JPH0682863A - 光半導体素子及びその製造方法 - Google Patents
光半導体素子及びその製造方法Info
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- JPH0682863A JPH0682863A JP23370792A JP23370792A JPH0682863A JP H0682863 A JPH0682863 A JP H0682863A JP 23370792 A JP23370792 A JP 23370792A JP 23370792 A JP23370792 A JP 23370792A JP H0682863 A JPH0682863 A JP H0682863A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、 III−V族化合物半導体を用いて波
長1.3μm又は1.55μmの光を信号処理すること
ができる光半導体素子及びその製造方法を提供すること
を目的とする。 【構成】Si基板10の(111)面上に、下部Al
0.3 Ga0.7 Asクラッド層14とGaAs導波層16
と上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18とが積層さ
れた光導波路12がリッジ状に形成されている。この光
導波路12では、(111)A面の結晶面をもち光の偏
波方向に対して[111]方向の結晶軸をもつ領域20
と(111)B面の結晶面をもち[111]方向の結晶
軸をもつ領域22とが、波長0.8μmのポンプ光と波
長1.55μmの信号光に対するコヒーレント長の1/
2の長さ1.4μmをもって交互に配置され、光の偏波
方向に対して互いに180°ずれて反転している関係に
ある。
長1.3μm又は1.55μmの光を信号処理すること
ができる光半導体素子及びその製造方法を提供すること
を目的とする。 【構成】Si基板10の(111)面上に、下部Al
0.3 Ga0.7 Asクラッド層14とGaAs導波層16
と上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18とが積層さ
れた光導波路12がリッジ状に形成されている。この光
導波路12では、(111)A面の結晶面をもち光の偏
波方向に対して[111]方向の結晶軸をもつ領域20
と(111)B面の結晶面をもち[111]方向の結晶
軸をもつ領域22とが、波長0.8μmのポンプ光と波
長1.55μmの信号光に対するコヒーレント長の1/
2の長さ1.4μmをもって交互に配置され、光の偏波
方向に対して互いに180°ずれて反転している関係に
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光半導体素子及びその
製造方法に係り、特に光通信に用いられる波長1.3μ
m又は1.55μmの光を信号処理する光半導体素子及
びその製造方法に関する。
製造方法に係り、特に光通信に用いられる波長1.3μ
m又は1.55μmの光を信号処理する光半導体素子及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非線形材料としては、LN(Li
NbO3 )等の誘電体がよく用いられているが、 III−
V族化合物半導体が他の無機材料化合物に比較して大き
な2次非線形光学効果をもつ材料であることも、古くか
ら知られている。従って、 III−V族化合物半導体の2
次非線形感受率を用いて、波長1.3μm又は1.55
μmの光をパラメトリック光増幅することができれば、
無雑音増幅の実現等、光通信へ向けた応用の点で大きな
メリットがある。
NbO3 )等の誘電体がよく用いられているが、 III−
V族化合物半導体が他の無機材料化合物に比較して大き
な2次非線形光学効果をもつ材料であることも、古くか
ら知られている。従って、 III−V族化合物半導体の2
次非線形感受率を用いて、波長1.3μm又は1.55
μmの光をパラメトリック光増幅することができれば、
無雑音増幅の実現等、光通信へ向けた応用の点で大きな
メリットがある。
【0003】即ち、非線形材料として III−V族化合物
半導体を用いてパラメトリック光増幅器(parametric a
mplifier)を構成することができれば、従来のLiNb
O3等の結晶を用いた場合に比較して、小さな励起光源
で実用化が可能となる。III−V族化合物半導体を用い
てパラメトリック光増幅器を構成する場合を、図7を用
いて説明する。
半導体を用いてパラメトリック光増幅器(parametric a
mplifier)を構成することができれば、従来のLiNb
O3等の結晶を用いた場合に比較して、小さな励起光源
で実用化が可能となる。III−V族化合物半導体を用い
てパラメトリック光増幅器を構成する場合を、図7を用
いて説明する。
【0004】図7(a)は角周波数ωP のポンプ光の電
界EP の時間変化を示すグラフであり、図7(b)はポ
ンプ光より長い波長の角周波数ωS の信号光の電界ES
の時間変化を示すグラフである。そして図7(a)の実
線に示されるポンプ光と図7(b)に示される信号光と
が III−V族化合物半導体結晶に入射すると、ポンプ光
の電界EP と信号光の電界ES との積EP ・ES は、図
7(c)の実線に示されるように時間変化する。
界EP の時間変化を示すグラフであり、図7(b)はポ
ンプ光より長い波長の角周波数ωS の信号光の電界ES
の時間変化を示すグラフである。そして図7(a)の実
線に示されるポンプ光と図7(b)に示される信号光と
が III−V族化合物半導体結晶に入射すると、ポンプ光
の電界EP と信号光の電界ES との積EP ・ES は、図
7(c)の実線に示されるように時間変化する。
【0005】この電界EP ・ES によって生じる非線形
分極Pは、 P=χ(2) EP ・ES 但し、χ(2) :2次の非線形感受率 と表され、図7(d)の実線に示されるように時間変化
する。その結果、図7(b)の信号光と同位相の電界変
動が生じ、図7(e)の実線に示されるように電界EA
が時間変化する角周波数ωA (ωA =ωP −ωS )のア
イドラ光を発生させる。そしてこのアイドラ光は、信号
光の場合と同様に、ポンプ光と相互作用し、その結果、
信号光を増幅する。
分極Pは、 P=χ(2) EP ・ES 但し、χ(2) :2次の非線形感受率 と表され、図7(d)の実線に示されるように時間変化
する。その結果、図7(b)の信号光と同位相の電界変
動が生じ、図7(e)の実線に示されるように電界EA
が時間変化する角周波数ωA (ωA =ωP −ωS )のア
イドラ光を発生させる。そしてこのアイドラ光は、信号
光の場合と同様に、ポンプ光と相互作用し、その結果、
信号光を増幅する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような III−V族化合物半導体を用いたパラメトリック
光増幅器においては、 III−V族化合物半導体が波長
2.0μm〜0.6μm付近において屈折率nの波長依
存性が大きいため、波長1.3μm又は1.55μmの
光とそれよりも大きなエネルギーの光とを相互作用させ
ると、位相関係にずれが生じる。即ち、ポンプ光の感じ
る屈折率n(ωP )の方が信号光の感じる屈折率n(ω
S )よりも大きいため、ポンプ光の位相は信号光に比べ
て徐々に遅れる。そしてコヒーレント長LC の半分だけ
光が進むと、図7(a)の破線に示されるように、その
位相の遅れにより位相関係が180°ずれる。
ような III−V族化合物半導体を用いたパラメトリック
光増幅器においては、 III−V族化合物半導体が波長
2.0μm〜0.6μm付近において屈折率nの波長依
存性が大きいため、波長1.3μm又は1.55μmの
光とそれよりも大きなエネルギーの光とを相互作用させ
ると、位相関係にずれが生じる。即ち、ポンプ光の感じ
る屈折率n(ωP )の方が信号光の感じる屈折率n(ω
S )よりも大きいため、ポンプ光の位相は信号光に比べ
て徐々に遅れる。そしてコヒーレント長LC の半分だけ
光が進むと、図7(a)の破線に示されるように、その
位相の遅れにより位相関係が180°ずれる。
【0007】尚、ここで、コヒーレント長LC は、 LC =2π/Δk Δk={n(ωS )・ωS +n(ωA )・ωA −n(ω
P )・ωP }/c 但し、c:真空中の光速 と表される。
P )・ωP }/c 但し、c:真空中の光速 と表される。
【0008】この180°の位相遅れにより、図7
(c)に示されるポンプ光の電界EP と信号光の電界E
S との積EP ・ES も、更には図7(d)に示される非
線形分極Pも、それぞれ図中の破線に示されるように時
間変化する。即ち、ポンプ光の電界EP 及び信号光の電
界ES が共に正の方向であれば非線形分極Pの方向も正
の方向となるが、位相遅れにより、電界EP 、ES のい
ずれかが負の方向になれば非線形分極Pの方向も負の方
向となる。更に電界EP 、E S のいずれかも負の方向に
なれば非線形分極Pの方向は再び正の方向となる。
(c)に示されるポンプ光の電界EP と信号光の電界E
S との積EP ・ES も、更には図7(d)に示される非
線形分極Pも、それぞれ図中の破線に示されるように時
間変化する。即ち、ポンプ光の電界EP 及び信号光の電
界ES が共に正の方向であれば非線形分極Pの方向も正
の方向となるが、位相遅れにより、電界EP 、ES のい
ずれかが負の方向になれば非線形分極Pの方向も負の方
向となる。更に電界EP 、E S のいずれかも負の方向に
なれば非線形分極Pの方向は再び正の方向となる。
【0009】従って、図7(e)に示されるアイドラ光
の位相は、図中の破線に示されるように、信号光の位相
とは反転してしまう。このため、アイドラ光とポンプ光
との相互作用の結果として発生する光も信号光とは反転
した位相となり、従って信号光を減衰するように働く。
以上のことから、 III−V族化合物半導体を用いた場合
は、数μmの相互作用長しか取れない。このため、従来
のLiNbO3 等を用い、複屈折率を利用した場合の相
互作用長が数cm程度であるのに比較して、その相互作
用長は極めて短く、従って光増幅が十分にできないとい
う問題があった。
の位相は、図中の破線に示されるように、信号光の位相
とは反転してしまう。このため、アイドラ光とポンプ光
との相互作用の結果として発生する光も信号光とは反転
した位相となり、従って信号光を減衰するように働く。
以上のことから、 III−V族化合物半導体を用いた場合
は、数μmの相互作用長しか取れない。このため、従来
のLiNbO3 等を用い、複屈折率を利用した場合の相
互作用長が数cm程度であるのに比較して、その相互作
用長は極めて短く、従って光増幅が十分にできないとい
う問題があった。
【0010】そこで本発明は、 III−V族化合物半導体
を用いて波長1.3μm又は1.55μmの光を信号処
理することができる光半導体素子及びその製造方法を提
供することを目的とする。
を用いて波長1.3μm又は1.55μmの光を信号処
理することができる光半導体素子及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、所定の波長
をもつ信号光と前記信号光より波長の短いポンプ光との
相互作用を行う光半導体素子において、半導体基板上
に、2次非線形光学効果をもつ半導体材料から形成され
た光導波路を有し、前記光導波路が、光の伝搬方向に対
して、コヒーレント長の約1/2の長さをもって交互に
配置された第1及び第2の領域を有し、前記第1及び第
2の領域が、前記信号光及び前記ポンプ光の相互作用に
よる非線形分極が逆方向に生じるように光の偏波方向に
対して互いに異なる結晶軸をもっていることを特徴とす
る光半導体素子によって達成される。
をもつ信号光と前記信号光より波長の短いポンプ光との
相互作用を行う光半導体素子において、半導体基板上
に、2次非線形光学効果をもつ半導体材料から形成され
た光導波路を有し、前記光導波路が、光の伝搬方向に対
して、コヒーレント長の約1/2の長さをもって交互に
配置された第1及び第2の領域を有し、前記第1及び第
2の領域が、前記信号光及び前記ポンプ光の相互作用に
よる非線形分極が逆方向に生じるように光の偏波方向に
対して互いに異なる結晶軸をもっていることを特徴とす
る光半導体素子によって達成される。
【0012】また、上記の光半導体素子において、前記
光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導体材
料が、 III−V族化合物半導体であり、前記第1の領域
の光の偏波方向に対する結晶軸が[111]方向であ
り、前記第2の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が
[−1−1−1]方向であって、互いの結晶軸が180
°に反転していることを特徴とする光半導体素子によっ
て達成される。
光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導体材
料が、 III−V族化合物半導体であり、前記第1の領域
の光の偏波方向に対する結晶軸が[111]方向であ
り、前記第2の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が
[−1−1−1]方向であって、互いの結晶軸が180
°に反転していることを特徴とする光半導体素子によっ
て達成される。
【0013】また、上記の光半導体素子において、前記
光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導体材
料が、 III−V族化合物半導体であり、前記第1の領域
の光の偏波方向に対する結晶軸が[110]方向であ
り、前記第2の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が
[−110]方向であって、互いの結晶軸が90°に直
交していることを特徴とする光半導体素子によって達成
される。
光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導体材
料が、 III−V族化合物半導体であり、前記第1の領域
の光の偏波方向に対する結晶軸が[110]方向であ
り、前記第2の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が
[−110]方向であって、互いの結晶軸が90°に直
交していることを特徴とする光半導体素子によって達成
される。
【0014】また、上記の光半導体素子において、前記
光導波路が、屈折率の相対的に高い高屈折率層と、前記
高屈折率層の周囲に設けられ、前記高屈折率層の屈折率
より低いクラッド層とを有し、前記光導波路を伝搬する
光が前記高屈折率層内に閉じ込めるようになっているこ
とを特徴とする光半導体素子によって達成される。ま
た、上記の光半導体素子において、前記クラッド層が、
前記高屈折率層を挟む第1導電型クラッド層及び第2導
電型クラッド層を有し、前記クラッド層のpn接合構造
によって前記高屈折率層に過剰キャリアを注入し、前記
ポンプ光をレーザ発振させることを特徴とする光半導体
素子によって達成される。
光導波路が、屈折率の相対的に高い高屈折率層と、前記
高屈折率層の周囲に設けられ、前記高屈折率層の屈折率
より低いクラッド層とを有し、前記光導波路を伝搬する
光が前記高屈折率層内に閉じ込めるようになっているこ
とを特徴とする光半導体素子によって達成される。ま
た、上記の光半導体素子において、前記クラッド層が、
前記高屈折率層を挟む第1導電型クラッド層及び第2導
電型クラッド層を有し、前記クラッド層のpn接合構造
によって前記高屈折率層に過剰キャリアを注入し、前記
ポンプ光をレーザ発振させることを特徴とする光半導体
素子によって達成される。
【0015】また、上記課題は、所定の波長をもつ信号
光と前記信号光より波長の短いポンプ光との相互作用を
行う光半導体素子の製造方法において、(111)結晶
面を有するIV族半導体基板上に、所定の長さの選択成
長用のマスク層を所定の間隔をおいて周期的に形成する
工程と、前記IV族半導体基板上に III族ガス又はV族
ガスの一方を供給して、露出している前記IV族半導体
基板上に III族膜又はV族膜の一方を形成した後、前記
マスク層を除去し、V族ガス又は III族ガスの他方を供
給して、露出した前記IV族半導体基板上にV族膜又は
III族膜の他方を形成する工程と、前記 III族膜及び前
記V族膜上に III族ガス及びV族ガスを供給してそれぞ
れV族膜及び III族膜を交互に積層し、光の偏波方向に
対して[111]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物
半導体からなる第1の領域と[−1−1−1]方向の結
晶軸をもつ III−V族化合物半導体からなる第2の領域
とが光の伝搬方向に対して交互に配置されている光導波
路を形成する工程とを有することを特徴とする光半導体
素子の製造方法によって達成される。
光と前記信号光より波長の短いポンプ光との相互作用を
行う光半導体素子の製造方法において、(111)結晶
面を有するIV族半導体基板上に、所定の長さの選択成
長用のマスク層を所定の間隔をおいて周期的に形成する
工程と、前記IV族半導体基板上に III族ガス又はV族
ガスの一方を供給して、露出している前記IV族半導体
基板上に III族膜又はV族膜の一方を形成した後、前記
マスク層を除去し、V族ガス又は III族ガスの他方を供
給して、露出した前記IV族半導体基板上にV族膜又は
III族膜の他方を形成する工程と、前記 III族膜及び前
記V族膜上に III族ガス及びV族ガスを供給してそれぞ
れV族膜及び III族膜を交互に積層し、光の偏波方向に
対して[111]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物
半導体からなる第1の領域と[−1−1−1]方向の結
晶軸をもつ III−V族化合物半導体からなる第2の領域
とが光の伝搬方向に対して交互に配置されている光導波
路を形成する工程とを有することを特徴とする光半導体
素子の製造方法によって達成される。
【0016】また、所定の波長をもつ信号光と前記信号
光より波長の短いポンプ光との相互作用を行う光半導体
素子の製造方法において、[110]方向に数度だけ傾
斜した(100)結晶面を有するIV族半導体基板上
に、所定の長さの選択成長用のマスク層を所定の間隔を
おいて周期的に形成する工程と、前記IV族半導体基板
上に III族ガス又はV族ガスの一方を供給して、露出し
ている前記IV族半導体基板上に III族膜又はV族膜の
一方を形成した後、前記マスク層を除去し、V族ガス又
は III族ガスの他方を供給して、露出した前記IV族半
導体基板上にV族膜又は III族膜の他方を形成する工程
と、前記 III族膜及び前記V族膜上に III族ガス及びV
族ガスを供給してそれぞれV族膜及び III族膜を交互に
積層し、光の偏波方向に対して[110]方向の結晶軸
をもつ III−V族化合物半導体からなる第1の領域と
[−110]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物半導
体からなる第2の領域とが光の伝搬方向に対して交互に
配置されている光導波路を形成する工程とを有すること
を特徴とする光半導体素子の製造方法によって達成され
る。
光より波長の短いポンプ光との相互作用を行う光半導体
素子の製造方法において、[110]方向に数度だけ傾
斜した(100)結晶面を有するIV族半導体基板上
に、所定の長さの選択成長用のマスク層を所定の間隔を
おいて周期的に形成する工程と、前記IV族半導体基板
上に III族ガス又はV族ガスの一方を供給して、露出し
ている前記IV族半導体基板上に III族膜又はV族膜の
一方を形成した後、前記マスク層を除去し、V族ガス又
は III族ガスの他方を供給して、露出した前記IV族半
導体基板上にV族膜又は III族膜の他方を形成する工程
と、前記 III族膜及び前記V族膜上に III族ガス及びV
族ガスを供給してそれぞれV族膜及び III族膜を交互に
積層し、光の偏波方向に対して[110]方向の結晶軸
をもつ III−V族化合物半導体からなる第1の領域と
[−110]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物半導
体からなる第2の領域とが光の伝搬方向に対して交互に
配置されている光導波路を形成する工程とを有すること
を特徴とする光半導体素子の製造方法によって達成され
る。
【0017】
【作用】本発明は、2次非線形光学効果をもつ半導体材
料からなる光導波路において、光の偏波方向に対して互
いに異なる結晶軸をもつ第1及び第2の領域が、光の伝
搬方向に対しコヒーレント長の約1/2の長さをもって
交互に配置されているが、これら第1及び第2の領域の
光の偏波方向に対する結晶軸の差異によって信号光とポ
ンプ光との電界EP 、ES の積による非線形分極Pが逆
方向に生じる。
料からなる光導波路において、光の偏波方向に対して互
いに異なる結晶軸をもつ第1及び第2の領域が、光の伝
搬方向に対しコヒーレント長の約1/2の長さをもって
交互に配置されているが、これら第1及び第2の領域の
光の偏波方向に対する結晶軸の差異によって信号光とポ
ンプ光との電界EP 、ES の積による非線形分極Pが逆
方向に生じる。
【0018】このため、第1の領域において、ポンプ光
と信号光との相互作用により信号光を増幅させると共
に、光がコヒーレント長の約1/2の長さを進行する
と、次第に位相関係にずれが生じてポンプ光の電界EP
と信号光の電界ES との積EP ・ES によって生じる非
線形分極Pの方向も逆方向に反転するようになるが、こ
の時、光は第1の領域と異なる結晶軸をもつ第2の領域
に達し、非線形分極Pの方向が更に反転する。
と信号光との相互作用により信号光を増幅させると共
に、光がコヒーレント長の約1/2の長さを進行する
と、次第に位相関係にずれが生じてポンプ光の電界EP
と信号光の電界ES との積EP ・ES によって生じる非
線形分極Pの方向も逆方向に反転するようになるが、こ
の時、光は第1の領域と異なる結晶軸をもつ第2の領域
に達し、非線形分極Pの方向が更に反転する。
【0019】従って、第1及び第2の領域を通じて非線
形分極Pの方向は同一方向に保持され、第1及び第2の
領域が交互に配置されている光導波路全体が相互作用長
となり、連続的に信号光をパラメトリック増幅させ続け
ることができる。このため、光の増幅率を向上させるこ
とが可能となる。
形分極Pの方向は同一方向に保持され、第1及び第2の
領域が交互に配置されている光導波路全体が相互作用長
となり、連続的に信号光をパラメトリック増幅させ続け
ることができる。このため、光の増幅率を向上させるこ
とが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明の第1の実施例による光
半導体素子を示す斜視図である。Si基板10の(11
1)面上に、 III−V族化合物半導体からなる光導波路
12が長さ1mm、幅4μmのリッジ状に形成されてい
る。即ち、この光導波路12は、厚さ5μmの下部Al
0.3 Ga0.7 Asクラッド層14と厚さ0.2μmのG
aAs導波層16と厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7
Asクラッド層18とが積層された3層構造を有してい
る。そしてこのいわゆるDH(Double Hetero )構造に
より、上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18と下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層14とに挟まれた相対
的に屈折率の高いGaAs導波層16に光が高密度に閉
じ込められるようになっている。
体的に説明する。図1は本発明の第1の実施例による光
半導体素子を示す斜視図である。Si基板10の(11
1)面上に、 III−V族化合物半導体からなる光導波路
12が長さ1mm、幅4μmのリッジ状に形成されてい
る。即ち、この光導波路12は、厚さ5μmの下部Al
0.3 Ga0.7 Asクラッド層14と厚さ0.2μmのG
aAs導波層16と厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7
Asクラッド層18とが積層された3層構造を有してい
る。そしてこのいわゆるDH(Double Hetero )構造に
より、上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18と下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層14とに挟まれた相対
的に屈折率の高いGaAs導波層16に光が高密度に閉
じ込められるようになっている。
【0021】また、この光導波路12において、リッジ
部の延びる方向、即ち光の伝搬方向に対して、(11
1)A面の結晶面をもつ領域20と(111)B面の結
晶面をもつ領域22とがコヒーレント長の1/2の長さ
1.4μmをもって交互に配置されている点に特徴があ
る。ここで、結晶面が(111)A面の領域20は光の
偏波方向に対して[111]方向の結晶軸をもってお
り、また(111)B面の領域22は光の偏波方向に対
して[−1−1−1]方向の結晶軸をもっており、そし
てこれら[111]方向と[−1−1−1]方向の結晶
軸は互いに180°ずれて反転している関係にある。
部の延びる方向、即ち光の伝搬方向に対して、(11
1)A面の結晶面をもつ領域20と(111)B面の結
晶面をもつ領域22とがコヒーレント長の1/2の長さ
1.4μmをもって交互に配置されている点に特徴があ
る。ここで、結晶面が(111)A面の領域20は光の
偏波方向に対して[111]方向の結晶軸をもってお
り、また(111)B面の領域22は光の偏波方向に対
して[−1−1−1]方向の結晶軸をもっており、そし
てこれら[111]方向と[−1−1−1]方向の結晶
軸は互いに180°ずれて反転している関係にある。
【0022】次に、図1に示す光半導体素子の製造方法
を、図2の工程図を用いて説明する。Si基板10の
(111)面上に、長さ1.4μmの選択成長マスクと
してのSiO2 層24を、1.4μmの間隔をおいて周
期的に形成する(図2(a)参照)。
を、図2の工程図を用いて説明する。Si基板10の
(111)面上に、長さ1.4μmの選択成長マスクと
してのSiO2 層24を、1.4μmの間隔をおいて周
期的に形成する(図2(a)参照)。
【0023】次いで、MOCVD(Metal Organic Chem
ical Vapor Deposition )法を用い、Si基板10上に
V族ガスとして例えばAsH3 (アルシン)を供給し、
Si基板10の(111)面上を覆う。このとき、Si
O2 層24はAsH3 に対する選択成長マスクとして機
能するため、露出しているSi基板10の(111)面
上にのみAs膜26が形成される(図2(b)参照)。
ical Vapor Deposition )法を用い、Si基板10上に
V族ガスとして例えばAsH3 (アルシン)を供給し、
Si基板10の(111)面上を覆う。このとき、Si
O2 層24はAsH3 に対する選択成長マスクとして機
能するため、露出しているSi基板10の(111)面
上にのみAs膜26が形成される(図2(b)参照)。
【0024】次いで、AsH3 と共に、例えば III族ガ
スとしてGa(CH3 )3 (TMG;トリメチルガリウ
ム)及びAl(CH3 )3 (TMA;トリメチルアルミ
ニウム)を供給して、As膜26上にGa膜又はAl膜
を成長させ、更にAs膜及びGa膜又はAl膜を順に成
長させて、全体としてAl0.3 Ga0.7 As層28を形
成する(図2(c)参照)。
スとしてGa(CH3 )3 (TMG;トリメチルガリウ
ム)及びAl(CH3 )3 (TMA;トリメチルアルミ
ニウム)を供給して、As膜26上にGa膜又はAl膜
を成長させ、更にAs膜及びGa膜又はAl膜を順に成
長させて、全体としてAl0.3 Ga0.7 As層28を形
成する(図2(c)参照)。
【0025】次いで、選択成長マスクとしてのSiO2
層24を除去した後、 III族ガスとしてGa(CH3 )
3 を供給して、露出させたSi基板10の(111)面
上にGa膜30を成長させる(図2(d)参照)。引き
続き、AsH3 、Ga(CH3 )3 及びAl(CH3 )
3 を供給して、全面にAlGaAs層又はGaAs層を
成長させ、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga 0.7 Asクラ
ッド層14、厚さ0.2μmのGaAs導波層16、及
び厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層1
8を順に形成する。
層24を除去した後、 III族ガスとしてGa(CH3 )
3 を供給して、露出させたSi基板10の(111)面
上にGa膜30を成長させる(図2(d)参照)。引き
続き、AsH3 、Ga(CH3 )3 及びAl(CH3 )
3 を供給して、全面にAlGaAs層又はGaAs層を
成長させ、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga 0.7 Asクラ
ッド層14、厚さ0.2μmのGaAs導波層16、及
び厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層1
8を順に形成する。
【0026】このとき、Si基板10の(111)面上
に最初にAs膜26を成長させた領域20における下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層14、GaAs導波層
16及び上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18は、
(111)A面の結晶面をもち、光の偏波方向に対して
[111]方向の結晶軸をもっている。他方、Si基板
10の(111)面上に最初にGa膜30を成長させた
領域22における下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層
14、GaAs導波層16及び上部Al0.3 Ga0.7 A
sクラッド層18は、(111)B面の結晶面をもち、
光の偏波方向に対して[−1−1−1]方向の結晶軸を
もっている。そしてこれら領域20、22の結晶軸は、
互い180°ずれて反転している関係にある。
に最初にAs膜26を成長させた領域20における下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層14、GaAs導波層
16及び上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層18は、
(111)A面の結晶面をもち、光の偏波方向に対して
[111]方向の結晶軸をもっている。他方、Si基板
10の(111)面上に最初にGa膜30を成長させた
領域22における下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層
14、GaAs導波層16及び上部Al0.3 Ga0.7 A
sクラッド層18は、(111)B面の結晶面をもち、
光の偏波方向に対して[−1−1−1]方向の結晶軸を
もっている。そしてこれら領域20、22の結晶軸は、
互い180°ずれて反転している関係にある。
【0027】次いで、上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッ
ド層18、GaAs導波層16及び下部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層14を選択的にエッチングし、光の
伝搬方向に対しコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置されている領域20、22からな
る長さ1mm、幅4μmのリッジ状の光導波路12を形
成する。こうして図1に示す光半導体素子を作製する
(図2(e)参照)。
ド層18、GaAs導波層16及び下部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層14を選択的にエッチングし、光の
伝搬方向に対しコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置されている領域20、22からな
る長さ1mm、幅4μmのリッジ状の光導波路12を形
成する。こうして図1に示す光半導体素子を作製する
(図2(e)参照)。
【0028】次に、図1に示す光半導体素子の動作を説
明する。例えば波長0.8μmのポンプ光と波長1.5
5μmの信号光を光導波路12に入射すると、2次非線
形光学効果をもつGaAs系の光導波路12において
は、上記従来の技術において説明したように、ポンプ光
と信号光との相互作用によりアイドラ光が発生し、更に
このアイドラ光とポンプ光とが相互作用して、信号光を
増幅させる。
明する。例えば波長0.8μmのポンプ光と波長1.5
5μmの信号光を光導波路12に入射すると、2次非線
形光学効果をもつGaAs系の光導波路12において
は、上記従来の技術において説明したように、ポンプ光
と信号光との相互作用によりアイドラ光が発生し、更に
このアイドラ光とポンプ光とが相互作用して、信号光を
増幅させる。
【0029】このとき、波長2.0μm〜0.6μm付
近においてGaAs導波層16の屈折率の波長依存性が
大きいため、波長0.8μmのポンプ光と波長1.55
μmの信号光との相互作用において位相関係にずれが生
じ、ポンプ光の位相は信号光に比べて徐々に遅れ始め
る。従って、このままでは、ポンプ光の電界EP と信号
光の電界ES との積EP ・ES によって生じる非線形分
極Pの方向も逆方向に反転し、信号光を減衰させるよう
になる。
近においてGaAs導波層16の屈折率の波長依存性が
大きいため、波長0.8μmのポンプ光と波長1.55
μmの信号光との相互作用において位相関係にずれが生
じ、ポンプ光の位相は信号光に比べて徐々に遅れ始め
る。従って、このままでは、ポンプ光の電界EP と信号
光の電界ES との積EP ・ES によって生じる非線形分
極Pの方向も逆方向に反転し、信号光を減衰させるよう
になる。
【0030】しかし、本実施例による光導波路12は、
結晶面が(111)A面の領域20と(111)B面の
領域22とがコヒーレント長の1/2の長さ1.4μm
をもって交互に配置されており、従って領域20と領域
22の光の偏波方向に対する結晶軸は[111]方向と
[−1−1−1]方向となって互いに180°ずれて反
転している関係にある。
結晶面が(111)A面の領域20と(111)B面の
領域22とがコヒーレント長の1/2の長さ1.4μm
をもって交互に配置されており、従って領域20と領域
22の光の偏波方向に対する結晶軸は[111]方向と
[−1−1−1]方向となって互いに180°ずれて反
転している関係にある。
【0031】このため、光の偏波方向に対して[11
1]方向の結晶軸をもつ領域20において、ポンプ光の
電界EP と信号光の電界ES との積EP ・ES によって
ある方向に非線形分極Pが生じ、アイドラ光を発生させ
て信号光を増幅しつつ、光がコヒーレント長の1/2の
長さ1.4μmを進行すると、次第に位相関係にずれが
生じて非線形分極Pの方向が逆方向に反転しようとする
が、この時、結晶軸が[−1−1−1]方向に反転して
いる領域22に光が達し、非線形分極Pの方向が更に反
転する。従って、領域22における非線形分極Pの方向
は領域20における場合と同一方向に保持され、光の減
衰が生じるどころか、更に信号光を増幅させることにな
る。
1]方向の結晶軸をもつ領域20において、ポンプ光の
電界EP と信号光の電界ES との積EP ・ES によって
ある方向に非線形分極Pが生じ、アイドラ光を発生させ
て信号光を増幅しつつ、光がコヒーレント長の1/2の
長さ1.4μmを進行すると、次第に位相関係にずれが
生じて非線形分極Pの方向が逆方向に反転しようとする
が、この時、結晶軸が[−1−1−1]方向に反転して
いる領域22に光が達し、非線形分極Pの方向が更に反
転する。従って、領域22における非線形分極Pの方向
は領域20における場合と同一方向に保持され、光の減
衰が生じるどころか、更に信号光を増幅させることにな
る。
【0032】このようにして、光の偏波方向に対する結
晶軸が[111]方向の領域20と[−1−1−1]方
向の領域22とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長
の1/2の長さをもって交互に配置されている光導波路
12においては、光導波路12の長さ全体が相互作用長
となるため、光導波路12全長にわたって連続的に信号
光をパラメトリック増幅させ続けることができ、光の増
幅率を向上させることが可能となる。
晶軸が[111]方向の領域20と[−1−1−1]方
向の領域22とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長
の1/2の長さをもって交互に配置されている光導波路
12においては、光導波路12の長さ全体が相互作用長
となるため、光導波路12全長にわたって連続的に信号
光をパラメトリック増幅させ続けることができ、光の増
幅率を向上させることが可能となる。
【0033】次に、図1に示す光半導体素子を使用した
無損失光検出器を、図3を用いて説明する。光半導体素
子31の入射側には、信号光を入力する光ファイバ32
とポンプ光を挿入する光ファイバ34とが、Yカプラ3
6を介して光ファイバ38に結合されている。そしてこ
の光ファイバ38は、光半導体素子31の光導波路12
と光学的に結合されている。
無損失光検出器を、図3を用いて説明する。光半導体素
子31の入射側には、信号光を入力する光ファイバ32
とポンプ光を挿入する光ファイバ34とが、Yカプラ3
6を介して光ファイバ38に結合されている。そしてこ
の光ファイバ38は、光半導体素子31の光導波路12
と光学的に結合されている。
【0034】そしてこの光導波路12において、既に説
明したように、光の偏波方向に対する結晶軸が[11
1]方向の領域20と[−1−1−1]方向の領域22
とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長の1/2の長
さ1.4μmをもって交互に配置されており、全体の長
さは1mmとなっている。他方、光半導体素子31の出
射側には、その光導波路12に光学的に結合された光フ
ァイバ40が設けられ、ディレクショナルカプラ42を
介して、増幅された信号光を出力する光ファイバ44と
アイドラ光を出力する光ファイバ46とに分岐されてい
る。また、光ファイバ46には、アイドラ光をモニタす
る光ディテクタ48が設置されている。
明したように、光の偏波方向に対する結晶軸が[11
1]方向の領域20と[−1−1−1]方向の領域22
とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長の1/2の長
さ1.4μmをもって交互に配置されており、全体の長
さは1mmとなっている。他方、光半導体素子31の出
射側には、その光導波路12に光学的に結合された光フ
ァイバ40が設けられ、ディレクショナルカプラ42を
介して、増幅された信号光を出力する光ファイバ44と
アイドラ光を出力する光ファイバ46とに分岐されてい
る。また、光ファイバ46には、アイドラ光をモニタす
る光ディテクタ48が設置されている。
【0035】まず、光ファイバ32から入力された波長
1.55μmの信号光は、光ファイバ34から挿入され
た波長0.8μm、パワー10mWのポンプ光と、Yカ
プラ36によって混合され、光ファイバ38から光導波
路12に入射される。次いで、光導波路12において
は、光導波路12の長さ全体が相互作用長となってパラ
メトリック増幅されるため、波長1.55μmの信号光
は約200倍の強度に増幅され、また同時に、波長1.
65μmのアイドラ光もほぼ同様の強度で、光ファイバ
40に出射される。そしてこの光ファイバ40に出射さ
れた光は、ディレクショナルカプラ42によって光ファ
イバ44から出力される波長1.55μmの信号光と光
ファイバ46から出力される波長1.65μmのアイド
ラ光とに分岐される。
1.55μmの信号光は、光ファイバ34から挿入され
た波長0.8μm、パワー10mWのポンプ光と、Yカ
プラ36によって混合され、光ファイバ38から光導波
路12に入射される。次いで、光導波路12において
は、光導波路12の長さ全体が相互作用長となってパラ
メトリック増幅されるため、波長1.55μmの信号光
は約200倍の強度に増幅され、また同時に、波長1.
65μmのアイドラ光もほぼ同様の強度で、光ファイバ
40に出射される。そしてこの光ファイバ40に出射さ
れた光は、ディレクショナルカプラ42によって光ファ
イバ44から出力される波長1.55μmの信号光と光
ファイバ46から出力される波長1.65μmのアイド
ラ光とに分岐される。
【0036】従って、光ディテクタ48によってアイド
ラ光の強度をモニタするにより、増幅された信号光の強
度を何等の損失を生じることなく検出することができ、
そしてこの増幅された信号光は、次の段階における信号
処理に用いることができる。こうして図1に示す光半導
体素子を使用した無損失光検出器が実現される。尚、図
1に示す光半導体素子31を使用した光半導体装置とし
ては、損失光検出器の他にも、種々のものがある。例え
ば、光ファイバ32から入力された波長1.55μmの
信号光がパラメトリック増幅されて光ファイバ44から
出力される点に注目すれば、無雑音のパラメトリック光
増幅器となる。
ラ光の強度をモニタするにより、増幅された信号光の強
度を何等の損失を生じることなく検出することができ、
そしてこの増幅された信号光は、次の段階における信号
処理に用いることができる。こうして図1に示す光半導
体素子を使用した無損失光検出器が実現される。尚、図
1に示す光半導体素子31を使用した光半導体装置とし
ては、損失光検出器の他にも、種々のものがある。例え
ば、光ファイバ32から入力された波長1.55μmの
信号光がパラメトリック増幅されて光ファイバ44から
出力される点に注目すれば、無雑音のパラメトリック光
増幅器となる。
【0037】また、入射された多種の波長の光のうち、
光の偏波方向に対する結晶軸が[111]方向の領域2
0と[−1−1−1]方向の領域22とがコヒーレント
長の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されて
いる光導波路12において連続的にパラメトリック増幅
させる光のみが増幅されて出力される点に注目すれば、
光フィルタとなる。
光の偏波方向に対する結晶軸が[111]方向の領域2
0と[−1−1−1]方向の領域22とがコヒーレント
長の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されて
いる光導波路12において連続的にパラメトリック増幅
させる光のみが増幅されて出力される点に注目すれば、
光フィルタとなる。
【0038】更に、波長1.55μmの信号光を入力
し、これに波長0.8μmのポンプ光を混合して信号光
をパラメトリック増幅すると同時に、同様の強度の波長
1.65μmのアイドラ光が出力される点に注目すれ
ば、光波長変換装置となる。このように本実施例によれ
ば、2次非線形光学効果をもつGaAs系の光導波路1
2がコヒーレント長の1/2の長さ1.4μmをもって
交互に配置された(111)A面の結晶面をもつ領域2
0と(111)B面の結晶面をもつ領域22とからな
り、これらの領域20、22がそれぞれ光の偏波方向に
対して[111]方向の結晶軸と[−1−1−1]方向
の結晶軸をもっていることにより、波長0.8μmのポ
ンプ光と波長1.55μmの信号光を入射して相互作用
をさせた場合に、位相のずれの小さくて非線形分極Pの
方向が反転しない領域20においては光を増幅すると共
に、位相のずれが大きくなり非線形分極Pの方向が反転
する領域22においても、その結晶軸が180°ずれて
反転するため、非線形分極Pは同一方向に維持され、光
の増幅作用が保持される。従って、これを繰り返すこと
により、光導波路12の長さ全体が相互作用長として機
能し、信号光の大幅な増幅が可能となる。
し、これに波長0.8μmのポンプ光を混合して信号光
をパラメトリック増幅すると同時に、同様の強度の波長
1.65μmのアイドラ光が出力される点に注目すれ
ば、光波長変換装置となる。このように本実施例によれ
ば、2次非線形光学効果をもつGaAs系の光導波路1
2がコヒーレント長の1/2の長さ1.4μmをもって
交互に配置された(111)A面の結晶面をもつ領域2
0と(111)B面の結晶面をもつ領域22とからな
り、これらの領域20、22がそれぞれ光の偏波方向に
対して[111]方向の結晶軸と[−1−1−1]方向
の結晶軸をもっていることにより、波長0.8μmのポ
ンプ光と波長1.55μmの信号光を入射して相互作用
をさせた場合に、位相のずれの小さくて非線形分極Pの
方向が反転しない領域20においては光を増幅すると共
に、位相のずれが大きくなり非線形分極Pの方向が反転
する領域22においても、その結晶軸が180°ずれて
反転するため、非線形分極Pは同一方向に維持され、光
の増幅作用が保持される。従って、これを繰り返すこと
により、光導波路12の長さ全体が相互作用長として機
能し、信号光の大幅な増幅が可能となる。
【0039】また、本実施例による光半導体素子を使用
して、無損失光検出器、無雑音のパラメトリック光増幅
器、光フィルタ、光波長変換装置等を容易に実現するこ
とができる。次に、本発明の第2の実施例による光半導
体素子を、図4に示す斜視図を用いて説明する。
して、無損失光検出器、無雑音のパラメトリック光増幅
器、光フィルタ、光波長変換装置等を容易に実現するこ
とができる。次に、本発明の第2の実施例による光半導
体素子を、図4に示す斜視図を用いて説明する。
【0040】Si基板50の[110]方向に数度だけ
オフアングル(off angle )した(100)面上に、 I
II−V族化合物半導体からなる光導波路52が長さ1m
m、幅4μmでリッジ状に形成されている。即ち、光導
波路52は、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga0.7 Asク
ラッド層54と厚さ0.2μmのGaAs導波層56と
厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58
とが積層された3層構造を有し、このDH構造によって
相対的に屈折率の高いGaAs導波層56に光が高密度
に閉じ込められるようになっている。
オフアングル(off angle )した(100)面上に、 I
II−V族化合物半導体からなる光導波路52が長さ1m
m、幅4μmでリッジ状に形成されている。即ち、光導
波路52は、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga0.7 Asク
ラッド層54と厚さ0.2μmのGaAs導波層56と
厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58
とが積層された3層構造を有し、このDH構造によって
相対的に屈折率の高いGaAs導波層56に光が高密度
に閉じ込められるようになっている。
【0041】そしてまた、光の偏波方向に対する結晶軸
が[110]方向である領域60と[−110]方向で
ある領域62とが、光の伝搬方向に対してコヒーレント
長の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されて
いる点に特徴がある。ここで、領域60の[111]方
向の結晶軸と領域62の[−110]方向の結晶軸とは
互いに90°ずれて直交している関係にある。
が[110]方向である領域60と[−110]方向で
ある領域62とが、光の伝搬方向に対してコヒーレント
長の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されて
いる点に特徴がある。ここで、領域60の[111]方
向の結晶軸と領域62の[−110]方向の結晶軸とは
互いに90°ずれて直交している関係にある。
【0042】次に、図4に示す光半導体素子の製造方法
を、図5の工程図を用いて説明する。Si基板50の
[110]方向に数度だけオフアングルした(100)
面上に、長さ1.4μmの選択成長マスクとしてのSi
O2 層64を、1.4μmの間隔をおいて周期的に形成
する(図5(a)参照)。
を、図5の工程図を用いて説明する。Si基板50の
[110]方向に数度だけオフアングルした(100)
面上に、長さ1.4μmの選択成長マスクとしてのSi
O2 層64を、1.4μmの間隔をおいて周期的に形成
する(図5(a)参照)。
【0043】次いで、MOCVD法を用い、Si基板5
0上に、V族ガスとして例えばAsH3 を供給し、露出
しているSi基板50の(100)面上にのみAs膜6
6を形成する(図5(b)参照)。次いで、AsH3 と
共に、 III族ガスとしてGa(CH3 )3 及びAl(C
H 3 )3 を供給して、As膜66上にGa膜又はAl膜
を成長させる。そして更にAs膜及びGa膜又はAl膜
を順に成長させ、全体としてAl0.3 Ga0.7 As層6
8を形成する(図5(c)参照)。
0上に、V族ガスとして例えばAsH3 を供給し、露出
しているSi基板50の(100)面上にのみAs膜6
6を形成する(図5(b)参照)。次いで、AsH3 と
共に、 III族ガスとしてGa(CH3 )3 及びAl(C
H 3 )3 を供給して、As膜66上にGa膜又はAl膜
を成長させる。そして更にAs膜及びGa膜又はAl膜
を順に成長させ、全体としてAl0.3 Ga0.7 As層6
8を形成する(図5(c)参照)。
【0044】次いで、選択成長マスクとしてのSiO2
層64を除去した後、 III族ガスとしてGa(CH3 )
3 を供給して、露出させたSi基板50の(100)面
上にGa膜70を成長させる(図5(d)参照)。引き
続き、AsH3 、Ga(CH3 )3 及びAl(CH3 )
3 を供給して、全面にAlGaAs層又はGaAs層を
成長させ、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga 0.7 Asクラ
ッド層54、厚さ0.2μmのGaAs導波層56及び
厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58
を順に形成する。
層64を除去した後、 III族ガスとしてGa(CH3 )
3 を供給して、露出させたSi基板50の(100)面
上にGa膜70を成長させる(図5(d)参照)。引き
続き、AsH3 、Ga(CH3 )3 及びAl(CH3 )
3 を供給して、全面にAlGaAs層又はGaAs層を
成長させ、厚さ5μmの下部Al0.3 Ga 0.7 Asクラ
ッド層54、厚さ0.2μmのGaAs導波層56及び
厚さ2μmの上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58
を順に形成する。
【0045】このとき、Si基板50の(100)面上
に最初にAs膜66を成長させた領域60における下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層54、GaAs導波層
56及び上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58は、
光の偏波方向に対して[110]方向の結晶軸をもって
いる。他方、Si基板50の(100)面上に最初にG
a膜70を成長させた領域62における下部Al0.3 G
a0.7 Asクラッド層54、GaAs導波層56及び上
部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58は、光の偏波方
向に対して[−110]方向の結晶軸を有している。そ
してこれら領域60、62の結晶軸は、互い90°ずれ
て直交している関係にある。
に最初にAs膜66を成長させた領域60における下部
Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層54、GaAs導波層
56及び上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58は、
光の偏波方向に対して[110]方向の結晶軸をもって
いる。他方、Si基板50の(100)面上に最初にG
a膜70を成長させた領域62における下部Al0.3 G
a0.7 Asクラッド層54、GaAs導波層56及び上
部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層58は、光の偏波方
向に対して[−110]方向の結晶軸を有している。そ
してこれら領域60、62の結晶軸は、互い90°ずれ
て直交している関係にある。
【0046】次いで、上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッ
ド層58、GaAs導波層56及び下部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層54を選択的にエッチングし、光の
伝搬方向に対しコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置されている領域60、62からな
る長さ1mm、幅4μmのリッジ状の光導波路52を形
成する。こうして図4に示す光半導体素子を作製する
(図5(e)参照)。
ド層58、GaAs導波層56及び下部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層54を選択的にエッチングし、光の
伝搬方向に対しコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置されている領域60、62からな
る長さ1mm、幅4μmのリッジ状の光導波路52を形
成する。こうして図4に示す光半導体素子を作製する
(図5(e)参照)。
【0047】次に、図4に示す光半導体素子の動作を説
明する。上記図1に示す光半導体素子の場合と同様にし
て、2次非線形光学効果をもつGaAs導波層56にお
いて、ポンプ光と信号光との相互作用によりアイドラ光
が発生し、更にこのアイドラ光とポンプ光とが相互作用
して信号光を増幅させる。このとき、光導波路52の屈
折率の波長依存性が大きく、ポンプ光と信号光との相互
作用において位相関係にずれが生じるため、このままで
は、ポンプ光の電界EP と信号光の電界ES との積EP
・ES によって生じる非線形分極Pの方向も逆方向に反
転し、信号光を減衰するようになる。
明する。上記図1に示す光半導体素子の場合と同様にし
て、2次非線形光学効果をもつGaAs導波層56にお
いて、ポンプ光と信号光との相互作用によりアイドラ光
が発生し、更にこのアイドラ光とポンプ光とが相互作用
して信号光を増幅させる。このとき、光導波路52の屈
折率の波長依存性が大きく、ポンプ光と信号光との相互
作用において位相関係にずれが生じるため、このままで
は、ポンプ光の電界EP と信号光の電界ES との積EP
・ES によって生じる非線形分極Pの方向も逆方向に反
転し、信号光を減衰するようになる。
【0048】しかし、本実施例による光導波路52は、
光の偏波方向に対する結晶軸が[110]方向の領域6
0と[−110]方向の領域62とがコヒーレント長の
1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されてお
り、互いに90°ずれて直交している関係にあるため、
領域60においてある方向に非線形分極Pが生じてアイ
ドラ光を発生させて信号光を増幅しつつ、光がコヒーレ
ント長の1/2の長さ1.4μmを進行すると、次第に
位相関係にずれが生じて非線形分極Pの方向が逆方向に
反転しようとするが、この時、結晶軸が領域60と90
°ずれて直交している領域62に光が達し、非線形分極
Pの方向が更に反転する。従って、領域62において
も、非線形分極Pの方向は領域60における場合と同一
方向となり、信号光は持続的に増幅されることになる。
光の偏波方向に対する結晶軸が[110]方向の領域6
0と[−110]方向の領域62とがコヒーレント長の
1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されてお
り、互いに90°ずれて直交している関係にあるため、
領域60においてある方向に非線形分極Pが生じてアイ
ドラ光を発生させて信号光を増幅しつつ、光がコヒーレ
ント長の1/2の長さ1.4μmを進行すると、次第に
位相関係にずれが生じて非線形分極Pの方向が逆方向に
反転しようとするが、この時、結晶軸が領域60と90
°ずれて直交している領域62に光が達し、非線形分極
Pの方向が更に反転する。従って、領域62において
も、非線形分極Pの方向は領域60における場合と同一
方向となり、信号光は持続的に増幅されることになる。
【0049】このようにして、光の偏波方向に対する結
晶軸が[110]方向の領域60と[−110]方向の
領域62とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長の1
/2の長さをもって交互に配置されている光導波路52
においても、上記図1に示す光半導体素子の場合と同様
にして、連続的に信号光をパラメトリック増幅させ続け
ることができ、光導波路52の長さ全体が相互作用長と
なるため、光の増幅率を向上させることが可能となる。
晶軸が[110]方向の領域60と[−110]方向の
領域62とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長の1
/2の長さをもって交互に配置されている光導波路52
においても、上記図1に示す光半導体素子の場合と同様
にして、連続的に信号光をパラメトリック増幅させ続け
ることができ、光導波路52の長さ全体が相互作用長と
なるため、光の増幅率を向上させることが可能となる。
【0050】従って、上記図3に示す無損失光検出器に
おいて、上記図1に示す光半導体素子の代わりに、図4
に示す光半導体素子を使用してもよい。このように本実
施例によれば、2次非線形光学効果をもつGaAs系の
光導波路52がコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置された光の偏波方向に対する結晶
軸[110]方向の領域60と結晶軸[−110]方向
の領域62とからなっていることにより、波長0.8μ
mのポンプ光と波長1.55μmの信号光を入射して相
互作用をさせた場合に、位相のずれの小さくて非線形分
極Pの方向が反転しない領域60において光を増幅する
と共に、位相のずれが大きくなり非線形分極Pの方向が
反転する領域62においても、その結晶軸が90°ずれ
て直交するため、非線形分極Pは同一方向に維持され、
光の増幅作用が保持される。
おいて、上記図1に示す光半導体素子の代わりに、図4
に示す光半導体素子を使用してもよい。このように本実
施例によれば、2次非線形光学効果をもつGaAs系の
光導波路52がコヒーレント長の1/2の長さ1.4μ
mをもって交互に配置された光の偏波方向に対する結晶
軸[110]方向の領域60と結晶軸[−110]方向
の領域62とからなっていることにより、波長0.8μ
mのポンプ光と波長1.55μmの信号光を入射して相
互作用をさせた場合に、位相のずれの小さくて非線形分
極Pの方向が反転しない領域60において光を増幅する
と共に、位相のずれが大きくなり非線形分極Pの方向が
反転する領域62においても、その結晶軸が90°ずれ
て直交するため、非線形分極Pは同一方向に維持され、
光の増幅作用が保持される。
【0051】従って、上記第1の実施例の場合と同様の
効果を奏することができる。また、上記第1の実施例の
場合と同様に、本実施例による光半導体素子を使用し
て、無損失光検出器、無雑音のパラメトリック光増幅
器、光フィルタ、光波長変換装置等を容易に実現するこ
とができる。次に、本発明の第3の実施例による光半導
体素子を、図6に示す斜視図を用いて説明する。
効果を奏することができる。また、上記第1の実施例の
場合と同様に、本実施例による光半導体素子を使用し
て、無損失光検出器、無雑音のパラメトリック光増幅
器、光フィルタ、光波長変換装置等を容易に実現するこ
とができる。次に、本発明の第3の実施例による光半導
体素子を、図6に示す斜視図を用いて説明する。
【0052】厚さ100μm、不純物濃度n=1018c
m-3程度のSi基板72の(111)面上に、厚さ2μ
m、不純物濃度n=1016cm-3程度のAlGaAs−
MQW(Multi-Quantum Well)層74、厚さ2μm、不
純物濃度n=1018cm-3の下部Al0.3 Ga0.7 As
クラッド層76、厚さ0.1μm、不純物濃度n=10
18cm-3のAl0.15Ga0.85As活性層78、及び中央
部に長さ300μm程度、幅10μm、厚さ2μmのリ
ッジ部を有し、リッジ部以外の領域の厚さ0.3μm、
不純物濃度p=1018cm-3の上部Al0.3 Ga0.7 A
sクラッド層80が順に積層されている。
m-3程度のSi基板72の(111)面上に、厚さ2μ
m、不純物濃度n=1016cm-3程度のAlGaAs−
MQW(Multi-Quantum Well)層74、厚さ2μm、不
純物濃度n=1018cm-3の下部Al0.3 Ga0.7 As
クラッド層76、厚さ0.1μm、不純物濃度n=10
18cm-3のAl0.15Ga0.85As活性層78、及び中央
部に長さ300μm程度、幅10μm、厚さ2μmのリ
ッジ部を有し、リッジ部以外の領域の厚さ0.3μm、
不純物濃度p=1018cm-3の上部Al0.3 Ga0.7 A
sクラッド層80が順に積層されている。
【0053】また、リッジ部の上部Al0.3 Ga0.7 A
sクラッド層80上には、厚さ0.1μm、不純物濃度
p=1019cm-3のGaAsコンタクト層82を介し
て、Ti/Pt/Auからなるp側電極84が設けら
れ、更にSi基板72底面には、Alからなるn側電極
86が設けられている。そしてまた、上部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層80のリッジ部の延びる方向、即ち
光の伝搬方向に対して、積層されたAlGaAs−MQ
W層74乃至GaAsコンタクト層82の各層におい
て、(111)A面の結晶面をもつ領域88と(11
1)B面の結晶面をもつ領域90とがコヒーレント長の
1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されている
点に特徴がある。ここで、結晶面が(111)A面の領
域88の結晶軸は[111]方向であり、(111)B
面の領域90の結晶軸は[−1−1−1]方向であっ
て、これら[111]方向と[−1−1−1]方向の結
晶軸が互いに180°ずれて反転している関係にあるの
は、上記第1の実施例の場合と同様である。
sクラッド層80上には、厚さ0.1μm、不純物濃度
p=1019cm-3のGaAsコンタクト層82を介し
て、Ti/Pt/Auからなるp側電極84が設けら
れ、更にSi基板72底面には、Alからなるn側電極
86が設けられている。そしてまた、上部Al0.3 Ga
0.7 Asクラッド層80のリッジ部の延びる方向、即ち
光の伝搬方向に対して、積層されたAlGaAs−MQ
W層74乃至GaAsコンタクト層82の各層におい
て、(111)A面の結晶面をもつ領域88と(11
1)B面の結晶面をもつ領域90とがコヒーレント長の
1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されている
点に特徴がある。ここで、結晶面が(111)A面の領
域88の結晶軸は[111]方向であり、(111)B
面の領域90の結晶軸は[−1−1−1]方向であっ
て、これら[111]方向と[−1−1−1]方向の結
晶軸が互いに180°ずれて反転している関係にあるの
は、上記第1の実施例の場合と同様である。
【0054】次に、図6に示す光半導体素子の動作を説
明する。この光半導体素子は、Al0.15Ga0.85As活
性層78が、p型上部Al0.3Ga0.7 Asクラッド層
80とn型下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層76と
によって挟まれ、そのpn接合構造によって過剰キャリ
アを注入するようになっているため、即ちDHレーザ構
造をなしているため、例えば波長0.8μmのポンプ光
をレーザ発振することができる。
明する。この光半導体素子は、Al0.15Ga0.85As活
性層78が、p型上部Al0.3Ga0.7 Asクラッド層
80とn型下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層76と
によって挟まれ、そのpn接合構造によって過剰キャリ
アを注入するようになっているため、即ちDHレーザ構
造をなしているため、例えば波長0.8μmのポンプ光
をレーザ発振することができる。
【0055】従って、上記第1及び第2の実施例の場合
のように波長0.8μmのポンプ光及び波長1.55μ
mの信号光を共に入射する必要はなく、ただ単に波長
1.55μmの信号光のみを入射すれば、レーザ発振さ
れた波長0.8μmのポンプ光との相互作用によりアイ
ドラ光が発生し、更にこのアイドラ光とポンプ光とが相
互作用して、信号光を増幅させることができる。
のように波長0.8μmのポンプ光及び波長1.55μ
mの信号光を共に入射する必要はなく、ただ単に波長
1.55μmの信号光のみを入射すれば、レーザ発振さ
れた波長0.8μmのポンプ光との相互作用によりアイ
ドラ光が発生し、更にこのアイドラ光とポンプ光とが相
互作用して、信号光を増幅させることができる。
【0056】また、Al0.15Ga0.85As活性層78
は、結晶面が(111)A面の領域88と(111)B
面の領域90とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長
の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されてお
り、従って領域88と領域90の光の偏波方向に対する
結晶軸は[111]方向と[−1−1−1]方向であっ
て、互いに180°に反転している関係にあることによ
り、上記第1の実施例の場合と同様にして、Al0.15G
a0.85As活性層78の長さ全体が相互作用長となり、
連続的に信号光をパラメトリック増幅させることができ
るため、光の増幅率を向上させることが可能となる。
は、結晶面が(111)A面の領域88と(111)B
面の領域90とが光の伝搬方向に対してコヒーレント長
の1/2の長さ1.4μmをもって交互に配置されてお
り、従って領域88と領域90の光の偏波方向に対する
結晶軸は[111]方向と[−1−1−1]方向であっ
て、互いに180°に反転している関係にあることによ
り、上記第1の実施例の場合と同様にして、Al0.15G
a0.85As活性層78の長さ全体が相互作用長となり、
連続的に信号光をパラメトリック増幅させることができ
るため、光の増幅率を向上させることが可能となる。
【0057】このように本実施例によれば、2次非線形
光学効果をもつAl0.15Ga0.85As活性層78が光の
伝搬方向に対してコヒーレント長の1/2の長さ1.4
μmをもって交互に配置された光の偏波方向に対する結
晶軸[111]方向の領域88と[−1−1−1]方向
の領域90とからなっていると共に、DHレーザ構造を
なしていることにより、波長0.8μmのポンプ光を入
射する必要がなく、波長1.55μmの信号光のみを入
射させて、上記第1の実施例と同様の効果を奏すること
ができる。
光学効果をもつAl0.15Ga0.85As活性層78が光の
伝搬方向に対してコヒーレント長の1/2の長さ1.4
μmをもって交互に配置された光の偏波方向に対する結
晶軸[111]方向の領域88と[−1−1−1]方向
の領域90とからなっていると共に、DHレーザ構造を
なしていることにより、波長0.8μmのポンプ光を入
射する必要がなく、波長1.55μmの信号光のみを入
射させて、上記第1の実施例と同様の効果を奏すること
ができる。
【0058】尚、上記第1乃至第3の実施例において
は、信号光が波長1.55μmの場合についてのみ説明
したが、この波長以外の信号光、例えば波長1.3μm
の信号光に対しても、本発明を適用することができる。
は、信号光が波長1.55μmの場合についてのみ説明
したが、この波長以外の信号光、例えば波長1.3μm
の信号光に対しても、本発明を適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、信号光と
ポンプ光との相互作用を行う光半導体素子において、光
導波路が2次非線形光学効果をもつ材料からなり、光の
偏波方向に対して互いに異なる結晶軸をもつ第1及び第
2の領域が光の伝搬方向に対しコヒーレント長の約1/
2の長さをもって交互に配置され、その結晶軸の差異に
よって信号光とポンプ光との電界の積による非線形分極
を逆方向に生じさせることにより、ポンプ光と信号光と
の相互作用において位相関係にずれが生じても、常に非
線形分極Pを同一方向に維持することができるため、光
導波路全体を相互作用長として機能させることができ、
信号光の大幅な増幅が可能となる。
ポンプ光との相互作用を行う光半導体素子において、光
導波路が2次非線形光学効果をもつ材料からなり、光の
偏波方向に対して互いに異なる結晶軸をもつ第1及び第
2の領域が光の伝搬方向に対しコヒーレント長の約1/
2の長さをもって交互に配置され、その結晶軸の差異に
よって信号光とポンプ光との電界の積による非線形分極
を逆方向に生じさせることにより、ポンプ光と信号光と
の相互作用において位相関係にずれが生じても、常に非
線形分極Pを同一方向に維持することができるため、光
導波路全体を相互作用長として機能させることができ、
信号光の大幅な増幅が可能となる。
【0060】従って、こうした光半導体素子を使用する
ことにより、無雑音のパラメトリック光増幅器、光フィ
ルタ、光波長変換装置、無損失光検出器等を容易に実現
することができる。
ことにより、無雑音のパラメトリック光増幅器、光フィ
ルタ、光波長変換装置、無損失光検出器等を容易に実現
することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による光半導体素子を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】図1に示す光半導体素子の製造方法を説明する
ための工程図である。
ための工程図である。
【図3】図1に示す光半導体素子を使用した無損失光検
出器を説明するための概略図である。
出器を説明するための概略図である。
【図4】本発明の第2の実施例による光半導体素子を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】図4に示す光半導体素子の製造方法を説明する
ための工程図である。
ための工程図である。
【図6】本発明の第3の実施例による光半導体素子を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】III−V族化合物半導体を用いてパラメトリッ
ク光増幅器を構成した場合における動作を説明するため
のグラフである。
ク光増幅器を構成した場合における動作を説明するため
のグラフである。
10…Si基板 12…光導波路 14…下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 16…GaAs導波層 18…上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 20…結晶面が(111)A面をなす領域 22…結晶面が(111)B面をなす領域 24…SiO2 層 26…As膜 28…Al0.3 Ga0.7 As層 30…Ga膜 31…光半導体素子 32、34、38、40、44、46…光ファイバ 36…Yカプラ 42…ディレクショナルカプラ 48…光ディテクタ 50…Si基板 52…光導波路 54…下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 56…GaAs導波層 58…上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 60…光の偏波方向に対する結晶軸が[110]方向で
ある領域 62…光の偏波方向に対する結晶軸が[−110]方向
である領域 64…SiO2 層 66…As膜 68…Al0.3 Ga0.7 As層 70…Ga膜 72…Si基板 74…AlGaAs−MQW層 76…下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 78…Al0.15Ga0.85As活性層 80…上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 82…GaAsコンタクト層 84…p側電極 86…n側電極 88…結晶面が(111)A面の領域 90…結晶面が(111)B面の領域
ある領域 62…光の偏波方向に対する結晶軸が[−110]方向
である領域 64…SiO2 層 66…As膜 68…Al0.3 Ga0.7 As層 70…Ga膜 72…Si基板 74…AlGaAs−MQW層 76…下部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 78…Al0.15Ga0.85As活性層 80…上部Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 82…GaAsコンタクト層 84…p側電極 86…n側電極 88…結晶面が(111)A面の領域 90…結晶面が(111)B面の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18 // H01L 31/10
Claims (7)
- 【請求項1】 所定の波長をもつ信号光と前記信号光よ
り波長の短いポンプ光との相互作用を行う光半導体素子
において、 半導体基板上に、2次非線形光学効果をもつ半導体材料
から形成された光導波路を有し、 前記光導波路が、光の伝搬方向に対して、コヒーレント
長の約1/2の長さをもって交互に配置された第1及び
第2の領域を有し、 前記第1及び第2の領域が、前記信号光及び前記ポンプ
光の相互作用による非線形分極が逆方向に生じるように
光の偏波方向に対して互いに異なる結晶軸をもっている
ことを特徴とする光半導体素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の光半導体素子において、 前記光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導
体材料が、 III−V族化合物半導体であり、 前記第1の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が[11
1]方向であり、前記第2の領域の光の偏波方向に対す
る結晶軸が[−1−1−1]方向であって、互いの結晶
軸が180°に反転していることを特徴とする光半導体
素子。 - 【請求項3】 請求項1記載の光半導体素子において、 前記光導波路を形成する2次非線形光学効果をもつ半導
体材料が、 III−V族化合物半導体であり、 前記第1の領域の光の偏波方向に対する結晶軸が[11
0]方向であり、前記第2の領域の光の偏波方向に対す
る結晶軸が[−110]方向であって、互いの結晶軸が
90°に直交していることを特徴とする光半導体素子。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の光半
導体素子において、前記光導波路が、屈折率の相対的に
高い高屈折率層と、前記高屈折率層の周囲に設けられ、
前記高屈折率層の屈折率より低いクラッド層とを有し、 前記光導波路を伝搬する光が前記高屈折率層内に閉じ込
めるようになっていることを特徴とする光半導体素子。 - 【請求項5】 請求項4記載の光半導体素子において、 前記クラッド層が、前記高屈折率層を挟む第1導電型ク
ラッド層及び第2導電型クラッド層を有し、 前記クラッド層のpn接合構造によって前記高屈折率層
に過剰キャリアを注入し、前記ポンプ光をレーザ発振さ
せることを特徴とする光半導体素子。 - 【請求項6】 所定の波長をもつ信号光と前記信号光よ
り波長の短いポンプ光との相互作用を行う光半導体素子
の製造方法において、 (111)結晶面を有するIV族半導体基板上に、所定
の長さの選択成長用のマスク層を所定の間隔をおいて周
期的に形成する工程と、 前記IV族半導体基板上に III族ガス又はV族ガスの一
方を供給して、露出している前記IV族半導体基板上に
III族膜又はV族膜の一方を形成した後、前記マスク層
を除去し、V族ガス又は III族ガスの他方を供給して、
露出した前記IV族半導体基板上にV族膜又は III族膜
の他方を形成する工程と、 前記 III族膜及び前記V族膜上に III族ガス及びV族ガ
スを供給してそれぞれV族膜及び III族膜を交互に積層
し、光の偏波方向に対して[111]方向の結晶軸をも
つ III−V族化合物半導体からなる第1の領域と[−1
−1−1]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物半導体
からなる第2の領域とが光の伝搬方向に対して交互に配
置されている光導波路を形成する工程とを有することを
特徴とする光半導体素子の製造方法。 - 【請求項7】 所定の波長をもつ信号光と前記信号光よ
り波長の短いポンプ光との相互作用を行う光半導体素子
の製造方法において、 [110]方向に数度だけ傾斜した(100)結晶面を
有するIV族半導体基板上に、所定の長さのの選択成長
用のマスク層を所定の間隔をおいて周期的に形成する工
程と、 前記IV族半導体基板上に III族ガス又はV族ガスの一
方を供給して、露出そている前記IV族半導体基板上に
III族膜又はV族膜の一方を形成した後、前記マスク層
を除去し、V族ガス又は III族ガスの他方を供給して、
露出した前記IV族半導体基板上にV族膜又は III族膜
の他方を形成する工程と、 前記 III族膜及び前記V族膜上に III族ガス及びV族ガ
スを供給してそれぞれV族膜及び III族膜を交互に積層
し、光の偏波方向に対して[110]方向の結晶軸をも
つ III−V族化合物半導体からなる第1の領域と[−1
10]方向の結晶軸をもつ III−V族化合物半導体から
なる第2の領域とが光の伝搬方向に対して交互に配置さ
れている光導波路を形成する工程とを有することを特徴
とする光半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23370792A JPH0682863A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 光半導体素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23370792A JPH0682863A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 光半導体素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682863A true JPH0682863A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=16959294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23370792A Withdrawn JPH0682863A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 光半導体素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682863A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7508033B2 (en) | 1998-04-24 | 2009-03-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device with diamond-like carbon film on backside of substrate |
US10551645B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-02-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Waveguide element, light-emitting device, and method for manufacturing waveguide element |
WO2022244171A1 (ja) * | 2021-05-20 | 2022-11-24 | 日本電信電話株式会社 | 光増幅装置及び光増幅方法 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23370792A patent/JPH0682863A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7508033B2 (en) | 1998-04-24 | 2009-03-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device with diamond-like carbon film on backside of substrate |
US10551645B2 (en) | 2017-05-15 | 2020-02-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Waveguide element, light-emitting device, and method for manufacturing waveguide element |
WO2022244171A1 (ja) * | 2021-05-20 | 2022-11-24 | 日本電信電話株式会社 | 光増幅装置及び光増幅方法 |
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