JPH0682533B2 - 電着方法 - Google Patents

電着方法

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JPH0682533B2
JPH0682533B2 JP13428086A JP13428086A JPH0682533B2 JP H0682533 B2 JPH0682533 B2 JP H0682533B2 JP 13428086 A JP13428086 A JP 13428086A JP 13428086 A JP13428086 A JP 13428086A JP H0682533 B2 JPH0682533 B2 JP H0682533B2
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は電着方法に関し、より詳細に螢光表示管におけ
る螢光面形成に適用しうる電着方法に関するものであ
る。
(従来技術) 螢光表示管は、一方向に単数列または複数列に配列形成
された多数のセグメント電極に螢光面を形成して、熱陰
極とともに真空容器中に封入し、熱陰極から熱電子を発
生せしめる一方、表示されるべき情報に応じてセグメン
ト電極に選択的に正電圧を印加して、熱電子を選択され
たセグメント電極にひきつけ、ひきつけられた熱電子
が、螢光面に衝突する際に発する螢光により、情報の表
示を行なう表示素子であって、バーコード表示管や、螢
光体ドットアレイ管として知られている。
そこで、先ず、第46図を参照しつつ、螢光体ドットアレ
イ管を例にとって、螢光表示管のあらましを説明し、つ
いで従来技術とその問題点を説明する。
第46図において、符号1は電着基板であって、通常、、
ガラス板、セラミックス板、樹脂板等で形成される。こ
の電着基板1には、一連のセグメント電極2が一列に基
板長手方向へ配列され、このセグメント電極2には、そ
の個々に螢光面が形成されている。従って、第46図に示
されている配列は、実際には、螢光面の配列である。な
お、現実的には、個々の螢光面のサイズは1/10mm程度と
極めて小さく、図示が困難であるため、第46図では、螢
光面の寸法を、他の部材に比して大きく示している。
さて、電着基板1には、螢光面の配列の両側に、長手方
向へ誘電体層3A,3Bが形成され、これら誘電体層3A,3B上
には、それぞれグリッド電極4A,4Bが形成されている。
第46図において符号5A,5Bは、熱陰極としてのタングス
テンのワイヤ(表面に電子放射性物質が塗布されてい
る)であって、電着基板1の長手方向へ張り渡されてい
る。第46図における符号6はガラス板等の透明な材料で
形成されたフェイス部材であって、グリッド電極4A,4B
上に密着されて、電着基板1側と一体化されている。か
くして、電着基板1,誘電体層3A,3B,グリッド電極4A,4B,
フェイス部材6は内部に閉じた空間を形成し、この空間
内には、セグメント電極2及びセグメント電極上に形成
された螢光体層による螢光面、熱陰極5A,5B等が閉じ込
められており、かつ、この空間内は高度に真空化され
る。セグメント電極は電極部とリード線部分とによりな
っている。電極部は略正方形で、寸法は縦横20μmない
し100μm前後であり、リード線部分の幅は2〜3μm
である。上記螢光面はセグメント電極を覆うように形成
されている。
セグメント電極は電極部とリード線部分が一体となって
短冊状をしており、螢光面は各セグメント電極の先端部
に形成される。なお、電極部の形状は正方形に限らず、
円形等であってもよい。
グリッド電極4A,4Bに適当な電圧を印加しておいて、熱
陰極5A,5Bに数10ミリアンペアの交流電流を通ずると、
熱陰極5A,5Bはジュール熱によって加熱せられ、熱電子
を放出する。この状態において、例えば、セグメント電
極2のひとつに正電極を印加して、この電極を正電位に
すると、熱電子はこの電圧印加されたセグメント電極の
電極部へ引きよせられ、同電極部に好い込まれる際、必
然的に螢光面の螢光物質のエネルギー状態を励起させ
る。励起した螢光物質は基底状態へもどる際に螢光を発
し、この螢光はフェイス部材6を介して観察される。
かかる螢光体ドットアレイ管は、光プリンタの光学系の
一部として或いはバーコード表示管として用いられる。
以上が螢光体ドットアレイ管の構造と動作のあらましで
ある。
さて、このような螢光表示管において、セグメント電極
に良好な螢光面を形成する方法として、電気泳動を利用
する方法が知られている(例えば実公昭57-55728号公
報)。
これは、セグメント電極列を形成された基板を、螢光体
粒子を分散させた分散液中に浸漬し、セグメント電極列
に対向させた対向電極と上記電極列とに電圧を印加し
て、分散液中の螢光体粒子をセグメント電極に付着され
るものである。セグメント電極列と対向電極とは、互い
に平行に対峙して配置される。そして、両者の間隙所謂
対向間隙を電界の面から見ると、微小である程、印加電
圧が小さくても大きな値の電界強度が得られる。電気泳
動法は、電界強度に対応して分散粒子が液中を移動する
ものであるから、電界強度いう因子はかなり重要なもの
である。
しかしながら、セグメント電極列のみに螢光体粒子を付
着させ、他の部分には付着させないためには、電界のみ
で制御することは極めて困難であり、液流を利用して他
の部分の付着粒子をかき取り除去することが有効である
ことが経験的にわかってきた。
そこで、従来は、回転翼、例えばプロペラ等で液槽内を
撹拌したり、ポンプ等で液を循環させたりして液流を生
ぜしめるようにしていたが、流れの安定性には限界があ
り、特に電極面サイズが大なる場合や、セグメント配列
密度が大なる場合には、電極対向間隙な所定濃度の分散
液が安定して供給されないため、セグメント電極への螢
光体粒子の緻密な付着が望めないとの問題があった。
(目 的) 従って、本発明の目的は液撹拌の安定性を増し、セグメ
ント電極のみに忠実に螢光体粒子を緻密に付着させるこ
とのできる改良された電着方法を提供することにある。
(構 成) 本発明は、上記の目的を達成させるため、螢光体粒子の
分散された電着液を容器に収容し、この容器中の軸のま
わりに電着基板を多角形状に構成し、各電着基板の表面
に位置するセグメント電極に対向させて対向電極を設
け、この対向電極と上記セグメント電極間に電源を接続
して電界を形成すると共に、上記多角形状に構成された
電着基板と上記対向電極とを電着液中にて相対的に移動
させつつセグメント電極に螢光体粒子を電着することを
特徴としたものである。
以下、本発明の一実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1(第1図、第2図参照)。
図において符号10は円形の導電性容器を示し、この中に
螢光体粒子の分散された電着液11が収容されている。
この容器10内には、図示を省略したモータにより回転さ
れる回転軸12が設けられていて、さらに、この回転軸12
には多角柱、例えば六角柱状の支持体13が一体的に形成
されている。そして、この支持体13の外周各面には6枚
の電着基板14が多角形状に組合せて貼り付けてられて筒
状体を形成し、回転軸12と一体に回転される回転体を構
成する。
ここで、電着基板14にはセグメント電極15が螢光表示管
の用途機能に応じた所定のピッチで配列されており、こ
のセグメント電極15が外側に位置するようにして、六角
形状に組合されている。従って、各セグメント電極15は
容器10の内壁と対向し、且つ電着液11中に浸漬される。
そして、容器10と各セグメント電極15間には電源16が接
続され、容器10は対向電極としての機能が与えられる。
なお、電源16と各セグメント電極15との電気的導通状態
は、図では簡略に示してあるが実際には、例えば、各セ
グメント電極を共通に接続する導線を回転軸12周面の導
体リングに導き、この導体リングに電源16の一端側をモ
ータブラシ状に圧接させて得ることができる。
回転軸12の下端には翼17を設け、電着液11の撹拌を促進
するようにする。
而して、回転軸12を矢印方向に回転させることにより、
セグメント電極15と対向電極10とが相対的に回動させら
れて温度の液撹拌が生じ、さらに、翼翌17の回転とあい
まって被電着面たるセグメント電極15に螢光体粒子が良
好に付着されることになる。
図示の例では容器10の一部を以て対向電極としたが、容
器内に別箇に対向電極を設けてもよい。
電着基板による回転体の周速は10〜103mm/sec程度が適
当であり、これは多角柱の外径寸法とモータ回転速度か
ら容易に設定することができる。
さらに、電着液の粘性や螢光体粒子の帯電量(移動度
等)により付着或いはかき落とし効果も違ってくるの
で、これらの因子を考慮して設定する。
実施例2(第3図乃至第7図参照)。
本例において、電着基板14を、そのセグメント電極形成
面を外側にして筒状体に組合わせる構成は前記実施例1
と同様である。又、容器10内の電着液11中にて上記筒状
体を回転させる構成も前記実施例1と同様である。但
し、本例では、対向電極が容器10内に別設されており、
それは筒状体を覆うメッシュ状若しくは穴あき状の筒状
の導体で構成されている。
この対向電極たる筒状の導体は、第3図、第4図、第6
図に符号18で示されていて、容器10内に固定的に設けて
あり、電源16の一端と接続されている。
このような対向電極では、メッシュが電着液のフィルタ
ーの役目をなし、凝集粒子や異物を取り除く機能の他
に、メッシュを液が循環することで液の撹拌機能をも有
する利点がある。
特に液撹拌の効果を狙ったものとして、第7図に示す如
き穴あき(所謂パンチングメタル等を使用するもの)タ
イプや、第5図に示す如きスリットタイプのものを例示
することができ、何れも対向電極としての役割の他に、
液循環の妨げをする作用から撹拌機能も具有する利点が
ある。
実施例3(第8図乃至第11図参照)。
本例において、電着基板14を、そのセグメント電極形成
面を外側にして筒状体に組合わせる構成は前記実施例1
と同様である。又、容器10内の電着液11中にて上記筒状
体を回転させる構成も前記実施例1と同様である。但
し、本例では、対向電極が上記筒状体の周囲にて、各電
着基板に対して間欠的に配置されている。
第8図に示した例では、6枚の電着基板を以て六角形に
組合わされた電着基板の周囲に、電着基板を一枚おきに
間欠的に3個の対向電極19が設けられている。
各対向電極19とセグメント電極15間には電源16が接続さ
れている。本例では、電着基板14からなる筒状体が回転
すると、対向電極19とセグメント電極15との間の電界が
経時的に変化する。
従って、本例では、液の撹拌効果の他に電気的にも液撹
拌の効果があり、螢光粒子を常に一方向に付着させるタ
イプと異なり、少しずつ付着させることとなり、付着量
の均一化、付着量の制御容易性等の点においても有効で
ある。この点に関しては、前記実施例1における、第5
図に示す対向電極についても同様のことがいえる。
第9図、第10図に示した例は、円筒状の対向電極20にス
リットを設ける際に、円筒の外側に部材を折り曲げて、
フィンを形成したものである。
さらに、第11図に示す如く、管状体の回転軸に対して、
対向電極のスリットを傾けた構成とすれば、電着基板に
よる筒状体に対する電界の経時変化が回転方向と軸方向
の両方に生ずることとなり、付着量の均一化についてさ
らに効果的となる。
なお、この点に関しては、第8図に示した対向電極に関
しても適用でき、回転軸に対して対向電極たる板状又は
角状の部材を傾けて配置することにより容易に実施する
ことができる。
以上述べた実施例1〜実施例3の技術では電着基板を電
着液中で移動させることで、従来の液撹拌によるかき落
とし効果を奏するものであり、電着基板自体が移動する
ことで安定したかき落とし効果が得られ、セグメント電
極部には忠実に螢光体粒子が付着され、且つ、電極部以
外には殆ど粒子が付着されないとの利点がある。
又、比較的条件設定も容易であり、且つ、設定される条
件も安定的である。
実施例4(第12図乃至第18図参照)。
今まで述べてきた各実施例では、セグメント電極形成面
を外側にした各電着基板により形成された筒状体が、回
転体として構成されていたが、本例では不動体として構
成されている点に特徴がある。
そして、対向電極を回動させて液撹拌を行なう。
例えば、第12図、第13図に示す如く、多数のセグメント
電極15を有する電着基板14が、セグメント電極形成面を
外側にして支持体13の外周に六角形の筒状体として構成
され、容器10内の電着液11中に不動状に設けられてい
る。
上記筒状体は筒状の対向電極21で覆われていて、この対
向電極21が筒状体の中心に位置する回転軸22により回転
させられるようになっている。セグメント電極15と対向
電極21との間には電源16が接続されている。
回転する対向電極21に対する電源16の接続は、例えば対
向電極21の一部を回転軸22まで導体で導き、弾性のある
導体板を圧接するなど、モータのブラシの如き導通手段
に準じて行なう。
なお、対向電極21はその内壁の一部が各セグメント電極
列に対応して回転軸22と平行に且つ内側に向けて凸状に
突出していて撹拌翼23を構成し、対向電極の回転に伴う
液撹拌を容易ならしめている。
このように対向電極21の内壁ばかりでなく、外壁にも同
様の条件を設ければ電着液の撹拌、循環は一層活発とな
る。
対向電極21の回転速度は、被電着面における液の線速度
(mm/sec)で見積もって10〜103オーダー程度である
が、これは対向電極の構成、例えば、径、突条部等及び
回転速度、電着液の粘性等の条件を考慮して容易に設定
することができる。
なお、その際、被電着面における液流は粒子の帯電量、
移動度等により付着或いはかき落とし効果も違ってくる
ので、これらの因子も考慮に入れて設定すべきである。
次に、第14図、第15図に示した例は、対向電極210の形
状に大きな特徴を有するものであり、その他の構成は、
上記第12図、第13図で説明した内容と基本的に同じであ
る。
対向電極210には、円筒形状の内壁に図示した如く、筒
状体の回転軸に対して斜めに傾斜して突起230が設けら
れており、撹拌翼を兼用している。
例えば、対向電極210が矢印の如く時計回りの向きに回
転する場合には電着液が上側に流れるように撹拌され、
また、反時計回りの向きに回転する場合には逆に電着液
が下側に移動されるように撹拌されるので、液の流れに
関しては対向電極の回転方向と回転軸方向との両方向に
液流が生ずることになり、さらに、電界の経時変化も上
記両方向に生ずることになるので、液撹拌効果が物理的
に電気的にも得られることになり、より効果的である。
第16図、第17図に示す実施例は、対向電極に関する他の
例で、円筒形状を有する対向電極24にスリット状の窓25
が設けられていて、窓の部分の曲げを内側にして突起26
を構成している。この対向電極24においても、回転駆動
されるが、突起26や窓25の構成により被電着面で所望の
液流を得ることが容易である他に、電着液が対向電極24
の内外に流ることにより、より一層良好な撹拌効果を得
ることができる。
窓の形成例としては、第17図に示した如く、回転軸22方
向に平行なスリット状に形成されたもの、第18図に示し
た如く、窓250のスリットの方向が回転軸22に対して傾
斜して形成されたもの、さらに、図示してないが、スリ
ット状ではなく円形状をしていて内側に曲げた突起を有
するもの、窓部にメッシュを設けたものなど各種のパタ
ーンが考えられる。
上記メッシュを設けた場合には、凝集粒子や異物を除去
する効果がある。
これら各種パターンによる窓は製作の難易、螢光体粒子
の付着品質等を考慮して適宜選定される。
実施例5(第19図、第20図参照)。
本例は、対向電極に関しては前記例における第12図の例
に準じて構成されていて、回転自在である。そこで、同
図におけると同一の符号を以て示してある。電着基板14
は第19図、第20図に示す如く、その被電着面を外側にし
て円筒状に構成されているが、多角柱に構成する際に、
電着液が筒状体の内側に流入できるようにするため隣接
する電着基板間に隙間をあけて組立られ、この隙間の部
分には連通部材260たるメッシュが設けられている。こ
のように、連通部材260を介在させることにより、対向
電極21の回転に応じて電着液は第19図に矢印で示す如く
筒状体の内部にまで流入し、所望液流と液撹拌が効果的
に行なわれることになる。
なお、連通部材としてはメッシュに限らず、適度の間隔
を以て且つ適度の径で形成された穴あき部材でもよい。
以上、実施例4、実施例5においては、不動状に固定さ
れた電着基板の被電着面の近傍で対向電極を移動させる
ものであるから、液撹拌による螢光体粒子のかき落とし
効果が安定的に得られ、セグメント電極部には忠実に螢
光体粒子が付着し、且つ電極部以外には殆ど粒子が付着
しないとの利点がある。
実施例6(第21図、第22図参照)。
第21図、第22図において、電着基板14はセグメント電極
15の形成面を内側にして六角形の筒状体として構成され
ていて、しかも回転軸27を中心にして回転自在である。
電着基板14は容器10内の電着液11中に浸漬されていて、
対向電極を兼ねた回転軸27に固定され、回転軸27を回転
させることによって、当該被電着基板14も一定速度で回
転する。
そこで、被電着面たるセグメント電極15と対向電極たる
回転軸27間に設けた電源16の作用で両者間に電界が生
じ、螢光体粒子の所望の付着が行なわれる。
第22図に示す如く、回転軸27の下端に撹拌翼28を設けれ
ば液撹拌を一層効果的に行なうことができる。
被電着基板14の回転は線速度(mm/sec)で10〜103オー
ダー程度のものであり、これは多角筒の構成とその回転
速度から容易に設定されるが、電着液の粘性、螢光体粒
子の帯電量等により付着或いはかき落とし効果が異なっ
てくるのでこれらの因子を考慮して設定する。
実施例7(第23図乃至第27図参照)。
第23図、第24図において、電着基板14による六角形の筒
状体の構成の仕方に特徴があり、その他の構成は基本的
に第21図、第22図の例と同様である。
図に示す如く、電着基板14の回転方向上の上流及び下流
に例えばメッシュ状の連通部材29が介在していて、この
部分は電着液が循環可能であるため、液撹拌効果の他
に、凝集粒子、異物等を取り除く所謂フィルターの機能
も果す。
連通部材29としては、第24図に示す如きメッシュ状の
他、第25図に示す穴あき状のもの、第26図、第27図の如
くスリット状のものなど各種態様のものを適用できる。
その場合、電着液の流入を円滑かつ安定させるために、
穴、スリット等の部分を外側に折り曲げて突起を設けれ
ばさらによい。
なお、連通部材29におけるスリット等の開口部は折曲さ
れた両面部に設ける必要はなく、筒状体の回転方向との
関係で、例えば第23図に流入経路として示した矢印によ
り挿通される部位に対応する折曲部の少なくとも一方に
設ければよい。
実施例8(第28図乃至第33図参照)。
本例は対向電極30を筒状体の中心に配置された規則的な
凹凸形状を有する固定軸として構成しておき、この周囲
を被電着基板14が回転することで電界が経時的に変化す
るように構成したものである。
図の例では、対向電極30が各電着基板14に対し間欠的に
配置されている。
本例では、液の撹拌効果の他に電気的にも液撹拌の効果
があり、さらに、常に一方向に粒子を付着させるもので
なくて、少しずつ付着させるから、付着量の均一化及び
制御の容易性等の点においても有利である。
対向電極30の構成例としては、第28図、第29図、第30図
に示す如く三条の凸状部を等間隔に形成した例の他、第
31図に示す如くヘリカル状としたり、第32図に示す如く
ブラシ状にしたり、第33図に示す如く三角柱状としたり
するなど各種の形状で実施することができる。
なお、上記各例中、第31図に示したヘリカル状に構成し
た例においては、電着基板に対する電界の経時変化が回
転方向と軸方向との両方に生ずることになり、一層効果
的である。
実施例9(第34図乃至第38図参照)。
本例では、多数のセグメント電極2を有する電着基板14
が、そのセグメント電極形成面を内側にして六角形の筒
状体に構成された上で、容器10の電着液11中にて支持部
材31を介して固定されている。
そして、上記筒状体の中心には対向電極32が回転軸とし
て設定されている。この対向電極32と各セグメント電極
2との間には、電源16により電界が形成されるようにな
っており、この電界により螢光体粒子がセグメント電極
に付着する。
対向電極32は第34図、第36図に示されるように各電着基
板に対応した六本の凸条部を等間隔に有しており、その
回転に応じて撹拌翼の機能を果して液撹拌を行ない、そ
の結果螢光体粒子の均一付着が行なわれる。
なお、第35図において対向電極32の下端にも、専用の撹
拌翼33が付設されている。
対向電極の形状としては第36図に示した例の他、前記例
で示した第30図、第31図、第33図に準じたものあるい
は、第37図に示す如く折曲状の凸条を設けたものや、第
38図に示す如く板状のものなどがある。
対向電極の形状に関する上記各例中、第31図や第37図の
例では凸条がヘリカル状に形成されているため、当該対
向電極の回転に応じて生ずる液流と電界の経時変化が回
転方向と軸方向の両方向に生ずることになり螢光体の均
一付着において一層効果的となる。
ここに、対向電極32の回転速度は被電着面つまりセグメ
ント電極2における液の線速度(mm/sec)で見積もって
10〜103オーダー程度が適当である。上記値は、対向電
極の構成、回転速度、液粘性等を考慮して容易に設定さ
れるが、さらに、被電着面の液流は螢光体粒子の帯電
量、移動度等により付着或いはかき落とし効果も違って
くるので、これらの因子をも考慮して設定する。
実施例10(第39図乃至第43図参照)。
本例は前記実施例9における筒状体の構成を若干変化さ
せたもので、他は実施例9と同様である。その変化とい
うのは、各電着基板の間に液と連通部材34を介在させた
ものである。連通部材34の形状として、第39図、第40図
に示すメッシュ状の他、第41図に示す穴あき状のもの、
第42図、第43図に示すスリット状のものなどを例示す
る。
上記例中、穴あき状、スリット状等の場合には穴の部分
を内側或いは外側に折り曲げて突起を形成すれば、液流
を円滑にする上で効果がある。
これらの連通部材34はその折曲片の少なくとも一方につ
いて、対向電極32の回転方向に対応して連通部を形成す
れば十分であり、両辺部に設ける必要はない。例えば、
第39図において、対向電極32の反時計回りの回転に対し
連通部材34の折曲片のうち左側の連通部に液流が生じて
いる。上記連通部は、液撹拌効果の他に凝集粒子、異物
等を取り除く所謂フィルター効果も有している。
実施例11(第44図、第45図参照)。
本例においては、多角形状に構成された電着基板は、電
着液を収容する容器の一部を構成している。
すなわち、電着基板が容器の内壁の一部を構成してお
り、その他の点に関しては前記実施例9に準ずる。
(効 果) 本発明は電着基板に対向して配置される対向電極を電着
液中で相対的に移動させつつ電着するものであり、これ
は従来法の液撹拌による螢光体粒子のかき落とし効果が
あり、被電着面の近傍で対向電極に対して移動させるか
ら上記効果が安定的に得られ、これによりセグメント電
極部には配列密度が大でも螢光体粒子が緻密に付着し、
かつ、セグメント電極部以外には殆ど付着しないという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に適する電着基板の構成例を説明
した容器内の電着基板及び対向電極の軸直角断面図、第
2図は同上図に対応する側面図、第3図は本発明の実施
に適する電着基板の構成例を説明した容器内の電着基板
及び対向電極の軸直角断面図、第4図は同上図に対応す
る側面図、第5図乃至第7図はそれぞれ筒状の対向電極
の斜視図、第8図、第10図はそれぞれ本発明の実施に適
する電着基板の構成例を説明した容器内の電着基板及び
対向電極の軸直角断面図、第9図は第10図における対向
電極の斜視図、第11図は同上図における対向電極の他の
例を説明した側面図、第12図は本発明の実施に適する電
着基板の構成例を説明した容器内の電着基板及び対向電
極の軸直角断面図、第13図は同上図に対応する側面図、
第14図は本発明の実施に適する電着基板の構成例を対向
電極と共に説明した軸直角断面図、第15図は同上図の側
面図、第16図は本発明の実施に適する電着基板の構成例
を対向電極と共に説明した軸直角断面図、第17図は同上
図に対応する側面図、第18図は同上図における窓の方向
に傾斜を付した場合を例示した側面図、第19図は本発明
の実施に適する電着基板の構成例を対向電極と共に説明
した軸直角断面図、第20図は同上図における電着基板の
構成を説明した斜視図、第21図は本発明の実施に適する
電着基板の構成例を説明した軸直角断面図、第22図は容
器中の電着基板の同上図に対応する側面図、第23図は本
発明の実施に適する電着基板の構成例を説明した軸直角
断面図、第24図は同上図の斜視図、第25図乃至第27図は
それぞれ連通部材の各種態様を説明した斜視図、第28図
は本発明の実施に適する電着基板の構成例を対向電極と
共に説明した軸直角断面図、第29図は容器中の電着基板
の同上図に対応する側面図、第30図乃至第33図はそれぞ
れ対向電極の各種態様を説明した斜視図、第34図は本発
明の実施に適する電着基板の構成例を説明した電着基板
及び対向電極の軸直角断面図、第35図は容器中の電着基
板の同上図に対応する側面図、第36図乃至第38図は各種
対向電極の構成例を説明した斜視図、第39図は本発明の
実施に適する電着基板の構成例を説明した電着基板及び
対向電極の軸直角断面図、第40図乃至第43図は連通部材
の各種態様を説明した斜視図、第44図は本発明の実施に
適する電着基板の構成例を説明した軸直角断面図、第45
図は同上図に対応する側面図、第46図は従来技術の説明
図である。 10……容器、11……電着液、14……電着基板、15……セ
グメント電極、16……電源。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電着基板上に配列形成された多数のセグメ
    ント電極に螢光体粒子を電着する方法であって、 螢光体粒子の分散された電着基板を容器に収容し、 この容器中の軸のまわりに電着基板を多角形状に構成
    し、 各電着基板の表面に位置するセグメント電極に対向させ
    て対向電極を設け、 この対向電極と上記セグメント電極間に電源を接続して
    電界を形成すると共に、 上記多角形状に構成された電着基板と上記対向電極とを
    電着液中にて相対的に移動させつつセグメント電極に螢
    光体粒子を電着することを特徴とする電着方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、多角形状
    に形成された各電着基板が各電着基板のセグメント電極
    形成面を外側にした回転体として構成されていることを
    特徴とする電着方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、対向電極
    が電着液を収容した容器の内壁を以て構成構成されてい
    ることを特徴とする電着方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項において、対向電極
    が多角形状に構成された各電着基板の外周を覆うメッシ
    ュ状若しくは穴あき状の導体で構成されていることを特
    徴とする電着方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項において、対向電極
    が各電着基板に対して間欠的に配置されていることを特
    徴とする電着方法。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項において、多角形状
    に構成された各電着基板が、各電着基板のセグメント電
    極形成面を外側にした不動体として構成されていること
    を特徴とする電着方法。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項において、対向電極
    は多角形状に構成された各電着基板の外周を覆う回転体
    の内壁の一部であることを特徴とする電着方法。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項において、対向電極
    は回転体の内壁より突出して電着液の攪拌翼を兼用して
    いることを特とする電着方法。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項において、対向電極
    は多角形状に構成された各電着基板の周囲にて、回転軸
    に対して傾斜して配置されていることを特徴とする電着
    方法。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第6項または同第7項に
    おいて、多角形状に構成された電着基板の各電着基板間
    には連通部材が介在されていることを特徴とする電着方
    法。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第1項において、多角形
    状に構成された各電着基板が、各電着基板のセグメント
    電極形成面を内側にした回転体として構成されているこ
    とを特徴とする電着方法。
  12. 【請求項12】特許請求の範囲第11項において、対向電
    極が電着基板による多角形状の中心に配置された固定軸
    又は回転軸であることを特徴とする電着方法。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第1項において、多角形
    状に形成された各電着基板が各電着基板のセグメント電
    極形成面を内側とした不動体として構成されていること
    を特徴とする電着方法。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第13項において、対向電
    極が、電着基板による多角形状の中心に配置された回転
    軸であることを特徴とする電着方法。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第11項または同第13項に
    おいて、多角形状に構成された電着基板の各電着基板間
    には連通部材が介在されていることを特徴とする電着方
    法。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第12項または同第14項に
    おいて、対向電極が軸周囲にて、各電着基板に対して凸
    状に間欠的に配置されていることを特徴とする電着方
    法。
  17. 【請求項17】特許請求の範囲第14項において、対向電
    極が軸周面より突出していて、電着液の攪拌翼を兼ねて
    いることを特徴とする電着方法。
  18. 【請求項18】特許請求の範囲第17項において、多角形
    状に構成された電着基板の各電着基板間には連通部材が
    介在されていることを特徴とする電着方法。
  19. 【請求項19】特許請求の範囲第17項において、多角形
    状に構成された電着基板は、電着液を収容する容器の内
    壁の一部を構成していることを特徴とする電着方法。
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