JPH0690954A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0690954A
JPH0690954A JP4244397A JP24439792A JPH0690954A JP H0690954 A JPH0690954 A JP H0690954A JP 4244397 A JP4244397 A JP 4244397A JP 24439792 A JP24439792 A JP 24439792A JP H0690954 A JPH0690954 A JP H0690954A
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ultrasonic
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進一郎 植野
Akihisa Adachi
明久 足立
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
Toshiharu Sato
利春 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細径構造の超音波プローブを用いる超音波
診断装置に関するもので、従来の診断方向の制限による
診断情報の不十分性を解決でき、周囲方向と前方方向の
2種類の超音波断層像を同時に取得し表示できる高精度
な走査形態を持つ超音波診断装置を実現することを目的
とする。 【構成】 駆動部5で発生した回転力を伝達するトルク
伝達軸18と、トルク伝達軸18先端側に接続固定され
周囲方向用超音波振動子21とミラー22を対向させて
固定し軸受17に対し回転される回転子20と、回転子
20先端側に固定された偏心軸23と、後端側に偏心軸
23が挿入される溝59を持つ振動子ホルダ24と振動
子ホルダ24の動作軸であるピボットシャフト29とを
設け、トルク伝達軸18の回転により周囲方向用超音波
振動子21とミラー22が回転子20により回転され周
囲方向への超音波の走査を、偏心軸23の回転により振
動子ホルダ24のピボットシャフト29に対する前方扇
形走査が可能となり、同時に2方向の超音波断層像を取
得表示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波送受波方向を機
械的に変更させながら被検体内に超音波信号を送受波
し、反射信号を用いて被検体の周囲方向または前方扇形
方向または両方の超音波断層像を得る特に、血管のよう
な極めて細い生体の体腔内に挿入可能な超音波診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血管内の狭窄や閉塞などの疾患に
対し、血管内に挿入可能な柔軟性材料、例えば高分子材
料、で構成された中空管先端部に微小超音波振動子を配
置し、外部にある駆動部で発生した回転力によりこの微
小超音波振動子を機械的に2次元走査、または中空管先
端外周部に複数の微小超音波振動子を配置し電子的に2
次元走査させ、中空管軸に対し直交する面の周囲方向の
超音波断層像を得るものがある。また血管の狭窄や閉塞
部の血管内部からの治療法としては、狭窄部位で風船を
膨らますバルーン拡張法(バルーン アンギオプラステ
イ:Balloon Angioplasty)、機械
的に切除する手法(アセレクトミー:Atherect
omy)、ヤグ、CO、エキシマレーザ等の照射による
熱的除去、蒸散法(レーザ アンギオプラステイ:La
ser Angioplasty)、拡張用部品の患部
への放置法(ステンツ:Stents)などがある。
【0003】前述の超音波を用いた診断法は、X線透過
診断法や可視光による血管内視鏡手法に対し、超音波の
有益な特徴の一つである被検体内部の情報取得が可能と
なるため、治療前においては、治療法の選択に対し有用
な情報をもたらし治療効果を向上させることが可能とな
り、治療後では術後経過診断が行え次の治療に対し早期
見極めができるなど極めて有用な診断手法であり注目さ
れている。この血管内部から超音波の送受波を行い診断
する超音波診断装置としては、例えば米国特許5、04
9、130号公報に「システム アンド メソード フ
ォー プレッシャー ファイリング キャセター:SY
STEM AND METHOD FOR PRESS
URE FILLING OF CATHETERS」
として記載されている構成が知られている。
【0004】以下、図51を用いて従来の血管内の2次
元超音波診断装置に関して説明する。図51は、血管内
の2次元超音波断層像を得るための超音波プローブ16
1の断面図である。
【0005】図51において、超音波プローブ161は
先端側162と後端側163に大きく分けられる。先端
側162において、164は柔軟性の例えば高分子材料
で構成された中空構造のカテーテルで、血管内に挿入す
ることを想定した場合その外径は3Fから12F(F:
1/3ミリ)程度の太さにする必要がある。165はカ
テーテル164内に伸延され外部にある図示してない駆
動部で発生した回転力を伝達する可撓性のトルク伝達
軸、166はトルク伝達軸165先端部に固定され一体
に回転され超音波を反射させるミラー、167はミラー
166の反射面、168は軸受部材、169は超音波を
送受波する超音波振動子、170は図示してない外部に
ある送受信部と電気的に接続する信号線、171は薄い
膜からなる音響窓、172はガイドワイヤ、173は伝
搬空間、174は排液口、175は後端側163にある
Y型分岐、176はトルク伝達軸165後端側に固定さ
れた接続部で使用時は図示してない駆動部と接続され
る。177はY型分岐175で分岐された伝搬媒体注入
口である。
【0006】以上のように構成された超音波プローブ1
61について、以下その動作について説明する。
【0007】まず、先端側162を血管内に挿入し目的
とする部位にガイドワイヤ172を挿入させる。その
後、先端側162をガイドワイヤ172に沿うように患
部に挿入させる。先端側162が患部に到達したら、駆
動部で回転力を発生させ接続部176を介しトルク伝達
軸165を回転させる。トルク伝達軸165は、駆動部
で発生した回転力を先端側に伝達させ、結果として軸受
部材168に対しミラー166を回転させる。このよう
にミラー166を回転させている状態で外部にある送信
部で発生させた送信電気信号は信号線170を通し超音
波振動子169に供給される。送信電気信号を受けた超
音波振動子169は、電気信号を超音波に変換し送波さ
せる。
【0008】超音波振動子169から送波された超音波
は、伝搬空間173に充満された伝搬媒体、例えば生理
食塩水内を伝搬しミラー166の反射面167に到達す
る。反射面167に到達した超音波は、送波方向とミラ
ー166の傾斜角に応じた方向に、図では矢印で示した
カテーテル163軸に対して直交する方向に反射され、
血管壁に伝搬する。血管壁に到達した超音波は、血管壁
表面または内部の音響インピーダンスの差から順次反射
され、送波時と逆の経路を伝搬し、超音波振動子169
で受波され電気信号に変換され信号線170を通じ受信
部に転送される。
【0009】この受信信号の取得をミラー166の回転
中に複数回行い、画像構成処理を施し図示してないモニ
タ上に表示することで、超音波断層像を得ることが可能
となる。超音波断層像を構成する上で必要となるミラー
166の走査角情報は、駆動部において、例えばエンコ
ーダを用いることで測定することが可能となる。伝搬媒
体は、後端側163にある伝搬媒体注入口177より伝
搬媒体を注入することでカテーテル164とトルク伝達
軸165との隙間を通り、伝搬空間173内を充満させ
ることが可能となる。ここで余分な伝搬媒体は、排液口
174を介し外に排出される。
【0010】ガイドワイヤ172は、先端側162に固
定されているため使いづらい面があるが、米国特許5、
024、234号公報に記載のモノレール方式などより
実用的なものが知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、血管軸に対して直交する平面の周囲方向の
断層像しか得られないと言う課題を有していた。特に病
変部位では、血管が細くなっており、このような状態で
上記超音波プローブの先端側を患部まで挿入しようとす
る場合には、先端側の径を更に細くしなければならな
い。このような細径化は、各構成要素の縮小化に通じ、
加工が極めて困難になり現実的ではないし、また超音波
振動子の小径化に伴う感度劣化も無視できないものとな
る。また、周囲方向走査型では完全閉塞病変にはまった
く適応不可能となる。また、レーザ光を照射する治療法
での照射位置の決定に従来方式を用いる場合には、前述
の周囲方向の断層像では有用な情報を得ることができな
いと言う大きな課題を有していた。
【0012】また別の課題として、超音波断層像を構成
するのに必要となる走査角情報を外部の駆動部により得
る方式では、先端側に位置するミラーの走査形態と異な
ると言う課題を有していた。即ち、複雑な形状である血
管に柔軟に対応させるため、トルク伝達軸はトルク伝達
性を犠牲にし可撓性を持たせる必要があり、このため駆
動部で発生した回転力がトルク伝達軸で吸収され、先端
側に精度良く伝達できない。従って、実際の走査形態と
超音波断層像の関係がずれると言ういわゆる画像歪が生
じると言う課題を有していた。先端側に例えばエンコー
ダのような角度測定器を配置させれば解決する問題であ
るが、超音波プローブの大きさが制限されているため、
先端側の径の増加を許容しないで角度測定器を構成する
ことは極めて困難である。別の走査角情報取得法の構成
としては米国特許US5、054、492号に開示され
ているマーカがあるが、貴重なる画像領域を制限してし
まい、有用な方式とは言えない。
【0013】更に、従来例で開示されているトルク伝達
軸に関しては、詳しく説明されていないが、適応しよう
とする血管形状の特性、例えば冠状動脈に挿入する場合
は先端側ほど可撓性を必要とする等、を利用し、回転安
定性を向上させようとする思想がなく、回転安定性が良
くないと言う課題を有していた。
【0014】また、伝搬媒体の注入法において、後端側
伝搬媒体注入口から伝搬媒体を注入し余分な伝搬媒体等
は排液口から外に排出する方式を示しているが、先端側
の構成が複雑になる事と、余分な伝搬媒体が血管内に排
出されるため伝搬媒体が通過する部位を完全に滅菌する
必要があると言う課題を有していた。この伝搬媒体の注
入は、伝搬空間に存在し超音波の伝搬に対し阻害要因と
なる微小気泡を排出させると言う意味では非常に有益な
手法と考えられるが、前記課題と生体への安全性の課題
も有している。
【0015】超音波診断法において有益な情報の一つ
は、得られた超音波断層像から生体の音速や反射信号の
送信電気信号からの時間差により計算することが可能な
距離情報が有り、本超音波診断装置においても通常の超
音波診断装置で用いられているいわゆるキャリパ機能を
応用できるが、トルク伝達軸の特性により容易に画像歪
を引き起こすこのような装置では、計算結果に対し信頼
性が良くないと言う課題を有していた。
【0016】更に、このような装置に用いられる超音波
振動子は、形状が極めて小さくなり、感度等の特性が悪
いと言う課題を有していた。
【0017】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、血管のような極めて複雑な形状かつ細径の体腔内か
ら優れた超音波断層像を得る超音波診断装置を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の超音波診断装置は大きく分けて、血管のよう
な体腔細径管内に挿入し超音波を送受波し機械的に2次
元反射信号を得る超音波プローブと、超音波プローブで
得られた反射信号より超音波断層像を構成、表示また超
音波プローブの駆動力を発生する本体部の2つの部分か
ら構成される。超音波プローブは、可撓性を有する中空
細管構造のカテーテル材と、カテーテル先端側に固定さ
れた中空構造のシャフトと、シャフトに接続固定された
中空構造の軸受と、軸受中空部に配置された回転軸と、
回転軸後端側に接続固定されカテーテル内に配置された
細長く中空多層スプリング構造の可撓性を有するトルク
伝達軸と、回転軸先端側に固定された周囲方向用超音波
振動子と反射ミラーを内部に対向して配置させた回転子
と、回転子先端側で回転子軸方向に対して中心軸が偏心
した円柱状の偏心軸と、偏心軸を抱え込むような溝を後
端側に設け先端側には前方方向用超音波振動子を配置さ
せた振動子ホルダと、振動子ホルダの扇形走査の中心軸
であるピボットシャフトと、ピボットシャフトを固定す
る軸受に固定されたキャップと、超音波プローブの少な
くともジョイント部分より先端側を被う薄膜で構成され
た保護膜を有する。
【0019】一方本体部は、トルク伝達軸の後端側に接
続され回転力を発生供給し、回転形態を得る機能ならび
に周囲方向用超音波振動子と電気的に接続された信号線
の捻れを発生させずに電気的接続を可能とする信号コン
タクト部を有する駆動部と、駆動部に接続された周囲方
向用超音波振動子に電気的に接続された周囲方向用送受
信部と、この送受信部に接続され周囲方向の円形の超音
波断層像を構成する周囲方向用画像構成部と、駆動部に
接続された前方方向用超音波振動子に電気的に接続され
た前方方向用送受信部と、この送受信部に接続され前方
方向の扇形走査に対する超音波断層像を構成する前方方
向用画像構成部と、周囲方向用画像構成部と前方方向用
画像構成部とに接続された画像メモリ部と、画像メモリ
部接続され超音波断層像を表示するモニタと、本体部の
種々の制御を行うCPU等から構成された制御部と、制
御部に接続され操作状態を入力するキーボードやマウス
またはスイッチからなるオペレーション部と、制御部に
接続され出力を画像メモリ部に転送する距離計算部から
なる。
【0020】また別な構成として、超音波プローブ先端
側のキャップ内側で振動子ホルダの一往復の扇形走査に
対し、その後端側の一部が一回接触する用に固定配置さ
れた薄膜形状の高分子圧電材料からなる位置検出センサ
と、本体部内にあり位置検出センサと電気的に接続され
た位置検出部からなる。
【0021】また、前記位置検出センサが、振動子ホル
ダの一往復の扇形走査に対しその後端側の一部が非接触
な位置に固定配置されている構成からなる。
【0022】また、トルク伝達軸が、各層毎に素線巻き
方向が逆である多層スプリング構造で、最も内側の層が
後端側から先端側に対し途中までしかない構成からな
る。
【0023】また、トルク伝達軸が、各層毎に素線巻き
方向が逆である多層スプリング構造で、その径が後端側
に対して先端側の方が細い構成からなる。
【0024】また、トルク伝達軸の最外層が、複数の素
線を並列に並べた状態で巻かれ、かつこの複数の素線を
並列に並べた状態を1つのユニットとして、各ユニット
間に隙間を持たせると共に、この隙間の任意の間隔毎に
突起または切り込み部を前記ユニットを構成する素線の
内1本に設けた構成からなる。
【0025】また、超音波プローブの先端側と後端側の
途中部分に、中空構造の中間軸受があり、この中空部分
にトルク伝達軸が挿入され、中間軸受先端側において超
音波プローブの先端側カテーテルと接続固定され、かつ
中間軸受後端側において超音波プローブの後端側カテー
テルと接続固定され、中間軸受の先端側から後端側に微
小かつ複数のルーメンがあり、超音波プローブ先端側に
位置する超音波振動子と本体部の送受信部とを電気的に
接続する信号線をルーメン内部に通過させた構成からな
る。
【0026】また、可撓性を有する中空細管構造のカテ
ーテル材と、カテーテル先端側に固定された中空構造の
シャフトと、シャフトに接続固定された中空構造の軸受
と、軸受中空部に配置された回転軸と、回転軸後端側に
接続固定されカテーテル内に配置された細長く中空多層
スプリング構造のトルク伝達軸と、回転軸先端側に中心
軸が固定された絶縁性の材料でその円周状の一部が導電
性の材料で構成された円盤形状の円盤電極と、この電極
に接触するようにかつ超音波プローブ先端側を被うよう
にかぶせられた高分子圧電膜と、高分子圧電膜全体にか
ぶせられたまたはコートされた絶縁性薄膜材の保護膜か
ら構成された超音波プローブで、超音波振動子の外側面
は一面に電極が形成させ、内側面の電極はカテーテル軸
方向に対し長い複数の短冊形状からなりその一部が前記
円盤電極に接触し、円盤電極にはトルク伝達軸内に配置
され電気的に本体部と接続された信号線に接続され、超
音波振動子外側電極に接続されている信号線はカテーテ
ルに構成された微小ルーメンまたはカテーテル内側とト
ルク伝達軸との隙間に配置され本体部に接続された構成
からなる。
【0027】また、円盤電極円周上に構成された電極部
が複数からなり、そのうち中心部分の電極は円盤電極内
にて所望の遅延特性を有する遅延素子に接続され、遅延
素子ならびに残りの電極が信号線に結合されている構成
からなる。
【0028】また、可撓性を有する中空細管構造のカテ
ーテル材と、カテーテル先端側に固定された中空構造の
ジョイントと、ジョイントに接続固定された中空構造の
軸受と、軸受中空部に配置された回転軸と、回転軸後端
側に接続固定されカテーテル内に配置された細長く中空
多層ズプリング構造のトルク伝達軸と、回転軸先端側に
固定された表面形状が平面または凹面形状でかつ円周方
向を向いている回転電極部と、この回転電極部に接触す
るようにかつ超音波プローブ先端側を被うようにかぶせ
られた高分子圧電膜と、高分子圧電膜全体にかぶせられ
たまたはコートされた絶縁性薄膜材の保護材の構成から
なる。
【0029】また、高分子圧電膜を用いた超音波振動子
において、音波出射面側は一体の電極構造であり、反対
面上の電極が、微小でかつ隣接の電極と電気的に絶縁さ
れており、電極有効面積が全体の面積に対して比率が大
きな形状、例えば四角形、の複数の電極が設けられてい
る構成からなる。
【0030】また、高分子圧電膜型超音波振動子を用い
た超音波プローブにおいて前記回転電極部に微小かつ複
数の微小孔を設け、この微小孔に対し接続されトルク伝
達軸内に配置された微細中空管と、この微細中空管の後
端部に接続されて内部の圧力を変化させる本体部にある
吸引制御部から構成されている。
【0031】また、二つの傘歯車にて回転電極部の回転
方向をカテーテル軸と同じ平面内に変換し、前方方向の
扇形走査が可能な構成からなる。
【0032】また、高分子圧電膜型超音波振動子を用い
た超音波プローブにおいて前記回転電極部の表面上に高
分子圧電膜を形成し、回転電極部上の高分子圧電膜の分
極方向が前記高分子圧電膜の分極方向と逆で、回転電極
部が、前記高分子圧電膜音波出射面に形成されている電
極と同電位になるように接続される構成からなる。
【0033】また、本体部において、画像メモリ部に接
続されたプリ画像メモリ部と、プリ画像メモリ部と画像
メモリ部に接続され出力を制御部に接続された相関比較
部を有する構成からなる。
【0034】また、トルク伝達軸本体側に固定され駆動
部側の本体側コネクタと勘合するプローブ側コネクタに
設けられた1つの球状のヘコミと、本体側コネクタに前
記プローブ側コネクタを接続した場合に前記ヘコミに対
応する位置に所望の応力で押し付ける球を持つ構成から
なる。
【0035】また、超音波プローブ先端部に内包されて
いる周囲方向用超音波振動子と前方方向用超音波振動子
の一方または両方が、背面負荷材、圧電セラミックまた
は圧電結晶、高分子圧電膜の3層構造からなり、圧電セ
ラミックまたは圧電結晶からなる圧電素子で送波し、高
分子圧電膜で受波するための送受信部を設け、高分子圧
電膜の表面に形成した電極が中心軸に対し対称な形状で
複数の部分に分割され、そのうち半分が残りの部分の分
極方向と逆であり、2分割された電極は電気的に差動方
式で受信部に接続される構成からなる。
【0036】
【作用】本発明はこの構成によって、駆動部で発生した
回転力がトルク伝達軸を介し超音波プローブ先端部の回
転子を軸受に対し回転させ、かつ回転子先端側に設けら
れた偏心軸を中心軸に対して回転させる。振動子ホルダ
は、この偏心軸の回転動作の内上下動作のみを選択的に
取り出し、ピボットシャフトを中心に振動子ホルダを扇
形走査させる。この動作中に、周囲方向用超音波振動子
を送受波させることで周囲方向の超音波断層像を、また
前方方向用超音波振動子を送受波させることで前方扇形
方向の超音波断層像が、一方または同時に取得し表示す
ることが可能となる。
【0037】また、位置検出用圧電振動子により、トル
ク伝達軸の特性による伝達力の位相遅れに影響すること
なく、振動子ホルダの位置を同定することが可能とな
り、実際の状態と整合した超音波断層像を取得し、表示
することが可能となる。
【0038】また、適応する患部、例えば大動脈から冠
状動脈、の特性に対し、トルク伝達軸の後端側の層数が
先端側に対して内側部分で多い構成にすることで、後端
側では伝達性を高め、先端側では柔軟性を高めた特性を
持たせることができ、患部の形状に対し適するトルク伝
達軸を構成することができ、駆動部で発生した回転力を
精度良く超音波プローブの先端部に伝達することが可能
となる。
【0039】また、トルク伝達軸の形を後端側に対して
先端側を細くすることで、後端側では伝達性を高め、先
端側では柔軟性を高めた特性を持たせることができ、患
部の形状に対し適するトルク伝達軸を構成することがで
き、駆動部で発生した回転力を精度良く超音波プローブ
の先端部に伝達することが可能となる。
【0040】また、トルク伝達軸の最外層に隙間を持た
せるようにし、その隙間を構成する素線の側面に突起部
また切り込み部を構成することで、後端側から注入した
伝搬媒体が、トルク伝達軸の回転により前記突起部また
は切り込み部により発生する水流により先端側に伝搬媒
体を送ることが可能となる。
【0041】また、カテーテルの途中に中空構造の中間
軸受を設け、その中空部にトルク伝達軸を設けると共
に、先端部のカテーテルと後端部カテーテルを接続し、
この軸受部に設けられて微小ルーメン中に超音波振動子
と本体部とを電気的に接続する信号線を通すことで、回
転中にカテーテル内壁とトルク伝達軸との空隙で生じる
トルク伝達軸の捻れや振動による伝達性の劣化を防ぎ、
駆動部で発生した回転力を精度良く超音波プローブの先
端部に伝達することが可能となる。
【0042】また、超音波プローブの先端側回転子に一
部が導電性電極で構成された絶縁性の円盤電極を固定す
ることで、駆動部の発生する回転力により円盤電極を回
転させることができ、音波出射面に一様の電極が形成さ
れ裏面は軸方向の対して長手方向の複数の短冊型電極で
構成されている高分子圧電膜が超音波プローブ先端側側
面が形成され、前記円盤電極が裏面電極に回転しながら
接触することで、機械的な回転動作で複数の短冊型電極
が電気的に切り替えられ、軸方向に対して周囲方向の超
音波の走査が可能となる。
【0043】更に、上記円盤型電極に構成された導電性
電極を複数個並べて設け、それらの内中心部位の導電性
電極を円盤電極内にて遅延素子に接続させれ、同時に送
信電気信号を発生させることで、中心部位に位置する超
音波振動子はその他の部位に対して遅れて送受波され、
前記遅延素子の特性に応じた位置に送波超音波を集束さ
せることができる。
【0044】また、音波出射面に一様の電極が形成され
ている高分子圧電膜を超音波プローブ先端側側面に形成
し、超音波プローブの先端側回転軸に表面形状が平面ま
たは凹面形状でカテーテル軸に対して円周方向を向いて
いる回転電極部を前記高分子圧電膜内側と接触しながら
回転させることで、回転電極と表面の一様な電極とで挟
まれた部分のみが励振され、軸方向に対して周囲方向の
超音波の走査が可能となる。
【0045】また、超音波プローブ先端側側面に構成さ
れた高分子圧電膜の裏面に微小でかつ隣接する電極と電
気的に絶縁された例えば四角形の複数の電極を設けるこ
とで、回転電極との接触抵抗を低減でき、効率良く電気
的エネルギーを超音波振動子に入力させることができ、
総合的に感度が良好な超音波振動子を構成することがで
きる。
【0046】また、回転電極部に設けられた複数の微小
孔を介し、送受波時に吸引制御部を制御し低圧にするこ
とにより、回転電極と超音波振動子の密着性を高め、効
率良く電気的エネルギーを超音波振動子に入力させるこ
とができ、総合的に感度が良好な超音波振動子を構成す
ることができるまた、回転電極部表面上に形成された高
分子圧電膜を、超音波プローブ先端側側面に構成された
高分子圧電膜の分極方向と逆向きになるように分極処理
しその表面に一様の電極を構成し、超音波プローブ先端
側側面に形成された高分子圧電膜の音波出射面側電極と
回転電極とを電気的に接続させることで、超音波振動子
の等価的電気インピーダンスを低減でき、効率良く電気
的エネルギーを超音波振動子に入力させることができ
る。
【0047】また、本体部の画像メモリ部にプリ画像メ
モリ部を接続し、プリ画像メモリ部に記憶してある画像
が、画像メモリ部に記憶されている画像に対して過去の
画像であるように制御部が制御し、画像メモリ部とプリ
画像メモリ部に接続された相関比較部において、両画像
の一部または全部から相関関係を計算し、設定したスレ
ッシュホールド値に対して両画像が異なると判断した場
合に、制御部が画像静止機能を無視することで、トルク
伝達軸の特性による画像歪を自動的に検出し誤診断を低
減できる。
【0048】また、超音波プローブ後端側と本体部の駆
動部との接続において、トルク伝達軸後端側に固定され
球形のヘコミを有するプローブ側コネクタと、駆動部に
設けられた前記接続部のヘコミに勘合し一定の応力で押
し付ける球を持つ本体側コネクタを設けることで、駆動
部で発生する回転力をヘコミとコンタクト部によりトル
ク伝達軸の伝達すると共に、トルク伝達軸が何等かの異
常で回転不可能になった時、球を押し付ける応力に応じ
た力以上の回転力が発生した場合に、ヘコミと球が外
れ、トルク伝達軸に駆動部で発生する回転力を伝達させ
ないようにすることができる。
【0049】また、超音波プローブ先端側に配置された
周囲方向用超音波振動子、前方方向用超音波振動子の一
方または両方を、背面負荷材、圧電セラミックまたは圧
電結晶、高分子圧電膜の多層構造で構成し、送波時には
圧電セラミックまたは圧電結晶を使用し、受波時は中心
軸に対し対称形状で分極方向を逆にしてある高分子圧電
膜を使用することで、受信感度特性の優れた高分子圧電
材料で受波できると共に差動型の受信によりランダムノ
イズを低減でき、S/Nの良い超音波振動子を構成する
ことができる。
【0050】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0051】図1は本発明の第1の実施例における超音
波診断装置の概略ブロック図である。図1において、1
は被検体である例えば血管内に挿入する超音波プロー
ブ、2は本体部で、本発明の超音波診断装置は大きく、
超音波プローブ1、本体部2に分けられる。3は超音波
プローブ2の先端側、4は後端側,5は駆動力を発生す
るモータや位置検出器からなる駆動部、6は駆動部5に
接続された周囲方向用送受信部、7は周囲方向送受信部
に接続された周囲方向用画像構成部、8は駆動部5に接
続された前方方向用送受信部、9は前方方向用送受信部
に接続された前方方向用画像構成部、10は周囲方向用
画像構成部7と前方方向用画像構成部9に接続された画
像メモリ部、11は画像メモリ部10に接続された超音
波断層像を表示するモニタ、12は各種制御指令を入力
するキーボードやマウスまたはスイッチからなるオペレ
ータ部、13はオペレータ部12に接続された制御部、
14は制御部13に接続された距離計算部、15は血管
等の被検管であり、駆動部5、周囲方向送受信部6、周
囲方向画像構成部7、前方方向用送受信部9、前方方向
用画像構成部10、画像メモリ部11、オペレータ部1
2、制御部13、距離計算部14により本体部2は構成
されている。
【0052】図2(a)は図1における超音波プローブ
1の先端側3の透視図、図2(b)は同2B線の断面図
である。
【0053】図2において、15は可撓性を有する中空
管構造(例えばポリエチレン、テフロン、ナイロン等の
高分子系樹脂)で構成されたカテーテル、16はカテー
テル15先端側に固定された中空構造のシャフト、17
はシャフト16中空部分に差し込まれた中空構造の軸
受、18は本体部2内の駆動部5で発生した回転力を先
端側3まで伝達させる多層スプリング構造の可撓性を有
するトルク伝達軸、19は軸受17中空部に挿入されト
ルク伝達軸18先端に固定された回転軸、20は回転軸
19先端側に固定され音波出射方向が開口された円筒形
状の回転子、21は回転子20内に配置され音波出射方
向が超音波プローブ1軸方向である周囲方向用超音波振
動子、22は回転子20内の周囲方向用超音波振動子2
1と対向し周囲方向用超音波振動子21から送波された
超音波が回転子20の開口された方向に反射するような
反射角度、例えば45゜に反射面が構成されたミラー、
23は回転子20先端側に一体成形、または挿入された
偏心軸、24は偏心軸23との接触面に勘合する溝59
をもつ振動子ホルダ、25は振動子ホルダ24の扇形走
査中心軸を持ち軸受17に梁27で接続固定されたキャ
ップ、26はキャップ25前面に設けられた前方方向用
超音波の音響窓、28は振動子ホルダ24に固定された
前方方向用超音波振動子、29は振動子ホルダ24の扇
形走査中心軸であるピボットシャフト、30は先端側3
の少なくともシャフト16より先端側にかぶせられた保
護膜、31は保護膜30の内側に構成された空隙部、3
2はカテーテル15肉厚部に構成された複数のルーメ
ン、33はルーメン32内に配置された前方方向用超音
波振動子28用信号線、34はトルク伝達軸内側に配置
された周囲方向用超音波振動子21用信号線である。
【0054】図3は、図1における超音波プローブ1の
後端側4と本体部6の駆動部5との接続部分の透視図で
ある。
【0055】図3において、35はY字型に分岐したカ
テーテル15のトルク伝達軸18の内包されたない分岐
側で伝搬媒体注入口、36はプローブ側取付部、37は
駆動部5に固定された本体側取付部、38はトルク伝達
軸18に接続固定されたプローブ側コネクタ、39はプ
ローブ側コネクタ38に勘合し回転力を伝達する本体側
コネクタ、40はモータ、41はモータ40の回転形態
を得るため例えばエンコーダからなる位置検出器、42
はモータ40の回転軸に接続された第1のプーリ、43
は本体側コネクタ39を回転させる第2の回転軸、44
は第2の回転軸43に接続された第2のプーリ、45は
第1のプーリ42の回転力を第2のプーリ44に伝達さ
せる駆動ベルト、46は第2の回転軸43に設けられた
いわゆるスリップリング方式の信号コンタクト部、47
本体側取付部37内の設けられ超音波プローブ内に充満
している伝搬媒体が駆動部5内に流入してくるのを防止
するオイルシール材である。
【0056】図4は、超音波プローブ1を冠状動脈に挿
入した時の様子を示す透視図である。図4において、4
8は心臓、49は大動脈、50は冠状動脈、51は冠状
動脈内の病変部である狭窄部、52はガイドカテーテル
である。
【0057】以上のように構成された超音波診断装置に
関し、図1から図4、更には図4から図7を用いその動
作を説明する。
【0058】まず、ガイドカテーテル52を大動脈から
挿入し冠状動脈50の入り口に引っかけ固定する。この
ガイドカテーテル52内に超音波プローブ1を挿入し、
超音波プローブ1を冠状動脈内に挿入する。このように
ガイドカテーテル52を用いることで、安全かつ迅速に
超音波プローブ1または治療用カテーテルを患部に配置
させることが可能となる。
【0059】患部近傍に先端部3が位置したら、オペレ
ータ部12より制御部13を介し、駆動部5内のモータ
40を駆動させる。モータ40の回転力は、第1のプー
リ42、駆動ベルト45、第2のプーリ44、第2の回
転軸43を回転させる。後端側4は治療前に、プローブ
側取付部36と本体側取付部37を用い接続され、本体
側コネクタ39とプローブ側コネクタ38で第2の回転
軸43の回転力はトルク伝達軸18に伝達される。ま
た、カテーテル15内は伝搬媒体、例えば生理食塩水
を、伝搬媒体注入口35より注入され、先端側3の空隙
部31内に充満されている。
【0060】トルク伝達軸18に伝達された回転力は、
先端側3内部のカテーテル15にシャフト16と共に固
定された軸受17に対し、回転軸19、回転子20を回
転させる。軸受17は、ボールベアリングやロットベア
リングなどが望ましいが、冠状動脈50に先端側3を挿
入させる場合にはカテーテル15外径を9F(F:1/
3ミリ)以下、更に望めば6F以下にする必要があり、
このような小さな形状のベアリングを構成することは非
常に困難である。従って軸受17は、摩擦係数の小さな
フッ素系のプラスチック材料等を用いて構成する。
【0061】回転子20が回転している間に、周囲方向
用送受信部6で送信電気信号を発生し信号線34を介し
周囲方向超音波振動子21に伝え、周囲方向超音波振動
子21で電気信号を超音波に変換する。周囲方向超音波
振動子21は、図5に示すような構成からなる。
【0062】図5は超音波振動子の断面図であり、超音
波振動子は背面負荷材53、電極55、56に挟まれた
圧電セラミックまたは圧電結晶または高分子圧電膜で形
成された圧電素子54、想定する超音波の周波数に対し
1/4λ厚みの複数の層からなる音響整合層57と、電
極55、56に接続された信号線58から構成されてい
る。音響整合層57は、圧電素子56で発生した超音波
を効率良く伝搬媒体中に送受波させることを目的に、通
常圧電素子56と伝搬媒体との中間の音響インピーダン
スを持つ材料で構成される。
【0063】周囲方向超音波振動子21で送波されて超
音波は、空隙部31内に充満された伝搬媒体内を伝播
し、ミラー22により図2に示した超音波プローブ1軸
に直交する方向に反射され回転子20の開口より保護膜
30を透過し、血管壁方向に送波される。保護膜30
は、超音波に対し反射物体にならないように、薄く音響
インピーダンスが伝搬媒体や血液に近く、減衰の少ない
材料、例えばポリエチレンやシリコン等で構成されてい
る。信号線34は、駆動部5内の信号コンタクト部46
で回転に対し捻れることなく周囲方向用送受信部と接続
されている。
【0064】血管壁方向に送波された超音波は、血管壁
表面や内部で順次反射されその一部は送波と同じ伝搬経
路を辿り、周囲方向超音波振動子21で受波され周囲方
向用送受信部6で所望の処理、例えば増幅、検波等を受
け、その出力は周囲方向用画像構成部7に出力される。
この送受波動作を回転子20の回転中に繰り返し行うこ
とで周囲方向の走査が可能となる。位置検出器41の出
力を用い、いわゆる通常の超音波診断装置で構成されて
いるデジタルスキャンコンバージョン手法により周囲方
向の画像を構成し、画像メモリ部10に記憶させ、モニ
タ11に表示する。
【0065】一方、トルク伝達軸18で回転されて回転
子20は、その先端に位置する偏心軸23を回転させ、
偏心軸23をはさみ込む溝59を有する振動子ホルダ2
4をピボットシャフト29に対して扇形走査させる。こ
の動作をより詳細に図6を用い説明する。
【0066】図6は、偏心軸23と振動子ホルダ24を
拡大した斜視図で、実際には偏心軸23は、振動子ホル
ダ24に構成された溝59に挿入され、振動子ホルダ2
4はピボットシャフト29により図示してないキャップ
25に固定される。偏心軸23は、矢印に示すように回
転され、溝59およびピボットシャフト29によりこの
回転動作の内図6の上下方向だけの動きを抜き出し、振
動子ホルダ24を扇形走査させ、振動子ホルダ24先端
に固定されて前方方向用超音波振動子28から送波され
る超音波を2次元走査させる。この扇形走査時に、周囲
方向の断層像の取得と同等の処理を、前方方向用送受信
部8、前方方向用画像構成部9で行うことにより、先端
側3に対し前方の扇形走査用断層像を画像メモリ10に
記憶させモニタ11に表示することができる。信号線3
2は、カテーテル15とトルク伝達軸18の間に配置し
ても良い。
【0067】この扇形走査は、偏心軸23の回転を振動
子ホルダ24の溝59で接触しながら行うため、偏心軸
23と溝59との接触部での摩擦抵抗が、扇形走査の精
度を左右する。従って偏心軸23と振動子ホルダ24の
両方または、一方を摩擦抵抗の少ない例えばフッ素系樹
脂材で構成しても良い。
【0068】また図7(a)に示すように、偏心軸23
に対し中心軸に孔を設け、円筒状の回動軸受60をピン
61で、偏心軸23に対し回動軸受60が回転するよう
に圧入または接着することで、図7(b)に示すように
振動子ホルダ24の溝59内で回動軸受60が回転しな
がら偏心軸23が回転され、より滑らかな走査変換が可
能となる構成としても良い。
【0069】なお、周囲方向と前方扇形走査方向の2種
類の断層像の取得表示は制御部13により容易に、同時
またはどちらか一方の制御が可能である。更に、制御部
13より画像静止機能、いわゆるフリーズ機能を働か
せ、静止画像に対し距離計算部14で例えば血管壁厚み
を測定した定量評価値も超音波断層像から得られる形態
診断と合わせて重要な情報となる。以上のように先端側
3の周囲方向、前方扇形走査方向の超音波断層像を判断
しながら、操作者は超音波プローブ1を患部である狭窄
部51に対し移動させ種々の断層像を得、例えば治療手
法の選択に必要な情報を得ることで、治療効果を向上さ
せることが可能となる。従って、周囲方向走査のみの超
音波プローブ1では、不可能であった完全閉塞や、非常
に細い狭窄部の診断も前方方向用超音波振動子28で行
える。
【0070】以上説明したように、周囲方向用超音波振
動子21とミラー22を対向させ一体に回転させる回転
子20で周囲方向の周囲方向超音波断層像を、キャップ
25の梁27による画像取得不可能領域を多少有するも
のの得ることができ、同時にその欠点を補うに十分な回
転子20の先端に固定された偏心軸23と振動子ホルダ
24およびピボットシャフト29により前方扇形走査方
向の超音波断層像を得ることができる。
【0071】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0072】図8は本発明の第2の実施例における超音
波診断装置の要部である超音波プローブ1の先端側3の
断面図、図9は同偏心軸23と振動子ホルダ24の拡大
断面図である。図8に記載していないその他の部分は図
2に示した第1の実施例と同じ構成である。
【0073】図8において、20は回転子、21は周囲
方向用超音波振動子、22はミラー、23は回転子20
先端側に設けられた偏心軸、24は振動子ホルダ、25
はキャップ、28は前方方向用超音波振動子、29はピ
ボットシャフト、30は保護膜、62は偏心軸23に挿
入された回動軸受、61はピンである。図9に示すよう
に回動軸受62は図7に示した回動軸受62に対して外
形が球面形状したもので、摩擦係数の小さいフェッ素系
樹脂材料で構成することが望ましい。
【0074】実施例1に示した偏心軸23と振動子ホル
ダ24の関係による前方扇形走査方向走査は、走査角の
変化に対し偏心軸23と振動子ホルダ24との接触位置
が変わることと、走査角が0゜近傍で偏心軸23と振動
子ホルダ24との間に生じる隙間が最大となり、走査角
が正確に同定できないと言う現象が存在する。
【0075】図10に示す実施例1における偏心軸23
と振動子ホルダ24との各走査状態での位置関係を示す
概念図を用い説明すると、図10(a)に示すように、
走査角度がθ(min)の最小値では、偏心軸23と振
動子ホルダ24とがA点で接触しているのに、同図
(b)に示す走査角度がθ(max)の最大値では接触
点がB点に変化する。
【0076】この変化は、走査角度が0゜(接触点が変
化する走査角度)で、走査状態が変化することを示し、
前方扇形走査方向の超音波断層像を取得するのに、具体
的には走査角度を同定するのにはあまり望ましくない特
性である。
【0077】また、図11(a)に示すように走査角度
0゜近傍での偏心軸23と振動子ホルダ24との隙間6
3は最大になり、偏心軸23と振動子ホルダ24は同図
(b)に示すような走査角度θ1か、同図(c)に示す
ような走査角度θ2になる2つの場合が存在する。これ
らの原因は、偏心軸23が円筒形状をしていること、振
動子ホルダ24の溝59の偏心軸23側から見た見かけ
上の幅が、走査角度に依存して変化することによる。取
得する超音波断層像に対する要求としてそれほど高精度
なものを要求しないなら、冠状動脈50に挿入可能な微
細な先端側3に内包する要素として偏心軸23が円筒形
状である実施例1の構成は、加工の面から容易であり、
その欠点は補える。
【0078】図8と図9を用い第2の実施例の動作につ
いて説明する。まず、トルク伝達軸18で回転された回
転子20は、その先端に位置する偏心軸23を回転さ
せ、偏心軸23をはさみ込む溝を有する振動子ホルダ2
4をピボットシャフト29に対して扇形走査させる。偏
心軸23には、外形が球面形状でその直径が溝59幅と
等しいか小さい回動軸受62がピン61により脱落しな
いようにかつ回動軸受62は偏心軸23に対し回転可能
状態に止めてある。従って、振動子ホルダ24の溝59
に挟み込まれた偏心軸23は、回動軸受62を回転させ
ながら動作するため、容易に振動子ホルダ24を扇形走
査させることが可能となる。また、回動軸受62の外形
が球面形状しているため走査角度の変化に対しても、ほ
ぼ一定の部分で偏心軸23と溝59が常に接触し、安定
した走査形態を得ることが可能となる。扇形走査時に、
前方方向用送受信部8、前方方向用画像構成部9で超音
波の送受波と画像構成を行うことにより、先端側3に対
し前方の扇形走査方向断層像を画像メモリ10に記憶さ
せモニタ11に表示することができる。
【0079】図12に安定した前方扇形走査方向走査形
態を示す別な構成を示す。図12は第2の実施例におけ
る超音波プローブ1先端側3の別な構成の断面図であ
る。図12において20は回転子、21は周囲方向用超
音波振動子、22はミラー、23は偏心軸、24は振動
子ホルダ、25はキャップ、28は前方方向用超音波振
動子、29はピボットシャフト、30は保護膜、64は
振動子ホルダ24後端側に設けられた接触部位が球形の
接触子、65は接触子64が常に偏心軸64に接触する
ように設けられたバネである。
【0080】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。振動子ホルダ24はバネ65によりその後端部に固
定された接触子64が常に偏心軸23に接触するように
制限され、前方に対し前方方向用超音波振動子28を接
触子64、バネ65、偏心軸23できまる方向に向け
る。トルク伝達軸18で回転された回転子20は、その
先端に位置する偏心軸23を回転させ、接触子64を図
12(a)の上下方向に動作させ、振動子ホルダ24を
扇形走査させる。所望の走査形態、例えば滑らかな変化
を得るため、偏心軸23の断面形状を図12(b)に示
すように非円形の形状にしてもかまわない。
【0081】以上のように本発明の第2の実施例によれ
ば、偏心軸23に挿入された球面形状回動軸受62を、
ピン61で回動可能に止めることで、トルク伝達軸18
の回転による走査角度の変化に対しても、ほぼ一定の部
分で偏心軸23(回動軸受62)と溝59が常に接触
し、高精度な超音波断層像の取得表示にに対して、安定
した走査形態を得ることが可能となる。
【0082】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図13は本発明の
第3の実施例における超音波診断装置の要部である超音
波プローブ1の先端側3の断面図である。
【0083】図13において、24は振動子ホルダ、2
5はキャップ、26は音響窓、28は前方方向用超音波
振動子、29はピボットシャフト、30は保護膜、66
は位置検出センサ、67は位置検出センサに接続された
信号線、68は位置検出センサ66をキャップ25内側
に固定し保護するための絶縁材料からなるコート材であ
る。位置検出センサ66は、振動子ホルダ24の走査に
伴い走査角度が最大になる時点で、振動子ホルダ24後
端部が接触するキャップ25内側にコート材68で固定
されている。図13に記載していないその他の部分は図
2に示した第1の実施例と同じ構成である。
【0084】図14は本体部2における第3の実施例に
特有な構成を示したもので、記載されてない部分に関し
ては、図1に示した実施例1の本体部2と同じ構成であ
る。
【0085】図14において、69は位置検出部、70
は駆動部5に接続され信号線67に電気的に接続された
受信部、71はスレッシュホールド値発生部、72はス
レッシュホールド値発生部と受信部69に接続された比
較部、73は比較部72に接続された位置検出信号発生
部で、受信部70、スレッシュホールド値発生部71、
比較部72、位置検出信号発生部73で位置検出部69
は構成されている。
【0086】実施例1または実施例2で説明した前方扇
形走査方向型超音波断層像の取得表示において、前方方
向用超音波振動子28の走査角度の測定は、駆動部5内
のモータ40に接続された例えばエンコーダからなる位
置検出器41で行っている。しかし、トルク伝達軸18
は可撓性を有する多層スプリング構造であるため、モー
タ40で発生した回転力を先端側3に伝達するした場
合、駆動部5側と先端側3で位相遅れを生じる。この位
相遅れが、常に一定であるならこの値で補正することで
前方方向用超音波振動子28の走査角度を同定すること
が可能であるが、超音波プローブ1の状態を変化させ
る、例えばより複雑な形状の被検管に挿入した場合な
ど、この位相遅れも変化していまい、前述の補正を用い
ることが不可能となり、モニタ11に表示した前方扇形
走査方向型超音波断層像は実際のものと異なる。
【0087】この変化は、トルク伝達軸18の特性に依
存する。トルク伝達軸18の特性とは、前述の可撓性と
伝達性で、多層スプリング構造の場合、可撓性を持たす
と伝達性が犠牲になり、また逆に伝達性を増加させるこ
とで可撓性が低下する。即ち、位相遅れが生じないよう
に、または生じにくくするためにトルク伝達軸18の伝
達性を増加させると、可撓性が低下し複雑な、例えば冠
状動脈50に柔軟に対応できなくなるため、ある程度伝
達性を犠牲にする必要がある。
【0088】図13と14を用いその動作を説明する。
まず、振動子ホルダ24は、実施例1または実施例2に
示す動作で扇形走査され、1回の扇形走査で、振動子ホ
ルダ24後端部が位置検出センサ66に1回接触する。
位置検出センサ66は、接触による衝撃を応答性良く電
気信号に変換するもので、例えば圧電性材料で構成され
ている。圧電性材料としては、強誘電体のセラミック材
を分極処理したものでは衝撃に弱く破壊される可能性が
あり、対衝撃性が優れ柔軟に形状を変化でき微小に構成
できる、例えばPVDFやPVDF共重合体等の圧電性
を有する高分子圧電材料で構成されている。図15に位
置検出センサ66の構造図を示す。
【0089】図15において、74は高分子圧電材料、
75は高分子圧電材料の両面に設けられている電極で、
2本の信号線67は、表面、裏面に形成されて電極75
にそれぞれ電気的に接続されている。位置検出センサ6
6のキャップ25内側面への固定は、エポキシ樹脂等の
絶縁性を有する接着性の材料を塗布またはコーティング
させたコート材68で可能となる。なお、キャップ25
が金属のような導電性材料である場合には、コート材6
8で位置検出センサ66との絶縁を行う必要がある。
【0090】振動子ホルダ24との接触により、位置検
出センサ66は衝撃に応じ、電気的パルス信号を発生す
る。図16に位置検出センサ66の出力の一実施例を示
す。
【0091】図16(a)に示すように、位置検出セン
サ66は、扇形走査に回数に応じ1回のパルス信号を発
生する。この出力は信号線67を介し、駆動部5より位
置検出部69の受信部70に入力される。受信部70で
は、このパルス信号を用い図16(b)に示すように受
信部70の出力である包絡線検波波形を、スレッシュホ
ールド値発生部71で生成したスレッシュホールド値と
比較部72で比較し、位置信号発生部73で図16
(c)に示すような位置検出センサ66と振動子ホルダ
24の接触に伴う衝撃に対する位置信号を発生し、制御
部13に出力する。
【0092】制御部13では、この位置検出信号を基
に、各種タイミング信号を生成し、周囲方向用送受信部
6、周囲方向用画像構成部7、前方方向用送受信部8、
前方方向用画像構成部9、画像メモリ部10に出力す
る。但し、前方扇形走査方向超音波断層像を構成する場
合には、前方方向用超音波振動子28の送信毎の走査角
度情報があればより正確な画像を構成できるが、トルク
伝達軸18の回転が1回転中ではほぼ一定速度と仮定で
きることから上記のような基準位置での位置信号だけで
も、画像構成は可能となる。なお、この位置信号は、前
方扇形走査方向超音波断層像の構成だけでなく、周囲方
向用超音波断層像の構成にも用いることが可能である。
【0093】以上のように本実施例によれば、、振動子
ホルダ24後端部が接触するキャップ25内側にコート
材68で位置検出センサ66を固定し、接触による衝撃
に応じた出力より、比較部72でスレッシュホールド値
発生部71で発生したスレッシュホールド値と比較し位
置検出信号発生部73で位置信号を発生することで、超
音波プローブ1の状態変化に対するトルク伝達軸18の
位相遅れに影響せず、振動子ホルダ24の基準位置を得
ることができ、高精度な画像を構成することができる。
【0094】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本発明の第4の実
施例における超音波診断装置の超音波プローブ1は図1
3に示す第3の実施例と同じ構成要素からなる。但し、
第3の実施例では、位置検出センサ66は、振動子ホル
ダ24の走査に伴い走査角度が最大になる時点で、振動
子ホルダ24後端部が接触していたが、第4の実施例で
は、走査角度が最大になる時点で、振動子ホルダ24後
端部が接触しないようにキャップ25内側にコート材6
8で固定されている。
【0095】図17は本体部2における当該第4の実施
例に特有な構成を示したもので、記載されてない部分に
関しては、図1に示した実施例1の本体部2と同じ構成
である。図17において、76は位置検出部、77はタ
ンミング信号発生部、78はタイミング信号発生部77
に接続された送受信部、79は送受信部78に接続され
た検波部、80は検波部79に接続されたパルス生成
器、81はパルス生成器80に接続されたカウンタ部、
82は基準値生成部、83はカウンタ部81と基準値生
成部82に接続された比較部、84はタイミング信号発
生部77に接続された基準ゲート発生部、85は基準ゲ
ート発生部84で発生したゲート信号により、比較部8
3の出力を一時保持するラッチで出力は、制御部13に
接続される。タイミング信号発生部77、送受信部7
8、検波部79、パルス生成器80、カウンタ部81、
基準値生成部82、比較部83、基準ゲート発生部8
4、ラッチ部85により位置検出部76は構成されてい
る。
【0096】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。まず、振動子ホルダ24は、実施例1または実施例
2に示す動作で扇形走査される。この扇形走査の間に、
位置検出部76のタイミング信号発生部77が発生する
タイミングにより、送受信部78は、位置検出センサ6
6に送信電気信号を供給する。送信電気信号を受けた位
置検出センサ66は、超音波に変換し送波させる。位置
検出センサ66より出力された超音波は、キャップ25
内に充満している、例えば生理食塩水などの伝搬媒体中
を伝搬し、位置検出センサ66から最も近い振動子ホル
ダ24の外壁部で反射され、反射超音波は位置検出セン
サ66で受波される。
【0097】位置検出センサ66の出力である反射信号
は、送受信部78で適当に増幅されたのち検波部79で
検波される。この検波信号よりタイミング信号発生部7
7が出力する送信電気信号から反射信号までの時間を測
定することで、振動子ホルダ24の位置を同定すること
ができ、実施例3のような基準位置を求めることが可能
となるが、冠状動脈50のような細管への挿入を想定し
た場合には、先端側3は6F以下の径にする必要があ
り、振動子ホルダ24と位置検出センサ66との距離の
変化は極めて小さい。従って、高い測定精度を要求さ
れ、位置検出センサ66の高周波数化が必要となる。し
かし、周波数を高くすることは位置検出センサ66の加
工が困難になることや、高周波化のため、位置検出部7
6内の各構成要素を高周波特性に優れたものにする必要
があり、複雑、高価なものとなる。
【0098】このため、図17に示すように位置検出部
76を構成する。図18は第4の実施例を説明するのに
用いる位置検出部76の各構成要素の出力波形を模式的
に示したものである。図18(a)に示すように、振動
子ホルダ24からの反射信号は、位置検出センサ66か
ら極めて近くかつ伝搬媒体が減衰の小さなものを用いて
いるため、振動子ホルダ24と位置検出センサ66との
距離に対応した多重反射成分が多数得られる。この検波
部79出力信号より、パルス生成部80は、図18
(b)、(c)に示すように多重反射信号を基にパルス
波を生成する。
【0099】このパルス生成部80の出力をクロックと
して、カウンタ部81はパルス数を数える。但し、カウ
ンタ部81は、タイミング信号発生部77が出力する送
信電気信号でリセットさせる。カウンタ部81の出力
は、常に比較部83で基準値発生部82が生成する基準
値と比較し、例えば基準値未満ではLowレベルを、そ
れ以上ではHighレベルを出力する。この比較部83
の出力は、タイミング信号発生部77が出力する送信電
気信号に同期した基準ゲート発生部84が発生させる一
定の幅である基準ゲート信号の例えば立ち上がりで、ラ
ッチ部85でラッチされ、制御部13に転送する。
【0100】図18(b)は、振動子ホルダ24と位置
検出センサ66とが離れているため多重反射信号の間隔
が長い場合を示し、基準ゲート信号の立ち上がり時はカ
ウンタ部81の出力が、基準値発生部82が生成する基
準値に比較し小さく、比較部83出力はLowレベルと
なり、ラッチ部85出力もLowレベルが保持される。
これに対して、図18(c)は、振動子ホルダ24と
位置検出センサ66とが図18(b)に比べ近いため多
重反射信号の間隔が短くい場合で、基準ゲート信号の立
ち上がり以前に、カウンタ部81の出力が基準値発生部
82が生成する基準値より大きくなり、比較部83出力
はHighレベルに変化し、ラッチ部85出力はHig
hレベルに保持される。基準値発生部82の出力である
基準値と基準ゲート信号発生部84の出力である基準ゲ
ート信号を調整することで、振動子ホルダ24が位置検
出センサ66に最も近づいた時を知ることができ、画像
構成に必要な振動子ホルダ24の基準位置を得ることが
できる。
【0101】以上のように、振動子ホルダ24の後端部
に接触しないようにキャップ25内側にコート材68で
位置検出センサ66を固定し、多重反射信号からパルス
を生成するパルス生成部80と、パルス生成部80の出
力をクロックとしてカウントするカウンタ部81と、カ
ウンタ部81の基準ゲート信号生成部84で生成するゲ
ート信号幅に対応したカウンタ部81出力を比較部83
で判定することで、位置検出センサ66や位置検出部7
6に高い測定精度を要求する事なく、振動子ホルダ24
と位置検出センサ66との距離を高精度に測定でき、高
精度な画像を構成することができる。
【0102】(実施例5)以下第5の実施例を図面を用
いて説明する。図19は、本発明の第1の実施例から第
4の実施例における超音波診断装置のの超音波プローブ
1で使用する多層スプリング構造のトルク伝達軸18の
別な構成を示したものである。
【0103】図19において、86はトルク伝達軸18
の100から500ミリ程度の長さを有する先端側、8
7はトルク伝達軸の後端側であり、後端側87の内側層
88は先端側86まで巻かれてない構成、即ち先端側8
6は後端側87に対して層数が少ない構成である。トル
ク伝達軸18としては、捻り剛性の強い棒状の細径軸、
例えばピアノ線などが可能であるが、可撓性が十分では
ない。そこで従来より、多層スプリング構造のトルク伝
達軸18が用いられてきた。但し、細管内挿入を想定し
た微細な超音波プローブ1では1層のスプリング構成で
は伝達特性に欠け、各層の巻き方向が逆である多層化さ
れたスプリング構成が用いられている。また、スプリン
グを構成する素線90の断面が円形の材料でも、伝達特
性に欠けるため四角形の角線を用いたりしている。
【0104】しかし簡単に説明すると、この多層スプリ
ング構造のトルク伝達軸18は可撓性を持たせるがた
め、伝達性を犠牲にしており、駆動部5で発生する回転
力を安定して先端側3に伝達できず、得られた超音波断
層像が歪んだり、リアルタイム表示時に揺れや歪を生じ
たりする。従って、各々の発明者は、所望の特性を有す
るトルク伝達軸18を構成するため、全体の層数や素線
形状、素線材料、長さ等を最適化している。図4に示す
ように冠状動脈50に超音波プローブ1を適応させる場
合、後端側4は比較的直線形状の大動脈49に位置し、
先端側3は複雑な屈曲部を有する冠状動脈50に挿入さ
れている。
【0105】図19に示したトルク伝達軸18は、10
0から500ミリ程度の長さを有する先端側86が、後
端側87に比べ層数が少ないため、伝達性は悪いものの
可撓性に優れる。逆に後端側87は先端側86に比べ伝
達性が優れ、前述の大動脈49や冠状動脈50の形状的
特性に適する可撓性と伝達性を持つ構成であり、高精度
な超音波断層像を取得、表示することが可能となる。先
端側85の伝達特性の劣化は、その長さが最大500ミ
リ程度と短いため、大きな画像劣化要因とはならない。
【0106】図19に示すようなトルク伝達軸18の加
工法としては、層数の異なる2本の多層スプリングをジ
ョイント部材等で結合することが容易に考えられるが、
加工性や信頼性、例えば使用時に外れる、などの問題か
ら好ましいものではない。図20を用いて図19に示す
トルク伝達軸18の加工法を説明する。
【0107】図20において、88は内側層、89は心
材、90は素線である。まず、図20(a)に示すよう
に、内側層88を素線90を用い後端側87から必要と
なる後端側87の長さでまで巻く。
【0108】次に、図20(b)に示すように、後端側
87から、素線90を用い内側層88構成時と逆の方向
で、トルク伝達軸18として必要となる全長分巻き、最
後に心材89を抜くことで加工でき、先端側86が後端
側87に比して1層少ない構造となる。このように構成
された多層スプリング外形は、先端側86から後端側8
7まで一つの層で構成されているため、2本を結合する
方式に対し滑らかな特性を持ち、回転に対し阻害要因を
低減できる。
【0109】この説明では、先端側86が1層のスプリ
ング構造となり、伝達性が十分でなく、更に同じ方法で
層を重ねていくことが望ましい。素線90の巻き方とし
ては、図20(c)に示すように素線90を複数本、例
えば3本並べ、巻いても良く、この場合は、加工時間が
低減できる。
【0110】以上のような方法で、図19に示すトルク
伝達軸18を一体的に構成できる。適応患部として、心
冠状動脈50について説明したが、一般的に患部に近づ
くほど、例えば消化管である胆臓、すい臓内の細い体腔
管を食道から挿入する場合など先端側は複雑な形状にな
ることが想定され、多くの適応部位で高精度な超音波診
断が可能となる。
【0111】以上ように本実施例によれば、、後端側8
7の内側層88が先端側86まで巻かれてない構成、即
ち先端側86は後端側87に対して層数が少なく構成し
た多層スプリング構造を超音波プローブ1のトルク伝達
軸18に用いることで、適応部位の形状に合わせ駆動部
5で発生した回転力を安定して超音波プローブ1先端側
3に伝達でき、高精度な超音波断層像を得ることが可能
となる。適応患部として、心冠状動脈50について説明
したが、一般的に患部に近づくほど、例えば消化管であ
る胆臓、すい臓内の細い体腔管を食道から挿入する場合
など、複雑な形状になることが想定され、多くの適応部
位で高精度な超音波診断が可能となる。
【0112】(実施例6)以下第6の実施例を図面を用
いて説明する。図21は、本発明の第1の実施例から第
4の実施例における超音波診断装置の超音波プローブ1
で使用するトルク伝達軸18の別の構成を示したもの
で、全体の層数は同じであるが、先端側86の外径が後
端側87の外径に比べ、細く構成されたものである。多
層スプリング構造のトルク伝達軸18のトルク伝達特性
は、素線90形状や層数が同じであるなら、構成する軸
の径に依存し、大きくなる。これは、多層スプリング構
造のトルク伝達軸18が、ある径の領域内では円筒管と
同じような特性、即ち管径が増加するとトルク伝達力が
向上する特性を有するためである。
【0113】従って、図21のようなトルク伝達軸18
は、後端側87での伝達力が先端側86に比して優れて
おり、実施例5で説明したように、適応患部の形状的特
性に一致したものとすることができる。図21のような
トルク伝達軸18の加工方法としては、図22(a)、
(b)に示すように心材89を後端側87が先端側86
に対して太い構成として、これに素線90を多層に巻き
付けることで、構成できる。
【0114】以上ように本実施例によれば、トルク伝達
軸18を先端側86の外径が後端側87の外径に比べ、
細く構成することで、適応部位の形状に合わせ駆動部5
で発生した回転力を安定して超音波プローブ1先端側3
に伝達でき、高精度な超音波断層像を得ることが可能と
なる。適応患部として、心冠状動脈50について説明し
たが、一般的に患部に近づくほど、例えば消化管である
胆臓、すい臓内の細い体腔管を食道から挿入する場合な
ど、複雑な形状になることが想定され、多くの適応部位
で高精度な超音波診断が可能となる。
【0115】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図23は本発明
の第7の実施例における超音波診断装置の要部であるト
ルク伝達軸18の一部分の拡大図である。
【0116】図23において、91は外層、92は隙
間、93は隙間に設けられた突起部である。図23に示
したトルク伝達軸18は、図20(c)に示す方法でか
つ隙間92を持つように構成されたものである。隙間9
2に突起部93を配置させる方法としては、図24に示
すように外層91を構成する素線90の内1本に、突起
部93を任意の間隔で構成しておくことで可能となる。
【0117】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。超音波プローブ1内には、実施例1で示すように後
端側4の伝搬媒体注入口35より伝搬媒体、例えば生理
食塩水を注入し、先端側3内部に充満させる。この時、
駆動部5のモータ40を回転させ、トルク伝達軸18を
回転させる。トルク伝達軸18の回転により、超音波プ
ローブ1とトルク伝達軸18との隙間に注入された伝搬
液は、突起部93により積極的に回転方向の水流が発生
し、この水流により伝搬媒体を先端側3に移動させるこ
とが可能となる。
【0118】別の構成としては、図25(a)に示すよ
うに素線90に切り込み部94を設け、図25(b)の
示すようにトルク伝達軸18を構成することで図21と
同じ効果を得ることができる。
【0119】以上のように本実施例によれば、、トルク
伝達軸18の外層91を構成する素線90の内1本に、
突起部93または切り込み部94を設け回転させること
で、注入した伝搬媒体に水流を発生させ、伝搬媒体を先
端側3に移動させ充満させることが可能となる。
【0120】(実施例8)以下本発明の第8の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図26は本発明
の第8の実施例における超音波診断装置の要部である超
音波プローブ1の先端側3と後端側4との中間部の断面
図である。
【0121】同図において、15はカテーテル、18は
トルク伝達軸、32はカテーテル15に複数個設けられ
たルーメン、33はルーメン32に挿入された先端側3
に位置する前方方向用超音波振動子28と前方方向用送
受信部8とを電気的に接続する信号線、95は円筒形状
の中間軸受、96は中間軸受95に複数個設けられた微
小ルーメンである。
【0122】なお、中間軸受95は摩擦係数の小さい材
料、例えばフッ素系樹脂から構成され、一方を先端側3
カテーテル15と他方を後端側4カテーテル15と固定
されている。信号線33はカテーテル15内のルーメン
32から中間軸受95近傍で、カテーテル15内面側に
出、中間軸受95に設けられたルーメン96により反対
側のカテーテル15内のルーメン32に接続されてい
る。また、他のルーメン96は後端側4の伝搬液注入後
35から注入された伝搬媒体の通過管として用いられ、
先端側3への供給を可能としている。図24に記載され
てない部分は、例えば実施例1で示した構成からなる。
【0123】トルク伝達軸18の回転安定性が得られる
超音波断層像の画質を左右する。このトルク伝達軸18
の安定性を劣化させる要因の一つに、トルク伝達軸18
とカテーテル15との間の空間部分における、回転時の
トルク伝達軸18の捻れや振動がある。空間部分を少な
くすることで、捻れる空間がなくなり防止することがで
きるように思われるが、トルク伝達軸18外面とカテー
テル15内面との接触による摩擦で、安定性が逆に悪化
する。
【0124】以下図26を用いその動作を説明する。ま
ず、超音波プローブ1中間部に位置する中間軸受95に
より中空部分に挿入されるトルク伝達軸18の捻れや長
さ方向の振動が抑制され、駆動部5で発生した回転力を
先端側3に安定して伝達させることが可能となる。
【0125】以上のように本実施例によれば、中空部分
にトルク伝達軸18を挿入した中間軸受95と、カテー
テル15先端側3と後端側4を中空軸受95の両端に接
続固定したことにより、トルク伝達軸18が安定して先
端部3に駆動部5で発生した回転力を伝達でき、高精度
な超音波診断が可能となる。
【0126】(実施例9)以下本発明の第9の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図27は本発明
の第9の実施例における超音波診断装置の要部である超
音波プローブ1の先端側3の断面図である。第9の実施
例は実施例1で示した周囲方向用走査方式の別の構成を
示したものである。
【0127】図27において、15はカテーテル、32
はカテーテル15に構成されたルーメン、16はカテー
テル15先端側に固定された中空構造のシャフト、17
はシャフト16中空部分に差し込まれた中空構造の軸
受、18は本体部2の駆動部6で発生した回転力を先端
に伝達させるトルク伝達軸、19はトルク伝達軸18先
端側に固定されて回転軸、97は先端側側面に構成され
た高分子圧電膜、98は高分子圧電膜97内側に構成さ
れた複数の短冊形状の内側電極、99は高分子圧電膜9
7外側に構成された一面形状の外側電極、100は回転
軸19に接続された絶縁材料から構成された円盤電極、
101は円盤電極100側面の一部に構成された導電性
の電極、30は先端側3にかぶせられた保護膜、102
は外面電極99に接続されルーメン32内に挿入され本
体部2と電気的に接続された信号線、103は電極10
1に接続され円盤電極100内部からトルク伝達軸18
内部に挿入され本体部2と電気的に接続された信号線で
ある。
【0128】図28に図27における高分子圧電膜97
の構成を示す。高分子圧電膜97は強誘電性を示す高分
子材料、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)やP
VDFの共重合体例えばP(VDF−TrFE)を分極
処理して圧電性を持たせた高分子圧電膜で、この一方の
面に外側電極99を、例えばスパッタや蒸着で構成す
る。また他方の面には、短冊状の内側電極98を複数構
成する。一般的に高分子圧電膜97は、高周波特性に優
れていると言う、微細管構造を診断する本発明のような
超音波プローブ1では有用な特性を持つ。高分子圧電膜
97の分極処理は、この内側電極98と外側電極99で
行ってもよいし、また内側電極98面に一面の電極を設
け分極処理し、その後この一面電極を除去し、短冊状の
内側電極98を複数構成しても良い。図28に示す高分
子圧電膜97からなる超音波振動子を、図29に示すよ
うに内側電極98の長手方向を軸に円筒状に巻き、超音
波プローブ1の先端側3に配置させる。
【0129】図30は、図27における円盤電極100
の拡大図で、回転軸19内に配置された信号線103
が、回転軸19と円盤電極100との接触部分より、円
盤電極100内に入り、電極101裏面に電気的に接続
されている。この円盤電極100を先端側3内に配置
し、円周側面が内側電極98に接触するように配置す
る。
【0130】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。まず、駆動部5で発生した回転力によりトルク伝達
軸18は回転され、この回転により回転軸19は軸受1
7に対して回転され、回転軸19の先端側3に固定され
た円盤電極100は、内側電極98に接触しながら回転
する。本体部2内の制御部13は、位置検出器41の出
力より、円盤電極100の円周上に構成された電極10
1が丁度内側電極98の一つの電極に接するタイミング
を求め、周囲方向用送受信部6から送信電気信号を信号
線102と103に発生させる。横方向に対する結合が
弱いと言う高分子圧電膜97の特性より、外側電極99
と電極101により電気的に周囲方向用送受信部6と接
続された内側電極98と挟まれた領域だけが、この送信
電気信号を超音波に変換し被検体内に伝搬させ、伝搬方
向に位置する種々の反射体の位置関係に応じた時間差で
反射信号は受波される。受波された反射信号は、実施例
1に記載された手法で画像構成されモニタ11に超音波
断層像として表示する。
【0131】高分子圧電膜97に構成されて内側電極9
8に対し、円盤電極100が接触しながら回転するた
め、例えばスパッタや蒸着で構成した内側電極98は強
度的に弱くはがれる可能性がある。従って図31に示す
ような、リング電極104で、円盤電極100が内側電
極98に直接接触しないような構成にしても良い。図3
1においてリング電極104は、例えば樹脂からなる絶
縁部105と内側電極98の幅や間隔に対応した位置に
構成された、例えば金属からなる導電性部106から構
成されている。導電性部106は、絶縁性部105の表
面から裏面まで構成されたもので、この導電性部106
に内側電極98が合致するように高分子圧電膜97を接
着させ、リング電極104内側で、円盤電極100を接
触させながら回転させる。
【0132】以上のように本実施例によれば、トルク伝
達軸18の回転を伝える回転軸19に接続された円盤電
極100と複数の短冊形状の内側電極98を有する高分
子圧電膜97を設けることで、円盤電極100の回転に
より、円盤電極100に構成された電極101が順次短
冊形状の内側電極98に接し、超音波を周囲方向に走査
させることができ、伝搬媒体を超音波プローブ1内に注
入することなく周囲方向の超音波断層像を得ることがで
きる。
【0133】(実施例10)以下本発明の第10の実施
例について図面を用いて説明する。図32(a)は本発
明の第10の実施例における超音波診断装置の要部であ
る円盤電極107の斜視図である。
【0134】図32において、107は実施例9におけ
る円盤電極100と同じ機能を有する円盤電極、108
は円盤電極107円周側面の一部にピッチ109で構成
された複数の電極、103は電極107に電気的に接続
された信号線で、図32(a)に記載されていないその
他の構成は、実施例9と同じである。ピッチ109は図
28に示した超音波振動子の内側電極98の間隔に対応
している。図32(b)は、円盤電極107の電極10
8と信号線103の電気的接続を示したブロック図で、
円盤電極107に構成された電極108の位置を考慮
し、複数の電極108に対応した高分子圧電膜97から
送波される超音波を所望の位置に集束させる、いわゆる
フェーズドアレイ法を実現するための遅延素子110に
より、電極108と信号線103は接続されている。
【0135】具体的には、複数の電極108の中央に位
置する電極108に接続された遅延素子110の遅延量
が端のそれらに比して大きな構成とする。これらの遅延
素子110は、円盤電極107内に構成する。図31で
は、3つの電極108の場合について示しているが、こ
の場合には中央に位置する電極108のみ遅延素子11
0が接続されている。以上のような構成で、実施例9に
示した方法で動作させることで、高分子圧電膜97から
送波された超音波は遅延素子110に応じた位置に集束
される。
【0136】以上のように本実施例によれば、回転軸1
9に接続された円盤電極107と複数の短冊形状の内側
電極98を有する高分子圧電膜97を設けることで、円
盤電極107の回転により、円盤電極107に構成され
た電極108が内側電極98の間隔に応じたピッチ10
9で構成されているため、順次隣接する複数の内側電極
98を駆動し、遅延素子110に応じた位置に超音波を
集束させながら、超音波を周囲方向に走査させることが
でき、伝搬媒体を超音波プローブ1内に注入することな
く、集束効果による高分解能な周囲方向の超音波断層像
を得ることができる。
【0137】(実施例11)以下本発明の第11の実施
例について、図面を用いて説明する。図33は本発明の
第11の実施例における超音波診断装置の要部である超
音波プローブ1の先端側3の断面図である。第11の実
施例は実施例1で示した周囲方向走査機構の別の構成を
示したものである。
【0138】図33において、15はカテーテル、32
はカテーテル15に構成されたルーメン、16はカテー
テル15先端側に固定された中空構造のシャフト、17
はシャフト16中空部分に差し込まれた中空構造の軸
受、18は本体部2の駆動部6で発生した回転力を先端
に伝達させるトルク伝達軸、19はトルク伝達軸18先
端側に固定されて回転軸、111は回転軸19先端側に
固定された表面形状が平面または凹面形状でかつ円周方
向を向いている回転電極部、112は先端側側面に構成
された高分子圧電膜、113は高分子圧電膜112外側
に構成された一面形状の電極、30は先端側3にかぶせ
られた保護膜、102は電極113に接続されルーメン
32に挿入されている信号線、103は回転電極部11
1に接続され回転軸19およびトルク伝達軸18中空部
に挿入された信号線である。
【0139】図34に回転電極部111の斜視図を示
す。回転電極部111表面114は、平面はたは凹面形
状に構成され、表面114部分または回転電極部111
全体が導電性材料から構成され、信号線103に接続さ
れている。表面114を凹面形状にした場合、高分子圧
電膜112から送波される超音波は、被検体内でこの形
状に応じた位置に集束される。また、回転電極部111
の材料としては高分子圧電膜112の背面負荷材として
の特性を有するもので構成しても良い。
【0140】図35に高分子圧電膜112の構成を示
す。高分子圧電膜112は強誘電性を示す高分子材料、
例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)やPVDFの
共重合体例えばP(VDF−TrFE)を分極処理して
圧電性を持たせた高分子圧電膜で、この一方の面に電極
113を、例えばスパッタや蒸着で構成する。高分子圧
電膜112の分極処理は、電極113と反対面に一面の
電極を設け、これらの2つの電極を用い行い、図35に
示す構成は分極処理後この一面電極を除去することで得
られる。これを、電極113が外面を位置するように円
筒状に構成し、超音波プローブ1の先端側3に配置させ
る。
【0141】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。駆動部5で発生した回転力によりトルク伝達軸18
とトルク伝達軸18に固定された回転軸19は軸受17
に対して回転される。回転軸19に接続固定された回転
電極部111は、表面114を高分子圧電膜112に接
触しながら回転される。この回転動作中に、本体部2の
周囲方向用送受信部6から送信電気信号を信号線102
と信号線103に発生させる。横方向に対する結合が弱
いと言う高分子圧電膜112の特性より、電極113と
高分子圧電膜112との接触面である回転電極部111
の表面114に挟まれた領域だけが送信電気信号を超音
波に変換し、被検体内に送波する。種々の時間差で得ら
れた反射信号は、高分子圧電膜112で受波され、実施
例1に記載された手法で画像構成されモニタ11に超音
波断層像として表示する。また、表面114の形状を凹
面にすることで、集束効果を持たすことも可能であり高
い分解能の断層像を得ることができる。
【0142】回転電極部111の表面114を高分子圧
電膜112の内側に接触させ送信電気信号を供給する本
実施例の動作法では、表面114と高分子圧電膜112
の内側を密着させる必要があり、先端側3内に比して外
側の圧力が高い部位、例えば血管内での適応は有効であ
る。
【0143】以上のように本実施例によれば、トルク伝
達軸18の回転を伝える回転軸19に接続された回転電
極部111と電極113を外側に有する高分子圧電膜1
12を設けることで、回転電極部111の回転により、
表面114と電極113に挟まれた高分子圧電膜112
が励振され、超音波を周囲方向に走査させることがで
き、伝搬媒体を超音波プローブ1内に注入することな
く、高分解能な周囲方向の超音波断層像を得ることがで
きる。
【0144】(実施例12)以下本発明の第12の実施
例について図面を参照しながら説明する。図36は本発
明の第12の実施例における超音波診断装置の要部であ
る高分子圧電膜112の斜視図である。図36に記載し
ていないその他の部分は実施例11に示したものと同じ
である。
【0145】図36において、112は高分子圧電膜、
113は高分子圧電膜112の一方の面に構成された一
面形状の電極、115は回転電極部111の表面114
の大きさに対して非常に小さな面積で、隣接した電極間
どうしで電気的に絶縁されており、全体の面積に対して
電極部分の合計面積の比率が大きな形状、例えば四角
形、からなる複数の微小電極である。微小電極115
は、分極処理用の電極を外した高分子圧電膜112の面
に、構成したい電極の形状を加工したマスクを用いて、
スパッタや蒸着で構成できる。
【0146】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。本実施例における送波超音波の周囲方向走査と超音
波の送受波法は、実施例11と同じである。微小電極1
15により、回転電極部111の表面114と高分子圧
電膜112との接触抵抗が低減でき、効率良く電気的エ
ネルギーを高分子圧電膜112に入力させることができ
る。
【0147】以上のように本実施例によれば、高分子圧
電膜112の回転電極部111との接触面に、微小かつ
複数の微小電極115を設けることで、接触抵抗を低減
でき効率よく電気信号を回転電極部111から高分子圧
電膜112に入力させることができ、総合的な感度を向
上させることができ、高精度な超音波断層像を取得する
ことができる。
【0148】(実施例13)以下本発明の第13の実施
例について図面を参照しながら説明する。図37は本発
明の第13の実施例における超音波診断装置の要部であ
る回転電極部111の斜視図である。図37に記載して
いないその他の部分は実施例11または12に示したも
のと同じである。
【0149】図37において、111は回転電極部、1
03は回転電極部111に接続された信号線、114は
回転電極部111の高分子圧電膜112との接触面であ
る表面、116は表面114に設けられた複数の極めて
小さな微小孔で回転電極部111内で一つにまとめられ
ている。117は回転電極部11内でまとめられた微小
孔116に接続された微細中空管で、118は本体部2
内で微細中空管116に接続された吸引制御部である。
【0150】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。本実施例における送波超音波の周囲方向走査と超音
波の送受波法は、実施例11と同じである。回転電極部
111の回転走査中に、吸引制御部118から微弱に微
細中空管117を介し吸引する。この吸引により微細中
空管117に接続された微小孔116は、高分子圧電膜
112を引きつけ、表面114と高分子圧電膜112と
の密着性を高める。
【0151】以上のように本実施例によれば、回転電極
部111の表面114に、微小かつ複数の微小孔116
を設け、吸引制御部118で微弱な力で高分子圧電膜1
12を引きつけることで、表面114と高分子圧電膜1
12との密着性を高め接触抵抗を低減でき効率よく電気
信号を回転電極部111から高分子圧電膜112に入力
させることができ、総合的な感度を向上させることがで
き、高精度な超音波断層像を取得することができる。
【0152】(実施例14)以下本発明の第14の実施
例について図面を参照しながら説明する。図38は本発
明の第14の実施例における超音波診断装置の要部であ
る超音波プローブ1の先端側3の断面図である。
【0153】図38において、15は中空構造の可撓性
を有する高分子材料からなるカテーテル、32はカテー
テル15に設けられたルーメン、16はカテーテル15
先端側に固定されたシャフト、17はシャフト16に固
定された軸受、18は駆動部5で発生する回転力を先端
側3に伝達するための可撓性を有するトルク伝達軸、1
9はトルク伝達軸18に固定され軸受17中空部に挿入
された回転軸、119は軸受17先端側3に固定された
キャップ、120は回転軸19に固定された傘歯車A、
121は傘歯車Bに勘合された傘歯車B、122は傘歯
車Bの中心軸である回転軸A、123はキャップ25内
側に設けられた回転軸A122用の2つの軸受A、12
4は回転軸Aに設けられたプーリA、125は回転軸
B、126は回転軸Bに設けられたプーリB、127は
キャップ25内側に設けられた回転軸B126用の2つ
の軸受B、128は回転軸B125の中心に設置された
回転電極部、129はプーリA124の回転をプーリB
126に伝達する駆動ベルト、130は回転電極部12
8に設けられたリング電極133に接するような導電性
材料からなるブラシ、131は図35または図36に示
した構造の高分子圧電材料からなる超音波振動子、30
は先端側3にかぶせられた保護膜である。超音波振動子
1の電極113は、先端側3の外側になるように配置さ
れている。信号線102はこの電極113に信号線10
3はブラシ130に接続され、ルーメン32内を通り本
体部2に接続されている。
【0154】図39は、図38における回転電極部12
8の斜視図である。図39において、回転電極部128
は絶縁性材料で構成され、円周上の一部に導電性の電極
132が構成されている。また、側面上には円管状のリ
ング電極133が構成され、回転電極部128内で、電
極132とリング電極133は接続されている。リング
電極133は、回転電極部128の回転時に常にブラシ
130に接触し、信号線103を捻ることなく電気的に
信号線103と電極132を接続させる、いわゆるスリ
ップリングの働きを有する。本実施例は、実施例11や
実施例12に示した回転電極部111による周囲方向走
査を、回転電極部111の回転方向を90゜変化させ、
前方方向の走査を可能としたもので、本体部2内の構成
は、実施例1に記載した構成を同じである。図40に先
端側3の斜視図を示す。図40よりキャップ25は回転
電極部128の動作を阻害しない形状に構成されてい
る。
【0155】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。駆動部5の発生する回転力により、トルク伝達軸1
8、回転軸19、傘歯車A120は回転される。傘歯車
A120の回転により傘歯車B121、回転軸A12
2、プーリA124は回転される。傘歯車A120と傘
歯車B121の勘合部分は、摩擦力の大きなゴム性の材
料でも良い。プーリA124の回転は、駆動ベルト12
9によりプーリB126、回転軸B125、電極132
を超音波振動子131裏面に接触させながら回転電極部
128を回転させる。この動作中に、信号線102と1
03を用い本体部2が実施例11に示す方法で超音波の
送受波を行い、回転電極部128の一回転の内、前方方
向の反射信号を用い超音波断層像を構成することで、図
40に示した扇形の走査領域134に対応した超音波断
層像をモニタ11上に表示することができる。
【0156】図41(a)は回転電極部128の別な構
成を示したもので、複数の電極132が角度の異なる円
周平面上に中心軸に対し異なった方向、例えば図41
(a)では3個の電極構成であるため120゜毎に構成
され、それに応じた3個のリング電極133が、一方の
側面または両面に構成されたものである。この回転電極
部128を用い、順次電極132を切り替え送受波を行
うことで、図41(b)に示すように前方方向に対し
て、角度の異なる複数の扇形走査領域134を走査する
ことが可能となる。なお、中心軸に対して異なった方向
に電極を構成させることで、送受信をシーケンシャルに
行えることができ、また別の電極から送波された超音波
の反射信号を受波することによる偽像を避けられる。
【0157】以上のように本実施例によれば、外側に電
極113を有する高分子圧電膜112からなる超音波振
動子131の内側に回転電極部128の電極132を接
触させながらトルク伝達軸18の回転軸方向と90゜異
なる方向を軸とし回転させ、電極132と電極113に
挟まれた高分子圧電膜112を励振させ反射信号を得る
ことで、伝搬媒体を超音波プローブ1内に注入すること
なく、高分解能な周囲方向の超音波断層像を得ることが
できる。
【0158】(実施例15)以下、本発明の第15の実
施例を図面を用いて説明する。本実施例は実施例11や
12における回転電極部111の別の構成に関するもの
である。図42は本発明の第15の実施例における超音
波診断装置の要部である回転電極部111の斜視図であ
る。
【0159】図42において、111は回転電極部、1
14は回転電極の表面、135は表面114上に設けら
れて高分子圧電膜、136は高分子圧電膜135上に設
けられた電極である。
【0160】図43は回転電極部111が高分子圧電膜
112に接触している部分の電気的な接続法を示すのに
用いる概念図である。図43において、112は高分子
圧電膜、113は高分子圧電膜112外側面に構成され
て電極、137は高分子圧電膜112の分極方向を示す
矢印、111は回転電極部、135は回転電極部111
表面114上の構成された高分子圧電膜、136は高分
子圧電膜135上に設けられた電極、138は高分子圧
電膜135の分極方向を示す矢印、139は駆動回路、
30は保護膜である。高分子圧電膜112の電極113
と反対面には、図35に示す微小電極115を設けても
よい。電極113と回転電極部111表面114は電気
的に接続され、駆動回路139の一端に、また電極13
6は駆動回路139の他端に接続される。
【0161】高分子圧電膜の特徴として低周波数化や小
面積化は、電気的インピーダンスの増加を招き、駆動回
路139のインピーダンスとの不整合により効率的な電
気エネルギーの供給が阻害され、総合的な感度低下から
超音波断層像の劣化につながる。超音波プローブ1は、
例えば冠状動脈50のような体腔内の細管への適応を想
定しているため、回転電極部111に許容される面積は
小さく、想定する周波数を、例えば20MHzと実用レ
ベル内で高めても、上記影響が発生する。本実施例で
は、この影響を低減させるため励振される部分の高分子
圧電膜を常に二層化し、等価的に電気インピーダンスを
低減させることができる。但し、電極136と電極13
6に接触する高分子圧電膜112の面とは等電位になる
ため、2つの高分子圧電膜112、135の分極方向を
矢印137、138に示すように逆にすることで、各々
の高分子圧電膜112、135に逆極性の駆動電圧がか
かったとしても、同じ方向の振動形態を行うようにな
る。この構成による超音波断層像の取得表示法に関して
は実施例11に記載しているため省略する。
【0162】以上のように本実施例によれば、回転電極
部111表面114に高分子圧電膜135を構成し、高
分子圧電膜135の分極方向138を高分子圧電膜11
2の分極方向137と逆にし、各々の高分子圧電膜11
2、135に逆極性の駆動電圧をかけることで、小面積
による電気インピーダンスの増加を低減でき、送受信感
度を高めることが可能となり、高精度な超音波断層像を
取得できる。
【0163】(実施例16)本発明の第16の実施例を
図面を用いて説明する。図44は本発明の第16の実施
例における超音波診断装置の要部である本体部2のブロ
ック結線図を示したものである。
【0164】図44において、5は駆動力を発生するモ
ータや角度検出器からなる駆動部、6は駆動部5に接続
された周囲方向用送受信部、7は周囲方向送受信部に接
続された周囲方向用画像構成部、8は駆動部5に接続さ
れた前方方向用送受信部、9は前方方向用送受信部に接
続された前方方向用画像構成部、10は周囲方向用画像
構成部7と前方方向用画像構成部9に接続された画像メ
モリ部、11は画像メモリ部に接続された超音波断層像
を表示するモニタ、12は各種制御指令を入力するオペ
レータ部、13はオペレータ部に接続された制御部、1
4は制御部に接続された距離計算部、140は画像メモ
リ部10に接続されたプリ画像メモリ部、141は画像
メモリ部10とプリ画像メモリ部140に接続された相
関比較部である。相関比較部141の出力は制御部13
に接続されている。なお、図44に記載されていない超
音波プローブ1は例えば実施例1に示す周囲方向の超音
波断層像が取得表示できる構成を持つものであれば良
い。
【0165】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。画像メモリ部10取り込まれた周囲方向の超音波断
層像のすべてまたは一部を、n回転に一回、プリ画像メ
モリ部140と相関比較部141に転送する。nは周囲
方向の走査回転数に依存するが、例えば30rpsの回
転数の場合、n=1から30(1/30秒から1秒)な
どが望ましい。プリ画像メモリ部140は、画像メモリ
部10からの上記画像転送タイミングに同期にて、記憶
されている超音波断層像を相関比較部141に転送す
る。即ち、相関比較部141では、画像メモリ部10か
ら転送された超音波断層像と、この超音波断層像取得時
に比してnフレーム前の超音波断層像がプリ画像メモリ
部140から転送される。
【0166】相関比較部141では、これらの2つの画
像より相関演算を行い、あらかじめ設定してあるスレッ
シュホールド値と比較して結果を制御部13に出力す
る。計算結果より2つの画像が似てない場合には、制御
部13はオペレータ部12からの画像静止指令が転送さ
れたとしても、2つの画像が似ていると言う結果になる
までこの指令を無視する。画像静止機能は、実施例1で
も記載したが、取得画像を静止画にし、この画像より距
離計算部14で定量的な値を求め、診断に役たてること
を主要の目的にしている。この時の画像が歪んでいる
と、操作者に誤った情報を与え誤診断を引き起こす。本
発明ではすでにいくつかの実施例で画像歪を少なくする
構成を記載しているが、トルク伝達性を犠牲にし可撓性
与えたトルク伝達軸18を用いる限り画像歪を引き起こ
す可能性が少なからず存在する。
【0167】時間差のある2つの超音波断層像の相関関
係を求める本実施例の動作により、同一部位で同じよう
な動作で得られた場合のみ、画像静止機能を許容させる
ことができ、異なった部位の場合は当然として、同一部
位でも異なる動作、例えば駆動部5で発生した回転力を
安定して先端側3に伝達できなかった場合でも、画像静
止機能を制限でき、人間では判断不可能な先端側3の回
転動作形態を自動的に判断でき、誤診断の可能性を低減
できる。
【0168】図45は周囲方向超音波断層像の概念図で
ある。図45において、142は回転中心、143は血
管壁、144は血管壁内部の構造であるスペックルパタ
ーン、145は領域A、146は領域Bである。相関比
較部141で比較する画像の領域としては、図45に示
す周囲方向超音波断層像の領域全体でも良いが、計算量
の低減のため限られた領域、例えば領域A145でも良
い。計算領域としては、血管壁内部のスペックルパター
ン144が望ましく、血管壁143内部の領域B146
は、血液中の断層像を示し構造物がないため暗い画像と
なり、比較するには好ましくない領域となる。従って比
較領域が領域A145になるようにあらかじめ相関比較
部141に設定しておくか、制御部13から設定する。
【0169】以上のように本実施例によれば、本体部2
内に画像メモリ部10に接続されたプリ画像メモリ部1
40と、プリ画像メモリ部140と画像メモリ部10に
接続された相関比較部141を設け、相関比較部141
の結果に応じ制御部13がオペレータ部12からのフリ
ーズ指令を制御することができ、操作者の誤診断の可能
性を低減することができる。
【0170】(実施例17)以下、本発明の第17の実
施例を図面を用いて説明する。図46は本発明の第17
の実施例における超音波診断装置の超音波プローブ1の
後端側4の斜視図である。本実施例は例えば実施例1に
示すような構成における超音波プローブ1と本体部2の
接続部における別な構成に関するものである。
【0171】図46において、18はトルク伝達軸、3
8はプローブ側コネクタ、36はプローブ側取付部、4
5はオイルシール材、46は信号コンタクト部、39は
本体側コネクタ、147はプローブ側コネクタ38先端
部に設けられた溝、148はスプリング、149は球、
150はスプリング押さえである。
【0172】図47に、図46における本体側コネクタ
39の詳細な斜視図を示す。図47において、151は
本体側コネクタ39に設けられた孔、152は本体側コ
ネクタ39の中空部で、プローブ側コネクタ38が挿入
される。球149、スプリング148は孔151に挿入
されスプリング押さえ150で押さえられる。図48
は、プローブ側コネクタ38先端の図で、円周上に設け
られた溝147は、途中に球149形状に応じたヘコミ
153を有している。
【0173】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。超音波プローブ1後端側4を本体部2に接続する場
合、プローブ側取付部36と図示してない本体側取付部
37で全体を接続するとともに、トルク伝達軸18の接
続は、プローブ側コネクタ38を本体側コネクタ39の
中空部152、球149とヘコミ153の位置を合わせ
て挿入することで完了する。駆動部5で発生した回転力
は本体側コネクタ39を回転させ、球149とヘコミ1
53によりプローブ側コネクタ38ならびにトルク伝達
軸18を回転させ、先端側3に伝達させ超音波の2次元
走査が可能となる。トルク伝達軸18を回転するのに、
スプリング148の押し付け力に応じた応力以上が必要
になった場合には、球149はヘコミ153から外れ溝
147に沿って回転する。従って、本体側コネクタ39
の回転はトルク伝達軸18に伝達されない。
【0174】回転に必要な力が、スプリング148に応
じた応力以上に必要にるな場合とは、先端側3に何らか
の問題が生じた時で、このような状態でトルク伝達軸1
8を回転させ続けることは、回転に伴う力をトルク伝達
軸18に蓄積させ更に重大問題の発生原因になる。
【0175】以上のように本実施例によれば、プローブ
側コネクタ38に溝147とヘコミ153を設け、本体
側コネクタ39にスプリング148、球149とスプリ
ング押さえ150を設けることで、駆動部5の回転力を
トルク伝達軸18に伝達させる共に、先端側3に何等か
ら問題が発生しトルク伝達軸18を回転させることが不
可能になった場合には、本体側コネクタ39がプローブ
側コネクタ38に対して回転され、回転力が伝達しない
ようにでき、重大な問題発生を防ぐことが可能となり、
安全な接続方法を構成することができる。
【0176】(実施例18)本発明の第18の実施例を
図面を用いて説明する。図49は第18の実施例におけ
る超音波振動子の斜視図である。本実施例は例えば実施
例1に示すような構成における周囲方向用超音波振動子
21や前方方向用超音波振動子28の別な構成に関する
ものでる。
【0177】図49において、53は背面負荷材、15
5は電極A、54は圧電素子、156は電極B、154
は高分子圧電膜、157は電極C、158は電極A15
5に接続された信号線、159は電極B156 に接続
された信号線、160は電極Cに接続された信号線であ
る。電極C157、高分子圧電膜154、電極B15
6、圧電素子54、電極A155、背面負荷材53の層
構造で超音波振動子は構成されている。更に図50に示
すように、高分子圧電膜154の矢印で示す分極方向は
中心軸に対し対称な形状で逆方向に分極処理され、電極
C157は分極形状に合わせ分割されている。
【0178】超音波プローブ1を冠状動脈50に適応さ
せる場合には前述のように外径を、例えば6F以下にし
なければならない。この大きさの制限により周囲方向用
超音波振動子21や前方方向用超音波振動子28は、必
然的に小さくならざるおえない。このことは超音波振動
子21や28の有効面積の縮小に伴う感度低下を引き起
こし、超音波断層像の劣化につながる。高分子圧電材料
は、無機系圧電材料に比して、受信特性や高周波特性に
優れている反面、低周波や小面積化に対し電気的インピ
ーダンスの増加をもたらし、送信特性は良くない。
【0179】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。超音波送波時は信号線158と159を用い駆動電
気信号を圧電素子54に供給する。圧電素子54は、圧
電セラミックや圧電材料等の送信特性の優れたもので構
成されている。圧電素子54表面の高分子圧電膜154
は音響整合層の役目をはたし、圧電素子54から送波さ
れた超音波を効率良く伝搬媒体中に伝搬させられる。受
波時は、受信特性の優れた高分子圧電膜154の応力変
化に対する変換された電気信号を信号線156と160
を用いて取得する。更に、図50に示すように高分子圧
電膜154の分極方向に応じた信号をそれぞれ受信す
る。分極方向が逆である各々の出力は、応力変化に対し
電気的に逆な特性となり、この2つの受信信号をいわゆ
る差動増幅型の受信方式で得ることで電気的なノイズを
相殺し、小面積による感度劣化を補うことが可能とな
る。
【0180】以上のように本実施例によれば、電極C1
57、高分子圧電膜154、電極B156、圧電セラミ
ック等から構成される圧電素子54、電極A155、背
面負荷材53の層構造で超音波振動子を構成し、更に高
分子圧電膜154の矢印でしめす分極方向は中心軸に対
し対称ないくつかの形状に分割し逆方向に分極処理する
ことで、小面積による感度劣化を補い、S/N特性の優
れた超音波振動子を構成することが可能となる。
【0181】
【発明の効果】以上のように本願発明は、周囲方向用超
音波振動子とミラーを対向させ一体に回転させる回転子
により周囲方向の超音波断層像を、回転子先端に設けら
れた偏心軸と振動子ホルダとピボットシャフトにより前
方方向の扇形走査超音波断層像を一方または両方同時に
取得表示することができる優れた超音波診断装置を実現
できるものである。
【0182】また振動子ホルダ後端側に対応するキャッ
プ内側に高分子圧電材料から構成された位置検出センサ
を設け、振動子ホルダの走査状態に対する位置信号を得
ることができ、トルク伝達軸の特性に影響されずに、位
置信号を得高精度な超音波断層像を取得表示することが
できる超音波診断装置を実現できる。
【0183】またトルク伝達軸の先端側が後端側に対し
層状態を少なくすることで、先端側が複雑な形状である
適応部位でも回転力を安定して伝達させることができ、
高精度な超音波断層像を取得表示することができる超音
波診断装置を実現できる。
【0184】また、超音波プローブ先端側に高分子圧電
膜を形成し、円盤電極や回転電極部で高分子圧電膜内側
を接触させながら回転させることで、伝搬媒体を超音波
プローブ内に充満させることなく、高精度な超音波断層
像を取得表示できる超音波診断装置を実現できる。
【0185】また、本体部の画像メモリ部に接続された
プリ画像メモリ部と、画像メモリ部とプリ画像メモリ部
に接続された相関比較部を設けることで、相関比較部の
計算結果に応じ画像静止機能を制限させることができ、
誤診断の少ない超音波診断装置を実現できる。
【0186】また、プローブ側コネクタに溝およびヘコ
ミを設け、本体側コネクタに一定の応力で押される球を
設けることで、安全性の高い超音波診断装置を実現でき
る。
【0187】さらに、電極、高分子圧電膜、電極、圧電
セラミック等から構成される圧電素子、電極、背面負荷
材の層構造で超音波振動子を構成し、中心軸に対し対称
な複数の領域に分割し、この分割されて領域を中心軸に
対し対称になるように高分子圧電膜の分極方向を逆方向
にし、差動型の受信を行うことでることで、小面積によ
る感度劣化を補い、S/N特性の優れた超音波振動子を
構成でき、高精度な超音波断層像を取得表示できる超音
波診断装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における超音波診断装置
の概略ブロック結線図
【図2】同実施例における超音波診断装置の要部である
超音波プローブの透視、及び断面図
【図3】同実施例における超音波診断装置の要部である
超音波プローブ後端側の透視図
【図4】同実施例における超音波診断装置の要部である
超音波プローブ適応状態を示す概念図
【図5】同実施例における超音波診断装置の要部である
超音波振動子の断面図
【図6】同実施例における超音波診断装置の要部である
振動子ホルダと偏心軸の関係を示す斜視図
【図7】同実施例における超音波診断装置の要部である
偏心軸の構成要素を示す斜視図
【図8】本発明の第2の実施例における超音波診断装置
の要部である超音波プローブ先端側の断面図
【図9】同実施例における超音波診断装置の要部である
偏心軸の構成要素を示す斜視図
【図10】同実施例における超音波診断装置の要部であ
る振動子ホルダの走査形態を示す概念図
【図11】同実施例における超音波診断装置の要部であ
る振動子ホルダの走査形態を示す概念図
【図12】同実施例における超音波診断装置の要部であ
る超音波プローブ先端側の別構成の断面図
【図13】本発明の第3の実施例における超音波診断装
置の要部である超音波プローブ先端側の斜視図
【図14】本発明の第3の実施例における超音波診断装
置の要部である本体部のブロック結線図
【図15】本発明の第3の実施例における超音波診断装
置の要部である位置センサの断面図
【図16】本発明の第3の実施例における超音波診断装
置の要部である位置検出部の出力波形図
【図17】本発明の第4の実施例における超音波診断装
置の要部である本体部のブロック結線図
【図18】本発明の第4の実施例における超音波診断装
置の要部の出力波形図
【図19】本発明の第4の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸の斜視図
【図20】本発明の第5の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸の伝達軸加工法を示す斜視
【図21】本発明の第6の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸の斜視図
【図22】本発明の第6の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸の伝達軸加工法を示す斜視
【図23】本発明の第7の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸の部分斜視図
【図24】本発明の第7の実施例における超音波診断装
置の要部であるトルク伝達軸を構成する素線形状を示す
斜視図
【図25】本発明の第7の実施例における超音波診断装
置の要部である素線形状の別構成及びトルク伝達軸の別
構成を示すを示す斜視図
【図26】本発明の第8の実施例における超音波診断装
置の要部である超音波プローブの断面図
【図27】本発明の第9の実施例における超音波診断装
置の要部である超音波プローブ先端側の断面図
【図28】本発明の第9の実施例における超音波診断装
置の要部である高分子圧電膜の斜視図
【図29】本発明の第9の実施例における超音波診断装
置の要部である高分子圧電膜の超音波プローブ側面への
形成を示す斜視図
【図30】本発明の第9の実施例における超音波診断装
置の要部である円盤電極の構成を示す斜視図
【図31】本発明の第9の実施例における超音波診断装
置の要部であるリング電極の構成を示す斜視図
【図32】本発明の第10の実施例における超音波診断
装置の要部である円盤電極の構成及びその電極と遅延素
子の電気的接続法を示す図
【図33】本発明の第11の実施例における超音波診断
装置の要部である超音波プローブ先端側の断面図
【図34】本発明の第11の実施例における超音波診断
装置の要部である回転電極部の構成を示す斜視図
【図35】本発明の第11の実施例における超音波診断
装置の要部である高分子圧電膜の構成図
【図36】本発明の第12の実施例における超音波診断
装置の要部である高分子圧電膜の構成図
【図37】本発明の第13の実施例における超音波診断
装置の要部である回転電極部の斜視、及びブロック結線
【図38】本発明の第14の実施例における超音波診断
装置の要部である超音波プローブ先端側の断面図
【図39】本発明の第14の実施例における超音波診断
装置の要部である回転電極部の構成を示す斜視図
【図40】本発明の第14の実施例における超音波診断
装置の要部である超音波プローブ先端側の斜視図
【図41】本発明の第14の実施例における超音波診断
装置の要部である回転電極部、及び超音波プローブ先端
側の別な構成を示す図
【図42】本発明の第15の実施例における超音波診断
装置の要部である回転電極部の構成を示す斜視図
【図43】本発明の第15の実施例における超音波診断
装置の要部である電気的接続を説明するのに用いる概念
【図44】本発明の第16の実施例における超音波診断
装置の要部である本体部のブロック結線図
【図45】本発明の第16の実施例における超音波診断
装置の超音波断層像の概念図
【図46】本発明の第17の実施例における超音波診断
装置の要部である超音波プローブ後端側の透視図
【図47】本発明の第17の実施例における超音波診断
装置の要部である本体側コネクタの構成を示す斜視図
【図48】本発明の第17の実施例における超音波診断
装置の要部であるプローブ側コネクタの構成を示す斜視
【図49】本発明の第18の実施例における超音波診断
装置の要部である超音波振動子の構成を示す斜視図
【図50】本発明の第18の実施例における超音波診断
装置の要部である高分子圧電膜の構成を示す概念図
【図51】従来の超音波プローブの断面図
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 本体部 3 先端側 4 後端側 5 駆動部 6 周囲方向用送受信部 7 周囲方向用画像構成部 8 前方方向用送受信部 9 前方方向用画像構成部 10 画像メモリ部 11 モニタ 12 オペレータ部 13 制御部 14 距離計算部 15 カテーテル 16 シャフト 17 軸受 18 トルク伝達軸 19 回転軸 20 回転子 21 周囲方向用超音波振動子 22 ミラー 23 偏心軸 24 振動子ホルダ 25 キャップ 26 音響窓 27 梁 28 前方方向用超音波振動子 29 ピボットシャフト 30 保護膜 31 空隙部 32 ルーメン 33 信号線 34 信号線 35 伝搬媒体注入口 36 プローブ側取付部 37 本体側取付部 38 プローブ側コネクタ 39 本体側コネクタ 40 モータ 41 位置検出器 42 第1プーリ 43 第2の回転軸 44 第2のプーリ 45 駆動ベルト 46 信号コンタクト部 47 オイルシール材 48 心臓 49 大動脈 50 冠状動脈 51 狭窄部 52 ガイドカテーテル 53 背面負荷材 54 圧電素子 55 電極 56 電極 57 音響整合層 58 信号線 59 溝 60 回動軸受 61 ピン 62 回動軸受 63 隙間 64 接触子 65 バネ 66 位置検出センサ 67 信号線 68 コート材 69 位置検出部 70 受信部 71 スレッシュホールド値発生部 72 比較部 73 位置検出信号発生部 74 高分子圧電材料 75 電極 76 位置検出部 77 タイミング信号発生部 78 送受信部 79 検波部 80 パルス生成器 81 カウンタ部 82 基準値生成部 83 比較部 84 基準ゲート発生部 85 ラッチ部 86 先端側 87 後端側 88 内側層 89 心材 90 素線 91 外層 92 隙間 93 突起部 94 切り込み部 95 中間軸受 96 微小ルーメン 97 高分子圧電膜 98 内側電極 99 外側電極 100 円盤電極 101 電極 102 信号線 103 信号線 104 リング電極 105 絶縁部 106 導電性部 107 円盤電極 108 電極 109 ピッチ 110 遅延素子 111 回転電極部 112 高分子圧電膜 113 電極 114 表面 115 微小電極 116 微小孔 117 微細中空管 118 吸引制御部 119 キャップ 120 傘歯車A 121 傘歯車B 122 回転軸A 123 軸受A 124 プーリA 125 回転軸B 126 プーリB 127 軸受B 128 回転電極部 129 駆動ベルト 130 ブラシ 131 超音波振動子 132 電極 133 リング電極 134 走査領域 135 高分子圧電膜 136 電極 137 分極方向を示す矢印 138 分極方向を示す矢印 139 駆動回路 140 プリ画像メモリ部 141 相関比較部 142 回転中心 143 血管壁 144 スペックルパターン 145 領域A 146 領域B 147 溝 148 スプリング 149 球 150 スプリング押さえ 151 孔 152 中空部 153 ヘコミ 154 高分子圧電膜 155 電極A 156 電極B 157 電極C 158 信号線 159 信号線 160 信号線 161 超音波プローブ 162 先端側 163 後端側 164 カテーテル 165 トルク伝達軸 166 ミラー 167 反射面 168 軸受部材 169 超音波振動子 170 信号線 171 音響窓 172 ガイドワイヤ 173 伝搬空間 174 排液口 175 Y型分岐 176 接続部 177 伝搬媒体注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 利春 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の中空細径管構造で複数の微小ル
    ーメンを持つカテーテルと、カテーテル先端側に固定さ
    れた中空構造のシャフトと、シャフトに固定された摩擦
    係数の小さいフッ素系樹脂で構成された中空構造の軸受
    と、シャフトおよび軸受の中空部分に挿入された回転軸
    と、回転軸先端側に固定され内部に周囲方向用超音波振
    動子と超音波反射ミラーを対向させて設置させ超音波出
    射側に開口を持つ円管構造の回転子と、回転子先端側に
    固定された偏心軸と、後端側の溝に偏心軸が挿入されピ
    ボットシャフトで動作方向が前方扇形走査に制限される
    振動子ホルダと、振動子ホルダに内包される前方方向用
    超音波振動子と、ピボットシャフトを固定するための軸
    受に固定されたキャップと、少なくともシャフトより先
    端側にかぶせられた保護膜と、回転軸後端側に固定され
    本体部で発生した回転力を伝達するための可撓性を有す
    多層スプリング構造のトルク伝達軸と、カテーテルのル
    ーメンを通り電気的に前方方向用超音波振動子に接続さ
    れた信号線と、トルク伝達軸内を通り電気的に周囲方向
    用超音波振動子に接続された信号線と、カテーテル後端
    側が2つに分岐し一方が本体側に電気的かつ機械的に回
    転力を伝達させるトルク伝達軸後端側に接続されたプロ
    ーブ側コネクタとオイルシール材と、他方に設けられた
    伝搬媒体注入口との構成要素からなる超音波プローブ
    と、超音波プローブに設けられたプローブ側コネクタの
    勘合するように設けられた本体側コネクタと、トルク伝
    達軸内空に配置された信号線と電気的に接続された信号
    コンタクト部と、本体側コネクタに接続された第2の回
    転軸と、第2に回転軸を回転させるモータと、モータの
    回転状態を検出する位置検出器と、信号コンタクト部に
    接続された周囲方向用送受信部と、周囲方向用送受信部
    に接続された周囲方向用画像構成部と、カテーテルに設
    けられてルーメン内に配置された信号線に接続された前
    方方向用送受信部と、前方方向用送受信部に接続された
    前方方向用画像構成部と、周囲方向用画像構成部と前方
    方向用画像構成部に接続された画像メモリ部と、画像メ
    モリ部に接続されたモニタと、種々の指令を入力するオ
    ペレーション部と、オペレーション部に接続され本体部
    の電気的タイミング信号や画像静止制御、画像構成に必
    要なデータを発生する制御部からなる本体部とを具備し
    た超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 偏心軸に外形形状が球形で摩擦係数の小
    さいフッ素系樹脂で構成された回動軸受をピンで回動可
    能に固定させた請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 振動子ホルダに、接触部が球形の接振動
    子ホルダ後端側に設けられた接触部と、接触子を偏心軸
    に常に接触させる振動子ホルダとキャップに設けられた
    バネを備えた請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 超音波プローブ先端側に対し、振動子ホ
    ルダ後端側が接触するキャップ内側の位置に設けられた
    電極で挟まれ分極処理で圧電性を示すPVDFまたはP
    VDF共重合体の高分子圧電膜からなる位置検出センサ
    と、位置検出センサ表面に設けられたコート材と、電極
    に接続された信号線と、本体内部に設けられた前記信号
    線に接続された受信部と、スレッシュホールド値発生部
    と、受信部とスレッシュホールド値発生部に接続された
    比較部と、比較部に接続され制御部に結果を出力する位
    置検出信号発生部を備えた請求項1、2、あるいは3の
    いずれかに記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 超音波プローブ先端側に対し、振動子ホ
    ルダ後端側に近く接触しないキャップ内側の位置に設け
    られた電極で挟まれ分極処理で圧電性を示すPVDFま
    たはPVDF共重合体の高分子圧電膜からなる位置検出
    センサと、位置検出センサ表面に設けられたコート材
    と、電極に接続された信号線と、信号線に接続された送
    受信部と、出力が送受信部に接続されたタイミング信号
    発生部と、送受信部に接続された検波部と、検波部に接
    続されたパルス生成部と、パルス生成部に接続されたカ
    ウンタ部と、基準値生成部と、カウンタ部と基準値生成
    部に接続された比較部と、タイミング信号発生部に接続
    された基準ゲート発生部と、基準ゲート発生部と比較部
    に接続されたラッチ部を備えた請求項1、2、あるいは
    3のいずれかに記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 回転力を発生する駆動部や超音波プロー
    ブ先端側に配置してある超音波振動子と電気的に接続さ
    れ送受信ならびに画像構成、表示を行う本体部と、体腔
    細管に挿入可能で先端側に位置する超音波振動子の送波
    方向を前記本体部で発生した回転力を用い2次元走査す
    る機構を先端側に備え全体を可撓性の中空細管であるカ
    テーテルで構成された超音波プローブと、前記駆動部と
    前記先端側機構に接続され回転力を伝達する先端側から
    100ないし500ミリ部分が後端側の構成するスプリ
    ング層数に対し少ない多層スプリング構造のトルク伝達
    軸を備えた超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 回転力を発生する駆動部や超音波プロー
    ブ先端側に配置してある超音波振動子と電気的に接続さ
    れ送受信ならびに画像構成、表示を行う本体部と、体腔
    細管に挿入可能で先端側に位置する超音波振動子の送波
    方向を前記本体部で発生した回転力を用い2次元走査す
    る機構を先端側に備え全体を可撓性の中空細管であるカ
    テーテルで構成された超音波プローブと、前記駆動部と
    前記先端側機構に接続され回転力を伝達する先端側から
    100ないし500ミリ部分が後端側の構成するスプリ
    ング径に対し細い多層スプリング構造のトルク伝達軸を
    備えた超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 回転力を発生する駆動部や超音波プロー
    ブ先端側に配置してある超音波振動子と電気的に接続さ
    れ送受信ならびに画像構成、表示を行う本体部と、体腔
    細管に挿入可能で先端側に位置する超音波振動子の送波
    方向を前記本体部で発生した回転力を用い2次元走査す
    る機構を先端側に備え全体を可撓性の中空細管であるカ
    テーテルで構成された超音波プローブと、前記駆動部と
    前記先端側機構に接続された素線側面に突起部または切
    り込み部を任意の間隔毎に設け、複数の角線形状の素線
    を並列に配置した状態で外層を構成した多層スプリング
    構造のトルク伝達軸を備えた超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 回転力を発生する駆動部や超音波プロー
    ブ先端側に配置してある超音波振動子と電気的に接続さ
    れ送受信ならびに画像構成、表示を行う本体部と、体腔
    細管に挿入可能で先端側に位置する超音波振動子の送波
    方向を前記本体部で発生した回転力を用い2次元走査す
    る機構を先端側に備え全体を可撓性の中空細管であるカ
    テーテルで構成された超音波プローブと、前記駆動部と
    前記先端側機構に接続されたトルク伝達軸と、超音波プ
    ローブの中間に、先端側カテーテルと後端側カテーテル
    を固定し、信号線または伝搬媒体を通過させる複数の微
    小ルーメンを持ち、中空部にトルク伝達軸を通過させた
    中間軸受を備えた超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 可撓性の中空細径管構造で複数の微小
    ルーメンを持つカテーテルと、カテーテル先端側に固定
    されて中空構造のシャフトと、シャフトの固定された摩
    擦係数の小さいフッ素系樹脂で構成された中空構造の軸
    受と、シャフトおよび軸受の挿入された回転軸と、回転
    軸先端側に固定され円周面の一部に導電正電極を備えた
    絶縁材料からなる円盤電極と、外側に一面形状の外側電
    極を有し内側にカテーテル軸方向を長手方向とした短冊
    状の複数の内側電極を有し内側電極が円盤電極に接する
    ように超音波プローブ先端側に形成されたPVDFまた
    はPVDF共重合体から構成された高分子圧電膜と、高
    分子圧電膜にかぶせられた保護膜と、カテーテルのルー
    メンを通り外側電極に電気的に接続された信号線と、ト
    ルク伝達軸内を通り円盤電極上の電極部に電気的に接続
    された信号線と、トルク伝達軸後端側に接続されたプロ
    ーブ側コネクタとからなる超音波プローブと、超音波プ
    ローブに設けられたプローブ側コネクタと勘合するよう
    に設けられた本体側コネクタと、本体側コネクタに接続
    された第2の回転軸と、第2の回転軸を回転させるモー
    タと、モータの回転状態を検出する位置検出器と、信号
    コンタクト部とルーメン内に配置された信号線に接続さ
    れた周囲方向用送受信部と、周囲方向用送受信部に接続
    された周囲方向用画像構成部と、周囲方向用画像構成部
    に接続された画像メモリ部と、画像メモリ部に接続され
    たモニタと、種々の指令を入力するオペレーション部
    と、オペレーション部に接続され本体部の電気的タイミ
    ング信号や画像静止制御、画像構成に必要なデータを発
    生する制御部からなる本体部を備えた超音波診断装置。
  11. 【請求項11】 内側電極の間隔に対応した複数の導電
    性電極を備えた絶縁性材料からなる円管状のリング電極
    を、内側電極と円盤電極との間に備えた請求項10記載
    の超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 円盤電極円周上に内側電極のピッチに
    応じた間隔で複数の電極を備え、円盤電極内に配置した
    各々の電極に接続され中央に位置する電極ほど遅延量が
    大きい特性を有する複数の遅延素子と、これらの遅延素
    子出力に接続されたトルク伝達軸内に配置された信号線
    とを備えた請求項10、あるいは11のいずれか記載の
    超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 可撓性の中空細径管構造で複数の微小
    ルーメンを持つカテーテルと、カテーテル先端側に固定
    されて中空構造のシャフトと、シャフトの固定された摩
    擦係数の小さいフッ素系樹脂で構成された中空構造の軸
    受と、シャフトおよび軸受に挿入された回転軸と、回転
    軸先端側に固定され表面が平面または凹面形状で円周方
    向を向き表面または全体が導電性材料で構成されたた回
    転電極部と、外側に一面形状の外側電極を有し内側が回
    転電極部に接触するように超音波プローブ先端側に形成
    されたPVDFまたはPVDF共重合体から構成された
    高分子圧電膜と、高分子圧電膜にかぶせられた保護膜
    と、カテーテルのルーメンを通り外側電極に電気的に接
    続された信号線と、トルク伝達軸内を通り回転電極部に
    電気的に接続された信号線と、トルク伝達軸後端側に接
    続されたプローブ側コネクタとからなる超音波プローブ
    と、超音波プローブに設けられたプローブ側コネクタと
    勘合するように設けられた本体側コネクタと、本体側コ
    ネクタに接続された第2の回転軸と、第2の回転軸を回
    転させるモータと、モータの回転状態を検出する位置検
    出器と、信号コンタクト部とルーメン内に配置された信
    号線に接続された周囲方向用送受信部と、周囲方向用送
    受信部に接続された周囲方向用画像構成部と、周囲方向
    用画像構成部に接続された画像メモリ部と、画像メモリ
    部に接続されたモニタと、種々の指令を入力するオペレ
    ーション部と、オペレーション部に接続され本体部の電
    気的タイミング信号や画像静止制御、画像構成に必要な
    データを発生する制御部からなる本体部を備えた超音波
    診断装置。
  14. 【請求項14】 高分子圧電膜内側に、微小面積で隣接
    した電極間と電気的に絶縁され、全体の面積に対し電極
    部分の合計面積の比率が大きな形状で形成された複数の
    微小電極を備えた請求項13記載の超音波診断装置。
  15. 【請求項15】 回転電極部表面に設けられた複数の微
    小孔と、微小孔に接続され回転軸およびトルク伝達軸中
    空部に配置された微細中空管と、本体部内で微細中空管
    に接続され制御部により動作を制御される吸引制御部を
    備えた請求項13、あるいは14のいずれか記載の超音
    波診断装置。
  16. 【請求項16】 回転電極部の形状を円盤形状にし、回
    転方向を90°変換させる機構を超音波プローブ先端側
    に有し、高分子圧電膜を超音波プローブ先端側前方部分
    に配置し、回転電極部側面に設けられてリング電極と、
    カテーテルルーメン内に配置された信号線に接続され電
    気的にリング電極を接続されたブラシを有する請求項1
    3記載の超音波診断装置。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の微小電極を高分子圧
    電膜内側に設けられた請求項16記載の超音波診断装
    置。
  18. 【請求項18】 円盤電極上に各々の超音波送波方向が
    異なるようにかつ回転電極部中心に対し異なった角度に
    配置された複数の電極を備えた請求項16、あるいは1
    7のいずれか記載の超音波診断装置。
  19. 【請求項19】 回転電極部表面上に、外側に一面形状
    の電極を有するPVDFまたはPVDF共重合体の高分
    子圧電膜を備え、かつ分極方向が超音波プローブ先端側
    側面に形成された高分子圧電膜の分極方向と逆方向にな
    るように構成され、回転電極部の表面電位と超音波プロ
    ーブ先端側側面に形成された高分子圧電膜の外側電極が
    等電位になるように電気的に接続された請求項13、あ
    るいは14のいずれか記載の超音波診断装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の回転電極部表面に形
    成された高分子圧電膜を備え、超音波プローブ先端側前
    方方向に配置した高分子圧電膜内側に接触し回転電極部
    の表面電位と超音波プローブ先端側前方に対し形成され
    た高分子圧電膜の外側電極が等電位になるように電気的
    に接続された請求項16、17、18記載の超音波診断
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項1記載の画像メモリ部に接続さ
    れたプリ画像メモリ部と、プリ画像メモリ部と画像メモ
    リ部に接続され制御部に出力が接続された相関比較部
    と、制御部に接続された距離計算部を備え、相関比較部
    の結果によりオペーレーション部からの画像静止指令を
    無視する機能を制御部に持たせた請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
    4、あるいは15のいずれか記載の超音波診断装置。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の本体コネクタ側面に孔
    を設け、この孔に球、スプリングを挿入し、スプリング
    押さえで固定し、プローブ側コネクタ側面に球に勘合す
    るヘコミと溝を備えた超音波診断装置。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の周囲方向用超音波振動
    子と前方方向用超音波振動子の一方または両方を、電
    極、高分子圧電膜、電極、圧電セラミックまたは圧電結
    晶からなる圧電素子、電極、背面負荷材の多層構造と
    し、圧電素子で送波し、高分子圧電膜で受波させるよう
    な制御機能を送受信部に備え、高分子圧電膜表面の電極
    を中心軸に対し対称な形状で複数分割し、この分割され
    た領域に対する高分子圧電膜の分極方向を中心軸に対し
    対称になるように反転させ、同じ分極方向に対応する電
    極の信号線を接続し、差動方式の受信を行える機能を併
    せて送受信部に持たせた請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、あるいは9のいずれか記載の超音波診断装
    置。
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