JPH0689995A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0689995A
JPH0689995A JP4239640A JP23964092A JPH0689995A JP H0689995 A JPH0689995 A JP H0689995A JP 4239640 A JP4239640 A JP 4239640A JP 23964092 A JP23964092 A JP 23964092A JP H0689995 A JPH0689995 A JP H0689995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
charge
insulating film
gate electrode
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4239640A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yamamoto
智 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP4239640A priority Critical patent/JPH0689995A/ja
Publication of JPH0689995A publication Critical patent/JPH0689995A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 残像および信号蓄積電荷容量の劣化を抑制
し、最大転送電荷容量を増大できるようにする。 【構成】 N- 型シリコン基板上に形成されたP--型ウ
ェル領域には、電荷蓄積領域としてのN型フォトダイオ
ード3と、スミアを抑制するためのP- 型領域5と、電
荷転送領域としてのN型埋め込み領域6と、電荷読み出
し領域としてのP型信号電荷読み出し領域9と、チャネ
ルストッパ10とが形成されている。ゲート電極7は、
N型フォトダイオード3からP型信号電荷読み出し領域
9に信号電荷を読み出すための第1ゲート電極7aと、
P型信号電荷読み出し領域9からN型埋め込み領域6に
信号電荷を転送するための第2ゲート電極7bとからな
る。絶縁膜12は、N型埋め込み領域6と第2ゲート電
極7bとの間に形成される薄膜絶縁部12aと、N型埋
め込み領域6以外の領域の上側に形成される厚膜絶縁部
12bとから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置、特に高
画素化又はチップサイズを小型化することができる固体
撮像装置およびこのような固体撮像装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の固体撮像装置について説明
する。
【0003】図3は従来のインターライン型固体撮像装
置の要部断面図である。
【0004】図3において、1はN- 型シリコン基板、
2はP--型ウェル領域、3はP--型ウェル領域2と共に
光電変換装置(PN接合フォトダイオード)を形成する
N型電荷蓄積領域としてのN型フォトダイオード、4は
N型フォトダイオード3上に形成された暗電流抑制のた
めのP++型埋め込み領域、5はスミアを抑制するための
- 型領域であって、該P- 型領域5はN型埋め込み領
域6と共に垂直CCDの電荷転送部を構成する。
【0005】また、同図において、7はポリシリコン膜
などからなるゲート電極であって、該ゲート電極7は、
N型フォトダイオード3から垂直CCDに光検出信号電
荷を読み出す制御電極と垂直CCDの信号電荷転送電極
とを兼ねており、該ゲート電極7の直下には均一な膜厚
の絶縁膜8が形成されている。また、同図において、9
はゲート電極7によって読み出された信号電荷がN型フ
ォトダイオード3からN型埋め込み領域6へ移動する際
に通過する通過経路となるP型信号電荷読み出し領域、
10はP+ 領域からなるチャネルストッパ、11はアル
ミニウム等からなる遮光膜である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固体撮像素子はビデオ
ムービー等に使用されているが、光学系の軽減とコスト
削減のためにチップサイズの小型化が望まれ、画質向上
のために高画素化が強く要求されている。チップの小型
化或いは高画素化のためには単位画素面積を縮小しなけ
ればならないが、単位画素面積の縮小化のために単に構
造因子を一様に微小化すると、デバイス特性が劣化する
という問題がある。その一つが垂直CCD(以下、VC
CDと称する。)における最大転送電荷容量の減少とい
う問題である。
【0007】VCCDの容量を増加するには、N型埋め
込み領域6を浅く形成してP- 型領域5の不純物濃度を
高くすれば良いが、このようにすると、フリンジング電
界が減少して信号電荷の転送効率が劣化するという問題
が起きる。
【0008】信号電荷の容量を増加させ、かつフリンジ
ング電界の減少を抑制して転送効率の劣化を抑制するに
は、VCCDの不純物プロファイルの制御が必要とな
る。たとえばN型埋め込み領域6を形成する際に、拡散
速度の遅い砒素原子(As)を不純物として不純物濃度
の高い領域を浅く形成し、その直下に拡散速度の速い隣
原子(P)を不純物として不純物濃度の低い領域を形成
する等の方法が考慮される。
【0009】ところが、単位画素面積の縮小によりVC
CDの狭チャネル化が進むと、不純物プロファイルの制
御のみによって転送電荷容量を増加させると共に転送効
率の劣化を抑制することは困難になる。その理由は、不
純物プロファイルが最終的に製造工程全体の熱履歴によ
って決定されるため、その他の電気的特性を満足させる
ために設計あるいはプロセス上の自由度が減ることによ
る。
【0010】不純物プロファイルの制御と同時にゲート
電極7の下の絶縁膜8を薄膜化することにより単位面積
当りの容量を増加させると、設計あるいはプロセス上の
自由度を増すことはできるが、絶縁膜8を薄膜化させた
場合、次のような新たな幾つかの問題が生じる。
【0011】VCCDの駆動パルスは、一般にVCCD
を空乏化させて暗電流を抑制するためにローレベルはピ
ンニング電圧以下とし、ミドルレベルはローレベル電圧
に所定のパルス振幅の電圧を加えている(この場合、V
CCDの転送ゲートの一部であるゲート電極7は読み出
しゲートを兼ねているため、読み出し電圧はハイレベル
とする。)。
【0012】絶縁膜8を薄膜化していくと、ピンニング
の開始電圧が高くなるため、ローレベル電圧を高くし、
ミドルレベル電圧もローレベル電圧の上昇分だけ高くす
る必要がある。それはパルス振幅を減少させると転送効
率が劣化するためである。ミドルレベル電圧を高くする
と、P型信号電荷読み出し領域9の電位が高くなるた
め、読み出し電圧の閾値が低くなり、ブルーミングが発
生しやすくなる。その結果、光電変換部の信号電荷蓄積
領域であるN型フォトダイオード3の容量が減少し、ダ
イナミックレンジが減少するという問題が発生する。
【0013】この問題を解決する方法としては、まず、
P型信号電荷読み出し領域9の不純物濃度を高くして読
み出し時の閾値電圧を高くすることが考えられるが、信
号電荷の生成と転送に無用である画素分離領域の占有面
積比率が増加することになり、デバイス特性は劣化す
る。
【0014】次に、P--型ウェル領域2に加える電圧
(バックバイアス、通常は0V)を低くすることによっ
てP型信号電荷読み出し領域9の電位を実質的に低く
し、これにより、読み出し時の閾値電圧を高くする方法
も考えられるが、バックバイアスを各画素に安定に供給
する必要があり、N型フォトダイオード3とP--型ウェ
ル領域2の接合部で発生する空乏層幅の増加によってニ
ー特性が劣化する。
【0015】また、アンプなどの周辺回路部がP--型ウ
ェル領域2と同一ウェル領域内に形成された場合は、動
作電圧の変更が必要となり、絶縁膜の薄膜化によって読
み出しゲート下のフリンジング電界が減少すると、特に
電子シャッター使用時の残像特性が劣化する。
【0016】さらに、絶縁膜の薄膜化による製造プロセ
ス上の問題点としては、ゲート電極7の形状を加工する
際にN型フォトダイオード3上に形成された電極材料を
除去するが、このときドライエッチング等のプラズマを
使用したエッチングを行なう場合、N型フォトダイオー
ド3上の絶縁膜8が薄く形成されていると、プラズマダ
メージによってN型フォトダイオード3において発生す
る暗電流が増加しやすくなる。
【0017】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るもので、残像および信号蓄積電荷容量の劣化を抑制
し、最大転送電荷容量を増大できる固体撮像装置および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電荷蓄積領域から電荷読み出し
領域に信号電荷を読み出すための第1ゲート電極の上側
に形成される第1絶縁膜の膜厚よりも、電荷読み出し領
域から電荷転送領域に信号電荷を転送するための第2ゲ
ート電極の上側に形成される第2絶縁膜の膜厚を薄く設
定するものである。
【0019】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、第1導電型の半導体基板の表面に第2導電型のウェ
ル領域が形成され、該ウェル領域に、光が入射すると信
号電荷が蓄積される第1導電型の電荷蓄積領域と、該電
荷蓄積領域に蓄積された信号電荷が読み出される第2導
電型の電荷読み出し領域と、該電荷読み出し領域に読み
出された信号電荷が転送される第1導電型の電荷転送領
域とがそれぞれ形成され、上記電荷蓄積領域から上記電
荷読み出し領域に信号電荷を読み出すための第1ゲート
電極が上記電荷読み出し領域の上側に第1絶縁膜を介し
て形成され、上記電荷読み出し領域から上記電荷転送領
域に信号電荷を転送するための第2ゲート電極が上記電
荷転送領域の上側に第2絶縁膜を介して形成され、上記
第1ゲート電極と上記第2ゲート電極とが一体に形成さ
れている固体撮像装置を前提とし、上記第2絶縁膜は上
記第1絶縁膜と一体に形成されていると共に上記第2絶
縁膜の膜厚は上記第1絶縁膜の膜厚よりも薄く設定され
ている構成とするものである。
【0020】請求項2の発明は、電荷蓄積領域から電荷
読み出し領域に信号電荷を読み出すための第1ゲート電
極の上側に形成される第1絶縁膜の膜厚よりも、電荷読
み出し領域から電荷転送領域に信号電荷を転送するため
の第2ゲート電極の上側に形成される第2絶縁膜の膜厚
を薄く設定すると共に、第1絶縁膜における第2絶縁部
側に、該第2絶縁膜から離れるにつれて膜厚が次第に厚
くなる傾斜部を設けることにより、ゲート電極及び遮光
膜のカバレージを改善するものである。
【0021】具体的に請求項2の発明が講じた解決手段
は、請求項1と同様の固体撮像装置を前提とし、上記第
1絶縁膜は、上記第2絶縁膜に連続して設けられ該第2
絶縁膜から離れるにつれて膜厚が次第に厚くなる膜厚傾
斜絶縁部と、該膜厚傾斜絶縁部における上記第2絶縁膜
の反対側に連続して設けられ上記第2絶縁膜よりも厚い
均一な膜厚を有する厚膜絶縁部とからなる構成である。
【0022】請求項3の発明は、請求項1及び2の発明
に係る固体撮像装置を製造する方法であって、第1導電
型の半導体基板の表面に第2導電型のウェル領域を形成
する工程と、該ウェル領域に、光が入射すると信号電荷
が蓄積される第1導電型の電荷蓄積領域と、該電荷蓄積
領域に蓄積された信号電荷が読み出される第2導電型の
電荷読み出し領域と、該電荷読み出し領域に読み出され
た信号電荷が転送される第1導電型の電荷転送領域とを
それぞれ形成する工程と、上記電荷読み出し領域の上側
に第1絶縁膜を形成する工程と、該第1絶縁膜の上側に
上記電荷蓄積領域から上記電荷読み出し領域に信号電荷
を読み出すための第1ゲート電極を形成する工程と、上
記電荷転送領域の上側に第2絶縁膜を上記第1絶縁膜と
一体に形成する工程と、該第2絶縁膜の上側に上記電荷
読み出し領域から上記電荷転送領域に信号電荷を転送す
るための第2ゲート電極を上記第1ゲート電極と一体に
形成する工程とを有する固体撮像装置の製造方法を前提
とし、上記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を形成する工
程は、上記ウェル領域の上に全面に亘って絶縁膜を形成
した後、該絶縁膜の上に上記電荷転送領域と対応する部
位に開口部を有する上記電荷転送領域を形成するための
レジストマスクを形成し、その後、該レジストマスクを
用いて上記絶縁膜における上記電荷転送領域の上側部分
をエッチングすることにより上記絶縁膜における上記電
荷転送領域の上側部分を他の部分よりも薄くする工程で
ある構成とするものである。
【0023】
【作用】請求項1の構成により、電荷読み出し領域から
電荷転送領域に信号電荷を転送するための第2ゲート電
極の上側に形成される第2絶縁膜の膜厚は、電荷蓄積領
域から電荷読み出し領域に信号電荷を読み出すための第
1ゲート電極の上側に形成される第1絶縁膜の膜厚より
も薄く設定されているため、VCCDの容量を増加させ
ることが可能になり、また、フリンジング電界及び残像
の劣化を抑制することが可能になると共に、閾値電圧の
低下を抑制することができるためブルーミングによるN
型フォトダイオードの信号電荷蓄積容量の低下を防ぐこ
とが可能になる。
【0024】請求項2の構成により、第1絶縁膜には、
第2絶縁膜に連続し該第2絶縁膜から離れるにつれて膜
厚が次第に厚くなる膜厚傾斜絶縁部が設けられているた
め、該第1絶縁膜の上に形成される第1ゲート電極及び
該第1ゲート電極の上に形成される遮光膜における電荷
読み出し領域の上側の部分を傾斜した形状に形成するこ
とができる。
【0025】請求項3の構成により、ウェル領域の上に
全面に亘って絶縁膜を形成した後、該絶縁膜の上に電荷
転送領域と対応する部位に開口部を有する電荷転送領域
形成用のレジストマスクを形成し、その後、該レジスト
マスクを用いて絶縁膜における電荷転送領域の上側部分
をエッチングすることにより絶縁膜における電荷転送領
域の上側部分を他の部分よりも薄く形成する工程を有し
ているため、第2ゲート電極の上側に形成される第2絶
縁膜の膜厚を、電荷蓄積領域から電荷読み出し領域に信
号電荷を読み出すための第1ゲート電極の上側に形成さ
れる第1絶縁膜の膜厚よりも薄くすることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1実施例及び第2実施例を
図1及び図2を参照しながら説明する。
【0027】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
に係る固体撮像装置の要部断面図であって、同図におい
て、1は第1導電型の半導体基板としてのN- 型シリコ
ン基板、2はN- 型シリコン基板1上に形成された第2
導電型のP--型ウェル領域、3はP--型ウェル領域2上
に形成された第1導電型の電荷蓄積領域としてのN型フ
ォトダイオードであって、該N型フォトダイオード3は
--型ウェル領域2と共に光電変換装置(PN接合フォ
トダイオード)を構成する。また、同図において、4は
N型フォトダイオード3上に形成された暗電流抑制のた
めのP++型埋め込み領域、5はP--型ウェル領域2上に
形成されたスミアを抑制するためのP- 型領域、6はP
- 型領域5上に形成されたN型埋め込み領域であって、
- 型領域5及びN型埋め込み領域6によって垂直CC
Dの電荷転送領域が構成されている。また、同図におい
て、9はP- 型領域5上に形成された電荷読み出し領域
としてのP型信号電荷読み出し領域、10はP--型ウェ
ル領域2上に形成されたP+ 領域からなるチャネルスト
ッパ、11はアルミニウム等からなる遮光膜である。
【0028】また、同図において、7はポリシリコン膜
などからなるゲート電極であって、該ゲート電極7は、
P型信号電荷読み出し領域9の上側に絶縁膜12を介し
て形成されN型フォトダイオード3からP型信号電荷読
み出し領域9に信号電荷を読み出すための第1ゲート電
極7aと、N型埋め込み領域6の上側に絶縁膜12を介
して形成されP型信号電荷読み出し領域9からN型埋め
込み領域6に信号電荷を転送するための第2ゲート電極
7bとからなり、第2ゲート電極7bが第1ゲート電極
7aよりも下方に膨出した断面ハット状に形成されてい
る。
【0029】また、絶縁膜12は、N型埋め込み領域6
の上側に形成される第2絶縁膜としての膜厚が薄い薄膜
絶縁部12aと、N型埋め込み領域6以外の領域の上側
に形成される第1絶縁膜としての膜厚が厚い厚膜絶縁部
12bとからなる。
【0030】絶縁膜12が上記のような構造に形成され
ているため、絶縁膜12の薄膜絶縁部12aによってV
CCDの容量を増加させることができ、また、絶縁膜1
2の厚膜絶縁部12bによってフリンジング電界及び残
像の劣化を抑制することができると共に、閾値電圧の低
下を抑制することができるためブルーミングによるN型
フォトダイオード3の信号電荷蓄積容量の低下を防ぐこ
とができる。
【0031】上記のような構造の絶縁膜12は次のよう
にして得ることができる。すなわち、絶縁膜を厚膜絶縁
部12bと同厚の均一の厚さに成長させた後、N型埋め
込み領域6を形成するためのマスクを使用してN型埋め
込み領域6の上側部分を選択的に所定の膜厚だけエッチ
ングすることにより、薄膜絶縁部12aを形成する。そ
の後、薄膜絶縁部12aと厚膜絶縁部12bとからなる
絶縁膜12の上に略均一の厚さを有し断面ハット状のゲ
ート電極7を形成する。
【0032】このように、N型埋め込み領域6の形成工
程と絶縁膜12における薄膜絶縁部12aのエッチング
工程とを同一マスクを用いて行なうことにより、N型埋
め込み領域6と薄膜絶縁部12aとを互いに位置ズレす
ることなく形成できるが、ゲート電極7の形状加工をド
ライエッチングによって行なった場合、N型フォトダイ
オード3の上側には厚膜絶縁部12bが形成されている
ため、プラズマダメージによってN型フォトダイオード
3に発生する暗電流を抑制できる。
【0033】また、ゲート電極7の下側において薄膜絶
縁部12aが形成されているのは、N型埋め込み領域6
の上側のみであるため、VCCDのN型埋め込み領域6
以外の領域では配線容量を低減でき、さらにVCCDの
駆動時には基板界面に印加される電圧を抑制して、経時
変化による特性の劣化を防止することができる。
【0034】尚、上記のような構造の絶縁膜12は、マ
スクを除去した後に新たに絶縁膜を成長させることによ
り厚膜絶縁部12bを形成してもよいし、例えば砒素原
子を不純物とするイオン注入によってN型埋め込み領域
6を形成する際のノックオン防止のために、絶縁膜12
を異なる材料(例えば、熱酸化膜とシリコンナイトライ
ド)によって多層構造に形成した後、薄膜絶縁部12a
を形成するべき領域の上側の層をすべて取り除いてもよ
い、。
【0035】(実施例2)図2は本発明の第2実施例に
係る固体撮像装置の要部断面図である。
【0036】尚、本第2実施例においては、半導体基板
1、P--型ウェル領域2、N型フォトダイオード3、P
++型埋め込み領域4、P- 型領域5、N型埋め込み領域
6、P型信号電荷読み出し領域9、チャネルストッパ1
0及び遮光膜11については、第1実施例と共通である
ため、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略す
る。
【0037】本第2実施例の特徴として、図1に示すよ
うに、ゲート電極7は、P型信号電荷読み出し領域9の
上側に絶縁膜13を介して形成されN型フォトダイオー
ド3からP型信号電荷読み出し領域9に信号電荷を読み
出すための第1ゲート電極7aと、N型埋め込み領域6
の上側に絶縁膜13を介して形成されP型信号電荷読み
出し領域9からN型埋め込み領域6に信号電荷を転送す
るための第2ゲート電極7bとからなり、第2ゲート電
極7bが第1ゲート電極7aよりも下方に皿状に膨出し
た形状に形成されている。つまり第1ゲート電極7aは
第2ゲート電極7bから離れるにつれて上方に向かう傾
斜部7cと該傾斜部7cから水平に延びる水平部7dと
からなる。
【0038】絶縁膜13は、N型埋め込み領域6の上側
に形成される膜厚が薄い薄膜絶縁部13aと、P型信号
電荷読み出し領域9と第2ゲート電極7bの傾斜部7c
との間に形成され薄膜絶縁部13aから離れるにつれて
膜厚が厚くなる膜厚傾斜絶縁部13bと、N型埋め込み
領域6及びP型信号電荷読み出し領域9以外の部分の上
側に形成される膜厚が厚い厚膜絶縁部13cとからな
る。
【0039】このように膜厚傾斜絶縁部13bをP型読
み出し領域9の上に形成することにより、読み出しゲー
トである第2ゲート電極7b下におけるフリンジング電
界を増加して、残像を抑制することができる。また、こ
のような膜厚傾斜絶縁部13bを設けることにより、ゲ
ート電極7及び遮光膜11のカバレージを改善すること
ができる。
【0040】このような構造の絶縁膜13は、上述した
第1実施例においてエッチングを行なう際に、適当な等
方性のあるエッチングを行なうことによって形成され、
またP型読み出し領域9の上に形成された膜厚傾斜絶縁
部13bは、P型読み出し領域9を形成するマスク位置
を変動することによっても得られる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る固体撮像装置によると、電荷転送領域の上側に形成
される第2絶縁膜の膜厚を、電荷読み出し領域の上側に
形成される第1絶縁膜の膜厚よりも薄く設定したため、
VCCDの容量を増加させることが可能になり、また、
フリンジング電界及び残像の劣化を抑制することが可能
になると共に閾値電圧の低下を抑制することができるた
めブルーミングによるN型フォトダイオードの信号電荷
蓄積容量の低下を防ぐことが可能になる。
【0042】このため、請求項1の発明によると、残像
および信号蓄積電荷容量の劣化を抑制し、最大転送電荷
容量を増大することができる。
【0043】請求項2の発明に係る固体撮像装置による
と、第1絶縁膜に、第2絶縁膜に連続し該第2絶縁膜か
ら離れるにつれて膜厚が次第に厚くなる膜厚傾斜絶縁部
を設けたため、第1ゲート電極及び遮光膜における電荷
読み出し領域の上側部分を傾斜状に形成することができ
るので、請求項1の発明の効果に加えて、ゲート電極及
び遮光膜のカバレッジを改善することができる。
【0044】請求項3の発明に係る固体撮像装置の製造
方法によると、ウェル領域の上に全面に亘って絶縁膜を
形成した後、該絶縁膜の上に電荷転送領域と対応する部
位に開口部を有する電荷転送領域形成用のレジストマス
クを形成し、その後、該レジストマスクを用いて絶縁膜
における電荷転送領域の上側部分をエッチングすること
により絶縁膜における電荷転送領域の上側部分を他の部
分よりも薄く形成する工程を有しているため、第2ゲー
ト電極の上側に形成される第2絶縁膜の膜厚を、電荷蓄
積領域から電荷読み出し領域に信号電荷を読み出すため
の第1ゲート電極の上側に形成される第1絶縁膜の膜厚
よりも薄くすることができ、請求項1及び2の発明に係
る固体撮像装置を簡易且つ確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る固体撮像装置の要部
の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る固体撮像装置の要部
の断面図である。
【図3】従来のインターライン型固体撮像装置の要部の
断面図である。
【符号の説明】
1 N- 型シリコン基板(第1導電型の半導体基板) 2 P--型ウェル領域(第2導電型のウェル領域) 3 N型フォトダイオード(第1導電型の電荷蓄積領
域) 4 P++型埋め込み領域 5 垂直CCDのP- 型ウェル領域 6 垂直CCDのN型埋め込み領域(第1導電型の電荷
転送領域) 7 ゲート電極 7a 第1ゲート電極 7b 第2ゲート電極 7c 傾斜部 7d 水平部 8 絶縁膜 9 P型読み出し領域(第2導電型の電荷読み出し領
域) 10 P+ 型チャネルストッパ(第2導電型のチャネル
ストッパ) 11 遮光膜 12 絶縁膜 12a 薄膜絶縁部 12b 厚膜絶縁部 13 絶縁膜 13a 薄膜絶縁部 13b 膜厚傾斜絶縁部 13c 厚膜絶縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の表面に第2導
    電型のウェル領域が形成され、該ウェル領域に、光が入
    射すると信号電荷が蓄積される第1導電型の電荷蓄積領
    域と、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷が読み出さ
    れる第2導電型の電荷読み出し領域と、該電荷読み出し
    領域に読み出された信号電荷が転送される第1導電型の
    電荷転送領域とがそれぞれ形成され、上記電荷蓄積領域
    から上記電荷読み出し領域に信号電荷を読み出すための
    第1ゲート電極が上記電荷読み出し領域の上側に第1絶
    縁膜を介して形成され、上記電荷読み出し領域から上記
    電荷転送領域に信号電荷を転送するための第2ゲート電
    極が上記電荷転送領域の上側に第2絶縁膜を介して形成
    され、上記第1ゲート電極と上記第2ゲート電極とが一
    体に形成されている固体撮像装置において、上記第2絶
    縁膜は上記第1絶縁膜と一体に形成されていると共に上
    記第2絶縁膜の膜厚は上記第1絶縁膜の膜厚よりも薄く
    設定されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板の表面に第2導
    電型のウェル領域が形成され、該ウェル領域に、光が入
    射すると信号電荷が蓄積される第1導電型の電荷蓄積領
    域と、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷が読み出さ
    れる第2導電型の電荷読み出し領域と、該電荷読み出し
    領域に読み出された信号電荷が転送される第1導電型の
    電荷転送領域とがそれぞれ形成され、上記電荷蓄積領域
    から上記電荷読み出し領域に信号電荷を読み出すための
    第1ゲート電極が上記電荷読み出し領域の上に第1絶縁
    膜を介して形成され、上記電荷読み出し領域から上記電
    荷転送領域に信号電荷を転送するための第2ゲート電極
    が上記電荷転送領域の上に第2絶縁膜を介して形成さ
    れ、上記第1ゲート電極と上記第2ゲート電極とが一体
    に形成されている固体撮像装置において、上記第1絶縁
    膜は、上記第2絶縁膜に連続して設けられ該第2絶縁膜
    から離れるにつれて膜厚が次第に厚くなる膜厚傾斜絶縁
    部と、該膜厚傾斜絶縁部における上記第2絶縁膜の反対
    側に連続して設けられ上記第2絶縁膜よりも厚い均一な
    膜厚を有する厚膜絶縁部とからなることを特徴とする固
    体撮像装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板の表面に第2導
    電型のウェル領域を形成する工程と、該ウェル領域に、
    光が入射すると信号電荷が蓄積される第1導電型の電荷
    蓄積領域と、該電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷が読
    み出される第2導電型の電荷読み出し領域と、該電荷読
    み出し領域に読み出された信号電荷が転送される第1導
    電型の電荷転送領域とをそれぞれ形成する工程と、上記
    電荷読み出し領域の上側に第1絶縁膜を形成する工程
    と、該第1絶縁膜の上側に上記電荷蓄積領域から上記電
    荷読み出し領域に信号電荷を読み出すための第1ゲート
    電極を形成する工程と、上記電荷転送領域の上側に第2
    絶縁膜を上記第1絶縁膜と一体に形成する工程と、該第
    2絶縁膜の上側に上記電荷読み出し領域から上記電荷転
    送領域に信号電荷を転送するための第2ゲート電極を上
    記第1ゲート電極と一体に形成する工程とを有する固体
    撮像装置の製造方法において、上記第1の絶縁膜及び第
    2の絶縁膜を形成する工程は、上記ウェル領域の上に全
    面に亘って絶縁膜を形成した後、該絶縁膜の上に上記電
    荷転送領域と対応する部位に開口部を有する上記電荷転
    送領域を形成するためのレジストマスクを形成し、その
    後、該レジストマスクを用いて上記絶縁膜における上記
    電荷転送領域の上側部分をエッチングすることにより上
    記絶縁膜における上記電荷転送領域の上側部分を他の部
    分よりも薄くする工程であることを特徴とする固体撮像
    装置の製造方法。
JP4239640A 1992-09-08 1992-09-08 固体撮像装置およびその製造方法 Withdrawn JPH0689995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4239640A JPH0689995A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 固体撮像装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4239640A JPH0689995A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 固体撮像装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0689995A true JPH0689995A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17047724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4239640A Withdrawn JPH0689995A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 固体撮像装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0689995A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6362019B1 (en) * 1998-04-22 2002-03-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid-state imaging device and manufacturing method therefor
US7061030B2 (en) 2003-09-04 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device, a manufacturing method thereof, and a camera

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6362019B1 (en) * 1998-04-22 2002-03-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid-state imaging device and manufacturing method therefor
US7061030B2 (en) 2003-09-04 2006-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device, a manufacturing method thereof, and a camera
US7411229B2 (en) 2003-09-04 2008-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device, a manufacturing method thereof, and a camera
CN100452413C (zh) * 2003-09-04 2009-01-14 松下电器产业株式会社 半导体器件、其制造方法及摄影机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2499325C2 (ru) Твердотельный датчик изображения, способ его изготовления и аппарат для съемки
US9620545B2 (en) Solid-state image pickup device and method for producing the same
JP3899236B2 (ja) イメージセンサの製造方法
US11374047B2 (en) Image sensor
US20030057431A1 (en) Light-receiving element and photoelectric conversion device
US11894401B2 (en) Pixel device layout to reduce pixel noise
JPH07161958A (ja) 固体撮像装置
US20060270096A1 (en) Isolation process and structure for CMOS imagers
KR980012585A (ko) 수직형 전달게이트를 가지는 전하결합형 고체촬상소자 및 그 제조방법
JP2007525003A (ja) イメージ・センサにおけるゲートの仕事関数の調整方法
TW202203445A (zh) 增加有效通道寬度之電晶體
US20230207587A1 (en) Transistors having increased effective channel width
JPH08250697A (ja) 増幅型光電変換素子及びそれを用いた増幅型固体撮像装置
US9887234B2 (en) CMOS image sensor and method for forming the same
US5041392A (en) Method for making solid state image sensing device
JP2008535204A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP3252804B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法
KR20050039167A (ko) 시모스 이미지센서 및 그 제조 방법
JPH0689995A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP3105781B2 (ja) 固体撮像装置
KR100813800B1 (ko) 암전류 특성과 전하저장능력을 향상시킨 이미지센서 및 그제조방법
JP4277572B2 (ja) 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法
WO2023112729A1 (ja) 半導体装置及び電子機器
JP2003347537A (ja) 固体撮像素子
JPH1126745A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130