JPH0691428A - 歯車の歯形成形方法 - Google Patents

歯車の歯形成形方法

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JPH0691428A
JPH0691428A JP26924792A JP26924792A JPH0691428A JP H0691428 A JPH0691428 A JP H0691428A JP 26924792 A JP26924792 A JP 26924792A JP 26924792 A JP26924792 A JP 26924792A JP H0691428 A JPH0691428 A JP H0691428A
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JP
Japan
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tooth
gear
teeth
crowning
faces
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Application number
JP26924792A
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English (en)
Inventor
Takayuki Miyata
隆之 宮田
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
Original Assignee
Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 切削加工で両歯面の形状が若干異なるクラウ
ニング形状に荒加工する第一工程と、両歯面の形状に合
わせて均一の切削しろで仕上げ加工する第二工程と、仕
上げ加工が完了した歯車に焼入れを行い、その焼入れ変
形により両歯面のクラウニング形状を対称に等しくする
第三工程とからなる。 【効果】 歯の切削しろが均一にでき歩留りが向上す
る。また、焼入れ前の仕上げ歯車における両歯面の熱変
形を見込んでクラウニング形状が変えてあるので、焼入
れ後の熱変形により歯車の歯における両歯面のクラウニ
ング形状を対称に等しくでき、歯車の品質を向上させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車の歯形にホブ加工
等の荒加工、シェービング加工等の仕上げ加工、浸炭等
の焼入れを順次施す歯車の歯形成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジン等に使用される
歯車の歯形成形方法は、予め鍛造成形により歯を有する
中間品を形成し、次にボブ加工により中間品の歯を荒加
工し、続いてシェービング加工により荒加工した歯を仕
上げ、最後に浸炭焼入れにより歯の表面を硬化させて、
歯車を製造していた。
【0003】ここで中間品の歯を荒加工するホブ加工に
ついて図9を基に説明すると、まず中間品101aをそ
の軸線の中心線を中心に回転させるとともに、中間品1
01aの軸線方向上方に、中間品101aの歯102a
に対向するホブ歯112を有するホブカッタ111を配
置させる。ホブカッタ111はその軸線の中心線を中心
に、中間品101aに同期して回転しながら図10に示
す如く、中間品101aの軸線方向上方から下方へ移動
する。この際、ホブカッタ111のホブ歯と中間品10
1aの歯102aが接触する間に、ホブ歯が中間品10
1aの歯102aを切削して荒加工を終了する。このよ
うに成形された歯車101bの歯102bは図11に示
す如く、歯すじが直線的に成形される。
【0004】しかし、歯すじが直線的になると、歯車と
してエンジン等に組込まれて駆動した場合、歯車の歯が
噛合ったとき面接触するため、噛合い具合が悪く、異音
発生の原因となる。
【0005】そこで、歯車の歯を図13に示す如く、歯
車201bの一端端面207bから他端端面208bに
向かって中央部209bが膨らむクラウニング形状にす
ることが行われる。このクラウニングの形成は図12に
示す如く、ホブカッタ211を中間品201aの軸線方
向上方より下方に向かって、その中心を中間品201a
側にもつ円弧状に移動させることによりクラウニングが
形成される。これにより歯車201bの歯202bが噛
合ったときの噛合い具合が良く、異音発生を抑制でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く歯車の歯の
噛合い具合を良くし、異音発生を抑制するため、両歯面
をクラウニング形状にするが、シェービング加工後に浸
炭焼入れを行うためその熱変形により両歯面のクラウニ
ング形状が異なってしまうという問題がある。従って焼
入れを廃止することも考えられるが耐久性、特に疲れ強
さを要求される歯車においては廃止することは難しい。
【0007】従って、本発明は従来の課題を解決し、歯
車における歯の両歯面のクラウニング形状が対称で異音
発生が抑制され、耐久性においてもすぐれた歯車の歯形
成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の如
きである。
【0009】切削加工で両歯面の形状が若干異なるクラ
ウニング形状に荒加工する第一工程と、両歯面の形状に
合わせて均一の切削しろで仕上げ加工する第二工程と、
仕上げ加工が完了した歯車に焼入れを行い、その焼入れ
変形により両歯面のクラウニング形状を対称に等しくす
る第三工程とからなる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図8に基づい
て説明する。
【0011】図1及び図2は、ホブ加工による中間品1
aの歯2aの荒加工を表す。
【0012】図1において、1aは予め鍛造加工により
外周に複数の歯2aを有するリング形状に成形された中
間品である。11は中間品1aの歯に荒加工を施す円筒
状のホブカッタで、ホブカッタ11の外周には螺旋状で
不連続にホブ歯12が形成されている。ホブ歯12は軸
線方向断面略台形で図3に示す如く、ホブ歯12の両歯
面13,14は互いに若干形状が異なり、一方歯面14
が他方は面13より膨らみを有している。また、ホブ歯
12は軸線方向に中間品1aの歯数より多い歯を有す
る。ホブカッタ11は、その軸線に沿って中心を貫通す
る貫通孔20が形成されており、その貫通孔20には図
示せぬ駆動軸がかん挿され、ホブカッタ11をその軸線
中心線を中心に回転させる。尚、21は駆動軸に形成さ
れた突起とかん合させてホブカッタ11と駆動軸とのす
べりを防止する割り溝である。また図2に示す如く、3
1は中間体1aをその軸線中心線を中心に回転させる回
転治具であり、回転治具31は中間体1aをかん挿させ
る保持部33を有するとともに回転する駆動軸32と、
保持部33に螺合し中間体1aを固定する固定部材34
とからなる。
【0013】上述の如き装置により、中間品1aの歯2
aに荒加工を施す方法を説明する。
【0014】まず、駆動軸32の保持部33に中間体1
aを上方よりかん挿し、続いて固定部材34を保持部3
3上端に形成されたネジ部に螺合して、中間体1aを保
持部33に固定する。ホブカッタ11は中間体1aより
上方で中間体1aの軸線に対して垂直な状態に配置さ
れ、更に中間体1aとホブカッタ11との位置関係は、
平面視で、中間体1aの歯2aとホブカッタ11のホブ
歯12とが重なる位置にある。この状態で中間体1aと
ホブカッタ11とがかん挿された各々駆動軸を回転さ
せ、中間体1aとホブカッタ11の回転を同期させると
ともに、ホブカッタ11を中間品1aの軸線方向上方よ
り下方に向かって円弧状に移動させる。この円弧の中心
は中間品1a側で、中間品1aの軸線方向肉厚の中央線
X上の位置にある。従って、ホブカッタ11のホブ歯1
2は移動中に中間体1aの歯2aと噛み合いながら歯2
aの荒加工を行うときホブカッタ11が円弧状に移動す
るので、中間品1aの両端面では噛み合い量が多く中央
部で噛み合い量が少ないため、両端面より中央部の切削
量が少なくなり、図4に示す如く歯2aの両歯面3b,
4bが各々一端端面7bから他端端面8bに向かって中
央部9bが膨らむクラウニング形状をなす。ここで図3
に示す如く、ホブカッタ11のホブ歯12の両歯面1
3,14における膨みの形状が若干異なるため、荒加工
の終了した荒加工歯車1bの歯2bのクラウニング量は
両歯面3b,4bにおいても若干膨みが異なる。
【0015】上記の如くホブ加工が終わった荒加工歯車
1bは保持部33から抜脱され、次にシェービング加工
が施される。
【0016】図5はシェービング加工による荒加工歯車
1bの歯2bの仕上げ加工を表す。
【0017】図5において、荒加工歯車1bは、図示せ
ぬ回転可能な保持具に保持される。また41はシェービ
ングカッタ41で、外周に複数のシェービング歯42を
有するリング形状で、図示せぬ回転可能な駆動軸に固着
される。シェービングカッタ41の歯42は、図6に示
す如く、その両歯面43,44が互いに若干形状が異な
り、一方歯面44が他方歯面43より膨みを有してい
る。
【0018】上述の如きシェービングカッタ41によ
り、荒加工歯車1bの歯2bに仕上げ加工を施す方法を
説明する。
【0019】まず保持具に保持される荒加工歯車1bを
回転する。シェービングカッタ41は荒加工歯車1bよ
り軸線方向上方に荒加工歯車1bと水平な状態に配置さ
れ、更に荒加工歯車1bとシェービングカッタ41との
位置関係は、平面視で荒加工歯車1bの歯2bとシェー
ビングカッタ41のシェービング歯42とが重なる位置
にある。この状態でシェービングカッタ41を荒加工歯
車1bの回転と同期をとって回転させるとともに、シェ
ービングカッタ41を荒加工歯車1bの軸線方向上方よ
り下方に向かって移動させる。このときシエービングカ
ッタ41のシェービング歯42は移動中に荒加工歯車1
bの歯2bと噛み合いながら歯2bの仕上げ加工を行う
が、シェービングカッタ41のシェービング歯42は、
その両歯面43,44が互いに若干形状が異なり、荒加
工歯車1bの歯2bの両歯面3b,4bの形状に合わせ
て均一の切削しろで仕上げ加工されるようになってお
り、図7に示す如く歯2cの両歯面3c,4cのクラウ
ニング形状が異なる仕上げ歯車1cが形成される。
【0020】そして最後にシェービング加工が終了した
仕上げ歯車1cに浸炭焼入れを行い、歯上げ歯車1cの
表面を硬化させるとともに、焼入れの熱変形により仕上
げ歯車1cの歯2cにおける両歯面3c,4cのクラウ
ニング形状を対称に等しくする(図8)。
【0021】尚、焼入れの熱変形は予め実験により測定
しておき、その熱変形を見込んで荒加工歯車1b及び仕
上げ歯車1cの歯2b,2cにおける両歯面3a,4
a,3b,4bのクラウニング形状を変えておく。
【0022】従って、荒加工歯車1b及び仕上げ歯車1
cに略同一のクラウニングを形成したので、切削しろが
均一にできる。また焼入れ前の仕上げ歯車1cにおける
両歯面3c,4cの熱変形を見込んでクラウニング形状
が変えてあるので、焼入れ後の熱変形により歯車1の歯
2における両歯面3,4のクラウニング形状を対称に等
しくできる。
【0023】上記実施例では平歯車を使って説明した
が、本発明は平歯車に限るものではなく、ヘリカル歯車
等の歯車にも使用できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、切削加工
で両歯面の形状が若干異なるクラウニング形状に荒加工
する第一工程と、両歯面の形状に合わせて均一の切削し
ろで仕上げ加工する第二工程と、仕上げ加工が完了した
歯車に焼入れを行い、その焼入れ変形により両歯面のク
ラウニング形状を対称に等しくする第三工程とからなる
ので、歯の切削しろが均一にでき歩留りが向上する。ま
た、焼入れ前の仕上げ歯車における両歯面の熱変形を見
込んでクラウニング形状が変えてあるので、焼入れ後の
熱変形により歯車の歯における両歯面のクラウニング形
状を対称に等しくでき、歯車の品質を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯形成形方法の実施例による荒加工工
程を表す部分断面平面図である。
【図2】本発明の歯形成形方法の実施例による荒加工工
程を表す正面図である。
【図3】図1に示すホブカッタの要部拡大図である。
【図4】本発明の歯形成形方法の実施例による荒加工工
程終了後の荒加工歯車の歯を表す斜視図である。
【図5】本発明の歯形成形方法の実施例による仕上げ加
工工程を表す斜視図である。
【図6】図5に示すシェービングカッタの要部拡大平面
図である。
【図7】本発明の歯形成形方法の実施例による仕上げ加
工工程終了後の仕上げ歯車の歯を表す斜視図である。
【図8】本発明の歯形成形方法の実施例による焼入れ工
程後の歯車の歯を表す斜視図である。
【図9】従来の歯形成形方法の荒加工工程を表す部分断
面平面図である。
【図10】従来の第1の歯形成形方法の荒加工工程を表
す正面図である。
【図11】従来の第1の歯形成形方法の荒加工工程終了
後の荒加工歯車の歯を表す斜視図である。
【図12】従来の第2の歯形成形方法の荒加工工程を表
す正面図である。
【図13】従来の第2の歯形成形方法の荒加工工程終了
後の荒加工歯車の歯を表す斜視図である。
【符号の説明】
1 歯車 2 歯 3,3b,3c 歯面 4,4b,4c 歯面 7 端面 8 端面 9 中央部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 外周に複数の歯(2)を有し、該歯(2)の両歯面
    (3),(4)が各々一端端面(7)から他端端面
    (8)に向かって中央部(9)が膨らむクラウニング形
    状をなす歯車の歯形成形方法において、まず切削加工で
    両歯面(3b),(4b)の形状が若干異なるクラウニ
    ング形状に荒加工する第一工程と、両歯面(3b),
    (4b)の形状に合わせて均一の切削しろで仕上げ加工
    する第二工程と、仕上げ加工が完了した歯車(1)に焼
    入れを行い、その焼入れ変形により両歯面(3),
    (4)のクラウニング形状を対称に等しくする第3工程
    とからなる歯車の歯形成形方法。
JP26924792A 1992-09-11 1992-09-11 歯車の歯形成形方法 Pending JPH0691428A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103586651A (zh) * 2013-11-29 2014-02-19 重庆清平机械厂 齿弧加工方法

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