JPH0682198A - 矢状発射体のシール装置 - Google Patents

矢状発射体のシール装置

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JPH0682198A
JPH0682198A JP13061091A JP13061091A JPH0682198A JP H0682198 A JPH0682198 A JP H0682198A JP 13061091 A JP13061091 A JP 13061091A JP 13061091 A JP13061091 A JP 13061091A JP H0682198 A JPH0682198 A JP H0682198A
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JP
Japan
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shoe
penetrator
insert
elastomer
lip
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JP13061091A
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English (en)
Inventor
Marc Berville
マルク・ベルヴィル
Joel Leblond
ジョエル・ルブロン
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JIYATO IND
Giat Industries SA
Original Assignee
JIYATO IND
Giat Industries SA
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B14/00Projectiles or missiles characterised by arrangements for guiding or sealing them inside barrels, or for lubricating or cleaning barrels
    • F42B14/06Sub-calibre projectiles having sabots; Sabots therefor
    • F42B14/061Sabots for long rod fin stabilised kinetic energy projectiles, i.e. multisegment sabots attached midway on the projectile
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B14/00Projectiles or missiles characterised by arrangements for guiding or sealing them inside barrels, or for lubricating or cleaning barrels
    • F42B14/06Sub-calibre projectiles having sabots; Sabots therefor
    • F42B14/067Sealing aspects in sabots, e.g. sealing between individual segments of the sabots or sealing between the outer surface of the sabot and the inner surface of the barrel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】矢状発射体のシューと、そのシューのタッピン
グに螺合されたペネトレータとの間を燃焼ガスからシー
ルする装置を提供すること。 【構成】 本装置が、前記シューの後部上に適用され
て、前記ペネトレータに弾性的に当接するリップを含む
エラトマ部材からなる。該エラストマ部材は、前記シュ
ーとその内部に係合するインサートとを被覆する被覆・
モールド成形によって得られ、70以上のショア硬さと
250%以下の破断前伸び率とを有する。エラストマ部
材の前記リップの端縁の厚さは前記ペネトレータの直径
の10〜15%とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペネトレータとシューと
を含む矢状発射体に関し、特にペネトレータとシューと
の間をシールする手段に関する。
【0002】
【従来の技術】矢状発射体の発射の際には、推進ガスが
この発射体の前部に進入しないことが求められる。とい
うのは、ガスが進入するとシューの後部が損傷したり開
いたりすることがあり、その結果、発射体の物理的強度
が低下するからである。シールが不十分だと、発射体の
初速は必然的に低下し、精度を損なう。
【0003】上記の問題を解決するために種々の試みが
なされてきた。ヨーロッパ特許第0183892号に
は、モールド成形されたエラストマシール手段が開示さ
れている。このシール手段は、ラジアル・アームと一体
のリングから成る。リングはシューとペネトレータとに
共通のチャネル内に位置し、アームはシューの各部間の
接合面に形成された溝内に保持され、それらの溝がベル
トのチャネル内に開口することにより、本システムのシ
ールが構成されている。この技法は、当業者に既知の従
来法の一変形例であり、上記の溝およびチャネルにエラ
ストマを注入するから成り立っている。しかし上記の手
法には以下の問題点がある。 1.チャネルおよび溝の加工が必要であり、そのために
製造コストが余分に掛かる。 2.チャネルおよび溝の加工の公差が厳格であり、ま
た、シール手段のモールド成形にはバリの発生を避ける
等のために特別の注意を必要とする。 3.ガスがシール手段の上流側の接合面に進入する可能
性が残り、シューが後部から開く傾向を生じ、そのため
に特にモールド成形されたシールの効率が低下する。 4.溝内へのエラストマの注入によって泡が発生するこ
とがあるが、これはその後は検出されず、シール破壊の
原因となり得る。
【0004】以上の記載から、シールをシューの後部面
に直接形成すると有利であり、そのようにすれば、チャ
ネルや溝を加工する必要がなく、調節も目視によって容
易に行うことができる。米国スタチュトリ発明文献H2
65号には、シューの後部と該シューに隣接するペネト
レータの一部とにシリコーンエラストマを吹きつける方
法が開示されている。吹きつけが行われるべき部分はマ
スクによって限定される。この方法の問題点は、吹きつ
けのためにエラストマが希釈され、そのためにエラスト
マの流動性が高まり、ペネトレータとシューとの間から
シューの各部間へ進入し易くなることである。その結
果、エラストマは非制限的に各構成部材間の接合手段と
なり(シールのためにはペネトレータとシューとに接着
することが求められるために一層そのようになる)、そ
れによりシューが非対称的に開くこととなり、これが砲
外軌跡を狂わせる原因となる。
【0005】さらに、ヨーロッパ特許第0306615
号には、特別に設計された用具を使用して、シューの後
部上でシールフィルムをモールド成形する方法が開示さ
れている。O型シールにより、シール剤がシューと発射
体との間に進入することが回避される。こうして、上記
の問題点は解決される。しかし、この場合には、シール
は発射体の完成物の上で形成される。つまり、ペネトレ
ータとシューとは組み付けられていなければならない
(このことは前記の諸方法にも当てはまる)。シューが
開いた後で、ペネトレータの後部には不規則な幾何学形
状のエラストマが付着して残り、そのために砲外軌跡を
狂わせることがある。
【0006】上記の方法は、シューとペネトレータとを
それぞれ異なる生産ユニット(下請け契約等の場合)で
製作したほうが技術的ないし経済的にみて有利である場
合があるにもかかわらず、そうすることができない点で
不利であり、また、ペネトレータは現在種々の研究対象
となっておりこの点から“重要”製品とされることがあ
るので、機密保持上問題となることもあり得る。
【0007】さらに、作業上の安全や衛生に関する規制
の問題が生ずることがある。というのは、ウラニウム等
の重金属や火器技術上の装置(例えば、演習用発射体に
おけるトレーサもしくは不安定化装置)が使用される場
合があるからである。このように、ペネトレータの取り
扱いを可能な限り避けることには利益がある。従って、
発射体の製造過程においては、最終的なシュー/ペネト
レータの組み付けをできる限り遅くすることが望まれ
る。
【0008】独国特許第3332675号には、矢状発
射体用の後部シールであって、バーに当接する単数もし
くは複数のリップを有するものが開示されている。この
シールはまた、金属もしくはその他の材料からなるイン
サートを含んでおり、このインサート上でシールの弾性
材料の加硫が行われる。上記のシールはその後、螺子も
しくは接着によってシューに固定される。ガス漏れ防止
のためにはシューの後部面とシールとを完全に密着させ
る必要があるが、そのためには、該シールを極めて厳格
な製作公差で形成しなければならない。上記の公差以外
にも、固定螺子を使用する場合にはそのための加工操作
が必要となり、そのために発射体の製造コストは上昇す
る。また、接着によってシールを固定する場合には信頼
性に欠ける場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、シューとペネトレータとを後で組み付けた際、それ
らの間を完全にシールする手段を、該シール手段の接着
によらずに、提供することである。本発明の他の目的
は、シューに対する機械的な組み付けによらずに、シー
ルを形成する方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、矢状発射体の
シューとそのシューのタッピングと螺合するペネトレー
タとの間を燃焼ガスからシールする装置であって、本装
置が、前記シューの後部に適用され、前記ペネトレータ
と弾性的に当接するリップ部を含むエラストマ部材から
成り、そのエラストマ部材が、前記シューとそのシュー
に挿入したインサートの上でモールド成形されて得られ
ることを特徴とするシール装置を提供する。本シール装
置は、前記シューのタッピングをその縦断面で見て部分
的に充填するエラストマリングを含み得る。前記シュー
の接合面に対応して前記タッピングにラジアル溝が設け
られ、その溝が前記エラストマ部材で充填され得る。前
記エラストマ部材のショア硬さが70以上であり、その
破断前伸び率が250%以下であってよい。前記エラス
トマ部材のリップ部の先端の厚さHが、前記ペネトレー
タの直径の10〜15%であってよい。
【0011】本発明はまた、シール装置の製造方法であ
って、前記シューのタッピングと螺合する円筒状の螺子
部と、該シューの後部から突き出る円錐台状もしくは円
筒状の非螺子部とを有するインサートを、前記シュー内
に挿入する工程と、モールド中において、前記シューの
後部上と前記インサートの非螺子部上とでエラストマ材
料をモールド成形することにより、前記非螺子部上でリ
ップ部を形成する工程と、前記エラストマ部材が得られ
るように前記モールド中において加硫を実行する工程
と、前記インサートを取り外した後、前記ペネトレータ
を配置する工程とを含むことを特徴とする製造方法を提
供する。前記インサートの螺子部の長さが、前記ペネト
レータの直径以上であってよい。前記インサートの円錐
台状部は、その先端の傾斜角が6〜10度であり、その
長さが前記リップ部の幅以上であってよい。前記インサ
ートの円筒状螺子部の製作公差が、前記ぺネトレータの
螺子部の平均公差と実質最小値の間であってよい。
【0012】
【作用】本発明によれば、前記エラストマ部材のリップ
部の変形およびそのリップ部の前記ペネトレータへの弾
性的当接により、前記シューの後部におけるシーリング
が確保される。また、推進ガスの圧力により、前記エラ
ストマ部材と前記ペネトレータとの接触圧が高められ
る。さらに、弾道ないし軌跡の攪乱の原因となり得る断
残物のペネトレータへの接着ないし残留がない。
【0013】
【発明の効果】本発明のシール装置によれば、エラスト
マがペネトレータ上に残留する問題がなく、それにより
ペネトレータの飛翔軌跡が乱れることがない。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。それにより本発明の他の利点が明らか
となるであろう。図1において、矢状発射物は、ウラニ
ウム等からなるペネトレータ1と、シュー2とを含む。
シュー2とペネトレータ1とは、螺子部3において既知
の態様で係合している。シュー2の後部は、ペネトレー
タ1からシュー2のベルト5に広がるエラストマ部材4
を支持している。エラストマ部材4は、ペネトレータ1
と弾性的に当接するリップ6を含む。
【0015】このように、エラストマ部材4はペネトレ
ータ1には接着しておらず、しかもシュー2とペネトレ
ータ1の分離の瞬間までペネトレータと当接した状態に
ある。ペネトレータ1の円筒状の後部(リップ6が当接
する部分)の直径は、前記螺子部3の直径より僅かに小
さいので、ペネトレータ1はシュー2の前部から内部に
容易に螺子込まれ得る。こうして、リップ6が螺子部3
によって傷つけられることはなく、ペネトレータ1の円
筒状後部に当接するように弾性変形するのみである。
【0016】図2の(A) には、ペネトレータ1が取り外
された状態、すなわち、リップ6の非作用状態が拡大し
て図示されている。発射体の軸X’X方向でのリップ6
の長さL3は、ペネトレータの外径と同等かそれよりも
長い。また、リップ6の先端10の厚さHは、ペネトレ
ータの径の10〜15%であり、その端面と軸X’Xに
対して垂直な方向とが規定する角度α3は約15°であ
る。リップ6の外表面11が軸X’Xに対して成す傾斜
角α1は30°以下であり、内表面12が軸X’Xに対
して成す傾斜角α2は4〜25°である。
【0017】エラストマは、シュー2の雌螺子ないしタ
ッピング14に進入し、個々の螺子溝ないし螺子山を部
分的に被覆する。図2の(A) では、エラストマリング1
3の厚さと長さとは概略的に図示されている。
【0018】図2の(B) には、タッピング14の縦断面
がより詳細に図示されている。螺子溝16および螺子山
17が、厚さ0.2〜0.5mmのエラストマ層で被覆
されている。エラストマリング13の全長は、螺子のピ
ッチの約2〜10倍の長さであるが(従って、例えばピ
ッチが4mmならば、8〜40mmである)、以下に記
載する製造方法のために不規則となる。
【0019】上記の構成によってシールの改善が見られ
る。エラストマリング13は、ペネトレータ1がシュー
2内に配置されるとそれにより圧縮され、該領域でのペ
ネトレータ1とシュー2の間のクリアランスはエラスト
マ部材4によって完全に充填される。しかもその場合
に、ペネトレータ1とシュー2とは互いに接着してはい
ない。このように、エラストマリング13はシュー2と
ペネトレータ1の分離を妨げることなくシール性を向上
させる。
【0020】エラストマ部材ないしシール4とリップ6
とリング13とは加硫により形成される。本発明の製造
方法の具体例を以下に記載する。エラストマは、ショア
硬さが70以上で、破断前伸び率が250%以下の力学
特性を有するものを使用する。加硫は、シュー2の後加
硫(post-curing )を防止するため、135℃で20分
間継続するという条件を越えてはならない(一般に、米
国標準MILに従う7049Aによる)。高温(120
〜135℃)で加硫し得るポリマ等を使用することがで
きる。例えば、サフィックアルカン(SAFIC AL
KAN)社の“アルカンシル(ALCANSYL)53
8”(商標)は良い結果を示す。
【0021】エラストマは、シュー2とベルト5の材料
とに全接触面で完全に接着する必要があり、そのため
に、シュー2の接着面に予め接着剤を塗布しておくこと
が望ましい。接着剤の性質ないし種類は使用されるエラ
ストマに合わせて適宜選択されるが、これは被覆・モー
ルド成形を担当する当業者のノウハウの範囲内である。
前述のエラストマに対しては、例えば、ホイッタカ社
(WHITTAKERCORPORATION)の接着
剤“サイクソン(THIXON)305”(商標)が良
好な結果を示す。
【0022】エラストマ部材4は以下のようにして形成
される。図3は本製造方法の一工程を示し、被覆・モー
ルド成形のために、ペネトレータ1がインサート7で置
き換えられている。詳細には図示されていないが、加硫
が行われるモールドはシュー2の後部形状に対応し、エ
ラストマ部材ないしシール4を形成するための必要な空
間を規定する。上記モールドには、第一部材19と、螺
子等により第一部材19に固定されまたシュー2を受け
入れる底部材20と、螺子ないしフランジ等の既知の手
段(図示しない)によって第一部材19に固定される第
二部材18とが含まれる。第二部材18は、単数ないし
好ましくは複数の注入オリフィス21と、注入中に空気
を排出するための単数ないし複数の径方向オリフィス2
2とを有する。
【0023】インサート7はその後、ペネトレータ1の
組み付けのために取り除かれる。ペネトレータ1の周囲
のリップ6の縦断面は、本発射体の推進ガスの圧力がペ
ネトレータ1上の該リップ6に加えられるような状態と
される。リップ6をペネトレータ1上で固定することも
必要である。該固定をできるかぎり均質なものとし、ま
た、シュー2の縦断面形状とそれに対応して形成される
被覆・モールド成形の縦断面形状とを考慮すると、イン
サート7はリップ6の内周面と同じ円錐形を有している
必要がある。
【0024】図4には、円筒状の螺子部8と円錐台形状
部9とからなるインサート7が示されている。螺子部8
の称呼外径はペネトレータ1のそれに等しく、その長さ
L1はその外径と等しいか或いはそれ以上であり、具体
的には、螺子部8の螺子ピッチの10〜20倍である。
円錐台形状部9の長さL2は少なくとも、形成されるリ
ップ6の幅と等しく、その傾斜角θ°は6〜10°であ
り、また、リップ6の端縁に対応する部分の径Dは螺子
部8の外径の8〜13%である。インサート7の螺子部
8の縦断面はペネトレータ1のそれと一致するが、該螺
子部8の製作公差は、ぺネトレータ1の螺子部3の平均
公差とその実質最小値との間とするのが望ましい。上記
の実質最小値とは、ペネトレータ1の螺子部3の許容最
小径(最小公差)を意味し、また、平均公差とは、ペネ
トレータ1の螺子部3の許容最大径と許容最小径との算
術平均値を意味する。従って、例えば、ペネトレータ1
の螺子部3の歯の頂点における直径が25±0.1mm
である場合には、螺子部8の歯の頂点における直径が2
5mm(+0,−0.1mm)のインサート7が選択さ
れる。
【0025】このようにインサート7とシュー2との間
のクリアランスが確保され、それにより、インサート7
とシュー2のタッピンブ14との間に僅かなエラストマ
の進入が許される。インサート7を取り外すと、そこ
に、エラストマのリング13が残る。リング13は、タ
ッピングないし螺子14の縦断面を部分的に充填させ、
不規則な端縁で区切られる。リング13は気密性を向上
させる。
【0026】インサート7の長さL1をペネトレータ1
の直径以上とすることは重要である。それにより、モー
ルド成形中におけるエラストマの進入距離がインサート
7を越えず、また、シュー2の全タッピングを充填して
しまうこともなくなるからである。インサート7の部分
9が円筒状とされる場合には、その直径を、螺子部8の
直径の8〜13%とする。
【0027】前記のように、エラストマはシュー2とベ
ルト5の材料とに全接触面で完全に接着する必要があ
る。他方、エラストマは、モールドから取り出す際に損
傷が生じないためには、インサート7に付着した状態で
あってはならない。そこで関係する表面について、例え
ばシュー2については接着剤、インサート7については
剥離剤等の適当な材料を予め塗布しておくべきである。
これらの材料の性質ないし種類は、使用されるエラスト
マに合わせて適宜選択されるが、これは被覆・モールド
成形を担当する当業者のノウハウの一部である。前述の
エラストマに対しては、例えば、ホイッタカ社の接着剤
“サイクソン305”(商標)と剥離剤“シピオール
(SIPIOL)C”(商標)は良い結果を示す。
【0028】本発明によれば、以下のような明確な効果
が得られる。 1.発射の際、サブ発射体(sub-projectile)の発射後
にペネトレータ1上に断裂残物(不規則な幾何学形状を
有する)が生じない。そのような断裂残物は、その幾何
学形状と燃焼とによって、高いスピード(1650m/
s以上)で遠い距離(2000m以上)を飛ぶ矢状外殻
の軌跡を狂わせることがある。 2.製作上の自由度が高いので、加硫については下請け
契約し、装置の中の相当の手段の取得を省き、また、単
一種類の製作のための装置の導入を回避することができ
る。 3.衛生や安全の水準が向上する。というのは、前記の
ように、毒性問題や火器製作上の危険を伴うペネトレー
タ1の取り扱い回数が最小となるからである。 4.特定種類の製作に付随する機密性が確保される。 5.ペネトレータ1は最小のコストで取り外され得、ま
た、他のペネトレータによって置換され得るないしは他
のシュー上でのモールド成形のために使用され得る。
【0029】本発明の方法の実施は、以下の手順に従
う。 1.インサート7を、円錐台形状部9が外部に突き出る
まで、シュー2に螺子込む。 2.インサート7を備えたシュー2を、エラストマ部材
4の外側形状に従う内側形状を有するモールド中に配置
する。 3.エラストマ材料を注入し、加硫し、エラストマ部材
4を得る。 4.インサート7を取り外す。 5.次いで、ペネトレータ1を再配置する。
【0030】インサート7は、シュー2の前部ないし後
部の何れからでも配置され得る。同様に、インサート7
は、加硫後、シュー2の前部を通して取り外してもよ
い。この場合、インサート7の螺子部8がリップ6を通
過しないので有利である。しかし、インサート7の取り
外しはシュー2の後部を通して行ったほうが、螺子回し
の時間を短縮することができて有利である。インサート
7の螺子部8の通過によって生ずるリップ6の変形が弾
性変形に止まる、すなわち、使用されたエラストマの最
大伸び率250%を下回るならば、上記の態様が可能で
ある。殆どの場合に上記の条件は満たされ、特にリップ
部6が前記の寸法を有する場合はそうである。リップ6
が反り返り断裂する危険を避けるには、ペネトレータ1
をシュー2の前部を通して配置する。
【0031】図5および図6には、本発明の別の実施例
が図示されている。本実施例では、シュー2は、その各
部分間の接合面に対応してラジアル溝15を有してい
る。溝15の長さはL3の何分の一以下であり、その深
さは約1mmである。エラストマを被覆・モールド成形
する時、エラストマは溝15に進入しながらインサート
7とシュー2との間に入り込み、その結果、リング13
が形成される。溝15に予め接着剤を塗布しておくこと
により、その部分のシュー2構成材料上でエラストマを
確実に保持することができる。このような構成によれ
ば、タッピング14部分でのリップ6のシュー2に対す
る接着面積が増大し、それにより、リップ6のシュー2
に対する相対的物理強度が改善される。また、シュー2
の各部分間の接合面でのシール性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】矢状発射体の最終組み付け状態を示す部分断面
図である。
【図2】各々、本発明のエラストマ部材のリップ部の拡
大断面図である。
【図3】モールド内において、シューの配置とインサー
トの配置とを示す部分断面図である。
【図4】インサートの平面図である。
【図5】本発明の他のエラストマ部材の構成を示す断面
図である。
【図6】図5のエラストマ部材の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ペネトレータ 2 シュー 4 エラストマ部材ないしシール 6 リップ 7 インサート 13 エラストマリング 14 タッピンブ 15 ラジアル溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矢状発射体のシューと該シューのタッピ
    ングと螺合するペネトレータとの間を燃焼ガスからシー
    ルする装置であって、本装置が、前記シューの後部に適
    用され、前記ペネトレータと弾性的に当接するリップ部
    を含むエラストマ部材から成り、該エラストマ部材が、
    前記シューと該シューに挿入したインサートの上でモー
    ルド成形されて得られることを特徴とするシール装置。
  2. 【請求項2】 前記シューのタッピングをその縦断面で
    見て部分的に充填するエラストマリングを含む請求項1
    のシール装置。
  3. 【請求項3】 前記シューの接合面に対応して前記タッ
    ピングにラジアル溝が設けられ、該溝が前記エラストマ
    部材で充填される請求項1のシール装置。
  4. 【請求項4】 前記エラストマ部材のショア硬さが70
    以上であり、その破断前伸び率が250%以下である請
    求項1のシール装置。
  5. 【請求項5】 前記エラストマ部材のリップ部の先端の
    厚さHが、前記ペネトレータの直径の10〜15%であ
    る請求項1のシール装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかのシール装置の製
    造方法であって、 前記シューのタッピングと螺合する円筒状の螺子部と、
    該シューの後部から突き出る円錐台状もしくは円筒状の
    非螺子部とを有するインサートを、前記シュー内に挿入
    する工程と、 モールド中において、前記シューの後部上と前記インサ
    ートの非螺子部上とでエラストマ材料をモールド成形す
    ることにより、前記非螺子部上でリップ部を形成する工
    程と、 前記エラストマ部材が得られるように前記モールド中に
    おいて加硫を実行する工程と、 前記インサートを取り外した後、前記ペネトレータを配
    置する工程とを含むことを特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】 前記インサートの螺子部の長さが、前記
    ペネトレータの直径以上である請求項6の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記インサートの円錐台状部は、その先
    端の傾斜角が6〜10度であり、その長さが前記リップ
    部の幅以上である請求項6の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記インサートの円筒状螺子部の製作公
    差が、前記ぺネトレータの螺子部の平均公差と実質最小
    値の間である請求項6の製造方法。
JP13061091A 1990-05-04 1991-05-02 矢状発射体のシール装置 Pending JPH0682198A (ja)

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