JPH068852U - 差動遊星機構型無段変速機の操作荷重低減構造 - Google Patents

差動遊星機構型無段変速機の操作荷重低減構造

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JPH068852U
JPH068852U JP5383292U JP5383292U JPH068852U JP H068852 U JPH068852 U JP H068852U JP 5383292 U JP5383292 U JP 5383292U JP 5383292 U JP5383292 U JP 5383292U JP H068852 U JPH068852 U JP H068852U
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JP5383292U
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道一 吉田
東一 木科
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セイレイ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 差動遊星機構型無段変速機に発生する寄り癖
を低減させる。 〔構成〕 遊星配置した傘形コーン10の外周面に摺接
する変速リング16を支持軸24で支持して傘形コーン
10の外周面上裾部と頂部との間に亘って移動させるこ
とで変速する差動遊星機構型無段変速機において、変速
リング16の傘形コーン10との摩擦による支持軸24
に対する引張力に高速側に向かう分力を派生させるよう
支持軸24を傘形コーン10の外周面に対して傾けたこ
とを特徴とする差動遊星機構型無段変速機の操作荷重低
減構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、差動遊星機構型無段変速機の操作荷重低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊星配置した傘形コーンの外周面に変速リングを摺接させ、この変速リングを 支持軸で案内して傘形コーンの外周面上裾部から頂部にかけて移動させることで 低速から高速に変速する差動遊星機構型無段変速機がある。このような構造の無 段変速機の特徴は、伝動時、変速リングに低速側に戻ろうとする力が働くことで ある。これを寄り癖と称し、寄り癖は高速側ほど増大する性質を有する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って、変速リングを操作するときにはこの寄り癖を上回る力が必要であるか ら、高速側に変速するほど大きな操作荷重を要する。一方で、変速リングをその 位置に止め置くにはこの寄り癖を封殺しなければならないから、何らかの保持手 段も必要となる。このため、油圧力等を利用したりしているが、そうすると、構 造が複雑になり、コストも高くなる。 本考案は、このような課題を解決するものであり、傘形コーンから変速リング にかかる伝動力をこの寄り癖を低減させるように利用したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本考案は、遊星配置した傘形コーンの外周面に摺接する変速 リングを支持軸で支持して傘形コーンの外周面上裾部と頂部との間に亘って移動 させることで変速する差動遊星機構型無段変速機において、変速リングの傘形コ ーンとの摩擦による支持軸に対する引張力に高速側に向かう分力を派生させるよ う支持軸を傘形コーンの外周面に対して傾けたことを特徴とする差動遊星機構型 無段変速機の操作荷重低減構造を提供する。
【0005】
【作用】
以上の手段をとることにより、従来、支持軸に曲げ荷重だけとして作用してい た変速リングの引張力をこの寄り癖を低減させるよう作用させたものである。
【0006】
【実施例】
図1は差動遊星機構型無段変速機の縦断面図、図2は一部横断面図であるが、 この無段変速機は、遊星配置した傘形コーン10の前後に入力円板12とカムデ ィスク14とを圧接し、傘形コーン10の外周面に変速リング16を摺接したも のである。尚、入力円板12は入力軸18に、カムディスク14は出力軸20に それぞれ連結してある。又、傘形コーン10は、その外周面が入力軸18等と平 行になるよう軸芯を傾けてある。
【0007】 以上により、入力軸18に回転力を付与すると、変速リング16の位置に応じ て入力円板12とカムディスク14との間に回転差が生じ、この回転差で出力軸 20を駆動するのである。従って、変速リング16の位置を裾部から頂部へと移 動させると、出力軸20の回転数は低速から高速になる。一方、変速リング16 はホルダー22に抱かれており、このホルダー22は支持軸24上を移動自在に 支持されているから、シフトアーム26でホルダー22を動かすと変速できる。 尚、ホルダー22には移動抵抗を軽減させるためにスライドベアリング23が組 み込まれている。
【0008】 ところで、傘形コーン10は変速リング16の内周に摺接しており、且つ、自 転しながら公転するものであるから、摩擦によって変速リング16には傘形コー ン10の公転方向に向かう駆動力が発生する。これを支持軸24によって止めて おくのであるから、支持軸24には引張力が働く。
【0009】 本考案は、以上の支持軸24を傘形コーン10の外周面(出力軸20等)と傾 けて設置するのである。図3はこの状態を示す平面図であるが、傾き方は傘形コ ーン10の外周面と交叉するよう平面視で傾斜させるのである。そして、その方 向は、傾けたことによって傘形コーン10の外周面に沿う方向に引張力Pの分力 P2 が派生するから(支持軸24方向にはP0 )、この分力P2 が変速リング1 6を高速側に動かすような方向である。
【0010】 図4はこのときの力の関係を示すグラフであるが、低速側に向かう寄り癖P1 は高速側に行くほど大きく発生し、当然にこれに対抗するだけの操作荷重P1 が 必要になる。しかし、前記した分力P2 を利用することにより、寄り癖P1 がP 1 −P2 と小さくなり、その分、操作荷重Fや保持荷重も低減する。
【0011】 尚、支持軸24を傾けると、変速リング16を動かすことによってこれと傘形 コーン10の外周面との距離が変わってくることになるが、変速リング16とホ ルダー22との取付けを一本のピン28でしておけば、ホルダー22が移動して も、変速リング16のピン28の回りの回動によってこの距離の変化を吸収でき る。
【0012】 本考案は、又、支持軸24の固定にも特別の工夫を施してある。即ち、支持軸 24の両端はケース30に取り付けられるメタル蓋32で支持するが、このとき 、支持軸24の両端とメタル蓋32とをテーパで嵌合するようにする。そして、 このときのテーパ角度を支持軸24の傾斜角度の2倍以上にしておけば、横方向 に押し込むだけで入るから、作業が楽である。この他、両者を球状にしておくこ とも考えられる。
【0013】
【考案の効果】
以上、本考案によれば、寄り癖を低減できるから、その保持荷重も小さくて足 りるとともに、操作荷重を低減できる。又、油圧力等を利用しなくてもよいから 、それだけ構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す無段変速機の縦断面図で
ある。
【図2】本考案の実施例を示す無段変速機の横断面図で
ある。
【図3】引張力から分力が派生する状態を示す説明図で
ある。
【図4】操作荷重と寄り癖との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 傘形コーン 16 変速リング 24 支持軸 32 メタル蓋

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星配置した傘形コーンの外周面に摺接
    する変速リングを支持軸で支持して傘形コーンの外周面
    上裾部と頂部との間に亘って移動させることで変速する
    差動遊星機構型無段変速機において、変速リングの傘形
    コーンとの摩擦による支持軸に対する引張力に高速側に
    向かう分力を派生させるよう支持軸を傘形コーンの外周
    面に対して傾けたことを特徴とする差動遊星機構型無段
    変速機の操作荷重低減構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の支持軸とこの両端を支持する
    メタル蓋とを支持軸の傾斜角度よりも大きなテーパ角度
    で嵌合したことを特徴とする差動遊星機構型無段変速機
    の操作荷重低減構造。
JP1992053832U 1992-07-07 1992-07-07 差動遊星機構型無段変速機の操作荷重低減構造 Expired - Lifetime JP2575837Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010106162A (ko) * 2000-05-16 2001-11-29 가나이 쓰토무 진공 청소기
KR100394872B1 (ko) * 2000-06-15 2003-08-19 산요덴키가부시키가이샤 전기청소기
KR100394873B1 (ko) * 2000-06-15 2003-08-19 산요덴키가부시키가이샤 전기청소기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010106162A (ko) * 2000-05-16 2001-11-29 가나이 쓰토무 진공 청소기
KR100394872B1 (ko) * 2000-06-15 2003-08-19 산요덴키가부시키가이샤 전기청소기
KR100394873B1 (ko) * 2000-06-15 2003-08-19 산요덴키가부시키가이샤 전기청소기

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JP2575837Y2 (ja) 1998-07-02

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