JPH0685717U - パイプカッタ - Google Patents

パイプカッタ

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JPH0685717U
JPH0685717U JP3201693U JP3201693U JPH0685717U JP H0685717 U JPH0685717 U JP H0685717U JP 3201693 U JP3201693 U JP 3201693U JP 3201693 U JP3201693 U JP 3201693U JP H0685717 U JPH0685717 U JP H0685717U
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pressing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅などの比較的軟質のパイプを良好に切断で
きる軽量且つ安価なパイプカッタを提供する。 【構成】 ローラ刃を保持しているカッタホルダ58を
スプリング78によりパイプ側へ付勢するとともにナッ
ト70のフランジ76に係合する移動端に保持し、シフ
トロッド72のノブ74を回転操作してローラ刃がパイ
プに当接する位置までナット70を移動させる(b)。
その状態でレバー88を回動操作し、(c)のようにシ
フトロッド72を退避位置へ移動させ、ノブ74を回転
操作してパイプの肉厚より大きい送込み寸法だけナット
70を更に移動させる。レバー88を戻してシフトロッ
ド72を(b)の押圧位置まで戻すと、ローラ刃とパイ
プとの係合により上記送込み寸法分だけカッタホルダ5
8の底部68とフランジ76との間に隙間が生じ、スプ
リング78によってローラ刃がパイプに押圧され、その
状態で回転部材42を回転駆動してパイプを切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパイプカッタに係り、特に、銅などの比較的軟質のパイプを良好に切 断できるパイプカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)本体ハウジングと、(b)その本体ハウジングに配設されて一中心線ま わりに回転駆動される回転部材と、(c)前記一中心線と略同心に配置されたパ イプの外周面に互いに反対側から接触させられるように前記回転部材に配設され たローラ刃および受けローラとを備え、そのローラ刃と受けローラとの間で前記 パイプを挟圧しつつ前記回転部材を回転駆動してパイプを切断するパイプカッタ が知られている。特開昭61−121813号公報に記載されているパイプカッ タはその一例であり、カム機構により回転部材の一回転毎にローラ刃を所定量ず つ送り込み、パイプに対して切り込ませるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のパイプカッタは、ローラ刃がカム機構により強制 的に送り込まれるため、銅や銅合金,アルミニウム,薄肉ステンレス鋼などから 成る比較的軟質のパイプを切断する場合には、ローラ刃の押圧でパイプが変形し てしまうことがあった。また、ローラ刃を送り込むためのカム機構は複雑で部品 点数が多いため、重量が重いとともに高価になるという別の問題も含んでいた。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 銅などの比較的軟質のパイプを良好に切断できる軽量且つ安価なパイプカッタを 提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、前記(a)本体ハウジングと、(b )回転部材と、(c)ローラ刃および受けローラとを備え、そのローラ刃と受け ローラとの間で前記パイプを挟圧しつつ前記回転部材を回転駆動してパイプを切 断するパイプカッタにおいて、(d)前記ローラ刃を弾性体の復元力によって前 記パイプの外周面に相対的に押圧する弾性押圧手段を有することを特徴とする。
【0006】
【作用および考案の効果】
このようなパイプカッタにおいては、弾性押圧手段により弾性体の復元力によ ってローラ刃がパイプの外周面に押圧されるため、その状態で回転部材が回転駆 動されると、ローラ刃はパイプの外周を転動しつつ弾性体の復元力に基づいて徐 々に外周面に切り込み、パイプを切断する。したがって、カム機構を用いてロー ラ刃を強制的に送り込む従来装置に比較して、銅などの比較的軟質のパイプに対 しても、それを変形させることなく良好に切断できるようになる。また、カム機 構に比較して部品点数を少なくでき、装置を軽量且つ安価に構成できる。
【0007】 ここで、上記弾性押圧手段は、例えば(e)前記ローラ刃と前記一中心線とを 結ぶ直線と平行なシフト方向の移動可能に前記回転部材に配設されたシフト部材 と、(f)前記シフト方向の移動可能に前記回転部材に配設され、前記ローラ刃 および受けローラの一方の部材を保持している保持部材と、(g)その保持部材 との係合可能に前記シフト部材に配設され、前記一方の部材が前記一中心線に接 近する押圧側への保持部材の移動を阻止するストッパ部材と、(h)そのストッ パ部材と前記保持部材との間に配設されて保持部材を前記押圧側へ付勢し、その 保持部材をストッパ部材と係合する押圧側の移動端に保持する前記弾性体として のばね部材と、(i)前記シフト部材を、前記ばね部材の作用によりシフト部材 と一体的に移動する前記保持部材が保持している前記一方の部材が前記パイプか ら離間する退避位置と、その一方の部材がパイプと係合することにより前記ばね 部材の付勢力に抗して前記保持部材が前記押圧側の移動端から離間し、そのばね 部材の付勢力に従ってその一方の部材をそのパイプに押圧する押圧位置とへ移動 させるシフト操作部材とを含んで構成される。
【0008】 弾性押圧手段が以上のように構成された場合には、シフト操作部材によりシフ ト部材を退避位置に位置させた状態で切断すべきパイプを一中心線と略同心に配 置し、その状態でシフト操作部材によりシフト部材を押圧位置へ移動させれば、 保持部材が保持しているローラ刃および受けローラの一方の部材がパイプと係合 させられ、ばね部材の付勢力に抗して保持部材が押圧側の移動端から離間させら れるとともに、そのばね部材の付勢力に従って一方の部材がパイプに押圧される 。一方の部材がローラ刃の場合には、そのローラ刃がパイプに押圧され、パイプ は上記ばね部材の付勢力に従ってそのローラ刃と受けローラとの間で挟圧される 。また、一方の部材が受けローラの場合には、その受けローラがパイプに押圧さ れ、パイプは上記ばね部材の付勢力に従ってその受けローラとローラ刃との間で 挟圧される。そして、その状態で回転部材を回転駆動すれば、ローラ刃はパイプ の外周を転動しつつ上記ばね部材の付勢力に従って外周面に切り込み、そのパイ プを切断する。
【0009】 すなわち、この場合にはシフト操作部材によりシフト部材を退避位置へ移動し てパイプをセットし、その後シフト部材を押圧位置へ移動して回転部材を回転駆 動するだけでパイプを切断できるのであり、切断作業を容易且つ迅速に行うこと ができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施例であるパイプカッタ10の一部を切り欠いた正面図 で、図2は平面図、図3は図1の III− III断面を示す図である。図3において 、本体ハウジング12には電動ドライバ14が着脱可能に取り付けられるように なっており、電動ドライバ14から入力軸16に伝達された回転力は、傘歯車1 8,20,クラッチシャフト22,一方向クラッチ24,歯車26,28を介し てリング歯車30に伝達される。電動ドライバ14としては、バッテリパックな どの電源を一体的に備えた携帯用のものが好適に用いられるが、電源コードによ ってコンセントから電力供給を受けるものでも良い。一方向クラッチ24は、歯 車26が電動ドライバ14によるクラッチシャフト22の回転方向と逆方向へ相 対回転することを阻止し、クラッチシャフト22の回転方向と同じ方向へ相対回 転することを許容するもので、電動ドライバ14の停止時でも手動でリング歯車 30を回転させることができる。リング歯車30は、本体ハウジング12および その本体ハウジング12に固設されるカバー32により、一中心線cまわりの回 転可能に保持されているとともに、カバー32を取り除いた図6から明らかなよ うに切欠34が設けられ、切断すべきパイプ36(図1参照)を図の上方から内 部に挿入したり抜き出したりできるようになっている。本体ハウジング12およ びカバー32にも、切欠34と同様の切欠38,40が設けられており、パイプ 36を挿脱する際には、切欠34が切欠38,40と略一致するように、必要に 応じてリング歯車30を手で回せば良い。なお、リング歯車30と噛み合う前記 歯車28は、図6から明らかなように切欠34の幅寸法よりも大きく離間して一 対設けられており、切欠34の存在に拘らずリング歯車30が連続回転させられ るようになっている。
【0011】 上記リング歯車30には板状の回転部材42が一体的に固設されており、その 回転部材42にはローラホルダ44が図1の左右方向の移動可能に配設されてい る。ローラホルダ44は、回転部材42に固設されたガイド46によって浮き上 がりが防止されているとともに、図1のV−V断面を示す図5から明らかなよう に、一対の受けローラ48を前記一中心線cと平行な軸心まわりの回転可能に保 持している。受けローラ48は、図1において一中心線cを通る左右方向の直線 を挟んで対称位置に取り付けられており、ローラホルダ44が図1の左方向へ移 動させられた場合に、一中心線cと略同心に配置されたパイプ36の外周面に略 均等に接触させられる。また、このローラホルダ44には、図1のIV−IV断面を 示す図4から明らかなように、回転部材42に固設されたブラケット50に軸方 向の移動不能に取り付けられているアジャスタボルト52が螺合されており、ア ジャスタボルト52のノブ54が回転操作されることにより、ローラホルダ44 は図1,図4の左右方向へ移動させられる。ローラホルダ44の左右方向位置は 、一中心線cと略同心に配置されるパイプ36の外周面に受けローラ48が接触 するように、パイプ36の径寸法に応じて調整される。
【0012】 上記ローラホルダ44には、図4および図5から明らかなように矩形の貫通孔 56が形成されており、その貫通孔56には、外形が矩形のカッタホルダ58が 図4の左右方向の相対移動可能に嵌合されている。カッタホルダ58は、図1に おいて上方へ延び出すアーム60を一体に備えており、その先端部、すなわち一 中心線cを挟んで前記受けローラ48と反対側に位置する部分には、その一中心 線cと平行な軸心まわりの回転可能にローラ刃62が取り付けられている。ロー ラホルダ44には、アーム60が延び出す側の壁面に切欠63(図2,図3参照 )が形成されており、カッタホルダ58が図1,図4の左右方向へ移動すること を許容するようになっている。カッタホルダ58には、上記貫通孔56との嵌合 部分に図4において右側に開口する有底穴64が形成されており、その開口部に はアジャスタナット66が螺合されているとともに、有底穴64の底部68には 異形穴が形成されてナット70が回転不能に嵌合されている。ナット70には、 前記ブラケット50および上記アジャスタナット66をそれぞれ軸方向の移動可 能且つ軸心まわりの回転可能に挿通させられたシフトロッド72が螺合されてお り、そのシフトロッド72のノブ74が回転操作されることにより、ナット70 はシフトロッド72に対してその軸方向、すなわち図1,図4の左右方向へ移動 させられる。
【0013】 上記ナット70はフランジ76を一体に備えており、そのフランジ76とアジ ャスタナット66との間には圧縮コイルスプリング78が介在させられている。 この圧縮コイルスプリング78により、カッタホルダ58は図4の右方向、すな わちローラ刃62が一中心線cに接近する押圧側へ付勢され、カッタホルダ58 に外力が作用しない場合には、図7の各図に示されているように底部68がフラ ンジ76に当接する押圧側の移動端に保持される。図4は、ローラ刃62がパイ プ36と係合させられることにより、カッタホルダ58が圧縮コイルスプリング 78の付勢力に抗して相対的に押圧側の移動端から寸法tだけ離間させられた状 態、言い換えれば、ローラ刃62が圧縮コイルスプリング78の付勢力に従って パイプ36の外周面に押圧されている状態である。ローラ刃62のパイプ36に 対する押圧力は、カッタホルダ58に対するアジャスタナット66の螺合位置に よって異なり、この螺合位置は切断すべきパイプ36の材質に応じて調整される 。
【0014】 前記シフトロッド72のナット70から突き出す先端部には、環状溝を有する シフトカラー80が一体的に取り付けられており、そのシフトカラー80には、 シフトヨーク82に立設された一対のシフトピン84が係合させられている。こ のシフトカラー80とシフトピン84との係合により、シフトロッド72の軸方 向すなわち図1,図4における左右方向の位置が規定される。シフトヨーク82 は、回転部材42に固設されたヨークブラケット86により、シフトロッド72 と略直交する軸心Oまわりの回動可能に保持されているとともに、相対回転不能 に取り付けられたレバー88により、その軸心Oまわりに回動操作されるように なっている。レバー88は、図2に実線で示す第1操作位置と一点鎖線で示す第 2操作位置との間を回動操作され、第1操作位置では、図4に示されているよう に、シフトヨーク82はヨークブラケット86に一体に設けられたストッパ90 に当接させられ、シフトロッド72が右方向の押圧位置に位置決めされる。また 、第2操作位置では、図7の(c)に示されているようにシフトロッド72は左 方向へ移動させられ、ノブ74がブラケット50に当接する退避位置に位置決め される。
【0015】 前記ナット70のシフトロッド72に対する螺合位置は、シフトロッド72が 退避位置へ移動させられた時にはローラ刃62がパイプ36から離間し、シフト ロッド72が押圧位置へ移動させられた時にはローラ刃62がパイプ36と係合 して、図4のようにカッタホルダ58が押圧側の移動端から相対的に離間するよ うに、パイプ36の径寸法に応じて予め調整される。図4のようにカッタホルダ 58が押圧側の移動端から離間させられると、圧縮コイルスプリング78の付勢 力により、シフトロッド72には左方向へ向かう力が加えられるが、シフトピン 84はシフトヨーク82の軸心Oより下方に位置させられているため、シフトヨ ーク82には右まわりのモーメントが作用し、ストッパ90に当接する状態、言 い換えればシフトロッド72を押圧位置に保持する状態にロックされる。
【0016】 上記カッタホルダ58,ナット70,シフトロッド72,圧縮コイルスプリン グ78,レバー88は、それぞれ保持部材,ストッパ部材,シフト部材,ばね部 材,シフト操作部材に相当し、それ等を含んで弾性押圧手段が構成されている。 また、シフトロッド72の軸方向すなわち図1,図4の左右方向はシフト方向で ある。
【0017】 以上のように構成されたパイプカッタ10を用いてパイプ36を切断する際に は、先ず、パイプ36の直径寸法に応じてノブ54を回転操作し、パイプ36が 一中心線cと略同心に配置された場合にその外周面が受けローラ48と接触する ように、ローラホルダ44の位置調整を行う。パイプ36の直径に対応して、ノ ブ54の回転位置やローラホルダ44の位置を指定する図示しない目盛りが設け られている。また、カッタホルダ58に螺合されているアジャスタナット66は 、切断すべきパイプ36の材質に応じてその螺合位置が調整され、例えば銅や銅 合金等の軟質材を切断加工する場合には、ねじ込み量が少なくされる。
【0018】 また、ノブ74を回転操作し、ナット70のシフトロッド72に対する螺合位 置を、パイプ36の直径寸法や肉厚寸法に応じて調整する。この調整は、例えば 、図7の(a)に示すようにナット70をシフトカラー80に当接する前端位置 まで移動させ、その状態で一旦レバー88を第2操作位置へ回してパイプ36を 挿入し、レバー88を第1操作位置へ戻す。ナット70が前端位置に保持されて いる状態では、ローラ刃62は一中心線cから最も離間させられるため、レバー 88を第1操作位置へ戻してシフトロッド72を押圧位置へ移動しても、パイプ 36がローラ刃62と受けローラ48との間で挟圧されることはない。そして、 その状態でナット70が上記前端位置から後退するように、言い換えれば図7の 右方向へ移動するようにノブ74を回転操作し、ローラ刃62が受けローラ48 との間でパイプ36を挟圧する位置で停止する。ローラ刃62を保持しているカ ッタホルダ58は、圧縮コイルスプリング78の付勢力に従って底部68がフラ ンジ76に当接する押圧側の移動端に保持されているため、上記ナット70と一 体的に図7の右方向へ移動させられる。また、ローラ刃62が受けローラ48と の間でパイプ36を挟圧するようになると、カッタホルダ58のそれ以上の移動 が阻止されるため、ナット70をそれ以上後退させるためには圧縮コイルスプリ ング78の付勢力に抗して移動させる必要があり、ノブ74の回転抵抗が急増す る。このため、その回転抵抗の変化から挟圧状態を認識できる。図7の(b)は 、ローラ刃62が受けローラ48との間でパイプ36を挟圧する位置までナット 70が移動させられた状態を示す図である。
【0019】 その後、レバー88を第2操作位置へ回してシフトロッド72を退避位置へ移 動させると、それに伴ってカッタホルダ58も図7の左方向へ移動するため、ロ ーラ刃62がパイプ36から離間する。その状態でノブ74を回転操作し、パイ プ36の肉厚に所定の余裕量を加えた送込み寸法(切込み寸法)tだけナット7 0を後退させる。ノブ74の回転量に対するナット70の移動量は、本体ハウジ ング12に貼付されたラベルや使用説明書などに記載されており、送込み寸法t に対応する回転量、例えば1〜2回転程度だけノブ74を回転操作すれば良い。 また、シフトロッド72のシフト量、すなわち退避位置と押圧位置との間の移動 ストロークは、切断可能なパイプ36の最大肉厚寸法に上記所定の余裕量を加え た寸法より大きい値に定められており、ナット70の後退に伴ってカッタホルダ 58が移動しても、ローラ刃62がパイプ36と係合することはない。図7の( c)はこの状態であり、その後レバー88を第1操作位置へ戻してシフトロッド 72を押圧位置へ戻すと、途中でローラ刃62がパイプ36と係合させられ、図 4のようにシフトロッド72に対して相対的にカッタホルダ58が押圧側の移動 端から上記送込み寸法tだけ離間させられるとともに、圧縮コイルスプリング7 8の付勢力に従ってローラ刃62がパイプ36に押圧される。
【0020】 これにより各部の調整作業は終了し、この状態で電動ドライバ14によって回 転部材42を回転駆動すると、ローラ刃62はパイプ36の外周を転動しつつ圧 縮コイルスプリング78の付勢力に従って徐々にその外周面に切り込み、最終的 にパイプ36を切断する。この時、パイプ36が軸心まわりの回転自在の場合に は、パイプ36が連れ回りしないように手で把持したり、所定の回止め治具で回 転を阻止しておく必要がある。また、同じ寸法のパイプ36を繰り返し切断する 場合には、2本目からは上述した調整作業は不要であり、レバー88を第2操作 位置へ回してパイプ36を交換した後、レバー88を第1操作位置へ戻して回転 部材42を回転駆動すれば良い。
【0021】 ここで、かかる本実施例のパイプカッタ10によれば、圧縮コイルスプリング 78の付勢力に従ってローラ刃62をパイプ36の外周面に押圧して切断するよ うになっているため、従来のようにカム機構を用いてローラ刃62を強制的に送 り込む場合に比較して、銅や銅合金,アルミニウム、薄肉ステンレス鋼などから 成る比較的軟質のパイプに対しても、それを変形させることなく良好に切断でき るとともに、部品点数が少なくなって装置が軽量且つ安価に構成される。なお、 鉄等の硬質パイプの切断にも、本実施例のパイプカッタ10は利用され得る。
【0022】 また、本実施例のパイプカッタ10は、レバー88を第2操作位置へ回してパ イプ36をセットした後、レバー88を第1操作位置へ戻して回転部材42を回 転駆動するだけでパイプ36を切断できるため、切断作業を容易且つ迅速に行う ことができる。更に、本実施例ではノブ74を回転操作することにより、パイプ 36の直径寸法に応じてナット70、更にはカッタホルダ58の位置を調整でき るため、直径寸法が異なるパイプ36に対してもローラ刃62を所定の押圧力で パイプ36に押圧して、常に良好な切断加工を行うことができる。
【0023】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0024】 例えば、前記実施例ではシフトロッド72が退避位置と押圧位置とへ移動させ られるようになっていたが、押圧位置に位置固定に設けられても良い。その場合 にはノブ74を大径とするなどして、圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗し てナット70を移動できるようにするとともに、その圧縮コイルスプリング78 の付勢力に抗してローラ刃62を後退させながらパイプ36をローラ刃62と受 けローラ48との間へ押し込むことになる。
【0025】 また、前記実施例ではパイプ36の直径寸法に応じてシフトロッド72に対す るナット70の位置を調整できるようになっていたが、切断すべきパイプ36の 直径寸法が同一または略等しい場合等には、ナット70の位置調整が不能であっ ても良い。
【0026】 また、前記実施例では上記ナット70の位置調整に際して、先ずローラ刃62 がパイプ36に係合する位置までナット70を移動し、その後肉厚寸法に所定の 余裕量を加えた送込み寸法だけ更にナット70を移動するようにしていたが、パ イプ36の直径寸法および肉厚寸法に基づいて、前端位置からのナット70の移 動量を予め定めておき、その移動量に応じてノブ74を回転操作するようにして も良いなど、ナット70の位置を調整する方法は適宜変更できる。
【0027】 また、前記実施例では圧縮コイルスプリング78の付勢力に従ってローラ刃6 2をパイプ36に押圧するようになっていたが、受けローラ48を弾性体の復元 力によってパイプ36に押圧し、ローラ刃62との間でパイプ36を挟圧するよ うにしても良い。
【0028】 また、前記実施例ではパイプ36の材質に応じてアジャスタナット66の位置 を調整できるようになっていたが、この位置調整機能は必ずしも本考案の必須要 件ではない。
【0029】 また、前記実施例では着脱可能な電動ドライバ14によって回転部材42が回 転駆動されるようになっていたが、回転部材42を回転駆動する電動モータを本 体ハウジングに一体的に組み込むことも可能である。作業者のハンドル操作など で回転部材42を回転駆動するようにしても良い。
【0030】 また、前記実施例では弾性体として圧縮コイルスプリング78が用いられてい たが、皿ばね等の他のばね部材やゴム製ブロックなどを弾性体として採用するこ とも可能である。
【0031】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるパイプカッタの一部を
切り欠いた正面図である。
【図2】図1のパイプカッタの平面図である。
【図3】図1における III− III断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図1におけるV−V断面図である。
【図6】図1のパイプカッタのカバーより手前側の部材
を取り除いた正面図である。
【図7】図1のパイプカッタにおいてパイプの直径や肉
厚寸法に応じてナット位置を調整する工程を説明する図
である。
【符号の説明】
10:パイプカッタ 12:本体ハウジング 36:パイプ 42:回転部材 48:受けローラ 58:カッタホルダ(保持部材) 62:ローラ刃 70:ナット(ストッパ部材) 72:シフトロッド(シフト部材) 78:圧縮コイルスプリング(ばね部材) 88:レバー(シフト操作部材)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ハウジングと、該本体ハウジングに配
    設されて一中心線まわりに回転駆動される回転部材と、
    前記一中心線と略同心に配置されたパイプの外周面に互
    いに反対側から接触させられるように前記回転部材に配
    設されたローラ刃および受けローラとを備え、該ローラ
    刃と受けローラとの間で前記パイプを挟圧しつつ前記回
    転部材を回転駆動して該パイプを切断するパイプカッタ
    において、 前記ローラ刃を弾性体の復元力によって前記パイプの外
    周面に相対的に押圧する弾性押圧手段を有することを特
    徴とするパイプカッタ。
  2. 【請求項2】前記弾性押圧手段は、前記ローラ刃と前記
    一中心線とを結ぶ直線と平行なシフト方向の移動可能に
    前記回転部材に配設されたシフト部材と、 前記シフト方向の移動可能に前記回転部材に配設され、
    前記ローラ刃および受けローラの一方の部材を保持して
    いる保持部材と、 該保持部材との係合可能に前記シフト部材に配設され、
    前記一方の部材が前記一中心線に接近する押圧側への該
    保持部材の移動を阻止するストッパ部材と、 該ストッパ部材と前記保持部材との間に配設されて該保
    持部材を前記押圧側へ付勢し、該保持部材を該ストッパ
    部材と係合する押圧側の移動端に保持する前記弾性体と
    してのばね部材と、 前記シフト部材を、前記ばね部材の作用により該シフト
    部材と一体的に移動する前記保持部材が保持している前
    記一方の部材が前記パイプから離間する退避位置と、該
    一方の部材が該パイプと係合することにより前記ばね部
    材の付勢力に抗して前記保持部材が前記押圧側の移動端
    から離間し、該ばね部材の付勢力に従って該一方の部材
    を該パイプに押圧する押圧位置とへ移動させるシフト操
    作部材とを含むものである請求項1に記載のパイプカッ
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002002264A1 (fr) * 2000-06-30 2002-01-10 Kyoto Tool Co., Ltd. Coupe-tuyau a cliquet
JP2006218606A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Denso Corp 管状部材の切断方法およびその装置

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