JPH068466B2 - 金属帯板の放射冷却法 - Google Patents
金属帯板の放射冷却法Info
- Publication number
- JPH068466B2 JPH068466B2 JP19170886A JP19170886A JPH068466B2 JP H068466 B2 JPH068466 B2 JP H068466B2 JP 19170886 A JP19170886 A JP 19170886A JP 19170886 A JP19170886 A JP 19170886A JP H068466 B2 JPH068466 B2 JP H068466B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal strip
- cooling
- temperature
- radiative
- cold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、連続焼鈍炉、連続焼準炉等の焼鈍炉中で高温
に加熱された金属帯板を炉外に搬送し冷却するときの金
属帯板の放射冷却法の改良に関する。
に加熱された金属帯板を炉外に搬送し冷却するときの金
属帯板の放射冷却法の改良に関する。
<従来の技術> 従来のこの種、金属帯板の放射冷却は、第3図(a)に示
すように、放射冷却装置2の入口2b側から出口2c側
に向けて金属帯板1を移送し、水あるいは空気等の流体
で冷却された冷壁面2a,2aからの放射伝熱によって
金属帯板1を冷却していた。
すように、放射冷却装置2の入口2b側から出口2c側
に向けて金属帯板1を移送し、水あるいは空気等の流体
で冷却された冷壁面2a,2aからの放射伝熱によって
金属帯板1を冷却していた。
<発明が解決しようとする問題点> ところが上述した従来の金属帯板の放射冷却法は、放射
冷却装置2の最大熱負荷条件に合せて設計されており、
搬送する金属帯板の最高温度および最高搬送速度、最大
金属帯板厚において、出口2cで、金属帯板1の冷却温
度が、所定の冷却温度Toutとなるように冷却温度勾配
aをうるように設計されている。
冷却装置2の最大熱負荷条件に合せて設計されており、
搬送する金属帯板の最高温度および最高搬送速度、最大
金属帯板厚において、出口2cで、金属帯板1の冷却温
度が、所定の冷却温度Toutとなるように冷却温度勾配
aをうるように設計されている。
したがって、放射冷却装置2に搬入される金属帯板の温
度が低い場合、搬入される金属帯板の温度が設計条件の
ものであっても、搬送速度が大きい場合あるいは金属帯
板の厚さが所定のものより薄い場合の冷却温度勾配曲線
はb,cのごとくなり、出口2cでの冷却温度はTout
よりも低くなり、所定の品質の金属帯板が得られなくな
る欠点があった。
度が低い場合、搬入される金属帯板の温度が設計条件の
ものであっても、搬送速度が大きい場合あるいは金属帯
板の厚さが所定のものより薄い場合の冷却温度勾配曲線
はb,cのごとくなり、出口2cでの冷却温度はTout
よりも低くなり、所定の品質の金属帯板が得られなくな
る欠点があった。
本発明は、このような従来の金属帯板の放射冷却法の欠
点を改良するためになされたものであって、所定の搬入
温度、搬送速度、板厚に合せて、当該放射冷却装置から
所定の冷却温度で搬出できるように冷却温度勾配を与え
る設計した装置を使用して、搬入する金属帯板の現実の
搬送速度、温度および作製しようとする金属帯板の治金
学上の求める条件に応じ金属帯板の放射冷却を調整でき
る金属帯板の放射冷却法を提供しようとするものであ
る。
点を改良するためになされたものであって、所定の搬入
温度、搬送速度、板厚に合せて、当該放射冷却装置から
所定の冷却温度で搬出できるように冷却温度勾配を与え
る設計した装置を使用して、搬入する金属帯板の現実の
搬送速度、温度および作製しようとする金属帯板の治金
学上の求める条件に応じ金属帯板の放射冷却を調整でき
る金属帯板の放射冷却法を提供しようとするものであ
る。
<問題点を解決するための手段> 上述の目的を達成するための本発明の金属帯板の放射冷
却法は、焼鈍炉内で加熱した金属帯板を、焼鈍炉外に搬
送移送しながら冷却するに当り流体で冷却した冷壁面を
金属帯板に向い合せて配置し、当該冷壁面と金属帯板間
の放射伝熱により金属帯板を冷却する金属帯板の放射冷
却方法において、金属帯板の搬送状況、温度および金属
帯板に対する冶金学上の条件に合せて前記冷壁面の金属
帯板に対する冷放射範囲を冷放射シールドすることによ
り調節しながら冷却することを特徴とするものである。
却法は、焼鈍炉内で加熱した金属帯板を、焼鈍炉外に搬
送移送しながら冷却するに当り流体で冷却した冷壁面を
金属帯板に向い合せて配置し、当該冷壁面と金属帯板間
の放射伝熱により金属帯板を冷却する金属帯板の放射冷
却方法において、金属帯板の搬送状況、温度および金属
帯板に対する冶金学上の条件に合せて前記冷壁面の金属
帯板に対する冷放射範囲を冷放射シールドすることによ
り調節しながら冷却することを特徴とするものである。
<作用> 以上のように、金属帯板の搬送状況、搬入温度および金
属帯板に対する冶金学上の条件に合わせて冷壁面の金属
帯板に対する冷放射範囲を冷放射シールとする結果、放
射冷却装置の冷却側出口から搬出される金属帯板の冷却
温度を一定にできるので、得られる金属帯板の品質を所
定のものにすることができる。
属帯板に対する冶金学上の条件に合わせて冷壁面の金属
帯板に対する冷放射範囲を冷放射シールとする結果、放
射冷却装置の冷却側出口から搬出される金属帯板の冷却
温度を一定にできるので、得られる金属帯板の品質を所
定のものにすることができる。
<実施例> つぎに本発明の代表的な一実施例について説明する。
第1図は本発明の金属帯板の放射冷却法の実施に使用す
る放射冷却装置の概略構成を示し、第1図(a)は縦方向
断面図、第1図(b)は平面図、第2図は第1図に示す放
射冷却装置の長手方向の冷却勾配構造を示す特性図であ
り、1は金属帯板、2は放射冷却装置、2aは冷壁面、
2bは 入口、2cは 出口、3は冷放射シールド幕、
4はリールである。
る放射冷却装置の概略構成を示し、第1図(a)は縦方向
断面図、第1図(b)は平面図、第2図は第1図に示す放
射冷却装置の長手方向の冷却勾配構造を示す特性図であ
り、1は金属帯板、2は放射冷却装置、2aは冷壁面、
2bは 入口、2cは 出口、3は冷放射シールド幕、
4はリールである。
放射冷却装置2の負荷条件は、搬送速度30m/min、
最大板厚2mm、搬入温度(入口での温度)1000℃の
熱間圧延鋼帯板を、水冷放射冷却により出口2cでの金
属帯板温度が800℃となるように5mの長さに設計し
たものである。
最大板厚2mm、搬入温度(入口での温度)1000℃の
熱間圧延鋼帯板を、水冷放射冷却により出口2cでの金
属帯板温度が800℃となるように5mの長さに設計し
たものである。
また、冷放射シールド幕(セラミック又はガラス繊維
製)3は出口から上流側に向けて3mはり出させ、入口
2bから下流2mの範囲を水冷放射帯にした。
製)3は出口から上流側に向けて3mはり出させ、入口
2bから下流2mの範囲を水冷放射帯にした。
放射冷却装置2を、以上のように構成すると、出口での
金属帯板(熱間圧延鋼帯板)の冷却温度を790℃にす
ることができ、最大負荷条件とほぼ同等の温度にするこ
とができた。
金属帯板(熱間圧延鋼帯板)の冷却温度を790℃にす
ることができ、最大負荷条件とほぼ同等の温度にするこ
とができた。
以上の実施例においては搬送速度を最大負荷条件から変
化させたが、放射冷却装置2の入口での温度あるいは金
属帯板の厚さが最大熱負荷条件からずれた場合にも、所
定位置まで冷放射シールド幕を張り出せば、出口での金
属帯板温度を所定の冷却温度にすることができる。
化させたが、放射冷却装置2の入口での温度あるいは金
属帯板の厚さが最大熱負荷条件からずれた場合にも、所
定位置まで冷放射シールド幕を張り出せば、出口での金
属帯板温度を所定の冷却温度にすることができる。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように、本発明の金属帯板の放
射冷却方法は、一定の最大負荷条件により設計された放
射冷却装置を使用して、金属帯板の搬送状況、温度ある
いは冶金学上の条件に合わせて、搬送する金属帯板に対
する冷放射範囲を調整することにより、金属帯板を最適
の条件で冷却することができる。
射冷却方法は、一定の最大負荷条件により設計された放
射冷却装置を使用して、金属帯板の搬送状況、温度ある
いは冶金学上の条件に合わせて、搬送する金属帯板に対
する冷放射範囲を調整することにより、金属帯板を最適
の条件で冷却することができる。
第1図(a),(b)はそれぞれ本発明の金属帯板の放射冷却
法の実施に使用する放射冷却装置の概略構成を示す縦断
面図および平面図、第2図は第1図の装置の冷却温度勾
配特性図、第3図(a)(b)はそれぞれ従来の金属帯板の放
射冷却法の実施に用いた放射冷却装置の縦断面図および
その冷却温度勾配図である。 図中、 1…金属帯板、 2…放射冷却装置、 2a…冷壁面、 2b…放射冷却装置入口、 2c…放射冷却装置出口、 3…放射シールド幕。
法の実施に使用する放射冷却装置の概略構成を示す縦断
面図および平面図、第2図は第1図の装置の冷却温度勾
配特性図、第3図(a)(b)はそれぞれ従来の金属帯板の放
射冷却法の実施に用いた放射冷却装置の縦断面図および
その冷却温度勾配図である。 図中、 1…金属帯板、 2…放射冷却装置、 2a…冷壁面、 2b…放射冷却装置入口、 2c…放射冷却装置出口、 3…放射シールド幕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 砂夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し)川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 石川 晋二郎 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し)川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
Claims (1)
- 【請求項1】焼鈍炉内で加熱した金属帯板を、焼鈍炉外
に搬送移送しながら冷却するに当り流体で冷却した冷壁
面を金属帯板に向い合せて配置し、当該冷壁面と金属帯
板間の放射伝熱により金属帯板を冷却する金属帯板の放
射冷却方法において、金属帯板の搬送状況、温度および
金属帯板に対する冶金学上の所望条件に合せて前記冷壁
面の金属帯板に対する冷放射範囲を冷放射シールドし調
整しながら冷却することを特徴とする金属帯板の放射冷
却法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19170886A JPH068466B2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 金属帯板の放射冷却法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19170886A JPH068466B2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 金属帯板の放射冷却法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6347340A JPS6347340A (ja) | 1988-02-29 |
JPH068466B2 true JPH068466B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=16279156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19170886A Expired - Lifetime JPH068466B2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 金属帯板の放射冷却法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068466B2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-18 JP JP19170886A patent/JPH068466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6347340A (ja) | 1988-02-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5927118A (en) | Method for making hot-rolled steel sheet and apparatus therefor | |
NO20014181D0 (no) | Fremgangsmåte og anordning for oppvarming av en metallstrimmel | |
EP0995807B1 (en) | Sealing apparatus in continuous heat-treatment furnace and sealing method | |
US4270959A (en) | Method for the heat treatment of metal strip | |
JPH068466B2 (ja) | 金属帯板の放射冷却法 | |
CA1153202A (en) | Method of controlling strip temperatures | |
JPS59143028A (ja) | 連続熱処理炉における金属ストリツプの冷却装置 | |
CN1328931C (zh) | 感应加热装置及其挡热板以及热轧生产线 | |
US3593972A (en) | Annealing apparatus | |
US4257829A (en) | Method for cooling an aluminum strip during the process of heat treatment | |
US4857687A (en) | Induction apparatus for heating edge portion of billet | |
JPH02277723A (ja) | 竪型連続焼鈍炉 | |
JPH068465B2 (ja) | 金属帯板放射冷却装置 | |
US4288258A (en) | Method for cooling a metal strip during the process of heat treatment | |
JPH052728B2 (ja) | ||
JPH05123731A (ja) | 高温鋼材端部の放熱防止方法 | |
JPS61257430A (ja) | 鋼帯の連続加熱方法および設備 | |
JP3114498B2 (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整方法 | |
JPS60159127A (ja) | 連続焼鈍設備における鋼帯の冷却制御方法 | |
JPH07331335A (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整装置 | |
JP2901802B2 (ja) | 間接加熱式連続熱処理炉の運転方法 | |
JPS5929653B2 (ja) | 竪形直火式無酸化炉 | |
JPH0819478B2 (ja) | 帯板支持ロールの温度差変形防止構造 | |
JPH07331336A (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整装置 | |
JPS62263815A (ja) | 熱間圧延におけるシ−トバ−の冷却方法 |