JPH0683164U - 開先内の減磁装置 - Google Patents
開先内の減磁装置Info
- Publication number
- JPH0683164U JPH0683164U JP2065193U JP2065193U JPH0683164U JP H0683164 U JPH0683164 U JP H0683164U JP 2065193 U JP2065193 U JP 2065193U JP 2065193 U JP2065193 U JP 2065193U JP H0683164 U JPH0683164 U JP H0683164U
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- Japan
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- magnetic field
- magnetic
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- Pending
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- Arc Welding Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単で確実に開先磁場の打ち消しができるよ
うにする。 【構成】 開先3に跨がらせて移動させる台車4と、台
車4に取り付けられ開先3内に挿入されて開先3内の磁
場の向きと大きさとを検出する磁気センサ6と、台車4
に取り付けられ開先3両側の被溶接材1,2の表面にそ
れぞれ近接して配設された2つの磁気コイル7,8と、
台車4に搭載され磁気センサ6の検出した開先3内の磁
場の向きと大きさとに応じて2つの磁気コイル7,8に
電流を流し開先3内の磁場を打ち消す制御装置5とを備
え、台車4を開先3に沿って移動させると磁気センサ6
が開先3内の磁場の向きと大きさとを検出し、これに応
じて磁気コイル7,8に電流が流れて開先3内の磁場を
打ち消す。
うにする。 【構成】 開先3に跨がらせて移動させる台車4と、台
車4に取り付けられ開先3内に挿入されて開先3内の磁
場の向きと大きさとを検出する磁気センサ6と、台車4
に取り付けられ開先3両側の被溶接材1,2の表面にそ
れぞれ近接して配設された2つの磁気コイル7,8と、
台車4に搭載され磁気センサ6の検出した開先3内の磁
場の向きと大きさとに応じて2つの磁気コイル7,8に
電流を流し開先3内の磁場を打ち消す制御装置5とを備
え、台車4を開先3に沿って移動させると磁気センサ6
が開先3内の磁場の向きと大きさとを検出し、これに応
じて磁気コイル7,8に電流が流れて開先3内の磁場を
打ち消す。
Description
【0001】
本考案は、溶接すべき開先の磁場を打ち消すために使用する開先内の減磁装置 に関するものである。
【0002】
高張力鋼や高ニッケル鋼など残留磁気の高い材料を溶接する場合、開先に高い レベルの残留磁場が生じていることがある。開先に高いレベルの磁場があると、 溶接のアークは磁力を受けて片寄ってしまう磁気吹きという現象を生じ、溶接作 業を困難にしてしまう。このため、開先に高いレベルの磁場がある時には、溶接 に先だって開先の磁場を打ち消すことが必要になる。
【0003】 従来開先の磁場を打ち消すためには、ガウスメータを見ながら小型の交流消磁 器で減磁する作業を何度も繰り返したり、永久磁石で開先付近に残留磁場と逆向 きの磁界を与えたりしていた。
【0004】
従来から行われている開先磁場の打消作業は、経験と勘を必要とし、時間がか かり、良好な開先磁場の打ち消しができない欠点があった。
【0005】 本考案はこのような従来の欠点を除去し、簡単で確実に開先磁場の打ち消しが できるようにした開先内の減磁装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
本考案の開先内の減磁装置は、開先に跨がらせて移動させる台車と、該台車に 取り付けられ前記開先内に挿入されて前記開先内の磁場の向きと大きさとを検出 する磁気センサと、前記台車に取り付けられ前記開先両側の被溶接材の表面にそ れぞれ近接して配設された2つの磁気コイルと、前記台車に搭載され前記磁気セ ンサの検出した前記開先内の磁場の向きと大きさとに応じて前記2つの磁気コイ ルに電流を流し前記開先内の磁場を打ち消す制御装置と、を備えたことを特徴と するものである。
【0007】
開先に沿って台車を移動させると、開先内に挿入されている磁気センサが開先 内の磁場の向きと大きさとを検出して制御装置に入力し、開先内の磁場の向きと 大きさとに応じて2つの磁気コイルに電流を流して被溶接材に残留磁場と逆向き の磁界を与え、自動的に開先内の磁場を打ち消すようになる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。
【0009】 図1は本考案の一実施例の平面図、図2は図1のII−II矢視図であって、 被溶接材1,2を開先3で溶接する際に適用する場合を示している。
【0010】 4はアルミニウム等の非磁性体の材料で作られている台車であって、開先3に 跨がらせて被溶接材1,2上を移動させることができるようになっているもので ある。
【0011】 台車4には制御装置5が搭載されており、また開先3に挿入した状態の磁気セ ンサ6が台車4に取り付けてあって、磁気センサ6が開先3内の磁場の向きと大 きさとを検出して、その検出結果を制御装置5に入力するようになっている。制 御装置5には、図示しない電源に接続された電線9或いは台車4に搭載した蓄電 池等の図示しない電源が接続されている。
【0012】 台車4にはさらに2つの磁気コイル7,8が取り付けてあって、台車4が開先 3に跨がっている状態の時、一方の磁気コイル7は一方の被溶接材1の表面に近 接した位置になり、他方の磁気コイル8は他方の被溶接材2の表面に近接した位 置になるようにされている。
【0013】 これら2つの磁気コイル7,8は制御装置5に接続されていて、直流電流が流 されるようになっている。この時の磁気コイル7,8に流される電流の方向は、 磁気センサ6が検出した開先3内の磁場の向きに対して磁場を打ち消す方向で、 電流の大きさは、磁気センサ6が検出した開先3内の磁場の大きさに比例するよ うに制御されるようになっている。
【0014】 次に、図1及び図2の装置の作用を説明する。
【0015】 被溶接材1,2を開先3で突き合わせ、開先3を溶接する場合に、被溶接材1 ,2が残留磁気の高い材料であって開先3に高いレベルの残留磁場が生じている 恐れがある時には、台車4を被溶接材1,2の上に載せて開先3に跨がらせる。 そして磁気センサ6が開先3に挿入された状態を保持しながら台車4を開先3に 沿って移動させる。
【0016】 この移動にともない、磁気センサ6は開先3内に生じている磁場の向きと大き さとを検出して、その検出結果を時々刻々制御装置5に入力する。制御装置5は 磁気センサ6からの入力に応じ、開先3内の磁場の向きに対して磁場を打ち消す 方向で、磁場の大きさに比例する電流を磁気コイル7,8に流すことになる。こ れによって磁気コイル7,8が通過する直下の被溶接材1,2は、開先3内の磁 場の向きに対して反対で磁場の大きさに比例する強さで磁化されるため、開先3 内に生じていた磁場は打ち消されることになる。
【0017】 上述した台車4の移動を1回行って開先3に沿う部分の被溶接材1,2の磁場 を打ち消しても、被溶接材1,2が大きい材料でしかも残留磁場が強い場合には 、開先3から離れた箇所の磁場の影響が残り、溶接のアークがまだ磁力を受けて 片寄ってしまう磁気吹きが生じてしまうことがある。
【0018】 このため、開先3に沿って台車4を移動させ終わると、ガウスメータで開先3 内の残留磁場の大きさを計測し、残留磁場の大きさが一定値以上であれば、再び 開先3に沿って台車4を移動させて開先3の減磁を行い、残留磁場の大きさが一 定値以下になれば台車4の移動を止めて、溶接作業を開始する。
【0019】 これによって溶接のアークは、磁力による片寄りが生ずることがなく、良好な 溶接を行うことができることになる。
【0020】
本考案は、台車を開先に跨がらせて移動させるだけで、磁気センサが開先内の 磁場の向きと大きさとを検出し、制御装置から磁気コイルに開先内の磁場の向き と大きさとに応じた電流を流して開先内の磁場を打ち消すので、熟練を要せず短 時間で確実に開先内の磁場を打ち消すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
1 被溶接材 2 被溶接材 3 開先 4 台車 5 制御装置 6 磁気センサ 7 磁気コイル 8 磁気コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 開先に跨がらせて移動させる台車と、該
台車に取り付けられ前記開先内に挿入されて前記開先内
の磁場の向きと大きさとを検出する磁気センサと、前記
台車に取り付けられ前記開先両側の被溶接材の表面にそ
れぞれ近接して配設された2つの磁気コイルと、前記台
車に搭載され前記磁気センサの検出した前記開先内の磁
場の向きと大きさとに応じて前記2つの磁気コイルに電
流を流し前記開先内の磁場を打ち消す制御装置と、を備
えたことを特徴とする開先内の減磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065193U JPH0683164U (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 開先内の減磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065193U JPH0683164U (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 開先内の減磁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0683164U true JPH0683164U (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=12033132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2065193U Pending JPH0683164U (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 開先内の減磁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0683164U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100726575B1 (ko) * | 2006-03-07 | 2007-06-11 | 현대중공업 주식회사 | 요크 타입 전자석을 이용한 아크 쏠림 방지 장치 |
CN113903544A (zh) * | 2021-09-14 | 2022-01-07 | 江苏海力海上风电装备制造有限公司 | 一种用于焊接单桩基础纵缝坡口的消磁方法 |
KR20230016092A (ko) * | 2021-07-22 | 2023-02-01 | 한국생산기술연구원 | 영상처리를 기반으로 한 아크쏠림 방지 및 제어 방법 |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP2065193U patent/JPH0683164U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100726575B1 (ko) * | 2006-03-07 | 2007-06-11 | 현대중공업 주식회사 | 요크 타입 전자석을 이용한 아크 쏠림 방지 장치 |
KR20230016092A (ko) * | 2021-07-22 | 2023-02-01 | 한국생산기술연구원 | 영상처리를 기반으로 한 아크쏠림 방지 및 제어 방법 |
CN113903544A (zh) * | 2021-09-14 | 2022-01-07 | 江苏海力海上风电装备制造有限公司 | 一种用于焊接单桩基础纵缝坡口的消磁方法 |
CN113903544B (zh) * | 2021-09-14 | 2024-04-05 | 江苏海力海上风电装备制造有限公司 | 一种用于焊接单桩基础纵缝坡口的消磁方法 |
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