JPH0684291A - 誤り測定装置 - Google Patents

誤り測定装置

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JPH0684291A
JPH0684291A JP23360392A JP23360392A JPH0684291A JP H0684291 A JPH0684291 A JP H0684291A JP 23360392 A JP23360392 A JP 23360392A JP 23360392 A JP23360392 A JP 23360392A JP H0684291 A JPH0684291 A JP H0684291A
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JP23360392A
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English (en)
Inventor
Ichiro Konno
伊知朗 紺野
Satoshi Murakami
聡 村上
Hiromoto Katayama
浩誠 片山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テスト信号R1 はコンピュータ19から記録
再生系に出力され、再生信号P1 となってインターフェ
イス20に入力される。IDデコーダ20cは、再生信
号P1 をバッファメモリ20a・20bに格納するため
に、ブロック毎のアドレスを指定する。テスト信号R1
と再生信号P1 は、コンピュータ19または比較回路2
3でビット毎に比較される。比較回路23は再生信号P
1 に誤りがあれば誤りフラグを出力する。誤りフラグが
立っている間、連続誤りカウント回路24は誤りを含む
ワードの連続数を計数する。誤りカウント回路26は、
単位時間内の誤り発生数を計数する。 【効果】 トラック内の誤り発生分布、誤りを発生させ
る信号パターン、連続誤りの頻度分布等、誤りの原因を
把握するための詳細な情報を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルVTR(Vi
deo Tape Recorder)の性能を評価する誤り測定装置に関
し、特に、一定期間の再生信号をメモリに格納し、再生
信号中の誤りの詳細を分析できる機能と、連続的に発生
した誤りの連続数の頻度分布を把握できる機能とを合わ
せて有する誤り測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な通信における誤り測定装
置は、擬似ランダム信号を用いて伝送路の誤り率を測定
している。具体的には、次のようなプロセスによってい
る。
【0003】(1) 擬似ランダム信号を変調器を通して伝
送路に送出する。
【0004】(2) 擬似ランダム信号を受信して復調し、
復調データを生成する。
【0005】(3) 復調データ系列のパターンから同期情
報を検出することによって、(1) と同一の擬似ランダム
信号を生成する。
【0006】(4) (3) で生成された擬似ランダム信号と
(2) の復調データとを比較することにより、誤りを検出
して、その数をカウントする。
【0007】(5) 比較が行われた全データ数に対する
(4) のカウント値の比率を求めることにより、誤り率を
測定する。
【0008】また、TV学技報 Vol.14, No.23 (1990.
5) PP45〜50 VIR90-35 に記載されたVTRのための誤
り測定方法は、以下のようなプロセスによっている。
【0009】(1) 記録フォーマットに準じた数フィール
ド分の比較データをコンピュータで作成する。
【0010】(2) 比較データを変調部を通さずにコンピ
ュータで変調してVTRの記録RF系回路に入力して記
録する。
【0011】(3) 記録された比較データを再生して再生
RF系回路からの出力データをコンピュータに取込む。
【0012】(4) コンピュータで同期検出、同期保護、
ID検出、ID保護等を行い、出力データを復調して再
生データを作成する。
【0013】(5) この再生データと、元の比較データと
を比べることにより誤り率を測定する。
【0014】ディジタルVTRにおいて誤りを測定する
場合、伝送路は磁気テープを含めた記録再生系となる。
誤りが生ずる要因としては、記録再生系の信号対雑音比
(S/N)の他、磁気テープとヘッドとの当たり、信号
系列の特定パターン、ジッタ(再生信号の時間軸変動)
の影響、テープ上の傷や埃等様々な要因がある。
【0015】第1の要因として磁気テープとヘッドとの
当たりを考えた場合、ヘッドの入口付近と出口付近と
で、テープ−ヘッド間の隙間に差異があると、誤り率に
も差異が生ずることがある。
【0016】第2の要因として信号系列の特定パターン
を考えた場合、記録した信号系列中のある特定パターン
が、波形間干渉等の影響により再生イコライザによる波
形等化に悪影響を及ぼし、誤りを生じさせることがあ
る。
【0017】第3の要因としてジッタの影響を考えた場
合、再生信号から再生クロックを抽出するPLL( Phas
e Locked Loop ) 回路がジッタに追従できず、ビット単
位でデータがずれてしまう現象(ビットスリップ)によ
り、バースト誤りが生ずることがある。
【0018】第4の要因としてテープ上の傷や埃を考え
た場合、これら傷や埃によってバースト誤りが生ずるこ
ともある。
【0019】このように、誤りが発生する要因には複数
の種類があるので、誤りの詳細(例えば、トラック上の
発生位置、発生頻度、頻度分布等)を分析することがで
きれば、要因を推測して誤りを発生させる原因を確かめ
ることが容易となる。例えば、第1の要因で誤りが発生
しているとわかれば、メカニズムを確かめる必要がある
ということを把握でき、第2の要因で誤りが発生してい
るとわかれば、再生イコライザを確かめる必要があると
いうことを把握できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の通信
における誤り測定装置では、単に誤り率が測定されるだ
けなので、誤りを発生させる原因を把握することは容易
ではないという問題点がある。
【0021】また、上記TV学技報に記載されているよ
うに、比較データと再生データとを比較する場合、再生
時にドロップアウトが発生したため再生されずに欠落し
たブロックがあるとすれば、コンピュータに転送された
再生データと比較データとが同一ブロック同士で逐一比
較されるようにするための制御が必要となるという技術
的課題が有る。
【0022】また、ディジタルVTRには再生データの
誤りを訂正する回路(ECCエンコーダ、ECCデコー
ダ)が備わっている。この回路の誤り訂正能力を決める
には、誤り率だけではなく連続的な誤りの発生頻度分布
をも把握しなくてはならない。ところが、従来の誤り測
定装置では、連続的な誤りの発生頻度分布を把握するこ
とはできないので、上記回路の誤り訂正能力を決めるこ
とができないという問題点もある。
【0023】さらに、上記TV学技報に記されているV
TR用誤り測定装置は、コンピュータに変調、同期検
出、復調等の全てを行わせるため、コンピュータの負荷
が大きくなるので、高速コンピュータを必要とする。と
ころが、再生信号を全てコンピュータに取り込んで処理
するため、使用するメモリの制約から長時間の誤り率の
測定には適していないという問題点や、例えばディジタ
ルVTRの製造ラインにおける品質管理に、高速コンピ
ュータを用いたシステムを配置することはコスト面で不
利になるという問題点が有る。
【0024】本発明の目的は、ディジタルVTRで発生
する誤りを詳細に解析することができ、しかも、コンピ
ュータの負荷を大幅に削減することができる誤り測定装
置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る誤
り測定装置は、上記の課題を解決するために、(1) テス
ト信号を予め記憶している第1記憶手段(例えば、コン
ピュータ)と、(2) 上記テスト信号のブロック毎に、ブ
ロックを識別するID情報を付加する信号処理を含む所
定の信号処理を施して記録媒体(例えば、磁気テープ)
に記録する記録手段(例えば、ECCエンコーダ、変調
部、記録イコライザ、記録ヘッド)と、(3) 上記所定の
信号処理とは逆の信号処理によって、上記記録媒体から
再生信号および上記ID情報を得る再生手段(例えば、
再生ヘッド、再生イコライザ、復調部、ECCデコー
ダ)と、(4) 上記再生信号を一時的に格納する第2記憶
手段(例えば、バッファメモリ)と、(5) 上記ID情報
に基づいて、上記第2記憶手段に上記再生信号をブロッ
ク毎に格納するためのアドレスを指定するアドレス指定
手段(例えば、IDデコーダ)と、(6) 上記テスト信号
および再生信号をそれぞれ上記第1記憶手段および第2
記憶手段から呼出し、上記テスト信号と再生信号とをビ
ット単位で比較し、一定期間内におけるビット単位の誤
りを検出する誤り検出手段(例えば、コンピュータ)と
を備えていることを特徴としている。
【0026】請求項2の発明に係る誤り測定装置は、上
記の課題を解決するために、(1) テスト信号を予め記憶
している記憶手段(例えば、コンピュータ)と、(2) 上
記テスト信号に所定の信号処理を施して記録媒体に記録
する記録手段(例えば、ECCエンコーダ、変調部、記
録イコライザ、記録ヘッド)と、(3) 上記所定の信号処
理とは逆の信号処理によって、上記記録媒体から再生信
号を得る再生手段(例えば、再生ヘッド、再生イコライ
ザ、復調部、ECCデコーダ)と、(4) 上記テスト信号
と再生信号とを逐次比較し、上記再生信号に誤りがある
ときに、誤り検出信号を出力する比較手段(例えば、比
較回路)と、(5) 上記誤り検出信号に基づいて、上記再
生信号における誤りを含むワードの連続数を計数する連
続数計数手段(例えば、連続誤りカウント回路)と、
(6) 上記連続数計数手段による計数値を逐次格納する連
続数記憶手段(例えば、RAMを含む連続誤り情報メモ
リ)と、(7) 上記連続数の発生回数を、上記連続数毎に
求めることにより、連続誤りの頻度分布を検出する誤り
検出手段(例えば、コンピュータ)とを備えていること
を特徴としている。
【0027】請求項3の発明に係る誤り測定装置は、上
記の課題を解決するために、(1) テスト信号を予め記憶
している記憶手段と、(2) 上記テスト信号に所定の信号
処理を施して記録媒体に記録する記録手段と、(3) 上記
所定の信号処理とは逆の信号処理によって、上記記録媒
体から再生信号を得る再生手段と、(4) 上記テスト信号
と再生信号とを逐次比較し、上記再生信号に誤りがある
ときに、誤り検出信号を出力する比較手段と、(5) 上記
誤り検出信号に基づいて、上記再生信号の誤りが、単位
時間当たり何回発生したかを計数する誤り発生数計数手
段(例えば、誤りカウント回路)と、(6) 上記誤り発生
数計数手段による計数値を単位時間毎に逐次格納する誤
り情報記憶手段(例えば、RAMを含む誤り情報メモ
リ)と、(7) 上記計数値を単位時間当たりの再生信号に
含まれる全データ数で除算することにより、単位時間当
たりの誤り率を検出する誤り検出手段(例えば、コンピ
ュータ)とを備えていることを特徴としている。
【0028】
【作用】請求項1の構成により、上記テスト信号とテス
ト信号が記録再生されて得られる再生信号とは、誤り検
出手段によって一定期間ビット単位で比較され、誤りが
検出されるので、再生信号に含まれる誤りを詳細に解析
することができる。例えば、一定期間を1トラックに相
当する期間に設定すれば、トラック上の誤り発生位置
や、誤りの分布状態を知ることができる。また、テスト
信号から実際に記録媒体に記録される記録信号パターン
を得れば、再生信号の誤りは、どのような記録信号パタ
ーンに対応して発生しているかを知ることもできる。
【0029】また、テスト信号は、記録手段によってブ
ロック毎にID情報が付加されると共に、再生信号を第
2記憶手段に一時的に格納する際には、再生信号をブロ
ック毎に格納するためのアドレスが、アドレス指定手段
によって上記ID情報に基づいて指定される。この結
果、誤り検出手段が再生信号を第2記憶手段から読み出
してテスト信号と比較する場合、再生信号のブロックと
テスト信号の比較すべきブロックとを正確に対応させる
ことができる。すなわち、再生時にドロップアウト等が
発生して部分的にブロックが再生されず欠落したとして
も、テスト信号と再生信号の異なるブロック同士が比較
されるという問題が生じない。
【0030】次に、請求項2の構成により、比較手段
は、テスト信号と再生信号とが不一致な場合に、誤り検
出信号を出力するので、連続数計数手段は、例えば誤り
検出信号がハイレベルになっている間のワード数をカウ
ントする。そこで、誤り検出手段が、再生信号における
誤りを含むワードの連続数の発生回数を、連続数毎に求
めれば、ランダム誤りとバースト誤りの発生割合を知る
ことができる。この発生割合から、記録媒体や、記録手
段、再生手段の性能を評価したり、あるいは誤り訂正能
力を評価したりすることができる。
【0031】また、請求項3の構成により、誤り発生数
計数手段によって、単位時間当たりの誤り発生回数が計
数され、誤り検出手段によって、単位時間当たりの誤り
率が求められるので、単位時間当たりの誤り率の検出を
繰り返すことにより、長時間の誤り率の変化を知ること
ができる。この誤り率の変化から、記録媒体、記録手
段、再生手段等の時間安定性を評価することができる。
【0032】このように、本発明に係る誤り測定装置
は、簡単な構成で誤りを詳細に解析することができ、誤
りを発生させる原因を追求することができるので、例え
ば、ディジタルVTRの製造ラインにおける品質管理に
好適である。
【0033】なお、誤り測定装置に、請求項1〜3の全
ての構成を含ませることもできるし、請求項1〜3を任
意に組み合わせて構成することもできる。また、上記の
テスト信号は、誤り測定装置に予め格納されていてもよ
いし、誤り測定装置内で生成されるようにしてもよい。
【0034】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図13
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0035】図2に、ディジタルVTRの記録再生系に
誤り測定装置を配置した誤り測定システムの構成を概念
的に示す。
【0036】本実施例のディジタルVTRの記録系は、
アナログの映像信号1を入力してディジタル映像信号に
変換するA/D変換部2、データレートが圧縮された映
像データを生成する画像圧縮符号化部3、映像データの
各ブロックの先頭に同期符号およびIDを付加し、各ブ
ロックの末尾に誤り訂正符号を付加することによってシ
ンクブロック単位のデータを生成するECC( Error-Co
rrecting Code ) エンコーダ4、変調部5、記録イコラ
イザ6、アンプ7、および磁気テープ9に摺接する記録
ヘッド8を備えている。
【0037】また、再生系は、再生ヘッド10、アンプ
11、再生等化を行う再生イコライザ12、同期符号・
IDの検出、および復調を行う復調部13、誤り訂正を
行うECCデコーダ14、画像伸長復号部15、および
D/A変換部16を備えている。
【0038】本発明に係る誤り測定装置18の出力は、
ECCエンコーダ4および変調部5に切り換えて接続さ
れるようになっており、誤り測定装置18の入力もま
た、復調部13およびECCデコーダ14の出力に切り
換えて接続されるようになっている。ここで、誤り測定
装置18に入出力される各信号R1 、R2 、P1 、P2
は以下のとおりである。
【0039】 R1 :ECCエンコーダ4に供給するテスト信号 R2 :変調部5に供給するテスト信号 P1 :ECCデコーダ14から供給される再生信号 P2 :復調部13から供給される再生信号 誤り測定装置18は、テスト信号R1 またはR2 を磁気
テープ9に記録し、再生信号P1 またはP2 を得ること
によって、再生信号P1 またはP2 の誤りを測定する装
置である。ただし、テスト信号R1 またはR2 は1フレ
ームで完結しており、1フレームのテスト信号R1 また
はR2 が繰り返して記録再生される。
【0040】また、図2の構成から明らかなように、テ
スト信号R1 を記録した場合、再生信号P1 に誤りが無
ければ、テスト信号R1 と再生信号P1 とは同一にな
る。テスト信号R2 と再生信号P2 との関係も同様であ
る。
【0041】なお、誤り測定装置18は、テスト信号R
1 ・R2 の作成、テスト信号R1 ・R2 と再生信号P1
・P2 との比較、再生信号P1 ・P2 の誤りの解析等を
行うコンピュータ19と接続されている。
【0042】次に、誤り測定装置18の構成を詳細に説
明する。図1に示すように、誤り測定装置18は、上記
再生信号P1 またはP2 を入力するためのインターフェ
イス20を備えている。インターフェイス20は、再生
信号P1 またはP2 をフレーム毎に交互に読み書きする
バッファメモリ20a・20b、IDデコーダ20c、
バッファメモリ20a・20bへの入力を交互に切り換
えるスイッチ30、およびバッファメモリ20a・20
bの出力を交互に切り換えるスイッチ31を備えてい
る。上記IDデコーダ20cは、後で詳述するように、
復調部13との接続時に再生信号P2 を受け取り、各シ
ンクブロックの前部に付加されているIDをバッファメ
モリ20a・20bの書込み開始アドレスに変換する回
路である。
【0043】スイッチ31の出力は、切換端子32aお
よびスイッチ32を介して比較メモリ21に接続される
と共に、他の切換端子32bおよびスイッチ32を介し
て信号源メモリ22にも接続されるようになっている。
上記比較メモリ21は、1フレームの比較信号を格納す
るメモリであり、上記信号源メモリ22は、ECCエン
コーダ4または変調部5に供給する1フレームのテスト
信号R1 またはR2 を格納するメモリである。上記信号
源メモリ22の出力は出力インターフェイス28を介し
て、ECCエンコーダ4または変調部5の各入力に接続
されている。
【0044】さらに、上記スイッチ31の出力は、比較
回路23の入力に接続されると共に、上記比較メモリ2
1の出力は、スイッチ33および切換端子33aを介し
て比較回路23の他の入力に接続されるようになってい
る。上記比較回路23は、インターフェイス20を介し
て入力される再生信号P1 またはP2 と、比較メモリ2
1から入力される比較信号とを比較し、再生信号P1
たはP2 に誤りがあったかどうかを検出する回路であ
る。
【0045】比較回路23の出力は、連続誤りカウント
回路24の入力および誤りカウント回路26の入力にそ
れぞれ接続されている。上記連続誤りカウント回路24
は、比較回路23で検出された連続的な誤りの連続数を
カウントする回路である。一方、上記誤りカウント回路
26は、比較回路23で検出された誤りの数を単位時間
毎に区切ってカウントする回路である。
【0046】連続誤りカウント回路24の出力は連続誤
り情報メモリ25に接続され、連続誤りカウント回路2
4のカウント値が連続誤り情報メモリ25に一時格納さ
れる。一方、誤りカウント回路26の出力は誤り情報メ
モリ27に接続され、誤り情報メモリ27は、誤りカウ
ント回路26から単位時間毎のカウント値を受け取り、
一時格納する。
【0047】上記比較メモリ21の出力は、上記スイッ
チ33および他の切換端子33bを介してコンピュータ
インターフェイス29に接続されている。コンピュータ
インターフェイス29は、メモリとコンピュータとの間
でデータの受渡しを行うためのインターフェイスであっ
て、連続誤り情報メモリ25および誤り情報メモリ27
の各出力もまた、コンピュータインターフェイス29に
接続されている。このコンピュータインターフェイス2
9はバスを介して前述のコンピュータ19に接続されて
いる。
【0048】また、インターフェイス20、比較メモリ
21、および信号源メモリ22には、コントロール部3
4がバスを介して接続されている。コントロール部34
は、再生信号P1 またはP2 のタイミング情報やフレー
ムパルス等に基づいて、バッファメモリ20a・20
b、比較メモリ21、および信号源メモリ22の書込み
/読出しのタイミング制御を行う。
【0049】次に、上記比較回路23の構成例を図4に
示す。比較回路23は、一方の各入力がパラレルにイン
ターフェイス20に接続されると共に、他方の各入力が
スイッチ33を介して比較メモリ21にパラレルに接続
される8つの排他的ORゲート23aを備えている。各
排他的ORゲート23aの出力は、ORゲート23bに
パラレルに入力される。
【0050】ORゲート23bの出力は、アンドゲート
23cの一方の入力に接続されると共に、上記連続誤り
カウント回路24および誤りカウント回路26に接続さ
れている。また、アンドゲート23cの他方の入力に
は、反転回路23dの出力が接続され、反転回路23d
の入力は、インターフェイス20に接続されている。反
転回路23dは、インターフェイス20がECCデコー
ダ14に接続されたときに、ECCデコーダ14が出力
する後述の訂正不能フラグF1 を受け取るようになって
いる。
【0051】上記のような構成によって、比較回路23
は、インターフェイス20からパラレルに転送される再
生信号の8ビット中に1ビットでも誤りがあれば、後述
する誤りフラグS2 またはS14を立てることができる。
本実施例では、8ビットを1ワードとみなしているが、
1ワードを何ビットに設定しても構わない。
【0052】続いて、上記連続誤りカウント回路24お
よび連続誤り情報メモリ25の構成例を図5に示す。連
続誤りカウント回路24は、Dフリップフロップ50、
負論理アンドゲート51、連続値カウンタ35、ラッチ
36、遅延素子39、および反転回路52を備えてい
る。また、連続誤り情報メモリ25は、RAM37およ
びRAMアドレスカウンタ38を備えている。
【0053】上記比較回路23のORゲート23bが出
力する誤りフラグS2 は、Dフリップフロップ50のデ
ータ端子、連続値カウンタ35のCE( Count Enable
)、負論理アンドゲート51の一方の入力、および遅延
素子39に入力される。クロック信号S1 は、Dフリッ
プフロップ50および連続値カウンタ35の各クロック
入力に供給される。これにより、連続値カウンタ35
は、CEがHighの間、つまり、誤りフラグS2 が立
っている間、クロック信号S1 のパルス数を誤りの連続
数としてカウントする。
【0054】Dフリップフロップ50の反転出力は、負
論理アンドゲート51の他方の入力に接続されている。
負論理アンドゲート51の出力は、連続値カウンタ35
のSR( Synchronous Reset ) およびRAM37のWE
( Write Enable )に入力されると共に、RAMアドレス
カウンタ38のクロック入力に接続されている。遅延素
子39の出力は、反転回路52を介してラッチ36のク
ロック入力に接続されている。また、連続値カウンタ3
5とラッチ36とは互いに接続され、ラッチ36とRA
M37、RAM37とRAMアドレスカウンタ38もそ
れぞれ互いに接続されている。
【0055】これにより、RAMアドレスカウンタ38
は、負論理アンドゲート51の出力を入力したときに、
連続値カウンタ35のカウント値を格納すべきRAM3
7のアドレスを更新する。
【0056】さらに、誤りカウント回路26および誤り
情報メモリ27の構成例を図7に示す。誤りカウント回
路26は、単位時間カウンタ40、測定時間カウンタ4
1、Dフリップフロップ53、NANDゲート54、遅
延素子46、誤りカウンタ42、およびラッチ43を備
えている。また、誤り情報メモリ27は、RAM44お
よびRAMアドレスカウンタ45を備えている。
【0057】単位時間カウンタ40は、フレームパルス
11をカウントし、1フレーム毎にカウントアップされ
る。単位時間カウンタ40の出力は、測定時間カウンタ
41、Dフリップフロップ53のデータ端子、NAND
ゲート54の一方の入力、および遅延素子46の入力に
接続され、単位時間カウンタ40は、例えば、4フレー
ム毎に単位時間パルスS12を出力する。
【0058】比較回路23のORゲート23bが出力す
る上記の誤りフラグS14は、誤りカウンタ42のCEに
入力され、クロック信号S13は、Dフリップフロップ5
3および誤りカウンタ42のクロック入力に入力され
る。これによって、連続値カウンタ35は、後で詳述す
るように、単位時間パルスS12の1周期の間、すなわ
ち、単位時間カウンタ40によって指定される単位時間
の間に誤りフラグS14が立ったとき、クロック信号S13
の入力数を単位時間毎の誤りの数としてカウントする。
【0059】測定時間カウンタ41は、単位時間パルス
12のパルス数をカウントして、カウント値がある値に
到達したら、単位時間毎の誤りの数の測定を終了させる
カウンタである。
【0060】また、Dフリップフロップ53の反転出力
は、NANDゲート54の他方の入力に接続されてい
る。NANDゲート54の出力は、誤りカウンタ42の
SRおよびRAM44のWEに入力されると共に、RA
Mアドレスカウンタ45のクロック入力に接続されてい
る。遅延素子46の出力は、ラッチ43のクロック入力
に接続されている。誤りカウンタ42とラッチ43、ラ
ッチ43とRAM44、およびRAM44とRAMアド
レスカウンタ45とは、それぞれ互いに接続されてい
る。
【0061】これにより、RAMアドレスカウンタ45
は、NANDゲート54の出力が入力されたとき、誤り
カウンタ42のカウント値を格納すべきRAM44のア
ドレスを単位時間毎に更新する。
【0062】上記の構成において、インターフェイス2
0がECCデコーダ14に接続された場合、コントロー
ル部34に入力される図3(b)に示すような1フレー
ム分Lowとなるゲート信号G1 と、図3(c)に示す
クロック信号C1 とに基づいて、図3(a)に示すよう
に、1フレーム分の再生信号P1 が、連続的にECCデ
コーダ14からインターフェイス20に送られる。図3
(a)のDn は1ワードを示しており、例えば8ビット
のデータから成っている。すなわち、再生信号P1 また
はP2 は、8ビットパラレルの状態でインターフェイス
20に入力される。
【0063】また、ECCデコーダ14は、図3(a)
に×印で示すような訂正能力を超えたバースト誤りを検
出したときに、誤っているデータ長(ワード数)に相当
する訂正不能フラグF1 を出力する。
【0064】一方、インターフェイス20が復調部13
に接続された場合、図3(f)に示すように、所定の周
期で1ブロック長に相当する期間Lowとなるゲート信
号G2 と、図3(g)に示すクロック信号C2 とに基づ
いて、図3(e)に示すように、ブロック毎に分割さ
れ、各ブロックの先頭に同期符号およびIDが付加され
た再生信号P2 が、復調部13からインターフェイス2
0に送られる。
【0065】インターフェイス20と復調部13との接
続中で、再生時にドロップアウト等が発生して部分的に
ブロックが再生されなかった場合、誤り測定装置18に
入力される再生信号P2 に欠落を生じることがある。例
えば、図3(e)において第1ブロックが復調部13か
ら出力されなかったとすると、誤り測定装置18に入力
される再生信号P2 は、第2ブロックが先頭になってし
まう。この場合、コンピュータ19または比較回路23
では、本来第1ブロックの再生信号P2 と比較されるべ
き信号が、第2ブロックの再生信号P2 と比較されてし
まうため、再生信号P2 の誤りを正確に測定することが
できなくなる。
【0066】このような支障が生じないようにするた
め、インターフェイス20は、フレーム交替で書込み
と、読出し・消去とを繰り返す2つのバッファメモリ2
0a・20bと、バッファメモリ20a・20bの書込
み開始アドレスを指定するIDデコーダ20cとを備え
ている。すなわち、IDデコーダ20cは、ブロック単
位の再生信号P2 に付加されている各IDを上記書込み
開始アドレスに変換し、再生信号P2 をブロック毎に、
例えばバッファメモリ20aの所定アドレスに一時的に
格納していく。そして、バッファメモリ20aに格納さ
れた1フレームの再生信号P2 が全て比較回路23また
は比較メモリ21に読み出されたときに、バッファメモ
リ20aの全アドレスに“H”を書き込む消去動作を行
えば、次にデータの欠落があってバッファメモリ20a
に書き込まれなかったブロックがあったとしても、その
ブロックに関しては、読み出しの際、“H”が出力され
るので、比較されるべき信号とのずれを無くすことがで
きる。
【0067】なお、インターフェイス20とECCデコ
ーダ14との接続時には、IDデコーダ20cは使用さ
れず、再生信号P1 は、バッファメモリ20a・20b
に0番地から順にフレーム交替で書き込まれる。
【0068】ところで、本発明に係る誤り測定装置18
は、以下に記す3つの機能を有している。
【0069】テスト信号R1 またはR2 をディジタル
VTRに記録再生させ、得られる再生信号P1 またはP
2 をコンピュータ19でテスト信号R1 またはR2 と比
較することによって、トラック上の誤り発生位置や誤り
の分布状態等を測定する第1の機能。
【0070】再生信号P1 またはP2 と比較信号とを
ワード単位で逐次比較することにより、誤りを含むワー
ドの連続数を測定する第2の機能。
【0071】単位時間内に発生した誤りを含むワード
の総数を求め、単位時間当たりの誤り率を繰り返し測定
する第3の機能。
【0072】以下、上記3つの機能について順番に説明
する。
【0073】初めに、誤り測定装置18の第一の機能と
して、再生信号の誤りの詳細を一定期間測定する方法に
ついて、図1の構成に基づいて説明する。本実施例で
は、映像信号1の1フレームを一定期間とする。
【0074】まず、スイッチ32を切換端子32bに接
続し、コンピュータ19で作成した、あるいは予め格納
されたテスト信号R1 またはR2 を信号源メモリ22に
転送する。次に、出力インターフェイス28をECCエ
ンコーダ4または変調部5に接続し、磁気テープ9にテ
スト信号R1 またはR2 を記録する。テスト信号R1
たはR2 は、前述したように、1フレームで完結してお
り、1フレームのテスト信号R1 またはR2 が繰り返し
て記録される。
【0075】次に、インターフェイス20を復調部13
またはECCデコーダ14に接続すると共に、スイッチ
32を切換端子32aに接続した状態で、テスト信号R
1 またはR2 を再生し、1フレームの再生信号P1 また
はP2 を比較メモリ21に格納する。この1フレームの
再生信号P1 またはP2 は、スイッチ33を切換端子3
3bに接続した状態で、比較メモリ21からコンピュー
タ19へ読み出される。こうして、1フレームの再生信
号P1 またはP2 は、コンピュータ19によってテスト
信号R1 またはR2 と詳細に比較される。
【0076】例えば、各トラックに同じデータを記録し
て、コンピュータ19によりトラック上の誤りの状態を
解析して得られた誤りの分布を図9に示す。図9におい
て、縦軸はトラック上のシンクブロックの番号を示して
おり、横軸はトラック番号を示している。1トラック
は、図10(a)に矢印で示すヘッド走査方向に対し
て、ヘッドの入口側と出口側とにプリアンブルおよびポ
ストアンブルがそれぞれ配され、プリアンブルとポスト
アンブルとの間には、複数のシンクブロックで構成され
る主データが記録されている。図9の分布図は、図10
(b)に示すように、1シンクブロック内で検出された
誤りを横軸方向に黒点または黒線でプロットしているの
で、図9における各トラックの横幅は、1シンクブロッ
ク長に対応している。
【0077】このような解析を行うことにより、トラッ
ク上の誤りの詳細な情報を得ることができる。図9の例
では、各トラックに同じデータを記録したことと、誤り
が周期的に発生し易いパターンが含まれていたこととに
よって、各トラックともほぼ同じ場所に誤りが集中して
いることがわかる。
【0078】なお、前記したように、誤りが無いという
ことは、再生信号P1 またはP2 とテスト信号R1 また
はR2 とが同一になっているということである。
【0079】また、上記の例では、テスト信号R1 また
はR2 はコンピュータ19によって作成されたが、EC
Cエンコーダ4の出力とECCデコーダ14の入力とを
直結するか、あるいは、変調部5の出力と復調部13の
入力とを直結したE−E系を構成し、入力された映像信
号1のECCデコーダ14または復調部13が出力する
第1の再生信号P1 またはP2 を、上記の測定と同様の
操作で1フレーム毎に比較メモリ21と信号源メモリ2
2とに格納し、この第1の再生信号P1 またはP2 を誤
りの無いテスト信号として用いてもよい。
【0080】例えば、第1の再生信号P1 がECCエン
コーダ4、変調部5、復調部13、およびECCデコー
ダ14を通って得られる第2の再生信号P1 を、第1の
再生信号P1 と比較することによって、上記と同様に誤
りを測定できる。この場合、第1の再生信号P1 は、上
記テスト信号R1 の代わりに信号源メモリ22から出力
インターフェイス28を介してECCエンコーダ4に供
給されると共に、コンピュータ19が第1の再生信号P
1 を第2の再生信号P1 と比較するために、第1の再生
信号P1 が比較メモリ21から予めコンピュータ19に
転送される。
【0081】また、上記第1の機能を使用して、図11
に示すように、1つのシンクブロック内における再生信
号を、テスト信号とビット単位で比較し、誤りの状態を
ビット単位で検出することもできる。図11では、テス
ト信号、再生信号、誤りフラグの3つのディジタル波形
が、横太線によって10段に分割され、さらに、縦点線
によって8ビット単位に分割されてプロットされてい
る。最上段の左端から同期符号、ID、主データと続い
て、最下段の右端までの一連の信号が1つのシンクブロ
ックの信号を示している。この例のシンクブロックは、
1〜9段目のそれぞれにプロットされた10バイトのデ
ータと、10段目にプロットされた8バイトのデータと
を合わせて、98バイトのデータによって構成されてい
る。
【0082】なお、誤りフラグは、図11に示されたテ
スト信号と再生信号とのコンピュータ19によるMOD
2加算(modulo two sum ;非等価演算ともいう)によっ
て得られる。図11に示すように、テスト信号の波形と
再生信号の波形とが一致しているときには、誤りフラグ
はLowであり、テスト信号に対して再生信号に誤りが
生じているときに、誤りフラグはHighになってい
る。
【0083】このように、ビット単位で誤りの情報が得
られれば、この情報を基にコンピュータ19で変調を行
うことにより、磁気テープ9に実際に記録されている記
録パターンを再現すれば、どのような記録パターンに誤
りが生じているかを把握することができる。
【0084】また、再生信号の誤り検出にあたって、コ
ンピュータ19に変調、同期検出、復調等の複雑な処理
を行わせるわけではないので、コンピュータ19の処理
速度に高速性は要求されず、比較的処理速度の遅い、汎
用のパーソナルコンピュータと同レベルのコンピュータ
を使用することができる。
【0085】次に、第2の機能として、連続的に発生し
た誤りの連続数の頻度分布を測定する方法について図
1、図4および図5の構成、並びに図6のタイミングチ
ャートに基づいて説明する。ただし、既に、基準となる
比較信号(上記のテスト信号と同じ信号と考えてよい)
が比較メモリ21および信号源メモリ22に格納されて
いて、磁気テープ9に比較信号が記録されている状態か
ら説明を行う。
【0086】この測定の場合には、比較メモリ21は書
込みが禁止され、読み出し専用メモリとなる。また、ス
イッチ33は切換端子33aに接続される。磁気テープ
9に記録された比較信号は再生され、再生信号となって
インターフェイス20に入力される。続いて、再生信号
は、8ビットずつ、すなわち1ワードずつパラレルにバ
ッファメモリ20aまたは20bから比較回路23に送
られる。これと同一タイミングで、比較信号が1ワード
ずつパラレルに比較メモリ21から比較回路23に読み
出される。
【0087】比較回路23では、図4に示す8つの排他
的ORゲート23aによって、比較信号と再生信号とが
ビット毎に比較され、1ビットでも不一致があれば、図
6(b)に示すように、ORゲート23bから誤りフラ
グS2 が出力される。ワード単位で検出される再生信号
の誤りが連続すれば、誤りフラグS2 のハイレベルは長
く続く。
【0088】連続値カウンタ35は、上記誤りフラグS
2 がCEに入力されている間、すなわち、誤りフラグS
2 が立っている間、1周期が1ワード長に相当するクロ
ック信号S1 (図6(a))をカウントし、SRに入力
される切出しパルスS6 (図6(f))によってリセッ
トされるまで、図6(c)に示すような逐次増大する連
続値S3 を出力する。
【0089】上記切出しパルスS6 は、誤りフラグS2
と、Dフリップフロップ50から1クロック遅れで出力
される誤りフラグS2 の反転出力との負論理和によって
生成される。結局、切出しパルスS6 は、誤りフラグS
2 の立下がりに対応してクロック信号S1 の1周期分立
ち下がる。
【0090】一方、誤りフラグS2 は、遅延素子39に
よって半クロック程度遅延され、反転回路52によって
反転され、図6(d)に示す反転誤りフラグS4 となっ
てラッチ36のクロック入力に入力される。ラッチ36
は、反転誤りフラグS4 の立上がりに対応する連続値カ
ウンタ35の出力を図6(e)に示す保持値S5 として
出力する。こうして、反転誤りフラグS4 の立上がりか
ら次の立上がりまでの間、RAM37の入力ピンにはラ
ッチ36の出力が保持される。
【0091】次に、RAMアドレスカウンタ38は、上
記切出しパルスS6 が入力されるとRAM37のアドレ
スを出力S7 によって指定し、RAM37のWEに切出
しパルスS6 が入力されると、上記保持値S5 がRAM
アドレスカウンタ38によって指定されたアドレスに書
き込まれる。RAMアドレスカウンタ38は、上記切出
しパルスS6 が入力される毎にカウントアップし、RA
M37の新たなアドレスを指定する。こうして、RAM
37が一杯になるまで上記の動作は繰り返され、誤りフ
ラグS2 が立つ毎に、誤りを含むワードの連続数がRA
M37に次々と格納される。
【0092】RAM37に蓄えられた連続数をコンピュ
ータ19に転送することにより、誤りを含むワードの連
続数の頻度分布が得られる。
【0093】上記第2の機能を使用して、誤りの連続数
の発生回数をそれぞれの連続数についてコンピュータ1
9で累計し、グラフにしたものが図12である。このグ
ラフでは、横軸に誤りの連続数、縦軸に発生回数を取
り、累計結果を両対数でプロットしている。
【0094】グラフの左側は連続数が小さいので、ラン
ダム誤りに相当し、グラフの右側は連続数が大きいの
で、バースト誤りに相当している。グラフの傾きはラン
ダム誤りとバースト誤りの比率を示す目安と考えること
ができる。この傾きは、磁気テープや記録再生系の性能
等によって変化する。このような解析を行うことによ
り、磁気テープや記録再生系の性能を評価することがで
き、さらにこの解析結果を誤り測定装置の訂正能力を決
める情報として用いることができる。
【0095】次に、第3の機能として、誤り率の測定に
ついて図1および図7の構成、および図8のタイミング
チャートに基づいて説明する。再生信号と比較信号とが
比較回路23に入力されて、誤りフラグ(図7にS14
示す) が生成されるまでは、上記第2の機能の場合と同
様である。第3の機能を果たす場合には、誤りフラグS
14は誤りカウント回路26に入力される。
【0096】図7に示す誤りカウンタ42は、図8
(d)〜(f)に示すように、測定の開始から切出しパ
ルスS18によってリセットされるまで、CEに誤りフラ
グS14が入力されるたびに、1周期が1ワード長に相当
するクロック信号S13の入力数をカウントアップする。
【0097】誤りカウンタ42をリセットする上記切出
しパルスS18は、単位時間カウンタ40が出力する単位
時間パルスS12(図8(b))と、Dフリップフロップ
53から1クロック遅れで出力される単位時間パルスS
12の反転出力とのNANDによって生成される。図8
(i)に示すように、切出しパルスS18は、単位時間パ
ルスS12の立上がりに対応して上記クロック信号S13
1周期分立ち下がる。
【0098】ここで、単位時間カウンタ40は、1周期
が1フレーム期間に相当するフレームパルスS11(図8
(a))の入力数をカウントする。したがって、単位時
間カウンタ40のカウントアップは1フレーム毎に行わ
れ、例えば、単位時間カウンタ40が4フレーム毎に単
位時間パルスS12を出力するとすれば、単位時間はフレ
ームパルスS11の4周期分となる。このように、本実施
例の誤りカウンタ42は、4フレーム期間中に誤りを含
んでいたワードの総数をカウント値S15として出力す
る。
【0099】この他、遅延単位時間パルスS16の入力に
基づいて、ラッチ43が誤りカウンタ42のカウント値
15を保持値S17として保持する動作、切出しパルスS
18の入力に基づくRAM44およびRAMアドレスカウ
ンタ45の各動作は、第2の機能におけるラッチ36、
RAM37、およびRAMアドレスカウンタ38の動作
と同様である。ただし、上記第3の機能による一連の動
作は、測定時間カウンタ41に予め設定された回数だけ
繰り返される。
【0100】こうして、RAM44に蓄えられた単位時
間毎の誤りの数は、コンピュータ19に転送され、単位
時間に含まれるデータの総数で除算することにより、単
位時間当たりの誤り率が得られる。本実施例では、1ワ
ードに含まれるデータ数は8ビット=1バイトであるか
ら、得られる誤り率をバイトエラーレートと呼ぶことが
できる。
【0101】上記第3の機能を使用して、単位時間を1
秒間に設定した場合のバイトエラーレートを10分間
(600秒)測定した結果が図13である。このグラフ
は横軸に測定時間(秒)、縦軸に1秒間当たりのバイト
エラーレートを取り、測定結果をプロットしている。こ
の測定は、長時間の誤り率の変化を把握することができ
るため、記録再生系の時間安定性や、磁気テープの表面
安定性等の評価を行うことができる。
【0102】また、図4において、誤りフラグS14を誤
りカウント回路26に入力するのではなく、ECCデコ
ーダ14から出力される訂正不能フラグF1 を誤りカウ
ント回路26に入力すれば、単位時間毎の誤り率の代わ
りに訂正不能フラグF1 の発生率が得られる。
【0103】さらに、反転回路23dから出力される訂
正不能フラグF1 の反転信号と誤りフラグS14との論理
積を取るようにすれば、訂正不能フラグF1 が立ってい
ないにもかかわらず、すなわち誤り訂正が行われたにも
かかわらず再生信号P1 にまだ誤りが含まれていること
を示す誤訂正フラグF2 を得ることができる。この誤訂
正フラグF2 を誤りカウント回路26に入力すれば、単
位時間毎の誤り訂正の発生率を得ることができる。
【0104】なお、上記第2・第3の機能においても、
コンピュータ19は必要最小限のデータを処理すればよ
いので、第1の機能の場合と同様、コンピュータ19に
汎用のパーソナルコンピュータと同レベルのコンピュー
タを使用することができる。
【0105】
【発明の効果】請求項1の発明に係る誤り測定装置は、
以上のように、テスト信号を予め記憶している第1記憶
手段と、上記テスト信号のブロック毎に、ブロックを識
別するID情報を付加する信号処理を含む所定の信号処
理を施して記録媒体に記録する記録手段と、上記所定の
信号処理とは逆の信号処理によって、上記記録媒体から
再生信号および上記ID情報を得る再生手段と、上記再
生信号を一時的に格納する第2記憶手段と、上記ID情
報に基づいて、上記第2記憶手段に上記再生信号をブロ
ック毎に格納するためのアドレスを指定するアドレス指
定手段と、上記テスト信号および再生信号をそれぞれ上
記第1記憶手段および第2記憶手段から呼出し、上記テ
スト信号と再生信号とをビット単位で比較し、一定期間
内におけるビット単位の誤りを検出する誤り検出手段と
を備えている構成である。
【0106】それゆえ、上記テスト信号と再生信号と
は、誤り検出手段によって一定期間ビット単位で比較さ
れ、誤りが検出されるので、再生信号に含まれる誤りを
詳細に解析することができる。例えば、一定期間を1ト
ラックに相当する期間に設定すれば、トラック上の誤り
発生位置を知ることができる。また、テスト信号から実
際に記録媒体に記録される記録信号パターンを得れば、
再生信号の誤りは、どのような記録信号パターンに対応
して発生しているかを知ることもできる。さらに、再生
信号がブロック毎に所定のアドレスに読み書きされるの
で、再生信号のブロックとテスト信号の比較すべきブロ
ックとを正確に対応させることができるという効果を合
わせて奏する。
【0107】請求項2の発明に係る誤り測定装置は、以
上のように、テスト信号を予め記憶している記憶手段
と、上記テスト信号に所定の信号処理を施して記録媒体
に記録する記録手段と、上記所定の信号処理とは逆の信
号処理によって、上記記録媒体から再生信号を得る再生
手段と、上記テスト信号と再生信号とを逐次比較し、上
記再生信号に誤りがあるときに、誤り検出信号を出力す
る比較手段と、上記誤り検出信号に基づいて、上記再生
信号における誤りを含むワードの連続数を計数する連続
数計数手段と、上記連続数計数手段による計数値を逐次
格納する連続数記憶手段と、上記連続数の発生回数を、
上記連続数毎に求めることにより、連続誤りの頻度分布
を検出する誤り検出手段とを備えている構成である。
【0108】それゆえ、再生信号における誤りを含むワ
ードの連続数の発生回数が、連続数毎に求められるの
で、ランダム誤りとバースト誤りの発生割合を知ること
ができる。この発生割合から、記録媒体や、記録手段、
再生手段の性能を評価したり、あるいは誤り訂正能力を
評価したりすることができるという効果を奏する。
【0109】請求項3の発明に係る誤り測定装置は、以
上のように、テスト信号を予め記憶している記憶手段
と、上記テスト信号に所定の信号処理を施して記録媒体
に記録する記録手段と、上記所定の信号処理とは逆の信
号処理によって、上記記録媒体から再生信号を得る再生
手段と、上記テスト信号と再生信号とを逐次比較し、上
記再生信号に誤りがあるときに、誤り検出信号を出力す
る比較手段と、上記誤り検出信号に基づいて、上記再生
信号の誤りが、単位時間当たり何回発生したかを計数す
る誤り発生数計数手段と、上記誤り発生数計数手段によ
る計数値を単位時間毎に逐次格納する誤り情報記憶手段
と、上記計数値を単位時間当たりの再生信号に含まれる
全データ数で除算することにより、単位時間当たりの誤
り率を検出する誤り検出手段とを備えている構成であ
る。
【0110】それゆえ、単位時間当たりの誤り率が求め
られるので、単位時間当たりの誤り率の検出を繰り返す
ことにより、長時間の誤り率の変化を知ることができ
る。この誤り率の変化から、記録媒体、記録手段、再生
手段等の時間安定性を評価することができるという効果
を奏する。
【0111】このように、本発明に係る誤り測定装置
は、簡単な構成で誤りを詳細に解析することができ、誤
りを発生させる原因を把握するために必要な情報を得る
ことができるので、例えば、ディジタルVTRの製造ラ
インにおける品質管理に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤り測定装置の構成を示すブロッ
ク線図である。
【図2】記録再生系を含めた誤り測定システムの構成を
概略的に示すブロック線図である。
【図3】ECCデコーダおよび復調部の各出力のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示す比較回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】図1に示す連続誤りカウント回路および連続誤
り情報メモリの構成例を示す回路図である。
【図6】図5に示す構成の各部で入出力される信号のタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図7】図1に示す誤りカウント回路および誤り情報メ
モリの構成例を示す回路図である。
【図8】図7に示す構成の各部で入出力される信号のタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図9】第1の機能を利用して測定された記録トラック
内の誤り発生分布を示すグラフである。
【図10】記録トラックのブロック構成、並びに記録ト
ラックに対するヘッド走査方向と図9の測定結果のプロ
ット方向との関係を示す説明図である。
【図11】第1の機能を利用して測定されたシンクブロ
ック内で発生した誤りをビット単位で視覚化して示す説
明図である。
【図12】第2の機能を利用して測定された連続誤りの
頻度分布を示すグラフである。
【図13】第3の機能を利用して測定された誤り率の推
移を示すグラフである。
【符号の説明】 4 ECCエンコーダ(記録手段) 5 変調部(記録手段) 6 記録イコライザ(記録手段) 8 記録ヘッド(記録手段) 9 磁気テープ(記録媒体) 10 再生ヘッド(再生手段) 12 再生イコライザ(再生手段) 13 復調部(再生手段) 14 ECCデコーダ(再生手段) 19 コンピュータ(第1記憶手段、記憶手段、誤り
検出手段) 20a バッファメモリ(第2記憶手段) 20b バッファメモリ(第2記憶手段) 20c IDデコーダ(アドレス指定手段) 23 比較回路(比較手段) 24 連続誤りカウント回路(連続数計数手段) 25 連続誤り情報メモリ(連続数記憶手段) 26 誤りカウント回路(誤り発生数計数手段) 27 誤り情報メモリ(誤り情報記憶手段) P1 再生信号 P2 再生信号 R1 テスト信号 R2 テスト信号 S2 誤りフラグ(誤り検出信号) S14 誤りフラグ(誤り検出信号)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テスト信号を予め記憶している第1記憶手
    段と、 上記テスト信号のブロック毎に、ブロックを識別するI
    D情報を付加する信号処理を含む所定の信号処理を施し
    て記録媒体に記録する記録手段と、 上記所定の信号処理とは逆の信号処理によって、上記記
    録媒体から再生信号および上記ID情報を得る再生手段
    と、 上記再生信号を一時的に格納する第2記憶手段と、 上記ID情報に基づいて、上記第2記憶手段に上記再生
    信号をブロック毎に格納するためのアドレスを指定する
    アドレス指定手段と、 上記テスト信号および再生信号をそれぞれ上記第1記憶
    手段および第2記憶手段から呼出し、上記テスト信号と
    再生信号とをビット単位で比較し、一定期間内における
    ビット単位の誤りを検出する誤り検出手段とを備えてい
    ることを特徴とする誤り測定装置。
  2. 【請求項2】テスト信号を予め記憶している記憶手段
    と、 上記テスト信号に所定の信号処理を施して記録媒体に記
    録する記録手段と、 上記所定の信号処理とは逆の信号処理によって、上記記
    録媒体から再生信号を得る再生手段と、 上記テスト信号と再生信号とを逐次比較し、上記再生信
    号に誤りがあるときに、誤り検出信号を出力する比較手
    段と、 上記誤り検出信号に基づいて、上記再生信号における誤
    りを含むワードの連続数を計数する連続数計数手段と、 上記連続数計数手段による計数値を逐次格納する連続数
    記憶手段と、 上記連続数の発生回数を、上記連続数毎に求めることに
    より、連続誤りの頻度分布を検出する誤り検出手段とを
    備えていることを特徴とする誤り測定装置。
  3. 【請求項3】テスト信号を予め記憶している記憶手段
    と、 上記テスト信号に所定の信号処理を施して記録媒体に記
    録する記録手段と、 上記所定の信号処理とは逆の信号処理によって、上記記
    録媒体から再生信号を得る再生手段と、 上記テスト信号と再生信号とを逐次比較し、上記再生信
    号に誤りがあるときに、誤り検出信号を出力する比較手
    段と、 上記誤り検出信号に基づいて、上記再生信号の誤りが、
    単位時間当たり何回発生したかを計数する誤り発生数計
    数手段と、 上記誤り発生数計数手段による計数値を単位時間毎に逐
    次格納する誤り情報記憶手段と、 上記計数値を単位時間当たりの再生信号に含まれる全デ
    ータ数で除算することにより、単位時間当たりの誤り率
    を検出する誤り検出手段とを備えていることを特徴とす
    る誤り測定装置。
JP23360392A 1992-09-01 1992-09-01 誤り測定装置 Pending JPH0684291A (ja)

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JP23360392A JPH0684291A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 誤り測定装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5657663A (en) * 1995-05-16 1997-08-19 Kabushiki Kaisha Sakamura Kikai Seisakusho Multi-stage forging apparatus
KR100753050B1 (ko) * 2005-09-29 2007-08-30 주식회사 하이닉스반도체 테스트장치
JP2011081889A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Toshiba Tec Corp 記憶装置、情報処理装置、及び記憶制御プログラム

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