JPH0686721A - スラット編成家具及びその製造方法 - Google Patents

スラット編成家具及びその製造方法

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JPH0686721A
JPH0686721A JP3270298A JP27029891A JPH0686721A JP H0686721 A JPH0686721 A JP H0686721A JP 3270298 A JP3270298 A JP 3270298A JP 27029891 A JP27029891 A JP 27029891A JP H0686721 A JPH0686721 A JP H0686721A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 頑丈で、審美性があると共に人間工学的にフ
ィットし、しかも製造費が安価な家具及びその製造方法
を提供する。 【構成】 家具、例えば、椅子は、積層集成木材で作ら
れた縦方向及び横方向のスラット(例えば、105,1
06等)を格子に組んで編成したものである。各スラッ
トは、互いに横方向にフィットさせることができる凹み
を備える。縦方向のスラットと横方向のスラットの凹み
が相互に編成関係をなしてこれらスラットにより座部を
構成し、また、第1及び第2のスラットは椅子の座部だ
けでなく、背もたれ及び支持脚、更には肘掛を構成する
場合もある。かかる椅子は、折り曲げ状態の積層集成木
材製スラットで作られるので、支持構造材が不要であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、編成状態のスラットで
構成される椅子のような家具及びかかる家具の製造又は
製作方法に関する。より詳細には、本発明は、スラット
を格子編成構造の状態に配列して成る家具及びその製造
方法に関する。
【0001】立派な家具を製造する業者の目的は、審美
性があると共に経済的に製造できる家具を提供すること
にあった。
【0002】製造に要するコストを低く抑えるための一
つの方法は、部品の数を最少限に抑えた状態で家具を製
造することである。その理由は、椅子を完成品の状態に
組み立てるのが容易になるからである。
【0003】家具は人に外観上の軽さとスマートさを印
象づけるようなものであるべきである。物理的な意味で
の軽さを得る目的と製造の経済性を達成する目的は両立
し難い場合がある。例えば、もし椅子の表面を軽量材料
のウエブで作っても、椅子の荷重支持フレームは通常別
種の一層重い要素、例えば厚肉の木材または金属棒で構
成する。これについては例えば、米国意匠特許第15
1,967号及び第12,144号明細書を参照された
い。
【0004】審美上の目的を達成するためには、軽量材
料を用いるのが有利である。軽さを得るには薄肉の材料
を用いるのがよく、そうすると家具にかさばった或いは
角ばった外観を付与するのを回避できる。不都合にも構
造強度を得る目的を達成する薄肉の材料を用いる場合、
伝統的に金属を用いなければならず、家具の製造の経済
性が悪くなっていた。
【0005】木材は、その外観及び加工容易性から通常
用いられている家具材料である。さらに、木材は断熱と
いう観点からの利点があり、これは事実上、冬でも冷た
いという不快な感触を持つことがなく、また夏でも火傷
をするほどの熱さを感じないという利点である。人間工
学的見地からの快適さを得るためには、可撓性成形材料
を用いると家具を湾曲させることができ、かつユーザー
の身体にフィットさせることができる。しかしながら、
従来型木製家具はその厚さ及び硬さのためにこれらの基
準を満足しない場合が多かった。
【0006】しかしながら、ある特定のケースでは、構
造強度の要請に見合うようにするために、木製家具は所
望程度よりも厚めに製造されていた。これについては、
米国意匠特許第12,144号を参照されたい。
【0007】したがって、少ない数の別々の部品で作ら
れ、それによって構造が単純になった家具及びその製造
方法に対する要望がある。また、頑丈な家具及びその製
造方法に対する要望がある。さらに、見栄えがして審美
的な家具及びその製造方法に対する要望がある。さら
に、人間工学的な観点から合理的で、かつ快適な家具に
対する要望がある。本発明はこれらの要望に応えること
にある。
【0008】本発明によれば、座部、背もたれ及び支持
脚を備えた椅子が、第1の方向に延び、かつ互いに隣接
して配列された複数本の第1のスラットと、第2の方向
に延び、かつ互いに隣接して配列された複数本の第2の
スラットとから成り、各第1のスラットが、第1の凹み
を互い違いに有し、かつ椅子の座部の一部分を構成する
よう配列され、各第2のスラットが、第2の凹みを互い
違いに有し、かつ第1の凹みと編成関係をなして椅子の
座部の残りの部分を構成し、第1及び第2のスラットは
更に、椅子の座部、背もたれ及び支持脚を構成すること
を特徴とする椅子が提供される。
【0009】本発明の要旨は又、平面部を備えた家具
が、第1の方向に延び、かつ互いに隣接して配列された
複数本の第1のスラットと、第2の方向に延び、かつ互
いに隣接して配列された複数本の第2のスラットとから
成り、各第1のスラットが、第1の凹みを互い違いに有
し、かつ平面部の一部分を構成するよう配列され、第2
のスラットが各々、第2の凹みを互い違いに有し、かつ
第1の凹みと編成関係をなして平面部の残りの部分を構
成し、第1の方向と第2の方向は互いに直角をなし、第
1の凹みと第2の凹みは交差個所で互いに相補して、平
面部内で本質的に平らな上側表面及び下側表面を構成し
ていることを特徴とする家具にある。
【0010】さらに、本発明の要旨は、家具、好ましく
は椅子を製造する方法であって、積層されるべき材料の
ストリップを一次成形用型上に配置し、積層されるべき
隣り合うストリップ間に接着剤を塗布し、積層されるべ
き積重ね状態のストリップ上に当てストリップを配置
し、変形しない性質のシートを当てストリップ上に配置
し、ブロックをシートの或る部分上に置き、二次成形用
型をシートの他の或る個所の上に置き、圧力をブロック
と二次成形用型に加え、接着剤を硬化させて積層ストリ
ップを形成し、積層ストリップを一次パーティクルボー
ド成形用型から取り出し、複数の積層ストリップを編成
して家具の状態にすることを特徴とする家具製造方法に
ある。
【0011】有利には、スラットは、表面が平らな格子
を形成するよう互いに横切ってスラットをフィットさせ
ることができる凹みを備えた集成木材で構成される。か
かる家具は、単一種類の材料、例えば折り曲げた集成木
材スラットで製造するのがよい。これ以外には、家具が
頑丈で、審美感に訴え、かつ製造が経済的な利点を同時
にもつようにするのに必要な支持構造材料はない。同様
に、別体で、かつ連結されたスラットを用いると、椅子
の別々の部品は撓曲して末端ユーザーの身体に人間工学
的にフィットさせることができる。
【0012】有利には、積層されるべき材料のストリッ
プを隣合うストリップの間に接着質を塗布した状態で層
内の一次成形用型上に置く。当てストリップをストリッ
プの積み重ね体上に置く。次に剛性材料のシートを当て
ストリップ上に置く。二次成形用型及びブロックを剛性
材料のシート上に置き、その後、圧力をブロック及び二
次成形品に加える。接着質の乾燥後、ブロック、二次成
形用型、剛性材料のシート及び当てストリップを取り出
す。次に、積層ストリップを一次成形用型から持ち上げ
る。この方法により製造された複数のストリップを次に
編成して家具の状態にする。後でストリップの状態に切
断される積層材料のシートまたはシェルを用いる別な方
法も考えられる。
【0013】本発明の目的は、頑丈で、見た目に美し
く、人間工学的にフィットし、かつ製造が経済的な家具
及びその製造方法を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の目的は、少ない数の別々
の部品、例えば軽量ではあるが丈夫な材料、例えば積層
集成木材で作られる家具及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】本発明の内容を添付の図面を参照して例示
的に説明するが、図中、同一の番号は同一部分を示して
いるものとする。
【0016】
【実施例】図面に示す本発明の好ましい実施例の説明に
当たり、内容の明確化のために特別な用語を用いる。
【0017】公知の家具とは異なり、本発明の実施例
は、積層集成木材のスラットを格子に組んだものであ
る。スラットは、これらを格子に組んだ状態に互いにし
っかりと横切って嵌合させることができる凹みを有し、
かくして構造的に堅固な家具を形成する。木材は、軽量
で、かつ仕上げが容易であり、しかもコストが安い材料
である。アルミニウムその他類似の材料についても同じ
ことが言える。
【0018】本発明によれば、積層集成木材のスラット
はそれだけで、家具の支持構造部及び目に見える表面部
の両方を形成できる。これは同程度の重さの公知の家具
と対照的であり、かかる公知の家具では、米国意匠特許
第296,628号及び266,545号の明細書に記
載されているように、より厚くて重いスラットを用いる
か、或いは例えば米国意匠特許第151,967号及び
12,144号におけるように、より厚いビームの支持
構造体がビーム間で支持された一層軽い材料の表面材を
支持するようなである。
【0019】図1〜図4は椅子の種々の実施例を示して
いる。
【0020】図1及び図2は、座部102、左及び右側
部106、前縁部スラット110,112によって境界
づけられた前部104及び椅子の背もたれ又は背部10
8から成る椅子を示している。
【0021】座部102は、6本の縦方向のスラットと
5本の横方向のスラットを格子の状態に組んで形成した
もの、即ち本発明に従って製造された格子で形成されて
いる。座部の支持体は、左及び右側部106、前縁部ス
ラット110,112、前部104及び後部124によ
って構成されている。
【0022】背もたれ108は6対の平行なスラットを
有し、各スラット対は、前方へ面した背もたれスラット
105と、後方へ面した背もたれスラット107とから
成る。第1図では、前方へ面した背もたれスラット10
8A〜108Fだけに番号がつけられているが、スラッ
ト108A〜108Fは図2に108Fとして集合的に
示す後方へ面した背もたれスラット107と対をなすこ
とが理解されよう。
【0023】側部106は、座部102の5本の横方向
スラットを構成するスラットの連続延長部をなす5本の
垂直に向いたスラット106A〜106Eから成る。こ
れらスラットは、まず最初に下方に延び、次に内側へ湾
曲して地面または床に当たって座部の支持体となってい
る。
【0024】前部104は座部102の一部をなす4本
の中央の縦方向のスラットの連続延長部をなす4本のス
ラット104B〜104Eから成る。スラット104B
〜104Eは座部102から水平の座部102に対して
約45°の角度をなして下方へ延びている。スラット1
04B〜104Eは下方に延びて、地面または床に達
し、かくして座部のもう1つの支持体を構成している。
スラット104B〜104Eは引き続き床または地面に
沿って、水平方向に、座部102の縦方向の深さ距離の
約1/4に亘って延び、椅子の横方向に計った幅全体に
亘って延びるスラット106Eと編成されている。スラ
ット106Eとの編成後、スラット104B〜104E
は図2に最も明確に示す実質的に垂直な後部124内で
上方に湾曲している。後部124は、地面または床から
背もたれ108へ延び、その中間の4本の後部スラット
107を形成している。
【0025】前縁部スラット110,112は、座部1
02の最も外側の2本の縦方向のスラットの連続延長部
である。前縁部スラットは、水平な座部に対して約82
°の角度で下方に延び、スラット106A〜106Eと
編成関係をなして、座部102の縦方向の深さよりも僅
かに短い距離に亘って床または地面に沿って後方に延び
ている。地面に沿って延びる前縁部スラットの2つの両
側に位置したセグメントがベース部分120L、120
Rとして図1に示されている。ベース部スラット120
L、120Rは、側部スラット106A〜106Dの端
部及びスラット106Eの連続部を受け入れるための飛
び飛びに連続して位置した凹みを有し、かくして側部の
底を前部の縁の延長部に固定している。後縁部スラット
114がベース部120L、120Rの後端部から上方
に湾曲して延び、この後縁部スラットは連続して上方に
延びて背もたれ108の後方に向いた最も外側の背もた
れスラット107のうちの2つとなっている。
【0026】図2に示すように、2本の後縁部スラット
114は、後部124の4本の内側のスラットとは異な
る量だけベース部120L,120R(図1参照)から
後方へ突出している。局所化の度合を強めると、前部1
04及び後部124は、椅子の中央に腰掛ける人ための
中央支持体を一層優れたものにすることができる。前縁
部スラット110,112、ベース部120L,120
R、後縁部スラット114から成る縁部スラットは椅子
の中心からは遠く離れており、従って椅子の安定性にと
って重要である支持体のより広いベースとなっている。
これら構造体は椅子の重心から遠く離れて延びているの
で、人はその体重を前後左右に移動させることができ、
その際、椅子がひっくり返る恐れは少ない。
【0027】上述のように、背もたれ108は6本の互
いに平行な対を成すスラット108A〜108Fを有し
ている。対のうち一方のスラット105は座部102の
縦方向スラットから上方に連続して延び、他方のスラッ
ト107は(前部を番号108RFで示している)は後
縁部スラット114及び後部124から上方へ連続して
延びている。
【0028】このようにして、前方へ面した背もたれス
ラット108A〜108Fから成る6本のスラット、座
部102の縦方向スラット、前縁部スラット110,1
12、前部スラット104B〜104E、地面または床
に沿って延びるスラットの部分、後部スラット124、
後縁部スラット114及び後方へ面した背もたれスラッ
ト108RFは、上述の椅子を形成するよう5本の横方
向スラット106A〜106Eと交錯し、又は組み合う
よう湾曲している一組の6本の連続スラットから成る。
【0029】図1の実施例では、最も外側の2本のスラ
ット110,112は、ほぼ同一のものであって、横方
向スラット106A〜106Eを受け入れるための相補
形状の凹みにおいて異なるだけである。内側の4本の縦
方向スラット104B〜104Eはほぼ同一のものであ
り、第2のスラット104Bと第4のスラット104
D、第3のスラット104Cと第5のスラット104E
は同一である。同様に、側部スラット106A、106
Cは同一のものであるのがよい。これは側部スラット1
06B,106Dについても同様である。というのは、
これらは全て地面または床からの経路を横切って上方に
延び、次に座部102を通って横方向に延び、次に両側
の側部に沿って下方に延びて地面または床上の他の縦方
向縁部スラットで終わるからである。したがって、この
構成では、構成要素の種類の数は最少限に抑えられてお
り、かくして製造が単純化されて製造費が安くなる。横
方向スラット106Eは前部スラット104B〜104
Eとだけではなくてベース部120L,120Rを通っ
て横方向に連続して延びている。
【0030】図1及び図2に示す実施例では、背もたれ
108の垂直方向のスロットに対する水平方向のブレー
スとして横方向支持体116A,116Bが用いられて
いる。横方向支持体は、前方へ面した背もたれスラット
108A〜108Fと後方へ面した背もたれスラット1
08RFの対応の対の間に固定されている。横方向支持
体116Aは、座部102から背もたれスラット108
A〜108Fの頂縁部までの長さの約80%の所に位置
している。横方向支持体116B(これは構成が横方向
支持体116Aと同一であるのがよい)が、座部から背
もたれスラット108A〜108Fの頂縁部までの距離
の約15%のところに位置している。横方向支持体11
6A,116Bは凹みのない積層集成木材の平らなセグ
メントである。横方向支持体116A,116Bは背も
たれスラット108A〜108Fを、交差箇所で背もた
れスラット108A〜108F及び108RFに接着す
ることにより整列状態に保っている。横方向支持体11
6Aは、半径が36°の円弧のセグメントに一致する折
曲げ積層品であり、横方向支持体116Bは真っ直ぐな
部材である。椅子の背もたれの上方部分に横方向支持体
116Aを差し込むと、背もたれスラット108A〜1
08Fが、横方向支持体116Bによって形成された椅
子の背もたれの底部の平らな平面から湾曲アークの平面
状態へ凹んで再成形される。これにより使用者に身体上
の快適さ及び安全性が与えられる。
【0031】したがって、図1及び図2に示す椅子で
は、椅子全体を作るのに必要な構成部品は4種類に過ぎ
ず、具体的には2つの縦方向縁部スラット、4つの内側
の縦方向スラット、5本の横方向スラット、2本の横方
向支持体である。このようにすると、構成部品の数が少
なくなると共に構成部品の種類の数も少なくなる。
【0032】図3は椅子の第2の実施例を示している。
図3の椅子の殆どの構成部品は、図1の実施例のもの、
例えば座部202、側部206、前縁部スラット21
0、212、後縁部スラット214、背部または背もた
れ208及び後方へ傾斜した前部204に相当してい
る。
【0033】しかしながら、この実施例では、以上の構
成部品に加えて、肘掛220及び肘掛支持体224が設
けられている。肘掛220は、長い水平方向の部分22
0Aとその前端部から延びる短い垂直部分220Bとの
間に1つの折曲げ部のある積層集成木材のスラットであ
る。肘掛支持体224は、座部202と同一種類のスラ
ットを格子に組んだものである。図示の実施例では、格
子は、部分220Bからの一方の肘掛から他方の肘掛ま
で、背もたれ208と編成状態で連続的に延びる2本の
水平方向のスラット224A,224Bから成る。かく
して、図3の実施例では、図1の真直ぐな横方向支持体
116が、スラット216を含むスラットを格子に組ん
だ構造215で置き換えられている。スラット216は
有利には、椅子の背もたれと側部の構造的な相互結合関
係が一層強められるよう肘掛支持体224から見て水平
方向のスラットの連続体を有している。
【0034】各肘掛224は、格子に組んだ構造体21
7を形成するよう2本の水平方向のスラット224A、
224Bとオーバーラップする5本の垂直方向のスラッ
ト224C〜224Gを有する。垂直方向のスラット2
24C〜224Gの頂端部は内方かつ水平方向に曲がっ
て対応の肘掛220の下面に固定されている。5本の垂
直方向のスラットの底端部は、例えば接着剤で側部20
6の5本の対応関係にあるスラット206A〜206E
の外面に固定されている。
【0035】2本の水平方向のスラット、例えばスラッ
ト216は背もたれ208の底のほぼ1/3しか占めて
おらず、したがって背もたれの1/3だけが格子状態に
なっている。背もたれの上方の2/3は下方の1/3の
格子から突出する長さ方向スラットの連続体として上方
に突出する6対の互いに平行なスラットである。図1の
実施例で用いられているような横方向の支持体は存在し
ていない。図3の構成では、椅子の上側の2/3は、椅
子に座る人の背中に一層完全にフィットするようになっ
ている。
【0036】有利には、椅子の構成部品の種類の総数
は、木材の同一形状またはほぼ同一形状のスラットを繰
り返し用いることによって僅かな数に維持されている。
図1の実施例と同様な態様で繰り返し用いられたスラッ
トに加え、肘掛は同一であり、肘掛支持体を構成する水
平及び垂直方向のスラットはほぼ同一であるが、格子構
造体を固定するための凹みの交互配列状態だけが異なっ
ている。
【0037】図4〜図6は本発明に従って構成された第
3の実施例としての椅子310を示している。第3の実
施例は更に、本発明のスラット編成構造の使用例を示し
ている。
【0038】座部302と背もたれ308は共に、スラ
ットを格子の形態に組んだものである。図1及び図3の
実施例とは対照的に、図4の実施例は、5本の横方向の
スラット及び6本の前方へ突き出た縦方向スラットは下
方へ湾曲し、次に内方へ180°の円弧をなして湾曲し
ている。縦方向スラットはこれらそれぞれの円弧の端部
がこれらスラットと横方向に延びるスラットによって接
合されている。
【0039】具体的に述べると、椅子310の下側で
は、正方形に配列された4本の平らなスラット320
F,320L,320R,320Bで構成された支持体
ブレース320が設けられている。長さ方向のスラット
330A〜330Fは交互配列状態で終端し、かつ図4
で見てスラット320Fの上面及びスラット320Bに
接着されている。同様に、スラット302A〜302E
の最も左側の部分はスラット320Lに接着されてい
る。接合状態にあるスラット302A〜302Eの最も
右側の部分はスラット320Rに接着されている。
【0040】肘掛部分328は5本の垂直方向に向いた
スラット328A〜328Eから成り、これらスラット
はまず最初に上方に延びて、次に後方下方へ湾曲し、類
似の状態でそれ自身を中心として後方に湾曲した水平方
向のスラット326と2か所で相互に係止している。し
かるのち、5本の肘掛スラットは引き続き後方に延びて
側部306の5本の垂直方向に向いたスラット306A
〜306Eを構成している。最後に、垂直方向に向いた
スラット306A〜306Eは緩やかに内方へ湾曲し、
上方に180°の円弧をなして湾曲し、そしてスラット
320L、320Rの下面に固着されている。180°
の円弧に繋がる90°の円弧の底部では、椅子は地面ま
たは床に接触する。
【0041】水平方向のスラット326は肘掛の前部の
前方に位置した一方の肘掛の後部外側部分から延び、内
方に湾曲し、そして180°の円弧326Aをなして後
方に湾曲し、次に後方に延びて肘掛の垂直方向のスラッ
トを編成状態でその前方及び後方の延長部の両方に沿っ
て接合している。しかるのち、スラット326は内方に
90°湾曲し、椅子の背もたれ308の後方部分309
のスラットと相互係止構造をなして背もたれ308を横
切って延びている。背もたれの反対側では、スラット3
26は第1の肘掛の側でその経路と鏡像関係をなした経
路を横切って延びている。このように、スラット326
は背もたれ、肘掛及び側部に接合してこれらに対する相
互構造上の安定性を与えている。
【0042】前部104,204(図1及び図3)の代
わりに、縦方向座部スラット330A〜330Fが18
0°湾曲してスラットと交錯し、支持構造体320を構
成するスラット編成支持構造体が用いられている。側部
306からのスラットは地面または床から上方に湾曲し
て座部の縦方向スラット330及び横方向スラット33
2の交錯部分を支持している。
【0043】この構成によれば、クッション効果が相当
程度得られる。人が椅子の座部302に座ると、座部の
格子の延長部である縦方向及び横方向のスラットの湾曲
円弧部分は人の体重で僅かに湾曲する。同様に、人の体
重により側部スラット306A〜306Eの底部が湾曲
し、地面から側部を介して伝わる衝撃を和らげる。
【0044】背もたれ308では、6本の長さ方向のス
ラット308A〜308Fの頂端部及び背もたれの5本
の横方向のスラット318A〜318Eの両端部は後方
に湾曲し、次に180°の円弧をなして内方に湾曲し、
それにより椅子の背もたれ308上に形成されている編
成状態の格子307とマッチする編成状態の格子309
を形成している。かかる背もたれ構造体により、人が椅
子の背もたれに寄り掛かると衝撃吸収及び緩和効果が得
られる。
【0045】図7(A)は、本発明によるスラット編成
格子の基本構成単位として用いることが出来る積層集成
木材スラット(全体を構成要素402で示す)の短い部
分を側面図で示している。このスラットは、以下のよう
に折り曲げられている2つの主要な又は広いフェースを
備えている。
【0046】中心想像面404(この平面は図面の紙面
の平面と垂直である)が、交互に並んだ接触表面41
4,416,414,416,・・・の位置を定めてい
る。これら交互に並んだ接触表面414,416は、中
心想像面404の両側に位置した対応関係にある互いに
平行なセグメント408,412のフェースである。連
続的に並んだ互いに平行なセグメント408,412は
連結セグメント406,410で接合され、これらセグ
メント406,410は或る角度で中心想像面404を
通って連続平行セグメントを接合している。
【0047】図7(B)は本発明による家具の審美性及
び構造上の利点を奏する格子構造を形成するためのスラ
ットのオーバーラップ及び交錯又は編成方法を示してい
る。図7(B)は、垂直関係にあるスラット420,4
22,424,426(横断面で示されている。その理
由は、これらが紙面との平面と垂直なためである。)と
の関連で、図7(A)のスラット402を示している。
垂直関係にあるスラットは接触表面414、416でも
ともとのスラット402に接触している。
【0048】スラット420,422,424,426
の厚さは、スラット402と実質的に同一なので、しか
も垂直のスロットは中心想像面400内で元々のスラッ
トと交差するので、2つの表面の平面430,432は
格子状態のスラットの外面によって画定されている。
【0049】実質的に同一厚さのスラットを選択するこ
とにより、滑らかな表面が家具のユーザーに与えられる
ことになる。即ち、スラットと比較して広い家具の表面
を考えてみると、実質的に滑らかな表面が得られる。こ
れは、人が椅子に腰掛けると不快感を生じさせるような
凸凹な表面の感触を受けないようになることを意味して
いる。
【0050】有利には、主スラット(図7(A)参照)
の相互連結セグメント406,410の傾き角度によ
り、隣合う互いに平行なスラット420〜426はスラ
ット402上で横方向にシフトするのが防止される。接
触表面のところで接着剤を用いて互いに固着され、それ
らの編成構成により得られる構造強度を高くしている。
垂直スラットをしっかりと取り付けることにより、一方
のスラットに生じる応力が長さ方向と横方向の両方向に
おいて一層効率的に隣り合うスラットに伝わり、全体形
状が体重の支持に起因する応力の増大に耐えることがで
きるようになっている。
【0051】好ましい実施例では、図7(B)に示すス
ラットは、隣合う平行なスラット間に狭い隙間S(例え
ば0.75″(インチ))を置き、幅W(例えば2″)
の薄い状態に製造するのが良く、したがって家具に腰掛
け、或いは家具に触る人に実質的に滑らかで連続した平
らな表面430または432が与えられることになる。
個々のスラットの厚さT(3/16インチ)により、格
子の全厚み2Tは3/8インチに過ぎず、かくして家具
は軽量になると共に外観においても軽さが得られる。当
然のことながら、スラットを、上記した特定の寸法形状
以外の寸法形状のものであっても良い。代表的なスラッ
トの幅Wの範囲は1/2インチ〜5インチであり、これ
と対応する離隔距離Sは3/8インチ〜1インチ、厚さ
Tは1/8〜3/8インチである。
【0052】一般的に言って、スラットの厚さ、幅及び
離隔距離は、強度、美的感覚及び編成特性に照らして選
択すべきである。例えば、離隔距離を広げると、椅子が
軽くなるが、スラットの強度及び編成特性が損なわれる
と共に人間工学的な快適感が失われる場合がある。即
ち、縦方向スラットの離隔距離を大きくすると、横方向
スラットの相互連結セグメントは長くなり、かくして角
度が一層傾斜することになる。かかる傾斜により、格子
の編成強さは小さくなり、したがって構造体の強度が、
相互にオーバーラップするスラットを接合する接着剤で
左右される度合いが強くなる。強度及び編成特性の低下
は、例えばスラットの厚さを厚くすることによって補償
できる。スラットの厚さを大きくすると、格子の強度は
直接的に(より大きな荷重支持能力が得られるので)且
つ間接的に(相互連結セグメントの傾斜角度がより小さ
くなり、かくして編成特性が良くなるため)の双方にお
いて増大する。スラットが厚すぎると、椅子の表面に平
らすぎて堅いような感じを与える場合がある。椅子の表
面全体に対する可撓性をある程度保持することが物理的
な快適感を得るのに不可欠である。
【0053】家具の例示態様及び好ましいスラットを編
成して成る格子構造について上述したが、以下において
本発明による家具の好ましい製造方法を述べる。
【0054】本発明は以下に述べる工程を含む家具の製
造方法に係る。
【0055】第1工程では、積層されるべき材料のスト
リップを一次成形用型上に置く。変形例として、材料の
シートを一次成形用型上に置き、後で切断してストリッ
プの状態にしてから家具の状態に組み立てても良い。有
利には、一次成形用型を、常に利用していること及び大
きな圧力を受けることに起因して生じる変形に対する抵
抗を有すると共に造形の容易性を備えた材料、例えばパ
ーティクルボード、合板、鋼、エポキシ樹脂その他の材
料で作られる。一次成形用型は、二次成形用型と共に木
製ストリップを予備成形スラットの状態に形作るための
型を形成するような形状になっている。かくして、一次
成形用型のフェースは、図7(A)に側面図で示すスラ
ットとは反対の凹凸を持つ一連の互いに平行なセグメン
ト及び平行関係に無い連結セグメントを備えている。
【0056】第2工程の実施中、接着質を、積層される
べき隣り合うストリップの間に塗布する。この接着質塗
布段階を、ストリップまたはシートの組を一次成形用型
上に配置する前に実施するのがよい。利用可能な接着質
としては、パーマネント加工用樹脂または接着剤、例え
ばプラスチック用樹脂またはエポキシ接着剤が挙げられ
る。
【0057】第3工程の一部として、当てストリップを
積層されるべきストリップの積重ね体上に配置する。当
てストリップの目的は、圧力を均等に分布させることに
ある。当てストリップは有利には、マスキングテープ又
はネオプレンゴムで包装された厚さ1/16インチ〜1
/4インチのベニアのような材料であるのがよい。
【0058】第4工程では、剛性材料のシートを当てス
トリップ上に配置する。剛性材料はトタン板その他の金
属板、又は圧力下であっても変形しない他の材料である
のがよい。
【0059】第5工程に関しては、ブロックを剛性材料
のシートの或る特定の部分上に置く。ブロックは、木材
又は加圧下で使用しても変形せず、しかも加工が容易で
あるという有利な特性を持つ他の金属、例えばアルミニ
ウム又は鋼であるのがよい。
【0060】第6工程の実施中、二次成形用型を剛性材
料のシートの或る特定の部分上に置く。二次成形用型
は、パーティクルボードまたは圧力下で使用しても変形
せず、しかも加工が容易であるという有利な特性を備え
た他の材料、例えば、合板又は鋼であるのが良い。二次
成形用型は、編成のための凹みが生じるような個所で使
用されるべきであり、またブロックは真直ぐで平らな領
域が得られるのが望ましい場合に用いられるべきであ
る。
【0061】第7工程では、圧力をブロック及び二次成
形用型に加える。これを達成するには、クランプ又は流
体圧力を用いるのが良いが、これは当業者の公知事項で
ある。
【0062】第8工程の実施中、接着質を用いてストリ
ップを互いにしっかりと接着しそれにより積層ストリッ
プを形成する。通常は、この工程では、接着剤が硬化す
るまで待つか、或いは熱又は圧力を活性接着剤(感熱ま
たは感圧式のもの)に加える。
【0063】第9工程では、ブロック、二次成形用型及
び剛性材料のシート及び当てストリップを取り外す。次
に第10工程では、積層状態のストリップを一次成形用
型から取り出す。もし積層品がシート状のものである場
合、積層品を切断して適当な長さ及び幅のストリップの
状態にするのがよい。積層シートまたはストリップの形
状は実質的に、完成品の状態に組み立てられるべき状態
であるのがよい。当然のことながら、適当な仕上げまた
は封止工程をこの段階で実施するのがよい。
【0064】最後に、第11工程では、積層ストリップ
を編成して家具の状態にする。このようにするために、
ストリップを格子に組むという技術的特徴だけを用いて
も、或いは、接着剤その他の固着物質と併用しても良
く、又は、例えば直角に交差するスラットの接触個所に
締結装置を使用しても良い。
【0065】上述の方法では、一次及び二次パーティク
ルボード成形用型は、それらの両フェースが積層ストリ
ップ内で生じる1または2以上の直線状のセグメント及
び或る角度で互いに交差する積層品のストリップの嵌合
を容易にして積層ストリップの格子構造を形成する一連
の凹みを有する。
【0066】本発明の上述の実施例の設計変更及び改造
は可能である。例えば、スラットを、厚み、幅、離隔距
離及び交差角度を変えて製造してもよい。また、所与の
家具の別々の部分が、本発明によるスラット編成格子だ
けを備えるよう、或いは、これに家具の他の構造的又は
審美的要素と組み合わせて、構成しても良い。さらに、
積層していないシート成形用型上に置く方法及びこれに
付随する加圧手段の組み立てを、上述の方法とは異なる
順序で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による椅子の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す椅子の実施例の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による椅子の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例による椅子の斜視図であ
る。
【図5】図4の椅子の背面図である。
【図6】図4の椅子の底面図である。
【図7】(A)及び(B)は、積層品のストリップを、
図1、図2、図3及び図4の例示の椅子に示すウエブ構
造体を形成させる角度で互いにフィットさせる凹みを備
えた状態で示されている好ましい積層集成木材の輪郭を
示す図である。
【符号の説明】
102,202,302 椅子の座部 104,204,304 前部 105 背もたれスラット 106 椅子の側部 108,208,308 背もたれ又は背部 220 肘掛

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部、背もたれ及び支持脚を備えた椅子
    が、第1の方向に延び、かつ互いに隣接して配列された
    複数本の第1のスラットと、第2の方向に延び、かつ互
    いに隣接して配列された複数本の第2のスラットとから
    成り、各第1のスラットが、第1の凹みを互い違いに有
    し、かつ椅子の座部の一部分を構成するよう配列され、
    各第2のスラットが、第2の凹みを互い違いに有し、か
    つ第1の凹みと編成関係をなして椅子の座部の残りの部
    分を構成し、第1及び第2のスラットは更に、椅子の座
    部、背もたれ及び支持脚を構成することを特徴とする椅
    子。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のスラットは好ましくは木
    製であることを特徴とする請求項1の椅子。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1のスラットと第2のスラ
    ットの双方又は何れか一方は、積層品であることを特徴
    とする請求項1又は2の椅子。
  4. 【請求項4】 第1のスラットと第2のスラットを交差
    個所で相互に固定する固定手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1、2又は3の椅子。
  5. 【請求項5】 前記第1の方向と前記第2の方向は互い
    に直角をなし、第1の凹みと第2の凹みは、交差個所で
    互いに相補して、椅子の座部の本質的に平らな上側表面
    及び下側表面を構成することを特徴とする請求項1〜4
    のうち何れかの椅子。
  6. 【請求項6】 椅子の座部を支持するベース手段が設け
    られ、該ベース手段も又、第1及び第2のスラットによ
    り構成されていることを特徴とする請求項5の椅子。
  7. 【請求項7】 平面部を備えた家具が、第1の方向に延
    び、かつ互いに隣接して配列された複数本の第1のスラ
    ットと、第2の方向に延び、かつ互いに隣接して配列さ
    れた複数本の第2のスラットとから成り、各第1のスラ
    ットが、第1の凹みを互い違いに有し、かつ平面部の一
    部分を構成するよう配列され、第2のスラットが各々、
    第2の凹みを互い違いに有し、かつ第1の凹みと編成関
    係をなして平面部の残りの部分を構成し、第1の方向と
    第2の方向は互いに直角をなし、第1の凹みと第2の凹
    みは交差個所で互いに相補して、平面部内で本質的に平
    らな上側表面及び下側表面を構成していることを特徴と
    する家具。
  8. 【請求項8】 平面部を支持するためのベース手段が設
    けられ、該ベース手段は第1及び第2のスラットで構成
    され、第1及び第2のスラットは木製であることを特徴
    とする請求項7の家具。
  9. 【請求項9】 第1及び第2のスラットは積層材で構成
    されていることを特徴とする請求項7又は8の家具。
  10. 【請求項10】 表面部はストリップを編成したスラッ
    トの格子で構成され、各ストリップは複数の積層集成木
    材層から成り、ストリップは2つのフェースと一連の連
    続セグメントを有し、連続セグメントは接触面セグメン
    トと連結セグメントが交互に並んだものから成り、接触
    面セグメントは中心想像面に隣接して位置し、連続接触
    面セグメントは中心想像面の両側に位置していて、連続
    接触面がストリップの両側のフェース上に位置するよう
    になり、連結セグメントが中心想像面を横切って連続接
    触表面セグメントを相互に接合し、格子は、ストリップ
    をオーバーラップさせてそれぞれの接触面で接触させる
    と共に連結セグメントの傾斜角度を利用して格子の状態
    に組んだものであることを特徴とする請求項1〜9のう
    ち何れかの家具。
  11. 【請求項11】 格子を構成するオーバーラップ状態の
    ストリップは、これらの相互接触表面において互いに固
    定され、ストリップは実質的に直角の角度をなしてオー
    バーラップしていることを特徴とする請求項10の家
    具。
  12. 【請求項12】 積層集成木材のストリップは実質的に
    厚さが同じであり、格子は全体的に、実質的に滑らかで
    あり、かつ、中心想像面から等距離をおいた2つの格子
    表面の平面から成ることを特徴とする請求項11の家
    具。
  13. 【請求項13】 家具、好ましくは椅子を製造する方法
    であって、積層されるべき材料のストリップを一次成形
    用型上に配置し、積層されるべき隣り合うストリップ間
    に接着剤を塗布し、積層されるべき積重ね状態のストリ
    ップ上に当てストリップを配置し、変形しない性質のシ
    ートを当てストリップ上に配置し、ブロックをシートの
    或る部分上に置き、二次成形用型をシートの他の或る個
    所の上に置き、圧力をブロックと二次成形用型に加え、
    接着剤を硬化させて積層ストリップを形成し、積層スト
    リップを一次パーティクルボード成形用型から取り出
    し、複数の積層ストリップを編成して家具の状態にする
    ことを特徴とする家具製造方法。
  14. 【請求項14】 剛性材料のシートを当てストリップ上
    に配置し、ブロックをシートの或る部分上に置き、二次
    成形用型をシートの他の或る個所の上におき、圧力をブ
    ロックと二次成形用型に加え、接着質によりストリップ
    をしっかりと互いに接着させて積層ストリップを形成
    し、ブロック、二次成形用型、剛性材料のシート及び当
    てストリップを取り出し、積層ストリップを一次成形用
    型から取り出し、積層ストリップを編成して家具の状態
    にし、一次及び二次パーティクルボード成形用型は一又
    は二以上の直線状のセグメントを有し、成形用型の対向
    したフェースは、積層品のストリップを或る角度で横方
    向に互いにフィットさせて積層ストリップの編成格子を
    形成しやすいようにする一連の凹みを積層ストリップに
    形成し、上述の工程は上記の順序通りに実施する必要は
    無いことを特徴とする請求項13の家具製造方法。
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