JPH0682340A - カバー装置付き内燃機関試験装置 - Google Patents

カバー装置付き内燃機関試験装置

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JPH0682340A
JPH0682340A JP23663592A JP23663592A JPH0682340A JP H0682340 A JPH0682340 A JP H0682340A JP 23663592 A JP23663592 A JP 23663592A JP 23663592 A JP23663592 A JP 23663592A JP H0682340 A JPH0682340 A JP H0682340A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
support stand
test apparatus
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Application number
JP23663592A
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Tomoaki Hayashi
智亮 林
Kazuhiko Miyoshi
和彦 三好
Junzo Iwaoka
順三 岩岡
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Priority to DE4313489A priority patent/DE4313489C2/de
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内燃機関支持台と制御部8とで内燃機関試験
装置3を形成し、内燃機関支持台の両側方に位置自在な
一対の側板部24と、両側板部24の外縁間に設けられた外
板部25とから成るカバー23を設け、カバー23を側板部24
の内縁端部を支点29として回動自在に形成し、内燃機関
支持台の下方にピット41を形成した。カバー23は回動に
より開閉し、開放されたカバー23はピット41内に収納さ
れる。 【効果】 スライド開閉式カバーに比べてカバー開放時
に要するスペースを小さくできるため、試験装置3の設
置スペースを短縮できる。また、カバー23をピット41内
に収納することにより、カバー23が作業の邪魔になるこ
とを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車組み立て
工場において、車体に組み込む前の内燃機関に対して性
能試験を行う内燃機関試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関試験装置として
は、例えば図13,図14に示すものがある。すなわち、ベ
ース台61上には、試験用の内燃機関62を支持する支持脚
63が立設されている。そして、支持脚63に支持された内
燃機関62はカバー装置64で覆われている。
【0003】すなわち、上記カバー装置64は、支持され
た内燃機関62の前後方を覆う固定カバー65,66と、内燃
機関62の両側方および上方を覆う移動カバー67とで形成
されている。上記固定カバー65,66は、ステンレス板で
形成され、ベース台61上に固定されて立設している。ま
た、上記移動カバー67は、ステンレス板で形成され、両
側板部68と、これら側板部68の上端間に連設された天板
部69とにより、正面視門型状に形成されている。そし
て、上記移動カバー67の下端には、ベース台61側に敷設
されたレール70上を走行する車輪71が取付けられてい
る。これにより、移動カバー67は、車輪71を介してレー
ル70に支持案内されながら、上記固定カバー65,66間の
閉位置Aと後部固定カバー66よりも後方の開位置Bとの
間を移動自在である。尚、72は上記移動カバー67を移動
させるためのエアシリンダ装置である。また、後部固定
カバー66の後方には内燃機関62を始動させるための始動
装置73が配設されている。
【0004】これによると、内燃機関62の試験を行う際
は、図13の実線に示すように、移動カバー67を閉位置A
までスライドさせて閉動させる。これにより、内燃機関
62の前後方は固定カバー65,66で覆われ、両側方および
上方は移動カバー67で覆われる。その後、始動装置73に
より内燃機関62を始動させて各種の試験を実施する。こ
の際、内燃機関62から発生する騒音はカバー装置64によ
って防音される。試験終了後、図13の仮想線に示すよう
に、移動カバー67を開位置Bまでスライドさせて開動さ
せ、内燃機関62を固定カバー65,66間から上方に取出
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式によると、移動カバー67を後方にスライド移動
させて開動させた際、固定カバー65,66はベース台61上
に固定されたままで残るため作業スペースが十分広く確
保できないといった問題があった。この問題を解決する
ためには、固定カバー65,66を移動カバー67と一体にス
ライド移動させることが考えられるが、前部固定カバー
65が内燃機関62に衝突するのを避けるため、前部固定カ
バー65を移動カバー67とは別方向に移動させなければな
らず、構造が複雑になった。
【0006】また、移動カバー67を後方にスライド移動
させて開動させるため、内燃機関62の試験スペースの後
方に、移動カバー67の長さおよび幅とほぼ同サイズのカ
バー開動スペースが必要となり、試験装置の設置スペー
スが前後に長大化するといった問題があった。
【0007】また、移動カバー67を開放した場合、開位
置Bにスライドして停止した移動カバー67が作業の邪魔
になるといった問題があった。また、固定カバー65,66
および移動カバー67はステンレス製であるため、試験中
にカバー65,66,67内の内燃機関62を目視することがで
きず、内燃機関62に異常が生じた場合、作業者がその異
常を迅速に認知することは困難であった。
【0008】また、移動カバー67を閉動させた際、移動
カバー67の閉動方向端部67aと前部固定カバー65との間
に指などを挾み込む恐れがあり危険であった。また、試
験中に、内燃機関62から発生する熱がカバー装置64内に
籠もるため、カバー装置64内の温度管理が困難であっ
た。
【0009】本発明は上記問題を解決するもので、固定
カバーを用いずに内燃機関支持台上を覆うことができ、
試験装置の設置スペースが短縮でき、開放したカバーが
作業の邪魔にならず、外部からカバー内を目視でき、カ
バー閉動時に指などを挾み込むことが防止でき、さらに
カバー内の熱を排出できるカバー装置付き内燃機関試験
装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明におけるカバー装置付き内燃機関試験装置
は、内燃機関支持台の上方を覆うカバーを回動自在に形
成したものである。
【0011】また、本第2発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、内燃機関支持台と、この内燃機関
支持台の奥端側から立設した制御部とから内燃機関試験
装置を形成し、内燃機関支持台の両側方に位置自在な一
対の側板部と、これら側板部の外縁間に設けられた外板
部とから成るカバーを設けるとともに、このカバーを上
記側板部の内縁端部を支点として回動自在に形成したも
のである。
【0012】また、本第3発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、カバーの側板部を扇状に形成する
とともに、外板部を円弧状に形成し、上記側板部の要を
支点としたものである。
【0013】また、本第4発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、内燃機関支持台の下方にカバー収
納部を形成したものである。また、本第5発明における
カバー装置付き内燃機関試験装置は、カバーの少なくと
も一部を透明にしたものである。
【0014】また、本第6発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、カバーをステンレス材で形成し、
カバーの少なくとも一部を透明にしたものである。ま
た、本第7発明におけるカバー装置付き内燃機関試験装
置は、内燃機関試験装置側にカバー内の換気を行う換気
装置を設けたものである。
【0015】また、本第8発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、カバーの閉動方向端部に、カバー
と制御部との間に介在した異物を検出する検出装置を設
けたものである。
【0016】また、本第9発明におけるカバー装置付き
内燃機関試験装置は、カバーの閉動方向端部を制御部の
外側方に重複させたものである。
【0017】
【作用】上記本第1発明の構成によると、カバーを回動
することによりカバーを開閉することができるため、固
定カバーを用いずに回動式カバーのみで内燃機関支持台
上を覆うことができる。
【0018】上記本第2発明の構成によると、側板部の
内縁端部を支点としてカバーを閉動方向へ回動させるこ
とにより、内燃機関支持台の両側方がカバーの側板部で
覆われるとともに、上方がカバーの外板部で覆われる。
この際、カバーの一端部は制御部で閉塞されるとともに
他端部は内燃機関支持台で閉塞されるため、内燃機関支
持台で支持された内燃機関はカバーにより覆われる。ま
た、カバーを開動方向へ回動させて開放することによ
り、内燃機関支持台に対して内燃機関の搬入出が行え
る。したがって、スライド開閉式カバーよりも、回動開
閉式カバーの方がカバー開放時に要するスペースを小さ
くできるため、試験装置の設置スペースを短縮できる。
【0019】上記本第3発明の構成によると、カバーの
側板部を扇状に形成するとともに、外板部を円弧状に形
成したことにより、カバー全体をコンパクトに形成でき
る。上記本第4発明の構成によると、カバーを開動して
カバー収納部内に収納することにより、内燃機関支持台
の周辺において、開放されたカバーが作業の邪魔になる
ことは防止される。
【0020】上記本第5発明の構成によると、カバーの
少なくとも一部を透明にしたことにより、外部からカバ
ー内を目視することができる。上記本第6発明の構成に
よると、カバーをステンレス材で形成したことにより、
十分な強度が保持されるとともに耐腐食性に優れる。さ
らに、カバーの少なくとも一部を透明にしたことによ
り、外部からカバー内を目視することができる。
【0021】上記本第7発明の構成によると、内燃機関
試験装置側にカバー内の換気を行う換気装置を設けたこ
とにより、カバーを閉じた状態でカバー内の換気が行え
る。上記本第8発明の構成によると、カバーを閉動した
際、カバーの閉動方向端部と制御部との間に工具や作業
者の手などの異物が誤って介在した場合、検出装置がこ
の異物を検出してカバーの閉動を非常停止させる。
【0022】上記本第9発明の構成によると、カバーを
閉じた際、カバーの閉動方向端部が制御部の外側方に重
複するため、カバー内の騒音はこの重複部で減衰し、外
部に漏れる騒音は十分に低減される。また、これとは逆
に外部の騒音がカバー内に侵入することも同様に防止さ
れる。これにより、カバーの閉動方向端部あるいは制御
部側に、特に遮音用のシール材を取り付けることを不要
にできる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10に基づ
いて説明する。図10に示すように、1はターンテーブル
であり、回転駆動装置(図示せず)の駆動力を受けて縦
軸心6の周りに設定角度αで間欠回転する。上記ターン
テーブル1上における周方向所定角度置きの複数箇所に
は内燃機関2の試験装置3が放射状に配設されている。
4は試験装置3に内燃機関2を供給する搬入装置であ
り、5は試験装置3から内燃機関2を取り出す搬出装置
である。
【0024】図2〜図4に示すように、上記試験装置3
は、内燃機関支持台7と、この内燃機関支持台7の後端
側から立設した制御部8とから構成される。上記内燃機
関支持台7は、ターンテーブル1の上部に配設されたベ
ースフレーム9と、ベースフレーム9上に設けられたフ
リーローラコンベア10と、このフリーローラコンベア10
上にパレット11を引き込むための引込み装置12とで構成
されている。上記ベースフレーム9は左右一対のフレー
ム材15と、両フレーム材15間に架設されたベース板16と
で形成されている。上記フリーローラコンベア10は左右
一対のフリーローラ17を複数個有している。また、上記
引込み装置12は、両フリーローラ17間の中央部に設置さ
れており、左右一対のガイドレール18に支持案内されて
前後方向に移動自在な移動体19と、移動体19の上部に設
けられた出退自在な係止ピン20とから成る。上記係止ピ
ン20は、シリンダ装置(図示せず)により、移動体19の
上方に突出および移動体19内に退入自在に形成されてい
る。また、上記パレット11には、突出した係止ピン20が
差し込まれるピン孔(図示せず)が形成されている。
【0025】また、上記制御部8は内燃機関支持台7と
ほぼ同じ幅を有する直方体状に形成され、その前面およ
び側面には計器類や操作パネルなどが設けられている。
内燃機関2は支持脚21を介してパレット11上に支持され
ている。
【0026】図1,図5,図6に示すように、23はカバ
ーであり、上記内燃機関支持台7の両側方に位置自在な
左右一対の扇状側板部24と、これら扇状側板部24の外縁
間に設けられた円弧状外板部25とから形成されている。
上記各扇状側板部24は、半径方向および円周方向に設け
られたステンレス製カバーフレーム26と、これらカバー
フレーム26間に取付けられた複数枚のカバープレート27
a,27bとで形成されている。このうち、扇状側板部24
の要側および外周下部のカバープレート27aはステンレ
ス製であり、その他のカバープレート27bはプラスチッ
ク材などの透明板である。また、円弧状外板部25は、幅
方向に設けられたステンレス製カバーフレーム28と、こ
れらカバーフレーム28間に取付けられた複数枚のカバー
プレート27c,27dとで形成されている。このうち、下
部のカバープレート27cはステンレス製であり、その他
のカバープレート27dはプラスチック材などの透明板で
ある。
【0027】上記カバー23は、両扇状側板部24の内縁端
部である要を支点29として、左右方向軸心30を中心に回
動自在に形成されている。すなわち、図7に示すよう
に、各扇状側板部24の要は、ベースフレーム9上に回動
自在に設けられた左右一対の回転軸33の外端部に嵌め込
まれて連結されている。各回転軸33の内端部には第1歯
車34が設けられている。また、ベース板16の下面にはカ
バー23を回動させる電動機35が取付けられ、この電動機
35の駆動軸には駆動歯車36が設けられている。そして、
上記両回転軸33は、各第1歯車34に歯合する第2歯車37
と上記駆動歯車36に歯合する第3歯車38とを有する連動
回転軸39を介して、電動機35に連動している。この連動
回転軸39は、ベース板16の下面に設けられ、左右方向軸
心40を中心に回動自在である。尚、カバー23の両端面は
開口しており、両扇状側板部24の間隔はベースフレーム
9の幅よりも広く形成されている。
【0028】図2,図4に示すように、上記内燃機関支
持台7の下方には、配管系統などのメンテナンス用とし
てピット41が形成され、開動したカバー23は、カバー収
納部の一例として、上記ピット41内に収納される。ま
た、ピット41内には、上記ベースフレーム9を支持する
支持脚42が設置されている。
【0029】図5,図6に示すように、上記カバー23の
両扇状側板部24および円弧状外板部25の閉動方向端部24
a,25aには、検出装置の一例であるテープ状の接触ス
イッチ45が全長にわたって貼り付けられている。この接
触スイッチ45に異物が接触して接触スイッチ45がオンに
なった場合、上記電動機35が非常停止する。
【0030】図8,図9に示すように、上記カバー23を
閉じた際、扇状側板部24の各閉動方向端部24aが制御部
8の両側面前端部の外側方に重複するとともに、円弧状
外板部25の閉動方向端部25aが制御部8の上面前端部の
上方に重複する。
【0031】また、図3,図4に示すように、上記制御
部8には、閉じたカバー23内の換気を行う換気装置46が
設けられる。この換気装置46は、制御部8の前面と後面
とに連通する換気孔47と、この換気孔47内に配設された
換気ファン48とで形成される。
【0032】以下、上記構成における作用を説明する。
図10に示すように、内燃機関2は、パレット11を介して
搬入装置4により試験装置3に供給され、ターンテーブ
ル1の間欠回転中において、暖気運転やアイドル調整お
よび各種試験を行われる。この際、図4に示すように、
引込み装置12がガイドレール18に支持案内されながら前
方移動し、係止ピン20が上方に突出してパレット11のピ
ン孔(図示せず)に差し込まれる。そして、引込み装置
12が後方移動してパレット11が搬入装置4から内燃機関
支持台7上に引き込まれて支持されることにより、図2
に示すように、内燃機関2はパレット11を介して内燃機
関支持台7上に支持される。試験終了後、内燃機関2は
パレット11を介して搬出装置5により試験装置3から取
り出される。
【0033】上記試験開始時において、図7に示すよう
に、電動機35を駆動させることにより、その回転は、駆
動歯車36,第3歯車38,第2歯車37,第1歯車34を経て
回転軸33に伝達される。そして、回転軸33が左右方向軸
心30を中心に一方へ閉動回転して、カバー23が両扇状側
板部24の要を支点29としてピット41内から内燃機関支持
台7の上方へ回転する。これにより、図1に示すよう
に、内燃機関支持台7の両側方が扇状側板部24で覆われ
るとともに、上方が円弧状外板部25で覆われる。さら
に、カバー23の閉動方向端面は制御部8の前面に当接し
て閉塞されるとともに開動方向端面は内燃機関支持台7
で閉塞される。このようにカバー23で内燃機関2を覆う
ことにより、防音,防塵が行えるとともに、万一内燃機
関2に異常が発生しても内燃機関2はカバー23により外
部と仕切られているため、カバー23の外部の安全性は保
たれる。
【0034】図5,図6に示すように、上記カバー23の
閉動回転時に、カバー23の閉動方向端部24a,25aと制
御部8との間に工具や作業者の手などの異物が誤って介
在した場合、このような異物が接触スイッチ45に接触す
ることにより接触スイッチ45がオンになり、電動機35が
非常停止する。これにより、カバー23の閉動回転は非常
停止するため、異物がカバー23の閉動方向端部24a,25
aと制御部8との間に挾み込まれることは防止される。
尚、上記接触スイッチ45をカバー23の開動方向端部(す
なわち閉動方向端部24a,25aの反対側端部)に増設し
てもよい。
【0035】図8,図9に示すように、カバー23を閉じ
た際、扇状側板部24の両閉動方向端部24aが制御部8の
両側面前端部の外側方に重複するとともに、円弧状外板
部25の閉動方向端部25aが制御部8の上面前端部の上方
に重複する。これにより、カバー23内の騒音49はこれら
重複部の隙間50を通過する際に減衰するため、外部に漏
れる騒音は十分に低減される。また、これとは逆に外部
の騒音がカバー23内に侵入することも同様に防止され
る。したがって、カバー23の閉動方向端部24a,25aあ
るいは制御部8側に、特に遮音用のシール材などを取り
付けることを不要にできる。
【0036】また、図1に示すように、カバー23の一部
は透明なカバープレート27b,27dで形成されているた
め、カバー23内の内燃機関2を外部から目視することが
できる。これにより、試験中の内燃機関2に異常が発生
した場合、作業者はその異常を迅速に認知して対応する
ことができる。さらに、他のカバープレート27a,27c
およびカバーフレーム26,28をステンレス製にすること
で、十分な強度保持と耐腐食性の向上を図ることができ
る。
【0037】また、図3に示すように、試験中、換気フ
ァン48を駆動させることにより、換気孔47から閉じたカ
バー23内の換気が行える。したがって、カバー23内に籠
もった熱を外部に排出して温度管理が行えるとともに、
カバー23内に排気ガスなどが蓄積されることを防止でき
る。
【0038】試験終了後、電動機35を逆駆動させること
により、回転軸33が左右方向軸心30を中心に他方へ開動
回転して、カバー23が両扇状側板部24の要を支点29とし
て内燃機関支持台7の上方からピット41内へ回転する。
以て、図2に示すように、カバー23は開放されてピット
41内に収納される。
【0039】これにより、固定カバーを用いずに回動式
カバー23のみで内燃機関支持台7上を覆うことができる
とともに、カバー23の長さおよび幅に応じた開動スペー
スを内燃機関支持台7の後方に形成することは不要とな
り、内燃機関試験装置3の設置スペースを前後に短縮で
きる。また、カバー23をピット41内に収納することによ
り、内燃機関支持台7の横周辺においてカバー23が作業
の邪魔になることは防止される。尚、カバー23を、左右
一対の扇状側板部24と、これら扇状側板部24の外縁間に
設けられた円弧状外板部25とから形成することにより、
コンパクトにし得る。
【0040】上記実施例ではカバー23をそのままの形で
ピット41内に収納させているが、カバー42を蛇腹状に形
成して、このカバー42を折り畳んだ状態でピット41内に
収納させる形式でもよい。
【0041】また、上記実施例ではカバー23を制御部8
の前方に回動させることにより、カバー23を開放してい
るが、これは図11に示すように、カバー23を制御部8の
後方に回動させることにより、カバー23を開放するタイ
プであってもよい。この際、カバー23の回動支点29は、
リンク機構52を介して、内燃機関支持台7側の回転軸
(図7の回転軸33参照)に連結されている。これによる
と、カバー23の開放は、一旦カバー23を引き上げた後、
後方に回動させればよい。
【0042】以下、本発明の他の実施例を図12に基づい
て説明する。すなわち、51は固定された複数台のベース
台であり、各ベース台51には試験装置3とピット41とが
設けられている。各ベース台51の上流側には搬入装置4
が設けられ、下流側には搬出装置5が設けられている。
これによると、搬入装置4により上流側から試験装置3
に供給された内燃機関2は、各種の試験を実施された
後、搬出装置5により下流側へ取り出される。
【0043】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、カバ
ーを回動することによりカバーを開閉することができる
ため、従来のような固定カバーを用いずに回動式カバー
のみで内燃機関支持台上を覆うことができる。これによ
り、カバー開放状態で試験装置周辺に作業スペースが十
分広く確保できる。また、ワンタッチで開閉でき、カバ
ーの構造が簡単である。
【0044】本第2発明によれば、カバーの開閉は側板
部の内縁端部を支点とした回動により行われるため、ス
ライド開閉式カバーに比べてカバー開放時に要するスペ
ースを小さくでき、試験装置の設置スペースを短縮でき
る。これにより、狭い場所であっても試験装置を設置す
ることが可能となる。
【0045】本第3発明によれば、カバーの側板部を扇
状に形成するとともに、外板部を円弧状に形成したこと
により、カバー全体をコンパクトに形成できる。本第4
発明によれば、カバーを開動してカバー収納部内に収納
することにより、内燃機関支持台の周辺において、開放
されたカバーが作業の邪魔になることは防止される。
【0046】本第5発明によれば、カバーの少なくとも
一部を透明にしたことにより、外部からカバー内を目視
することができる。したがって、万一、試験中の内燃機
関に異常が発生した場合、作業者はその異常を迅速に認
知して対応することができる。
【0047】本第6発明によれば、カバーをステンレス
材で形成したことにより、十分な強度が保持されるとと
もに耐腐食性に優れる。また、カバーの少なくとも一部
を透明にしたことにより、外部からカバー内を目視する
ことができる。
【0048】本第7発明によれば、内燃機関試験装置側
にカバー内の換気を行う換気装置を設けたことにより、
カバーを閉じた状態でカバー内の換気が行える。したが
って、カバー内に籠もった熱を外部に排出して温度管理
が行えるとともに、カバー内に排気ガスなどが蓄積する
のを防止できる。
【0049】本第8発明によれば、カバーを閉動した
際、カバーの閉動方向端部と制御部との間に工具や作業
者の手などの異物が誤って介在した場合、検出装置がこ
の異物を検出してカバーの閉動を非常停止させる。これ
により、異物がカバーの閉動方向端部と制御部との間に
挾み込まれることは防止され、安全性が向上する。
【0050】本第9発明によれば、カバーを閉じた際、
カバーの閉動方向端部が制御部の外側方に重複するた
め、カバー内の騒音はこの重複部で減衰し、外部に漏れ
る騒音は十分に低減される。また、これとは逆に外部の
騒音がカバー内に侵入することも同様に防止される。こ
れにより、カバーの閉動方向端部あるいは制御部側に、
特に遮音用のシール材を取付けることを不要にできるた
め、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における内燃機関試験装置の
カバーを閉じた状態の斜視図である。
【図2】内燃機関試験装置のカバーを開放した状態の斜
視図である。
【図3】内燃機関試験装置の概略側面図である。
【図4】図3におけるA−A矢視図である。
【図5】カバーの側面図である。
【図6】図5におけるB−B矢視図である。
【図7】カバーの回動機構を示す正面図である。
【図8】カバーの閉動方向端部と制御部との重複部を示
す横断面図である。
【図9】カバーの閉動方向端部と制御部との重複部を示
す縦断側面図である。
【図10】内燃機関試験装置の配置形式を示す平面図であ
る。
【図11】後方開放式カバーを有する内燃機関試験装置の
斜視図である。
【図12】他の実施例における内燃機関試験装置の配置形
式を示す平面図である。
【図13】従来例におけるカバー装置付き内燃機関試験装
置の縦断側面図である。
【図14】図13におけるC−C矢視図である。
【符号の説明】
3 内燃機関試験装置 7 内燃機関支持台 8 制御部 23 カバー 24 側板部 24a 閉動方向端部 25 外板部 25a 閉動方向端部 29 支点 41 ピット 45 接触スイッチ(検出装置) 46 換気装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関支持台の上方を覆うカバーを回
    動自在に形成したことを特徴とするカバー装置付き内燃
    機関試験装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関支持台の奥端側に制御部を立設
    し、上記内燃機関支持台の両側方に位置自在な一対の側
    板部と、これら側板部の外縁間に設けられた外板部とか
    ら成るカバーを設けるとともに、このカバーを上記側板
    部の内縁端部を支点として回動自在に形成したことを特
    徴とする請求項1記載のカバー装置付き内燃機関試験装
    置。
  3. 【請求項3】 カバーの側板部を扇状に形成するととも
    に、外板部を円弧状に形成し、上記側板部の要を支点と
    したことを特徴とする請求項2記載のカバー装置付き内
    燃機関試験装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関支持台の下方にカバー収納部を
    形成したことを特徴とする請求項1記載のカバー装置付
    き内燃機関試験装置。
  5. 【請求項5】 カバーの少なくとも一部を透明にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のカバー装置付き内燃機関
    試験装置。
  6. 【請求項6】 カバーをステンレス材で形成し、カバー
    の少なくとも一部を透明にしたことを特徴とする請求項
    1記載のカバー装置付き内燃機関試験装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関試験装置側にカバー内の換気を
    行う換気装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    カバー装置付き内燃機関試験装置。
  8. 【請求項8】 カバーの閉動方向端部に、カバーと制御
    部との間に介在した異物を検出する検出装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載のカバー装置付き内燃機関
    試験装置。
  9. 【請求項9】 カバーの閉動方向端部を制御部の外側方
    に重複させたことを特徴とする請求項2記載のカバー装
    置付き内燃機関試験装置。
JP23663592A 1992-09-04 1992-09-04 カバー装置付き内燃機関試験装置 Pending JPH0682340A (ja)

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GB9306263A GB2270347B (en) 1992-09-04 1993-03-25 Cover-equipped tester for internal combustion engines
US08/045,049 US5509301A (en) 1992-09-04 1993-04-08 Cover-equipped tester for internal combustion engines
CN93104607.6A CN1049493C (zh) 1992-09-04 1993-04-20 装有罩的内燃机检测机
DE4313489A DE4313489C2 (de) 1992-09-04 1993-04-24 Abdeckung für eine auf einem Auflageblock einer Prüfeinrichtung befindlichen Brennkraftmaschine
ITRM930367A IT1261698B (it) 1992-09-04 1993-06-02 Dispositivo di collaudo per prove di funzionalita' di motori a combustione interna.
MX9303337A MX9303337A (es) 1992-09-04 1993-06-03 Aparato probador equipado con cubierta para motores de combustion interna.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5509301A (en) * 1992-09-04 1996-04-23 Daifuku Co., Ltd. Cover-equipped tester for internal combustion engines

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