JPH068613U - 滑り止め養生シート - Google Patents

滑り止め養生シート

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JPH068613U
JPH068613U JP5135792U JP5135792U JPH068613U JP H068613 U JPH068613 U JP H068613U JP 5135792 U JP5135792 U JP 5135792U JP 5135792 U JP5135792 U JP 5135792U JP H068613 U JPH068613 U JP H068613U
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sheet
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pressing
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保男 高原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 養生シートの滑り易さを改善し、よって、養
生シート面での各種作業より安全に且つより容易にでき
ることを可能とした養生シートを得る。 【構成】 合成樹脂シートの表面に多数の凹凸12が形
成されたものであるため、降雨等により水が溜ったり又
は面上が濡れていたり、或は施工作業者の靴に泥が付着
していても、養生シート10面が滑り難く、作業者が安
全に施工作業を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば2×4工法における屋根の施工前の床パネル面を覆って降雨 や泥やゴミ等から床パネル面を保護するシートに加工を施した養生シートに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建築工法における2×4(ツー・バイ・フォー)工法の組立ては、通 常、床パネルによってプラットホーム(1階床)を施工し、次いで壁(壁パネル )を施工し、次いで2階の床パネルを施工し、更に壁パネルを施工し、屋根を施 工することによって組み立てられている。
【0003】 しかし、このプラットホーム等の床パネル面を施工した時点で雨が降ると、屋 根がないため、床パネル面上に水が溜り、これが床パネル材の内部まで染み込み 、床パネル材に歪や腐蝕等の問題を発生させている。また加えて、施工中におけ る施工作業者の靴の泥や周囲から飛沫してくるゴミ等が該床面上に付着し、完成 品に問題を発生させている。
【0004】 そこで、それらの対応策として、塩化ビニール又はその他の合成樹脂からなる 養生シートをこの床パネル面上に貼着し、降雨等によるこれら部材への浸水や、 前述のような泥やゴミ付着物等を防いでいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、床パネル目縫えにカバーしてある養生シート面上に降雨等によ り水が溜ったり又は面上が濡れていたり、あるいは施工作業者の靴に泥が付着し ていたりすると養生シート面上が非常に滑り易くなり該シート面上での各種の施 工作業を行うのに支障を来している。
【0006】 更に、2階床面上になると単に作業に支障を来すばかりでなく、落下の危険も あり安全面からも大きな問題となっている。
【0007】 そこで、上記の如きトラブルを防ぐために、養生シートの滑り易さを改善し、 よって、養生シート面での各種作業より安全に且つより容易にできることを可能 とした養生シートを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本請求項1に記載の考案に係る滑り止め養生シートでは、合成樹脂シートの表 面に多数の凹凸が形成されたものである。
【0009】 また、本請求項2に記載の考案に係る滑り止め養生シートでは、前記請求項1 の滑り止め養生シートにおいて、 前記多数の凹凸が、押し型を圧して形成されたものである。
【0010】 更に、本請求項3に記載の考案に係る滑り止め養生シートでは、前記請求項1 の滑り止め養生シートにおいて、 前記多数の凹凸が、樹脂材の印刷により形成されたものである。
【0011】
【作用】
本考案では、合成樹脂シートの表面に多数の凹凸が形成されたものであるため 、降雨等により水が溜ったり又は面上が濡れていたり、或は施工作業者の靴に泥 が付着していても、養生シート面が滑り難く、作業者が安全に施工作業を行うこ とができる。
【0012】 この本考案に用いる合成樹脂シートとしては、水の侵入を阻害するものであれ ば、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレン等の何れの合成樹 脂シートをも用いることができるが、価格,強度,使用後の処理等の点より、ポ リエチレンシート、特に半透明乃至透明性のあるものが通常床パネルに表示(墨 入れ)されてある以降の組み立てに必要な各種の表示を容易に確認することがで きるので好適である。
【0013】 また、この合成樹脂シートの表裏は予めコロナ処理等の処理により、接着性を 向上させたものが実際の施工時にシートの継目をオーバーラップさせて使用する 場合、裏面の貼着材がシート表面に接着し易くなるので、組立中における降雨時 でも、床面への水の浸透が防止でき、また施工中でのドロ汚れも防止できるので 好適である。
【0014】 この合成樹脂シートの表面に形成される凹凸は、作業者の滑りを防止できるも のであればどのような形状ものもでもよい。例えば、全面に点状,縞状又は格子 状に形成させてもよく、ランダムな凹凸形状を用いて、全体として一つの図柄と なるようにしてもよい。
【0015】 この合成樹脂シートの表面に形成される凹凸は、種々の方法により形成するこ とができる。例えば、合成樹脂からなるシートに押し型を圧して形成したものや 、合成樹脂からなるシートに樹脂材のグラビア印刷等の印刷により形成したもの 等があげられる。
【0016】 この合成樹脂からなるシートに押し型ロールや押し型板等を圧して形成したも のや合成樹脂からなるシートに樹脂材のグラビア印刷により形成したものでは、 凹凸を容易にしかも安価に形成することができる。
【0017】 形成されるシート面と凹凸の差は、大きければ大きいほど滑り止め効果が向上 するが、加工処理が難しくなりそれにつれて養生シートが効果にならざるを得な い。このため形成されるシート面と凹凸の差は、シートの厚さにより若干異なる が0.05〜2mmが好ましい。
【0018】 本考案においては、床パネル等に貼着して用いるため、予め貼着材を塗布等し て貼着材層を形成してもよい。また、この貼着材層を保護するために剥離材を張 り合せてもよい。
【0019】 この貼着材層としては、床面等に確実に貼着でき、養生シートを剥離した際に 、貼着材が床面等に残らないようなものであれば、如何なる貼着材を用いてもよ い。例えば、アクリル系樹脂等の貼着材を用いると安価であり好適である。
【0020】 また、剥離材としては、一般には「離型紙」等と言われているクラフト紙表面 にシリコン油又はポリエチレン樹脂を塗布したものを用いることができる。
【0021】
【実施例】
図1は本考案の滑り止め養生シートの一実施例の構成を示す説明図であり、図 2は図1の滑り止め養生シートの製造を示す説明図である。図に示す通り、滑り 止め養生シート10は、合成樹脂シート11の全面に亙って多数の点状に配置さ れた凹凸部12を備えている。この合成樹脂シート11の片面に貼着材層13を 形成し、床パネル14に貼着させている。この凹凸部12は、合成樹脂シート1 1を押し型ロール15と加圧ロール16とで80〜160℃(好ましくは80〜 130℃)に加熱しながら圧して形成される。尚、ロールの圧力や速度等はシー ト素材や厚さによって種々変更される。
【0022】 本考案の凹凸部は前述のような全面に点状の他にもランダムな凹凸形状を用い て、全体として一つの図柄となるように構成されてもよい。図3は本考案の滑り 止め養生シート20の他の実施例の構成を示す説明図である。図に示すように、 図2の押し型ロール15の型を変更して、合成樹脂シート21に形成される凹凸 部22の模様を変更させることが可能である。尚、23は貼着材層である。
【0023】 更に、本考案の凹凸部は、前述の押し型ロールや押し型板等によって圧して形 成する以外にも、合成樹脂からなるシートに樹脂材のグラビア印刷により形成す ることができる。図4は本考案の別の実施例の構成を示す説明図である。図に示 すように、滑り止め養生シート30は、図1と同様に合成樹脂シート31の全面 に亙って多数の点状に配置された凹凸部32を備え、この合成樹脂シート31の 片面に貼着材層33を形成し、床パネル34に貼着させている。
【0024】 図5は図4の滑り止め養生シートの製造を示す模式説明図である。図に示す通 り、滑り止め養生シート30の凹凸部32は、合成樹脂シート31に樹脂剤を版 内に充填した版ロール15と加圧ロール16とで圧して、樹脂剤を合成樹脂シー ト31に転写させて形成される。尚、版ロール15の内部には加熱装置が装着さ れており、加熱しながら樹脂剤を転写させている。
【0025】 以上のように、本考案では、養生シート表面に例えば図柄や全面に点状の凹凸 部を設けることにより養生シート表面の滑り易さを取り除くことができる。尚、 合成樹脂シートの表面に形成される凹凸は、作業者の滑りを防止できるものであ ればどのような形状ものもでもよい。全面に点状の凹凸以外にも縞状又は格子状 に形成させてもよく、ランダムな凹凸形状を用いて、全体として一つの図柄とな るようにしてもよい。
【0026】 従って、養生シートを床パネル面に貼着した以降は、養生シート表面の滑り易 さがないので、該シート面上で安全に各種施工作業を進めることができる、特に 、2階床パネル面上では地上との工程差も大きく作業者が滑り、転倒、落下の危 険性も少なく、作業性が改善できる等の優れた効果を有するものである。
【0027】 更に、本考案では、養生シート表面に例えば図柄や全面に点状の凹凸部を設け ることにより、シート面での鏡面反射がなくなり、例えば日中の晴天下での作業 時に日光が反射せず、作業性が向上する。また、養生シート表面に例えば図柄や 全面に点状の凹凸部を設けるために、床パネル面と密着せずに凹凸部にクッショ ン性を有する。このため、作業時に工具類を謝って落下させても、床パネル面の 損傷が少なくなる遠のこうかを有する。
【0028】
【考案の効果】
本考案は以上説明したとおり、合成樹脂シートの表面に多数の凹凸が形成され たものであるため、降雨等により水が溜ったり又は面上が濡れていたり、或は施 工作業者の靴に泥が付着していても、養生シート面が滑り難く、作業者が安全に 施工作業を行うことができる。
【0029】 この合成樹脂シートの表面に形成される凹凸は、例えば、合成樹脂からなるシ ートに押し型を圧して形成したものや、合成樹脂からなるシートに樹脂材のグラ ビア印刷により形成したもの等によって形成することができ、この合成樹脂から なるシートに押し型ロールや押し型板等を圧して形成したものや合成樹脂からな るシートに樹脂材のグラビア印刷により形成したものでは、凹凸を容易にしかも 安価に形成することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の滑り止め養生シートの一実施例の構成
を示す説明図である。
【図2】図1の滑り止め養生シートの製造を示す説明図
である。
【図3】本考案の滑り止め養生シートの他の実施例の構
成を示す説明図である。
【図4】本考案の滑り止め養生シートの別の実施例の構
成を示す説明図である。
【図5】図4の滑り止め養生シートの製造を示す模式説
明図である。
【符号の説明】
10,20,30…滑り止め養生シート 11,21,31…合成樹脂シート 12,22,32…凹凸部(樹脂材) 13,23,33…貼着材層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂シートの表面に多数の凹凸が形
    成されたことを特徴とする滑り止め養生シート。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の滑り止め養生シートにお
    いて、 前記多数の凹凸が、押し型を圧して形成されたことを特
    徴とする滑り止め養生シート。
  3. 【請求項3】 前記請求項1の滑り止め養生シートにお
    いて、 前記多数の凹凸が、樹脂材の印刷により形成されたこと
    を特徴とする滑り止め養生シート。
JP1992051357U 1992-06-30 1992-06-30 滑り止め養生シート Expired - Lifetime JP2599811Y2 (ja)

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JPH0732106U (ja) * 1993-11-24 1995-06-16 日東電工株式会社 床養生部材
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