JPH0684960U

JPH0684960U - 浴室の曇らない鏡

Info

Publication number: JPH0684960U
Application number: JP3476493U
Authority: JP
Inventors: 裕之菅原
Original assignee: 裕之菅原
Priority date: 1993-05-22
Filing date: 1993-05-22
Publication date: 1994-12-06

Abstract

(57)【要約】【目的】浴室の鏡が曇るのを安全に防止し、安価で永
続的な構造を持つ雲らない鏡を提供する。【構成】浴室の鏡（１）の裏に給湯に使う温水管
（２）を配し、温水管（２）に蓄熱金属板（３）を取り
付け、その構造を断熱材（４）で囲うことを特徴とした
曇らない鏡。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この者案は、浴室の鏡の曇り止めに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

浴室の温度を上げるため電気暖房機を設けたり、電気ヒーターによる雲り止めがある。又、曇り止めの薬品を塗布する方法もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があつた。（イ）電気を使うことで、水掛りとなつたり結露をして、危険である。（ロ）電気製品を使うため価格が高い。（ハ）電気を使うことで維持費もかかる。（ニ）曇り止めの薬品は、永続的なものではなく高価である。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

浴室の空気は暖かく水蒸気を多く含むため、鏡が冷えていると表面結露を起こす。ゆえに、鏡の温度を上げることで、結露防止（曇り止め）を行う。浴室はお湯を使用するところなので、温水管（２）が必ずある。その温水管（２）を鏡（１）の後ろに配管し、蓄熱金属板（３）を取り付け、その構造を断熱材（４）で囲うことを特徴とした鏡の曇り止めである。

【０００５】

【作用】

水栓（５）を開けることで、温水ボイラー（６）より温水が流れる。温水が流れることによつて、蓄熱金属板（３）が暖められ放熱する。浴槽にお湯を溜めている間に十分に鏡は暖められ、曇り止めの効果を発揮する。お湯を止めても蓄熱金属板（３）が冷えるまでは効果がある。シャワーを使用したり、お湯を出すことで再加熱され、曇り止めの効果を維持する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。（イ）水栓（５）を開けることで、温水ボイラー（６）より温水管（２）の中を６０〜７５℃程度の温水が流れる。温水管（２）を鏡（１）の後ろに配管し、蓄熱金属板（３）を取り付ける。蓄熱金属板（３）が暖まると放熱して、鏡（１）が暖められ、曇り止めの効果を発揮する。（ロ）鏡（１）と蓄熱金属板（３）の間は若干の空気層（７）を設ける。これは鏡（１）が高温になり過ぎるのを防止し、均等に鏡（１）を暖める。又、熱容量を大さくして、曇り止めの効果を維持する。（ハ）蓄熱金属板（３）は腐食に強い金属板を使用する。ステンレス５層鋼など熱伝導率が高く、保温性の高い材料とする。（ニ）蓄熱金属板（３）と温水管（２）は、熱伝導しやすいよう一体型の構造とする。（ホ）断熱材（４）は鏡（１）以外の方向へ、熱を逃がさないように外側を囲う。又、水を吸わず熱に強い材料とする。（ヘ）水栓（５）を閉じると温水も止まるが、蓄熱された熱があるうちは、曇り止めの効果は持続する。シヤワーを使用したり、再度、水栓（５）を開けることで再加熱され、曇り止めの効果は持続される。（ト）通常、温水ボイラー（６）の温度設定は使用温度より１０℃以上高く設定するが、熱負荷を考えると、さらに１〜２割程度、高く設定することが望ましい。（チ）温水管（２）は、できるだけ複雑な配管を避ける。なお、この設備を大型のものこすることで浴室の暖房にもなる。

【０００７】

【考案の効果】

電気を使わないので危険がなく、通常の設備に金属板と断熱材を取り付けた程度なので非常に安価である。又、最初にかかる設置費だけで維持費もかからない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面斜視図

【図２】本考案の概略図

【図３】本考案の斜視図

【符号の説明】

１鏡２温水管３蓄熱金属板４断熱材５水栓６温水ボイラー７空気層

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴室の鏡（１）の裏に給湯に使う温水管
（２）を配し、温水管に蓄熱金属板（３）を取り付け、
その構造を断熱材（４）で囲うことを特徴とした曇らな
い鏡。