JPH068500A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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Publication number
JPH068500A
JPH068500A JP17112192A JP17112192A JPH068500A JP H068500 A JPH068500 A JP H068500A JP 17112192 A JP17112192 A JP 17112192A JP 17112192 A JP17112192 A JP 17112192A JP H068500 A JPH068500 A JP H068500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
common electrode
thermal head
protrusion
insulating substrate
electrically insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP17112192A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Shiraishi
良一 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH068500A publication Critical patent/JPH068500A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱紙や熱転写フィルムとサーマルヘッドと
の分離が良好になり、かつ共通電極の低抵抗化を図るこ
とが可能なサーマルヘッドを提供する。 【構成】 サーマルヘッドは、電気絶縁性基板10の上
に、頂上に突起部12を有し、かつ断面が凸状である蓄
熱層11が設けられ、その上に発熱抵抗体層13が形成
され、さらにその上に個別電極14および共通電極15
が突起部12の両側にそれぞれ形成され、さらにその上
に保護層16が形成されている。蓄熱層11および電気
絶縁性基板10は、突起部12の中央から端面22側へ
向かって約80μm〜約150μmの位置を稜線とする
面取り加工が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱紙や熱転写フィル
ムなどの熱印画媒体を画素毎に選択的に加熱して、画像
を記録するためのサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のサーマルヘッドの一例を
示す部分断面図である。このサーマルヘッドは、電気絶
縁性基板60の上に、断面が凸状であって、かつ頂上に
突起部62を有する蓄熱層61が設けられ、その上に発
熱抵抗体層63が形成され、さらにその上に、個別電極
64および共通電極65が形成され、さらにその上に、
保護層66が形成されて構成されており、蓄熱層61お
よび電気絶縁性基板60の一部が面取り加工によって傾
斜面70が形成されている。なお、共通電極65が表面
に露出して劣化しないように、保護層66で覆われてい
る。
【0003】このような面取り加工は、感熱紙や熱転写
フィルム(以下、「感熱紙等」という)が発熱領域50
に密着しながら互いに相対移動する場合に接触面積を減
らす目的で施されるものであって、サーマルヘッドと感
熱紙等との速やかな分離を実現している。
【0004】しかしながら、共通電極65の幅が狭くな
るため、共通電極65の抵抗値が増加して、所定の電流
量を流すためには電源電圧を高くせざるを得ないという
課題がある。また、共通電極65の抵抗値上昇は、大き
な電圧降下を招くため、印字信号のデューティ比の変化
に応じて、印字濃度変動をもたらすという課題がある。
したがって、各画素の発熱抵抗体の一端が個別電極とし
て分離しており、かつ他端が共通電極として1本の電極
に接続されているサーマルヘッドにおいては、共通電極
の抵抗値を可能な限り低減化することが望まれている。
【0005】図4は、従来のサーマルヘッドの他の例を
示す部分断面図である。このサーマルヘッドは、電気絶
縁性基板60の端部が予め面取り加工によって傾斜面7
0が形成され、その表面に共通電極65aが形成された
後、断面円弧状の蓄熱層61が形成され、共通電極65
aが露出した領域に電気絶縁層67が形成されてから発
熱抵抗体層63が形成され、発熱領域50の両側に個別
電極64および共通電極65が形成され、さらに共通電
極65と既設の共通電極65aとが接続されるように構
成されている。なお、理解容易のために、保護層66の
図示を省略している。
【0006】こうして、共通電極65の低抵抗化を図る
ことが可能であるが、成膜工程が増えて量産性や製造歩
留まりに困難を伴うという課題がある。
【0007】図5は、従来のサーマルヘッドの他の例を
示す部分断面図である。このサーマルヘッドは、電気絶
縁性基板60の端部が予め面取り加工によって傾斜面7
0が形成され、この傾斜面70の上に断面円弧状の蓄熱
層61が形成され、電気絶縁性基板60の表面および端
面72並びに蓄熱層61の上に発熱抵抗体層63が形成
され、個別電極64および共通電極65が発熱領域50
の両側にそれぞれ形成されており、共通電極65は電気
絶縁性基板60の裏面にも形成されている。なお、理解
容易のために、保護層66の図示を省略している。
【0008】こうして、共通電極65の低抵抗化を図る
ことが可能であるが、基板裏面への成膜工程が増えて量
産性や製造歩留まりに困難を伴うという課題がある。
【0009】図6は、従来のサーマルヘッドの他の例を
示す部分断面図である。このサーマルヘッドは、電気絶
縁性基板60の端部が予め面取り加工されて傾斜面70
が形成された後、断面円弧状の蓄熱層61が形成され、
電気絶縁性基板60の表面および傾斜面70並びに蓄熱
層61の上に発熱抵抗体層63が形成され、さらにその
上に個別電極64および共通電極65が発熱領域50の
両側にそれぞれ形成されており、共通電極65は傾斜面
70の上にも形成されている。なお、理解容易のため
に、保護層66の図示を省略している。
【0010】こうして、簡単な成膜工程を用いながら、
共通電極65の低抵抗化を図っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す従来のサーマルヘッドでは、感熱紙等が発熱領域5
0に密着する場合は互いの接触面積が大きくなって、た
とえば移動速度が400mm/秒程度の高速印字では、
紙離れが悪くなって紙詰まりを招き、かつ電極よりも発
熱領域50が凹状にくぼんでいるため、感熱紙等と発熱
領域50との接触が弱く、印字のための電力が大きくな
るという課題がある。
【0012】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、感熱紙や熱転写フィルムとサーマルヘッドとの分
離が良好になり、かつ共通電極の低抵抗化を図ることが
可能なサーマルヘッドを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性基
板の上に、断面が凸状であって、かつ頂上に突起部を有
する蓄熱層が設けられ、その上に発熱抵抗体層が形成さ
れ、さらにその上に個別電極および共通電極が前記突起
部の両側にそれぞれ形成され、さらにその上に保護層が
形成されたサーマルヘッドにおいて、前記蓄熱層および
前記電気絶縁性基板が、前記突起部の中央から端面側へ
向かって約80μm〜約150μmの位置を稜線とする
面取り加工が施されており、かつ、面取り加工が施され
た領域および前記端面の上に前記共通電極の一部が形成
されていることを特徴とするサーマルヘッドである。
【0014】
【作用】本発明に従えば、蓄熱層および電気絶縁性基板
が、蓄熱層の頂上に形成された突起部から端面側に向か
って約80μm〜約150μmの位置を稜線とする面取
り加工が施されていることによって、感熱紙や熱転写フ
ィルムとの分離が良好になるとともに、面取り加工が施
された領域および端面にも共通電極の一部が形成されて
いることによって、共通電極の低抵抗化を図ることがで
きる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるサーマルヘッ
ドを示す部分断面図であり、図2はその部分平面図であ
る。当該サーマルヘッドは、アルミナAl23 などか
ら成る電気絶縁性基板10の上に、二酸化ケイ素SiO
2 を主成分とするガラスや樹脂などから成る蓄熱層11
が、表面の粗い感熱紙等にも充分良好な画質で印画でき
るように、頂上に高さHが3μm〜7μmで幅Wが30
μm〜40μm、幅HWが30μm〜60μmである突
起部12を有し、かつ、底部の半分の幅Bが約600μ
mであって、突起部12の下部までの高さAが約40μ
mである略円弧状の断面形状をなすように設けられてお
り、さらに突起部12の中央から端面22側へ向かう距
離Lが約80μm〜約150μmの範囲である位置を稜
線21とする面取り加工によって、電気絶縁性基板10
の裏面に対する角度θが30°〜60°、好ましくは約
45°となるように傾斜面20が形成され、窒化タンタ
ルTaNxなどからなる発熱抵抗体層13が電気絶縁性
基板10の表面、傾斜面20および端面22ならびに蓄
熱層11の上に厚さ0.1μm程度形成され、さらにそ
の上にアルミニウムなどからなる個別電極14および共
通電極15が突起部12の両側に厚さ1μm程度でそれ
ぞれ形成され、さらにその上に窒化ケイ素SiO34
どからなる保護層16が厚さ4μm〜7μm程度で形成
されることによって構成される。なお、保護層16の頂
上付近の断面形状は、蓄熱層11の頂上に形成された突
起部12並びに個別電極14および共通電極15の端面
の断面形状の影響を受けて、両側に溝を有する突起状に
なる。
【0016】図2の部分平面図を参照すると、画素毎に
区分されて直線状に配置された発熱領域1の両側に、個
別電極14および共通電極15がそれぞれ複数形成さ
れ、発熱領域1の中心付近から端面22へ向かう距離L
が約80μm〜約150μmの範囲である位置を稜線2
1とする面取り加工が施されることによって、電気絶縁
性基板10の稜線23が現れている。なお、突起部12
を基準として所定距離に面取り加工の基準線となる稜線
21が設けられるため、面取り加工精度を向上させるこ
とができる。
【0017】このように、蓄熱層11および電気絶縁性
基板10を合わせて面取り加工した後、発熱抵抗体層お
よび各電極を形成することによって、感熱紙や熱転写フ
ィルムとの接触面積を減らして、いわゆる紙離れが良好
になるとともに、共通電極の幅が大きくなって電極の低
抵抗化を図ることが可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明によれば、
感熱紙や熱転写フィルムとサーマルヘッドとの分離が良
好になって、特に高速印字の際の紙詰まりなどを防ぐこ
とが可能になるとともに、共通電極の低抵抗化が可能に
なり、前述した電源電圧の低減化や印字濃度変動の防止
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサーマルヘッドを示す
部分断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるサーマルヘッドを示す
部分平面図である。
【図3】従来のサーマルヘッドの一例を示す部分断面図
である。
【図4】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【図5】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【図6】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1 発熱領域 10 電気絶縁性基板 11 蓄熱層 12 突起部 13 発熱抵抗体層 14 個別電極 15 共通電極 16 保護層 20 傾斜面 21 稜線 22 端面 23 稜線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性基板の上に、断面が凸状であ
    って、かつ頂上に突起部を有する蓄熱層が設けられ、そ
    の上に発熱抵抗体層が形成され、さらにその上に個別電
    極および共通電極が前記突起部の両側にそれぞれ形成さ
    れ、さらにその上に保護層が形成されたサーマルヘッド
    において、 前記蓄熱層および前記電気絶縁性基板が、前記突起部の
    中央から端面側へ向かって約80μm〜約150μmの
    位置を稜線とする面取り加工が施されており、かつ、面
    取り加工が施された領域および前記端面の上に前記共通
    電極の一部が形成されていることを特徴とするサーマル
    ヘッド。
JP17112192A 1992-06-29 1992-06-29 サーマルヘッド Pending JPH068500A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17112192A JPH068500A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 サーマルヘッド

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JP17112192A JPH068500A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 サーマルヘッド

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JPH068500A true JPH068500A (ja) 1994-01-18

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ID=15917377

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JP17112192A Pending JPH068500A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 サーマルヘッド

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