JPH0682041A - ガスタービンの燃焼器 - Google Patents

ガスタービンの燃焼器

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JPH0682041A
JPH0682041A JP23478592A JP23478592A JPH0682041A JP H0682041 A JPH0682041 A JP H0682041A JP 23478592 A JP23478592 A JP 23478592A JP 23478592 A JP23478592 A JP 23478592A JP H0682041 A JPH0682041 A JP H0682041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
bluff body
throat
air
swirl
Prior art date
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Pending
Application number
JP23478592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
大志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0682041A publication Critical patent/JPH0682041A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼室に生起される空気流動を十分に確保し
つつ、燃焼室に導入される空気量を調節する。 【構成】 燃焼室2に空気を導入するスロート5と、こ
のスロート5に対して軸方向に移動可能に設けられるブ
ラフボディ4と、このブラフボディ4を移動させて燃焼
室に流入する空気量を調節する駆動装置とを備えるガス
タービンの燃焼器において、スロート5とブラフボディ
4の間に燃焼室2に流入する空気流に対してスワールを
生起するスリット(旋回流路)8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの燃焼器
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの燃焼器は、燃焼室に供給
される圧縮空気と燃料噴射弁から噴射される燃料を効率
良く燃焼させるために、燃焼室内に導入される空気量を
調節する機構を備えるものがある(参考資料…ASME
78−GT−155)。
【0003】これについて説明すると、図7に示すよう
に、主燃料噴射弁6から噴射される燃料と空気が混合し
ながら導かれる予蒸発予混合室1と、燃焼室2の入口で
テーパ状に拡径するスロート5と、このスロート5に対
してその軸方向に移動可能に設けられるブラフボディ
(保炎器)4とが備えられている。
【0004】ブラフボディ4が図示しない駆動装置を介
して軸方向に移動されることにより、ブラフボディ4と
スロート5の間に画成される環状流路の面積が変化し、
燃焼室2の空燃比を適正にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置の場合、ブラフボディ4が移動してスロー
ト5との間に画成される環状流路の面積が小さくなる
と、燃焼室2に生起される空気流動が衰え、火炎の安定
性が悪化するという問題点があった。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、燃焼室に
生起される空気流動を十分に確保しつつ、燃焼室に導入
される空気量を調節することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼室に空気
を導入するスロートと、このスロートに対して軸方向に
移動可能に設けられるブラフボディと、このブラフボデ
ィを移動させて燃焼室に流入する空気量を調節する駆動
装置とを備えるガスタービンの燃焼器において、前記ス
ロートとブラフボディの間に燃焼室に流入する空気流に
対してスワールを生起する旋回流路を備える。
【0008】また、前記ブラフボディの外周部に複数の
スリットを渦巻き状に形成し、このスリットと前記スロ
ートとの間で前記旋回流路を形成する。
【0009】また、前記スロートの内周部に複数のスリ
ットを渦巻き状に形成し、このスリットと前記ブラフボ
ディとの間で前記旋回流路を形成する。
【0010】
【作用】スロートとブラフボディの間に画成される旋回
流路により、空気流は燃焼室に流入する直前でスワール
が生起されるため、ブラフボディの移動によりスロート
とブラフボディの間に画成される流路面積が小さくなっ
ても、燃焼室に流入する空気流に強いスワールを生起す
ることができる。
【0011】また、ブラフボディの外周部に複数のスリ
ットを渦巻き状に形成することにより、燃焼室に流入す
る空気流にスワールを生起することが可能となる。
【0012】また、スロートの内周部に複数のスリット
を渦巻き状に形成することにより、燃焼室に流入する空
気流にスワールを生起することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1において、1は円筒形の予蒸発予混合
室、2は燃焼室、3は連通室である。予蒸発予混合室1
と燃焼室2は並列に配置され、連通室3は予蒸発予混合
室1と燃焼室2をスクロール状の流路で連通している。
【0015】図中6はブラフボディ4の内側に配設され
た補助燃料噴射弁であり、10は予蒸発予混合室1に配
設された主燃料噴射弁であり、11は燃焼室2に臨む点
火栓である。
【0016】燃焼室2の下流側には希釈筒7が嵌合し、
この希釈筒7には複数の希釈孔12が開口している。
【0017】図中5は燃焼室2に空気を導入する環状の
スロートであり、4はこのスロート5に対して軸方向に
移動可能に設けられるブラフボディである。スロート5
はその内周部が連通室3から燃焼室2にかけてテーパ状
に拡径して形成される。ブラフボディ4は図示しない駆
動装置を介して軸方向に移動することにより、スロート
5とブラフボディ4の間に画成される環状流路の流路面
積が変化し、燃焼室2に流入する空気量を調節される。
【0018】なお、上記駆動装置は燃焼器のケーシング
20の外側に位置して比較的低温の雰囲気下に設けられ
ており、燃料のコーキング防止等がはかられている。
【0019】燃焼室2に流入する空気流にスワールを生
起する旋回流路として、図2、図3にも示すように、円
筒形のブラフボディ4の先端外周部にはスロート5に対
峙する環状凸部9が形成され、この環状凸部9に複数の
スリット8が渦巻き状に刻まれる。各スリット8はテー
パ状に拡径する底面8aと、軸方向に対して一定角度で
傾斜する2つの側面8bによって形成されている。
【0020】次に、作用について説明する。
【0021】希釈筒7の外周部に沿って流入する燃焼用
空気はまず予蒸発予混合室1に導かれ、ここで主燃料噴
射弁10からの噴射により霧化された燃料と混合して混
合気となり、連通室3を経て導かれることによりブラフ
ボディ4のまわりを旋回するスワールとなって流れ、ス
ロート5とブラフボディ4の間の環状流路から燃焼室2
へと導入される。このようにして燃焼室2に導入される
混合気は補助燃料噴射弁6から噴射される燃料と混合し
ながら燃焼室2で燃焼し、希釈孔12から空気を取り込
みながら燃焼を続け、この燃焼によって得られる高温ガ
スは図示しないタービンへと送られ、コンプレッサおよ
び負荷を駆動するようになっている。
【0022】ブラフボディ4を軸方向に移動して、スロ
ート5とブラフボディ4の間に画成される環状流路の流
路面積を調整することにより、燃焼室2の空燃比が調節
される。
【0023】予蒸発予混合室1から導かれる混合気はス
クロール状の連通室3を通過することによりブラフボデ
ィ4のまわりを旋回するスワールが生起され、続いてブ
ラフボディ4に形成された渦巻き状の各スリット8に画
成される旋回流路を通過することにより、燃焼室2に流
入する混合気に同一回転方向のスワールが生起される。
このようにして燃焼室2にスワールが生起されることに
より、燃焼室2における空気流動が活発に行われ、火炎
の安定化がはかられる。
【0024】ブラフボディ4の各スリット8によって燃
焼室2に流入する直前の空気流にスワールを生起する構
造により、ブラフボディ4の移動によりスロート5とブ
ラフボディ4の間に画成される環状流路の流路面積が小
さいときでも、強いスワールを生起される。ブラフボデ
ィ4の移動によりスロート5とブラフボディ4の間に画
成される環状流路の流路面積が大きいときは、燃焼室2
に流入する混合気の軸方向の成分が大きくなり、圧力損
失が減少する。
【0025】図4は本発明による装置と前記従来装置に
ついて、スロート5とブラフボディ4の間に画成される
環状流路の流路面積を変えて燃焼室2に生起されるスワ
ール数を測定した結果を示しているが、本発明による装
置では図中に破線で示すように流路面積の小さい状態か
ら大きい状態までスワール数を十分に確保できるのに対
して、ブラフボディ4にスリット8を持たない従来装置
では図中に実線で示すように流路面積の小さい状態でス
ワール数が大幅に落ち込む。
【0026】次に、図5、図6に示した他の実施例は、
燃焼室2に流入する空気流にスワールを生起する旋回流
路として、スロート5のテーパ状に拡径する内周面5a
に複数のスリット18が渦巻き状に刻まれるものであ
る。
【0027】円筒形のブラフボディ4の先端には環状に
拡径する環状凸部19が形成され、このブラフボディ4
が図示しない駆動装置を介して軸方向に移動することに
より、スロート5とブラフボディ4の間に画成される環
状流路の流路面積が調整される。
【0028】この場合、スロート5に形成された各スリ
ット18により混合気が燃焼室2に流入する直前でスワ
ールが生起されるため、ブラフボディ4の移動に伴って
流路面積の小さい状態から大きい状態までスワール数を
十分に確保できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、燃焼室に
空気を導入するスロートと、このスロートに対して軸方
向に移動可能に設けられるブラフボディと、このブラフ
ボディを移動させて燃焼室に流入する空気量を調節する
駆動装置とを備えるガスタービンの燃焼器において、前
記スロートとブラフボディの間に燃焼室に流入する空気
流に対してスワールを生起する旋回流路を備えたため、
ブラフボディの移動によりスロートとブラフボディの間
に画成される流路面積が小さくなっても、燃焼室に流入
する空気流に強いスワールを生起することが可能とな
り、幅広い運転域に渡って燃焼安定性を向上させること
ができる。
【0030】また、ブラフボディの外周部に複数のスリ
ットを渦巻き状に形成することにより、燃焼室に流入す
る空気流にスワールを生起することが可能となる。
【0031】また、スロートの内周部に複数のスリット
を渦巻き状に形成することにより、燃焼室に流入する空
気流にスワールを生起することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す燃焼器の縦断面図であ
る。
【図2】同じくブラフボディの縦断面図である。
【図3】同じくブラフボディの正面図である。
【図4】同じく本発明による装置と従来装置のスワール
数を測定した結果を示す線図である。
【図5】他の実施例をスロートの正面図である。
【図6】同じく図5のA−A線に沿う縦断面図である。
【図7】従来装置を示す燃焼器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 予蒸発予混合室 2 燃焼室 3 連通室 4 ブラフボディ 5 スロート 8 スリット 18 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に空気を導入するスロートと、こ
    のスロートに対して軸方向に移動可能に設けられるブラ
    フボディと、このブラフボディを移動させて燃焼室に流
    入する空気量を調節する駆動装置とを備えるガスタービ
    ンの燃焼器において、前記スロートとブラフボディの間
    に燃焼室に流入する空気流に対してスワールを生起する
    旋回流路を備えたことを特徴とするガスタービンの燃焼
    器。
  2. 【請求項2】 前記ブラフボディの外周部に複数のスリ
    ットを渦巻き状に形成し、このスリットと前記スロート
    との間で前記旋回流路を形成したことを特徴とする請求
    項1記載のガスタービンの燃焼器。
  3. 【請求項3】 前記スロートの内周部に複数のスリット
    を渦巻き状に形成し、このスリットと前記ブラフボディ
    との間で前記旋回流路を形成したことを特徴とする請求
    項1記載のガスタービンの燃焼器。
JP23478592A 1992-09-02 1992-09-02 ガスタービンの燃焼器 Pending JPH0682041A (ja)

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JP23478592A JPH0682041A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ガスタービンの燃焼器

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JP23478592A JPH0682041A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ガスタービンの燃焼器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017118166A1 (de) * 2017-08-09 2019-02-14 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. (DLR) Brennerkopf, Brennersystem und Verwendung des Brennersystems
CN112066415A (zh) * 2019-06-10 2020-12-11 中国航发商用航空发动机有限责任公司 燃烧室、燃气轮机以及抑制振荡燃烧的方法

Cited By (3)

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DE102017118166A1 (de) * 2017-08-09 2019-02-14 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. (DLR) Brennerkopf, Brennersystem und Verwendung des Brennersystems
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CN112066415B (zh) * 2019-06-10 2022-04-01 中国航发商用航空发动机有限责任公司 燃烧室、燃气轮机以及抑制振荡燃烧的方法

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