JPH0682085A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JPH0682085A
JPH0682085A JP4263131A JP26313192A JPH0682085A JP H0682085 A JPH0682085 A JP H0682085A JP 4263131 A JP4263131 A JP 4263131A JP 26313192 A JP26313192 A JP 26313192A JP H0682085 A JPH0682085 A JP H0682085A
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光夫 岡崎
Kazunori Matsumoto
一則 松本
Yoshio Kikuiri
良夫 菊入
Katsumi Saito
克美 斉藤
Hirotaka Murata
博孝 村田
Keiji Nishida
圭二 西田
Akira Nakatani
暁 中谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の室内ユニットと汎用型の室外ユニット
とを組合せたマルチ型エアコンにおいて安定な運転を維
持する。 【構成】 汎用型の複数の室内ユニット1,2と汎用型
の複数の室外ユニット11〜13とを冷媒配管23,2
4で並列に接続して、室内ユニット1,2の要求能力の
総和を制御装置10を用いて室外ユニット11〜13の
タイプ及び最大能力に基づいて分配するとともに、デマ
ンドコントローラ40からの運転能力規制信号を受けた
ときは運転中の室外ユニット11〜13の運転能力を強
制的に低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の室内ユニットに対
して複数の室外ユニットが冷媒配管で接続されて単一の
冷凍サイクルが構成された空気調和機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和機には室内ユニットと室外ユニ
ットとが分離したいわゆる分離型の空気調和機があり、
家庭用などの空気調和機では1台の室内ユニットに対し
て1台の室外ユニットが設けられている。一方、集合住
宅や業務用には複数の室内ユニットに対して1台の室外
ユニットを設けた空気調和機(マルチ型エアコンと呼ば
れている)も用いられており、特に室外ユニットに運転
能力の異なる2台の圧縮機を設け、2台の圧縮機の運転
を組み合わせて室外ユニットの運転能力を複数台の室内
ユニットの要求能力に合わせるようにした空気調和機が
たとえば特開平3−59350号公報に提案されてい
る。この室外ユニットの運転能力は各室内ユニットから
の要求能力の総和に等しくなるように設定されおり、各
室内ユニットの利用側熱交換器には要求能力に応じた冷
媒が供給されるように開度設定される流量可変弁が設け
られている。
【0003】この種のマルチ型エアコンでは、室内ユニ
ットの許容能力の総和と室外ユニットの運転能力とを等
しくする必要があった。すなわち、室外ユニットの運転
能力が室内ユニットの許容能力の総和より小さい場合は
各室内ユニットの要求能力に充分に対応することができ
なくなる。特に空気調和機の運転開始時に能力不足とな
り、室温が設定値に達するまでの時間が長くかかってし
まうという問題がある。また、室外ユニットの運転能力
が室内ユニットの許容能力の総和より大きい場合は、許
容能力の総和を越えた能力を要求されることがなく過剰
能力になってしまう。
【0004】このため、従来のマルチ型エアコンでは、
この点を考慮し、通常では室外ユニットに組み合わされ
る室内ユニットが予め定められている。このため、被調
和室ごとに最適な許容能力を備える室内ユニットを設け
た場合、最適に組み合わされる室外ユニットがない場合
が多かった。
【0005】特に室外ユニットの能力を増す場合は、能
力幅が10馬力、その上は20馬力と段階的に大きくな
るので最適な室外ユニットを選択するのが難しかった。
室外ユニットの能力幅を小さくすればよいことはわかっ
ているが、そのためには、能力の少しずつ異なる室外ユ
ニットを多数用意しておく必要があり、経済性、汎用性
が極めて悪い。
【0006】そこで本発明者らは特開平3−30201
9号において、複数の室内ユニットから要求される能力
の総和を複数の室外ユニットのそれぞれの最大運転能力
および運転能力の変更幅に基づいて分配して各室外ユニ
ットに運転能力として設定する制御装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マルチ型エ
アコンといってもその規模は様々で、家庭用として開発
されているものは、1台の室内ユニットと複数台の室外
ユニットとが組み合わされた小規模のものであるが、集
合住宅や小さいビルなどには複数台の室内ユニットと複
数台の室外ユニットとがシステムとして設備されてい
る。また大型のビルや工場などには複数台の室内ユニッ
トと複数台の室外ユニットとを1システムとし、このよ
うなシステムを複数個設備した大規模なものが用いられ
ている。
【0008】一方、電力管理や省電力の観点から電力消
費量が契約電力に近づいたり、エアコンシステムを含む
系の全消費電力が所定電力量を越える状態になったとき
は、電力負荷への給電量を制限するいわゆるデマンドコ
ントロールが採用されている。従来、マルチ型エアコン
にこのデマンドコントロールを適用する場合は、エアコ
ンシステムを構成する複数台の室外ユニットのうちの特
定のものへの給電を制限したり、複数のエアコンシステ
ムで構成されている場合はそのうちの特定のエアコンシ
ステムへの給電を制限したりする方法をとっているため
に、エアコン利用者にとっては冷房や暖房が偏ったり、
希望どおりにできないという問題があった。
【0009】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、マルチ型エアコンシステムにおいてシステム自身
またはシステムを含む系の電力消費量が増加したときで
も冷、暖房が偏ることなくシステムの能力を低下させる
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】複数の室内ユニットと複
数の室外ユニットとを冷媒配管で接続して単一の冷凍サ
イクルを構成し、各室内ユニットから要求される能力の
総和を各室外ユニットに最適に分配して各室外ユニット
に運転能力として設定する制御装置を有する空気調和機
において、前記制御装置は、運転能力規制信号を受けた
ときは前記能力の総和を低下する方向に補正するように
構成したものである。
【0011】
【作用】制御装置は、各室内ユニットからの要求能力の
総和を各室外ユニットに最適に分配して各室外ユニット
の運転能力を設定して運転しているときに、運転能力規
制信号を受けたときは、前記能力の総和を低下する方向
に補正するように指令する。
【0012】こうすることにより、冷房や暖房の効果が
偏ることなく、エアコンシステムの能力を低下させるこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0014】図1は本発明による空気調和機の一実施例
としてのマルチ型エアコンの概略図である。図中1,2
は室内ユニットであり、各被調和室に必要な台数設置さ
れてる。室内ユニットの許容能力は例えば室内ユニット
1は1馬力であり、室内ユニット2は2馬力である。ま
た室内ユニット1は、利用側熱交換器3、減圧量を任意
に変更することができる電子膨張弁4、使用側熱交換器
3を流れる冷媒の量を調整する流量制御弁5、利用側熱
交換器3で冷却又は加熱された調和空気を被調和室へ供
給するための送風装置6、利用側熱交換器3の温度を検
出する温度検出器7、及びこれらの機器の動作を制御す
る室内側コントローラ8を有している。
【0015】室内側コントローラ8は被調和室の室温と
設定温度との温度差から必要能力(但し最大許容能力以
下)を算出し、この必要能力に相当する冷媒流量が得ら
れるように流量制御弁5の開度を制御する。同時に前記
温度差に応じて送風装置6による送風量を制御する。こ
の送風量は送風装置6の電動機の回転数を変えて制御す
る。また電子膨張弁4による減圧量は利用側熱交換器3
の温度が一定になるように制御される。
【0016】また室内側コントローラ8は信号線9を介
して制御装置10に信号を出力する。この信号は室内ユ
ニット1の運転/停止データ、冷房/暖房データ、最大
許容能力データ、要求能力データ、利用側熱交換器3の
温度データ、異常が発生した際の異常データなどであ
る。
【0017】室内ユニット2外他の室内ユニットも同様
な構成であるため説明は省略する。但し、室内ユニット
の許容能力は異なる。
【0018】11〜13は室外ユニットであり、室外ユ
ニット11には、インバータ装置により運転能力が0〜
5馬力で変化する圧縮機14、冷房運転と暖房運転で冷
媒の流れを変える四方弁(図1に示す状態は冷房運転の
場合の状態)15、熱源側熱交換器16、熱源側熱交換
器16の温度を検出する温度検出器17、熱源側熱交換
器16へ送風する送風装置18、これらの機器の動作を
制御する室外側コントローラ19を備えている。
【0019】室外側コントローラ19は信号線22を介
して制御装置10から与えられる信号に基づいて圧縮機
14の運転能力を制御し、四方弁15を冷房運転用/暖
房運転用に切換え、送風装置18の送風量を温度検出器
17の検出温度又は外気温度等に基づいて変える。さら
に、暖房運転時に熱源側熱交換器16が着霜した際の除
霜運転や過負荷の際の保護運転などを制御するものであ
る。
【0020】この室外ユニット11の室外側コントロー
ラ19が制御装置10から受信する信号は冷房運転/暖
房運転のデータ、運転能力の設定データなどである。な
お、運転能力の設定データが“0”の時圧縮機の停止信
号になる。
【0021】室外ユニット12,13も同様な構成を有
し、同様な室外側コントローラ20,21を有するので
説明は省略する。但し、室外ユニット12は2台の圧縮
機、すなわち運転能力が0〜5馬力に変化する圧縮機1
台と停止/5馬力運転のもう1台の圧縮機(最大運転能
力5馬力、変化幅5馬力)を搭載し、これら2台の圧縮
機の組み合わせ運転により0〜10馬力の能力可変が可
能である。室外ユニット13は停止/10馬力運転の圧
縮機(最大運転能力10馬力、変化幅10馬力)を搭載
したものである。従って、室外ユニット11〜13を用
いることによって総合運転能力を0〜20馬力に変化さ
せることができる。なお、この場合、室内ユニットは許
容能力2馬力の室内ユニットを8台、許容能力1馬力の
室内ユニットを4台接続したものである。
【0022】これら室内ユニット1,2、室外ユニット
11〜13は冷媒配管23,24で並列に接続されて単
一の冷凍サイクルを構成している。従って、それぞれの
室外ユニット11〜13の四方弁は常に同じ運転モード
(冷房運転/暖房運転)に設定され、室内ユニットは全
て同じ運転モードになるものである。
【0023】さらに制御装置10は、それぞれの室内ユ
ニット1,2に信号線9を介して信号を出力し、室外ユ
ニット11〜13から信号線22を介して信号を入力す
る。室内ユニット1,2に出力する信号は少なくとも1
台の室外ユニットが運転しているか否かのデータ、室外
ユニットの冷房運転/暖房運転のデータ、室外ユニット
が除霜中を示すデータ、異常停止を示すデータ、オイル
回収を示すデータなどから構成されてる。また室外ユニ
ット11〜13から出力される信号は前記データに加
え、熱源側熱交換器16の温度データ、室外ユニット1
1〜13の最大能力データ及び搭載圧縮機での区別デー
タ(インバータ、インバータ+ON/OFF,ON/O
FF)などである。
【0024】一方、デマンドコントローラ40が設けら
れており、各室内ユニット1,2から信号線9を介して
制御装置10に与えられる要求能力データを取り込み、
その総和tgtがエアコンを含む系全体の消費電流の所
定割合(たとえば80%)に達したとき、2ビットの運
転能力規制信号を制御装置10に送り出す。この運転能
力規制信号は室内ユニット1,2の要求能力の総和がエ
アコンを含む系全体の消費電流の所定割合にどの程度近
いかに応じてエアコンの能力を低下させる割合を変え、
たとえば10%減、20%減、30%減の3種類の信号
である。
【0025】次に上記マルチ型エアコンの動作を説明す
る。
【0026】利用者の操作で運転が開始されると、室内
ユニット1,2は制御装置10とのデータ交換により冷
凍サイクルが冷房運転か暖房運転かを判断する。現冷凍
サイクルが利用者の選択した運転モードと一致する場合
は、設定温度と室温との温度差から要求能力を算出し、
制御装置10に要求能力のデータを送信する。同時に流
量制御弁5を予め定めた速度(室外ユニットの能力の増
加速度と合うように設定)で開き空調運転を開始する。
【0027】利用者が選択した運転モードと冷凍サイク
ルの運転モードとが一致しない時は、運転モードの不一
致を表示してその旨を利用者に表示する。冷凍サイクル
の運転モードは室内ユニットがすべて停止した状態から
最初に運転を開始する信号を送信した室内ユニットの運
転モードに設定される。尚、この運転モードの設定は室
内ユニットで行なわず制御装置10にスイッチを設けて
行なってもよい。
【0028】室外ユニットの主な動作は、制御装置10
から出力された信号のデータに基づく運転を行なう。さ
らに室外ユニットは室外側コントローラにより利用側熱
交換器の温度制御、過電流制御、高圧及び低圧制御、除
霜制御などを行なう。これらの制御は室外ユニットが通
常行なう制御であり、本発明の要旨とはあまり関係がな
いので説明は省略する。
【0029】図2は制御装置10の要部電気回路図であ
る。この図において、25はマイクロプロセッサ(以下
マイコンとする)であり、入力データに基づく演算と制
御とを行なう。端子A,Bは信号入力端子であり、図1
に示した信号線22を介して室外側コントローラ19〜
21が接続されている。26はトランジスタであり、ベ
ース端子に与えられる信号のレベル(H/Lの電圧)に
応答して受信信号をマイコン25の端子P2に与える。
27はトランジスタであり、マイコン25の端子P1か
ら出力される信号を前段のトランジスタで増幅した後端
子A,B間に出力する。このマイコン25と室外側コン
トローラ19〜21との間で用いられる信号はPCM信
号であり、ディストネーションアドレスDA、ソースア
ドレスSA、データから構成されている。この場合、マ
イコン25の自己アドレスを“0”、室外側コントロー
ラの自己アドレスをそれぞれ“1”,“2”,“3”と
し、これらのアドレスは室外側コントローラのスイッチ
で重複がないように設定されている。28は室外ユニッ
トの台数を設定するためのスイッチ(グレイコードスイ
ッチ)であり、“1”〜“3”の値(本実施例では室外
ユニットの最大接続台数を3台としている)を設定す
る。このスイッチ28の設定値はマイコン25の端子P
3〜P7と端子P14、15にてスキャンされる。この
設定値と実際に端子A,Bから入力する信号のソースア
ドレスSAの種類数とが一致しない場合は異常表示を行
ない、アドレス設定のやり直しを促す。
【0030】端子C,Dは信号入力端子であり、信号線
9を介して室内側コントローラと接続されている。端子
C,Dから入力した信号は前記と同様にマイコン25の
端子P14に与えられ、同様にマイコン25の端子P9
から出力された信号は端子C,Dに出力される。同様に
室内ユニットの自己アドレスは“1”〜“16”(最大
接続台数を16台とする)まで設定され、室内ユニット
の接続台数は台数設定スイッチ29により設定される。
従って、室外ユニットの場合と同様にソースアドレスの
種類とスイッチ29の設定値とが一致しない場合は異常
表示を行なう。なお、室内ユニットの自己アドレスの設
定は自動設定を行なえるようにしてもよい。
【0031】端子Eは信号入力端子であり、図1に示し
たデマンドコントローラ40からの2ビットの運転能力
規制信号がマイコン25の端子P8に入力する。
【0032】30は各室内ユニットに対応して設けられ
た発光素子であり、各発光素子には室内ユニットのアド
レスを表わす数字が表示してあり、これら16個の発光
素子はマイコン25の端子P3〜P7と端子P10〜P
13でダイナミック点灯される。これらの発光素子30
は運転している室内ユニットに対応して点灯する。発光
素子31,32は運転表示及び異常表示を行なうもので
あり、同様にダイナミック点灯される。運転表示用の発
光素子31は室外ユニットが少なくとも1台運転してい
る時に点灯する。
【0033】33はスイッチ部であり、34は冷房運転
/暖房運転の設定スイッチ(このスイッチが有効なとき
はこのスイッチのみで冷房運転/暖房運転の設定が可能
であり、このスイッチが無効のときは室内ユニットでの
み冷房運転/暖房運転の設定が可能である)、35は他
のスイッチであり、全室内ユニットに運転開始信号/停
止信号を出力するスイッチ、デジタル表示部36に表示
されるデータ(利用側熱交換器の温度、室温など)を切
換えるスイッチ、表示する室内ユニットのアドレスを切
換えるスイッチなどである。マイコン25はこれらのス
イッチ35の操作を判断すると各室内ユニットに信号を
出力して各室内ユニットのデータを得るものである。
【0034】表示部36は5桁の7セグメントで構成さ
れ、上位2桁が室内ユニットのアドレスを表わし、下位
3桁が温度などのデータを表わしている。この表示部の
それぞれセグメントはマイコン25によりダイナミック
点灯されている。
【0035】37はリセットスイッチであり、マイコン
25をリセットし制御を開始させるものである。このリ
セットスイッチ37は室内ユニット及び室外ユニットを
接続し、スイッチ28,29を設定した後に操作する。
【0036】図3はマイコンの主な動作を示すフローチ
ャートである。
【0037】このフローチャートにおいて、エアコンの
電源スイッチをONすることにより、ステップS1でマ
イコン25の動作を開始する。ステップS2でマイコン
のイニシャル処理、すなわち各初期値の設定や、室外ユ
ニットの台数設定スイッチ28の設定値や、室内ユニッ
トの台数設定スイッチ29の設定値を入力し、室外ユニ
ット11〜13と室内ユニット1,2と制御装置10と
の初期信号の送受から室外ユニット及び室内ユニットの
台数確認を行なう。
【0038】室外ユニット11〜13から初期信号とし
て制御装置10に送られるデータには室外ユニットの能
力を示すデータが含まれている。例えば、機種Aは最大
能力が5馬力、最小能力が1馬力であり、この間でイン
バータ装置により能力をほぼ無段階に変えることができ
る。機種Bは最大能力が10馬力、最小能力が1馬力
(運転能力が1馬力〜5馬力にインバータ装置で変化す
る圧縮機と商用電源により5馬力で運転される圧縮機と
を搭載)であり、運転能力を1馬力〜10馬力で任意に
設定することができる。機種Cは最大能力が10馬力で
あり、商用電源の供給により10馬力運転と停止(0馬
力)とが行なわれる。従って、室外ユニットとしてどの
機種が接続されているかのデータを入力することができ
るものである。同様に室内ユニットおよびデータも入力
する。
【0039】このような初期データを入力した後ステッ
プS3へ進む。このステップS3では各室内ユニットか
らの要求能力のデータを信号線0を介して制御装置10
へ入力した後、ステップS4で運転能力振分けの演算を
行なう。すなわち、各室内ユニットの要求能力の総和を
接続されている室外ユニットに振り分ける演算を行な
う。続いて、デマンドコントロ−ラ40は、図4を参照
して後述するステップP3において運転能力規制をする
か否かが判断された結果として運転能力規制信号が出力
されたか否かを判別し(S5)、出力されたときは次の
数1により運転能力規制後の運転能力を演算する(S
6)。すなわち、運転能力規則信号が“00”か、“0
1”かそれとも“10”かにより室内ユニット1、2の
要求能力の総和tgtに対して数1の演算を行なう。
【0040】
【数1】tgt×(1−0.3) tgt×(1−0.2) tgt×(1−0.1) この演算の結果に基づいて制御装置10は各室外ユニッ
トへの能力配分演算を行なう(S7)。ステップS8で
は配分された運転能力のデータを各室外ユニット11〜
13へ信号線22を介して出力する。次いで、ステップ
S9で室内ユニット1,2へデータを出力し、ステップ
S10で室外ユニット11〜13からデータを入力す
る。
【0041】ここで図4を参照してデマンドコントロー
ラ40の動作を説明する。
【0042】デマンドコントローラ40はエアコンの電
源スイッチがONされると、イニシャル処理をした後
(P1)、エアコンシステムを含む系全体の消費電流の
総和を求め(P2)、その総和に基づいて運転能力を規
制するか否かを判別し(P3)、その条件を満足すると
きは運転能力を低下させるための運転能力規制信号を出
力するが(P4)、条件を満足しないときは運転能力規
制信号は出力せずステップP2にもどる。デマンドコン
トローラ40から出力される運転能力規制信号は、系全
体の消費電流の総和が規定値をどの程度越えているかの
程度に応じて能力低下の割合を変え、たとえば運転能力
を30%低下させる信号“00”、20%低下させる信
号“01”、10%低下させる信号“10”の3種類と
する。
【0043】ここで再び図3にもどってマイコン25の
動作を説明すると、ステップS10の後、室内ユニット
1,2から入力したデータ、室外ユニット11〜13か
ら入力したデータに基づいて保護動作を行なう(S1
1)。例えば凝縮器になるそれぞれの熱交換器の温度
(冷房運転時は熱源側熱交換器、暖房運転時は利用側熱
交換器)の最高温度が高温保護温度以上のときは要求能
力の総和を減らす補正を行ない、同様に蒸発器になるそ
れぞれの熱交換器の温度の最低温度が低温保護温度以下
のときは要求能力の総和を減らす補正を行なうものであ
る。
【0044】図6〜図16は図3のフローチャートにお
いてステップS4で示された演算の具体例を示すフロー
チャートである。この演算では室外ユニット(i)に出
力する運転能力の設定値PS(i)、室外ユニット(i
i)に出力する運転能力の設定値PS(ii)、室外ユ
ニット(iii)に出力する運転能力の設定値PS(i
ii)を求める。以下の説明では室外ユニットの接続台
数は3台以下である。
【0045】図5は一例として接続された室外ユニット
の区分を示すデータを表わす図である。この図では3台
の室外ユニットを示しているが、2台の室外ユニットを
用いる場合、室外ユニット(ii)を用いない場合は区
分をON/OFF、min(ii)=0、max(i
i)=0に設定する。1台の室外ユニットを用いる場合
も同様である。また室外ユニット(ii),(iii)
ではmin=maxである。
【0046】図6は主動作を示すフローチャートであ
り、ステップS1で室外ユニットの区分を行なう。まず
ステップS1では室外ユニットのうちインバータタイプ
(能力可変タイプ)の台数を図5に示すデータから判断
する。同時にインバータタイプを優先にして最大能力の
大きい順に並び替え、x,y,zに振分ける。図5に示
すデータの場合は室外ユニット(x)=室外ユニット
(i)、室外ユニット(y)=室外ユニット(ii)、
室外ユニット(z)=室外ユニット(iii)である。
但しmax(ii)≦max(iii)、室外ユニット
の番号の小さい方を優先とする。
【0047】次にステップS2で起動か否かの判断、す
なわち室内ユニットからの要求能力の総和tgtがtg
t=0→tgt≠0の判断を行ない、ステップS3〜ス
テップS8にて接続されているインバータタイプの台数
に応じてそれぞれのサブルーチンを実行する。これによ
って、それぞれの室外ユニットへの運転能力の設定値P
S(x)、PS(y)、PS(z)を求める。(図5の
データに基づくとx=(i)、y=(ii)、z=(i
ii)である。)なお、それぞれの室外ユニットは基本
機能として以下の機能を有している。
【0048】インバータタイプではPS<minの時は
停止、PS≧maxの時はmaxの能力で運転、min
≦PS<maxの時はPSの能力で運転する。ON/O
FFタイプはPS=0で停止、PS=maxで運転す
る。
【0049】図7、図8は図6に示すSUB1のフロー
チャートである。ステップS101を実行して要求能力
の総和tgtが0か否かの判断を行ない、tgt=0の
ときは全室外ユニットの設定値を0にする。ステップS
103,S105,S106を実行し、tgtの値に応
じてステップS104,S106,S108,S109
を実行して起動する室外ユニット及びその設定値を求め
る。ステップS109におけるnはインバータタイプの
室外ユニットの接続台数である。
【0050】次にステップS110〜ステップS121
を実行して、それぞれの室外ユニットに設定された値が
それぞれの室外ユニットのmin,maxを越えている
か否かの判断を行なう。minを下回る設定値を室外ユ
ニットに与えた場合、その室外ユニットは停止状態にな
るため、全室外ユニットの実運転能力が減る点、またm
axを越える設定値を室外ユニットに与えた場合との室
外ユニットはmaxの能力で運転するため、同様に実運
転能力が減る点が問題になる。従って、これらのステッ
プ実行することによって、最大運転能力の小さい室外ユ
ニットから順に補正して行くものである。例えば室外ユ
ニット(x)に与えられる設定値がPS(x)<min
(x)のときは、室外ユニット(x)を停止し、この分
の設定値を室外ユニット(y)の設定値PS(y)に加
算する。またPS(x)>max(x)のときは、ma
x(x)を越える設定値を設定値PS(y)に加算す
る。なお、要求能力tgtがmin(x)、min
(y)、min(z)以下のときは全室外ユニットは起
動せず、またtgt≧max(x)+max(y)+m
ax(z)のときは全室外ユニットが最大能力で運転す
ることになる。
【0051】図9は図6に示すSUB2のフローチャー
トである。
【0052】このフローチャートでは、ステップS20
3を実行して要求能力tgtがtgt≧max(z)す
なわちtgtがON/OFFタイプの室外ユニット
(z)の運転能力を越えているか否かの判断を行ない、
ステップS203の条件を満たしているときは、ステッ
プ204を実行して設定値PS(x)=PS(y)=
(tgt−max(z))/n,PS(z)=max
(z)に設定する。ステップ203の条件を満たしてい
ないときはステップ205を実行して設定値をPS
(x)=PS(y)=tgt/nに設定する。なお、n
はインバータタイプのユニットの台数である。次にステ
ップS206〜ステップS213にて図7、図8のSU
B1と同様にPS(x),PS(y)、すなわちインバ
ータタイプの室外ユニットに設定する設定値の補正を行
なう。ステップS206〜ステップS210はステップ
S110〜ステップS114と同じである。ステップS
211では室外ユニット(z)への加算ができないので
PS(y)=0になる。PS(y)<min(y)<m
ax(z)では室外ユニット(z)は停止である。ステ
ップS212、ステップS213ではステップS203
と合わせてmax(y)<PS(y)<max(y)が
判断され、PS(y)=max(y)に設定される。こ
の間、tgtに対する運転能力が段階状に変化する。従
って、max(y)≧max(z)になるような室外ユ
ニットを用いることが望ましい。
【0053】このSUB2において、min(z)=m
ax(z)=0すなわち、室外ユニット(z)が接続さ
れていない場合を考える。ステップS203の条件が常
に満されると共に、ステップS204において、PS
(z)=max(z)=0になる。すなわちインバータ
タイプの室外ユニット(x),(y)の2台による運転
が行なわれるものである。
【0054】図10は図6に示したSUB3のフローチ
ャートである。
【0055】ステップS303を実行して要求能力tg
tがtgt<max(y)を判断する。すなわち、tg
tが最大能力が小さい方のON/OFFタイプの室外ユ
ニット(y)のmax(y)より小さいか否かの判断を
行ない、この条件を満す場合はステップS304を実行
してPS(x)=tgtに設定する。尚、PS(y),
PS(z)は0になる。
【0056】次にステップS305、ステップS306
を実行してtgtがmax(y)<max(x)+ma
x(y)<max(x)+max(z)のいずれの範囲
にあるかの判断を行ない、判断結果によってステップS
307、ステップS308、ステップS309のいずれ
かを実行する。ステップS307を実行すれば室外ユニ
ット(x),(y)による運転が設定され、ステップS
308を実行すれば、室外ユニット(x),(z)によ
る運転が設定され、ステップS309を実行すれば室外
ユニット(x),(y),(z)による運転が設定され
る。
【0057】ステップS310〜ステップS313では
設定値PS(x)の値の補正が行なわれる。PS(x)
<min(x)ではPS(x)=0となりPS(x)>
max(x)ではPS(x)=max(x)になる。な
お、室外ユニット(z)が接続されていない場合は前記
と同様にデータをmin(z)=max(z)=0に設
定し、さらに室外ユニット(y)が接続されていない場
合は同様にデータをmin(y)=max(y)=0に
設定する。この場合は室外ユニット(x)(インバータ
タイプ)のみによる運転が行なわれることになる。
【0058】図11は図6に示したSUB4のフローチ
ャートである。
【0059】要求能力tgtをステップS401〜ステ
ップS406を実行して判断することによってステップ
S407〜ステップS413の7段階の設定値変更が行
なわれる。従って、要求能力tgtはmax(x)<m
ax(y)<max(z)<max(x)+max
(z)<max(y)+max(z)<max(x)+
max(z)のいずれかの範囲にあり、tgtの値が小
さい方から順にステップS407を実行して全室外ユニ
ットを停止に設定し、ステップS408を実行して室外
ユニット(x)の運転を設定し、ステップS409を実
行して室外ユニット(y)の運転を設定し、ステップS
410を実行して室外ユニット(z)の運転を設定し、
ステップS411を実行して室外ユニット(x)と室外
ユニット(z)の運転を設定し、ステップS413を実
行して全室外ユニットの運転を設定する。
【0060】このSUB4は要求能力tgtが変化した
際にも実行されるのでtgtの増減によるそれぞれの室
外ユニットのON/OFF動作(max能力/停止の設
定)時のチャタリングを防止するため適当なディファレ
ンシャルを設定してもよい。
【0061】図12は図6に示したSUB5のフローチ
ャートである。
【0062】ステップS501を実行して要求能力tg
tの変化分Δtgtを求める。次にすS502を実行し
てΔtgtがΔtgt≧0か否かの判断を行なう。ステ
ップS502の条件を満すときはステップS503〜ス
テップS511を実行して最大能力の小さい室外ユニッ
トから順に設定値を増加させる。例えば、室外ユニット
(x)の設定値PS(x)に変化Δtgtを加えた設定
値がmax(x)以下か否か(ステップS503)を判
断し、ステップS503の条件を満す時はステップS5
04を実行して設定値PS(x)をPS(x)=PS
(x)+Δtgtにする。ステップS503の条件を満
さないときはステップS505を実行し、PS(s)=
max(x)に設定し室外ユニット(x)の最大能力を
越える値を新たにΔtgtとして室外ユニット(y)の
増加分にあてる。
【0063】従って、ステップS506でPS(y)に
この新しいΔtgtを加え、PS(y)+Δtgt≦m
ax(y)の条件を満すか否かの判断を行なう。ステッ
プS506の条件を満す時はステップS507へ進み、
否の時はステップS508へ進む。同様にステップS5
09〜ステップS511で室外ユニット(z)の設定値
を必要に応じて設定する。
【0064】このステップS503〜ステップS511
を実行することによって、例えばすでに室外ユニット
(x)がmax(x)に設定されているときは室外ユニ
ット(y)の設定値PS(y)にΔtgtが加えられる
ものである。
【0065】ステップS502でΔtgtが負の場合は
ステップS512〜ステップS520を実行して最大能
力の大きい室外ユニットから順に設定値を減少させる。
例えば、室外ユニット(z)の設定値PS(z)に変化
分Δtgt(負の値)を加えた設定値がmin(z)以
下か否か(ステップS512)を判断し、ステップS5
12の条件を満す時はステップS513を実行して設定
値PS(z)をPS(z)=PS(z)+Δtgtにす
る。ステップS512の条件を満さない時はステップS
514を実行し、PS(z)=0に設定し、室外ユニッ
ト(z)のPS(z)以上の減少分Δtgtは新たにΔ
tgtとして室外ユニット(y)の減少分にあてる。
【0066】従って、ステップS515でPS(y) に
この新しいΔtgt(負の値) を加え、PS(y) +Δ
tgt≧min(y) の条件を満すか否かの判断を行な
う。ステップS515の条件を満すときはステップS5
16へ進み、否の時はステップS517へ進む。同様に
ステップS518〜ステップS520で室外ユニット
(x) の設定値を必要に応じて設定する。
【0067】以上のようにSUB5では要求能力tgt
を増加させる場合には最大能力の小さい室外ユニットか
ら順に増加させ、要求能力tgtを減少させる場合には
最大能力の大きい室外ユニットから順に減少させるもの
である。
【0068】図13は図6に示したSUB6のフローチ
ャートである。
【0069】ステップS601を実行して要求能力tg
tの変化分Δtgtを算出し、ステップS602を実行
してΔtgtがΔtgt≧0か否かの判断を行なう。ス
テップS602の条件を満す時はステップS503〜ス
テップS507(図12参照) を実行して室外ユニット
(x),(y)の設定値を順に増加させる。
【0070】ステップS506の条件を満さない時、す
なわち室外ユニット(x) のPS(x)=max
(x)、室外ユニット(y) のPS(y) =max
(y) でも運転能力が不足の時は、ステップS603を
実行して室外ユニット(z) がPS(z) =max
(z) (運転している) か否かの判断を行なう。ステッ
プS603の条件を満している時は、これ以上の能力増
加ができないのでステップS604を実行して全室外ユ
ニットの設定値が最大能力に設定される。
【0071】ステップS603の条件を満さない時、す
なわち室外ユニット(z) が停止している時はステップ
S605を実行する。ステップS605では室外ユニッ
ト(z) を運転し、この室外ユニット(z) (PS
(z)=max(z))の運転でΔtgt(ステップS
505で設定) に対してオーバーする設定値(運転能
力)を室外ユニット(y) から減らす設定を行なう。次
にステップS515〜ステップS520を実行して、前
記SUB5と同様にPS(y)<min(y) の時はさ
らにPS(x) の値を減少させる。
【0072】ステップS602の条件を満さないときは
ステップS515〜ステップS519を実行して前記と
同様に室外ユニット(y) ,(x) の設定値を減らす。
ステップS606(ステップS518) を満さないとき
(室外ユニット(x) ,(y) の運転を停止しても要求
能力tgt以上の運転が行なわれているとき) には、ス
テップS607を実行して室外ユニット(z) が運転し
ているか否かの判断を行なう。ステップS607の条件
を満す時はステップS608を実行する。ステップS6
08で室外ユニット(z) を停止し、この停止で生じる
max(z) とΔtgt(ステップS517で設定) と
の差を室外ユニット(x) に加える。室外ユニット
(x) のPS(x)の値はステップS503〜ステップ
S507を実行して前記と同様に補正される。
【0073】なお、ステップS609を実行することに
よって全室外ユニットが停止する。ステップS610を
実行するとPS(y)=max(y) が設定される。
【0074】以上のようにSUB6では要求能力tgt
の変化分Δtgtは、まず室外ユニット(x),(y)
(インバータタイプ) で調節され、この調節範囲を越え
る分は室外ユニット(z) の運転/停止で調節される。
【0075】図14〜図16は図6に示されたSUB7
のフローチャートである。
【0076】ステップS701を実行して要求能力tg
tの変化分Δtgtを求め、ステップS702でΔtg
t≧0の条件を満すか否かの判断を行なう。ステップS
702の条件を満さないときはステップS703を実行
して室外ユニット(x)の設定地PS(x)がPS
(x)≧min(x)か否かの判断を行なう。ステップ
S703の条件を満している時はステップS704を実
行してPS(x)=PS(x)+Δtgtに設定する。
【0077】ステップS703の条件を満さないとき
は、ステップS705、ステップS706を実行して室
外ユニット(y) ,(z) が運転しているか否かの判断
を行なう。室外ユニット(y) ,(z) が両方とも停止
のときはステップS707へ進み室外ユニット(x)の
運転を停止する。室外ユニット(y) が停止、室外ユニ
ット(z) が運転している時はステップS708〜ステ
ップS710へ進む。
【0078】ステップS708で変化分Δtgtに対し
て室外ユニット(z) を停止させた際の要求能力tgt
に対する能力の不足分が室外ユニット(x)(インバー
タタイプ) のmin(x)を越えるか否かの判断を行な
う。ステップS708の条件を満すときにはステップS
709を実行して室外ユニット(z) を停止させ、室外
ユニット(x)の設定値をPS(x) =PS(x)+Δ
tgt+max(z)に設定する。さらにステップS7
33〜ステップS735を実行して設定値がmax
(y) を越えるときは室外ユニット(y) を運転させ
る。ステップS708を満さない時はステップS710
を実行して室外ユニット(x),(z) を停止させる。
【0079】ステップS705で室外ユニット(y) が
運転しているときは図16に示すようなステップS71
1〜ステップS719を実行する。ステップS711で
変化分Δtgtに対して室外ユニット(y) を停止させ
た際の要求能力tgtに対する能力の不足分が室外ユニ
ット(x)のmin(x)を越えるか否かの判断を行な
う。ステップS711の条件を満す時はステップS71
2を実行して、室外ユニット(y) を停止、室外ユニッ
ト(x)の設定値をPS(x)=PS(x)+Δtgt
+max(y) に設定する。
【0080】ステップS711の条件を満さないとき
(室外ユニット(y) を停止させてもΔtgtの減少が
得られない時) にはステップS713を実行してさらに
室外ユニット(z) が運転しているか否かの判断を行な
う。ステップS713の条件を満しているときはステッ
プS714を実行して室外ユニット(z) を停止させた
際の要求能力tgtに対する能力の不足分が室外ユニッ
ト(x)のmin(x)を越えるか否かの判断を行な
う。ステップS714の条件を満す時はステップS71
5を実行して室外ユニット(z) を停止させ、室外ユニ
ット(x)の設定値をPS(x)=PS(x)+Δtg
t+max(z) に設定する。ステップS714を満さ
ないときはステップS716を実行して室外ユニット
(y) ,(z)を停止させた際の要求能力tgtに対す
る能力の不足分が室外ユニット(x)のmin(x)を
越えるか否かの判断を行なう。ステップS716の条件
を満すときはステップS717を実行して室外ユニット
(y) ,(z) を停止し、室外ユニット(x)の設定値
をPS(x)=PS(x)+Δtgt+max(y) +
max(z) に設定する。
【0081】ステップS716の条件を満さないときは
ステップS718を実行して全室外ユニットを停止す
る。またステップS713の条件を満さないときはステ
ップS719を実行して室外ユニット(x),(y) を
停止する。
【0082】以上のように要求能力tgtが減った場合
は、変化分Δtgtに応じた室外ユニット(x)(イン
バータタイプ) 、室外ユニット(y) (ON/OFFタ
イプ) 、室外ユニット(z) (ON/OFFタイプ) 、
室外ユニット(y) +室外ユニット(z) の順に設定値
を減少させるものである。
【0083】次にステップS702の条件を満している
ときは、ステップS720を実行してPS(x)+Δt
gt≦max(x) を満すか否かの判断を行なう。ステ
ップS720の条件を満すときは、ステップS721を
実行して室外ユニット(x)の設定値をPS(x)=P
S(x)+Δtgtに設定する。
【0084】ステップS720の条件を満さないとき
は、ステップS722へ進み室外ユニット(y) が運転
しているか否かの判断を行なう。室外ユニット(y) が
運転しているときは、ステップS736を実行して室外
ユニット(z) の運転した際のPS(x)がmax
(x)以下を判断し、ステップS737で室外ユニット
(y) を停止させ、室外ユニット(z) を運転する。次
いでステップS723を実行して室外ユニット(z) を
運転した際の室外ユニット(x)の設定値がmax
(x)以下であるか否かの判断を行なう。ステップS7
23の条件を満しているときはステップS724を実行
して室外ユニット(z) を運転し、室外ユニット(x)
の設定値をP(x)=P(x)+Δtgt−max
(z) を設定する。ステップS723の条件を満さない
ときはステップS725を実行して室外ユニット(x)
をmax(x)で運転し、室外ユニット(z) を運転す
る。
【0085】尚、ステップS724を実行した結果PS
(x)の値がmin(x)以下でも、そのまま室外ユニ
ット(x)に設定する。室外ユニット(x)はmin
(x)以下の設定値が与えられたときは停止となるので
問題はない。
【0086】ステップS722の条件を満さないとき、
すなわち、室外ユニット(y) が停止しているときはス
テップS726を実行して室外ユニット(y) を運転し
た際の室外ユニット(x)の設定値がmax(x)以下
になるか否かの判断を行なう。ステップS726の条件
を満すときはステップS727を実行し、室外ユニット
(y) を運転した後、室外ユニット(x)の設定値をP
S(x)=PS(x)+Δtgt−max(y) を設定
する。
【0087】ステップS726の条件を満さないときは
ステップS728を実行して室外ユニット(z) が運転
しているか否かの判断を行なう。
【0088】ステップS728の条件を満しているとき
(室外ユニット(z) が運転しているとき) はステップ
S729を実行して室外ユニット(x)をmax(x)
で運転し、室外ユニット(y) も運転する。ステップS
728を満さないときはステップS730を実行して、
室外ユニット(y) ,(z) を運転した際の室外ユニッ
ト(x) の設定値がmax(x)以下になるか否かの判
断を行なう。ステップS730の条件を満すときは室外
ユニット(y) ,(z) を運転して室外ユニット(x)
の設定値をPS(x)=PS(x)+Δtgt−max
(y) −max(z) に設定する。
【0089】ステップS730の条件を満さないとき
は、全室外ユニットを最大能力で運転する。
【0090】以上のように要求能力tgtを増加させる
場合は、室外ユニット(x)、室外ユニット(y) 、室
外ユニット(z) 、室外ユニット(x)+室外ユニット
(z) の順に増加させる。
【0091】このようにして設定されたそれぞれの室外
ユニットの設定値PS(x),PS(y) ,PS(z)
は室外ユニットに送信されるものである。室外ユニット
(i) 〜(iii ) (図4参照) に夫々の能力がmin
(i) =1、max(i) =10、min(ii) =1
0、max(ii) =10、mim(iii ) =20、ma
x(iii ) =20のものを用いた場合の動作を図17を
用いて説明する。時刻t0で運転を開始するとき、要求
運転能力が32.5馬力であればSUB3のフローチャ
ートに基づいて、室外ユニット(x)(x=i) が2.
5馬力に設定され、室外ユニット(y) (y=ii) が1
0馬力に設定され、室外ユニット(z) (z=iii ) が
20馬力に設定される。この後時刻t1 までは室外ユニ
ット(x)の設定値が減少して行く。時刻t1 〜t2
間は室外ユニット(x)と室外ユニット(z) との運転
が行なわれる。以下同様に室外ユニット(x),(y)
,(z) の組み合わせで運転される。
【0092】なお、この実施例では運転能力が連続する
ようにそれぞれの室外ユニットの最大能力を選定してい
るが、例えば室外ユニット(x)の最大能力を8馬力と
すると時刻t1 〜t2 ,t2 〜t3 …などの区間で運転
能力が連続しなくなる問題点があるので、室外ユニット
の最大能力の選定は運転能力が連続するようにしてい
る。
【0093】以上のように本発明の制御装置では、室内
ユニットからの要求能力の総和を接続された室外ユニッ
トの種類(能力可変型又はON/OFF型) と最大能力
とに基づいて分配することができるものである。
【0094】なお、これらの室外ユニットは運転能力の
設定値(又はON/OFF信号) が与えられればその能
力で運転を行なう汎用タイプのものであり、いずれかの
室内ユニットと組み合わせれば汎用タイプの空気調和機
として利用することができる。すなわち、本発明の装置
は汎用型の室内ユニットと室外ユニットとを必要能力が
得られるように組み合わせた場合の制御が可能になり、
必要能力の設定自由度が増すものである。
【0095】さらに、すでに設置されている室内ユニッ
トに室内ユニットを追加した際の室外ユニットの能力増
加を図る際にも室内ユニット、室外ユニットの信号線を
接続するのみで良く全体の能力変更が極めて容易に行な
えるものである。
【0096】上記実施例においてはデマンドコントロー
ラ40は室内ユニットからの要求能力の総和をエアコン
の全能力の所定割合と比較して運転能力規則信号を出力
するようにしたが、デマンドコントローラ40は室内ユ
ニットからの要求能力と無関係に、エアコンシステムが
含まれる系の総電力消費量が所定値に達したとき運転能
力規制信号を出力するようにしてもよいし、エアコン利
用者がデマンドコントロールのために設けたデマンドコ
ントローラ装置からの出力に基づいて運転能力規制信号
を出力するようにしてもよい。要するに、本発明におい
ては運転能力規制信号はどのような形で出力されてもよ
い点に留意すべきである。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、能力可
変型およびON/OFF型の圧縮機を有する汎用型の複
数の室外ユニットと汎用型の複数の室内ユニットとを冷
媒配管で並列に接続し、それぞれの室内ユニットの要求
能力の総和をそれぞれの室外ユニットの最大運転能力お
よび能力可変型の圧縮機を有するか又はON/OFF型
の圧縮機を有するかに基づいて分配するようにした空気
調和機において、運転能力規制信号を受けたときは運転
中の室外ユニットの運転能力を低下させるように構成し
たので、汎用型の室外ユニットを組み合わせて最適な最
大能力を設定することができることはもちろんのこと、
空気調和機を多少能力を下げた状態で継続して運転する
ことができる。すなわち、特別に定められた最大能力の
中から所望する能力に近い室外ユニットを選択していた
従来に比べ、選択できる室外ユニットの種類及び組み合
わせが拡大し室内ユニットの能力に合わせて室外ユニッ
トの最大能力の和を最適に設定することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す空気調和機の冷媒回路図
である。
【図2】図1に示した制御装置の要部電気回路図であ
る。
【図3】図2に示したマイコンの主な動作を示すフロー
チャートである。
【図4】デマンドコントローラの動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】室外ユニットの能力を示す説明図である。
【図6】図3に示した演算の動作を示すフローチャート
である。
【図7】図6に示したSUB1のフローチャートであ
る。
【図8】図6に示したSUB1のフローチャートであ
る。
【図9】図6に示したSUB2のフローチャートであ
る。
【図10】図6に示したSUB3のフローチャートであ
る。
【図11】図6に示したSUB4のフローチャートであ
る。
【図12】図6に示したSUB5のフローチャートであ
る。
【図13】図6に示したSUB6のフローチャートであ
る。
【図14】図6に示したSUB7のフローチャートであ
る。
【図15】図6に示したSUB7のフローチャートであ
る。
【図16】図6に示したSUB7のフローチャートであ
る。
【図17】室内ユニットからの要求能力の総和に対する
室外ユニットの運転状態の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 室内ユニット 3 利用側熱交換器 4 電動膨張弁 5 流量制御弁 6 送風装置 9 信号線 10 制御装置 11〜13 室外ユニット 14 圧縮機 15 四方弁 16 熱源側熱交換器 22 信号線 23,24 冷媒配管 25 マイコン 28 室外ユニット台数設定用スイッチ 29 室内ユニット台数設定用スイッチ 40 デマンドコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 克美 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 村田 博孝 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 西田 圭二 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 中谷 暁 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の室内ユニットと複数の室外ユニッ
    トとを冷媒配管で接続して単一の冷凍サイクルを構成
    し、各室内ユニットから要求される能力の総和を各室外
    ユニットに最適に分配して各室外ユニットに運転能力と
    して設定する制御装置を有する空気調和機において、前
    記制御装置は、運転能力規制信号を受けたときは前記能
    力の総和を低下する方向に補正することを特徴とする空
    気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記運転能力規制信号が空気調和機を含
    む系全体の消費電力に基づいて出力される請求項1に記
    載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記運転能力規制信号が契約電力に基づ
    いて出力される請求項1に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記運転能力規制信号は前記各室内ユニ
    ットから要求される能力の総和に基づいて室外ユニット
    の運転能力の低下の割合を変える請求項1に記載の制御
    装置。
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