JPH068415Y2

JPH068415Y2 - ユニット型冷暖房給湯器

Info

Publication number: JPH068415Y2
Application number: JP4807588U
Authority: JP
Inventors: 明成宮; 富徳佐藤; 博行馬郡
Original assignee: Osaka Gas Co Ltd
Current assignee: Osaka Gas Co Ltd
Priority date: 1988-04-09
Filing date: 1988-04-09
Publication date: 1994-03-02
Anticipated expiration: 2003-04-09
Also published as: JPH01151139U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はユニット型冷暖房給湯器に関する。

〔従来の技術〕

従来、暖房用循環温水を供給する機能と給湯機能とを備
えるユニット機器、又、冷暖房用の循環冷温水を供給す
る機能を備えるユニット機器は夫々種々のものが実用化
されているが、冷暖房用の循環冷温水を供給する機能を
有し、かつ、給湯機能を有するもので実用に即したユニ
ット機器は未だ開発の余地があった。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案の目的は、機能性に優れ、かつ、コンパクトで設
置性に優れ、しかも、配管施工が簡略な、実用性、並び
に、汎用性の高いユニット型冷暖房給湯器を提供する点
にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案によるユニット型冷暖房給湯器の特徴構成は、二
管式冷暖房回路に通水する循環水を送出する冷温水出
口、房り循環水を受入る冷温水入口、上水を受入る給水
口、給湯用の出湯口、並びに、通気手段を備える装置ケ
ーシングに、下記(イ)〜(ニ)の機構、つまり、 (イ)循環水加熱用熱交換器とそれに対する加熱用バーナ
とを備える暖房機構、 (ロ)循環冷媒に対する凝縮器としての放熱用熱交換器と
循環冷媒に対する蒸発器としての循環水冷却用熱交換器
とを備える冷媒循環式冷房機構、 (ハ)前記給水口からの受入上水を加熱して前記出湯口へ
送出する給湯用熱交換器とそれに対する加熱用バーナと
を備える給湯機構、 (ニ)前記放熱用熱交換器に対して冷却水を散布する散布
装置、その散布装置に対して冷却水を供給すると共に前
記放熱用熱交換器を通過した散布冷却水を受入れる冷却
水タンク、及び、その冷却水タンクの水位検出に基づ
き、適正水位を保つように、前記給水口からの前記冷却
水タンクに対する補給水供給を自動調整する調整手段を
備える冷却水機構、の夫々を内装したことにあり、その作用・効果は次の通
りである。

〔作用〕

つまり、暖房運転時には、暖房機構において加熱用バー
ナを燃焼運転し、それによって、冷温水出口及び冷温水
入口に接続の対象二管式冷暖房回路に対して通水する循
環水（暖房用温水）を循環水加熱用熱交換器で燃焼ガス
と熱交換させて加熱する。

冷房運転時には、冷媒循環式冷房機構において冷媒の循
環運転を行い、それによって、対象二管式冷暖房回路に
対して通水する循環水（冷房用冷水）を蒸発器としての
循環水冷却用熱交換器で蒸発冷媒と熱交換（気化熱奪
取）させて冷却する。

尚、冷房運転時には、冷却水機構における散布装置を運
転することにより、散布冷却水の蒸発潜熱を凝縮器とし
ての放熱用熱交換器から奪取させる状態で、放熱用熱交
換器での凝縮熱放熱を促進し、蒸発した冷却水は通気手
段をもって廃棄する。

又、冷却水の蒸発・廃棄に対し、冷却水機構の調整手段
は、水位検出に基づき冷却水タンクの水位を適正水位に
保つように、給水口から冷却水タンクへの補給水供給
（上水供給）を自動調整し、それによって、冷却水タン
クから散布装置への冷却水供給は安定的に継続維持され
る。

一方、給湯運転時には、給湯機構において加熱用バーナ
を燃焼運転することにより、給水口からの受入上水を給
湯用熱交換器で燃焼ガスと熱交換させて加熱し、その加
熱上水を給湯用の出湯口からそれに接続の対象給湯路に
送出する。

〔考案の効果〕

本考案の冷暖房給湯器は下記(i)〜(v)の利点、つまり、 (i)暖房用の循環温水を供給する機能、冷房用の循環冷
水を供給する機能、並びに、給湯機能の全てを有する点
で機能性に優れる。

(ii)上述各機能を持たせるための暖房機構、冷媒循環式
冷房機構、給湯機能、並びに冷却水機構の夫々を１つの
装置ケーシングに内装したユニット型としたことによ
り、装置がコンパクトとなり設置性に優れ、又、設置施
工も容易である。

(iii)冷暖房形態として所謂二管式を採用したことによ
り接続配管構成が簡略となり、配管施工が容易であると
ともに、全体設備コストも安価となる。

(iv)冷房運転時における冷媒凝縮熱を散布冷却水の蒸発
潜熱として効率良く放熱する型式を採用したことによ
り、冷房のための構成を小型化しながら大きな冷房能力
を得ることができ、それによって、装置全体がより一層
コンパクトなものとなる。

(v)給湯のために本来必要となる給水口からの受入上水
を冷却水タンクに対する補給水に利用し、又、水位検出
に基づく補給水供給の自動調整により冷却水タンクの水
位を適正水位に自動的に保つようにしたから、補給水管
理が不要となり、カートリッジタンクにより冷却水を補
給するような面倒な補給水管理を伴うことなく冷房運転
を実施継続できる。

を有し、全体として、実用性、並びに、汎用性に極めて
優れたユニット型冷暖房給湯器を提供し得るに至った。

〔実施例〕

次に実施例を説明する。

第１図において、(1)はユニット型冷暖房給湯器、(2)は
室内空調器(3)を介装した二管式冷暖房回路、(4)は給湯
配管(5)を接続した給湯栓、(6)は上水（市水）供給管、
(7)は燃料ガス供給管である。

ユニット型冷暖房給湯器(1)の装置ケーシング(8)には、
二管式冷暖房回路(2)の冷温水供給管(9)と冷温水戻り管
(10)とを接続する冷温水出口(11)と冷温水入口(12)、上
水供給管(6)を接続する給水口(13)、給湯配管(5)を接続
する出湯口(14)、燃料ガス供給管(7)を接続するガス入
口(15)を設けると共に、通気手段として、フィルター付
きの空気取入口(16)、蒸発冷却水の排出口(17)、及び、
燃焼ガス排気口(18)を設けてあり、又、装置ケーシング
(8)の内部には、暖房機構(19)、冷媒循環式冷房機構(2
0)、給湯機構(21)、及び、冷却水機構(22)の夫々を内装
してある。

暖房機構(19)は、二管式冷暖房回路(2)に通水する循環
水を加熱する循環水加熱用熱交換器(23)とそれに対する
加熱用バーナ(24)とを備えるものであり、暖房運転時に
は第２図(イ)に示すように、加熱用バーナ(24)を燃焼運
転することにより、冷温水入口(12)から戻り循環水を循
環水加熱用熱交換器(23)で燃焼ガスと熱交換させて加熱
し、そして、その加熱循環水（暖房用温水）を冷温水出
口(11)から送出する。

一方、冷媒循環式冷房機構(20)は、冷媒圧縮機(25)、循
環冷媒に対する凝縮器としての放熱用熱交換器(26)、膨
張弁(27)、及び、循環冷媒に対する蒸発器としての循環
水冷却用熱交換器(28)を備えるものであり、又、冷却水
機構(22)は、放熱用熱交換器(26)に対して冷却水を散布
する散布装置(29)、その散布装置(29)に冷却水を供給す
ると共に、放熱用熱交換器(26)を通通した散布冷却水を
受止める冷却水タンク(30)、及び、冷却水タンク(30)の
水位検出に基づいて、適正水位を保つように、給水口(1
3)から分岐補給水路(31)を介して行う冷却水タンク(30)
への補給水供給を自動調整する調整手段(32)を備えるも
のである。

つまり、冷房運転時には第２図(ロ)に示すように、冷媒
循環式冷房機構(20)において冷媒の循環運転を実施する
ことにより、冷温水入口(12)からの戻り循環水を循環水
冷却用熱交換器(28)で蒸発冷媒と熱交換させて冷却し、
その冷却循環水（冷房用冷水）を冷温水出口(11)から送
出する。

又、冷房運転時には散布装置(29)での冷却水散布運転も
並行実施し、もって、散布冷却水の蒸発潜熱を放熱用熱
交換器(26)から奪取させる状態で、放熱用熱交換器(26)
での凝縮熱放熱を促進し、そして、蒸発した冷却水は排
出口(17)から廃棄する。

冷却水機構(22)における調整手段(32)は、水位検出セン
サー(33)、自動弁(34)、及び、水位検出センサー(33)の
検出情報に基づき自動弁(34)を制御する制御器(35)を主
要構成とするものであり、この調整手段により補給水管
理は全て自動で行なわれる。

尚、(36)は循環ポンプであり、(37)は、循環水を暖房機
構(19)の循環水加熱用熱交換器(23)に導びく状態（暖房
運転時）と冷房機構(20)の循環水冷却用熱交換器(28)に
導びく状態（冷房運転時）とに内部流路を切換える三方
弁である。

又、(38)は、冷却水タンク(30)の貯留冷却水を散布装置
(29)に供給する冷却水ポンプであり、(39)は、蒸発した
冷却水を空気取入口(16)からの取入空気にのせて排出口
(17)から排出するためのファンである。

給湯機構(21)は、給水口(13)からの受入上水を加熱する
給湯用熱交換器(40)と、それに対する加熱用バーナ(41)
とを備えるものであり、給湯運転時には第２図(ロ)に示
すように、加熱用バーナ(41)を燃焼運転することによ
り、給水口(13)からの受入上水を給湯用熱交換器(40)で
燃焼ガスと熱交換させて加熱し、その加熱上水を出湯口
(14)から送出する。

尚、給湯運転は、冷房運転との並行運転、暖房運転との
並行運転、並びに単独運転のいずれも可能である。

又、上述各機構に加えて装置ケーシング(8)には、操作
指令に基づき各バーナ(24)，(41)、ポンプ(36)，(38)、
圧縮機(25)、ファン(39)並びに、三方弁(37)等々の内装
装置を自動操作して冷房運転、暖房運転、給湯運転の夫
々を実行させる制御装置(42)を内装してある。

〔別実施例〕

次に別実施例を説明する。

冷温水入口(12)と冷温水出口(11)とを結ぶ内部流路に循
環水加熱用熱交換器(23)と循環水冷却用熱交換器(28)と
を直列に介装する等、装置ケーシング(8)内における具
体的流路構成は種々の改良が可能である。

バーナ(24)，(41)に対する燃焼用空気供給、燃焼ガスの
排出、並びに、蒸発冷却水の排出のために装置ケーシン
グ(8)に設ける通気手段の具体的構造は種々の改良が可
能であり、又、強制通気型式、自然通気型式、あるい
は、それらを組合せた通気型式のいずれを採用しても良
い。

燃料に液体燃料を使用するようにしても良く、又、燃料
タンクを装置ケーシング(8)に具備した構成としても良
い。

冷媒循環式冷房機構(20)に所謂吸収式を適用しても良
い。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の実施例を示し、第１図は装
置構成及び接続配管構成を示す図、第２図(イ)及び(ロ)は
夫々、暖房運転状態及び冷房運転状態を示す図である。 (2)……二管式冷暖房回路、(8)……装置ケーシング、(1
1)……冷温水出口、(12)……冷温水入口、(13)……給水
口、(14)……出湯口、(16)，(17)，(18)……通気手段、
(19)……暖房機構、(20)……冷房機構、(21)……給湯機
構、(22)……冷却水機構、(23)……循環水加熱用熱交換
器、(24)……加熱用バーナ、(26)……放熱用熱交換器、
(28)……循環水冷却用熱交換器、(29)……散布装置、(3
0)……冷却水タンク、(32)……調整手段、(40)……給湯
用熱交換器。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】二管式冷暖房回路(2)に通水する循環水を
送出する冷温水出口(11)、房り循環水を受入る冷温水入
口(12)、上水を受入る給水口(13)、給湯用の出湯口(1
4)、並びに、通気手段(16)，(17)，(18)を備える装置ケ
ーシング(8)に、下記(イ)〜(ニ)の機構、つまり、 (イ)循環水加熱用熱交換器(23)とそれに対する加熱用バ
ーナ(24)とを備える暖房機構(19)、 (ロ)循環冷媒に対する凝縮器としての放熱用熱交換器(2
6)と循環冷媒に対する蒸発器としての循環水冷却用熱交
換器(28)とを備える冷媒循環式冷房機構(20)、 (ハ)前記給水口(13)からの受入上水を加熱して前記出湯
口(14)へ送出する給湯用熱交換器(40)とそれに対する加
熱用バーナ(41)とを備える給湯機構(21)、 (ニ)前記放熱用熱交換器(26)に対して冷却水を散布する
散布装置(29)、その散布装置(29)に対して冷却水を供給
すると共に前記放熱用熱交換器(26)を通過した散布冷却
水を受入れる冷却水タンク(30)、及び、その冷却水タン
ク(30)の水位検出に基づき、適正水位を保つように、前
記給水口(13)からの前記冷却水タンク(30)に対する補給
水供給を自動調整する調整手段(32)を備える冷却水機構
(22)、の夫々を内装したユニット型冷暖房給湯器。