JPH0684306B2 - イソカルバサイクリン類を活性成分として含有する血中脂質低下剤 - Google Patents

イソカルバサイクリン類を活性成分として含有する血中脂質低下剤

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JPH0684306B2
JPH0684306B2 JP28088287A JP28088287A JPH0684306B2 JP H0684306 B2 JPH0684306 B2 JP H0684306B2 JP 28088287 A JP28088287 A JP 28088287A JP 28088287 A JP28088287 A JP 28088287A JP H0684306 B2 JPH0684306 B2 JP H0684306B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、下記式〔I〕 で表わされるイソカルバサイクリン類を活性成分として
含有する血中脂質低下剤に関する。
〈従来の技術〉 プロスタグランジン類は、強い血小板凝集抑制作用,血
圧降下作用,胃酸分泌抑制作用,平滑筋収縮作用,利尿
作用,細胞保護作用等多彩な生理作用を有しており、末
梢循環障害,心筋梗塞,狭心症,動脈硬化,高血圧症,
胃潰瘍,十二指腸潰瘍,分娩誘発,中絶等の治療、また
は予防に有用な物質である。
最近、これらのプロスタグランジン類のある種のもの
は、血中のコレステロール,トリグリセライド等の脂質
を低下させる作用を有することがわかつてきた。例え
ば、ミソプロストールを代表とする16−低級アルキル−
16−ヒドロキシプロスタグランジン類を高ステロール血
症の患者に投与すると、その血中コレステロール値を低
下させることが報告されている〔米国特許第4,459,310
号明細書参照〕。
また、エンプロスチル及びその誘導体を血清コレステロ
ール値の高い患者に投与することによつても、その血清
コレステロール値が低下することが報告されている〔特
開昭61-180718号公報参照〕。
また、Kudryashovらは、培養ヒト動脈細胞中の脂質含量
を検討し、プロスタサイクリン(PGI2),カルバサイク
リン(9(O)−メタノカルバサイクリン),PGE1,PG
E2,PGD2,6−ケト−PGE1は、この培養細胞中のコレステ
ロール含量を低下させることを報告している〔Biomed.B
iochim.Acta.,43巻,284-286頁,1984年参照〕。
ところで天然プロスタサイクリンは、生体において、主
として動脈の血管内壁で産出される局所ホルモンであ
り、その強力な生理活性、例えば血小板凝集抑制活性,
血管拡張活性等により生体の細胞機能を調節する重要な
因子であり、このものを直接医薬品として供する試みが
行なわれている〔ピ−・ジエー・ルイス,ジエー・オー
・グラデイー(P.J.Lewis,J.O.Grady)ら,“クリニカ
ル・フアーマコロジー・オブ・プロスタサイクリン(Cl
inical Pharma−cology of Prostacyclin)",Raven Pre
ss,N.Y.,1981)。しかし天然プロスタサイクリンは分子
内に非常に加水分解されやすいエノールエーテル結合を
有するため、中性又は酸性条件では容易に失活し、医薬
品としてはその化学的不安定性のため好ましい化合物と
はいえない。このため天然プロスタサイクリンと同様の
生理活性を有する化学的に安定な合成プロスタサイクリ
ン誘導体が内外で鋭意検討されている〔シンセシス(Sy
nthesis),1984年 449頁参照]。本発明者らは、プロ
スタサイクリンの6,9位の酸素原子をメチン基(−CH
=)に置き換えることにより、化学的安定性を充分に満
足するプロスタサイクリン類である9(O)−メタノ−
6(9α)−プロスタグランジンI1類(イソカルバサ
イクリン類)の合成に成功し報告している〔特開昭59-2
10044号公報参照〕。この誘導体のうち、下記式〔II〕 〔式中、R1,R2,R3の定義は前記定義と同じ。〕 で表わされる15−ヒドロキシイソカルバサイクリン類は
天然プロスタサイクリンに匹敵する強力な血小板凝集抑
制作用,血圧降下作用等の生物活性を有しており、循環
器用剤として有用であることを報告した〔特開昭59-210
044号,同61-197518号各公報参照〕。
〈発明の目的〉 本発明者らは、種々のプロスタグランジン類の血中脂質
低下作用及び血小板凝集抑制作用を評価したところ、特
に下記式〔I〕で表わされるイソカルバサイクリン類に
高い血中脂質低下作用を有する反面血小板凝集抑制作用
は弱いことを見出した。すなわち下記式〔I〕で表わさ
れるイソカルバサイクリン類に、高い血中脂質低下作用
を見出すとともに、高い血中脂質低下作用の選択性を見
出し、本発明に到達したものである。
〈発明の構成及び作用効果〉 すなわち本発明は下記式〔I〕 で表わされるイソカルバサイクリン類を活性成分として
含有する血中脂質低下剤である。
上記式〔I〕において、R1は水素原子,C1〜C10のアル
キル基または1当量のカチオンを表わす。C1〜C10のア
ルキル基としては、例えば、メチル,エチル,n−プロピ
ル,iso−プロピル,n−ブチル,sec−ブチル,tert−ブチ
ル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチル,n−オクチル
−,n−ノニル,n−デシル等の直鎖状又は分岐状のものを
挙げることができる。1当量のカチオンとしては例え
ば、Na+,K+などのアルカリ金属カチオン;1/2Ca2+,1/2M
g2+,1/3Al3+などの2価もしくは3価の金属カチオン;
アンモニウムイオン,テトラメチルアンモニウムイオン
などのアンモニウムカチオンなどが挙げられる。R1とし
ては特に水素原子及びメチル基が好ましい。
上記式〔I〕においてR2は水素原子、メチル基,ビニル
基又はエチニル基を表わし、特にメチル基が好ましい。
上記式〔I〕においてR3は直鎖もしくは分岐鎖C3〜C10
アルキル基;直鎖もしくは分岐鎖C3〜C10アルケニル
基;直鎖もしくは分岐鎖C3〜C10アルキニル基;置換さ
れていても良いC3〜C10シクロアルキル基;置換されて
いてもよいフエニル基;置換されていてもよいフエノキ
シ基;または置換されていてもよいフエニル基,置換さ
れていてもよいフエノキシ基もしくは置換されていても
よいC3〜C10シクロアルキル基で置換されている直鎖も
しくは分岐鎖C1〜C5アルキル基を表わす。
直鎖もしくは分岐鎖C3〜C10アルキル基としてはn−プ
ロピル,n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチ
ル,n−オクチル,n−デジル,1−メチルペンチル,1−メチ
ルヘキシル,1,1−ジメチルペンチル,2−メチルペンチ
ル,2−メチルヘキシル,5−メチルヘキシル,2,5−ジメチ
ルヘキシル基等が挙げられ、好ましくはn−ブチル,n−
ペンチル,n−ヘキシル,(R)−もしくは(S)−もし
くは(RS)−1−メチルペンチル,(R)−もしくは
(S)−もしくは(RS)−2−メチルヘキシル基が挙げ
られる。
C3〜C10アルケニル基としては2−ブテニル基,2−ペン
テニル基,3−ペンテニル基,2−ヘキセニル基,4−ヘキセ
ニル基,2−メチル−4−ヘキセニル基,2,6−ジメチル−
5−ヘプテニル基等が挙げられる。
C3〜C10アルキニル基としては2−ブチニル,2−ペンチ
ニル,3−ペンチニル,2−ヘキシニル,4−ヘキシニル,2−
オクチニル,5−デシニル,1−メチル−3−ペンチニル,1
−メチル−3−ヘキシニル,2−メチル−4−ヘキシニル
基等が挙げられる。
置換されていても良いC3〜C10シクロアルキル基として
は、シクロプロピル基,シクロブチル基,シクロペンチ
ル基,シクロヘキシル基,シクロヘプチル基,シクロオ
クチル基,(C1〜C5)アルキルシクロペンチル基,(C1
〜C4)アルキルシクロヘキシル基,ジメチルシクロペン
チル基,ジメチルシクロヘキシル基,クロロシクロペン
チル基,ブロモシクロヘキシル基,ヨードシクロペンチ
ル基,フルオロシクロヘキシル基等が挙げられるが、好
ましくはシクロペンチル基,シクロヘキシル基である。
置換されていてもよいフエニル基,置換されていてもよ
いフエノキシ基の置換基としては例えばハロゲン原子,
ヒドロキシ基,C2〜C7アシロキシ基,ハロゲン原子で置
換されていてもよいC1〜C4アルキル基,ハロゲン原子で
置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基,ニトリル
基,カルボキシル基等が好ましい。ハロゲン原子として
は、弗素,塩素又は臭素等、特に弗素または塩素が好ま
しい。C2〜C7アシロキシ基としては、例えばアセトキ
シ,プロピオニルオキシ,n−ブチリルオキシ,プロピオ
ニルオキシ,n−バレリルオキシ,iso−ベレリルオキシ,
カプロイルオキシ,エナンチルオキシまたはベンゾイル
オキシを挙げることができる。ハロゲンで置換されてい
てもよいC1〜C4アルキル基としては、メチル,エチル,n
−プロピル,iso−プロピル,n−ブチル,クロロメチル,
ジクロロメチル,トリフルオロメチル等を好ましいもの
として挙げることができる。ハロゲンで置換されていて
もよいC1〜C4アルコキシ基としては、例えばメトキシ,
エトキシ,n−プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキ
シ,クロロメトキシ,ジクロロメトキシ,トリフルオロ
メトキシ等を好ましいものとして挙げることができる。
(C1〜C6)アルコキシカルボニル基としては、例えばメ
トキシカルボニル,エトキシカルボニル,ブトキシカル
ボニル,ヘキシルカルボニル等を挙げることができる。
置換フエニル基または置換フエノキシ基は、上記の如き
置換基を1〜3個、好ましくは1個持つことができる。
置換されていてもよいフエニル基,置換されていてもよ
いフエノキシ基,置換されていてもよいC3〜C10シクロ
アルキル基で置換されている直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5
アルキル基のうちで置換されていてもよいフエニル基,
置換されていてもよいフエノキシ基としては前記のもの
をそのまま好適にあげることができる。C3〜C10シクロ
アルキル基としても前記のものをそのまま好適にあげる
ことができ、また置換基も上記した置換フエニル基,置
換フエノキシ基の置換基と同様のものが挙げられる。直
鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基としてはメチル,エ
チル,プロピル,iso−プロピル,ブチル,iso−ブチル,s
ec−ブチル,t−ブチル,ペンチル基などをあげることが
でき、置換基はその任意の位置に結合していてもよい。
R3は、これらのなかで、n−ブチル,n−ペンチル,1−メ
チルペンチル,2−メチルヘキシル,シクロペンチル,シ
クロヘキシル,2,6−ジメチル−5−ヘプテニル,1−メチ
ル−3−ペンテニル,1−メチル−3−ヘキシニルが好ま
しく、特にn−ブチル基が好ましい。
上記式〔I〕において、16位の立体配置は(R)−配
置,(S)−配置およびそれらの任意の割合の混合物を
含む。
上記式〔I〕で表わされるイソカルバサイクリン類の8
位,9位,11位,12位の立体配置は天然プロスタグランジン
と同じであるため特に有用な立体異性体であるが、本発
明ではそれぞれの位置の立体配置が異なることによる立
体異性体、あるいはそれらの任意の割合の混合物をも含
むものである。
本発明より提供されるイソカルバサイクリン類の好まし
い具体例を挙げれば、例えば次のとおりである。
(1)15−デオキシ−16−ヒドロキシ−9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (2)(16S)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (3)(16R)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (4)15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (5)(16S)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−
メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1 (6)(16R)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−
メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1 (7)15−デオキシ−16−ヒドロキシ−20−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (8)15−デオキシ−16−ヒドロキシ−17,20−ジメチ
ル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラン
ジンI1 (9)15−デオキシ−17,18,19,20−テトラノル−16−
シクロペンチル−16−ヒドロキシ−9(O)−メタノ−
6(9α)−プロスタグランジンI1 (10)15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−ビニル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (11)15−デオキシ−16−エチル−16−ヒドロキシ−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (12)(7)〜(11)の(16S)−体 (13)(7)〜(11)の(16R)−体 (14)(1)〜(13)のメチルエステル (15)(1)〜(13)のエチルエステル (16)(1)〜(13)のブチルエステル (17)(1)〜(13)のt〜ブチルエステル (18)(1)〜(13)のデシルエステル (19)(1)〜(13)のナトリウム塩 (20)(1)〜(13)のカリウム塩 (21)(1)〜(13)のアンモニウム塩 (22)(1)〜(21)の化合物の鏡像体 (23)(1)〜(21)の化合物の8位,9位,11位,12位の
立体異性体 などを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
上記式〔I〕で表わされるイソカルバサイクリン類は、
公知の方法により容易に製造され、その製造方法は、例
えば特開昭59-210044号,特開昭61-197518号各公報等に
詳しく記載されている。また例えば、本発明者らが別途
出願した、Scheme Iに示した方法によつても得ることが
できる。
上記Schem IのStep 1はアルキル化反応であり、村橋ら
の方法(J.Am.Chem.Soc.,99巻,2361ページ,1977年)に
順じて、アリルアルコール〔II〕をn−ブチルリチウ
ム、次いでヨウ化第1銅と反応せしめ、その後さらに下
記式〔VII〕 で表わされる1−〔3−リチオプロピル〕−4−メチル
−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2.〕オクタンとN,N
−メチルフエニルアミノトリフエニルホスホニウム=ヨ
ージドの存在下反応せしめることにより合成することが
できる。上記式[VII]で表わされる1−〔3−リチオ
プロピル〕−4−メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2.〕オクタンは、1−〔3−ブロモプロピル〕−
4−メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2.〕オ
クタンとt−ブチルリチウムとを反応させることにより
得ることができる〔E.J.Coreyら,Tetrahedron Letters,
24巻,5771ページ,1983年参照〕。
Step2はオルトエステルの加水分解反応であり、酸触媒
を用いる通常のオルトエステルの加水分解反応を用いる
ことにより進行する。たとえば、オルトエステル体〔I
V〕をメタノール水混合溶媒に溶解し、少量のP−トル
エンスルホン酸ピリジン塩を加えることによりジオール
エステル体〔V〕を得ることができる。
Step3はエステルの加水分解反応であり通常のアルカリ
加水分解反応により達成できる。例えば、ジオールエス
テル体〔V〕のテトラヒドロフラン溶液に水酸化リチウ
ム,水酸化ナトリウムなどの水溶液を加え反応させるこ
とにより、カルボン酸体〔VI〕を得ることができる。
Step4は脱シリル化反応であり、通常の脱シリル化反応
であるテトラブチルアンモニウムフルオリド,フツ化水
素酸等のフツ素化合物又は酢酸,p−トルエンスルホン酸
等の酸を用いることにより進行させることができる。例
えば、ジシリル体〔VI〕にテトラヒドロフラン中テトラ
ブチルアンモニウムフルオリドを反応させることによ
り、イソカルバサイクリン類〔I−1〕に導くことがで
きる。
Step5はエステル化反応又は塩生成反応であり、通常の
エステル化法又は塩生成法を用いることにより達成され
る。例えば、ジアゾメタンを使用することによりメチル
エステルを得ることができ、またヨウ化アルキル/ジイ
ソプロピルエチルアミンを用いることによってもアルキ
ルエステルを得ることができる。また例えば、水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム等を用いる通常の塩生成反応
を用いることにより、カルボン酸塩を得ることができ
る。
SchemeIで示した製造法の原料であるエノール〔III〕
は、文献既知の方法を用いることにより容易に合成する
ことができる(T.Maseら,Tetrahedron Letters,25巻,50
87ページ,1984年,特開昭59-44336号公報等参照。) なお、本合成法のW鎖部分の原料である下記式〔VIII〕 で表わされるビニルヨウ素体は、例えば特開昭61-23874
6号公報や特開昭54-81241号公報などの方法によつて容
易に得ることができる。
本発明の上記式〔I〕で表わされるイソカルバサイクリ
ン類は、驚くべきことに非常に強い血中のコレステロー
ルやトリグリセライド等の脂質低下作用を有している。
例えばこれらの化合物はトライトンWR-1339(Triton WR
-1339)投与により誘発される高トリグリセライド,高
コレステロール血症(P.E.Schurretalら,Lipids,7巻,68
-74ページ,1972年)を顕著に抑制することが明らかにな
つた。また驚くべきことに、上記式〔I〕で表わされる
イソカルバサイクリン類の血小板凝集抑制活性は、上記
式〔II〕で表わされる15−ヒドロキシイソカルバサイク
リン類の血小板凝集抑制活性より大きく低下している。
すなわち上記式〔I〕で表わされるイソカルバサイクリ
ン類は、血小板凝集抑制作用に対して血中脂質低下作用
の選択性が大きく高まつたものであり、作用選択性が大
きく向上したものである。
本発明の化合物は、血中のコレステロールやトリグリセ
リド等の脂質の濃度が高い高脂血症、及びそれによつて
引き起こされる各種の疾病の治療及び予防のために投与
することができる。例えば本発明の化合物は、家族性高
コレステロール血症,複合型高脂血症,内因性高トリグ
リセライド血症,ブロードβ病等の脂質異常を改善,治
療することができる。また、高血圧症を合併した高脂血
症,糖尿病を併発した高脂血症,肝疾患に伴う高脂血
症,胆石症に伴う高脂血症,腎障害に伴う高脂血症,及
び高脂血症が原因の1つとなつている動脈硬化及び動脈
硬化性各種疾病の治療,予防のために投与できる。
本発明のイソカルバサイクリン類は、上記目的のため
に、経口的にあるいは直腸内,皮下,筋肉内,静脈内,
経皮等の非経口的に投与されうるが、好適には経口投与
または静脈内投与によるのがよい。
経口投与のためには、固形製剤あるいは液体製剤とする
ことができる。固形製剤としては、例えば錠剤、丸剤,
散剤あるいは顆粒剤がある。このような固形製剤におい
ては1つまたはそれ以上の活性物質が少なくとも1つの
薬学的に許容しうる担体、例えばよく用いられる重炭酸
ナトリウム,炭酸カルシウム,バレイシヨデンプン,シ
ヨ等,マンニトール,カルボキシメチルセルロースなど
と混合される。製剤操作は常法に従つて行なわれるが、
上記以外の製剤化のための添加剤、例えばステアリン酸
カルシウム,ステアリン酸マグネシウム,グリセリンの
ような潤滑剤を含有していてもよい。
経口投与のための液体製剤は、例えば乳濁剤,溶液剤,
懸濁剤,シロツプ剤あるいはキシル剤を含む。これらの
製剤は一般的に用いられる薬学的に許容しうる担体、例
えば水あるいは流動パラフインを含む。
ココナツツ油,分画ココナツツ油,大豆油,トウモロコ
シ油等の油性基剤を担体として用いることもできる。
経口投与のために製剤は、例えば上記の如き固形製剤
に、例えばセルロースアセテートフタレート,ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート,ポリビニルア
ルコールフタレート,スチレン無水マレイン酸共重合体
あるいはメタクリル酸,メタクリル酸メチル共重合体の
如き腸溶性物質の有機溶媒あるいは水中溶液を吹き付け
て腸溶性被覆をほどこして腸溶性製剤として製剤化する
こともできる。散剤,顆粒剤などの腸溶性固形製剤はカ
プセルで包むこともできる。
薬学的に許容しうる担体には、その他通常必要により用
いられる補助剤,芳香剤,安定剤,あるいは防腐剤を含
む。
また、この液体製剤はゼラチンのような吸収される物質
でつくられたカプセルに入れて投与してもよい。
直腸内投与のための固形製剤としては、1つまたはそれ
以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により製造
される坐薬が含まれる。
非経口投与の製剤は、無菌の水性あるいは非水溶性液
剤,懸濁剤,または乳濁剤として与えられる。非水性の
溶液または懸濁剤は、例えばプロピルグリコール,ポリ
エチレングリコールまたはオリーブ油のような植物油,
オレイン酸エチルのような注射しうる有機エステルを薬
学的に許容しうる担体とする。このような製剤はまたは
防腐剤,湿潤剤,乳化剤,分散剤,安定剤のような補助
剤を含むことができる。これらの溶液剤,懸濁剤および
乳濁剤は、例えばバクテリア保留フイルターをとおす濾
過,殺菌剤の配合あるいは照射等の処理を適宜行なうこ
とによつて無菌化できる。また無菌の固形製剤を製造
し、使用直前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解し
て使用することができる。
また本発明化合物は、α,β又はγ−サイクロデキスト
リンあるいはメチル化サイクロデキストリン等と包接化
合物を形成せしめて用いることもできる。
経皮投与の剤型としては、例えば軟膏剤などが挙げられ
る。これらは通常の方法によつて成形される。
本発明のイソカルバサイクリン類の投与量は投与を受け
る対象の状態,年令,性別,体重,投与経路等により異
なるが、通常約0,01μg〜100mg/kg−体重/日の量で投
与することができる。かかる投与量は、日に1回あるい
は数回、例えば2〜6回に分けて投与することもでき
る。
以下本発明を実施例により更に詳細に説明する。
(参考例1) 化合物(i)360mg(0.75mmol)のテトラヒドロフラン
(15ml)溶液を0℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.
6Mヘキサン溶液)0.56ml(0.90mmol)を加え、室温で15
分撹拌した。この溶液をヨウ化第I銅171mg(0.90mmo
l)のテトラヒドロフラン(15ml)懸濁液に加え、室温
で30分撹拌後、−78℃で10分間撹拌した。別の容器にエ
ーテル(5ml)を加え、−78℃冷却下、t−ブチルリチ
ウム(2.0Mペンタン溶液)3.90ml(7.8mmol)を加え、
次いで1−〔3−ブロモプロピル〕−4−メチル−2,6,
7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタン1.30g(5.18m
mol)のエーテル(25ml)溶液を−78℃に冷却して加
え、−78℃で1.5時間撹拌後、別途調製した上記アルコ
キシ銅溶液に加え、−78℃で15分間撹拌後、N,N−メチ
ルフエニルアミノトリフエニルホスホニウム=ヨージド
(444mg,0.90mmol)のジメチルホルムアミド(10ml)溶
液を加え、−70℃で10分、さらに、室温で2時間撹拌し
た。飽和塩化アンモニウム水溶液200mlを加え、ヘキサ
ン(2×200ml)で抽出後、有機層を飽和食塩水で2回
洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧蒸去
後、得られた残渣をメタノール(15ml)に溶解し、水0.
1ml、次いでピリジウム−p−トルエンスルホネート24m
gを加え、室温で3時間撹拌後、溶媒を留去し、酢酸エ
チル(50ml)及び水(30ml)を加え分液ロートで振とう
した。水層をさらに酢酸エチル(50ml)で抽出後、合わ
せた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーで精製すると酢酸エチル:
ヘキサン(1:1)溶出歩に220mg(収率51%)の15−デオ
キシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9(O)−メタノ
−△6(9α)−プロスタグランジンI1=2′,2′−ビ
スヒドロキシメチルプロピルエステル=11−t−ブチル
ジメチルシリルエーテル〔化合物(ii)〕を得た。
(参考例2) 〔化合物(ii)〕220mg(0.38mmol)をテトラヒドロフ
ラン3mlに溶解した。4規定水酸化リチウム水溶液1.5ml
を加え、室温で16時間撹拌後、有機溶媒を減圧留去後、
エーテル20mlを加えた後、飽和硫酸水素カリウム水溶液
を加え、水層をpH3〜4にした後分液ロートで振とうし
た。水層を酢酸エチル(25ml)で再抽出後、合わせた有
機層を飽和食塩水で2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去すると140mg(収率77%)の15
−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 11−t
−ブチルジメチルシリルエーテル〔化合物(iii)〕を
得た。
NMR(CDCl3,δppm)0.9(12H),1.10(3H,S),2.7−3.
1(1H,br),3.5−3.9(1H,m),4.95(2H,br;D2Oで消
失),5.26(1H,bs),5.25−5.55(2H,m) (参考例3) 〔化合物(iii)〕140mg(0.29mmol)をテトラヒドロフ
ラン3mlに溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリ
ド・3水塩462mg(15mmol)を加え、室温20時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去後酢酸エチル(25ml)を加え、飽和
硫酸水素カリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル
(25ml)で再抽出後、合わせた有機層を飽和重曹水,飽
和食塩水(2回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーで精製すると、酢酸エチル:ヘキサン
(2:1,0.5%酢酸を含む)溶出部に91mg(収率86%)の1
5−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9(O)
−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI2〔化合
物(iv)〕を得た。
NMR(CDCl3,δppm)0.88(3H,t,J−6Hz),1.10(3H,
s),2.65−3.2(1H,m),3.5−3.9(1H,m)4.6−5.2(3
H,br;D2で消失),5.26(1H,bs),5.25−5.55(2H,m). IR(液膜,cm-1) 3350,3100〜2400,1075,965. (参考例4) 〔化合物(iv)〕50mgをエーテル5mlに溶解し、そこに
ジアゾメタンのエーテル溶液を加えた(反応液が黄色に
着色するまで加えた)。室温で10分撹拌後、溶媒を留去
すると、50mgの15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メ
チル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1メチルエステル〔化合物(v)〕が得られた。
NMR(CDCl3,δppm)0.88(3H,t,J−6Hz),1.12(3H,
s),2.7−3.2(1H,br),3.5−3.9(1H,m),3.66(3H,
s),5.28(1H,bs),5.2−5.6(2H,m) IR(液膜,cm-1)3400,1740,968. (実施例1) トライトンWR−1339により誘発される高脂血症に対する
抑制作用 トライトンWR−1339により誘発される高脂血症に対する
抑制作用(P.E.Schurretalら,リピツド,7巻,69−74ペ
ージ,1972年参照)を、ラツトを用いて測定した。すな
わち、24時間絶食した体重200〜250gのウイスター系ラ
ツトに、トライトンWR−1339の生理食塩水溶液(112.5m
g/ml)を静脈内に2ml/kgの投与量で投与した。24時間後
に5%エタノール−0.5%トウイーン80(Tween80)水溶
液とした被験薬を、5ml/kgの投与量で経口投与した。24
時間後に、エーテル麻酔下、下大動脈より採血し、3000
rpmで10分間遠心した。得られた上澄みのトリグリセラ
イド及びコレステロール濃度を測定キツト(Triglyceri
de G−Test Wako,Cholesterol C-Test Wako;和光純薬工
業株式会社)を用いて測定した。抑制率は被験薬投与後
24時間後のコントロール濃度に対する百分率で表わし
た。各群5〜7匹を使用し、実験を行なつた。結果を表
−1に示す。
表−1から明らかなように、上記イソカルバサイクリン
類は、トライトンWR-1339により誘発された高脂血症ラ
ツトの血中コレステロール及びトリグリセライド濃度を
顕著に抑制した。
(実施例2) in vitro 血小板凝集阻止作用 被検薬のin vitro 血小板凝集阻害作用を兎を用いて検
定した。即ち体重2.5〜3.5kgの日本在来白色雄性家兎の
耳静脈より3.8%クエン酸三ナトリウム溶液1に対して
血液9の割合で採血し、1000rpm10分遠心分離後上層部
をPRP(富血小板血漿)として取り分けた。下層部はさ
らに2800rpm10分間遠心分離し二層に分かれる上層部をP
PP(乏血小板血漿)として取り分けた。血小板数は6×
105/μlにPPPで希釈調整した。調整後のPRP250μlに
被検薬25μlを加えて37℃で2分間ブレインキユベーシ
ヨンした後ADP10μM(final)を添加してアクリゴメー
ターで透過度の変化を記録した。なお、被検薬物はエタ
ノールに10mg/mlとなるように溶解した後、リン酸緩衝
液(pH7.4)にて順次希釈して使用した。凝集阻害率は
下記式にて求めた。
To:(リン酸緩衝液添加系)の透過度 T :被検薬添加系の透過度 阻害率が50%を越す薬物の最低濃度をIC50値として示し
た。
被検薬として参考例3の15−デオキシ−16−ヒドロキシ
−16−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロ
スタグランジンI1〔化合物(iv)〕を用いてIC50を求め
た。結果は表−2に示した。
(実施例3) 1錠が次の組成よりなる錠剤を製造した。
活性成分 20μgあるいは100μg 乳糖 280mg ジヤガイモデンプン 80mg ポリビニルピロリドン 11mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 376mg 活性成分,乳糖およびジヤガイモデンプンを混合し、こ
れをポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液で均等
に湿潤させ、120mmメツシユのフルイを通し、45℃にて
乾燥させ、かつ再び15mmのメツシユのフルイを通した。
こうして得た顆粒をステアリン酸マグネシウムと混和
し、錠剤に圧縮した。
活性成分として、代表的に、参考例3の化合物(iv)
〔15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジン
I1〕を用いた。
(実施例4) 1カプセルが次の組成を含有する硬質ゼラチンカプセル
を製造した。
活性成分 20μgあるいは100μg 微晶セルロース 195mg 無定形珪素 5mg 200mg 細かく粉末化した形の活性成分,微晶セルロース及び末
プレスの無定形珪酸を十分に混合し、硬質ゼラチンカプ
セルに詰めた。
活性成分として、代表的に参考例3の化合物(iv)を用
いた。
(実施例5) 参考例3の化合物(iv)を、分画ココナツツ油に溶解し
た。また下記処方による剤皮成分を加温溶解し、1カプ
セル中に参考例3の化合物(iv)が50μg含有するよう
に軟カプセル製造機を用いて、常法により軟カプセル剤
を製造した。
剤皮処方 ゼラチン 10重量部 グリセリン 5 〃 ソルビン酸 0.08 精製水 14 〃 (実施例6) (アンプル剤の製剤) 1本のアンプル(5ml容量)に次の組成を含有するアン
プルを製造した。
活性成分 200μg ポリエチレングリコール600 200mg 蒸留水 全量 50ml ポリエチレングリコールおよび活性成分を窒素下に水中
に溶解させ、これを沸騰させ、窒素下に冷却させ、かつ
蒸留した。この溶液に前処理した水を加えて与えられた
容量にて、無菌状態下に濾過した。本製造は散光中にて
行われる。
充填は窒素気流中にて行われ、滅菌は121℃にて20分間
行なつた。
なお、上記活性成分としては、参考例3の化合物(iv)
を用いた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式〔I〕 で表わされるイソカルバサイクリン類を活性成分として
    含有する血中脂質低下剤。
  2. 【請求項2】R1が水素原子である特許請求の範囲第1項
    記載の血中脂質低下剤。
  3. 【請求項3】R1がメチル基である特許請求の範囲第1項
    記載の血中脂質低下剤。
  4. 【請求項4】R2がメチル基である許請求の範囲第1項〜
    第3項記載のいずれかの血中脂質低下剤。
  5. 【請求項5】R3がn−ブチル基である特許請求の範囲第
    1項〜第4項記載のいずれかの血中脂質低下剤。
  6. 【請求項6】当該イソカルバサイクリン類が15−デオキ
    シ−16−ヒドロキシ−16−メチル−9(O)−メタノ−
    6(9α)−プロスタグランジンI1である特許請求の
    範囲第1項記載の血中脂質低下剤。
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