JPH0688069U - コネクタのカバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置の電子機器において、キャビネ
ットの内部に設けたコネクタの外方に向って、コネクタ
の不使用時施蓋するコネクタカバーの外面を平坦にな
し、前記キャビネットの外面と同一平面になすことを目
的とする。 【構成】 内部にコネクタを有し、コネクタの外方に向
って設けた円形状孔を有する電子機器のキャビネット
と、弾性材によって形成したコネクタカバーとより成
り、前記円形状孔に嵌合する円形部段部、平面部、薄肉
部、平面端部を前記コネクタに設けた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、情報機器等の電子機器の機器本体のキャビネット又はキーボード等 の各種ユニットに設けたコネクタに接続するプラグ挿入用の円形状孔を施蓋する コネクタのカバー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に電子機器のうち、パーソナルコンピュータ（パソコンと略称する）、ワ ープロ等のデスクトップタイプの情報機器は、キーボードと本体、ディスプレイ 装置と本体、プリンタと本体との間はケーブルで接続する構成となっており、上 記ケーブルの先端はプラグとコネクタの結合によって電気的接続が行われる。

【０００３】 この場合に、例えばパソコンの本体に対するキーボードの接続時、キーボード からのプラグをパソコン本体のキャビネット内のコネクタに結合する。 仮に不使用の場合には、コネクタが上方開孔の状態で設けられていると、外方 からの塵埃が前記コネクタの接点に対してかかることになるのを防ぐため、コネ クタカバーが提供されている。従来技術として、実開昭６１−７５０７８号があ げられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術では、実片によって確かに、ソケットからソケットカバーを取外す ことができるものの、ソケット不使用時に美観を損ねるだけでなく、外方に突出 するので梱包、輸送時に邪魔になってしまう欠点があった。 そこで本考案は、前記欠点を除去した新規なコネクタのカバー装置を提供する ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、キャビネットの内部にコネクタを有し、該コネクタに接続されるプ ラグ挿入用の円形状孔を備えた電子機器のキャビネットと、前記円形状孔を施蓋 する合成樹脂製又はゴム製のコネクタカバーより成るコネクタのカバー装置で、 前記キャビネットの円形状孔に近接して段部を設けると共に前記コネクタカバー の平面部の背面位置に、前記円形状孔に嵌合する円形部と該円形部に連続して薄 肉部及び取外し用の平面端部を設け、前記コネクタカバーの取外し時、前記薄肉 部上面を押圧して折曲させ、前記平面端部によって前記コネクタカバーをキャビ ネットより取外す構成である。

【０００６】

【作用】

本考案では、前記キャビネットに設けた円形状孔に対してコネクタカバーの円 形部が嵌合して弾性的に保持されると共にキャビネットの上面に対して平面構成 が可能となり、外観上突出物がないので、意匠上の効果が発揮でき、更に取外し に際しては、単に薄肉部を押圧するだけで、折曲できて容易に取外し可能となる 。

【０００７】

【実施例】

本考案を図面に従って説明すると、図１はキャビネットにコネクタカバーを取 付けた状態の要部断面図、図２は図１の状態でコネクタカバーの薄肉部を押圧し た状態を示す要部断面図、図３はコネクタカバーの背面方向から見た斜視図、図 ４及び図５は各々キャビネットにコネクタカバーを取付けた状態の斜視図及び取 外した状態の斜視図である。図面において、（１）は電子機器のキャビネット、 （２）は円形状孔、（３）は外面より一段内方に設けた段部、（４）はコネクタ 、（５）はプリント基板等の前記コネクタが取付けられた基板を示し、（６）は 合成樹脂又はゴム等の弾性材より成るコネクタカバーで、円形部（７）、薄肉部 （８）、外部平面図（９）、取外し用の平面端部（１０）を有する。

【０００８】 次に本考案のコネクタのカバー装置におけるコネクタカバーの取付け方につい て説明すると、キャビネット（１）の円形状孔（２）に対して、コネクタカバー （６）の円形部（７）を嵌合させて該円形部（７）の上方から押圧すれば、図１ 及び図４に示すようにキャビネット（１）の上面と同一平面になるように取付け ることができる。

【０００９】 このとき、前記円形部（７）は図３の例では円筒状でその形状はｘ＞１８０° となしてあるので、嵌合状態は確実で、コネクタカバーの残りの部分は、全て遊 嵌状態にでき、取外し時への妨げとならない構造になっている。 一方コネクタカバー（６）をキャビネット（１）から取外すときには、図２に 示す通り、薄肉部（８）の上方を例えば人指し指で押すと、平面担部（１０）が 跳ね上り、人指し指と親指で摘んで上方に引っ張ると、円形部（７）と円形状孔 （２）との嵌合から外れて、コネクタカバー（６）は円形状孔（２）から取出せ る。

【００１０】 なお図４及び図５はＯＡ機器としてのＣＲＴディスプレイ用モニタの基台とし て示してあり、正面の左右両方にキャビネット（１）内にコネクタが内蔵された 構造で、その中で一方はキーボードからのケーブル先端に接続されたプラグが接 続され、他方は不使用状態となるので、前述のコネクタカバー（６）によってコ ネクタ（４）（４）のいずれかをカバーする。図５は、右側のコネクタ（４）を 使用し、左側のコネクタ（４）は不使用で、コネクタカバー（６）によって施蓋 した状態となっている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のコネクタのカバー装置によれば、キャビネットの内部に設けたコネク タの外方に向って設けた円形状孔に、コネクタカバーの円形部を嵌合するだけで 、キャビネットに対して、コネクタカバーが取付けられ、コネクタカバー上面は 平面状になしておけば、キャビネット（１）の上面と同一平面となし得る。

【００１２】 更に本考案装置によれば、前記キャビネットの外方から見た状態ではコネクタ カバーはキャビネット外面と同一平面状になっているが、それにも拘らず、薄肉 部の押圧によってそこをテコとして取出し先端部を摘みあげれば、コネクタカバ ーは、キャビネット外方に容易に取外せる。 なお実施例の通り、円形部を円筒状又は円柱状とし、その部分を断面における 角度として１８０°以上にしておけば、該円形状部と円形状孔との嵌合が確実に なると共に、取外し時の力が最適に設定でき、本考案はＯＡ機器に有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の要部断面図である。

【図２】本考案の要部断面図である。

【図３】本考案に用いるコネクタカバーの背面斜視図で
ある。

【図４】本考案に用いるキャビネットの基台にコネクタ
カバーを取付けた状態の斜視図である。

【図５】本考案に用いるキャビネットの基台からコネク
タカバーを取外した状態の斜視図である。

【符号の説明】

（１） キャビネット （２） 円形状孔 （３） 段部 （４） コネクタ （５） 基板 （６） コネクタカバー （７） 円形部 （８） 薄肉部 （９） 平面部 （１０） 平面端部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャビネットの内部にコネクタを有し、
   該コネクタに接続されるプラグ挿入用の円形状孔を備え
   た電子機器のキャビネットと、前記円形状孔を施蓋する
   合成樹脂製又はゴム製のコネクタカバーより成るコネク
   タのカバー装置において、前記キャビネットの円形状孔
   に近接して段部を設けると共に前記コネクタカバーの平
   面部の背面位置に、前記円形状孔に嵌合する円形部と該
   円形部に連続して薄肉部及び取外し用の平面端部を設
   け、前記コネクタカバーの取外し時、前記薄肉部上面を
   押圧して折曲させ、前記平面端部によって前記コネクタ
   カバーをキャビネットより取外すことを特徴としたコネ
   クタのカバー装置。
2. 【請求項２】 前記円形部を１８０°以上の部分を有す
   る円柱状又は円筒状となしたことを特徴とする請求項１
   記載のコネクタのカバー装置。
3. 【請求項３】 前記コネクタ及び円形状孔を前記キャビ
   ネットの左右両位置に設け、いずれか一方を使用し、不
   使用側の円形状孔を前記コネクタカバーで施蓋可能にな
   したことを特徴とする請求項１記載のコネクタのカバー
   装置。