JPH0685390U - オイリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、綿ゴミに起因する編疵等の
欠点を減少し、更に綿ゴミ除去の掃除に要する時間を短
縮させることである。 【構成】 本考案は、フロートを備えたオイル補給タン
ク部と、フエルトを備えたオイリング部とを互いに分離
して給油ホースで連結し、且つかかるオイリング部の形
状を環状パイプを用いてリング状に形成したことに特徴
を有するオイリング装置に関するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、丸編機で綿糸等の糸条を編成する際、編成時に綿糸等の糸条をオイ リング処理するオイリング装置に関するものであり、更に詳しくは、その装置の 形状を改善したものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、丸編機で綿糸等の糸条を編成する場合、糸条と編針との滑りをよく するために、オイルを浸透させたフエルトを綿糸等の糸条に接触させるオイリン グ処理を施している。 このオイリング装置としては従来から、周辺部にフエルトを備えた油缶が用い られているが、油缶と周囲のアタッチメントに綿ゴミが付着しやすく、かかる綿 ゴミが原因となって編疵等の欠点が発生しやすいといった問題があった。 また、編機の上部に取り付けてあるサイクルファンの風によって、油缶上に堆 積した綿ゴミが拡散したり、また綿ゴミ除去の掃除に時間がかかるといった問題 があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、綿ゴミに起因する編疵等の欠点を減少し、更に綿ゴミ除去の 掃除に要する時間を短縮させることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

即ち、本考案は、フロートを備えたオイル補給タンク部と、フエルトを備えた オイリング部とを互いに分離して給油ホースで連結し、且つかかるオイリング部 の形状を環状パイプを用いてリング状に形成したことに特徴を有するオイリング 装置に関する。

【０００５】

【作用】 前記構成において、フロートを備えたオイル補給タンク部と、フエルトを備え たオイリング部とを互いに分離し、且つオイリング部の形状を環状パイプを用い てリング状に形成することにより、綿ゴミの付着する部分が少なくなるため、綿 ゴミが堆積しにくくなり、更に上部サイクルファンからの風がリングの内側を通 過するようになるため、綿ゴミが拡散しなくなる。 これらにより、綿ゴミに起因する編疵が減少し、更にアタッチメント、編機本 体部の綿ゴミ除去の掃除に要する時間を短縮することができる。

【０００６】 以下、本考案の構成を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案のオイリング装置１の斜視図であり、この図において、編成用 糸条２はフエルト保持用パイプ４内に挿通されたフエルト３に接触してオイリン グ処理が施されるようになっている。 また、オイリング部７は環状パイプ８を用いてリング状に形成されている。 更に、フロートゲージ９を備えたオイル補給タンク５は、給油ホース６により オイリング部７と連結されている。

【０００７】 図２は、環状パイプ８の一部断面図であり、この図において、環状パイプ８の 内部には、フロートゲージ９を介して公知の手段により常に一定量のオイル１０ が供給されるようになっている。

【０００８】 図３は、本考案のオイリング装置１を実際に設置した丸編機２０の概略正面図 である。この図のようにオイル補給タンク５は、付着した綿ゴミが製品に影響を 与えないよう丸編機２０の支柱に取り付けるのが望ましい。

【０００９】 図４は、従来から用いられている油缶１１の斜視図である。 この図において、編成用糸条２はフエルト保持用パイプ４に保持されたフエル ト３に接触してオイリング処理が施されるようになっているが、オイル補給タン クとオイリング部は分離されておらず一体型である。

【００１０】 図５は、従来の油缶１１を設置した丸編機２０の概略正面図である。

【００１１】 なお、本考案のオイリング装置１を構成しているオイル補給タンク５にはフロ ートゲージ９が備えられているため、公知の技術により常に一定量のオイルがタ ンク５内に供給される。 更に、オイリング部７に備えられているフエルト３は、羊毛をフエルト化した ものが望ましい。 また、オイル補給タンク５とオイリング部７とを連結している給油ホース６は 、ゴム製や合成樹脂製が望ましいが、特に制限されるものではなくこれら以外の ものでも構わない。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、オイリング装置１を環状パイプ５で形成 し、内側に空洞を設けたことにより、オイリング装置に付着する綿ゴミを減少で きる。即ち、綿ゴミに起因する編疵等の欠点を減少することができ、更に綿ゴミ 除去の掃除に要する時間を短縮させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるオイリング装置の斜視図である。

【図２】本考案による環状パイプの一部断面図である。

【図３】本考案によるオイリング装置を設置した丸編機
の概略正面図である。

【図４】従来の油缶の斜視図である。

【図５】従来の油缶を設置した丸編機の概略正面図であ
る。

【符号の説明】

１ オイリング装置 ２ 糸条 ３ フエルト ５ オイル補給タンク ６ 給油ホース ７ オイリング部 ８ 環状パイプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロートを備えたオイル補給タンク部
   と、フエルトを備えたオイリング部とを互いに分離して
   給油ホースで連結し、且つかかるオイリング部の形状を
   環状パイプを用いてリング状に形成したことを特徴とす
   るオイリング装置。