JPH0693580A - 金属コード - Google Patents

金属コード

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JPH0693580A
JPH0693580A JP3177080A JP17708091A JPH0693580A JP H0693580 A JPH0693580 A JP H0693580A JP 3177080 A JP3177080 A JP 3177080A JP 17708091 A JP17708091 A JP 17708091A JP H0693580 A JPH0693580 A JP H0693580A
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rubber
filament
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Noboru Kusakabe
昇 日下部
Masaaki Morimoto
昌明 森本
Koichi Kojima
幸一 小島
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/066Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being made from special alloy or special steel composition

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  • Tires In General (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炭素鋼金属コードの高強力性のメリットを
生かし、しかも腐食疲労性に優れた実用性に充分たえう
るスチールコードを提供する。 【構成】 素線径が少なくとも0.2mmの3本のスチー
ルフィラメントからなるコードで、フィラメント組成の
カーボン量が0.78〜0.85%の範囲のものであ
り、しかもコード1本当り5.0kgの荷重をかけた時の
伸度(P1 ) が0.2〜1.2%の範囲にあり、且つ
2.0kgの荷重をかけた時の伸度(P2 ) がP 2 (%)
≦0.947P1 −0.083で表わされる範囲にある
金属コード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炭素鋼からなるフィラ
メントを用いた新規な撚構造を有する金属コードに関す
る。この金属コードは特にラジアルタイヤのベルト補強
層に用いるとその高強力性が生かされ優れた耐腐食性を
発揮するので使用寿命が向上し軽量化され転り抵抗の少
いラジアルタイヤが得られる。
【0002】
【従来の技術】スチールラジアルタイヤのベルト補強層
には4本ないし5本のフィラメントを撚り合わせたいわ
ゆる1×4又は1×5構造のスチールコードが従来から
広く使用されている。近年ラジアルタイヤにおいて、転
り抵抗の低減の要求がクローズアップされて来ており、
ベルト補強層のスチールコードにおいても打込み本数を
あげることなくタイヤの重量を軽減するため単位面積当
りの強力の高い、いわゆる高強力糸コードを適用するこ
とが上記撚構造に考えられている。スチールコード面よ
り単位面積当りの強力をあげる手段として、金属組成の
カーボン含有量を増加させることが考えられ、現に、公
知技術の範疇となっている。しかし本発明者らは、上記
高炭素鋼のスチールコードを、軽量化された転り抵抗の
小さいラジアルタイヤを得るために製品化適用をした場
合に重大な欠陥をもつことを見出した。つまり上記の如
きスチールコードをベルト補強層に使用した場合、タイ
ヤが路面上を走行する間に小石や釘などにより金属コー
ドに到達するような外傷を受けるとその傷口から浸入し
た水分がコードの中央部の空洞の中を容易に浸透して行
き、この結果金属コードが腐蝕時の疲労性が大幅に低下
し、更にはコードとゴムとの接着が低下し、いわゆるコ
ードとゴム間におけるセパレーションという現象を引き
起こすといった欠点があった。
【0003】このような欠点を改良すべく現在までに種
々検討がなされているが、その中で特開昭55−906
92号公報にあるように、図1に示したような各フィラ
メント相互間に空隙が全くない、もっともコンパクトな
コード径を有する従来コードよりも、コード径をやゝ大
きめに撚り合せることによって各フィラメントを相互に
接触させずに各フィラメント間に空隙を設け、かつコー
ド断面が円に内接するような均一断面を有する図2に示
したようなコードが提案され、このようなコードであれ
ばゴムに埋設後、熱入れ加硫工程において、ゴムが加硫
初期の流動状態にあるとき、ゴムがフィラメント相互間
の空隙からコードの中央部の空洞に浸透することによ
り、外傷から浸入した水がコードの中を拡散しないた
め、金属コードの耐腐蝕性が改善されるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたコードは、本発明者らの経験によれば、
熱入れ加硫工程は通常4〜40kg/cm2 の圧力下で行な
われるため、この圧力によりコードのふくらみが押しつ
ぶされてしまい、フィラメント相互間の空隙がほとんど
失なわれ、その結果流動状態のゴムがコードの中央部の
空洞にほとんど浸入できず、たとえ浸入したとしても部
分的にわずかにゴムが浸入するのみで、このようなコー
ドを使用した製品が外傷を受けると、外傷から浸入した
水分により、部分的に浸透したゴムとコードとの界面が
短時間のうちに腐蝕されてしまい、そのすき間から更に
水分がコードの長さ方向に拡散し、その結果コードとゴ
ムとの間にセパレーションが生じてしまうといった欠点
を有していることが明らかである。
【0005】本発明の目的はかかる現況に鑑み、例えば
ラジアルタイヤ用のベルト補強材として用いた時に上記
の欠点を解消することのできる全く新しい概念の金属コ
ードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記欠点を
解決すべく鋭意研究した結果、高炭素鋼金属コードの高
強力性のメリットを生かし、しかも腐蝕疲労性に優れた
実用性に充分たえうるスチールコードを得ることができ
たのである。即ち本発明は、例えばラジアルタイヤのベ
ルト補強材として用いたときに操縦安定性を損うことな
く軽量化タイヤとしてのスチールコード面からの転り抵
抗の低減とコードの耐腐食疲労性を同時に満足すること
のできる金属コードに関するもので、より具体的にはコ
ードのカーボン量(C%)が0.78〜0.85%の高
炭素鋼を3本の金属フィラメントとして撚り合せてなる
コードであって、前記スチールコードの高強力化による
耐腐食疲労性低下の欠点を、コードの撚構造を工夫して
コード表面にゴムをできるだけ浸透させるようにしたベ
ルト補強材用金属コードを提供するものである。なおこ
こで言う工夫した撚構造とは、コード1本当り5.0kg
の荷重を掛けた時の伸度(P1 ) が0.2〜1.2%の
範囲にあり、かつ2.0kgの荷重をかけた時の伸度(P
2 ) がP2 (%)≦0.947P 1 −0.083で表わ
される範囲にある金属コードとなる撚構造である。
【0007】本発明に係る金属コードは、例えば図3に
示した種々の断面形状がコードの長さ方向に少なくとも
3種混在しているコードであって、5.0kgの荷重を掛
けた時の伸度P1 が0.2〜1.2%の範囲であり、か
つ2.0kgの荷重を掛けた時の伸度P2 (%)が0.9
47P1 −0.083以下であることが必要である。こ
の理由はP1 が0.2%未満の場合は従来のコンパクト
コードと大差なく、本発明の目的を達成することができ
ず、また1.2%を越えると裁断コードの端部が撚り乱
れを生じやすく作業性上の問題があるため好ましくない
ためである。このうち作業性を重視すればP1 は0.2
〜0.7%の範囲がより好ましい。またP2 が0.94
7P1 −0.083を越えるとゴムに埋設された後、熱
入れ加硫される工程で、コードが加硫圧力で押しつぶさ
れやすい断面形状が多くなり、その結果ゴムが浸透しに
くくなるため好ましくないからである。
【0008】P2 とコードへのゴムの浸透性との関連に
つき以下さらに詳述する。一般的にオープン撚りコード
においては、コードに引張り応力を加えると各構成フィ
ラメントはコードの中心に向って圧縮しようとする。こ
こで伸度P1 が一定であっても、伸度P2 が大きい場合
と小さい場合とがある。前者は図2に示される如く、コ
ードの断面形状が長さ方向に均一(フィラメント間隔が
一様)である場合で、各構成フィラメントが自由に中心
に向って移動しようとするため、2kg荷重時ではコード
としての伸びが比較的大きくなるのである。これに対し
後者は第3図(1×3)のB〜Cに示される如く、コー
ドの断面形状が不均一で、フィラメント同士が接触して
いる場合であり、各フィラメントが中心に向って移動し
ようとしても接触した各2本のフィラメントに関しては
互いに接触圧(反発力)が働くため、2kg荷重時ではコ
ードの伸びが小さくなるのである。
【0009】断面形状において、フィラメント同士の接
触点の数を接点数とすれば、コードの断面形状の不均一
さは接点数で表わされる。接点数の多いコード程、断面
が不均一なのである。単撚構造においては、フィラメン
ト構成が1×3のときは接点数が2(図3 1×3のC)の場合、断面形状の不均一性が最大とな
る。
【0010】本発明の金属コードでは撚ピッチが6〜1
4mmであることが好ましい。この理由は撚ピッチが6mm
未満ではコード製造時の生産性が著しく低下し、実用上
商業ベースに乗らず、また14mmを越えるとコードの座
曲疲労による耐コード折れ性が低下する。ラジアルタイ
ヤのベルト補強層として用いる場合は14mmを越えても
使用され得るが、素線径が著しく太い場合や、曲げ変形
が大きな用途には好ましくない。
【0011】又、本発明の、特にベルト補強材に適する
金属コードを構成するフィラメントは、その直径が0.
20mm以上で、しかもC%として0.78〜0.85%
のものであることが必要である。これはフィラメントの
直径が0.2mm未満であるとラジアルベルト材としての
強力が小さすぎ且つ耐疲労性も劣り、またC%として
0.78%未満だと同様に軽量化ラジアルタイヤのベル
ト補強材としては剛性が低くラジアルタイヤの操縦安定
性が大幅に低下し、又0.85%をこえるとコードの耐
腐食疲労性が低下しベルトコード折れを誘因し、又伸線
加工性も低下し好ましくないためである。なお、フィラ
メントの直径が0.30mmをこえるとコード重量もふえ
軽量化のメリットがなくなるので好ましくなく、フィラ
メントの直径が0.20〜3.0mmであることがより好
ましい。また上記フィラメントは、その表面がゴムとの
接着性を良好にするため、Cu,Sn,Zn等あるいは
これらにNiやCoを含んだ合金によって被覆されてい
てもかまわない。
【0012】更に本発明の金属コードは次のように製造
することができる。すなわちあらかじめ過大にくせずけ
したフィラメントを所定のP1 (5kg荷重時伸度)を持
つようにコード径方向に圧縮させることにより製造でき
る。
【0013】最後に本発明の金属コードを埋設するゴム
は天然ゴムまたは合成ゴムであるが本発明の金属コード
をラジアルタイヤのベルト補強層に使用する場合、埋設
ゴムの50%モジュラスは10〜40kg/cm2 であるこ
とが好ましい。この理由は50%モジュラスが10kg/
cm2 未満の場合は金属コードエンド部の歪が大きくなり
耐ベルトエンドセパレーション(ベルトコード端よりの
ベルトコーティングゴムの亀裂成長をいう)性が低下
し、一方40kg/cm2 を越えると、ベルトコードの耐久
性すなわちコード折れが発生しやすくなり同時に加工性
も著しく低下しいずれの場合も好ましくないためであ
る。
【0014】以上のような構成からなる本発明の金属コ
ードを使用したラジアルタイヤにおいては、ゴムがコー
ドの長手方向及び断面方向に十分浸透しているため、外
傷による水分の浸入に起因する金属コード表面の錆の拡
散が防止される。このため金属コードの腐蝕によるコー
ドとゴムとの接着力低下によるセパレーション現象が大
幅に改善され、本発明の金属コードを使用したラジアル
タイヤは耐久寿命が著しく改善される。また本発明の金
属コードは軽量化タイヤのベルト補強材としての効果を
奏するばかりでなく、農業用耕転機用として又ベルト等
工業用品軽量化製品等広範囲に用いることができる。
【0015】尚本発明の金属コードをベルト補強材とし
て用いたラジアルタイヤにつき記載したが、該金属コー
ドはカーカスプライ補強材として適用することも可能で
ある。
【0016】
【実施例】実施例1 真鍮メッキを施したスチールフィラメントを撚り合せる
ことによって表1に示す5種類の金属コードを作成し
た。これらの金属コードをタイヤのベルトコーティング
ゴムとして用いる50%モジュラス25kg/cm2 のゴム
にて埋設し、加硫した後、金属コードを採取してコード
中央部にゴムがほぼ完全に浸透している部分の長さを測
定し、ゴム浸透度合いをコード全長に対する比率を指数
で評価した。また比較のために図1に示したような従来
の金属コードについても同様に評価した。結果を合せて
表1に示す。ここでP1 およびP2 は全長20〜50cm
の金属コードに、各々5.0kg、2.0kgの荷重を掛け
た場合の伸度(%)であり、断面形状とは、コードの長
さ方向に5mm間隔の位置におけるコードの断面形状を拡
大鏡で観察し、図3に示した記号で表示したものであ
る。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1の実験 No.1及び2のコードにつ
いて、P1 を横軸、P2 を縦軸にとり、ゴム浸透度合い
が80〜100は〇、60〜79は◇および29〜39
は△として図4にプロットした。表1及び図4から明ら
かなように、P2 ≦0.947P1 −0.083の範囲
にある実験 No.1〜2の金属コードはゴムの浸透度合が
60以上であって、金属コードにゴムが良く浸透してい
るのに対し、P2 >0.947P1 −0.083の範囲
にある実験 No.3の金属コードは各フィラメントが互い
に接触しない均一な断面形状のコードに近いものであ
り、ゴムの浸透度合いが劣っていることがわかる。
【0019】次に表1の No.1〜 No.5の金属コードを
ベルト補強層(埋設ゴムの50%モジュラス25kg/cm
2 )に用い、又一部カーカスプライ補強材にも使用した
ラジアルタイヤ、サイズ175SR14を作成し、以下
表1の各種金属コード内容に対する試験タイヤの特性値
を測定し、結果を表2に示す。表2のタイヤ No.は、金
属コード No.に対応する。尚測定法等については下記の
通り、タイヤの接地部にベルト部の金属コードに達する
直径3mmの穴をあけ、タイヤを1,000km実地走行さ
せた後に、該タイヤを5%NaCl水溶液の水槽中に1
日浸漬させ、更に一般路で合計4万km走行させ、次いで
内圧を1.3kg/cm2 に下げ一定山坂路を2万km走行さ
せた後タイヤを解剖した。
【0020】1.耐腐蝕性:上記タイヤの穴の位置に相
当する金属コードを採取し、埋設ゴムとの接着界面がど
の位の長さに渡って接着低下しているかをコードの腐蝕
長さとして評価し、次式によりタイヤ No.4のタイヤ金
属コードの腐蝕長さを100として指数で表わした。 テストタイヤの金属コードの腐蝕長さ/タイヤ No.4の
タイヤ金属コードの腐蝕長さ×100 値が小なる程良好である。
【0021】2.耐コード折れ性 上記耐腐蝕性試験にて採取した金属コードの折れ本数を
求め、次式により指数表示した。 タイヤ No.4のタイヤの金属コードのコード折れ本数/
テストタイヤのタイヤの金属コードの折れ本数×100 指数が大なる程、折れ本数が少なく良好である。
【0022】3.操縦安定性(コーナリングパワー) タイヤに横すべり角を与えて路面との摩擦抵抗に起因す
る横方向力(コーナリングフォース)を発生させ、この
時車両の進行方向と直角に働く分力を縦軸に、横軸に横
すべり角をプロットしたときの直線領域の勾配(コーナ
リングパワー)を求め、次式により指数表示とした。 テストタイヤのコーナリングパワー/タイヤ No.4のタ
イヤのコーナリングパワー×100
【0023】4.転がり抵抗性 慣行法にて測定、測定条件は径1707.6mm、幅35
0mmのスチール製ドラム上において、JIS 100%
荷重にて内圧1.7kg/cm2 のタイヤに掛け、ドラムを
モータ駆動により回転させ、速度80m/hにて30分
間慣らし走行を行なった後、速度200km/hまで上昇
させた。次いでモータ駆動クッチを切って惰行させ、ド
ラム減速度と時間変化を基にして速度50km/hにおけ
るタイヤとドラムの転がり抵抗を算出した。この値から
予め算出しておいたドラム抵抗を差し引いて正味のタイ
ヤ転がり抵抗を求めた。次式により転がり抵抗製指数表
示とした。 タイヤ No.4のタイヤの転がり抵抗/テストタイヤの転
がり抵抗×100
【0024】
【表2】
【0025】本発明の実施例 No.1〜 No.2のタイヤを
みてもわかるように本発明の金属コードを用いるときは
タイヤの操縦安定性を損うことなく耐腐蝕疲労性及び転
り抵抗を両立化できた。
【0026】尚、耐腐蝕疲労性の効果に比べて転り抵抗
性の改良効果は少いように思えるが転り抵抗を現行対比
5%上昇させることはタイヤ技術にとっては至難のわざ
に近いものであり、その点本発明の金属コードは顕著な
効果をなしたものと充分判断ができる。
【0027】実施例2 次に、実施例1と同様に真ちゅうメッキを施したスチー
ルフィラメントを撚り合せることによって、表3に示す
4種類の金属コードを作成した。これらの金属コードは
スチールフィラメント径が0.25mm及び0.30mm、
撚ピッチが16mmであり、フィラメント組成のカーボン
量が0.82%である。これらの金属コードのタイヤサ
イズ175/70R13なる乗用車用ラジアルタイヤの
ベルトプライ層に適用し、加硫後、タイヤから金属コー
ドを採取して、コード中央部にゴムがほぼ完全に浸透し
ている部分の長さを測定し、ゴム浸透度合いをコード全
長に対する比率として指数で評価した。結果を表3に示
すとともに、図4に図示した。実験 No.6及び7を●
で、実験 No.8及び9を■で表示した。実施例2より本
発明金属コードをタイヤのベルトプライ層に埋設した場
合、ゴム浸透度合いを著しく改良することが理解でき
る。
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】高炭素鋼金属コードの高強力性のメリッ
トを生かし、しかも腐蝕疲労性に優れた実用性に充分耐
えるスチールコードを提供することができ、特にタイヤ
に用いたときタイヤの操縦安定性を損なうことなく耐腐
食疲労性及び転り抵抗を両立化できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はコンパクト型の従来の金属コードの断面
図である。
【図2】図2は特開昭55−98692号公報に記載さ
れている金属コードの断面図である。
【図3】図3は本発明の金属コードの断面図。
【図4】図4はP1 ,P2 とのゴムの浸透度合いの関係
を示す線図である。
【符号の説明】 1:コード 2:フィラメント 3:接触点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線径が少なくとも0.2mmの3本のス
    チールフィラメントからなるコードで、フィラメント組
    成のカーボン量が0.78〜0.85%の範囲のもので
    あり、しかもコード1本当り5.0kgの荷重をかけた時
    の伸度(P1) が0.2〜1.2%の範囲にあり、且つ
    2.0kgの荷重をかけた時の伸度(P 2 ) がP2 (%)
    ≦0.947P1 −0.083で表わされる範囲にある
    金属コード。
JP3177080A 1991-07-18 1991-07-18 金属コード Expired - Lifetime JPH07109068B2 (ja)

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