JPH0689162B2 - フェノール樹脂の繊維含浸方法 - Google Patents
フェノール樹脂の繊維含浸方法Info
- Publication number
- JPH0689162B2 JPH0689162B2 JP1215761A JP21576189A JPH0689162B2 JP H0689162 B2 JPH0689162 B2 JP H0689162B2 JP 1215761 A JP1215761 A JP 1215761A JP 21576189 A JP21576189 A JP 21576189A JP H0689162 B2 JPH0689162 B2 JP H0689162B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenol resin
- resin
- liquid
- fibers
- impregnation method
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はフェノール樹脂の繊維含浸方法に関する。
従来、フェノール樹脂は、比較的高い難撚性を有し、従
ってこの性質を利用して建材などを製造することが広く
行なわれている。
ってこの性質を利用して建材などを製造することが広く
行なわれている。
ところで、フェノール樹脂による成形品はそのままでは
脆い性質を有し、特に発泡体にあってはその性質が顕著
となるため、ガラス繊維等補強繊維により補強すること
が一般に行われる。
脆い性質を有し、特に発泡体にあってはその性質が顕著
となるため、ガラス繊維等補強繊維により補強すること
が一般に行われる。
しかしながら、原料となる液状フェノール樹脂は、一般
に10P以上の高粘度であるため、ストランド化されたガ
ラス繊維内に均一に含浸させることは困難で、例え浸漬
時間を長くしても樹脂含浸状態に疎密ができやすく均一
な製品強度とし難いと言った問題があった。
に10P以上の高粘度であるため、ストランド化されたガ
ラス繊維内に均一に含浸させることは困難で、例え浸漬
時間を長くしても樹脂含浸状態に疎密ができやすく均一
な製品強度とし難いと言った問題があった。
この発明は上記問題点に鑑み、ストランド化された補強
繊維であっても、繊維の束内に十分に樹脂を行き渡ら
せ、もって強度に優れた成形品となし得るフェノール樹
脂の繊維含浸方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
繊維であっても、繊維の束内に十分に樹脂を行き渡ら
せ、もって強度に優れた成形品となし得るフェノール樹
脂の繊維含浸方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
即ち、この発明のフェノール樹脂の繊維含浸方法は微粉
末状フェノール樹脂をモノフィラメントに散布付着させ
て束ねて撚ることにより、微粉末状フェノール樹脂が繊
維間に介在する補強繊維ロービングを得、該補強繊維ロ
ービングを前記粉末状フェノール樹脂よりも反応性の高
い液状フェノール樹脂液中に浸漬し、該液状フェノール
樹脂でコーティングすることを特徴とするものである。
末状フェノール樹脂をモノフィラメントに散布付着させ
て束ねて撚ることにより、微粉末状フェノール樹脂が繊
維間に介在する補強繊維ロービングを得、該補強繊維ロ
ービングを前記粉末状フェノール樹脂よりも反応性の高
い液状フェノール樹脂液中に浸漬し、該液状フェノール
樹脂でコーティングすることを特徴とするものである。
この発明において、補強繊維に均一な樹脂含浸を行なう
にあたり、微粉末状と液状フェノール樹脂とを併用す
る。
にあたり、微粉末状と液状フェノール樹脂とを併用す
る。
即ち、ストランド化された補強繊維の繊維間には高粘度
の液状フェノール樹脂の浸透が困難なため、この繊維間
に予め前記液状フェノール樹脂より反応性の低い微粉末
フェノール樹脂を混入しておく。
の液状フェノール樹脂の浸透が困難なため、この繊維間
に予め前記液状フェノール樹脂より反応性の低い微粉末
フェノール樹脂を混入しておく。
そして、上記のように編成したストランドを粉末フェノ
ール樹脂より反応性の高い液状フェノール樹脂浴させ、
表面をコーティングする。
ール樹脂より反応性の高い液状フェノール樹脂浴させ、
表面をコーティングする。
従って、ストランドの内部には、粉末、表面には液状の
フェノール樹脂が実質的に存在することとなる。
フェノール樹脂が実質的に存在することとなる。
上記粉末と液状のフェノール樹脂の反応性を相互に異ら
せるのは、フェノール樹脂の加熱反応時、まず、外表面
から樹脂を硬化させ、次いで内部樹脂を硬化させるため
であって、これより内部樹脂の外部への漏出を防ぐため
である。
せるのは、フェノール樹脂の加熱反応時、まず、外表面
から樹脂を硬化させ、次いで内部樹脂を硬化させるため
であって、これより内部樹脂の外部への漏出を防ぐため
である。
上記実質的にフェノール樹脂を含浸させたストランド
は、そのまま成形工程へ送られ、金型などにより所定断
面形状の成形品に成形される。
は、そのまま成形工程へ送られ、金型などにより所定断
面形状の成形品に成形される。
次に、この発明の実施例を説明する。
200メッシュの微粉末フェノール樹脂をガラス繊維モノ
フィラメントにふりかけつつ、10本づつ束ねて、わずか
によりを与えてストランド化した。
フィラメントにふりかけつつ、10本づつ束ねて、わずか
によりを与えてストランド化した。
これを連続的に粘度10Pの液状フェノール樹脂槽へ引き
通し、コーティングを行ない、その後、ストランドを所
定本数束ねてイントルーダ金型へ送入し、加熱して成形
品を成形した。
通し、コーティングを行ない、その後、ストランドを所
定本数束ねてイントルーダ金型へ送入し、加熱して成形
品を成形した。
半径5mm、長さ1mの棒状の成形品につき、曲げ強度を測
定したところ、表1の結果となった。
定したところ、表1の結果となった。
なお、表1中比較例は高粘度液状フェノール樹脂に引き
通すだけの処理をした繊維を用いて成形したものであ
る。
通すだけの処理をした繊維を用いて成形したものであ
る。
〔効果〕 この発明は以上説明したように、含浸の困難な樹脂であ
ってもストランド化した補強繊維の繊維間に粉末状フェ
ノール樹脂を混在せしめたため、これら構成繊維間に充
分に樹脂が行き渡り、しかも内外樹脂の反応性に差をも
たせたため、内部樹脂の外部漏出も有効に防止され、も
って強度の均一な、かつ、強度に優れたFRPを成形でき
るなどの効果を有する。
ってもストランド化した補強繊維の繊維間に粉末状フェ
ノール樹脂を混在せしめたため、これら構成繊維間に充
分に樹脂が行き渡り、しかも内外樹脂の反応性に差をも
たせたため、内部樹脂の外部漏出も有効に防止され、も
って強度の均一な、かつ、強度に優れたFRPを成形でき
るなどの効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】微粉末状フェノール樹脂をモノフィラメン
トに散布付着させて束ねて撚ることにより、微粉末状フ
ェノール樹脂が繊維間に介在する補強繊維ロービングを
得、該補強繊維ロービングを前記粉末状フェノール樹脂
よりも反応性の高い液状フェノール樹脂液中に浸漬し、
該液状フェノール樹脂で前記補強繊維ロービング表面を
コーティングすることを特徴とするフェノール樹脂の繊
維含浸方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1215761A JPH0689162B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | フェノール樹脂の繊維含浸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1215761A JPH0689162B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | フェノール樹脂の繊維含浸方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0379637A JPH0379637A (ja) | 1991-04-04 |
JPH0689162B2 true JPH0689162B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=16677791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1215761A Expired - Lifetime JPH0689162B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | フェノール樹脂の繊維含浸方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689162B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0425556A (ja) * | 1990-05-21 | 1992-01-29 | Daiwa Taika Renga Senzoushiyo:Kk | 複合材料 |
US9557749B2 (en) | 2001-07-30 | 2017-01-31 | Dana Canada Corporation | Valves for bypass circuits in heat exchangers |
JP5694712B2 (ja) | 2010-09-10 | 2015-04-01 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | オイルクーラ |
CA2873462C (en) | 2012-05-31 | 2020-03-31 | Dana Canada Corporation | Heat exchanger assemblies with integrated valve |
-
1989
- 1989-08-21 JP JP1215761A patent/JPH0689162B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0379637A (ja) | 1991-04-04 |
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