JPH0692081B2 - 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置 - Google Patents

被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置

Info

Publication number
JPH0692081B2
JPH0692081B2 JP1231427A JP23142789A JPH0692081B2 JP H0692081 B2 JPH0692081 B2 JP H0692081B2 JP 1231427 A JP1231427 A JP 1231427A JP 23142789 A JP23142789 A JP 23142789A JP H0692081 B2 JPH0692081 B2 JP H0692081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impregnated
wood
liquid
chemical
flexible sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1231427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03183503A (ja
Inventor
文夫 藤田
一郎 船山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP1231427A priority Critical patent/JPH0692081B2/ja
Publication of JPH03183503A publication Critical patent/JPH03183503A/ja
Publication of JPH0692081B2 publication Critical patent/JPH0692081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、木材、柑橘類等の被含浸物に対して防腐、
防黴、防虫、防蟻等の薬液、或いは皮剥き用分解酵素水
溶液等の含浸液を含浸処理するための被含浸物の液含浸
処理装置及びその制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、被含浸物としての木材を防腐、防黴、防虫、防蟻
等の目的で防腐剤、防黴剤、防虫剤、防蟻剤等の薬液に
よって含浸処理する薬液処理方法としては、(イ)木材
を加圧薬液タンク内に入れ、次いで薬液を該薬液タンク
内に注入して木材中に加圧注入する方法、(ロ)木材を
減圧タンク内に入れ、次いで薬液を該薬液タンク内に注
入して木材中に薬液を減圧吸入或いは注入させる方法、
(ハ)木材を薬液容器に入れ、次いで薬液を該薬液容器
内に注入して木材を常圧で薬液に浸漬し、木材中に薬液
を含浸させる方法、或いは(ニ)木材の表面に薬液をは
け塗り、スプレー吹き付け等により、木材表面に薬液を
塗布し、木材の組織内に浸透せしめる方法、等がある。
また、被含浸物としてのオレンジ、ミカン、グレープフ
ルーツ等の柑橘類の皮剥き処理においては、果皮を果肉
から分離する皮剥きを容易に行うため、果皮と果肉との
間に蛋白質分解酵素水溶液を注入して皮剥きを行う処理
は既に行われている。更に、柑橘類の果皮と果肉との間
に蛋白質分解酵素水溶液を注入する場合に、真空含浸の
原理を適用する技術的思想も開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の上記(イ)及び上記(ロ)は、薬液処
理の工場作業方式であり、木材への薬液含浸処理が確実
であり、特定の処理工場であり、劇物薬液を取扱うこと
が可能である。
しかしながら、上記(イ)及び上記(ロ)は上記の利点
があるが、反面、装置そのものが大掛かりになり、相当
規模の重量設備が必要となり、それに伴って当然設備コ
ストは高価なものとなる。また、薬液処理の設備が工場
に固定されるので、立地等の条件によっては、一例とし
て、通常、次のような木材の流通経路となる。
例えば、製材所の業者、或いは木材供給業者が、薬液処
理業者に木材を薬液処理する旨を依頼する。薬液処理業
者は、その依頼を受けて木材の薬液処理を行う。次い
で、薬液処理された木材を薬液処理業者から工務店或い
は大工が引き取って建築現場に運び込むという経路であ
る。この木材経路の順序としては種々に考えられるが、
薬液処理した木材を建築現場に用意するためには、何れ
にしても、製材場の業者から薬液処理業者、工務店等の
業者、大工等の流通経路を通らなければならず、人手を
多く経ると共に、材木の運搬経費も余分にかかり、建築
コストを引き上げる原因になるという問題点を有してい
る。
また、上記(ハ)は、上記(イ)及び上記(ロ)の簡便
法というべきものであるが、従来の浸漬法のうちでは、
上記(イ)及び上記(ロ)に比べ、設備費が安価である
というのみで、薬液処理後の木材の容器からの取り出
し、乾燥等の取り扱いが不便であり、該方法は現在普及
しておらず、尚一層の工夫改良が要求されている。
更に、上記(ニ)は、主として、いわゆる現場作業であ
り、手軽に容易に実施できるが、薬液の浸透量即ち含浸
率が十分でなく、且つ作業者の不注意により、木材表面
に薬液塗布を施していない箇所が残る恐れがあり、また
作業者に対する安全性も保証できず問題点を有してい
る。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、
木材、柑橘類等の被含浸物を建築現場、柑橘類処理工場
等の現場の所定の場所に載置し、或いは上記被含浸物を
処理工場等の広い床上に大量に載置し、現場或いは処理
場において、木材等の被含浸物に防腐剤、防黴剤、防虫
剤、防蟻剤等の薬液、樹脂等の含浸液を含浸させたり、
或いは柑橘類等の被含浸物に蛋白質分解酵素水溶液等の
含浸液を含浸させることを可能にした被含浸物の液含浸
処理装置であり、被含浸物及び含浸液を収容する被含浸
物収容手段を形成する可撓性シート部材、シート床部材
或いは可撓性シート材から成る容器を折り畳んで小さく
し、所望に応じて建築現場、処理場等の現場に容易に持
ち運びができ且つ該現場において迅速に且つ容易に組み
立て設置ができる被含浸物を大量に或いは所望量に応じ
て処理する被含浸物の液含浸処理装置を提供することで
ある。
また、この発明の別の目的は、上記被含浸物の液含浸処
理装置において、被含浸物収容手段に対する薬液、酵素
等の含浸液の注入又は回収操作の制御及び被含浸物収容
手段からの気体の吸引操作の制御を自動的に行うことが
できる被含浸物の液含浸処理制御装置を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この発明は、被含浸物及び含浸
液を収容可能であり且つベース上に形成した被含浸物載
置部に載置された前記被含浸物を覆うことができる可撓
性シート部材及び前記被含浸物を覆った前記可撓性シー
ト部材の内部を密封するシール手段から成る被含浸物収
容手段、前記可撓性シート部材と前記被含浸物との間に
配置された通孔を備えたパイプから成るパイプ簾、前記
被含浸物収容手段の内部から吸引通路を通じて気体を吸
引する真空ポンプ、前記被含浸物収容手段と含浸液通路
で連通した含浸液タンク、前記被含浸物収容手段に対し
て含浸液を注入又は回収するポンプ、及び前記含浸液通
路と前記吸引通路に設けた各バルブ、から構成したこと
を特徴とする被含浸物の液含浸処理装置に関する。
また、この被含浸物の液含浸処理装置において、前記可
撓性シート部材は非含浸液透過性で押し潰し可能な材料
から成り且つ密閉可能な被含浸物出入口を備えた容器か
ら構成されている。
また、この被含浸物の液含浸処理装置において、前記被
含浸物は木材又は柑橘類である。
或いは、この発明は、被含浸物及び含浸液を収容可能で
あり且つベース上に形成した被含浸物載置部に載置され
た前記被含浸物を覆うことができる可撓性シート部材及
び前記被含浸物を覆った前記可撓性シート部材の内部を
密封するシール手段から成る被含浸物収容手段、前記可
撓性シート部材と前記被含浸物との間に配置された通孔
を備えたパイプから成るパイプ簾、前記被含浸物収容手
段の内部から気体を吸引する真空ポンプ、前記被含浸物
収容手段と連通した含浸液タンク、前記被含浸物収容手
段に対して含浸液を注入又は回収するポンプ、含浸液通
路及び吸引通路に設けた各バルブ、前記被含浸物収容手
段の内部の気圧を検出するセンサー、前記被含浸物収容
手段内の含浸液量を検出するセンサー、及び各センサー
による各検出信号に応答して前記各バルブを開閉制御し
且つ前記真空ポンプ及び前記ポンプをオン・オフ制御す
るコントローラ、から構成したことを特徴とする被含浸
物の液含浸処理制御装置に関する。
〔作用〕
この発明は、上記のように構成されており、次のように
作用する。即ち、この被含浸物の液含浸処理装置は、真
空ポンプを作動して密閉状態の被含浸物収容手段内に収
容された被含浸物を負圧、言い換えれば、真空パック状
態の雰囲気内に置き、木質内或いは柑橘類の果皮と果肉
間等の被含浸物内を負圧状態になり、被含浸物中に含浸
液が浸透し易い状態になる。そこで、ポンプが作動して
含浸液タンクから含浸液が前記被含浸物収容手段内に注
入されることによって、被含浸物中に含浸液が負圧で吸
引されてスムースに浸入し、被含浸物中に含浸液が充分
に含浸される。この場合に、含浸液には少なくとも大気
圧がかかっており、被含浸物への含浸液の含浸をよりス
ムースに達成することができる。
更に、この被含浸物の液含浸処理装置において、前記被
含浸物収容手段と前記被含浸物との間に通孔を備えたパ
イプから成るパイプ簾を配置したので、被含浸物収容部
に含浸液を注入した時に、前記可撓性シート部材と前記
被含浸物との間を薬液が流入し、移動することができ、
前記可撓性シート部材に隣接する被含浸物の面にも十分
に薬液を含浸させることができる。
また、ポンプ、含浸液タンク、真空ポンプ、被含浸物収
容手段等の装置を現場に容易に運び得るだけでなく、被
含浸物収容手段を構成する可撓性シート部材、可撓性シ
ート材から成る容器、場合によっては、被含浸物載置部
を構成するシート床部材等の被含浸物載置面を折り畳ん
だ状態で容易に現場に運ぶことができ、該現場で可撓性
シート部材及び該シート床部材、或いは折り畳んだ容器
を拡げて被含浸物収容手段を形成し、該被含浸物収容手
段にポンプ等の装置を接続して装置自体を設置すること
ができ、該被含浸物収容手段内に被含浸物を収容して上
記ポンプ等の装置を作動することによって容易に現場で
含浸液を含浸させる被含浸物への含浸液の含浸処理を行
うことができる。
或いは、この被含浸物の液含浸処理制御装置は、コント
ローラが各センサーからの検出信号を受け、該コントロ
ーラが各検出信号に応答してバルブを開閉制御すると共
に、真空ポンプ及びポンプをオン・オフ制御するもので
あり、それによって、被含浸物収容手段からの気体の吸
引作動、被含浸物収容手段への含浸液の供給作動及び被
含浸物収容手段からの含浸液の脱液作動を自動的に行
い、それによって、木材、柑橘類等の被含浸物に対する
含浸液の含浸処理を自動的に行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明による被含浸物の液含
浸処理装置の実施例について説明する。この実施例で
は、被含浸物として木材に薬液を含浸処理する木材の薬
液処理装置について説明する。ここで、木材とは、丸
太、柱材に限らず、板材、合板、単板、ブロック材、集
成材、パーティクルボード等の木質材含む材料を指すも
のである。
第1図はこの発明による被含浸物の液含浸処理装置を木
材の含浸処理に適用した一実施例を示す説明図、第2図
は第1図の符号Aで示す部分の拡大断面図、及び第3図
は第1図の符号Bで示す部分の拡大断面図である。
この木材の薬液処理装置は、木材10に防腐剤、防黴剤、
防虫剤、防蟻剤等の薬液を含浸させて木材10を防腐、防
黴、防虫、防蟻等の薬液処理するために使用されるもの
であり、主として、薬液処理すべき木材10を収容する木
材収容手段1、該木材収容手段1内の空気、気体を吸引
する真空ポンプ2、木材収容手段1に注入する薬液を貯
蔵する薬液タンク8、木材収容手段1から薬液を脱液し
たり又は木材収容手段1内へ薬液を供給するための薬液
ポンプ7、及び薬液通路24,25,27,28及び吸引通路30に
設けた各開閉バルブ11,12,13,14,15から構成されてい
る。
木材10を収容する木材収容手段1は、ベース6、該ベー
ス6上に形成し且つ木材10を載置する木材載置部を構成
するシート床部材4、木材10を覆う可撓性シート部材5
及びシート床部材4と可撓性シート部材5との周囲部を
密封するシール手段18,19から構成されている。特に、
木材収容手段を構成する可撓性シート部材5と木材10と
の間には、通孔を備えたパイプ9から成るパイプ簾が配
置されている。
この木材の薬液処理装置において、木材収容手段を構成
するシート床部材4及び可撓性シート部材5は、小さく
折り畳んだ状態即ち押し潰した状態で移送、保管等がで
きる構造に形成したものである。押し潰し可能で且つ流
体の非透過性の材料から成るものであり、拡張力が大で
且つ曲げに強く、可撓性であり、しかも空気、水を透過
しない物質のフィルム状或いはシート状のポリ塩化ビニ
ル等の材料から製作されている。この材料は、引き裂き
力、突く力等に対する破裂強度、引っ張り強度、折り曲
げに対する曲げ強度、これらの繰り返し強度、使用する
薬品に対する耐薬品性、太陽光線及び太陽熱等に対する
耐候性に富んだ材料が好ましいことは勿論である。
或いは、ベース6上の木材載置部は、上記シート床部材
4に限定されることなく、例えば、現場に設置された防
水性コンクリート体、コンクリートに張りつけられた樹
脂モルタル、コンクリート上にコーティングされた樹脂
等の材料で構成してもよく、また、鉄板等の板部材で構
成してもよいことは勿論である。
木材10を木材収容手段1内に配置するには、例えば、建
築現場、木材処理現場等においてコンクリート等から成
るベース6を準備する。ベース6は周囲に、薬液が外部
に漏洩することを防止する安全性のため、土手部32を形
成してもよいことは勿論である。ベース6上に、耐薬液
性の樹脂モルタル、防水モルタル、或いは硬質のポリ塩
化ビニルから成るシート床部材4を敷き、次いで、薬液
処理するべき木材10を、金属棒、ロッド、ブロック等か
ら成る複数本のスペーサ31を介在させて順次に積み重ね
て配置する。
シート床部材4上に木材10を載置した後に、木材10が薬
液によって浮上することを防止するため、木材10をベー
ス部材6に対して移動しないようにするため、例えば、
図示していないが、ベース6及びシート床部材4に設け
たアンカーにロープ等で固定し、薬液による木材10の浮
上等による移動が発生しないようにする。次いで、木材
10の露出面を、耐薬液性のポリ塩化ビニル等から成り且
つ多数の通孔を備えたパイプ9によって簾状に形成され
たパイプ簾で覆う。木材10をパイプ簾で覆った後に、該
パイプ簾の上から可撓性シート部材5で覆い、シート床
部材4と可撓性シート部材5との周囲部に設けたシール
手段で密封する。
シール手段は、第2図に拡大して示すように、例えば、
可撓性シート部材5の周囲部に設けたゴム製又はプラス
チック製の磁石を埋め込んだ軟質ゴム板18と、シート床
部材4の周囲部に設けた磁石を埋め込んだ硬質ポリ塩化
ビニル板19から構成されている。従って、シート床部材
4の硬質ポリ塩化ビニル板19と可撓性シート部材5の軟
質ゴム板18とを接触させるだけで、両者は強力に磁力で
吸着し、シート床部材4と可撓性シート部材5との当接
部位は完全に密封状態にシールされることになる。この
場合に、シート床部材4と可撓性シート部材5との接触
面にグリース、水溶性糊等を塗布或いは注入して、密封
状態を確実に達成することもできる。或いは、シール手
段としては、シート床部材4と可撓性シート部材5と
に、後述の耐圧気密型ファスナ(第7図の符号36参照)
を設け、両者を互いに密閉可能に構成することもでき
る。
この木材の薬液処理装置は、上記の構成によって、木材
収容手段1を構成する可撓性シート部材5とシート床部
材4とによって木材収容部が形成される。可撓性シート
部材5には、木材収容部内の空気を吸引して木材収容部
内を負圧にするための空気抜き口23、及び木材部内に薬
液を注入するための薬液入口21が適当な個所に且つ所定
の大きさに形成されている。
更に、薬液タンク8から薬液ポンプ7によって供給され
る薬液を、木材収容部内へ注入するため、図示していな
いが、薬液入口21に噴霧ノズルを設けることもできる。
また、シート床部材4には、木材収容部内から脱液する
ための薬液出口22が適当な個所に且つ所定の大きさに形
成されている。図示していないが、可撓性シート部材5
に薬液出口22を形成してもよいことは勿論である。
更に、可撓性シート部材5に形成された空気抜き口23に
は、真空ポンプ2に連通する吸引通路29,30が接続され
ている。可撓性シート部材5の薬液出口22の近傍或いは
バッファタンク3内には、薬液量を検出するためのセン
サー17が設置されている。吸引通路29には空気緩衝のた
めのバッファタンク3、及び該バッファタンク3の下流
側の吸引通路30には開閉バルブ15が設けられている。
開閉バルブ15は、三方切換バルブに構成してもよい。開
閉バルブ15を三方切換バルブに構成した場合には、真空
ポンプ2を作動して木材収容部から空気を吸引する時
は、バッファタンク3と真空ポンプ2とを連通し且つ大
気側を閉鎖する。また、真空ポンプ2の作動を停止し、
バッファタンク3側を負圧状態に維持するため、バッフ
ァタンク3側を閉鎖した時には、真空ポンプ2側を大気
開放するように構成できる。
この構成によって真空ポンプ2からのオイルの逆流を防
止できる。或いは、バッファタンク3側を大気開放する
ことができ、その時は木材収容部が大気開放状態にな
り、薬液ポンプ7を作動して木材収容部から薬液タンク
8への薬液の回収を容易にすることができる。バッファ
タンク3は、木材収容部に薬液を注入する際の液体緩衝
として機能すると共に、薬液が真空ポンプ2側に流入す
ることを防止するために、薬液の目視用のレベル計とし
ても機能するものであり、例えば、薬液が上昇したこと
を検出すると、バッファタンク3より真空ポンプ2側の
吸引通路29中に設けられた開閉バルブ15を閉鎖し、薬液
が真空通路29を通じて真空ポンプ2への流入を防止する
ことができる。木材10が薬液に浸漬した状態で、減圧状
態を維持する。開閉バルブ12を閉鎖し、開閉バルブ15を
開放し、薬液循環を継続し、薬液が減少すれば、薬液を
補充する。
この木材の薬液処理装置において、薬液の供給・回収系
については、一例として、次のように構成されている。
即ち、可撓性シート部材5に形成された薬液入口21に
は、開閉バルブ13を組み込んだ薬液通路である薬液処理
通路28が接続されている。薬液処理通路28は、薬液ポン
プ7の出口側の薬液通路26に接続している。また、シー
ト床部材4に形成された薬液出口22には、開閉バルブ11
を組み込んだ薬液通路である薬液回収通路24が接続され
ている。
薬液回収通路24は薬液ポンプ7の入口側の薬液通路33に
接続しており、該薬液回収通路24には薬液の回収時に薬
液を濾過するためフィルター(図示せず)を設けること
が好ましく、該フィルターには目詰まりを表示するセン
サー(図示せず)を設けてもよい。更に、薬液タンク8
に接続し且つ開閉バルブ12を組み込んだ薬液通路である
薬液供給通路25は、薬液ポンプ7の入口側の薬液通路33
に接続している。薬液タンク8に接続し且つ開閉バルブ
14を組み込んだ薬液通路である薬液回収通路27は、薬液
ポンプ7の出口側の薬液通路26に接続している。
更に、木材10に含浸させる薬液については、防腐、防虫
薬液の内、最も低毒性であるものとして硼酸を使用する
ことができるが、例えば、次に示すような薬品を使用す
ることもできることは勿論である。
一般に、木材に防腐、防虫、防蟻、防黴等の処理を行う
ために使用される木材処理薬剤としては、ナフテン酸
銅、ナフテン酸亜鉛、有機リン系化合物(スミチオン、
ホキシム)、ピレスロイド系化合物(パーメスリン、エ
クスミン)、有機ヨード系IF−1000等がある。また、上
記実施例では木材への薬液含浸処理について説明した
が、薬液と同等の液状物、例えば、木材の改質のため木
材に含浸させる硬化前の樹脂素材等の液状物について
も、この木材の薬液処理装置を適用できることは勿論で
ある。また、薬液処理では、安全性に留意し、処理場所
も安全上から限定されることは言うまでもないことであ
る。
この発明による被含浸物の液含浸処理装置は、一種の真
空パック方式即ち真空式含浸液処理装置であり、設備が
極めて簡便且つ軽量であり、含浸液処理作業が容易であ
り、コストも安価であり、また、コンパクトで装置その
ものの設置面積も小さくて済む。
例えば、薬液の種類によっては、木材の薬液処理では作
業場所を選ばないことであり、建築現場においても容易
に使用できる。即ち、木材の最終使用場所、製材場(材
木を市販すべき寸法に角材、板材加工する作業場)、木
材薬液処理業者作業場、木材販売業者作業場、建築業者
作業場、大工の切込作業場、建築工事現場等の現場等
に、この木材の薬液処理装置をトラック等で容易に運搬
して設置することもできる。
更に、この発明による被含浸物の液含浸処理装置は、種
々の点で設計変更できるものである。第1図に示した木
材の薬液処理装置は、可撓性シート部材5とシート床部
材4とのシール部分を、ベース6に設けた土手部32の最
上部に設定したが、例えば、第4図に示すように、土手
部32の内側のシート床部材4に設定しても良いことは勿
論である。
上記各実施例の木材の薬液処理装置においては、土手部
32を、万一の薬液の漏洩に備えて安全上から設けている
が、場合によっては、第5図に示すように、平らな面に
配置されたシート床部材4の周囲部にシール部分を設け
ても、上記と同様の機能を達成できるものである。この
木材の薬液処理装置では、薬液の供給部位に噴霧ノズル
35を設けた例が示されている。可撓性シート部材5に設
けた薬液入口21に噴霧ノズル35を設けることによって、
可撓性シート部材5で形成された木材収容部へ注入する
薬液を噴霧状態で木材10に接触させることができる。
また、図示してないが、可撓性シート部材5には木材収
容部内の負圧を解放するための負圧解放用バルブを設け
てもよい。また、薬液ポンプ7については、木材収容部
内の薬液を脱液して薬液タンク8に回収するためだけで
なく、薬液を木材収容部に循環する場合に作動するよう
に構成してもよいことは勿論である。
更に、真空ポンプ2、薬液ポンプ7及び薬液タンク8
は、現場に設置された状態が示されているが、例えば、
トラック、トレーラ等の装置輸送車に搭載したままでも
よいことは勿論である。また、図示していないが、木材
収容手段によって形成された木材収容部はシール手段で
密閉可能な状態に形成しているが、例えば、薬液タンク
8内の薬液を出し入れする時に空気抜き口を開放するよ
うに構成してもよいことは勿論である。
次に、この発明による被含浸物の液含浸処理装置を木材
の薬液処理に適用した場合に、木材10を薬液処理する木
材の薬液処理制御装置について説明する。
この木材の薬液処理制御装置において、可撓性シート部
材5とシート床部材4とによって形成される木材収容部
内の気圧を検出するセンサー16、該木材収容部内に供給
された薬液量を検出するセンサー17、及び木材収容部内
の薬液を薬液タンク8の回収したか否かを検出するため
の薬液量を検出するセンサー34が設けられている。場合
によっては、木材10に含浸された薬液量を検出するた
め、使用薬液量をチェックするため木材収容部内にレベ
ルセンサーを設けてもよく、また、使用薬液量を間接的
に検出するため薬液タンク8にレベルセンサーを設けて
もよい。
更に、センサー16,17は、適宜に好ましい場所に設置で
きるものであり、図ではバッファタンク3内に設けられ
ている。これらのセンサー16,17,34の検出信号は、コン
トローラ20に入力される。コントローラ20は、センサー
16,17,34の各検出信号に応答して、各開閉バルブ11,12,
13,14,15に開閉作動の指令を発し、上記各開閉バルブの
開閉作動を制御すると共に、真空ポンプ2及び薬液ポン
プ7に指令を発し、真空ポンプ2及び薬液ポンプ7のオ
ン・オフ制御を行う。なお、木材10の薬液処理におい
て、薬液によっては温度調整を行う必要があるものがあ
る。その場合には、図示していないが、シート床部材4
と可撓性シート部材5とで形成される木材収容部内の温
度を検出するため、温度センサーを設けることもでき
る。
また、この木材の薬液処理制御装置において、木材を薬
液で含浸処理する場合に、木材を薬液に完全に浸漬した
後、シール部より液漏れを起こさない範囲内で、真空ポ
ンプ2による木材収容部内の減圧の程度を小さくし、初
めに設定した真空度より大気圧に近づけ、木材収容部内
への薬液の注入を微弱に加圧注入することが好ましく、
開閉バルブ13等の開閉度のコントロールを行う。
次に、この発明による被含浸物の液含浸処理制御装置を
木材の薬液処理に適用した場合の薬液処理制御装置の作
動の一実施例を、第6図(A)、第6図(B)及び第6
図(C)の処理フロー図を参照して説明する。
まず、建築現場、木材処理現場等の場所に運ばれた木材
の薬液処理装置を組み立て、ベース6上にシート床部材
4を敷き、場合によっては、シート床部材4はベース6
に既に固着されている。現場に運ばれた薬液処理するべ
き所定の木材10をシート床部材4上に積み重ねるが、木
材10の全表面から薬液が木材10に十分に含浸するように
複数本のスペーサ31を介在させて順次に積み重ねる。所
定量の木材10を積み重ねた後、薬液によって浮上した
り、或いは積み重ね状態が不安定にならないように、例
えば、ベース部材6に設けたアンカーにロープ等によっ
て木材10を固定する。場合によっては、木材10の移動を
拘束する支柱等を介在させたり、予めベース部材6に立
設していてもよいことは勿論である。
次いで、木材10の上からパイプ9で構成されたパイプ簾
を掛け、可撓性シート部材5で覆う。可撓性シート部材
5の縁部は、可撓性シート部材5に設けた軟質ゴム板18
をシート床部材4に設けた硬質ポリ塩化ビニル板19に吸
着させ、可撓性シート部材5の縁部とシート床部材4の
縁部とを完全に密封状態にシールする。これらの作業に
よって、木材10の薬液処理のための準備が整う。
まず、薬液通路に設けた開閉バルブ11,12,13,14をコン
トローラ20の指令によって閉鎖しておき(ステップ4
0)、吸引通路29に設けた開閉バルブ15をコントローラ2
0の指令によって開放する(ステップ41)。この状態
で、コントローラ20の指令で真空ポンプ2をオンして作
動し(ステップ42)、シート床部材4と可撓性シート部
材5とで形成された木材収容部から空気を吸引して該木
材収容部内を負圧する。
タイマによって予め設定した所定の時間経過後T1(ステ
ップ43)に、木材収容部内の圧力Pをセンサー16によっ
て検出し、該検出信号をコントローラ20に入力する(ス
テップ44)。
コントローラ20には、木材収容部内の木材10に薬液を含
浸させるのに最も好ましい状態の圧力P0即ち負圧状態が
設定されている。
そこで、コントローラ20の比較器において所定の圧力P0
と検出された圧力Pとを比較判断する(ステップ45)。
検出した圧力Pが所定の圧力P0より小さく(P0>P)な
った時には処理はステップ50へ進むが、検出した圧力P
が所定の圧力P0より小さくならない場合には、比較判断
の回数Nをカウントし(ステップ46)、カウントはタイ
マによって予め設定した所定の時間経過t1後に行い(ス
テップ48)、真空ポンプ2は作動しているが、所定の回
数、例えば、N=4になっても木材収容部内が所定の圧
力P0より小さくならない場合には(ステップ47)、真空
ポンプ2自体の作動が不良であるか、シート床部材4と
可撓性シート部材5のシール部分が不良であるか、又は
可撓性シート部材5が破れている等の異常事態が発生し
ている可能性がある(ステップ49)ので、薬液処理系を
点検するため、真空ポンプ2の作動をオフして作動を停
止し、処理を終了する。次いで、異常個所の点検修理後
に、再びステップ40に戻って木材10の薬液処理制御を行
う。
ステップ45において、検出した圧力Pが所定の圧力P0
り小さく(P0>P)なり、木材10へ薬液を含浸させる良
好な負圧状態になると、木材収容部へ薬液を注入するた
め、薬液通路の開閉バルブ12,13を開放する(ステップ5
0)。木材収容部内が負圧状態になると、負圧状態中に
木材10が置かれた状態になり、可撓性シート部材5は、
外部から大気圧を受けて多数のパイプ9から成るパイプ
簾に押しつけられた状態になる。この時、真空ポンプ2
の作動は続行しておく。
次いで、薬液ポンプ7をオンして作動し、薬液タンク8
の薬液を、薬液通路である薬液供給通路25→薬液通路33
→薬液ポンプ7→薬液通路26→薬液供給通路28を通じて
薬液入口21から木材収容部内へ薬液を注入する(ステッ
プ51)。木材収容部内へ注入された薬液は、負圧状態に
置かれた木材10に対して浸透し易い状態になっており、
薬液はスムースに木材10に浸透することになる。タイマ
によって予め設定していた所定の時間経過後T2に(ステ
ップ52)、木材収容部内へ注入された薬液量Vをセンサ
ー17によって検出し、該検出信号をコントローラ20に入
力する(ステップ53)。このセンサー17は、例えば、図
示のように、バッファタンク3内、或いは可撓性シート
部材5の最上部に形成された空気抜き口23の近傍に設け
たレベルセンサー等であり、該センサー17で薬液量を検
出することができる。
薬液量は、木材10が完全に浸漬された状態になるまで木
材収容部内へ注入するものであり、薬液が木材10に含浸
されて、薬液量の液面が降下すれば、木材収容部へ薬液
を補充する。例えば、空気抜き口23に接続された吸引通
路29にまで薬液が上昇すれば、その時の薬液量が、木材
10に薬液処理を行う場合の所定の薬液量V0に設定してお
けばよい。この場合、薬液タンク8内の薬液の水位を検
出するレベルセンサーを設けておき、該レベルセンサー
で使用薬液の水位を検出するレベルセンサーを設けてお
き、該レベルセンサーで使用薬液量を検出するように構
成してもよい。
次いで、コントローラ20の比較器において、検出された
薬液量Vと予め設定された所定の薬液量V0とを比較判断
する(ステップ54)。検出した薬液量Vが所定の薬液量
V0より多くなった時(V>V0)には、処理はステップ59
へ進むが、検出した薬液量Vが所定の薬液量V0より多く
ならない場合には、比較判断の回数nをカウントし(ス
テップ55)、カウントはタイマによって予め設定してい
た所定の時間経過t2後に行う(ステップ57)。
薬液ポンプ7は作動しているが、所定の回数、例えば、
n=3になっても木材収容部内が所定の薬液量V0より多
くならない場合には(ステップ56)、薬液ポンプ7自体
の作動が不良であるか、シート床部材4と可撓性シート
部材5のシール部分が不良であるか、又はシート床部材
4又は可撓性シート部材5が破れて、薬液が外部へ流出
しているか、或いは薬液通路系等の異常事態が発生して
いる可能性がある(ステップ58)ので、薬液処理系を点
検するために、薬液ポンプ7及び真空ポンプ2の作動を
オフして作動を停止し、開閉バルブ12,13を閉鎖して処
理を終了する。次いで、異常箇所の点検修理後に、再び
ステップ40に戻って木材10の薬液処理制御を行う。
ステップ54において、検出した薬液量Vが所定の薬液量
V0より多く(V>V0)なり、木材10へ薬液を含浸させる
良好な薬液量Vになると、木材収容部内は十分に良好な
負圧Pになっているので、真空ポンプ2をオフにして空
気吸引作動を停止する(ステップ59)。
次いで、吸引通路30に設けた開閉バルブ15を閉鎖する
(ステップ60)。真空ポンプ2の停止時に、真空ポンプ
2自体の潤滑油が吸引通路30へ逆流しないように、吸引
通路30に設けた開閉バルブ15を切換え、バッファタンク
3側を負圧に維持し、真空ポンプ2側を大気開放する。
場合によっては、吸引通路30に開閉バルブ15の下流側に
別の開放バルブを設け、該開閉バルブを開放して真空ポ
ンプ2自体の潤滑油が吸引通路30へ逆流するのを防止し
てもよい。また、場合によっては、この時、真空ポンプ
2を大気開放することなく、センサー16によって検出さ
れる木材収容部内の気圧が、所定の減圧状態に維持され
るように、真空ポンプ2を作動状態にしても良いことは
勿論である。
ところで、木材10の種類、薬液の種類によって、薬液を
強制循環する方が木材10への薬液含浸が好ましい場合が
ある。そこで、コントローラ20に上記条件を予め入力し
ておき、ここで、薬液を木材収容部内へ強制循環させる
か否かを判断する(ステップ61)。薬液を木材収容部内
へ強制循環させる場合には、コントローラ20の指令によ
って薬液回収通路24に設けた開閉バルブ11を開放する
(ステップ62)と共に、開閉バルブ12を閉鎖する(ステ
ップ63)。
これによって、木材収容部内の薬液は、木材収容部の薬
液出口22→薬液回収通路24→薬液通路33→薬液ポンプ7
→薬液通路26→薬液供給通路28→薬液入口21を通じて木
材収容部へと強制循環される。タイマによって予め設定
された所定の時間経過後T3(ステップ64)に、処理はス
テップ61へ戻る。この場合に、薬液回収通路24にフィル
タを設けた場合には、該フィルタが目詰まりを起こして
いないか否かを検出するように構成してもよく、該検出
信号によりフィルタが目詰まりをした場合には、処理を
一旦中断して、該フィルタの清掃を行うように警報、或
いは表示を行うように制御してもよいことは勿論であ
る。
次いで、ステップ61において、木材収容部へ薬液を強制
循環する必要が無い場合には、薬液ポンプ7の作動を停
止し(ステップ65)、開閉バルブ12,13を閉鎖する(ス
テップ66)。この状態でコントローラ20に入力されてい
るタイマによって予め設定された時間T4(例えば、3時
間)の間、木材を薬液に漬けた状態に放置する(ステッ
プ65)。
通常、薬液が木材10に含浸する薬液量を見込んで、木材
収容部内へ薬液を注入しているが、場合によっては、セ
ンサー17を木材収容部内に設定しておき、該センサー17
によって薬液が木材10に含浸されて薬液の液面が降下し
たことを検出した時には、開閉バルブ12及び開閉バルブ
13を開放し、薬液ポンプ7を作動して薬液を補給するよ
うに作動制御する。また、木材収容部内の圧力が所定の
範囲を超える時には、開閉バルブ15を開放して真空ポン
プ2を作動し、木材収容部内を所定の負圧に維持するよ
うに制御する。
木材10に所定量の薬液が所定の深さにまで含浸された後
に、薬液回収通路24に設けた開閉バルブ11及び薬液回収
通路27に設けた開閉バルブ14を開放し(ステップ68)、
薬液ポンプ7をオンして作動する(ステップ69)。
これによって、木材収容部内の薬液は、木材収容部の薬
液出口22→薬液回収通路24→薬液通路33→薬液ポンプ7
→薬液通路26→薬液回収通路27を通じて薬液タンク8へ
と回収される。タイマによって予め設定された所定の時
間経過後T5(ステップ70)からセンサー34によって木材
収容部内から薬液が排出されてしまう状態を検出する
(ステップ71)。
センサー34が木材収容部内から薬液が排出されたことを
検出した場合には、該検出信号はコントローラ20に入力
される。該検出信号を受けてコントローラ20は、薬液ポ
ンプ7をオフにする信号を発し、薬液ポンプ7の作動を
停止する(ステップ72)。次いで、開閉バルブ11及び開
閉バルブ14を閉鎖し(ステップ73)、木材10に対する薬
液処理の作動制御は終了する。
次いで、そのままの状態で放置すれば、木材10に含浸し
た薬液の拡散によって木材内部へ浸透が進む。その後、
木材10の上を覆っている可撓性シート部材5及びパイプ
簾を取り去り、木材10をそのままの状態で放置し、木材
10の自然乾燥を行う。次に、木材10をシート床部材4か
ら取り出すことによって、木材10に対する薬液処理を終
了する。
この木材の薬液処理制御装置については、緊急作動停止
装置を組み込んでおくことができる。即ち、この木材の
薬液処理制御装置において、作動中、例えば、薬液ポン
プ7の作動によって薬液タンク8から木材収容部へ薬液
を注入している時、薬液の強制循環中、或いは木材収容
部内に薬液を充填した状態で放置している時等におい
て、可撓性シート部材5が破れたり、或いは可撓性シー
ト部材5とシート床部材4との間のシール状態が不良に
なって、薬液が木材収容部から流出するような現象が発
生した時に、これらの異常状態をセンサー16,17で検出
し、該検出信号をコントローラ20に入力することによっ
て、上記緊急作動停止制御装置を機能させ、薬液処理の
作動制御を停止させる。
例えば、木材収容部内の圧力P及び薬液量Vを各センサ
ー16,17で常に検出しておき、該各検出信号をコントロ
ーラ20に入力しておく。作動中に事故等が発生し、木材
収容部内の圧力P及び薬液量Vが急激に所定値の範囲か
ら外れた場合には、警報を発すると共に、真空ポンプ2
及び薬液ポンプ7を停止し、開閉バルブ11,13を閉鎖し
て作動を停止し、異常箇所の点検を行うことができるよ
うにする。
以上、この発明による被含浸物の液含浸処理装置及びそ
の制御装置を木材の薬液含浸処理に適用した一実施例に
ついて説明したが、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、第7図に示すように、この発明
による被含浸物の液含浸処理装置を構成してもよい。
第7図において、この発明による被含浸物の液含浸処理
装置の別の実施例について説明する。この実施例は、上
記実施例のものと比較して、木材収容部1を構成する構
造が異なる以外は、全く同一の構成を有しているもので
あり、従って、第1図に示した木材の薬液処理装置と同
一の部品には同一の符号を付して、重複する説明を省略
する。また、この木材の薬液処理装置は、上記と同様な
薬液処理制御装置として作動できるものであり、該薬液
の処理制御装置についても上記実施例と全く同一であ
る。
第7図に示す実施例の木材の薬液処理装置において、木
材収容手段1は、可撓性シート材料から成る容器35から
構成されている。この容器35の構造としては、小さく折
り畳んだ状態即ち押し潰した状態で移送、保管等ができ
る構造に形成したものであり、該容器35の形状は、第8
図又は第9図に示すように、シート状、袋状の容器即ち
バッグから成る密閉可能な木材出入口38を備えたもので
ある。
この木材の薬液処理装置において該容器35を使用する
と、設備が極めて簡便且つ軽量であり、薬液処理作業の
容易であり、コストも安価であり、また、コンパクトで
装置そのものの設置面積も小さくて済む。しかも、薬液
の種類によっては、木材の薬液処理では作業場所を選ば
ないことであり、建築現場においても容易に使用でき
る。例えば、木材の最終使用場所、製材場、木材薬液処
理作業場、建築工事現場等の現場等に、この木材の薬液
処理装置をトラック等で容易に運搬して設置することが
できる。
容器35の材料としては、押し潰し可能で且つ流体の非透
過性の材料から成るものであり、拡張力が大で且つ曲げ
に強く、可撓性であり、しかも空気、水を透過しない物
質のフィルム状或いはシート状の材料から製作されてい
る。容器35を製作するフィルムは、引き裂き力、突く力
等に対する破裂強度、引っ張り強度、折り曲げに対する
曲げ強度、これらの繰り返し強度、使用する薬品に対す
る耐薬品性、太陽光線及び太陽熱等に対する耐候性に富
んだ材料が好ましいことは勿論である。容器35の材料
は、例えば、フィルムの厚み0.6〜1.0mmのフイルムを用
いて第8図に示すように、大型ボストンバッグ形式に製
作することができる。
また、容器35は、第9図に示すように、該大型ボストン
バックの下端縁を金属製皿体37に接着剤等で接合して容
器35の底部を構成して形成することも可能である。具体
的には、容器35は、テトロン布強化合成ゴムフィルムか
ら成り、該フィルムの厚さは0.8mmのものを使用し、第
8図或いは第9図に示すような構造に該フィルムを接着
剤で接合して製作したものである。
更に、容器35に木材10を出し入れするため、容器35にそ
の長手方向一側面から上部を通って他側面まで伸長する
木材出入口38を形成している。容器35に形成した木材出
入口38は、開けた際に、木材10を容器35に収容したり、
また容器35から取り出すための作業がし易い大きさにま
で伸長させてある。また、容器35内を負圧状態に維持す
るため、或いは容器35内に薬液を注入した際に薬液の漏
洩を防止するため、容器35に形成した木材出入口38に、
例えば、潜水服ファスナ等として使用されているような
耐圧気密型ファスナ36を取り付け、該木材出入口38を密
閉可能に構成した。即ち、容器35は、負圧状態或いは薬
液充填状態で使用するので、密閉構造に構成しなければ
ならないが、このシールの方法としては、種々あるが、
耐圧仕様の気密ファスナとして最高±1気圧までの仕様
のものを使用することが好ましいものである。
更に、容器35が負圧により容器の内容積が減少し、容器
35内に積み重ねた木材10の表面にフィルムが密着する部
分が生じ、また、局部的には木材10に接触しない部分が
生じるので、容器35の表面は凸凹状態になることにな
る。このような場合にも、容器35を形成するフィルムは
木材10が接触しない部分の負圧に耐える強度が必要であ
り、また、フィルムは木材10の切口の角の部分にも密着
するが、負圧によって生じる破裂力に耐える必要があ
る。そこで、容器35の内側と木材10との間に、図示のよ
うなパイプ9から成るパイプ簾、網状、目の粗い織物状
等のビニール製或いはプラスチック製のネットを配置
し、これらのネットで木材堆積物の全体、或いは、木材
10の凸凹部を包み込み、負圧時、容器35を形成したフィ
ルムをこのネットに密着するようにすれば、フィルムの
強度を補強することができ、フィルムの強度に関しては
全く安全であり、容器35を長期にわたり、繰り返し使用
することができる。
或いは、この発明による被含浸物の液含浸処理装置は、
上記のように木材の薬液処理のみでなく、第10図に示す
ように、ミカン、オレンジ、グレープフルーツ等の柑橘
類の皮剥き処理に適用することも可能である。この実施
例は、第7図を参照して説明した実施例のものと比較し
て、木材10を処理するのに対して、柑橘類39に食品酵素
水溶液を真空含浸させて、果肉と果皮を分離する処理に
適用したものである。
従って、被含浸物の液含浸処理装置自体は、第7図に示
すものと全く同一の構成を有しており、そこで、第7図
の実施例と同一の部品には同一の符号を付して、重複す
る説明を省略する。また、柑橘類の食品酵素による皮剥
き処理は、上記と同様に液含浸処理制御装置として作動
できるものであり、該液含浸処理制御装置の説明は、重
複するので同様に該説明も省略する。
この被含浸物の液含浸処理装置において、柑橘類39の果
皮と果肉の間に分解酵素であるペクチナーゼ水溶液を真
空含浸させるには、まず、柑橘類39の果皮に1か所或い
は複数箇所の細い切り込みを入れる。果肉に切り込みを
入れた柑橘類39を容器35内に詰め込む。木材の場合と同
様に容器35内を減圧し、該容器35内に分解酵素であるペ
クチナーゼ水溶液を注入し、該酵素を果皮と果肉との間
に十分に含浸させる。数時間放置することによって果肉
から果皮を皮剥きする処理を行えば、極めて簡単に皮剥
き処理を行うことができる。
ここでは、柑橘類の皮剥き処理を行うのに、容器35を使
用したが、第1図に示すように、柑橘類収容手段とし
て、可撓性シート部材5及びシート床部材4を使用し
て、柑橘類39を大量に含浸液処理することもできる。
〔発明の効果〕
この発明による被含浸物の液含浸処理装置は、上記よう
に構成されているので、木材、柑橘類等の被含浸物を建
築現場、処理現場等の現場に運び、大掛かりな処理工場
に運び込み、該場所において被含浸物に防腐剤、防黴
剤、防虫剤、防蟻剤等の薬液、或いは柑橘類の皮剥きの
ための分解酵素水溶液等の含浸液を含浸させることを可
能にし、前記被含浸物収容手段で形成された密閉された
被含浸物収容部内に収容された被含浸物を負圧、言い換
えれば、真空パック状態の雰囲気内に置き、木質内或い
は柑橘類の果皮と果肉との間を負圧状態にして被含浸物
中に薬液、酵素等の含浸液が浸透し易い状態にし、含浸
液を被含浸物収容部内に注入することによって被含浸物
中に含浸液が負圧で吸引されてスムースに浸入し、被含
浸物中に含浸液が充分に含浸される。しかも、作業が簡
便で且つ装置そのものを安価に製作できると同時に、含
浸液の被含浸物への含浸効果は確実であり、信頼性が高
いものである。
特に、前記可撓性シート部材と前記被含浸物との間に通
孔を備えたパイプから成るパイプ簾を配置したので、前
記被含浸物収容部内に含浸液を注入した場合に、前記可
撓性シート部材と前記被含浸物との間にも含浸液がスム
ースに移動でき、前記被含浸物の全表面から均一に含浸
液が含浸することができる。
また、前記被含浸物収容手段はベース上に形成した被含
浸物載置部、被含浸物を覆う可撓性シート部材及び前記
被含浸物載置部と前記可撓性シート部材との周囲部を密
封するシール手段から構成したので、被含浸物を収容す
る被含浸物収容部を構成する可撓性シート部材及びシー
ト床部材を折り畳んで小さくし、所望に応じて建築現場
等の現場に容易に持ち運びができ且つ該現場において迅
速に且つ容易に組み立てて設置でき、また、ポンプ等の
装置を現場に容易に運び込み、該現場にて容易に組み立
て設置することができ、被含浸物収容部内に被含浸物を
収容して、真空ポンプ及びポンプの作動によって容易に
現場で薬液を含浸させる被含浸物処理を行うことができ
る。
また、被含浸物収容手段自体は、定形容器でなく、薄い
シートより形成するので、被含浸物収容部内が負圧にな
ると積み重ねられた被含浸物に押し付けられ、被含浸物
収容手段を設置する場所は無駄な空間が極小となり、真
空ポンプの能力も小容量で済むようになる。更に、被含
浸物収容部に注入する含浸液の必要量は、積み重ねた被
含浸物への浸透量と被含浸物と容器を形成するシートと
の間隙、被含浸物間の隙間への充填量となり、非常に少
量で済む。しかも、含浸液の含浸処理が終了した後に、
床面を構成するシート床部材等の前記被含浸物載置部、
上面を構成する前記可撓性シート部材等の水洗、清掃を
容易に行うことができる。この場合に、洗浄した廃液は
廃液回収装置に回収すると、衛生上、安全上好ましい処
理を行うことができる。
或いは、この被含浸物の液含浸処理装置において、前記
被含浸物収容手段を容器から構成し、該容器を含浸液が
非透過性で押し潰し可能な材料から成り且つ密閉可能な
被含浸物出入口を備えているので、設備が極めて簡便且
つ軽量であり、液含浸処理作業が容易であり、コストも
安価であり、また、コンパクトで装置そのものの設置面
積も小さくて済む。しかも、含浸液の種類によっては、
被含浸物の液含浸処理では作業場所を選ばないことであ
り、建築現場、柑橘類処理現場等の場所においても容易
に使用できる。例えば、現場等に容器を始め液含浸処理
装置をトラック等で容易に運搬して設置することができ
る。
また、この被含浸物の液含浸処理制御装置は、上記のよ
うに構成したので、被含浸物の液含浸処理装置を所定の
場所に設置して被含浸物を装填するだけで、後の処理作
業は自動的に行うことができる。従って、作業者が1人
で監視するだけで、数時間、数十時間の作業を労力を要
さずに達成できる。
更に、可撓性シート部材、シート床部材或いは容器によ
って構成される被含浸物収容部内の負圧は、高真空であ
る必要はなく、従って、真空状態或いは含浸液充填に使
用される可撓性シート部材は、最大1気圧に耐える強度
で十分である。更に、容器を形成するシート部材は、被
含浸物を包んでいる状態から負圧によってパイプ簾の外
面に密着することになるので、真空ポンプの吸引すべき
容積は極めて小さく、真空ポンプ自体は極めて小型のも
ので十分であり、コストを低減できる。
上記のように、この装置自体は、コンパクトであり、設
置面積も小さく、且つ容器は折り畳んだ状態で運搬でき
るので、作業場所を選ばないものでる。しかしながら、
薬液に劇物を使用する場合には、作業立地はその取扱規
制毒物、劇物取締法に従い、安全性に留意しなければな
らないことは当然である。従って、この薬品処理装置
は、木材の切込口の薬品処理を大工の切込作業場或いは
建築工事現場の現場において、木材に対する切込後に、
薬液処理できるので、防腐、防黴、防虫、防蟻等の薬液
処理が十分に施し難い部位、即ち、材木と材木の接点、
切込口等の木材部位にも確実に且つ十分に薬液を含浸さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による被含浸物の液含浸処理装置の一
実施例を示す説明図、第2図は第1図の符号Aで示す部
分の拡大断面図、第3図は第1図の符号Bで示す部分の
拡大断面図、第4図はこの発明による被含浸物の液含浸
処理装置の別の実施例を示す一部概略図、第5図はこの
発明による被含浸物の液含浸処理装置の更に別の実施例
を示す一部概略図、第6図(A)、第6図(B)及び第
6図(C)はこの発明による被含浸物の液含浸処理制御
装置の作動の一実施例を説明する処理フロー図、第7図
はこの発明による被含浸物の液含浸処理装置の他の実施
例を示す説明図、第8図は第7図の被含浸物の液含浸処
理装置に使用した容器の一例を示す斜視図、第9図は第
7図の被含浸物の液含浸処理装置に使用した容器の別の
例を示す斜視図、並びに第10図はこの発明による被含浸
物の液含浸処理装置の更に他の実施例を示す説明図であ
る。 1……木材収容手段、2……真空ポンプ、4……シート
床部材(被含浸物載置部)、5……可撓性シート部材、
6……ベース、7……ポンプ、8……薬液タンク、9…
…パイプ、10……木材(被含浸物)、11,12,13,14,15…
…開閉バルブ、16,17,34……センサー、18,19……シー
ル手段、20……コントローラ、35……容器、36……耐圧
気密型ファスナ、39……柑橘類(被含浸物)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被含浸物及び含浸液を収容可能であり且つ
    ベース上に形成した被含浸物載置部に載置された前記被
    含浸物を覆うことができる可撓性シート部材及び前記被
    含浸物を覆った前記可撓性シート部材の内部を密封する
    シール手段から成る被含浸物収容手段、前記可撓性シー
    ト部材と前記被含浸物との間に配置された通孔を備えた
    パイプから成るパイプ簾、前記被含浸物収容手段の内部
    から吸引通路を通じて気体を吸引する真空ポンプ、前記
    被含浸物収容手段と含浸液通路で連通した含浸液タン
    ク、前記被含浸物収容手段に対して含浸液を注入又は回
    収するポンプ、及び前記含浸液通路と前記吸引通路に設
    けた各バルブ、から構成したことを特徴とする被含浸物
    の液含浸処理装置。
  2. 【請求項2】前記可撓性シート部材は非含浸液透過性で
    押し潰し可能な材料から成り且つ密閉可能な被含浸物出
    入口を備えた容器から構成されている請求項1に記載の
    被含浸物の液含浸処理装置。
  3. 【請求項3】前記被含浸物は木材である請求項1に記載
    の被含浸物の液含浸処理装置。
  4. 【請求項4】前記被含浸物は柑橘類である請求項1に記
    載の被含浸物の液含浸処理装置。
  5. 【請求項5】被含浸物及び含浸液を収容可能であり且つ
    ベース上に形成した被含浸物載置部に載置された前記被
    含浸物を覆うことができる可撓性シート部材及び前記被
    含浸物を覆った前記可撓性シート部材の内部を密封する
    シール手段から成る被含浸物収容手段、前記可撓性シー
    ト部材と前記被含浸物との間に配置された通孔を備えた
    パイプから成るパイプ簾、前記被含浸物収容手段の内部
    から気体を吸引する真空ポンプ、前記被含浸物収容手段
    と連通した含浸液タンク、前記被含浸物収容手段に対し
    て含浸液を注入又は回収するポンプ、含浸液通路及び吸
    引通路に設けた各バルブ、前記被含浸物収容手段の内部
    の気圧を検出するセンサー、前記被含浸物収容手段内の
    含浸液量を検出するセンサー、及び各センサーによる各
    検出信号に応答して前記各バルブを開閉制御し且つ前記
    真空ポンプ及び前記ポンプをオン・オフ制御するコント
    ローラ、から構成したことを特徴とする被含浸物の液含
    浸処理制御装置。
JP1231427A 1989-09-08 1989-09-08 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置 Expired - Lifetime JPH0692081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1231427A JPH0692081B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1231427A JPH0692081B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03183503A JPH03183503A (ja) 1991-08-09
JPH0692081B2 true JPH0692081B2 (ja) 1994-11-16

Family

ID=16923404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1231427A Expired - Lifetime JPH0692081B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0692081B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69709672T2 (de) * 1996-10-11 2002-09-12 Novozymes A/S, Bagsvaerd Verfahren zur imprägnierung von massivholz sowie hierdurch erhältliches produkt
JP4580290B2 (ja) * 2005-06-29 2010-11-10 永大産業株式会社 木質材料への樹脂含浸方法と樹脂含浸装置
JP4684127B2 (ja) * 2006-02-24 2011-05-18 永大産業株式会社 木質材料への樹脂含浸装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6434701A (en) * 1987-07-30 1989-02-06 Yasujima Seikan Kk Impregnating apparatus for treating liquid to wood

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03183503A (ja) 1991-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1313020C (en) Treatment of materials
FI65393C (fi) Foerfarande foer behandling av traeramar med traeskyddsmedel och kapsel foer anvaendning vid foerfarandet
US4696186A (en) Storage tanks having secondary containment means
KR100699350B1 (ko) 다공성 물품을 위한 코팅제 균일 함침장치
US4607522A (en) Storage tanks having secondary containment means
CN100581521C (zh) 容纳器件
JPH0692081B2 (ja) 被含浸物の液含浸処理装置及びその制御装置
CA1103106A (en) Structures and structural members made wholly or partly of wood
JPH07156089A (ja) 材料の捕捉および搬送装置
CA1094894A (en) Impregnation of fluid-permeable bodies
JPH02233208A (ja) 木材の薬液処理方法及びその装置
JP2943020B2 (ja) 木材用薬液含浸装置
JP2003211175A (ja) 微生物固定用担体チップの梱包体および梱包方法
CN208799464U (zh) 多层式大体装运袋
US4156043A (en) Impregnation of fluid-permeable bodies
WO1988000114A1 (en) Impregnation process and apparatus with a vacuum pump valve control system
US4719133A (en) Process for treating wood as well as product for treating wood
JP3386168B2 (ja) 廃棄物埋め立て処分方法及び廃棄物埋め立て処分場
EP0125728A1 (en) Process for treating wood and product for treating wood
JPH04105901A (ja) 木材への薬液含浸方法および同装置
JPH0978716A (ja) 防虫又は防腐構造を有する建物とこの建物に使用する土台
CN211510319U (zh) 一种园林绿地白蚁诱杀盒
CN214614373U (zh) 一种智能型移动式应急供水单元
JPH01297204A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
US7435378B2 (en) Method and apparatus for treating goods

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term