JPH0691380A - ワ−ク自動送りシ−ム溶接方法及び装置 - Google Patents
ワ−ク自動送りシ−ム溶接方法及び装置Info
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Abstract
用いてシ−ム溶接機の電極輪に誘導する方法で,ロボッ
ト側のワ−ク送り速度を電極輪の回転速度に見合った速
度に制御して溶接する。 【構成】 ロボットにより複数軸方向に移動可能なワ−
ク保持装置にワ−クを保持し,そのワ−クに形成された
フランジ内の溶接軌道をシ−ム溶接機の電極輪で挟持
し,前記ロボットの制御装置に記憶したプログラムに従
ってフランジを前記電極間に誘導しながらシ−ム溶接す
る方法において,そのシ−ム溶接期間中に前記電極輪の
回転速度を検出し,その検出した回転速度とワ−ク側の
送り速度とが同期するように前記ロボット側の複数軸の
送り速度を制御する。したがって,従来のようにロボッ
トの手首軸の歪を検出して電極輪の回転速度を調節する
ものに比べ,電極回転速度を電極駆動経路に設けた速度
計により直接検出できるから,制御動作が早くなるほ
か,速度計を付加するだけで構造簡単,安価に製作でき
る。
Description
リン燃料タンクのような容器類(以下 ワ−クという)
に二次元的又は三次元的に形成されたフランジを気密に
シ−ム溶接する場合に,産業用ロボットを使用してワ−
クのフランジを溶接するワ−ク自動送りシ−ム溶接方法
及び装置に関する。
ム溶接機の電極位置に誘導しながら溶接する装置には,
次のような発明装置が先に提案されている。たとえば,
特開平2−92471号公報「燃料タンクの自動シ−ム
溶接装置」及び特開昭61−276782号公報「シ−
ム溶接機におけるワ−ク誘導装置」に記載されたワ−ク
自動送り装置は,いずれも今までのような機械的なカム
倣い制御によって溶接軌道を誘導するのではなく,ロボ
ットシステムを応用し,二次元的又は三次元的な溶接軌
道を有するワ−クを数値的制御等によるロボットを使っ
て誘導するものである。これら従来の装置は,ワ−クの
モデルチエンジが頻繁に行われてもティ−チング或いは
デ−タのインプットを変更するだけであるから,従来装
置のようにカム倣い装置が要らなくなり,多品種のワ−
クを同一ラインで生産することができると言う大きな経
済的メリットを享受する。
電極輪の回転動作が同期するように設定されているが,
ワ−ク送りと電極輪の駆動が独立して行われているた
め,電極輪とワ−クとの間にトルク変動が生じた場合,
ワ−クと電極輪との間に正規トルクによる安定した動作
が得られなくなる。このような場合の対策として,従来
ではたとえば特公平3−68791号公報「自動シ−ム
溶接装置における制御方法」に開示されているように,
ワ−クを支持するロボットの手首軸に作用する実際のト
ルクと,電極輪によるワ−クの実際の送り量とロボット
の動きによるワ−クの送り量とが合致しているときに手
首軸に作用する正規のトルクとの偏差を検出し,この偏
差に応じて電極輪の回転速度を変化させるものが提案さ
れている。
法によるトルク偏差を検出するための検出器は,ロボッ
トの手首軸に作用する歪量を検出するものであるから,
実際には手首軸以外の,離れたア−ム部あるいはワ−ク
の保持装置(受け台)等またはシ−ム溶接機のア−ム側
にもひずみが発生し易く,回転電極とワ−クとの非同期
時の真の歪量を検出することは難しく,しかも,トルク
偏差に応じて電極輪の回転速度を制御するための制御器
の構造が複雑になりコスト低減を図るにはまだ改善すべ
き余地が残されていた。
解決するために開発されたもので,その具体的な技術的
手段は次のように講じたものである。すなわち,産業用
ロボットにより複数軸方向に移動可能なワ−ク保持装置
にワ−クを保持し,そのワ−クに形成されたフランジ内
の溶接軌道をシ−ム溶接機の電極輪で挟持し,前記ロボ
ットの制御装置に記憶したプログラムに従ってフランジ
を前記電極間に誘導しながらシ−ム溶接する方法におい
て,そのシ−ム溶接期間中に前記電極輪の回転速度を検
出し,その検出した回転速度とワ−ク側の送り速度とが
同期するように前記ロボットの各自由軸の送り速度を制
御することを主要な特徴とする。
置は,シ−ム溶接機の電極輪の回転速度とワ−クの送り
速度が同期するように,予めプログラム設定されたワ−
クの溶接軌道情報に従って動作する。ワ−クは多関節ロ
ボットのア−ム先端に設けた回転自在のワ−ク保持装置
にクランプ保持された後,シ−ム溶接機の電極輪の前面
に送られる。ワ−クが所定位置に送られると,開放した
上下電極輪間にワ−クのフランジが挿入される。次い
で,上部電極が下降し,溶接軌道の溶接スタ−ト位置を
電極間で挟持する。電極輪間に所定の加圧力が与えられ
て溶接電流が通電され,電極輪の回転駆動が開始する
と,ワ−ク送りは電極輪の回転速度と同期して駆動され
る。電極の回転駆動は,上下個々に設けたモ−タにより
ナ−ルギャを介して行われる。
ルギャ等の回転駆動経路に速度計を取付けて行われる。
電極輪又はロボット側の速度差が生じた時,ワ−ク,治
具等に歪が発生する前にロボット側の速度制御ができ
る。これによってワ−ク側の送り装置と電極輪とのトル
ク変動を同期させる修正が行われ,ワ−クの正規の溶接
軌道を正確に電極加圧位置に誘導することができるか
ら,従来のように,電極輪とワ−クとの非同期時の真の
歪量を検出するような,複雑・高価な設備がいらなくな
り,大幅にコスト低減を図ることができる。
した図面に基づいて説明する。図1は,たとえばワ−ク
側の自動送り装置として多関節ロボットを用いてワ−ク
のシ−ム溶接を行う場合の概略説明図である。符号1は
ロボット全体を示す。2はシ−ム溶接機である。3はロ
ボット本体,4は多関節の手首軸,5は手首軸に連結さ
れたア−ム,6はア−ム先端の手首軸に連結された治具
フレ−ムである。7はワ−ク保持装置であり,治具フレ
−ム6の下端部にモ−タM1を介して水平面内を回転駆
動されるように支持されたものである。8はワ−ク保持
装置に搭載したワ−クWを上からクランプするクランプ
板であって,上下動は上記フレ−ム6の上端に設けられ
たシリンダ9で行われ,さらに回転駆動はシリンダ9の
上部に設けたモ−タM2で行われる構造にしたものであ
る。
ではワ−クWを強制的に回転させるのでワ−ク受け板1
0に無理な力がかからないようにするため,ワ−クと回
転電極との相関角度を調整する必要がある。そのため,
本発明では,治具フレ−ムの下端部にモ−タM1が設け
てあり,この出力軸にワ−ク受け板10が連結されてい
て、クランプ板8は上記フレ−ムの上端部に設けたシリ
ンダ9のピストンロッド11の中空部に同心的に挿入さ
れた回転軸12の先端に連結され,ピストンロッドの上
部に連結されたモ−タM2で回転軸12を駆動しクラン
プ板8を回転し,またシリンダ9のエア操作でクランプ
/開放のための上下運動をクランプ軸心線上で行うよう
に構成されている。
電極輪13及びシ−ム溶接用電極輪14を有するもの
で,これら電極輪13及び14はモ−タM3及びM4の
回転力を出力軸15及び出力軸16を介してナ−ルギャ
17及びナ−ルギャ18に伝達して回転駆動するもので
ある。電極輪13,電極輪14及び/又はナ−ルギャ1
7及び18には電極輪の周速を計るための,たとえばタ
コジェネレ−タなどの速度計a〜dが設置されている。
この場合,ロボットはX軸,Y軸,Z軸,R軸,Θ軸の
5自由軸を移動する。ロボットア−ム5はワ−ク保持装
置7を介してワ−クWを駆動する。シ−ム溶接機2は電
極輪13,電極輪14を介してワ−クを駆動する。ワ−
ク保持装置7とワ−ク間はワ−クの歪みに対しスリップ
トルクが生じるように機械的に連結される。電極輪13
及び14はナ−ル駆動で速度計a〜dを回す。ロボット
制御装置20は速度計a〜dからの信号を取り込み,ワ
−ク移動に見合うように各軸の駆動速度を制御する。こ
の場合の速度誤差分は電極輪13及び14とワ−ク間及
びワ−ク保持装置7とワ−ク間のスリップで吸収され
る。なお,ロボットの軸先端と電極輪の相対位置関係は
絶対座標系の中で固定されているので,電極回転速度の
み変化し,ロボット及び電極輪の駆動トルクが十分な
ら,ポイント教示した軌跡間の溶接軌跡ズレは累積する
ことはない。
説明する。予め,ロボットにシ−ム溶接機の電極輪の回
転速度とワ−クの送り速度とを同期させるための必要な
デ−タ及びワ−クの二次元的または三次元的な軌跡誘導
を数値制御等の駆動に必要なデ−タを記憶させ,そのプ
ログラム動作順でワ−クを移動させる準備を行う。今,
ワ−クWをクランプ開放状態のワ−ク保持装置7のワ−
ク受け板10にセットし、起動を開始すると,シリンダ
9が作動してクランプ板8をワ−クWの上に押圧してワ
−クWが動かないように固定する。ワ−クが固定される
と,ロボっトがプログラムに従って移動し,シ−ム溶接
機2の電極輪13及び電極輪14の前面にワ−クを搬送
し,開放した上下電極輪間にフランジを挿入する。
−ト位置をクランプする。両電極でクランプを完了し電
極輪間に溶接に必要な加圧力が与えられ溶接電流を通電
しながら電極輪が回転すると,ワ−クWはロボットによ
る記憶されたプログラムに従って誘導される。この間,
溶接軌道が上記電極間を水平面的な空間を電極輪の回転
と同期して案内されるが,電極輪13及び電極輪14の
回転速度とワ−ク送り速度とが何らかの原因で負荷トル
クが生じたときに,電極輪又はナ−ルギャの速度が変化
し,この変化した速度を速度計a〜dが検出し,その信
号をロボット制御装置20に送り,ロボット制御装置2
0からの指令によりワ−ク送りと電極輪13及び電極輪
14とのトルク変動を同期させる補正が,ロボット各自
由軸の駆動速度を制御することにより行われる。
に電極加圧位置に誘導することができる。また,ワ−ク
保持装置7は,モ−タM1,モ−タM2によりワ−クの
コ−ナ部ではワ−クと電極輪との相関角度を調整するこ
とができるから,ワ−ク受け板10に無理な力をかけな
いで動作することができる。
れば,ロボット側のワ−ク送りと回転電極との間に駆動
トルクの変動が生じても,同期修正を電極駆動経路に設
けた電極輪の回転速度を検出する速度計により直接行う
ことができるから,従来のように手首軸の歪を電気的に
検出してその歪に応じて電極輪の回転速度を修正する方
法と比べ,制御動作が複雑でなく制御精度が向上し,し
かも構造的に簡単である。また本発明装置によれば,既
存のシ−ム溶接機の電極駆動系統に速度計を付加するだ
けで,多品種ワ−クのシ−ム溶接作業を同一ラインで実
現できるから設備も簡単でコスト低減を可能とする。
シ−ム溶接装置の1実施例を示す概略説明図である。
ギャ等に配置した場合の概略図である。
け板 3 ロボット本体 11 ピストン
ロッド 4 手首軸 12 回転軸 5 ア−ム 13 電極輪 6 治具フレ−ム 14 電極輪 7 クランプ保持装置 15 出力軸 8 クランプ板 16 出力軸 M1〜M2 電動機(電動モ−タ) 17 ナ−ル
ギャ W ワ−ク 18 ナ−ルギ
ャ a〜d 速度計 20 ロボット
制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】産業用ロボットにより複数軸方向に移動可
能なワ−ク保持装置にワ−クを保持し,そのワ−クに形
成されたフランジ内の溶接軌道をシ−ム溶接機の電極輪
で挟持し,前記ロボットの制御装置に記憶したプログラ
ムに従ってフランジを前記電極間に誘導しながらシ−ム
溶接する方法において,そのシ−ム溶接期間中に前記電
極輪の回転速度を検出し,その検出した回転速度とワ−
ク側の送り速度とが同期するように前記ロボット側の送
り速度を制御するワ−ク自動送りシ−ム溶接方法。 - 【請求項2】ワ−クの溶接軌道を一対の電極輪で挟持
し,これに必要な加圧力と溶接電流を与えると共に,電
極輪を連続駆動して溶接を行うシ−ム溶接機と,前記ワ
−クをワ−ク保持装置に搭載し,記憶したプログラムに
従ってワ−クの溶接軌道を前記電極間に誘導する産業用
ロボットと,前記電極輪の回転速度を検出する速度計
と,この速度計の信号により前記ワ−ク送り速度を電極
輪の周速と同期すべく前記ロボットの各自由軸の送り速
度を制御するロボット制御装置とを有するワ−ク自動送
りシ−ム溶接装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26532792A JP3156980B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ワ−ク自動送りシ−ム溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26532792A JP3156980B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ワ−ク自動送りシ−ム溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0691380A true JPH0691380A (ja) | 1994-04-05 |
JP3156980B2 JP3156980B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=17415655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26532792A Expired - Fee Related JP3156980B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ワ−ク自動送りシ−ム溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3156980B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0887142A1 (en) * | 1997-06-26 | 1998-12-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | An apparatus for joining two ring-shaped members |
EP0887141A1 (en) * | 1997-06-26 | 1998-12-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | An apparatus for joining two ring-shaped members |
JP2006082087A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Nachi Fujikoshi Corp | ロボット・シーム溶接方法および装置 |
JP2011104654A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Honda Motor Co Ltd | シーム溶接方法 |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP26532792A patent/JP3156980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0887142A1 (en) * | 1997-06-26 | 1998-12-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | An apparatus for joining two ring-shaped members |
EP0887141A1 (en) * | 1997-06-26 | 1998-12-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | An apparatus for joining two ring-shaped members |
JP2006082087A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Nachi Fujikoshi Corp | ロボット・シーム溶接方法および装置 |
JP2011104654A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Honda Motor Co Ltd | シーム溶接方法 |
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JP3156980B2 (ja) | 2001-04-16 |
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