JPH0685039U - 不等回転数刃回転式裁断機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目 的】 鉄、非鉄、非金属の角形、丸形の容器類
及び、種々の形状物を含む、いわゆる廃棄物を効率よく
裁断し、関る廃棄物の流通コストを低減し、再利用効率
の向上を促進する裁断機を提供する。 【構 成】 ２個の軸受８に支持された回転刃１は、
カップリング６介して電動機７に接続され、２個の軸受
８に支持された回転刃２は、回転刃１と同一軸に取り付
けられた平歯車小４と、回転刃２と同一軸に取り付けら
れた平歯車大５とで回転接続され、何れも数枚の刃をも
った回転刃１と回転刃２が全周にわたって交互に噛み合
い、電動機７に回転動力源を与えることによって、回転
刃１と回転刃２が異なった回転数で互に逆方向に回転す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、２個の回転刃がそれぞれ異なった回転数で回転する裁断機である 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、２個の回転刃が同一回転数で回転する裁断機はあったが、これらは殆ど が、紙などの裁断に供するものであった。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来軟質（紙など）で、単一的な形状（用紙など、平坦）の裁断に供する裁断 機では次のような欠点があった。 （イ） 鉄、非鉄、非金属の箱物 例えば、ジュース、ビールなどの空缶、ブ リキ缶（通称１斗缶）、ポリ容器など、つまり一般的に言う廃棄物の裁断は殆ど 不可能であった。 （ロ） 従来のもので、前途（イ）項のような物を裁断しようとすると機械が 大形になる。 本考案は、これからの欠点を除くためにされたものである。 以下図面１及び、図面２で説明する。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

２個の軸受８に支持された回転刃１は、カップリング６を介して電動機７に接 続される。 ２個の軸受８に支持された回転刃２は、回転刃１と同一軸に取り付けられた平 歯車小４と回転刃２と同一軸に取り付けられた平歯車大５とで回転接続する。 本考案は、以上のような構成よりなる不等回転数刃回転式裁断機である。

【０００５】

【作用】

電動機７に回転用動力源を与えると、回転刃１及び、平歯車小４が矢印Ａの方 向に回転する。回転刃２は平歯車小４と平歯車大５を介して、平歯車小４と平歯 車大５の比率に応じて回転刃１と異なる回転数で矢印Ｂの方向に回転する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 （イ） ２個の軸受８に支持された回転刃１は、カップリング６を介して電動機 ７に接続する。 （ロ） 回転刃１と同一軸に平歯車小４を取り付ける。 （ハ） ２個の軸受８で支持された回転刃２を設ける。 （ニ） 回転刃２と同一軸に平歯車大５を取り付ける。 （ホ） 数枚からなる回転刃１と数枚からなる回転刃２は全周にわたって交互に 噛み合い、なおかつ、前途（イ）及び、（ロ）と（ハ）及び、（ニ）が平歯車小 ４と平歯車大５で回転接続するように固定する。 （ヘ） 本考案の図面１及び、図面２は説明上、回転刃１及び、回転刃２と軸受 ８に支持される回転軸部は一体物とした。 これを図面３のように回転刃９と回転軸１０とに分離し、回転軸１０をスプラ イン軸とし、回転刃９に回転軸１０と同等の内形加工を施せば数枚からなる回転 刃９の突起部はそれぞれ仕意の角度にずらすことができ、回転方向に固定される 。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のような構造で電動機７に回転動力源を与えると回転刃１と回転 刃２は、それぞれ矢印Ａ、矢印Ｂの方向へ異なった回転数で回転する。 本考案の図面１及び、図面２では、回転刃１が回転刃２より回転数が多い構造 で、回転刃１と、回転刃２は同一の外形寸法である前提で説明する。 なお、平歯車小４と平歯車大５を本考案と逆に取り付けたとしても機能的には 変わらない。 （イ） 図２において電動機７に回転動力源を与え、被裁断物３を挿入すると、 回転数の少ない回転刃２は、被裁断物３の移動（上方にとび出す）を押える役目 をする。 つまり、回転数の多い回転刃１に対して、回転数の少ない回転刃２は相対的に 固定されたものと解釈できる。 従って、被裁断物３は上方に移動することなく、回転刃１によって、裁断方向 へ引き込まれて行く。 （ロ） 数枚からなる回転刃１及び、数枚からなる回転刃２の各々の突起部を回 転方向に仕意の角度で、ずらしておけば、数枚からなる回転刃１及び、数枚から なる回転刃２の何れの部分でも前途（イ）項の効果が得られる。 （ハ） 前途（ロ）項によって、被裁断物３の形状及び、被裁断物３の挿入姿勢 に関係なく、前途（イ）の効果が発揮されることとなり、機械スペース上、最も 効率的な挿入姿勢が選択出来るため、機械の小形化が促進される。 （ニ） また前途（ロ）項によって、被裁断物３の一部分から裁断を開始し、順 次裁断して行くため、回転刃１及び、回転刃２にかかる最大負荷が軽減され、電 動機７の容量が軽減され、更に機械全体の小型化が促進される。 （ホ） 社会的には、従来、多く使用されていた圧縮方式に比較すれば流通コス トの低減と、廃棄物再利用の効果が高められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の平面図

【図２】 図１の矢印イーイから見た本考案の側面図

【図３】 本考案の他の実施例を示す側面図（回転刃取
付部断面）

【符号の説明】

１、１個以上の突起をもった回転刃（説明文では回転刃
１と称す） ２、１個以上の突起をもった回転刃（説明文では回転刃
２と称す） ３、被裁断物 ４、平歯車 小 ５、平歯車 大 ６、カップリング ７、回転用電動機（説明文では電動機７と称す） ８、軸受 ９、回転刃 １０、回転軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円周上に１箇所以上の突起をもった数枚
   の回転刃１と、これと別の同じく円周上に１箇所以上の
   突起をもった数枚の回転刃２をそれぞれ異なった回転数
   で回転させる裁断機。