JPH0689426B2 - ニツケル基合金 - Google Patents
ニツケル基合金Info
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- JPH0689426B2 JPH0689426B2 JP60147652A JP14765285A JPH0689426B2 JP H0689426 B2 JPH0689426 B2 JP H0689426B2 JP 60147652 A JP60147652 A JP 60147652A JP 14765285 A JP14765285 A JP 14765285A JP H0689426 B2 JPH0689426 B2 JP H0689426B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は高クロム、高ニッケル基の合金に係り、特に耐
食性が高くかつ良好な溶接性を有し、溶接材料として好
適な合金に関する。
食性が高くかつ良好な溶接性を有し、溶接材料として好
適な合金に関する。
〈従来の技術及びその問題点〉 最近、酸化性の強い環境にさらされる機器の構造部材と
して、高クロムのニッケル基合金であるインコネル690
(インコ社の商品名、30Cr−60Ni系)の適用性に関する
研究が行われている。しかし、この690合金の母材と同
等の高クロム高ニッケル基の溶接材料はJIS、ASTM(Ame
rican Society for Testing and Mate-lial)アメリカ
材料試験協会規格)等、各国の規格にはなく従って市販
も行われていない。
して、高クロムのニッケル基合金であるインコネル690
(インコ社の商品名、30Cr−60Ni系)の適用性に関する
研究が行われている。しかし、この690合金の母材と同
等の高クロム高ニッケル基の溶接材料はJIS、ASTM(Ame
rican Society for Testing and Mate-lial)アメリカ
材料試験協会規格)等、各国の規格にはなく従って市販
も行われていない。
したがって、690合金により制作された管、板材などは
種々存在するので、これら管、板材を母材として溶接を
行う場合にはこの母材よりも低クロム量の溶接材料を用
いて溶接を行うことになる。例えば、14〜22%クロムの
ニッケル基合金を溶接材料として使用した場合、一般的
な腐食の考え方からすると、腐食環境にさらされる面積
の狭い溶接金属部が低クロム量であるため、アノードと
なり、反対に面積の広い母材側はカソードとなって、い
わゆるガルバニック腐食を生じることになる。このた
め、690合金を母材とする溶接を行う場合には、溶接材
料はこの母材と同等のクロム量を有する材料とすること
が望まれる。
種々存在するので、これら管、板材を母材として溶接を
行う場合にはこの母材よりも低クロム量の溶接材料を用
いて溶接を行うことになる。例えば、14〜22%クロムの
ニッケル基合金を溶接材料として使用した場合、一般的
な腐食の考え方からすると、腐食環境にさらされる面積
の狭い溶接金属部が低クロム量であるため、アノードと
なり、反対に面積の広い母材側はカソードとなって、い
わゆるガルバニック腐食を生じることになる。このた
め、690合金を母材とする溶接を行う場合には、溶接材
料はこの母材と同等のクロム量を有する材料とすること
が望まれる。
第2図は、クロム量が10〜30%の溶接金属についてのJI
S規格に基づく腐食試験(硫酸・硫酸第二鉄腐食試験)
による腐食減量を調べたものである。この図から明らか
なように、30%クロムにすることにより、耐食性が向上
することがわかる。しかし、690合金の成分を有する溶
接金属には大きな問題がある。
S規格に基づく腐食試験(硫酸・硫酸第二鉄腐食試験)
による腐食減量を調べたものである。この図から明らか
なように、30%クロムにすることにより、耐食性が向上
することがわかる。しかし、690合金の成分を有する溶
接金属には大きな問題がある。
第3図はインコネル690の成分の肉盛溶接金属1を有す
る低合金鋼の管板2に、インコネル690の管1aを、やは
りインコネル690から成る溶接材料でシール溶接4を行
った状態の断面図である。また第4図は反応圧力容器の
部分断面図であり、低合金鋼5にインコネル690の溶接
材料で施工した肉盛溶接部6を有する構造となってい
る。
る低合金鋼の管板2に、インコネル690の管1aを、やは
りインコネル690から成る溶接材料でシール溶接4を行
った状態の断面図である。また第4図は反応圧力容器の
部分断面図であり、低合金鋼5にインコネル690の溶接
材料で施工した肉盛溶接部6を有する構造となってい
る。
以上の構造において、インコネル690は母材としての研
究において次の点が明らかになっている。すなわち、こ
のインコネル690は安定化熱処理しなければ結晶粒界に
おいて鋭敏化し、耐応力腐食割れ性が低下する〔Nucler
Tecnology55,(1981)P.436〕。例えば、インコネル69
0の母材では750℃で安定化熱処理をするのが良いとされ
ている。従って、第3図、第4図の構造部材において、
インコネル690の溶接金属も溶接のままの条件または、6
00℃前後での応力除去の焼鈍を行った条件では、耐応力
腐食割れ性の問題が残る。従って上記の構造物に対して
約750℃で安定化熱処理う行う必要がある。しかしなが
ら、750℃でこの構造物を熱処理した場合、低合金鋼の
管板2または反応圧力容器5の衝撃特性の低下や、安定
化熱処理施工中の構造物の変形という新しい問題が生じ
る。従って、安定化熱処理を施さないで構造物を制作す
るのが好ましい。
究において次の点が明らかになっている。すなわち、こ
のインコネル690は安定化熱処理しなければ結晶粒界に
おいて鋭敏化し、耐応力腐食割れ性が低下する〔Nucler
Tecnology55,(1981)P.436〕。例えば、インコネル69
0の母材では750℃で安定化熱処理をするのが良いとされ
ている。従って、第3図、第4図の構造部材において、
インコネル690の溶接金属も溶接のままの条件または、6
00℃前後での応力除去の焼鈍を行った条件では、耐応力
腐食割れ性の問題が残る。従って上記の構造物に対して
約750℃で安定化熱処理う行う必要がある。しかしなが
ら、750℃でこの構造物を熱処理した場合、低合金鋼の
管板2または反応圧力容器5の衝撃特性の低下や、安定
化熱処理施工中の構造物の変形という新しい問題が生じ
る。従って、安定化熱処理を施さないで構造物を制作す
るのが好ましい。
このよう問題点を解決するものとして、特開昭59−5655
7、特公昭58−48623がある。これらは、インコネル690
の母材に安定化元素としてNbを添加し、NbCを形成さ
せ、いわゆる化学成分の面から安定化効果を図ることを
基本とするものである。第6図はこれら二つの技術の各
々についてその成分として、耐食性に優れるNb量とC量
の分布状態を示したものである。
7、特公昭58−48623がある。これらは、インコネル690
の母材に安定化元素としてNbを添加し、NbCを形成さ
せ、いわゆる化学成分の面から安定化効果を図ることを
基本とするものである。第6図はこれら二つの技術の各
々についてその成分として、耐食性に優れるNb量とC量
の分布状態を示したものである。
図中、Aの斜線域は特公昭58−48623について、また、
Bの斜線域は特開昭59−56557についての成分の分布状
態を示す。
Bの斜線域は特開昭59−56557についての成分の分布状
態を示す。
しかし、これらの技術内容に示されたNb含有のインコネ
ル690の溶接金属を制作しても、溶接性や粒界型応力腐
食割れ性に問題がある。すなわち、溶接金属は母材と異
なって、構造物を溶接する際に心線またはワイヤを溶着
するので、母材の希釈や、フラックスの影響により、粒
界への不純物としてS等が混入することがある。Sは結
晶粒界へ偏析すると、金属結合力を低下させ、粒界型の
応力腐食割れが発生する原因となる。このSを取り除く
方法の一つとして、Mnを利用するのが有効であり、具体
的にはMnSとして結晶粒内および粒界にSを閉じ込める
ことが可能である。ところが、これらの開示技術に示さ
れたNb含有の690合金の量は第7図に示す如く、上記問
題を解決するためにはその含有量があまりにも少ない。
このため適正なMnの量を有する溶接材料が望まれてい
る。
ル690の溶接金属を制作しても、溶接性や粒界型応力腐
食割れ性に問題がある。すなわち、溶接金属は母材と異
なって、構造物を溶接する際に心線またはワイヤを溶着
するので、母材の希釈や、フラックスの影響により、粒
界への不純物としてS等が混入することがある。Sは結
晶粒界へ偏析すると、金属結合力を低下させ、粒界型の
応力腐食割れが発生する原因となる。このSを取り除く
方法の一つとして、Mnを利用するのが有効であり、具体
的にはMnSとして結晶粒内および粒界にSを閉じ込める
ことが可能である。ところが、これらの開示技術に示さ
れたNb含有の690合金の量は第7図に示す如く、上記問
題を解決するためにはその含有量があまりにも少ない。
このため適正なMnの量を有する溶接材料が望まれてい
る。
〈本発明の目的〉 本発明は上述の問題点に鑑み構成したものであり、安定
化熱処理を不要とし、不純物たるSによる耐食性の低下
や、溶接性の低下等を防止した高クロム高ニッケル基合
金を提供することを目的とする。
化熱処理を不要とし、不純物たるSによる耐食性の低下
や、溶接性の低下等を防止した高クロム高ニッケル基合
金を提供することを目的とする。
〈本発明の概略〉 要するに、本発明は重量パーセントで、Mn2.1〜4.1%、
Cr26〜39%、Nb1.5〜3.9%、C0.06%以下、Fe25%以
下、Mo5%以下、S0.08%以下、P0.10%以下、Si1.0%以
下、Cu0.5%以下、Ti0.5%以下、Ni50%以上から成るこ
とを特徴とするものである。
Cr26〜39%、Nb1.5〜3.9%、C0.06%以下、Fe25%以
下、Mo5%以下、S0.08%以下、P0.10%以下、Si1.0%以
下、Cu0.5%以下、Ti0.5%以下、Ni50%以上から成るこ
とを特徴とするものである。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例につき図面を参考に具体的に説明
する。
する。
第10図として示す図表はインコネル690系の従来合金の
成分と、本発明合金の成分との比較をしたものである
(材料No.11〜14が本発明合金である)。また第8図はN
b含有インコネル690の母材にX型開先をとって、板の両
側から溶接した試験材において、JIS規格(JIS Z2240)
に従って曲げ試験を行った結果を示す。図示したものは
溶接金属のNb量とMn量の関係において、試験片について
の欠陥発生の有無を調べたものである。試験片の熱処理
条件は630℃で10時間である。図中○は無欠陥を示し、
×は微小溶接割れを示す。この図から明らかなように、
溶接性に優れるためにはNb量とMn量を適正にすることが
必要であることがわかる。割れ原因の調査の結果、Mnが
2.1〜4.1%の範囲でかつNbば1.5〜3.9%の範囲のものは
無欠陥であるが、その範囲外のものは微小溶接割れがあ
り、特にMnが1%以下のものはその量が少ないため不純
物であるSの粒界偏析が生じ、これが原因となって割れ
が生じたものと考えられる。
成分と、本発明合金の成分との比較をしたものである
(材料No.11〜14が本発明合金である)。また第8図はN
b含有インコネル690の母材にX型開先をとって、板の両
側から溶接した試験材において、JIS規格(JIS Z2240)
に従って曲げ試験を行った結果を示す。図示したものは
溶接金属のNb量とMn量の関係において、試験片について
の欠陥発生の有無を調べたものである。試験片の熱処理
条件は630℃で10時間である。図中○は無欠陥を示し、
×は微小溶接割れを示す。この図から明らかなように、
溶接性に優れるためにはNb量とMn量を適正にすることが
必要であることがわかる。割れ原因の調査の結果、Mnが
2.1〜4.1%の範囲でかつNbば1.5〜3.9%の範囲のものは
無欠陥であるが、その範囲外のものは微小溶接割れがあ
り、特にMnが1%以下のものはその量が少ないため不純
物であるSの粒界偏析が生じ、これが原因となって割れ
が生じたものと考えられる。
第10図において、材料No.11〜14は本発明の実施例たる
溶接金属の成分を示し、それ以外は従来合金の成分を示
す。ここで、材料No.11〜14で示す合金につき硫酸−硫
酸第2鉄腐食試験を行ったところ耐食性が極めて良好で
あった。第9図は本発明合金についての耐食性を評価し
た結果を示す。○印は健全であったもの、×は耐食性が
低下したものである。
溶接金属の成分を示し、それ以外は従来合金の成分を示
す。ここで、材料No.11〜14で示す合金につき硫酸−硫
酸第2鉄腐食試験を行ったところ耐食性が極めて良好で
あった。第9図は本発明合金についての耐食性を評価し
た結果を示す。○印は健全であったもの、×は耐食性が
低下したものである。
第1図は本発明合金特有の効果を示したものであり、イ
ンコネル690系の溶接金属の不純物Pと、Sに着目して
耐食性、溶接性を許容できる最大の含有量をまとめたも
のである。この図から明らかなように従来合金に比較し
て本発明合金では不純物P及びS量の許容量が高い。こ
れは溶接金属が母材の希釈や溶接フラックスから、不純
物が不可避的に多めに入っても問題がないことを示して
いる。以上の点から本発明の構成に到った。
ンコネル690系の溶接金属の不純物Pと、Sに着目して
耐食性、溶接性を許容できる最大の含有量をまとめたも
のである。この図から明らかなように従来合金に比較し
て本発明合金では不純物P及びS量の許容量が高い。こ
れは溶接金属が母材の希釈や溶接フラックスから、不純
物が不可避的に多めに入っても問題がないことを示して
いる。以上の点から本発明の構成に到った。
次に、本発明に付いての成分限定に付いて具体的に説明
する。
する。
Cは、その量が多いと溶接部の耐食性が低下する。この
耐食性の低下はNbを多く含有させることにより防止する
ことが可能である。
耐食性の低下はNbを多く含有させることにより防止する
ことが可能である。
Mnは不純物Sの粒界偏析を防止し、溶接性が耐粒界腐食
性を改善する為の不可欠の元素であるが、多過ぎるとMn
2Nbという脆い金属間化合物を結晶粒界で析出させるこ
とになるので、Mn量は2.1〜4.1%が適切である。
性を改善する為の不可欠の元素であるが、多過ぎるとMn
2Nbという脆い金属間化合物を結晶粒界で析出させるこ
とになるので、Mn量は2.1〜4.1%が適切である。
Pは多くなると耐粒界腐食性及び溶接性が低下するの
で、本発明においては最大0.10%とする。
で、本発明においては最大0.10%とする。
同様にSは多くなると、結晶粒界に偏析して溶接割れや
耐応力腐食割れ性低下の原因となるので、本発明におい
ては0.08%以下とする。ここで、本発明の如く高クロム
材(26〜39%Cr)とした状態においては、MnとNbの両方
を含有することによって、P、Sの溶解度を上昇させ、
この結果許容不純物に余裕が生じるという利点が生じ
る。
耐応力腐食割れ性低下の原因となるので、本発明におい
ては0.08%以下とする。ここで、本発明の如く高クロム
材(26〜39%Cr)とした状態においては、MnとNbの両方
を含有することによって、P、Sの溶解度を上昇させ、
この結果許容不純物に余裕が生じるという利点が生じ
る。
Crは、耐食性を得るためには不可欠の元素であり、Crが
24%以下であると耐食性が低下し、一方39%以上である
と高温強度が高くなり、生産性が低下するので、このCr
含有量は26〜39%の範囲にする。
24%以下であると耐食性が低下し、一方39%以上である
と高温強度が高くなり、生産性が低下するので、このCr
含有量は26〜39%の範囲にする。
Moは銅中のMoがMoO4 2-イオンとして溶液中に溶出しCl-
イオンに対する孔食電位を著しく上昇させ、実質的に孔
食の発生を防止すると考えられる。
イオンに対する孔食電位を著しく上昇させ、実質的に孔
食の発生を防止すると考えられる。
Feは25%よりも多いと塩化物環境における耐粒界応力腐
食割れ性が低下するので、含有量を25%以下とする。
食割れ性が低下するので、含有量を25%以下とする。
Nbは、耐粒界応力腐食性及び機械的強度の向上に寄与す
る元素であり、含有量が1.5%よりも少ないとこの耐粒
界応力腐食性及び機械的強度の向上がみられず、反対に
3.9%よりも多いと溶接性が低下するので、Nbの含有量
は1.5〜3.9%の範囲とする。
る元素であり、含有量が1.5%よりも少ないとこの耐粒
界応力腐食性及び機械的強度の向上がみられず、反対に
3.9%よりも多いと溶接性が低下するので、Nbの含有量
は1.5〜3.9%の範囲とする。
NbはまたMoと同様にNb2O5として不動態化を向上させ、
耐孔食性、耐隙間腐食性う与える元素であり、MoとNbの
両方を含有するとき特にCl-イオンの存在する条件下で
耐孔食性をあたえる。
耐孔食性、耐隙間腐食性う与える元素であり、MoとNbの
両方を含有するとき特にCl-イオンの存在する条件下で
耐孔食性をあたえる。
Tiは、脱酸剤として熱間加工工作の改善に寄与する元素
であり、特に、ブローホールの発生を抑止し、かつ溶接
熱影響部の耐蝕性の向上に寄与する元素である。
であり、特に、ブローホールの発生を抑止し、かつ溶接
熱影響部の耐蝕性の向上に寄与する元素である。
Cuは耐孔食性をたかめる元素であり、Nb+Mo+Cuの相乗
効果により、高価なMoの量を低減してCuを添加すること
により耐孔食性を向上させることができる。含有量の上
限は約2%であり、あまり多くすると粒界腐食特性の低
下をもたらす。
効果により、高価なMoの量を低減してCuを添加すること
により耐孔食性を向上させることができる。含有量の上
限は約2%であり、あまり多くすると粒界腐食特性の低
下をもたらす。
〈効果〉 本発明は以上の構成となっているので次の様な効果を発
揮することができる。
揮することができる。
すなわち、溶接後の安定化熱処理が不要であり、母材の
希釈があっても溶接性を向上させることができる。
希釈があっても溶接性を向上させることができる。
また、耐応力腐食割れ性を著しく高めることができる。
第1図は本発明合金と従来合金とのP及びS量の比較を
する線図、第2図は耐蝕性におけるクロム含有量の影響
を示す線図、第3図及び第4図は構造物におけるニッケ
ル基合金溶接金属の断面図、第5図はニッケル基合金溶
接金属の熱履歴を示す線図、第6図は従来技術における
ニオブ、炭素含有比率を示す図、第7図は第6図の技術
におけるマンガンとニオブの含有量を示す図、第8図は
溶接割れについてのマンガンとニオブの含有量の関係を
示す分布図、第9図は本発明合金の耐食性成分の条件を
示す分布図、第10図は本発明およびと従来技術の合金に
おける成分含有比率を示す図表である。 1a……肉盛溶接金属 4……シール溶接金属
する線図、第2図は耐蝕性におけるクロム含有量の影響
を示す線図、第3図及び第4図は構造物におけるニッケ
ル基合金溶接金属の断面図、第5図はニッケル基合金溶
接金属の熱履歴を示す線図、第6図は従来技術における
ニオブ、炭素含有比率を示す図、第7図は第6図の技術
におけるマンガンとニオブの含有量を示す図、第8図は
溶接割れについてのマンガンとニオブの含有量の関係を
示す分布図、第9図は本発明合金の耐食性成分の条件を
示す分布図、第10図は本発明およびと従来技術の合金に
おける成分含有比率を示す図表である。 1a……肉盛溶接金属 4……シール溶接金属
Claims (3)
- 【請求項1】重量パーセントで、Mn2.1〜4.1%、Cr26〜
39%、Nb1.5〜3.9%、C0.06%以下、Fe25%以下、Mo5%
以下、S0.08%以下、P0.10%以下、Si1.0%以下、Cu0.5
%以下、Ti0.5%以下、Ni50%以上から成ることを特徴
とする耐食性ならびに溶接性に優れたニッケル基合金。 - 【請求項2】前記合金を溶接心線とすることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項記載のニッケル基合金。 - 【請求項3】前記合金を溶接金属とすることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項記載のニッケル基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60147652A JPH0689426B2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 | ニツケル基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60147652A JPH0689426B2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 | ニツケル基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6210235A JPS6210235A (ja) | 1987-01-19 |
JPH0689426B2 true JPH0689426B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=15435190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60147652A Expired - Fee Related JPH0689426B2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 | ニツケル基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689426B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101252478B1 (ko) * | 2005-01-25 | 2013-04-10 | 헌팅턴 앨로이즈 코오포레이션 | 연성 딥 균열 저항성을 갖는 피복 용접봉 및 그로부터제조된 용접부 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6077916A (ja) * | 1983-10-05 | 1985-05-02 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 耐食性及び耐応力腐食割れ性に優れた合金鋼の製造方法 |
-
1985
- 1985-07-06 JP JP60147652A patent/JPH0689426B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6210235A (ja) | 1987-01-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |