JPH0683363A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0683363A
JPH0683363A JP4234967A JP23496792A JPH0683363A JP H0683363 A JPH0683363 A JP H0683363A JP 4234967 A JP4234967 A JP 4234967A JP 23496792 A JP23496792 A JP 23496792A JP H0683363 A JPH0683363 A JP H0683363A
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岳志 駒野
Toshifumi Kunimoto
利文 国本
Tomoyuki Funaki
知之 船木
Iwao Azuma
岩男 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弦の横振動のみならず、縦振動に基づく挙動
をも勘案した実際に即した発音メカニズムをシミュレー
トする電子楽器を実現する。 【構成】 励振信号形成部11が演奏情報に対応したハ
ンマ信号HS1,HS2を発生し、横振動発生部12,
13が上記ハンマ信号HS1,HS2に基づき、弦の横
振動に相当する横振動信号を発生する。振動変換回路1
6は、この横振動信号に応じて弦の縦振動を励起する変
位信号H1,H2を発生し、縦振動発生部17,18が
この変位信号H1,H2に基づき、縦振動信号を発生す
る。そして、共鳴系14,15が横振動の共鳴を表す第
1の共鳴信号と縦振動の共鳴を表す第2の共鳴信号とを
生成し、加算器19が第1および第2の共鳴信号を合成
して楽音波形を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、例えば、自然楽器のピアノ音
を正確にシミュレートすることができる電子楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自然楽器の発音メカニズムをシミ
ュレートしたモデルを動作させ、自然楽器音を合成する
方法が各種開発されている。例えば、ギター等の撥弦楽
器、ピアノ等の打弦楽器などの減衰性楽音を形成する自
然楽器のモデルは、弦における振動の伝播遅延をシミュ
レートした遅延回路と弦の音響損失をシミュレートした
ローパスフィルタとからなる閉ループ回路によって実現
される。
【0003】この閉ループ回路に撥弦あるいは打弦の際
の衝撃に対応した駆動信号を入力すると、該閉ループ回
路を駆動信号が循環して共振が発生する。そして、閉ル
ープを循環する信号は、ローパスフィルタによって徐々
に減衰する。このようにして、弦楽器の弦における振動
の往復運動がシミュレートされ、閉ループ回路を循環す
る信号を抽出することにより、弦の振動に対応した楽音
信号が形成される。なお、この種の技術は、例えば、特
開昭63−40199号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自然楽器の
ピアノにおいては、押鍵操作に応じてハンマが弦を打弦
し、これに基づき弦に振動が励起される。ここで、弦を
伝播する振動成分としては、通常の横振動波の他、これ
に直交する方向の縦振動波も存在することが知られてい
る。縦振動波は、一般に横振動波より伝播速度が速く、
しかも横振動波の挙動とは独立したものになり得る。
【0005】そこで、自然楽器のピアノにおいて、この
横振動波および縦振動波が楽音形成に寄与する点につい
て考察すると、縦振動波は楽音発生時の立上がりである
アタック波形に大きな影響を与えることが判っている。
また、ピアノにおいて、弦は「駒」と、この「駒」に対
向する固定端である「カポダストロ」との間に張設され
ており、ここを伝播する横振動波が「駒」を通じて主に
響板から音響として放射され、一方、縦振動波は「カポ
ダストロ」を通じて主にフレームから音響放射されてい
ることも判った。そして、こうした振る舞いにより、ピ
アノ固有の楽音が形成されるようになっている。
【0006】ところで、上記特開昭63−40199号
公報に開示されている技術においては、弦に励起される
横振動の挙動しか考慮しておらず、必ずしもピアノの発
音メカニズムを正確にシミュレートしたものではなかっ
た。したがって、この発明は上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、弦の横振動のみならず、縦振動に基づく挙
動をも勘案した正確な発音メカニズムをシミュレートす
る電子楽器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、演奏情報に
対応した第1の励振信号を発生する第1の励振手段と、
少なくとも前記第1の励振信号を所定時間遅延させると
共に、繰り返し循環させ、弦の横振動に相当する横振動
信号を発生する横振動発生手段と、前記横振動信号に応
じて第2の励振信号を発生する第2の励振手段と、少な
くとも前記第2の励振信号を所定時間遅延させると共
に、繰り返し循環させ、弦の縦振動に相当する縦振動信
号を発生する縦振動発生手段と、前記横振動信号および
縦振動信号を繰り返し循環させる手段であって、この横
振動信号および縦振動信号に対し、少なくとも遅延処理
および減衰処理を施して前記横振動および前記縦振動の
伝搬動作をシミュレートし、該横振動信号の共鳴を表す
第1の共鳴信号と該縦振動信号の共鳴を表す第2の共鳴
信号とを生成する共鳴手段と、前記第1および第2の共
鳴信号を合成して楽音波形を形成する合成手段とを具備
することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、第1の励振手段が演奏情報
に対応した第1の励振信号を発生し、横振動発生手段が
第1の励振信号に基づき、弦の横振動に相当する横振動
信号を発生する。第2の励振手段はこの横振動信号に応
じて弦の縦振動を励起する第2の励振信号を発生し、縦
振動発生手段が第2の励起信号に基づき、縦振動信号を
発生する。そして、共鳴手段が横振動信号の共鳴を表す
第1の共鳴信号と縦振動信号の共鳴を表す第2の共鳴信
号とを生成し、合成手段がこの第1および第2の共鳴信
号を合成して楽音波形を形成する。この結果、弦の横振
動のみならず、縦振動に基づく挙動をも勘案した正確な
発音メカニズムのシミュレートが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 A.実施例の全体構成 図1は、この発明の一実施例である電子ピアノの全体構
成を示すブロック図である。この図において、1は鍵盤
である。この鍵盤1は、各鍵毎の押離鍵を検出すると共
に、押鍵の速度及び離鍵の速度を検出する機構を有し、
押離鍵および押離鍵の速度に対応した信号を発生する。
1aは鍵盤インターフェイスであり、鍵盤1から供給さ
れる各種信号に基づき、音高に関する情報、押鍵速度信
号および離鍵速度信号を発生する。2はこの電子ピアノ
各部を制御するCPUである。
【0010】3はCPU2にロードされる各種制御プロ
グラムや、これらプログラムで用いられる各種データな
どが記憶されるROMである。4はCPU2の各種演算
結果や、レジスタ値が一時記憶されるRAMである。5
はこの電子ピアノに配設されるペダルである。このペダ
ル5は、実際のピアノにおけるソフトペダルとダンパペ
ダルとに対応して後述するソフト効果、あるいは楽音の
減衰を制御するダンパ効果をもたらすものである。例え
ば、ソフトペダルが操作された場合には、打弦機構全体
を左あるいは右にシフトさせ、2本張設された弦のうち
1本を打弦するように構成されている。また、このペダ
ル5は、前記鍵盤1と同じく、その操作速度を検出する
機構が備えられており、操作量に応じた信号や、操作速
度を表す信号を発生する。5aはペダルインターフェイ
スであり、ペダル5から供給される各種信号をもとに、
ペダル操作に対応したディジタル信号を発生する。
【0011】6はバスを介して供給される各種信号に基
づき楽音合成を行い、これにより形成される楽音信号W
を出力する楽音合成回路であり、その構成については後
述する。7はサウンドシステムである。このサウンドシ
ステム7は、楽音信号Wに対して各種フィルタリングを
施し、不要ノイズの除去、あるいは効果音処理などを施
した後、これを増幅してスピーカSPから発音する。
【0012】B.楽音合成回路6の概略構成 次に、図2は、楽音合成回路6の構成を示すブロック図
である。なお、この図に示す楽音合成回路6は、2弦モ
デルによって単音発音する回路構成であるが、これを時
分割動作させることにより複音を同時に発音させること
も可能である。図2に示すように、この楽音合成回路6
は大別すると、インタフェース部8と、横振動シミュレ
ート部9と、縦振動シミュレート部10と、図7に示す
励振信号形成部11とから構成される。
【0013】まず、インタフェース部8は、CPU2か
らバスを介して供給される演奏情報を動作パラメータと
して上記構成要素9〜11に供給する。なお、この動作
パラメータは、共鳴動作をシミュレートする際に用いら
れる共鳴系パラメータK1〜K4と、弦振動をシミュレ
ートする際に用いられる弦系パラメータS1〜S4と、
打弦動作をシミュレートする際に用いられる励振パラメ
ータEPとから形成されるものであり、その意味すると
ころについては後述する。
【0014】横振動シミュレート部9は、実際のピアノ
における「駒」と「カポダストロ」との間に張設された
弦に励起される横振動の伝搬動作をシミュレートすると
共に、この横振動の共鳴動作をもシミュレートする。こ
こで言う共鳴動作は、「駒」側から響板へ伝わる横振動
に基づく響板の共鳴と、「カポダストロ」側からフレー
ムに伝わる横振動に基づくフレームの共鳴と、更に、こ
のフレームを経て響板側へ伝わる振動に基づく響板の共
鳴とから形成されるものである。一方、縦振動シミュレ
ート部10は、上記シミュレート部9で励起された横振
動に対応して発生する縦振動の伝搬動作と、この縦振動
に応じてなされる上記各共鳴動作とをシミュレートす
る。
【0015】C.横振動シミュレート部9の構成 次に、図2〜図5を参照し、横振動シュミレート部9の
構成について説明する。まず、図2おいて、12は第1
弦横振動発生部であり、2弦モデルのうち第1弦におけ
る横振動の伝搬をシミュレートする。13はこの発生部
12と同一の構成を有する第2弦横振動発生部であり、
第2弦の横振動の伝搬をシミュレートする。これら第1
弦および第2弦横振動発生部12,13には、それぞれ
励振信号形成部11からハンマ信号HS1,HS2が供
給される。このハンマ信号HS1,HS2とは、後述す
るように、実際のピアノにおけるハンマの打弦強度に対
応するものであり、これが上記振動発生部12,13の
それぞれに注入されることにより弦の横振動が励起され
る。また、これら振動発生部12,13は、それぞれ励
起された弦振動の速度に対応した振動速度信号V1,V
2を発生するものであり、その構成については後述す
る。
【0016】14は実際のピアノにおけるフレームの共
鳴動作をシミュレートする共鳴系Aである。この共鳴系
A14には、「カポダストロ」を介して伝搬される振動
に相当する信号が供給される。15は実際のピアノにお
ける響板の共鳴動作をシミュレートする共鳴系Bであ
る。この共鳴系Bには、「駒」を介して伝搬される振動
に相当する信号が供給される。なお、これら共鳴系A1
4と共鳴系B15との構成については後述する。
【0017】次に、図3は、第1弦横振動発生部12の
構成を示すブロック図である。図において、30,31
はそれぞれ減算器であり、第1弦の固定端に相当する。
すなわち、減算器30は、弦の「カポダストロ」側に相
当し、一方、減算器31は「駒」側に相当する。32,
33は加算器であり、実際のピアノにおけるハンマの打
弦位置に相当するものであり、これら両者に打弦強度に
対応するハンマ信号が注入されることで横振動が励起さ
れる。
【0018】34〜37は、各々入力された信号を所定
時間遅延して出力する遅延回路であり、所定段数のシフ
トレジスタ等で構成されている。38,39は、それぞ
れ弦を伝搬する横振動の伝達周波数特性をシュミレート
するローパスフィルタ(LPF)である。40は加算器
であり、「カポダストロ」端で反射され、「駒」側へ進
行する横振動に相当する信号と、これと逆の方向に進行
する横振動に相当する信号とを加算し、加算結果を振動
速度信号V1として出力する。41は係数乗算器であ
り、ハンマ信号HS1に乗算係数1/2を乗算して出力
する。
【0019】このような構成によれば、構成要素30〜
39はループ回路を形成し、該ループ回路中をハンマ信
号HS1によって励起された信号が循環することで、第
1弦における横振動の往復運動がシミュレートされる。
また、第2弦横振動発生部13は、上述した第1弦横振
動発生部12と同一の構成となっており、第2弦におけ
る横振動の往復運動がシミュレートされる。なお、この
第2弦横振動発生部13には、ハンマ信号HS2が供給
され、これに基づいて振動速度信号V2が形成されるよ
うになっている。
【0020】ところで、この第1弦および第2弦横振動
発生部12,13には、前述した弦系パラメータS1,
S2がそれぞれ供給され、これに応じて遅延回路34〜
37の遅延時間と、LPF38,39の伝達特性とを制
御するようにしている。このようにすることで、演奏情
報に応じてシミュレートすべき弦の振動特性が変化し、
これにより該演奏情報に対応した楽音が形成される。
【0021】次に、図4は、前述した共鳴系A14と共
鳴系B15とを形成するウェーブガイドネットワークの
構成を示すブロック図である。図において、J1〜Jnは
ジャンクション、L,…,LはこれらジャンクションJ
1〜Jn相互間を接続するネットワークである。なお、こ
の図に示すジャンクションJ1とジャンクションJ2とを
相互に接続するラインは、前述した第1弦および第2弦
横振動発生部12,13に各々対応している。
【0022】これらネットワークLは、図5(イ)に示
すように、双方向に信号を伝送するループ回路をなし、
減算器50a,50b、遅延回路50c,50d、ロー
パスフィルタ(LPF)50e,50fとから構成され
ている。ここで、遅延回路50c,50dは振動の伝搬
遅延をシミュレートしており、LPF50e,50fは
振動の伝達特性をシミュレートするものである。また、
こうしたネットワークLによって相互接続される各ジャ
ンクションJ1〜Jnは、同図(ロ)に示す構成となって
いる。すなわち、一例として挙げたジャンクションJ1
は、入力信号に対してそれぞれ係数α1〜α4を乗ずる係
数乗算器60a〜60dと、これら係数乗算器60a〜
60dの出力を各々加算して出力する加算器とから構成
されている。なお、これら乗算係数は、結合部分におけ
る振動の伝搬率を表すインピーダンスであり、各ジャン
クションJ1〜Jnにおける係数α1〜α4の総和は「2」
となる。
【0023】ここで、各ジャンクションJ1〜Jnの意味
について説明する。まず、ジャンクションJ1は、弦と
「カポダストロ」との結合点、ジャンクションJ2は弦
と「駒」との結合点を表している。また、ジャンクショ
ンJ3は「カポダストロ」とフレームとの結合点、ジャ
ンクションJ4は「駒」と響板との結合点を表してい
る。なお、このジャンクションJ4に接続される各ジャ
ンクションJ5〜Jnは、響板の共鳴特性をシミュレート
するよう格子状に接続されている。
【0024】上記構成によれば、第1弦あるいは第2弦
において励起された横振動は、「カポダストロ」側およ
び「駒」側を介して共鳴系A14と共鳴系B15とに供
給され、これにより、それぞれフレームと響板とにおけ
る共鳴動作と、上述した各結合点相互間の横振動伝搬と
がシュミレートされることになる。
【0025】D.振動変換回路16の構成 ところで、以上説明した横振動シュミレート部9から
は、ハンマ信号HS1,HS2に応じて振動速度信号V
1,V2が生成され、該信号V1,V2は振動変換回路
16,16(図2参照)に供給される。この振動変換回
路16,16は、振動速度信号V1(あるいはV2)を
変位信号H1(あるいはH2)に変換して出力するもの
であり、その構成を図6に示す。
【0026】図6において、16aは加算器、16bは
この加算器16aの出力を1サンプリング周期分遅延し
て出力する遅延回路である。すなわち、この加算器16
aと遅延回路16bとは、積分回路を構成しており、入
力される振動速度信号V1(V2)を一階積分して、振
動の変位量に相当する信号yを形成する。16cは自己
の入力信号を自乗して出力する乗算器である。この乗算
器16cは、信号yを自乗(y2)し、これを変位信号
H1(H2)として出力する。
【0027】E.縦振動シミュレート部10の構成 次に、再び図2を参照し、縦振動シュミレート部10の
構成について説明する。この図おいて、17は第1弦縦
振動発生部であり、上記の変位信号H1に応じて励起さ
れる縦振動の伝搬動作をシミュレートする。18はこの
発生部17と同一の構成による第2弦横振動発生部であ
り、変位信号H2に応じて励起される縦振動の伝搬動作
をシミュレートする。これら振動発生部17,18と、
前述した発生部12,13とは、基本的に同一の構成で
あるが、振動の伝搬特性をシミュレートする際の遅延時
間が異なっている。
【0028】すなわち、弦を伝搬する横振動と縦振動と
では、その伝搬速度が異なるため、これに対応させて上
記振動発生部17,18における遅延時間を、前述した
振動発生部12,13のものより短縮させている。これ
は、例えば、この遅延時間を与える遅延回路が同一段数
のシフトレジスタ等で構成されている場合、動作クロッ
クを異ならせることで実現される。また、同一の動作ク
ロック下で動作させる場合には、異なる段数のシフトレ
ジスタを用い、実質的に遅延時間を異ならせるようにし
ても良い。
【0029】F.励振信号形成部11の構成 次に、図7は前述したハンマ信号HS1,HS2を形成
する励振信号形成部11の構成を示すブロック図であ
る。図において、70はハンマ信号生成回路であり、イ
ンタフェース部8から供給される初期信号INITに基
づき、実際のピアノの打弦強度に相当したハンマ信号H
S1を形成する。ここで、初期信号INITとは、前述
した励振パラメータEPの一つであり、押鍵時のイニシ
ャルタッチに対応して生成される信号である。71はゲ
ート回路であり、前述したソフトペダルの操作により形
成される信号SOFTが供給されると、ハンマ信号HS
2を出力する。
【0030】次に、図8〜図9を参照し、上述したハン
マ信号生成回路70の構成について説明する。図におい
て、72は乗算器であり、前述した加算器40(図3参
照)の出力に係数K2を乗算して出力する。この加算器
40の出力は、弦に励起された横振動の速度に相当した
振動速度信号V1(V2)である。また、乗算係数K2
は、弦からハンマへのエネルギー伝達効率に相当する値
である。したがって、乗算器72の出力は、弦の速度に
対応した信号に相当する。
【0031】73は加算器73aと1サンプル周期遅延
回路73bとから構成される積分回路であり、入力信号
を積分することで弦の変位に相当した弦変位信号xを生
成する。74は減算器であり、後述するハンマ変位信号
hから弦変位信号xを減算し、弦とハンマとの相対変位
を表す相対変位信号(h−x)を出力する。75はRO
M等の記録されたデータテーブルによって形成される非
線形関数Aであり、図9(イ)にその入出力特性を示
す。76はROM等の記録されたデータテーブルで形成
される非線形関数Bであり、図9(ロ)にその入出力特
性を示す。ここで、非線形関数A75は、弦とハンマと
の相対変位に対する該ハンマの弾性成分を表し、一方、
非線形関数B76は、弦とハンマとの相対変位に対する
該ハンマの粘性成分とを表している。
【0032】77は減算器77aと1サンプル周期遅延
回路77bとから構成される差分回路である。この差分
回路77からは、上述した相対変位信号(h−x)の1
サンプル周期前の値に対する変化分に相当する差分信号
Δ(h−x)が出力される。78は非線形関数B76の
出力と差分回路77の出力とを乗算する乗算器である。
79は入力信号にハンマの粘性係数Rを乗算する乗算器
であり、弦とハンマとの間に働く反発力のうち、ハンマ
の粘性に起因した成分に相当する信号が出力される。8
0は非線形関数A75の出力と乗算器79の出力とを加
算する加算器である。ここで、加算器80から出力され
る信号は、ハンマの弾性成分と粘性成分とが足し合わさ
れて、打弦強度を表すハンマ信号HS1(HS2)が形
成される。
【0033】また、このハンマ信号HS1は、乗算器8
1においてハンマの慣性質量Mの逆数(−1/M)が乗
じられる。したがって、この乗算器81からは、ハンマ
の加速度に相当する信号が出力されることになる。82
は加算器82aと1サンプル周期遅延回路82bとから
構成される積分回路である。この積分回路82は、ハン
マの加速度に相当する信号を積分し、この結果得られる
ハンマ速度に相当する信号を発生する。83は加算器8
3aと1サンプル周期遅延回路83bとから構成される
積分回路である。この積分回路83は、前述したインタ
フェース部8から供給される初期励振信号INITと、
積分回路82の出力とを加算し、これを積分することに
より得られる前述のハンマ変位信号hを発生する。な
お、この初期励振信号INITは、鍵盤1のいずれかの
鍵が押鍵された時のイニシャルタッチに基づき生成され
るものである。
【0034】加算器80から出力されるハンマ信号HS
1は、乗算器84と、1サンプル周期遅延回路85とを
介して前述の加算器73aに供給される。乗算器84で
は、ハンマから弦へ伝達されるエネルギーの伝達効率が
乗算係数K1として乗ぜられ、これにより、ハンマによ
って弦に与えられる速度変化分に相当する信号が生成さ
れる。したがって、加算器73aにおいては、この速度
変化分に相当する信号と、弦に励起された横振動の速度
に相当する信号とが足し合わされるようになっている。
【0035】上記構成によるハンマ信号生成回路70に
おいて、初期励振信号INITが供給されると、まず、
これが積分されることによってハンマの変位に相当する
ハンマ変位信号hが次第に増加する。そして、ハンマと
弦との反発力の内、ハンマの弾性に起因する成分と、粘
性に起因する成分とが生成され、これが加算器80にお
いて加算される。この結果、弦に対するハンマの打弦強
度を表すハンマ信号HS1が形成される。
【0036】H.実施例の動作 次に、以上に説明した構成による実施例の動作について
説明する。なお、ここでは、第1弦および第2弦が共に
打弦される場合と、前述したソフトペダルが操作され、
第1弦のみが打弦される場合の動作とについて示す。 第1弦および第2弦が共に打弦される場合の動作 まず、鍵盤1において押鍵がなされると、鍵盤インタフ
ェース1aより押鍵に対応した演奏情報(例えば、キー
オンKon、キーコードKC、イニシャルタッチIT)
が生成される。そして、この演奏情報はCPU2に取込
まれ、各種動作パラメータに変換された後、バスを介し
てインタフェース部8から楽音合成回路6の各部へ供給
される。
【0037】こうしたパラメータ設定において、イニシ
ャルタッチITに応じて生成される初期励振信号INI
Tは、ハンマ信号生成回路11に供給され、これにより
ハンマ信号HS1,HS2が生成される。また、キーコ
ードKCに応じて生成される弦系パラメータS1〜S4
と共鳴系パラメータK1〜K4とは、横振動シミュレー
ト部9および縦振動シミュレート部10に供給される。
ここで、弦系パラメータS1〜S4は、振動発生部1
2,13,17,18における弦振動の遅延時間や伝達
特性を規定する。これにより、シミュレートすべき弦の
弦長が定まる。一方、共鳴系パラメータK1〜K4は、
共鳴系A14と共鳴系B15とに供給され、振動が伝搬
する際の遅延時間や伝達特性が規定され、その共鳴特性
が定められる。
【0038】このようにして初期設定がなされると、ハ
ンマ信号HS1,HS2がそれぞれ第1弦および第2弦
横振動発生部12,13に供給され、各弦に横振動を励
起する。これら振動発生部12,13で励起された横振
動は、前述したように、図4に示すウェーブガイドネッ
トワークを伝搬し、「フレーム」と「響板」とにおける
共鳴動作と、各ジャンクションJ1〜Jn相互間の横振動
伝搬とがシュミレートされる。そして、これら振動発生
部12,13においてそれぞれ励起された横振動は、振
動速度信号V1,V2として抽出され、該信号V1,V
2はそれぞれ振動変換回路16において変位信号H1,
H2に変換される。
【0039】ここで、この変位信号H1,H2が縦振動
を励起する理由について図10を参照し、説明する。図
10は振動中にある弦の瞬間を模した図であり、弦の振
動変位を三角形で近似した状態を表している。すなわ
ち、弦の長さをこの三角形の斜辺dによって表すと、d
=(x2+y2)1/2となる。そして、x》yなる条件でこ
の式をテイラー展開し、その一次の項を取ると、d=x
+(y2/2x)となる。したがって、この展開式にお
けるxは定数であるので、長さ方向dの振動(縦振動)
が横振動の変位yの自乗によって励起されることになる
訳である。
【0040】このようにして励起された縦振動は、横振
動シミュレート部9と同様に、縦振動シュミレート部1
0においてフレームと響板とで共鳴する。そして、横振
動シミュレート部9と縦振動シミュレート部10とから
出力される各信号は、加算器19において加算され、楽
音信号Wとして次段へ供給される。この楽音信号Wは、
横振動変位の自乗に対応して励起される縦振動をも考慮
したものであり、従来のものに比べ、より実際のピアノ
固有の楽音となる。
【0041】第1弦のみが打弦される場合の動作 この動作は、前述したソフトペダルが操作されることに
より実現される。すなわち、該ソフトペダルが操作され
ると、インタフェース部8から信号SOFTが「1」と
して供給され、これによりゲート回路71(図7参照)
がディスエーブルされる。この結果、ハンマ信号HS1
だけが第1弦横振動発生回路12に供給され、第1弦の
みに横振動が励起されることになる。
【0042】ところで、この第1弦に励起される横振動
は、前述したウェーブガイドネットワークを介して第2
弦にも伝搬することになる。これは、「一方の弦が打弦
された場合、他方の弦にも振動を伝え、発生楽音を柔ら
かに発音する」という実際のピアノにおけるソフト効果
をシミュレートすることになる。そして、第1弦に励起
された横振動と、この第1弦において励起された振動が
伝搬することで励起される第2弦の横振動とは、縦振動
シミュレート部10に導入されて縦振動に関する伝搬動
作および共鳴動作がなされる。
【0043】以上のように、この実施例にあっては、横
振動に関する発音挙動のみをシミュレートする従来のも
のに対し、横振動の変位の自乗に対応して励起される縦
振動の発音挙動をも勘案するようにしたので、より正確
な発音メカニズムをシミュレートしたことになる。ま
た、上記実施例にあっては、実際のピアノに即してソフ
トペダルが設けられ、これにより上述のソフト効果をも
再現することが可能になっている。
【0044】I.第1変形例 上述した実施例においては、図2に示したように、楽音
合成回路6を横振動発生部分と縦振動発生部分とに分
け、それぞれの振動伝搬をシミュレートするようにした
が、これに替えて、図11に示す第1変形例のようにし
ても良い。すなわち、図11に示す第1変形例は、前述
した縦振動シミュレート部10を省略し、横振動変位を
積分して自乗する自乗回路90を設け、該回路90の出
力を直接縦振動用共鳴系90に入力する構成にしたもの
であり、このようにしても縦振動に基づく楽音形成過程
を充分再現することが可能になる。
【0045】J.第2変形例 次に、図12〜図13は、第2変形例による楽音合成回
路100の構成を示すブロック図である。図12におい
て、図2に示す楽音合成回路6と共通する構成要素には
同一の番号を付し、その説明を省略する。図12に示す
楽音合成回路100が、前述した楽音合成回路6(図2
参照)と異なる点は、横振動シミュレート部9および縦
振動シミュレート部がそれぞれ独立した構成としたこと
にある。すなわち、この第2変形例にあっては、横振動
シミュレート部9が前述した実施例と同様に、励振信号
形成部11から供給されるハンマ信号HS1,HS2に
よって弦に横振動が励起される一方、縦振動シミュレー
ト部10は駆動波形発生回路101によって縦振動の励
起、共鳴がシミュレートされる構成となっており、横振
動と縦振動とがそれぞれ個別に励起されるようにしてい
る。
【0046】ここで、図13を参照し、駆動波形発生回
路101の構成について説明する。この図において、1
02はアドレス生成回路であり、押鍵操作に対応して生
成されるイニシャルタッチITおよびキーオンKonに
応じて読み出しアドレス先頭値ADを発生する。このア
ドレス生成回路102は、イニシャルタッチITが与え
られると、波形データ読み出しアドレス先頭値ADを生
成し、キーオンKonが供給された時に該アドレス先頭
値ADをインクリメントする。
【0047】103は駆動波形メモリであり、実際のピ
アノにおける縦振動に相当する波形データが記憶され
る。このメモリ103は、上記読み出しアドレス先頭値
ADが供給されると、この先頭値から順次アタック波形
を読み出して出力する。104はキーコードKCにより
キースケーリングされるフィルタである。フィルタ10
4は、押鍵操作に対応したキーコードKCによってフィ
ルタ特性が制御されるようになっており、該フィルタ1
04に供給される波形データ(縦振動波形)は、所定の
フィルタリングが施された後、変位信号H1として出力
される。
【0048】上記構成による駆動波形発生回路101か
ら出力される変位信号H1は、前述した実施例と同様に
第1弦縦振動発生部17に供給されると共に、ゲート回
路71に入力される。このゲート回路71に供給される
と、ソフトペダル効果が付与された変位信号H2とな
り、第2弦縦振動発生部18に供給される。このよう
に、第2変形例にあっては、横振動発生部分と縦振動発
生部分とを分離しており、特に、波形メモリ読み出し方
式に基づき縦振動波形を発生させている。そして、こう
した態様にしても前述の実施例と同様に、弦の横振動の
みならず、縦振動に基づく挙動をも勘案した正確な発音
メカニズムのシミュレートが可能になる訳である。
【0049】なお、前述した実施例においては、打弦楽
器であるピアノをシミュレートする場合について示した
が、これに限定されることなく撥弦楽器であるギター
や、その他シンバル、トライアングルなどの打楽器にも
応用しても効果がある。要は、横振動と縦振動とが楽音
発生時に関与する楽器であれば、いずれにも適用可能で
あり、その楽器固有の楽音を正確にシミュレートするこ
とが可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の励振手段が演奏情報に対応した第1の励振信
号を発生し、横振動発生手段が第1の励振信号に基づ
き、弦に励起される横振動に相当する横振動信号を発生
する。第2の励振手段はこの横振動信号に応じて弦の縦
振動を励起する第2の励振信号を発生し、縦振動発生手
段が第2の励起信号に基づき、弦に励起される縦振動に
相当する縦振動信号を発生する。そして、共鳴手段が横
振動信号の共鳴を表す第1の共鳴信号と該縦振動信号の
共鳴を表す第2の共鳴信号とを生成し、合成手段がこの
第1および第2の共鳴信号を合成して楽音波形を形成す
るので、弦の横振動のみならず、縦振動に基づく挙動を
も勘案した正確な発音メカニズムをシミュレートするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による一実施例の全体構成を示すブ
ロック図。
【図2】 同実施例における楽音合成部6の構成を示す
ブロック図。
【図3】 同実施例における第1弦横振動発生部12の
構成を示すブロック図。
【図4】 同実施例における共鳴系A14および共鳴系
B15を形成するウェーブガイドネットワークを示す
図。
【図5】 ウェーブガイドネットワークを構成するネッ
トワークLおよびジャンクションの構成を示すブロック
図。
【図6】 同実施例における振動変換回路16の構成を
示すブロック図。
【図7】 同実施例における励振信号形成部11の構成
を示すブロック図。
【図8】 同実施例におけるハンマ信号生成回路70の
構成を示すブロック図。
【図9】 同ハンマ信号生成回路70における非線形関
数A75および非線形関数B76の入出力特性を示す
図。
【図10】 同実施例における振動変換回路16の原理
を説明するための図。
【図11】 第1変形例を示すブロック図。
【図12】 第2変形例における楽音合成回路100の
構成を示すブロック図。
【図13】 第2変形例における駆動波形発生回路10
1の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
6…楽音合成回路、9…横振動シミュレート部、10…
縦振動シミュレート部、11…励振信号形成部、14…
共鳴系A、15…共鳴系B、16…振動変換回路、19
…加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 岩男 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報に対応した第1の励振信号を発
    生する第1の励振手段と、 少なくとも前記第1の励振信号を所定時間遅延させると
    共に、繰り返し循環させ、弦の横振動に相当する横振動
    信号を発生する横振動発生手段と、 前記横振動信号に応じて第2の励振信号を発生する第2
    の励振手段と、 少なくとも前記第2の励振信号を所定時間遅延させると
    共に、繰り返し循環させ、弦の縦振動に相当する縦振動
    信号を発生する縦振動発生手段と、 前記横振動信号および縦振動信号を繰り返し循環させる
    手段であって、この横振動信号および縦振動信号に対
    し、少なくとも遅延処理および減衰処理を施して前記横
    振動および前記縦振動の伝搬動作をシミュレートし、該
    横振動信号の共鳴を表す第1の共鳴信号と該縦振動信号
    の共鳴を表す第2の共鳴信号とを生成する共鳴手段と、 前記第1および第2の共鳴信号を合成して楽音波形を形
    成する合成手段とを具備することを特徴とする電子楽
    器。
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