JPH0687311U

JPH0687311U - 商品陳列装置

Info

Publication number: JPH0687311U
Application number: JP2821693U
Authority: JP
Inventors: 秀卓高橋; さおり西宮
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1993-05-28
Filing date: 1993-05-28
Publication date: 1994-12-22
Anticipated expiration: 2006-10-30
Also published as: JP2515554Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】複数個の商品を吊り下げて前方に位置するも
のから取れるように陳列する商品陳列装置を、簡単かつ
安価な構成でありながら、商品が前方位置に確実に押し
出されて保持されるようにする。【構成】商品を吊支する下杆ｂに、長く延びる斜め下
向き部分１０を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多数の商品を吊支して展示する商品陳列装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スーパーマーケット等の店舗においては、合成樹脂フィルム等によって台紙に小物商品を封着した多数の包装体(以下これを商品と称する)が、台紙の上部中央に穿設された通孔を介して鋼製の水平な吊支杆に吊支されて展示されている。

【０００３】吊支杆に吊支されたこのような多数の商品を前方に位置するものから取り出す際には、後方に位置する商品が押動されて後退したり、また、吊支杆の後部が下向きに傾斜している時には商品が自然に後方へ滑動するようになる。

【０００４】このような場合、隣り合う吊支杆に吊支された商品群の前面に大きな凹凸ができて見栄えが悪くなる上に、商品が奥まって位置することから、展示効果も損なわれ、さらには商品の取り出しも困難になるという欠点が生じる。

【０００５】これらの欠点を解消するものとして、実開昭５８−３１８６９号公報及び実開昭６４−５４８６１号公報には、吊支杆の基端と商品との間にコイルばね等の弾性体を介設することにより商品を前方に付勢するようにした商品陳列装置が開示されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来技術では、弾性体の使用がコスト高となる上に、商品の数に応じた弾性体の付勢力の調整が困難であり、しかもあまりに多数の商品を吊支しようとすると、弾性体の付勢力で商品が前方に過度に押し出されて吊支杆から落下するという問題があった。

【０００７】本考案は、上記のような問題点に着目してなされたもので、簡単かつ安価な構成によって、商品が吊支杆上で不必要に後退することなく、前方位置に確実に保持されるようにすることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の商品陳列装置は、基端部で互いに連結する上下２本の前方に延びる杆を包含し、上杆には表示板を、下杆には商品の包装体を吊支するようにした商品陳列装置において、少なくとも前記下杆が、前記基端部に連設され、基端部より斜め下方を向く長寸の斜め下向き部分と、短寸の上向きの先端とを備えていることを特徴としている。

【０００９】好ましくは、斜め下向き部分と上向きの先端との間に水平部を設けたり、上杆を、下杆とほぼ同様な形状としたり、上杆の先端を、下杆の先端よりも短く終わらせたりするのがよい。

【００１０】また、上杆の斜め下向き方向から水平方向への曲折点を下杆の斜め下向き方向から水平方向への曲折点よりも基端部寄りとしたり、上下杆の斜め下向き方向の傾斜角を２０度前後としたり、基端部に、商品棚に係着する固定具である連結片を取り付けたりするのがよい。

【００１１】

【作用】

この構成により、下杆に吊支した複数個の商品はこの下杆の斜め下向き方向の傾斜により自然に前方に滑動し最前方の商品は常に一定位置となる。

【００１２】

【実施例】

以下本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。図１において、垂直に立設されたふたつの支柱(１)には、所要間隔をおいて複数の縦長孔(２)が穿設されており、そのうちの適当な高さ位置の縦長孔(２)にふたつのブラケット(３)が係止部を介して係止されている。このふたつのブラケット(３)は、両支柱(１)の当該縦長孔(２)の水平間隔と同一の間隔を保って横杆(４)によって一体的に結合されている。

【００１３】横杆(４)は、この実施例の場合、長方形の横断面を有しているが、他の任意の多面形横断面を有するものとしてもよい。この横杆(４)には、その横断面形状に適合した内面形状を有する連結片(５)を備えた商品陳列装置(Ａ)をほぼ水平状態に維持しつつ取り付けることができる。

【００１４】逆Ｕ字型の、即ち下方が解放された形の連結片(５)は横杆(４)に上方から任意に取り付け、取り外し可能である。また、連結片(５)が横杆(４)に取り付けられた状態では、両者の形状的適合によって連結片(５)はもはや水平軸回りに回転しえない。しかし、連結片(５)を横杆(４)に沿って水平方向に移動させることは可能である。

【００１５】このような連結片(５)を備えた本考案の商品陳列装置(Ａ)は、鋼を好適とする金属製の棒をおおよそ先が長く延びたコ字状に成形したものである。即ち図２に最もよく示されているように、これは基端部(６)で互いに連結する上下２本の前方に延びる杆(ａ)、(ｂ)からなる。上杆(ａ)は、基端部(６)の上部の短く延びる水平部分から符号(７)で示すように斜め下向き方向に長く延び、次いで符号(８) で示すように水平方向に延び、最後に先端(９)が上向きに曲折している。下杆( ｂ)は基端部(６)の下部の短く延びる水平部分から符号(10)で示すように斜め下向き方向に長く延び、次いで符号(11)で示すように水平方向に延び、最後に先端 (12)が上向きに曲折している。

【００１６】上杆(ａ)の水平部分(８)は下杆(ｂ)の斜め下向き部分(10)の途中がら始まり、ほぼ下杆(ｂ)の斜め下向き部分(10)の終わるところで終わっている。したがって、上杆(ａ)の先端(９)は下杆(ｂ)の先端(12)よりも引っ込んでいる。前述の連結片(５)は基端部(６)の下端部中央に溶接されている。

【００１７】上杆(ａ)及び下杆(ｂ)の斜め下向き部分(７)、(10)の水平に対する角度は好適には２０度前後であり、この杆の直径は６ｍｍ前後である。

【００１８】上杆(ａ)には商品名や値段が表記された表示板を装着する。表示板は斜め下向き部分(７)の奥に入り込むことはない。下杆(ｂ)には商品を複数個吊り下げる。吊り下げられた商品は斜め下向き部分(10)の傾斜により自然に前方にずり落ちて下杆の水平部分(11)に至り、先端(12)で係止されて止まり、抜け落ちることはない。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は次の効果を有する。即ち、第一に商品が自然に前方に滑動するので、コイルばね等の弾性体を必要とせずに商品を常に下杆の前部に位置させることができる。

【００２０】第二に、上杆が下杆より先に曲折して水平に延びているので、上杆の先端部と下杆の先端部との間隔が十分に開き、上杆に装着した表示板に邪魔にならず商品を下杆へ掛け外しすることができ、さらには吊支された商品が表示板により見ずらくなることもないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の好適な実施例を用いた商品陳列棚の要
部の展開斜視図である。

【図２】本考案の好適な実施例の側面図である。

【符号の説明】

(１)支柱 (２)縦長孔 (３)ブラケット (４)横杆 (５)連結片 (６)基端部 (７)斜め下向き部分 (８)水平部分 (９)先端 (10)斜め下向き部分 (11)水平部分 (12)先端 (Ａ)商品陳列装置 (ａ)上杆 (ｂ)下杆

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基端部で互いに連結する上下２本の前方
に延びる杆を包含し、上杆には表示板を、下杆には商品
の包装体を吊支するようにした商品陳列装置において、
少なくとも前記下杆が、前記基端部に連設され、基端部
より斜め下方を向く長寸の斜め下向き部分と、短寸の上
向きの先端とを備えていることを特徴とする商品陳列装
置。
【請求項２】斜め下向き部分と上向きの先端との間
に、水平部を設けた請求項１記載の商品陳列装置。
【請求項３】上杆を、下杆とほぼ同様な形状とした請
求項１又は２記載の商品陳列装置。
【請求項４】上杆の先端を、下杆の先端よりも短く終
わらせた請求項１〜３のいずれかに記載の商品陳列装
置。