーン構成を実現する基地局アン
テナの構成の例を示す図であって、6,7は例えば180゜の
指向性アンテナ9,10によってカバーされる領域(以下こ
れをセクタという)であり、8は水平面内無指向性アン
テナ11によってカバーされる領域(以下これをオムニゾ
ーンという)である。
図、第5図は第4図のゾーン構成を実現する基地局アン
テナの構成の例を示す図であって、6,7は例えば180゜の
指向性アンテナ9,10によってカバーされる領域(以下こ
れをセクタという)であり、8は水平面内無指向性アン
テナ11によってカバーされる領域(以下これをオムニゾ
ーンという)である。
セクタ6と7には同一周波数のチャネルを割り当て、オ
ムニゾーン8にはこれらとは異なる周波数のチャネルを
割り当てる。9および10は6および7のセクタを作るた
めの指向性アンテナ、11はオムニゾーン8を作るための
無指向性アンテナである。指向性アンテナ9と10は鉄塔
または建物等の反対側の側面など、それぞれのアンテナ
の指向方向利得と指向方向以外の利得との差(以下これ
をF/Bという)が十分大きくなるように設置する。
ムニゾーン8にはこれらとは異なる周波数のチャネルを
割り当てる。9および10は6および7のセクタを作るた
めの指向性アンテナ、11はオムニゾーン8を作るための
無指向性アンテナである。指向性アンテナ9と10は鉄塔
または建物等の反対側の側面など、それぞれのアンテナ
の指向方向利得と指向方向以外の利得との差(以下これ
をF/Bという)が十分大きくなるように設置する。
アンテナを周囲の建物高より十分高い位置に設置し、か
つ鉄塔等の互いに反対側に取り付けた場合には、F/Bは2
0〜30dB程度の値が期待できる。また、アンテナ高と同
程度の高さの建物等がアンテナま指向方向にある場合に
は、その建物からの反射等によって、場所によっては、
F/Bが10〜15dB程度にまで劣化することがある。
つ鉄塔等の互いに反対側に取り付けた場合には、F/Bは2
0〜30dB程度の値が期待できる。また、アンテナ高と同
程度の高さの建物等がアンテナま指向方向にある場合に
は、その建物からの反射等によって、場所によっては、
F/Bが10〜15dB程度にまで劣化することがある。
第6図は、F/B 20dBとし、移動機がセクタ6内に一様分
布し、干渉を与える移動機がセクタ内で一様分布し、か
つ伝搬距離特性が前述のように、−35logRに従う場合の
基地受信のD/U分布を計算機シミュレーションにより求
めたものである。
布し、干渉を与える移動機がセクタ内で一様分布し、か
つ伝搬距離特性が前述のように、−35logRに従う場合の
基地受信のD/U分布を計算機シミュレーションにより求
めたものである。
D/Uの所要値を15dBとすると、図より全体の呼の内の35
%程度の呼が所要値15dBを下回ることになる。移動機受
信については、短区間における平均値の変動が移動機と
基地局間の地形・建物、特に移動機周辺でのそれぞれで
規定されるため、セクタ6内の移動機が受信するアンテ
ナ9および10からの信号と短区間変動の相関は1または
1に極く近い値となる。従って移動機受信については常
に短区間D/UはF/Bに相当する値(ここでは20dB)であ
り、所要値15dBを満足している。
%程度の呼が所要値15dBを下回ることになる。移動機受
信については、短区間における平均値の変動が移動機と
基地局間の地形・建物、特に移動機周辺でのそれぞれで
規定されるため、セクタ6内の移動機が受信するアンテ
ナ9および10からの信号と短区間変動の相関は1または
1に極く近い値となる。従って移動機受信については常
に短区間D/UはF/Bに相当する値(ここでは20dB)であ
り、所要値15dBを満足している。
全体の呼の内、基地局受信の場合の短区間D/Uが所要値1
5dBを満足しない呼は前述のように35%あるが、これら
の呼は無指向アンテナにより、オムニゾーン8の周波数
を使わせる。
5dBを満足しない呼は前述のように35%あるが、これら
の呼は無指向アンテナにより、オムニゾーン8の周波数
を使わせる。
この振り分けは例えば次のようにする。第1段階は呼生
起時の移動機からの発呼信号または基地局からの着呼信
号に対する移動機の応答信号を利用する。これらの信号
をセクタ6および7のアンテナ9、10で受信し、レベル
比較により移動機がどのセクタ内にいるかを判定する。
例えばセクタ6にいる場合には、セクタ6のチャネルの
内の空チャネル(つまり使用中でないチャネル)の一つ
についてアンテナ9での受信レベル(U1)を測定する。
本来、未使用のチャネルの電波が受信できるということ
は、このゾーンにとっては干渉波となるから、これによ
り干渉波のレベルがわかる。また前記発呼信号または応
答信号のセクタ6での受信レベル(D1)を測定する。
起時の移動機からの発呼信号または基地局からの着呼信
号に対する移動機の応答信号を利用する。これらの信号
をセクタ6および7のアンテナ9、10で受信し、レベル
比較により移動機がどのセクタ内にいるかを判定する。
例えばセクタ6にいる場合には、セクタ6のチャネルの
内の空チャネル(つまり使用中でないチャネル)の一つ
についてアンテナ9での受信レベル(U1)を測定する。
本来、未使用のチャネルの電波が受信できるということ
は、このゾーンにとっては干渉波となるから、これによ
り干渉波のレベルがわかる。また前記発呼信号または応
答信号のセクタ6での受信レベル(D1)を測定する。
これはこのゾーンで使用中のチャネルの受信レベルとな
るから、これらの比(D1/U1)を求めれば、干渉量がわ
かる。
るから、これらの比(D1/U1)を求めれば、干渉量がわ
かる。
次にセクタ6内のこの空チャネルと同一周波数を使って
いるセクタ7内のチャネルが使用中であればその受信レ
ベル(D2)を測定する。これはセクタ7での正規の受信
レベルである。次に前記発呼信号または応答信号のセク
タ7のアンテナ10での受信レベル(U2)を求める。これ
はセクタ6にいる移動機からの受信波であるからセクタ
6とセクタ7の間の干渉波となる。
いるセクタ7内のチャネルが使用中であればその受信レ
ベル(D2)を測定する。これはセクタ7での正規の受信
レベルである。次に前記発呼信号または応答信号のセク
タ7のアンテナ10での受信レベル(U2)を求める。これ
はセクタ6にいる移動機からの受信波であるからセクタ
6とセクタ7の間の干渉波となる。
すなわち、両者の比(D2/U2)はセクタ内での干渉量の
程度を表わす。
程度を表わす。
セクタ6での干渉量D1/U1、セクタ7での干渉量D2/U2と
も所要値15dBを上回っている場合には、セクタ6内のこ
の空チャネルを割り当てる。D1/U1,D2/U2の少なくとも
一つが所要値以下である場合には、セクタ6内の他の空
チャネルについて同様の検出を行なう。D2のチャネルが
使用中でない場合には、セクタ7での干渉を考慮する必
要がないから、D1/U1のみが所要値以上であればそのチ
ャネルを割り当て、空チャネルのどれもが条件を満足し
得ない場合にはアンテナ9は用いないで、アンテナ11、
オムニゾーン8の内の空チャネルを割り当てる。
も所要値15dBを上回っている場合には、セクタ6内のこ
の空チャネルを割り当てる。D1/U1,D2/U2の少なくとも
一つが所要値以下である場合には、セクタ6内の他の空
チャネルについて同様の検出を行なう。D2のチャネルが
使用中でない場合には、セクタ7での干渉を考慮する必
要がないから、D1/U1のみが所要値以上であればそのチ
ャネルを割り当て、空チャネルのどれもが条件を満足し
得ない場合にはアンテナ9は用いないで、アンテナ11、
オムニゾーン8の内の空チャネルを割り当てる。
以上は呼の接続段階における通話チャネルの選択に関す
るものであるが、第2段階は通話中の呼についてF/B特
性劣化等によりD/Uが劣化した場合の処置である。この
ためセクタ6および7で通話中の全てのチャネルについ
て常時または定期的にD/U比を測定する。
るものであるが、第2段階は通話中の呼についてF/B特
性劣化等によりD/Uが劣化した場合の処置である。この
ためセクタ6および7で通話中の全てのチャネルについ
て常時または定期的にD/U比を測定する。
D/Uの測定方法は例えば電子通信学会論文誌B.Vol.J68−
B,No.1,pp109〜116,1985年1月に記載している方法が有
効である。
B,No.1,pp109〜116,1985年1月に記載している方法が有
効である。
この原理は、干渉波が混入すればその包絡線にビートを
生じることを利用し、このビートの深さと平均信号レベ
ルとの比を求めることによりD/Uを求めるものである。
生じることを利用し、このビートの深さと平均信号レベ
ルとの比を求めることによりD/Uを求めるものである。
このようにして通話中の呼のD/Uを求め、これが所要値
を下回れば、同一チャネル干渉が増大して、品質が劣化
したことになるから、このチャネルの呼をオムニゾーン
8の空チャネルに切り替えさせる。
を下回れば、同一チャネル干渉が増大して、品質が劣化
したことになるから、このチャネルの呼をオムニゾーン
8の空チャネルに切り替えさせる。
この結果、全体の呼の35%はオムニゾーン8のチャネル
を使用し、残りの65%の呼はセクタ6または7のいずれ
かを使用する。セクタ6とセクタ7は同一周波数である
から、全体の周波数の内の65/2=32.5%が制約できるこ
とになる。
を使用し、残りの65%の呼はセクタ6または7のいずれ
かを使用する。セクタ6とセクタ7は同一周波数である
から、全体の周波数の内の65/2=32.5%が制約できるこ
とになる。
次に第2の実施例について説明する。
第1の実施例においてオムニゾーン8で通話中のチャネ
ルについて、アンテナ9および10での受信レベルL1,L2
を測定し、L1とL2のレベル比較により移動機がセクタ6
と7のいずれにいるかを決め(例えば6にいるとす
る)、6に割り当てられたチャネルの内の空チャネル
(つまり使用していないチャネル)についてアンテナ9
での受信レベルL3を測定し、L1/L3を求める。このL3は
他のゾーンからのこのセクタへの干渉波レベルである。
ルについて、アンテナ9および10での受信レベルL1,L2
を測定し、L1とL2のレベル比較により移動機がセクタ6
と7のいずれにいるかを決め(例えば6にいるとす
る)、6に割り当てられたチャネルの内の空チャネル
(つまり使用していないチャネル)についてアンテナ9
での受信レベルL3を測定し、L1/L3を求める。このL3は
他のゾーンからのこのセクタへの干渉波レベルである。
L1/L3が短区間のD/Uの所要値15dBを上回っており、この
空チャネルと同じ周波数のチャネルがセクタ7で使用さ
れていない場合には、該オムニゾーン8で通話中の呼
を、セクタ6のこの空チャネルに切り替える。空チャネ
ルと同じ周波数のセクタ7のチャネルが使用中である場
合には、このチャネルのアンテナ10での受信レベルL4を
測定し、L1/L3およびL4/L2がD/U所要値15dBを上回って
いれば、オムニゾーン8で通話中の呼を、セクタ6のこ
の空チャネルに切り替える。
空チャネルと同じ周波数のチャネルがセクタ7で使用さ
れていない場合には、該オムニゾーン8で通話中の呼
を、セクタ6のこの空チャネルに切り替える。空チャネ
ルと同じ周波数のセクタ7のチャネルが使用中である場
合には、このチャネルのアンテナ10での受信レベルL4を
測定し、L1/L3およびL4/L2がD/U所要値15dBを上回って
いれば、オムニゾーン8で通話中の呼を、セクタ6のこ
の空チャネルに切り替える。
これによりオムニゾーン8で通話中の呼でもアンテナ9
または10でのF/Bが良好な場所に移動するなどにより、
セクタ6または7での通話が干渉上許容できる限り、周
波数利用効率の高いセクタのチャネルを使用することと
なり、より一層の周波数の有効利用を図ることができ
る。
または10でのF/Bが良好な場所に移動するなどにより、
セクタ6または7での通話が干渉上許容できる限り、周
波数利用効率の高いセクタのチャネルを使用することと
なり、より一層の周波数の有効利用を図ることができ
る。
次に第3の実施例について説明する。
第1の実施例において、セクタ6および7のチャネルを
使用している移動機に送信電力制御を行なわせ、基地局
受信の短区間平均レベルをほぼ一定とする。
使用している移動機に送信電力制御を行なわせ、基地局
受信の短区間平均レベルをほぼ一定とする。
送信電力制御の方法は、移動機の受信レベルの短区間平
均値に応じて送信電力を制御する方法か、または移動機
からの電波の基地局での受信レベルを基地局で測定し、
このレベルに応じて移動機に送信電力の制御量を教える
適応送信電力制御等が適当である。
均値に応じて送信電力を制御する方法か、または移動機
からの電波の基地局での受信レベルを基地局で測定し、
このレベルに応じて移動機に送信電力の制御量を教える
適応送信電力制御等が適当である。
送信電力制御により、セクタ6および7にいる移動機か
らの電波のアンテナ9および10での受信レベルの短区間
平均値がほぼ一定になるため、フロントバックの回り込
みレベルは、希望波レベルより常に、F/Bの値だけ低く
保たれることになる。
らの電波のアンテナ9および10での受信レベルの短区間
平均値がほぼ一定になるため、フロントバックの回り込
みレベルは、希望波レベルより常に、F/Bの値だけ低く
保たれることになる。
通常、このF/Bは前述のように20dB以上であるから短区
間D/Uの所要値15dBを満足することになる。正し、建物
等からの反射が受かる位置にいる移動機からの電波のF/
Bは10〜15dB程度に劣化することがある。
間D/Uの所要値15dBを満足することになる。正し、建物
等からの反射が受かる位置にいる移動機からの電波のF/
Bは10〜15dB程度に劣化することがある。
このように例外的にF/Bが劣化する呼に対してのみオム
ニゾーン8のチャネルを割り当てればよいから、オムニ
ゾーンに割り当てるべきチャネル数を少なくすることが
でき、大部分のチャネルをセクタ6と7とで繰り返し使
用できることとなる。
ニゾーン8のチャネルを割り当てればよいから、オムニ
ゾーンに割り当てるべきチャネル数を少なくすることが
でき、大部分のチャネルをセクタ6と7とで繰り返し使
用できることとなる。
以上の説明では、180゜セクタ2面で構成する場合につ
いて述べているが、120゜セクタ3面、90゜セクタ4面
等、2面以上のセクタであれば適用可能である。
いて述べているが、120゜セクタ3面、90゜セクタ4面
等、2面以上のセクタであれば適用可能である。
以上説明したように、本発明の方式によれば、アンテナ
のF/Bがとれる限り、同一基地局で、同一周波数を繰り
返し使用するため極めて高い周波数利用率が得られる。
のF/Bがとれる限り、同一基地局で、同一周波数を繰り
返し使用するため極めて高い周波数利用率が得られる。
また、特定の条件下でF/Bが劣化した場合には、オムニ
ゾーンの周波数を使用するため、F/B劣化による干渉劣
化を避けることができる。
ゾーンの周波数を使用するため、F/B劣化による干渉劣
化を避けることができる。
第1図は従来のゾーン構成を説明するための図、第2図
は移動通信における電波伝搬特性を説明する図、第3図
は周波数繰り返し使用の例を示す図、第4図は本発明の
第1の実施例のゾーン構成の例を示す図、第5図は基地
局アンテナの構成の例を示す図、第6図は第4図におけ
るセクタでの受信波のD/U分布の例を示す図である。 1,2……ゾーン、3,4……基地局、5……干渉最悪点、6,
7……セクタ、8……オムニゾーン、9,10……指向性ア
ンテナ、11……無指向性アンテナ
は移動通信における電波伝搬特性を説明する図、第3図
は周波数繰り返し使用の例を示す図、第4図は本発明の
第1の実施例のゾーン構成の例を示す図、第5図は基地
局アンテナの構成の例を示す図、第6図は第4図におけ
るセクタでの受信波のD/U分布の例を示す図である。 1,2……ゾーン、3,4……基地局、5……干渉最悪点、6,
7……セクタ、8……オムニゾーン、9,10……指向性ア
ンテナ、11……無指向性アンテナ
Claims (3)
- 【請求項1】無線ゾーンを形成する基地局に無線ゾーン
全体をオムニゾーンの周波数によりカバーする無指向性
アンテナを設けるとともに、扇型の水平面内指向性を有
する複数の指向性アンテナを設置して無線ゾーンにアン
テナ数に等しいセクタを設け、ある第1のセクタを形成
するアンテナの指向性利得が小さくなる方向に対応する
第2のセクタに第1のセクタと同一で前記オムニゾーン
周波数と異なる周波数を用いるごとく系を構成して、第
1のセクタあるいはこれと反対側の第2のセクタにおけ
る当該セクタの希望波の受信レベルと反対側のセクタか
らの干渉波のレベルとの比の値が予め定めた閾値を越え
ていればセクタの周波数によって通信を行ない、該比の
値が予め定めた閾値以下となったとき通信周波数をオム
ニゾーンの周波数に切り替えることを特徴とする移動通
信における無線ゾーン構成方式。 - 【請求項2】無指向性アンテナでカバーするオムニゾー
ンの周波数を使用している呼について、その通信周波数
をセクタで使用している周波数に切り替えても当該セク
タにおける希望波のレベルと反対側のセクタからの干渉
波のレベルとの比の値が予め定めた閾値を越える条件に
あることを検知した場合に通信周波数をセクタの周波数
に切り替える特許請求の範囲第(1)項記載の移動通信
における無線ゾーン構成方式。 - 【請求項3】基地局での受信レベルをほぼ一定値に保つ
べく移動機の送信電力を制御する特許請求の範囲第
(1)項記載の移動通信における無線ゾーン構成方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61213786A JPH0693648B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 移動通信における無線ゾ−ン構成方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61213786A JPH0693648B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 移動通信における無線ゾ−ン構成方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6370622A JPS6370622A (ja) | 1988-03-30 |
JPH0693648B2 true JPH0693648B2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=16645023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61213786A Expired - Lifetime JPH0693648B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 移動通信における無線ゾ−ン構成方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0693648B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3040870B2 (ja) * | 1991-07-17 | 2000-05-15 | 富士通株式会社 | ディジタル移動電話システム |
FR2720574B1 (fr) * | 1994-05-25 | 1996-06-21 | Alcatel Mobile Comm France | Station de contrôle pour une cellule sectorisée d'un réseau de radiocommunication. |
US6615047B1 (en) | 1999-04-08 | 2003-09-02 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Radio communications system |
-
1986
- 1986-09-12 JP JP61213786A patent/JPH0693648B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6370622A (ja) | 1988-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Kanai | Autonomous reuse partitioning in cellular systems | |
EP0458158B1 (en) | Method for assigning channel reuse levels in a multi-level cellular system | |
JP2949533B2 (ja) | 移動通信無線ゾーン構成方法 | |
US5564121A (en) | Microcell layout having directional and omnidirectional antennas defining a rectilinear layout in a building | |
JP2636718B2 (ja) | 移動通信システム | |
JP3299759B2 (ja) | 狭ビームセクタの間で加入者を割り当てる方法 | |
US5566355A (en) | Radio link control method for a mobile telecommunications system | |
JPH07107545A (ja) | セクタセル構成移動通信システム | |
US8374620B2 (en) | Frequency allocation method in wireless base station apparatus and wireless base station apparatus | |
Laiho-Steffens et al. | The impact of the radio network planning and site configuration on the WCDMA network capacity and quality of service | |
US6370383B1 (en) | Adaptive power level tiered cellular mobile communications systems | |
EP0919102B1 (en) | Method of assigning cellular radio service to a radio unit in a fixed cellular radio system | |
JPH0693648B2 (ja) | 移動通信における無線ゾ−ン構成方式 | |
JP2600448B2 (ja) | 移動通信における無線チャネル割当制御方法 | |
JP2560854B2 (ja) | 移動通信制御方法 | |
JPS6069923A (ja) | 移動通信における基地局ゾ−ン構成方法 | |
JP2938542B2 (ja) | 移動通信チャネル切替制御方式 | |
KR100312526B1 (ko) | 이동통신 시스템의 기지국에서 안테나 제어 방법 | |
JPH0613960A (ja) | 構内無線通信装置 | |
JP2900513B2 (ja) | セルラーシステムのチャネル配置方式 | |
JPH0337336B2 (ja) | ||
El-Jaafreh | Co-channel and adjacent channel interference calculations in cellular communications systems | |
JPH07101950B2 (ja) | 移動セルラ通信システムおよび音声チャネル干渉を減少させる方法 | |
JPS6163119A (ja) | 基地局受信装置 | |
EI-Jaafreh | Co-channel and Adjacent Channel Interference Calculations in Cellular Communications Systems |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |