JP2693327B2 - 標準高珪素低炭素結晶粒配向珪素鋼の製造方法 - Google Patents
標準高珪素低炭素結晶粒配向珪素鋼の製造方法Info
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Description
35mm〜約0.15mm(約14ミル〜約6ミル)また
はそれ以下の厚さをもつ標準高珪素結晶粒配向珪素鋼(e
lectrcalsteel)の製造方法に関し、更に詳細には、非常
に短い均熱時間の第1冷間圧延工程後の中間焼鈍し及び
2部からなる温度制御冷却サイクル及び好適には脱炭前
の超急速焼鈍しを含む珪素鋼の製造方法に関する。
0)[001]と名付けられるキュウブ−オン−エッジ配
向をもつ珪素鋼に適用される。この種の珪素鋼は一般に
結晶粒が配向した珪素鋼と呼ばれる。結晶粒配向珪素鋼
は2つの基本的なカテゴリに分割される:標準結晶粒配
向珪素鋼と高透磁率結晶粒配向珪素鋼とである。標準結
晶粒配向珪素鋼は主要結晶粒成長抑制材としてマンガン
および硫黄(及び/またはセレン)を使用し、通常796
A/mで1870以下の透磁率をもつ。高透磁率珪素鋼
は結晶粒抑制材として硫化マンガン及び/またはセレン
化マンガンに加えて、もしくは代わりに、窒化アルミニ
ウム、窒化硼素または業界において既知の他の種に依存
し、1870より大きい透磁率をもつ。本発明の教示は
標準結晶粒配向珪素鋼に適用可能である。
慣用の装置での珪素鋼の融成物の製造、得られた珪素鋼
の精錬及びインゴツトもしくはストランド鋳造スラブの
形態に鋳造することからなる。珪素鋼鋳造物は好適には
重量%で表して約0.1%以下の炭素、約0.025%〜
約0.25%のマンガン、約0.01%〜約0.035%
の硫黄及び/またはセレン、約2.5%〜約4.0%の珪
素、但し珪素含量は3.15%を含むようにし、約50p
pm以下の窒素、約100ppmのアルミニウム合量、およ
び残部は本質的に鉄からなる。所望に応じ、硼素及び/
または銅を添加を行つてもよい。
圧延してスラブにするか、インゴツトから直接圧延して
鋼帯とする。連続鋳造する場合には米国特許第4,718,95
1号の方法によりスラブを予備圧延してもよい。工業的
展開には鋼帯鋳造も本発明の方法からは有利である。ス
ラブは1400℃(2550°F)で熱鋼帯厚さに熱間圧
延し、約30秒間均熱して約1010℃(1850°F)
の熱鋼帯焼鈍しする。次に、得られた熱鋼帯を環境温度
に空冷する。その後で、材料を冷間圧延して中間厚とし
約950℃(約1740°F)で30秒間中間焼鈍しし、
空冷して環境温度に冷却する。中間焼鈍しの後に、珪素
鋼を冷間圧延して最終厚にする。最終厚の珪素鋼を慣用
の脱炭焼鈍し処理するが、この処理は鋼を再結晶させ、
また炭素含量を非時効レベルに低下させ且つフェイアラ
イト表面酸化物を生成させる。この脱炭焼鈍しは通常約
830℃〜約845℃(約1525°F〜約1550°
F)の温度で湿潤水素含有雰囲気中で炭素含量を約0.0
03%またはそれ以下にするのに充分な時間行われる。
その後で珪素鋼をマグネシアのような焼鈍し分離材で被
覆し、約1200℃(約2200°F)の温度で24時間
最終焼鈍しする。この最終焼鈍しにより二次再結晶化が
行われる。フォルステライトまたは“ミル”ガラス皮膜
がフェイアライト層と分離材皮膜との間の反応により生
成する。
素鋼の代表的製法は米国特許第4,202,711号、第3,764,4
06号及び第3,843,422号明細書に記載されている。
するために、珪素含量を増して巨視的うず電流損を抑制
することにより体積抵抗を増加することに注意が払われ
ている。しかし、より高い珪素含量から予想される改善
は通常実現しなかった。改善された磁性品質を得るため
の試みにおいて、代表的な先行技術の解決策は珪素と炭
素の両方、特定の割合を増加するものであった。炭素と
珪素の両方の増加は、珪素鋼を高温インゴット/スラブ
加熱処理中に初期結晶粒界を溶融し易い傾向にあり、ま
た、熱間圧延後に続く処理においてより脆化し易い傾向
にあることが観察された。珪素及び炭素含量の高い材質
の取り扱い性及び冷間圧延性は低下する。標準結晶粒配
向珪素鋼の製造方法において、最終結晶配向珪素鋼の非
時効磁気特性を提供するために、0.003%またはそ
れ以下への脱炭が必要である。しかし、高含量の珪素は
脱炭を遅延し、高珪素、高炭素材料を製造することをよ
り困難なものにする。
おいて、冷間圧延の第1工程後の中間焼鈍し及びその冷
却サイクルの性質が最終生成物の磁気特性に大きく影響
を及ぼすとの知見に基づくものである。焼鈍し中に形成
されるオーステナイトの体積割合、オーステナイト分解
生成物及び冷却中に形成される炭化物析出物は全て非常
に重要である。オーステナイトの分解を起こさず、更に
微細炭化鉄の析出を起こさない中間焼鈍し後の冷却速度
は低透磁率、不安定な2次結晶粒成長及び/または大き
な2次結晶粒を生ずる。これに加えて、より高い珪素含
量は炭素の活性を上昇させることがあり、炭化物の析出
温度を上昇させ、かつより粗い炭化物を生ずる。結果と
して、中間焼鈍し後の不適当な冷却により生ずる問題は
より高い珪素含量で悪化する。本発明の技法はこれらの
問題を克服するものである。
07%以下の低炭素含量をもつ溶融物を原料とする標準
結晶粒配向珪素鋼の製造を指向するものである。本発明
の方法は以下の3つの例外を除いては慣用の方法による
ものである。第1に、全ての熱鋼帯の焼鈍しを削除でき
る。これは特に上述の珪素含量範囲の低部で事実であ
る。しかし、本発明方法は上述の熱鋼帯の焼鈍しを包含
することが好ましい。
改変された中間焼鈍し操作を意図するものである。改変
された中間焼鈍し操作は先行技術中間焼鈍しより低い温
度で短均熱を行うことが好ましく、以下に詳述するよう
に温度制御された2工程冷却サイクルを包含する。
っくりとした冷却工程でオーステナイトを分解させ、次
に、第2の急速冷却工程で微細な炭化鉄を析出させる。
短均熱の性質及びオーステナイトの分解は低炭素含量に
より促進される。
し処理を含むことが好ましい。超急速焼鈍し処理は再結
晶化組織を改善することにより全体的な磁気品質を向上
する。超急速焼鈍し処理は米国特許第4,898,626号明細
書に記載のタイプのものである。
明細書は、超急速焼鈍し処理が珪素鋼を100℃(18
0°F)/秒以上の速度で再結晶化温度、通常675℃
(1250°F)以上の温度へ加熱することにより行われ
ることを教示している。超急速焼鈍し処理は少なくとも
第1工程の冷間圧延の後で、最終焼鈍しの前の脱炭焼鈍
し前の操作の任意の時点で行うことができる。操作にお
ける好適な時点は冷間圧延が完了した時点で、脱炭焼鈍
しの前である。超急速焼鈍し処理は脱炭焼鈍しの前に行
うことができるが、脱炭焼鈍しの昇温段階として脱炭焼
鈍しに組み込むこともできる。
下の炭素、約0.025〜0.25重量%のマンガン、約
0.01〜0.035重量%の硫黄及び/またはセレン、
約3.0〜4.5重量%の珪素、約100ppm以下の合計
アルミニウム、約50ppm以下の窒素及び残部が実質上
鉄より実質上なる珪素鋼を提供するための工程を含む約
0.35mm(約14ミル)ないし約0.15mm(約6ミル)ま
たはそれ以下の範囲の厚さをもつ標準結晶粒配向珪素鋼
の処理方法を提供することにある。所望であれば、硼素
及び/または銅を添加することもできる。
はインゴット鋳造/連続鋳造及び熱間圧延のような業界
で既知である種々の方法またはストリップキャストによ
り製造することができる。
010℃(1850°F)で焼鈍しを行い、次に、環境温
度へ空冷する。この熱鋼帯の焼鈍しは、特に上述の珪素
含量範囲の比較的低い領域をもつ標準結晶粒配向珪素鋼
を製造する場合には削除できることが観察された。
冷間圧延した中間厚の珪素鋼は約900〜1150℃
(約1650〜2100°F)、好適には約900〜93
0℃(約1650〜1700°F)で、約1〜30秒、好
適には約3〜8秒の均熱時間にわたり中間焼鈍しを行
う。この均熱の後、珪素鋼を2工程で冷却する。第1工
程は均熱温度から約540〜650℃(約1000〜1
200°F)、好適には995℃±30℃(1100°F
±50°F)の温度へ約835℃(1500°F)/分以
下の速度、好適には約280〜585℃(約500〜1
050°F)/分の速度でゆっくりと冷却する工程であ
る。第2工程は835℃(1500°F)/分以上の速
度、好適には約1390〜1945℃(2500〜35
00°F)/分の速度での急速冷却工程と、その次の約
315〜540℃(約600〜1000°F)で水中急冷
である。中間焼鈍しの後、珪素鋼は最終厚へ冷間圧延さ
れ、脱炭され、焼鈍し分離材を被覆し、最終焼鈍しを行
って2次再結晶化を行う。
を上述のようなタイプの超急速焼鈍し処理する。これは
少なくとも第1工程の冷間圧延の後で、脱炭処理の前の
操作の任意の時点で行うことができる。冷間圧延が完了
し、脱炭焼鈍しの前の操作の任意の時点で行うことが通
常好適である。上述のように、超急速焼鈍しは脱炭焼鈍
し処理の昇温段階として脱炭焼鈍し処理に組み込むこと
ができる。
結晶粒配向珪素鋼についての操作は慣用の操作であり、
以下の3つの例外を除いて上述と実質上同一である。第
1の例外は、所望であれば熱鋼帯の焼鈍しを省略できる
ことである。装置及び条件が許せば、熱鋼帯の焼鈍しは
標準高珪素結晶粒配向珪素鋼を冷間圧延に対して余り脆
くなく、より実施し易いものにするために、熱鋼帯の焼
鈍しは推奨される。更に、熱鋼帯の焼鈍しは2次結晶化
をより安定なものにする傾向にある。熱鋼帯の焼鈍しを
実施する場合、熱鋼帯の焼鈍しは約1010℃(約18
50°F)の温度で、約30秒の均熱時間にわたり行
う。熱鋼帯の焼鈍しの後に、環境温度へ空冷する。第2
の例外は第1工程冷間圧延後の本発明による中間焼鈍し
及び冷却の出現である。最後に、第3の例外は任意であ
るが、脱炭処理前に超急速焼鈍し処理を使用することが
好ましい。
の技法により中間焼鈍しする。本発明の中間焼鈍しにつ
いての時間/温度サイクルの概略を図1に示す。なお、
図1において、破線は代表的な先行技術中間焼鈍しにつ
いての時間/温度サイクルを示す。
冷却サイクルを調節して微細な炭化物分散を提供できる
との知見にある。焼鈍し及びその冷却サイクルは上述の
ような高珪素含量の悪影響を克服するものである。
晶粒成長が生じた後に、再結晶化は約675℃(約12
50°F)で炉に入った後約20秒で生ずる。再結晶化
の開始時点を図1中の地点”0”で示す。約690℃
(約1280°F)以上で、炭化物類は図1中の地点”
A”で示すように溶解し始める。この現象は継続し、温
度が上昇すると促進される。約900℃(約1650°
F)以上で、少量のフェライトがオーステナイトへ転位
する。オーステナイトはより急速に炭素を溶液化させ、
通常の結晶粒の成長を制限し、それによって中間焼鈍し
済結晶粒寸法を確立する。先行技術中間焼鈍しでは実施
は少なくとも25〜30秒の期間にわたり約950℃
(約1740°F)で均熱することにより行われる。本発
明の中間焼鈍し操作は約1〜30秒、好ましくは約3〜
8秒の均熱時間である。均熱温度は臨界的な要因ではな
い。均熱は約900〜1150℃(約1650〜210
0°F)の温度で行うことができる。好適には、均熱は
約900〜930℃(約1650〜1700°F)、更に
好適には、約915℃(約1680°F)の温度で行われ
る。均熱時間が短いほど、均熱温度が低いほど、オース
テナイトが余り形成されないために好ましい。更に、前
からあるフェライトの結晶粒界で、分散島の形態で存在
するオーステナイトはより微細である。従って、オース
テナイトは固溶体中でフェライトと炭素により容易に分
解し、次に、微細な炭化鉄の析出を生ずる。均熱温度を
上げるか、時間を延ばすと、島状オーステナイトが増大
し、前からあるフェライト地と比較して急速に炭素富化
状態となる。オーステナイトの成長及び炭素の富化は、
冷却中のオーステナイトの分解を妨げる。炉を出る際に
望ましい組織は、微細な島状形態として材質全体にわた
り5%以下のオーステナイトが均一に分散したフェライ
トの再結晶化した地(マトリックス)からなる。焼鈍しの
終了時点で、炭素は固溶体中にあり、冷却の際に容易に
再析出できる状態にある。均熱での中間焼鈍し時間及び
温度を再考した主要な理由は島状形態のオーステナイト
の成長を制御することにある。温度が低ければ、形成さ
れるオーステナイトの平衡体積区分は低減する。この短
い中間焼鈍し時間は炭素の拡散を低下させ、それによっ
てオーステナイトの成長及び過度の増加を抑制する。オ
ーステナイトのより低い鋼帯温度、オーステナイトの低
下した体積区分及びより微細な形態は、冷却サイクル中
のオーステナイトの分解をより容易にする。
発明の冷却サイクルは2工程からなる。図1中の均熱か
ら地点”E”まで延びる第1工程は均熱温度から約54
0〜650℃(約1000〜1200°F)、好適には5
95℃±30℃(1100°F±50°F)の温度へのゆ
っくりとした冷却である。このゆっくりとした冷却工程
はオーステナイトを炭素飽和フェライトへ分解させる。
平衡条件下で、オーステナイトは約900〜770℃
(1650〜1420°F)の間で炭素飽和フェライトへ
分解する。しかし、冷却操作の動きは、オーステナイト
の分解が早くても中央の815℃(1500°F)の範囲
まで始まらず、595℃(1100°F)より幾分低い温
度まで継続するようなものである。
解しないと、マルテンサイト及び/またはパーライトを
形成することがある。マルテンサイトが存在する場合、
マルテンサイトは2次結晶粒寸法の拡大及び(100)
[001]配向の品質の低下を生ずることがある。マルテ
ンサイトの存在は第2工程の冷間圧延において変形操作
に悪影響を及ぼし、最終珪素鋼生成物の磁気品質を悪化
し、かつ変化しやすいものとする。最後に、マルテンサ
イトは機械的特性、特に冷間圧延特性を低下する。パー
ライトは比較的良性のものであるが、なお、所望でない
形態の炭素を結束する。
1中のほぼ”C”地点で始まり、ほぼ”E”地点まで継
続する。”D”地点で、微細な炭化鉄は炭素飽和フェラ
イトから析出し始める。平衡状態で、炭化物は690℃
(1280°F)以下の温度で炭素飽和フェライトから析
出し始める。しかし、実際の操作は、析出を開始するた
めに若干の過冷却を必要とし、約650℃(1200°
F)で本格的に始まる。オーステナイトの炭素富化フェ
ライトへの分解及びフェライトからの炭化物の析出は若
干重複することを記憶されいた。炭化物は2種の形態で
ある。炭化物は結晶粒間皮膜及び微細結晶粒内析出物と
して存在する。結晶粒間皮膜は約570℃(1060°
F)以上の温度で析出する。微細結晶粒内析出物は約5
70℃以下(1060°F)以下で析出する。図1の”
C”地点から”E”地点へ延びる第1工程のゆっくりと
した冷却は835℃(1500°F)/分、好適には約2
80〜585℃(約500〜1050°F)/分の冷却速
度をもつ。
工程は図1の地点”E”で始まり、315〜540℃
(600〜1000°F)の間で地点”G”へ延び、この
地点で鋼帯を水中急冷却でき、急速冷却工程は完了す
る。水中急冷後の鋼帯の温度は室温(25℃すなわち7
5°F)として図1に示すような65℃(150°F)ま
たはそれ以下である。第2冷却工程中、冷却速度は約1
390〜1945℃(2500〜3500°F)/分、好
適には1665℃(3000°F)/分以上である。これ
は微細炭化鉄の析出を確実にする。
所望の微細構造を得るための操作に必要であり、正確な
制御は臨界的であることが上述から明らかである。図1
に示す代表的な先行技術サイクル時間は約57m/分
(220フィート/分)の鋼帯速度で図示しないウォータ
ーバス中完了するために少なくとも3分間を必要とす
る。本発明の中間焼鈍しサイクル時間は約2分10秒を
必要とし、これは約80m/分(260フィート/分)の
鋼帯速度の使用を可能とする。従って、本発明の焼鈍し
サイクルが製造ラインのより良好な生産性を付与するこ
とを記憶されたい。中間焼鈍し後の時効処理は最終珪素
鋼生成物の磁気品質を低下する大きな2次結晶粒寸法の
形成を生ずることが観察されたために、時効処理は必要
なく、また、望ましくない。
薄くする冷間圧延の第2工程が続く。この工程で、珪素
鋼は脱炭され、焼鈍し分離材で被覆され、最終焼鈍しを
行って2次再結晶化される。
温圧下後で、脱炭処理の前に超急速焼鈍しを行う。この
目的のために、最終厚の珪素鋼を100℃(180°F)
/秒以上の速度で675℃(1250°F)以上の温度へ
加熱する。珪素鋼を540℃(1000°F)/秒の速度
で加熱することが好ましい。超急速焼鈍し処理は脱炭焼
鈍しの昇温段階として行うことが更に好ましい。
る:炭素0.05重量%以下、マンガン約0.04〜0.
08重量%、硫黄及び/またはセレン約0.015〜0.
025重量%、珪素約3.25〜3.75重量%、アルミ
ニウム100ppm以下、窒素50ppm以下、所望であれ
ば、硼素及び/または銅を添加することができ、残部は
実質上鉄である。
[001]1次結晶粒を造ることにより脱炭処理後の再結
晶化組織を向上する。また、2次結晶粒寸法をより小さ
くすることに寄与する。超急速焼鈍し処理を操作に組み
込む場合、操作は中間厚及び最終厚の変化に余り影響を
受けず、標準結晶粒配向珪素鋼の磁気特性は向上し、よ
りばらつきのないものとなる。
を溶融した。ヒートは、連続鋳造により200mm(8イ
ンチ)厚のスラブを形成し、200mm(8インチ)厚のス
ラブを150mm(6インチ)へ予備圧延し、1400℃
(2550°F)へ再加熱し、以後の操作のための2.1m
m(0.084インチ)の熱鋼帯へ熱間圧延することにより
調製された。プラント操作は1010℃(1850°F)
熱鋼帯焼鈍し及び種々の中間厚への冷間圧延を使用する
方法に従った;しかし、ヒートA及びBは25〜30秒
にわたる950℃(1740°F)均熱による先行技術中
間焼鈍しと、その後の通常の環境温度冷却を使用して処
理したが、ヒートC及びDは本発明方法による中間焼鈍
しを行った。中間焼鈍し後、材料を0.18mm(7ミル)
と0.28mm(9ミル)の最終厚へ冷間圧延した。冷間圧
延完了後、材質を湿潤水素含有雰囲気中830℃(15
25°F)で脱炭し、MgOを被覆し、1200℃(22
00°F)で最終焼鈍しを行った。上述の実験で得られ
た磁気特性を表2にまとめて示す。
クルの実施が標準結晶粒配向材料の改善された鉄損と2
次結晶粒の安定性の増大とを与えたことを明らかに示す
ものである。
プラント操作実験中に得た。プラント操作は実施例1の
慣用の操作に従った:しかし、中間厚への冷間圧延が完
了した後、試料をプラント中で得、本発明による中間焼
鈍し均熱温度及び時間、及び制御された冷却操作を使用
し、冷間圧延の完了後で、かつ脱炭処理前に超急速焼鈍
し処理を利用する本発明の好適な操作を使用して実験室
中で処理した。超急速焼鈍し処理を実施する際に、室温
から746℃(1375°F)へ556℃(1000°F)
/秒の加熱速度を脱炭焼鈍しの昇温段階に組み込んだ。
中間焼鈍し後、材料を0.18mm(7ミル)の最終厚へ冷
間圧延し、慣用の技法及び加熱中の超急速焼鈍し処理を
使用する湿潤水素含有雰囲気中830℃(1525°F)
で脱炭処理を行った。脱炭処理後、試料にMgOを被覆
し、1200℃(2200°F)で最終焼鈍しを行った。
これらの実験の結果を表3にまとめて示す。
晶粒配向材質について鉄損の改善及び2次結晶粒成長の
安定性の増大を提供することを上述の結果は明確に示
す。更に、中間焼鈍しサイクルに加えて超急速焼鈍し処
理を行うことよりなるより好適な操作は磁気品質の更な
る改善を提供する。
改変を行うことができる。
代表的な先行技術中間焼鈍しの時間/温度サイクルを説
明するグラフである。
Claims (18)
- 【請求項1】 3.0〜4.5重量%の珪素及び0.07
重量%以下の炭素を含む珪素鋼の熱鋼帯を提供する工
程、必要により該熱鋼帯を焼鈍し処理する工程、中間厚
へ冷間圧延する工程、中間厚の鋼帯を900〜1150
℃の均熱温度で、1〜30秒の均熱時間にわたり中間焼
鈍しを施す工程、該均熱温度から540〜650℃の温
度へ835℃/分以下の冷却速度でゆっくりとした冷却
を行う工程、その後に、315〜540℃の温度へ83
5℃/分以上の冷却速度で急速冷却を行い、次に水中急
冷を行う工程、該珪素鋼を最終厚へ冷間圧延する工程、
最終厚の珪素鋼を脱炭焼鈍しする工程、脱炭処理済珪素
鋼を焼鈍し分離材で被覆する工程、及び該珪素鋼に最終
焼鈍しを施して2次再結晶化を行う工程を備えてなる
0.35〜0.15mmまたはそれ以下の厚さをもつ標準
高珪素低炭素結晶粒配向珪素鋼の製造方法。 - 【請求項2】 珪素含量が3.25〜3.75重量%であ
る請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 熱鋼帯の焼鈍しが1010℃の温度で、
30秒の均熱時間と環境温度への空冷により行われる請
求項1記載の方法。 - 【請求項4】 最終厚をもち、脱炭処理前の珪素鋼を6
75℃以上の温度へ、100℃/秒以上の加熱速度で超
急速焼鈍し処理を行う工程を含んでなる請求項1記載の
方法。 - 【請求項5】 中間焼鈍しを3〜8秒の均熱時間で行う
工程を含んでなる請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 中間焼鈍しを900〜930℃の均熱温
度で行う工程を含んでなる請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 中間焼鈍しを915℃の均熱温度で行う
工程を含んでなる請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 595℃±30℃の温度でゆっくりとし
た冷却工程を終了する請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 280〜585℃/分の冷却速度でゆっ
くりとした冷却工程を行う請求項1記載の方法。 - 【請求項10】 1390〜1945℃/分の冷却速度
で急速冷却工程を行う請求項1記載の方法。 - 【請求項11】 915℃の均熱温度で、3〜8秒の均
熱時間にわたり中間焼鈍しを行う工程と、280〜58
5℃/分の冷却速度でゆっくりとした冷却工程を行う工
程と、595℃±30℃の温度でゆっくりとした冷却工
程を終了する工程と、1390〜1945℃/分の速度
で急速冷却工程を行う工程とを備えてなる請求項1記載
の方法。 - 【請求項12】 珪素鋼が0.07重量%以下の炭素、
0.025〜0.25重量%のマンガン、0.01〜0.0
35重量%の硫黄及び/またはセレン、3.0〜4.5重
量%のセレン、100ppm以下のアルミニウム、50ppm
以下の窒素を含有し、所望により硼素及び/または銅を
添加し、残余が実質上鉄よりなる請求項1記載の方法。 - 【請求項13】 最終厚の珪素鋼を脱炭処理前に100
℃/秒以上の加熱速度で、675℃以上の温度へ超急速
焼鈍し処理を施す工程を含んでなる請求項1記載の方
法。 - 【請求項14】 熱鋼帯焼鈍しを1010℃の温度で、
30秒の均熱時間で均熱し、環境温度へ空冷することに
より行う工程を含む請求項11記載の方法。 - 【請求項15】 超急速焼鈍し処理を脱炭焼鈍しの加熱
段階として行う工程を含む請求項13記載の方法。 - 【請求項16】 最終厚の珪素鋼を脱炭処理前に675
℃以上の温度へ100℃/秒以上の加熱速度で超急速焼
鈍し処理する工程を含む請求項14記載の方法。 - 【請求項17】 超急速焼鈍し処理を脱炭焼鈍し処理の
加熱段階として行う工程を含む請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 珪素鋼が0.05重量%以下の炭素、
0.04〜0.08重量%のマンガン、0.015〜0.0
25重量%の硫黄及び/またはセレン、3.25〜3.7
5重量%の珪素、100ppm以下のアルミニウム、50p
pm以下の窒素を含有してなり、所望により硼素及び/ま
たは銅を添加し、残余が実質上鉄よりなる請求項1記載
の方法。
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JP3281427A JP2693327B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 標準高珪素低炭素結晶粒配向珪素鋼の製造方法 |
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JP3281427A JP2693327B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 標準高珪素低炭素結晶粒配向珪素鋼の製造方法 |
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JPH0693333A JPH0693333A (ja) | 1994-04-05 |
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US5702539A (en) * | 1997-02-28 | 1997-12-30 | Armco Inc. | Method for producing silicon-chromium grain orieted electrical steel |
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1991
- 1991-10-28 JP JP3281427A patent/JP2693327B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0693333A (ja) | 1994-04-05 |
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