JPH068806Y2 - Ｔ型剃刀の替刃カートリッジ用収納ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はＴ型剃刀の替刃カートリッジを収納するケー
スに関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の収納ケースとしては、例えば特公昭５４
−９５４１号公報に示すものがある。この収納ケースに
おいては、同公報の第２１図に示すように替刃カートリ
ッジ用収納凹部の一側にある薄肉の端壁に凹所が形成さ
れ、ホルダの替刃カートリッジ支持台の一端部のみをこ
の凹所で支え、この状態から支持台をスライドさせて替
刃カートリッジの嵌着溝に嵌入するようになっている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、支持台はその一端部のみで前記凹所に支えら
れながらスライドされるため、支持台を嵌着溝に嵌入す
る当初、嵌着溝に対し支持台が傾くおそれがあり、傾く
とそれらの嵌入を行いにくくなる欠点がある。

そこで、支持台を嵌着溝に嵌入する当初、支持台全体を
支えて嵌着溝に対する支持台の傾きを防止することによ
りそれらの嵌入を行い易くするように、替刃カートリッ
ジ用収納凹部とは別に特別なガイド部を形成したものが
本考案である。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） すなわち、本考案は本体ケース２に、替刃カートリッジ
１０が嵌め込まれる収納凹部６と、同収納凹部６の長手
方向に隣接して連通形成され、ホルダ１２の替刃カート
リッジ支持台１３が当てがわれるガイド部７とを備えた
Ｔ型剃刀の替刃カートリッジ用収納ケースにおいて、前
記本体ケース２をシート状部材により構成し、同ケース
２に対し前記収納凹部６とガイド部７とにより内底面が
段差状をなす凹所５を形成し、前記ガイド部７の内底面
７ａを収納凹部６の内底面６ａよりも高く、かつ同収納
凹部６に嵌め込まれた替刃カートリッジ１０の嵌着溝１
１の内底面と同一高さにするとともに、同嵌着溝１１の
一端部に替刃カートリッジ支持台１３の一端が重ねられ
たとき同替刃カートリッジ支持台１３の他端が重なる長
さに形成し、前記ガイド部７の側縁には当てがわれた替
刃カートリッジ支持台１３を前記嵌着溝１１の長手方向
に沿ってスライド移動させるための摺接ガイド部７ｂ，
７ｃを形成したことを要旨としている。

（作用） ホルダ１２に替刃カートリッジ１０を取着する場合に
は、まずホルダ１２の支持台１３を本体ケース２のガイ
ド部７に当てがう。この状態では、支持台１３の他端側
もガイド部７の内底面７ａ及び摺接ガイド７ｂ，７ｃに
支えられているので、支持台１３が替刃カートリッジ１
０の嵌着溝１１に対し傾くことはなくなる。そして、支
持台１３をスライドさせると、支持台１３はガイド部７
の内底面７ａと摺接ガイド７ｂ，７ｃとに支えられなが
ら一端側から収納凹部６内の替刃カートリッジ１０の嵌
着溝１１に嵌め込まれる。

（実施例） 以下、本考案の第一実施例を第１〜７図に従って説明す
る。

第１図に示す収納ケース１はシート状をなす透明プラス
チック製の本体ケース２と引掛用台紙３とからなり、第
２，３図に示すように、本体ケース２の内面の左右両端
縁に形成された折曲部４内に台紙３がこれに沿って移動
可能に嵌め込まれている。

本体ケース２の内面側には複数（この実施例では５個）
の凹所５がプレス成形され、第４図に示すようにこの凹
所５には左右方向へ延びるように幅広の収納凹部６及び
幅狭のガイド凹部７（ガイド部）が収納凹部６の短縁６
ｂ２で互いに隣接して形成されているとともに、この収
納凹部６とガイド凹部７とをつなぐ連通口８が収納凹部
６の短縁６b2に沿って形成されている。又、第５図に示
すようにガイド凹部７の内底面７ａが収納凹部６の内底
面６ａよりも高くなるようにそれらが段差状に形成され
ているとともに、収納凹部６の長縁６b1及び短縁６b2と
ガイド凹部７の長縁７b1とが同一高さで連続して形成さ
れている。収納凹部６の両長縁６b1には係止凸部９が突
設されている。

替刃カートリッジ１０の裏面には嵌着溝１１が左右方向
へ延びるように形成され、その両縁の三箇所に係止突起
１１ａが突設されている。この替刃カートリッジ１０は
収納凹部６に嵌め込まれ、第６，７図に示すようにその
両側が前記両係止凸部９に係止されて抜け出ないように
なっている。この収納状態では、替刃カートリッジ１０
の嵌着溝１１の内底面がガイド凹部７の内底面７ａと同
一高さになる。

ホルダ１２の頭部には前記ガイド凹部７と略同一幅の支
持台１３が左右方向へ延設され、その両側には係止突条
１３ａが突設されている。このホルダ１２に替刃カート
リッジ１０を取着する場合には、まず、第２図に示すよ
うに、台紙３を移動させて本体ケース２の凹所５を開放
し、ホルダ１２の支持台１３を本体ケース２のガイド凹
部７に当てがい、支持台１３の一端部を連通口８を通し
て替刃カートリッジ１０の嵌着溝１１の一端部に重ね
る。この状態では、第６図に示すように、支持台１３の
他端側もガイド凹部７の内底面７ａ及び両側壁７ｂ（摺
接ガイド）に支えられているので、支持台１３が嵌着溝
１１に対し傾くことはなくなる。そして、第３図に示す
ように、支持台１３をスライドさせると、支持台１３は
ガイド凹部７の内底面７ａと両側壁７ｂとに支えられな
がら一端側から嵌着溝１１に嵌入され、支持台１３の係
止突条１３ａが嵌着溝１１の係止突起１１ａに第７図に
示すように係止されて支持台１３全体が嵌着溝１１に嵌
め込まれる。この状態からホルダ１２を回動させると、
替刃カートリッジ１０の一側が収納凹部６の係止凸部９
から外れ、その後ホルダ１２を持上げて替刃カートリッ
ジ１０を収納凹部６から抜く。

一方、替刃カートリッジ１０をホルダ１２から取外して
本体ケース２の収納凹部６に入れる場合には、前述した
場合とは逆の動作を行えばよい。

第８〜１０図に示す第二実施例は前記第一実施例におい
てその本体ケース２の折曲部４をなくすとともに、台紙
３に代えて裏貼り１４を本体ケース２の内面側に貼着し
たものであり、この裏貼り１４は各凹所５（収納凹部６
及びガイド凹部７）に対応する部分に破裂部１４ａを有
している。そして、ホルダ１２の支持台１３はこの破裂
部１４ａを破って凹所５のガイド凹部７に嵌め込まれ、
その後は第一実施例の場合と同様にしてホルダ１２が替
刃カートリッジ１０に取着される。

第１１〜１５図に示す第三実施例は前記第一実施例にお
いてその凹所５の形状を変更したものである。すなわ
ち、収納凹部６の両長縁６b1には突部６ｃが形成され、
この突部６ｃに抜け止め用係止凸部９が突設されてい
る。この収納凹部６の長縁６b1及び短縁６b2は替刃カー
トリッジ１０がこの収納凹部６に嵌め込まれたときその
嵌着溝１１の内底面と同一高さになるようになってい
る。この収納凹部６の短縁６b2から延びる平面上には両
ガイド突部７ｃ（摺接ガイド）が相対向して形成され、
この両ガイド突部７ｃ間がガイド部７になっている。前
記平面はこのガイド部７の内底面７ａをなし、この内底
面７ａと収納凹部６の内底面６ａとが第一実施例の場合
と同様に段差状に形成されているとともに、収納凹部６
の短縁６b2上が連通部８になっている。

この第三実施例の場合も、第一実施例の場合と同様にし
てホルダ１２が替刃カートリッジ１０に取着される。

第１６〜１９図に示す第四実施例は前記第三実施例にお
いてそのガイド部７を変更したものであり、第１７，１
９図に示すように両ガイド突部７ｃの間隔がホルダ１２
の支持台１３の幅よりもはるかに大きくなっており、支
持台１３は一方のガイド突部７ｃに沿ってスライドす
る。

考案の効果 以上詳述したように、本考案によればホルダ１２の支持
台１３を替刃カートリッジ１０の嵌着溝１１に嵌入する
当初、同支持台１３は一端が前記嵌着溝１１により支え
られる一方、他端側がガイド部７内に位置してその内底
面７ａと摺接ガイド部７ｂ，７ｃとにより安定的に支え
られるので、替刃カートリッジ１０の嵌着溝１１に対し
傾くことなく安定支持状態から嵌入動作をスムーズに行
えるとともに、本体ケース２はシート状部材により構成
されているので、前記ガイド部７と収納凹部６とが互い
に連通されてなる凹所５を本体ケース２の重量や材料等
を増加させることなくプレス成形等により簡単に形成で
き、替刃カートリッジ用収納ケースの製作コストを低く
することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜７図は第一実施例を示し、第１図は収納ケースを
示す正面図、第２図及び第３図はホルダを替刃カートリ
ッジに取着する過程を示す収納ケースの背面図、第４図
は収納ケースの収納凹部及びガイド部を示す部分拡大
図、第５図は第４図のＸ１−Ｘ１線断面図、第６図は第
２図のＹ−Ｙ線拡大断面図、第７図は第３図のＺ−Ｚ線
拡大断面図、第８〜１０図は第二実施例を示し、第８図
は収納ケースを示す正面図、第９図及び第１０図はホル
ダを替刃カートリッジに取着する過程を示す収納ケース
の背面図、第１１〜１５図は第三実施例を示し、第１１
図は収納ケースを示す正面図、第１２図及び第１３図は
ホルダを替刃カートリッジに取着する過程を示す収納ケ
ースの背面図、第１４図は収納ケースの収納凹部及びガ
イド部を示す部分拡大図、第１５図は第１４図のＸ２−
Ｘ２線断面図、第１６〜１９図は第四実施例を示し、第
１６図は収納ケースを示す正面図、第１７図及び第１８
図はホルダを替刃カートリッジに取着する過程を示す収
納ケースの背面図、第１９図は収納ケースの収納凹部及
びガイド部を示す部分拡大図である。 収納ケース１、本体ケース２、凹所５、収納凹部６、内
底面６ａ、ガイド凹部７（ガイド部）、内底面７ａ、側
壁７ｂ（摺接ガイド）、ガイド突部７ｃ（摺接ガイ
ド）、替刃カートリッジ１０、嵌着溝１１、ホルダ１
２、支持台１３。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース（２）に、替刃カートリッジ
   （１０）が嵌め込まれる収納凹部（６）と、同収納凹部
   （６）の長手方向に隣接して連通形成され、ホルダ（１
   ２）の替刃カートリッジ支持台（１３）が当てがわれる
   ガイド部（７）とを備えたＴ型剃刀の替刃カートリッジ
   用収納ケースにおいて、 前記本体ケース（２）をシート状部材により構成し、 同ケース（２）に対し前記収納凹部（６）とガイド部
   （７）とにより内底面が段差状をなす凹所（５）を形成
   し、 前記ガイド部（７）の内底面（７ａ）を収納凹部（６）
   の内底面（６ａ）よりも高く、かつ同収納凹部（６）に
   嵌め込まれた替刃カートリッジ（１０）の嵌着溝（１
   １）の内底面と同一高さにするとともに、同嵌着溝（１
   １）の一端部に替刃カートリッジ支持台（１３）の一端
   が重ねられたとき同替刃カートリッジ支持台（１３）の
   他端が重ねる長さに形成し、 前記ガイド部（７）の側縁には当てがわれた替刃カート
   リッジ支持台（１３）を前記嵌着溝（１１）の長手方向
   に沿ってスライド移動させるための摺接ガイド（７ｂ，
   ７ｃ）を形成した ことを特徴とするＴ型剃刀の替刃カートリッジ用収納ケ
   ース。