JPH0693334A - 熱鋼帯焼なましなしの標準結晶粒配向珪素鋼の製法 - Google Patents
熱鋼帯焼なましなしの標準結晶粒配向珪素鋼の製法Info
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- JPH0693334A JPH0693334A JP3281441A JP28144191A JPH0693334A JP H0693334 A JPH0693334 A JP H0693334A JP 3281441 A JP3281441 A JP 3281441A JP 28144191 A JP28144191 A JP 28144191A JP H0693334 A JPH0693334 A JP H0693334A
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Abstract
時間の均熱と温度を制御した2工程冷却サイクルからな
る中間焼なまし−冷却サイクルを行うことにより炭化物
を微細化し良好で一定した磁性をもつ最終製品を提供す
る。 【構成】 熱珪素鋼帯を用意し、該鋼帯のスケ−ルを除
き、該熱鋼帯を焼なましせずに冷間圧延して中間厚と
し、約900℃〜約930℃の均熱温度で中間焼なまし
を行い、焼なました珪素鋼を毎分約260℃〜約585
℃の冷却速度で第1工程の徐冷を行つて約595℃±3
0℃の温度とし、次に毎分約1390℃〜約1945℃
の速度の第2急冷工程を行つて約315℃〜約540℃
の温度まで下げ、続いて水冷、最終厚への冷間圧延、脱
炭、焼なまし皮膜の適用、最終焼なましを行つて約0.
18mmから約0.45mmの最終厚をもつ標準結晶粒
配向珪素鋼を製造する。
Description
mm(約18ミル〜約7ミル)の厚さの標準結晶粒配向
珪素鋼を熱鋼帯焼なましなしに製造する方法、および炭
化物の析出を抑制するために最初の冷間圧延工程後の中
間焼なましが極めて短時間で且つ2部分の温度制御冷却
サイクルからなる前記製法に関する。
0)[001]と名付けられるキュウブ−オン−エッジ
配向をもつ珪素鋼に適用される。この種の珪素鋼は一般
に結晶粒が配向した珪素鋼と呼ばれる。結晶粒配向珪素
鋼は2つの基本的なカテゴリに分割される。標準結晶粒
配向珪素鋼と高透磁率結晶粒配向珪素鋼とである。標準
結晶粒配向珪素鋼は主要結晶粒成長抑制材としてマンガ
ンおよび硫黄(および/またはセレン)を使用し、通常
796A/mで1870以下の透磁率をもつ。高透磁率
珪素鋼は結晶粒成長抑制材として硫化マンガンおよび/
またはセレン化マンガンに加えて、もしくは代わりに、
窒化アルミニウム、窒化硼素または業界において造られ
た既知の他の種に依存し、1870より大きい透磁率を
もつ。本発明の教示は標準結晶粒配向珪素鋼に適用可能
である。
慣用の装置での珪素鋼の融成物の製造、得られた珪素鋼
の精錬およびインゴツトもしくはストランド鋳造スラブ
の形態に鋳造することからなる。鋳造珪素鋼は好適には
重量%で表して約0.1%以下の炭素、約0.025%〜
約0.25%のマンガン、約0.01%〜約0.035%
の硫黄および/またはセレン、約2.5%〜約4.0%の
珪素、但し目標珪素含量は3.15%、約50ppm以
下の窒素、約100ppm以下の全アルミニウム、およ
び残部は本質的に鉄からなる。所望に応じ、硼素および
/または銅の添加を行つてもよい。
鋼を熱間圧延してスラブにするか、インゴツトから直接
圧延して鋼帯とする。連続的に鋳造する場合には米国特
許第4,718,951号の方法によりスラブを予備圧延
してもよい。工業的実施には鋼帯鋳造も本発明の方法か
らは有利である。スラブは1400℃(2550°F)
で熱鋼帯の厚さに熱間圧延し、約30秒間の均熱期間約
1010℃(1850°F)の熱鋼帯焼なましを行い、
得られた熱鋼帯を環境温度に空冷する。その後で、材料
を冷間圧延して中間厚とし、約950℃(約1740
℃)で30秒間均熱して中間焼なましを行い、例えば空
冷して環境温度に冷却する。中間焼なましに続いて珪素
鋼を冷間圧延して最終厚にする。最終厚の珪素鋼を慣用
の脱炭焼なまし処理するが、この処理は鋼を再結晶さ
せ、また炭素含量を非時効レベルに低下させ且つフェイ
アライト表面酸化物を生成させる。この脱炭焼なましは
通常約830℃〜約845℃(約1525°F〜約15
50°F)の温度で湿潤水素含有雰囲気中で炭素含量を
約0.003%またはそれ以下にするのに充分な時間行
われる。その後で珪素鋼をマグネシアのような焼なまし
分離材で被覆し、約1200℃(約2200°F)の温
度で24時間箱焼なましする。この最終焼なましにより
二次再結晶化が行われる。フォルステライトまたは“ミ
ル”ガラス皮膜がフェイアライト層と分離材皮膜との間
の反応により生成する。
珪素鋼の代表的製法は米国特許第4,202,711
号;同第3,764,406号;および同第3,843,4
22号明細書に記載されている。
明の中間焼なましおよび冷却操作を行えば熱鋼帯焼なま
しを省略できるとの知見に基づく。本発明の中間焼なま
しと冷却操作とは好適には比較的低い温度での極めて短
時間の均熱と、温度制御した2工程冷却サイクルとを併
用することを意図するものである。
うに、先行技術に比して多くの利点を生ずる。上述の範
囲内のすべての最終厚で、慣用の手順により達成される
磁性と少なくとも同等もしくは屡々より良好な磁性が達
成される。この磁性はまた慣用のものより一定してい
る。本発明の教示は焼なましサイクルを20%またはそ
れ以上短縮し、それにより連続生産ラインの生産能力を
増大させる。本発明方法は、鋼を熱間圧延して熱鋼帯と
した後の熱鋼帯焼なましなしに、初めて薄厚の、代表的
には約0.23mm〜約0.18mm(約9ミル〜約7ミ
ル)の、良好な磁気特性をもつ標準結晶粒配向珪素鋼の
製造を可能とするものである。本発明方法は熱鋼帯焼な
ましを実施できない所での薄厚標準結晶粒配向珪素鋼の
製造を可能となすものである。本発明方法の中間焼なま
し温度が比較的低いことは該焼なまし中の珪素鋼の機械
的強度を増大するが、この機械的強度は従来の高い焼な
まし温度では限界ぎりぎりのものであつた。
磁率珪素鋼の製造に対して705℃から205℃(13
00°Fから400°F)への急冷工程の使用を教示し
ている。この急冷工程により最終製品中の二次結晶粒の
大きさをより小さくすることができる。米国特許第4,
517,932号は高透磁率珪素鋼の製造用に急冷と中
間焼なまし中の制御された脱炭および炭化物を調整する
ための95℃〜205℃(200°F〜400°F)で
の10秒〜60秒間の時効処理とを教えている。
(1600°F)で120秒間均熱の極めて低い温度と
長い期間との中間焼なましサイクルを使用し、その後で
705℃(1300°F)からの急冷および炭化物の析
出を調整する時効処理を使用している。しかし、本発明
の中間焼なましでは約620℃(1150°F)以上の
温度からの急冷はマルテンサイト(これは硬さを増大さ
せ、次の冷間圧延のための機械的性質を劣化させ且つ最
終製品の磁性を劣化させる)を生成させるために磁性が
劣化することを知見した。
冷後の低温時効処理を使用している。この手順を普通の
結晶粒配向材料に使用すると二次結晶粒の寸法が大きく
なり、且つこの二次結晶粒の寸法の増大は微細な炭化鉄
の析出を損なうことから最終製品の磁性が劣化すること
が見出された。オ−ステナイトの生成を回避するために
約895℃(約1640°F)またはそれ以下の温度で
のより低い温度での焼なましを使用すれば二次相(これ
はミクロ組織から抑制されなければならない)の生成な
しに炭化鉄を充分に溶解させることができるであろう。
しかし、この操作は炭化物を溶解させるために非常に長
期の焼なまし時間を必要とする。このような操作は本発
明の2工程冷却サイクルなしに均熱温度からの直接急冷
を可能とすであろう。
なましなしに0.23mm(9ミル)厚の標準結晶粒配
向珪素鋼を製造するために、より高い中間焼なまし温度
を使用できることを教えている。しかし、この特許によ
り製造された0.23mm(9ミル)厚の標準結晶粒配
向珪素鋼は熱鋼帯焼なましを使用する手順を使用すると
きより磁性が一層変わりやすいことが判明した。さら
に、この文献に教示された熱鋼帯焼なまし省略−高温中
間焼なまし操作は熱鋼帯焼なましを使用する上記操作に
比べて一般に0.23mm(9ミル)またはそれ以下の
より薄い厚さでは磁性が劣ることが判明した。最後に、
米国特許第4,478,653号の中間焼なましでの極め
て高い温度は珪素鋼の機械的強度が低下させ、処理を一
層困難なものとする。
1%以下の炭素、約0.025%〜0.25%のマンガ
ン、約0.01%〜約0.035%の硫黄および/または
セレン、約2.5%〜約4%の珪素、約100ppm以
下の全アルミニウム、約50ppm以下の窒素および残
部が本質的に鉄から本質的になる珪素鋼を提供する工程
を包含する、約0.45mm〜約0.18mm(約18ミ
ル〜約7ミル)の範囲の厚さをもつ標準結晶粒配向珪素
鋼を処理する方法を提供するものである。所望に応じ、
硼素および/または銅を添加してもよい。
中間厚に冷間圧延し、冷間圧延した中間厚珪素鋼を約9
00℃〜約1150℃(約1650°F〜約2100°
F)、好適には約900℃〜約930℃(約1650°
F〜約1700°F)で約1秒〜約30秒間、好適には
約3秒〜約8秒間の均熱期間に亙り中間焼なましを行
う。この均熱操作の後で珪素鋼を2工程で冷却する。す
なわち、第1冷却工程は前記均熱温度から540℃〜6
50℃(1000°F〜1200°F)、好適には59
5℃±30℃(1100°F±50°F)の温度に毎分
約835℃(1500°F)以下の冷却速度、好適には
毎分約280℃〜585℃(約500°F〜1050°
F)の冷却速度で徐冷する。第2冷却工程は毎分835
℃(1500°F)以上の急冷工程、好適には毎分13
90℃〜1945℃(2500°F〜3500°F)の
急冷速度で急冷し、続いて約315℃〜約370℃(約
600°F〜約700°F)で水冷することからなる。
中間焼なましの後で珪素鋼を冷間圧延して最終厚とし、
脱炭し、焼なまし分離材を被覆し、最終焼なましを行つ
て二次再結晶化を行う。
準結晶粒配向珪素鋼を得るための手順は慣用のもであ
り、2つの相違点以外は慣用のものと同じである。第1
の相違点は本発明方法は熱鋼帯熱間焼なましをしないこ
とである。第2の相違点は第1工程の冷間圧延の後の本
発明の中間焼なましおよび冷却サイクルの開発である。
に称する原料はインゴツト鋳造/連続鋳造および熱間圧
延あるいは鋼帯鋳造のような業界で既知の多くの方法に
より製造できる。珪素鋼の熱鋼帯スケ−ルを除去する
が、第1工程の冷間圧延を実施するに先立つて熱鋼帯の
焼なましは行わない。
教示に従い中間焼なましする。本発明の中間焼なましの
時間/温度サイクルの模式図である図1を参照された
い。この図1はまた破線により代表的な先行技術中間焼
なましの時間/温度サイクルを示す。
冷却サイクルとを微細な炭化物を微細に分散できるよう
に調整できることを知見した点にある。炭化物の再微細
化は0.18mm(7ミル)またはそれ以下の最終厚に
おいてさえも、熱鋼帯焼なましの必要性なしに、広範囲
の融成物中の炭素に亙つて最終製品に良好な一定した磁
気特性をもつ標準結晶粒配向珪素鋼の製造を可能とな
す。
中に約20秒後に約675℃(約1250°F)で再結
晶化がおこり、その後で通常の結晶粒の成長がおこる。
再結晶化の始発点は図1において“0”で示される。約
690℃(約1280°F)以上で図1の“A”で示す
ように炭化物が溶解し始める。この溶解は続行され温度
が上昇するにつれて促進される。約900℃(約165
0°F)以上で少量のフェライトがオ−ステナイトに変
態する。オ−ステナイトは炭素を一層迅速に溶解させ通
常の結晶粒の成長を制限し、それにより中間焼なまし結
晶粒寸法を確立する。先行技術の中間焼なましは約95
0℃(約1740°F)で25〜30秒間の均熱により
行われた。本発明の中間焼なまし操作は約1〜30秒、
好適には約3秒〜8秒の均熱時間である。均熱温度は重
要ではないことが決定された。均熱は約900℃〜約1
150℃(約1650°F〜約2100°F)の温度、
好適には約900℃〜約930℃(約1650°F〜約
1700°F)の温度、さらに好適には約915℃(約
1680°F)の温度で行われる。この短い均熱時間と
低い均熱温度とが好適である。この理由はオ−ステナイ
トの生成量が少なくなるからである。前からあるフェラ
イト粒界に分散した島の形態で存在するオ−ステナイト
は一層微細となる。こうして、オ−ステナイトを分解さ
せてフェライトとし微細な炭化鉄を後から析出させるた
めに炭素を固溶させるのが一層容易となる。均熱温度を
上げるかまたは均熱時間を長くすると、オ−ステナイト
の島を大きくし、このことは前のフェライトの地に比べ
て急速に炭素リツチなものとなる。オ−ステナイト成長
とオ−ステナイトの炭素リツチ化とは冷却中におけるオ
−ステナイトの分解を阻害する。炉を出た時の所望の組
織は、約5%以下のオ−ステナイトが微細な島としてフ
ェライト地全体に均一に分散した再結晶フェライト地か
らなるものである。中間焼なましの終了時点では炭素は
固溶し冷却に際して容易に再析出できる状態にある。中
間焼なまし時間と均熱温度とを再編成した主要な理由は
オ−ステナイトの島の成長を抑制するにある。この低い
温度は生成するオ−ステナイトの平衡体積割合は低下さ
せる。この短い時間は炭素の拡散を減少させ、それによ
つてオ−ステナイトの成長を抑制し且つオ−ステナイト
の不当なリツチ化を抑制する。この低い鋼帯温度と、減
少したオ−ステナイトの体積割合と、オ−ステナイトの
一層微細な形態とは冷却サイクル中でのオ−ステナイト
の分解を一層容易にする。
発明の冷却サイクルは2段階で行うことを意図するもの
である。すなわち、均熱工程から図1の点“E”に延び
る第1段階は前記均熱温度から約540℃〜約650℃
(約1000°F〜約1200°F)、好適には約59
5℃±30℃(約1100°F±50°F)の温度に徐
冷する工程である。この第1徐冷段階はオ−ステナイト
を分解して炭素が飽和したフェライトを生成する。平衡
状態下では約900℃〜約770℃(約1650°F〜
約1420°F)でオ−ステナイトは分解して炭素が飽
和したフェライトを生成する。しかし、冷却操作の動力
学はオ−ステナイトの分解は最も早くても中間の815
℃(1500°F)までの範囲までは開始されないが5
95℃(1100°F)より若干低い温度まで続行す
る。
きないとマルテンサイト及び/またはパ−ライトを生成
する。マルテンサイトがもし存在すると二次結晶粒が大
きくなり、(110)[001]配向の質を低下させ
る。マルテンサイトの存在は冷間圧延の第2段階におけ
るエネルギ−の貯蔵に悪影響を与え、最終珪素鋼製品の
磁性を劣化させ且つより一定しない磁性のものとなす。
最後に、マルテンサイトは最終珪素鋼の機械的性質、特
に冷間圧延特性を劣化させる。パ−ライトはマルテンサ
イトより良性であるがやはり炭素炭素を望ましくない形
態に結合する。
図1のほぼ“C”点で始まり、ほぼ“E”点まで続く。
“D”点で炭素飽和フェライトから微細な炭化鉄が析出
し始める。平衡条件下では炭化物は炭素飽和フェライト
から690℃(1280°F)以下の温度で析出し始め
る。しかし、実際の操作は炭化物の析出はを始めさせる
には若干過冷却することが必要であり、約650℃(1
200°F)で初めて開始される。オ−ステナイトの炭
素リツチフェライトへの分解およびそのフェライトから
炭化物の析出は若干重なることに留意されたい。炭化物
は2形態で存在する。それは結晶粒間フィルムとして、
および微細な結晶粒間析出物として存在する。前者は約
570℃(約1060°F)以上の温度で析出し、後者
は約570℃(1060°F)以下の温度で析出する。
図1の“C”点から“E”点に延びる徐冷の第1段階は
毎分835℃(1500°F)以下の冷却速度、好適に
は毎分約280℃〜約585℃(約500°F〜約10
50°F)の冷却速度である。
階は図1の“E”点で始まり315℃と540℃(60
0°Fと1000°F)との間の“G”点まで延び、こ
の“G”点で鋼帯を水冷して急冷段階を完了する。水冷
後の鋼帯温度は65℃(150°F)以下であり、これ
は図1では室温[25℃(75°F)]として示され
る。第2冷却段階中の冷却速度は好適には毎分約139
0℃〜約1945℃(約2500°F〜約3500°
F)、さらに好適には毎分1665℃(3000°F)
以上である。これにより確実に微細な炭化鉄が析出す
る。
冷却サイクルは所望のミクロ組織を得るプロセスに必要
であり、精密な制御が重要であることが明らかである。
図1に示す先行技術によるサイクル時間は毎分約57メ
−トル(毎分約220フィ−ト)の鋼帯速度で少なくと
も3分を必要とし、水浴(図示せず)中で終了する。本
発明の中間焼なましサイクル時間は約2分10秒を必要
とし、このことは毎分約80メ−トル(毎分約260フ
ィ−ト)の鋼帯速度を使用することを可能となす。従っ
て、本発明の焼なましサイクルは連続生産ラインの生産
性をより大きいものとすることができることに留意され
たい。この焼なまし後に時効処理は必要でないか、ある
いは所望もされない。この理由は時効処理は二次結晶粒
の大きさを大きくし、これは最終珪素鋼製品の磁性を劣
化させるからである。
行うが、この工程では珪素鋼は所望の最終厚に圧下珪素
鋼はその後脱炭され、焼なまし分離で被覆され最終焼な
ましして二次再結晶を行う。
準結晶粒配向珪素鋼の融成物(ヒ−ト)を処理した。こ
れら2種のヒ−トの化学成分を下記表1に掲げる:
種のヒ−トの各々を別々にして最終厚を0.28mm
(11ミル)、0.23mm(9ミル)および0.18m
m(7ミル)としたが、これらの各々に対してそれぞれ
3つの異なる中間厚を使用した。すなわち、上記0.2
8mm、0.23mmおよび0.18mmの最終厚の材料
の各々に対する3つの異なる中間厚を下記表2に掲げ
る:
m(9ミル)および0.28mm(11ミル)の材料に
対する標準の先行技術による目標厚はそれぞれ0.53
mm(0.021インチ)、0.58mm(0.023イ
ンチ)および0.61mm(0.024インチ)である。
上記珪素鋼に本発明による中間焼なましと冷却サイクル
とを行つた。このために珪素鋼を約915℃(約168
0°F)で約8秒間均熱し、その後で毎分約470℃〜
約670℃(約850°F〜約1200°F)の冷却速
度で約570℃(約1060°F)に冷却し、次いで毎
分約830℃〜約1100℃(約1500°F〜約20
00°F)の冷却速度で約350℃(約600°F)に
冷却した後65℃(150°F)以下に水冷した。珪素
鋼を最終厚に冷間圧延し、830℃(1525°F)で
湿潤水素含有雰囲気中で脱炭し、マグネシアを被覆し、
1200℃(2200°F)で24時間湿潤水素中で箱
焼なましを行つた。
の平均結果を下記表3にまとめた:
(7ミル)、0.23mm(9ミル)および0.28mm
(11ミル)厚材料に対する目標15kGa鉄心損の値
はそれぞれ0.867W/kg(0.390W/lb)、
0.933W/kg(0.420W/lb)および1.0
67W/kg(0.480W/lb)であつた。0.18
mm(7ミル)、0.23mm(9ミル)および0.28
mm(11ミル)厚の各々について先行技術の中間厚で
も僅かな鉄心損の改善が達成されたことに注意された
い。このことは最適の中間厚は本発明の中間焼なましサ
イクルを採用することにより厚い方に移動したことを明
らかに示すものである。H−10透磁率も厚い方の中間
厚で改善されたことに注意されたい。
の部分オ−ステナイトグレ−ドへの適用について記載し
てきた。完全フェライトグレ−ドのものはbbc型結晶
構造からfcc型結晶構造への変態をうけない。これは FSI=2.54+40.53*(C+N)+0.43*(Mn+Ni)+0.22*Cu
−2.65*Al−3.95*P−1.26(Cr+Mo)−Si として計算されるフェライト安定度指数から決定でき
る。
もつ組成のものは完全フェライトである。正のフェライ
ト安定度指数の値が大きくなることは存在するオ−ステ
ナトの体積割合が大きくなることを表わす。完全フェラ
イト組成の場合には急冷を均熱操作の終わりにおいて直
接開始できる。この理由はオ−ステナイトが存在しない
から1つの徐冷工程が必要ないからである。
変を行い得るものと理解されたい。
先行技術の中間焼なましの中間焼なまし/温度サイクル
とを説明するグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】重量%で表して2.5%〜4%の珪素を含
有する熱珪素鋼帯を用意し、もし熱鋼帯スケ−ルが存在
したらこれを除去し、熱鋼帯焼なましせずに中間厚に冷
間圧延し、該中間厚材料を900℃〜1150℃(16
50°F〜2100°F)の均熱温度で約1秒〜約30
秒間の均熱期間にわたり中間焼なましを行い、前記均熱
温度から540℃〜650℃(1000°F〜1200
°F)の温度に毎分835℃(1500°F)以下の冷
却速度で徐冷工程を行い、その後で315℃〜540℃
(600°F〜1000°F)の温度へ毎分835℃
(1500°F)以上の冷却速度で急冷工程を行い、次
いで水冷し、最終厚に冷間圧延し、脱炭し、脱炭した珪
素鋼を焼なまし分離材で被覆し、得られた珪素鋼を最終
焼なましして二次再結晶化させることからなる、0.1
8mm〜0.46mm厚の標準結晶粒配向珪素鋼の製
法。 - 【請求項2】珪素含量が3.15重量%である、請求項
1記載の製法。 - 【請求項3】中間焼なましを3〜8秒間の均熱期間行
う、請求項1記載の製法。 - 【請求項4】該中間焼なましを900℃〜930℃(1
650°F〜1700°F)の均熱温度で行う、請求項
1記載の製法。 - 【請求項5】該中間焼なましを915℃(1680°
F)の均熱温度で行う、請求項1記載の製法。 - 【請求項6】該徐冷工程を595℃±30℃(1100
°F±50°F)の均熱温度で終了する、請求項1記載
の製法。 - 【請求項7】徐冷工程を毎分280℃〜585℃(50
0°F〜1050°F)の冷却速度で行う請求項1記載
の製法。 - 【請求項8】急冷工程を毎分1390℃〜1945℃
(2500°F〜3500°F)の冷却速度で行う請求
項1記載の製法。 - 【請求項9】中間焼なましを915℃の均熱温度で3秒
〜8秒の均熱期間行い、徐冷工程を毎分280℃〜58
5℃(500°F〜1050°F)の冷却速度で行い、
該徐冷工程を595℃±30℃(1100°F±50°
F)の温度で終了し、急冷工程を毎分1390℃〜19
45℃(2500°F〜3500°F)の冷却速度で行
う、請求項1記載の製法。 - 【請求項10】珪素鋼が重量%で表して本質的に0.1
%までの炭素、0.025%〜0.25%のマンガン、
0.01%〜0.035%の硫黄および/またはセレン、
2.5%〜4%の珪素、100ppm以下のアルミニウ
ム、50ppm以下の窒素、所望に応じ硼素および銅を
含み、残部が本質的に鉄からなる、請求項1記載の製
法。 - 【請求項11】珪素の重量%が3.15%である、請求
項9記載の製法。
Priority Applications (1)
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JP3281441A JP2653948B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 熱鋼帯焼なましなしの標準結晶粒配向珪素鋼の製法 |
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JP3281441A JP2653948B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 熱鋼帯焼なましなしの標準結晶粒配向珪素鋼の製法 |
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JPH0693334A true JPH0693334A (ja) | 1994-04-05 |
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1991
- 1991-10-28 JP JP3281441A patent/JP2653948B2/ja not_active Expired - Lifetime
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