JPH0688149A - チタン含有物質の精製方法 - Google Patents

チタン含有物質の精製方法

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JPH0688149A
JPH0688149A JP26417092A JP26417092A JPH0688149A JP H0688149 A JPH0688149 A JP H0688149A JP 26417092 A JP26417092 A JP 26417092A JP 26417092 A JP26417092 A JP 26417092A JP H0688149 A JPH0688149 A JP H0688149A
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JP
Japan
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titanium
present
purified product
radioactive element
except
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Pending
Application number
JP26417092A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Ishikawa
達雄 石川
Tadayoshi Nakamura
忠義 中村
Naoya Ito
直也 伊藤
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は四塩化チタン製造原料であるチタン含
有物質に含まれる放射性元素成分の除去方法に関する。 【構成】チタン含有物質を鉱酸水溶液中で、ウラン分と
トリウム分の総除去率が60%以上であってかつ処理品
の200メッシュ細粒分が1%以下になるように加熱処
理する。 【効果】細粒分の発生やTiO2 歩留りの低下を抑制し
ながら放射性元素成分を効果的に除去し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、チタン含有物質の精
製方法であって、とりわけ四塩化チタン製造用原料とし
て好適なチタン含有物質の製造方法に係わり、さらに詳
細にはチタン含有物質に含まれる放射性元素成分を除去
する方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】四塩化チタンは、二酸化チタン顔
料や金属チタンの原料として、さらには有機チタン化合
物の原料などに広く使用されている。一般に四塩化チタ
ンは、チタン含有鉱石を800〜1200℃の温度で流
動状態に維持された塩化炉内で塩素ガスと反応させる、
いわゆる流動塩素化法にて製造されている。しかしてイ
ルメナイト、天然ルチル、合成ルチル、チタンスラグな
どのチタン含有物質には、ウラン、トリウムなどの放射
性元素成分が混在していることが少なくなく環境面から
その低減化が望まれている。ところで、チタン含有物質
に含まれる放射性元素成分は混在するモナズ石などを選
鉱分離することによってある程度除去し得るものの、鉱
石の組織中に含有されるものは実質的に除去し得ない。
このような放射性元素成分の除去に関して、例えばチタ
ン含有鉱石を粉砕して得られる細粉を、アルカリ処理と
鉱酸処理とを多段処理する方法が知られている。しかし
ながら、この処理方法による場合は、放射性元素成分の
低減化は図られる反面、流動塩素化方法には不適当ない
わゆる細粒分(200メッシュ以下の篩通過分)の発生
が多くかつ鉱石中のチタン分が部分的に溶出し易く、T
i02 の歩留りの大幅な低下が避けられないなどの欠陥
が依然として残り、工程の煩雑化と相まってそれらの欠
陥の解決が強く希求されている。
【0003】本発明者等は、放射性廃棄物等の環境管理
の厳格化の動向とも相まって、四塩化チタン製造原料用
のチタン含有物質の放射性元素成分の低減化について、
前記問題点を解決すべく種々検討を進めた結果、比較的
簡潔な手段でもってこれらの問題点を解決し得ることの
知見に基づいて本発明を完成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、流動法塩素化
方法による四塩化チタン製造用原料であるチタン含有物
質を処理して、好ましくない細粒分の発生やTiO2
留りの低下を抑制しながら放射性元素成分を効果的に除
去する方法である。すなわち本発明はチタン含有物質
を、鉱酸水溶液中でウラン分とトリウム分の総除去率が
60%以上であってかつ処理品の200メッシュ細粒分
が1%以下になるように加熱処理することを特徴とする
チタン含有物質の精製方法である。
【0005】本発明方法は、細粒分の発生、TiO2
留りの低下などを抑制しながら放射性元素成分を除去す
るようにチタン含有物質を鉱酸水溶液中で加熱処理する
ことに特徴がある。本発明において使用するチタン含有
物質としては、例えばイルメナイト、リューコクシン、
ハイチタン鉱(チタン含有鉱石を選鉱分離した高チタン
品位鉱)及びこれらを富化処理したチタンスラッグや合
成ルチルなどの高チタン品位物質などを挙げることがで
きる。本発明においては、200メッシュ細粒分が1%
以下になるように鉱酸処理するために、処理前のチタン
含有物質は実質的にすべて+200メッシュ以上のもの
を使用するのが望ましい。本発明において使用する鉱酸
としては塩酸、硝酸、硫酸などを挙げることができる。
酸の濃度は通常1重量%以上、望ましくは5〜60重量
%、特に望ましくは10〜40重量%である。また本発
明の鉱酸による精製処理は、大気圧下もしくは加圧下い
ずれで行ってもよく、また常温下で行うこともできる
が、なるべくは加温下で行うのが好ましく、通常70〜
130℃、望ましくは90〜115℃で行う。処理時間
は処理装置の形式や処理温度などによって異なるが通常
30分〜3時間程度である。所定時間の処理後、処理物
は常法により濾過、水洗、乾燥して精製処理品とする。
本発明により、ウラン分とトリウム分の総除去率を60
%以上とすることができ、200メッシュ細粒分を1%
以下にすることができる。なお、必要に応じ前記精製処
理に先立ってチタン含有物質を比較的低温度で加熱処理
しておくこともできる。なお本発明において、%とは、
重量%のことを言う。
【0006】
【実施例】
実施例1 コンデンサー、温度計及び攪拌機を備えた1リットル四
つ口フラスコに20%の濃度の硫酸400mlを入れ攪
拌しながら沸点近くまで昇温した。次に、この中に表−
1に示す組成のオーストラリア産リュウコクシン(鉱石
A)200gを入れて更に沸点まで昇温し、3時間加熱
処理した。処理した鉱石は純水中に入れ冷却した後、2
00メッシュ篩を用い細粒分を分離した後、粗粒分を洗
浄し、このものを110℃で乾燥して本発明の精製処理
品とした。
【0007】実施例2 表−1に示す組成のオーストラリア産ハイTiO2
(鉱石B)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、
本発明の精製処理品を得た。
【0008】実施例3 表−1に示す組成のオーストラリア産イルメナイト(鉱
石C)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、本発
明の精製処理品を得た。
【0009】
【表1】
【0010】実施例4 実施例1において、40%の濃度の硫酸400mlを使
用すること以外は同様に処理して、本発明の精製処理品
を得た。
【0011】実施例5 前記鉱石Bを用いたこと以外は実施例4と同様にして、
本発明の精製処理品を得た。
【0012】実施例6 前記鉱石Cを用いたこと以外は実施例4と同様にして、
本発明の精製処理品を得た。
【0013】実施例7 酸処理時間を1時間とすること以外は実施例1と同様に
して、本発明の精製処理品を得た。
【0014】実施例8 酸処理時間を2時間とすること以外は実施例1と同様に
して、本発明の精製処理品を得た。
【0015】実施例9 酸処理時間を5時間とすること以外は実施例1と同様に
して、本発明の精製処理品を得た。
【0016】実施例10 酸処理時間を8時間とすること以外は実施例1と同様に
して、本発明の精製処理品を得た。
【0017】実施例11 実施例4において酸処理時間を5時間とすること以外は
同様に処理して本発明の精製処理品を得た。
【0018】実施例12 10%塩酸を用いること以外は実施例11と同様にし
て、本発明の精製処理品を得た。
【0019】実施例13 20%塩酸を用いること以外は実施例11と同様にし
て、本発明の精製処理品を得た。
【0020】実施例14 20%硝酸を用いること以外は実施例11と同様にし
て、本発明の精製処理品を得た。
【0021】実施例15 40%硝酸を用いること以外は実施例11と同様にし
て、本発明の精製処理品を得た。
【0022】比較例 20%の濃度の苛性ソーダ600ml及び前記鉱石A2
00gをオートクレーブに入れ、蓋をし150℃に昇温
した。5時間処理した後、温度を下げ処理物を水中に取
り出した。処理物は、200メッシュ篩を用い細粒部を
分離した。得られた粗粒部は水洗し110℃で乾燥し
た。次に、実施例1と同様に四ツ口フラスコに20%塩
酸を600ml入れ加熱して90℃まで加熱し、苛性ソ
ーダ処理で得られた前記粗粒部150gをフラスコに入
れ4時間処理した。処理物は冷却後、200メッシュ篩
でふるい、細粒部を分離除去し、粗粒部は水洗し110
℃で乾燥し、精製物を得た。
【0023】前記実施例及び比較例の処理結果を表−2
及び表−3に示した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】本発明は、流動法塩素化方法による四塩
化チタン製造用原料であるチタン含有物質を処理して好
ましくない細粒分の発生やTiO2 歩留りの低下を抑制
しながら放射性元素成分を効果的に除去する方法であ
り、工業的に非常に有効なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン含有物質を鉱酸水溶液中で、ウラ
    ン分とトリウム分の総除去率が60%以上であってかつ
    処理品の200メッシュ細粒分が1%以下になるように
    加熱処理することを特徴とするチタン含有物質の精製方
    法。
JP26417092A 1992-09-08 1992-09-08 チタン含有物質の精製方法 Pending JPH0688149A (ja)

Priority Applications (2)

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JP26417092A JPH0688149A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 チタン含有物質の精製方法
AU44966/93A AU667388B2 (en) 1992-09-08 1993-08-30 Process for purification of titanium-containing materials

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