JPH0681352A - プレキャストコンクリート部材の連結方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート部材の連結方法Info
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- JPH0681352A JPH0681352A JP4262794A JP26279492A JPH0681352A JP H0681352 A JPH0681352 A JP H0681352A JP 4262794 A JP4262794 A JP 4262794A JP 26279492 A JP26279492 A JP 26279492A JP H0681352 A JPH0681352 A JP H0681352A
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- precast concrete
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
用せずに、容易かつ確実に連結する。 【構成】 土留パネル1などのプレキャストコンクリー
ト部材を並べ、隣合う部材に孔4を形成し、部材を並べ
たとき孔4・4が連続するようにする。この孔4・4の
中に周囲に穴8が明けられ、内部に高粘度の硬化材であ
る低スランプのモルタル9が詰められた筒状の収納体7
を配置し、隣合うプレキャストコンクリート部材に跨る
ようにする。この収納体7の中に異形鉄筋10などの連
結材を挿入し、同じく隣合うプレキャストコンクリート
部材に跨るようにする。同時にモルタル10を穴8から
押し出し孔4・4の中に充満させる。
Description
ック、その他プレキャスト製のコンクリート部材を連結
する方法に関するものである。
崩壊を防ぐ土留パネルや、法面の上に並べて法面の浮き
上がりを防ぐ法面ブロックなど、様々なプレキャスト製
のコンクリート部材が使用されている。これらのコンク
リート部材は複数個を並べて使用するが、多くの場合、
コンクリート部材は地山に打設したアンカーに別個独立
に固定するなどして、隣同士のコンクリート部材を連結
することがなかった。その他必要により隣合うコンクリ
ート部材を連結する場合には、連結用の別のコンクリー
ト部材を使用するか、隣合うコンクリート部材間に型枠
を設置してコンクリートを打設して連結していた。
ト部材を連結するために連結用の別個のコンクリート部
材を使用するのは、それだけ使用する部材の種類が増え
るため、搬入の手間がかかるとともに設計が面倒であ
る。隣合うコンクリート部材間に型枠を設置してコンク
リートを打設するのも、施工が極めて面倒で、施工期間
を著しく長くしていた。
方に孔を形成しておき、この孔の中に隣合うコンクリー
ト部材に跨るように異形鉄筋などを入れて、セメントミ
ルクを孔の中に流し込んで硬化させ、孔の中に鉄筋を定
着する方法も考えられる。しかしながら、孔に入れたセ
メントミルクはコンクリート部材間の隙間に容易に流れ
出してしまい、孔の中の鉄筋の周囲で硬化することなど
期待できない。また孔から流れ出さないように高粘度の
硬化材を使用すると、小さな孔の中の奥まで詰め込むな
どというのは不可能である。
めになされたもので、連結用の大がかりな部材を必要と
せず、極めて容易で確実に隣合うコンクリート部材を連
結することが可能な連結方法を提供することを目的とす
る。
キャストコンクリート部材は、様々な目的に使用するプ
レキャスト製コンクリート部材が考えられ、例えば切り
崩した地山を支える土留パネル、法面の隆起を押えるた
めの法面ブロック、その他護岸工事用の消波ブロックな
ど、既製のコンクリート構造物部材が広く対象となる。
このプレキャストコンクリート部材を前後、左右、或い
は上下に隣合わせて並べ、一部を向き合わせて接触させ
る。
材の接触部分に、一方のプレキャストコンクリート部材
から他方のプレキャストコンクリート部材に跨って連続
する孔を形成する。これはプレキャストコンクリート部
材に各々予め孔を形成しておくもので、設計通り隣合う
プレキャストコンクリート部材を合わせて接触させるこ
とで、跨る孔となるものである。隣合うプレキャストコ
ンクリート部材の孔のうち一方は部材を貫通していなけ
ればならないが、他方は貫通していても奥が閉塞した凹
部状の孔としてもよい。この孔は、隣合うプレキャスト
コンクリート部材の接触面近傍から奥に行くにつれて徐
々に内径が小さくなるように形成してもよい。孔の断面
は円形に限らず、方形などの多角形も広く採用できる。
る。この収納体は周囲に穴が明けられたもので、鋼製の
筒にそのまま穴を明けたものでもよいし、エキスパンド
メタルなどの金網を筒状に曲げて網目を穴としてもよ
い。この収納の形状も円筒に限らず、方形などの多角形
断面を広く採用することができる。また全くの筒とする
のではなく、長手方向にスリット状隙間を設けたもので
もよい。この収納体内には、高粘度、つまり容易に流れ
出さない程度の硬さを有する硬化材が詰めてある。この
ような高粘度の硬化材として、低スランプのセメント系
硬化材やレジンモルタルが採用できる。セメント系硬化
材とはモルタルなどを言う。この収納体を、隣合うプレ
キャストコンクリート部材の孔の中に跨らせて配置す
る。
材としては様々な部材が採用可能であって、異形鉄筋や
鋼製のパイプなど様々な部材が採用可能である。この連
結材を隣合うプレキャストコンクリート部材の孔に跨ら
せるようにする。同時に連結材を収納体の中に押し込む
ことによって、収納体の中の硬化材を穴から周囲に押し
出す。押し出された硬化材は孔の中に充満して硬化する
とともに、連結材を保護する。
詳細に説明する。図において1はプレキャストコンクリ
ート部材である土留パネルであり、中間部2は円弧状に
形成されている。左右端は支承部3・3であり、上下中
間部にアンカー5を通す孔が形成されており、その上下
には支承部3を水平に貫通する孔4・4が形成されてい
る。孔4は円形断面であり、支承部3の端部の内径が最
も大きく、中間部2に近づくにつれて徐々に径が小さく
なっている。実施例では、支承部3の端部側の内径aが
55mm,中間部2側端の内径bが45mmこの土留パ
ネル1を複数個左右に並べ、地山6に埋設したアンカー
5を土留パネル1に定着する。このとき、左右の土留パ
ネル1・1の孔4・4が一致して連続するようになる。
挿入する。収納体7は鋼製のパイプの外周に複数個の穴
8を明けたものであり、一端は封じられている。収納体
7の外径cは40mmである。この収納体7の中には低
スランプのモルタル9が詰めてある。収納体7は左右の
孔4・4の双方に跨るように配置する。収納体は布製の
袋などに比して或程度の剛性を有しており、孔4・4の
中に正確に挿入するのが容易である。この収納体7の中
に連結材である外形に凹凸のある異形鉄筋10を挿入す
る。異形鉄筋10の外径は収納体7の内径よりも若干小
さい程である。異形鉄筋10は隣合うパネル1・1の内
部、つまりは隣合う孔4・4に跨るように位置させる。
このとき収納体7内部のモルタル9が穴8から押し出さ
れて、収納体7の周囲の孔4・4内の空間に充満する。
・1の接触面近傍の方が内径が大きく、接触面から離れ
るにつれて内径が小さくなるため、孔4の端の方へ逃げ
るよりも接触面近傍の中間部に移動して、孔4・4の中
に良好に充満する。
り、エキスパンドメタルやクリンプ金網などの金網材を
ほぼ断面C字状に曲げて筒状にしたものである。このよ
うにした収納体7は長手方向にスリット状の隙間ができ
るため、この隙間から低スランプのセメント系硬化材を
詰めることが可能である。低スランプの硬化材を筒の両
端から押し込むようにするのは難しく、実施例のような
構成であれば硬化材を良好に詰めることができる。その
他収納体7として、合成樹脂により網目状に形成した筒
を使用することも可能である。
め、以下のような効果を得ることができる。 別個のプレキャストコンクリート部材や型枠を使用し
ないため、搬入や型枠組みの手間が不要で、施工期間も
長くならない。 連結材を隣合うプレキャストコンクリート部材の内部
に跨らせて周囲に硬化材を詰めるため、隣合うプレキャ
ストコンクリート部材を強固に連結可能である。 連結材の周囲を硬化材によって囲むため、連結材の腐
食が防止される。 低スランプのセメント系硬化材を収納体の中に入れて
おき、これを孔の中に挿入するため、孔から流れ出さず
に、小径の孔の奥にも良好に硬化材を行き渡らせること
ができる。 連結材を押し込むことにより収納体の穴から硬化材を
押し出すため、硬化材の充填作業が容易である。 プレキャストコンクリート部材の接触面近傍の内径か
ら奥に行くにつれて徐々に内径が小さくなるため、硬化
材が端の方へ逃げずに、連続する孔の中間部にも良好に
充満することになる。 金網材を断面ほぼC字状に屈曲して、長手方向にスリ
ット状の隙間を設けることにより、収納体の中に硬化材
を詰め易くすることができる。
面図である。
充満させた断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 隣合って並ぶプレキャストコンクリート
部材の接触部分に、一方のプレキャストコンクリート部
材から他方のプレキャストコンクリート部材に跨って連
続する孔を形成し、内部に高粘度の硬化材を詰めるとと
もに周面に穴を開けた筒状の収納体を前記孔内に配置
し、この収納体内に連結材を押し込んで隣合うプレキャ
ストコンクリート部材双方の内部に跨らせるとともに、
硬化材を穴から収納体の外へ押し出し、プレキャストコ
ンクリート部材の孔内に充満させて硬化させるプレキャ
ストコンクリート部材の連結方法。 - 【請求項2】 プレキャストコンクリート部材として中
間部を円弧状に形成した土留パネルを使用したことを特
徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート部材
の連結方法。 - 【請求項3】 隣合うプレキャストコンクリート部材の
孔は、接触面近傍から奥に行くにつれて徐々に内径が小
さくなることを特徴とする請求項1記載のプレキャスト
コンクリート部材の連結方法。 - 【請求項4】 連結材として異形鉄筋を使用したことを
特徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート部
材の連結方法。 - 【請求項5】 金網をほぼ断面C字状に屈曲した収納体
を使用し、網目を穴としたことを特徴とする請求項1記
載のプレキャストコンクリート部材の連結方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262794A JPH0739664B2 (ja) | 1992-09-05 | 1992-09-05 | プレキャストコンクリート部材の連結方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262794A JPH0739664B2 (ja) | 1992-09-05 | 1992-09-05 | プレキャストコンクリート部材の連結方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681352A true JPH0681352A (ja) | 1994-03-22 |
JPH0739664B2 JPH0739664B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=17380700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4262794A Expired - Fee Related JPH0739664B2 (ja) | 1992-09-05 | 1992-09-05 | プレキャストコンクリート部材の連結方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739664B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100482536B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2005-04-14 | (주)한림종합건축사사무소 | 석재 옹벽구조 및 그의 시공방법 |
CN103132546A (zh) * | 2013-03-14 | 2013-06-05 | 张德涛 | 一种混凝土预制构件对接结构及其对接方法 |
US9942653B2 (en) | 2015-12-03 | 2018-04-10 | Kabushiki Kaisha Audio-Technica | Narrow-angle directional microphone |
-
1992
- 1992-09-05 JP JP4262794A patent/JPH0739664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100482536B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2005-04-14 | (주)한림종합건축사사무소 | 석재 옹벽구조 및 그의 시공방법 |
CN103132546A (zh) * | 2013-03-14 | 2013-06-05 | 张德涛 | 一种混凝土预制构件对接结构及其对接方法 |
US9942653B2 (en) | 2015-12-03 | 2018-04-10 | Kabushiki Kaisha Audio-Technica | Narrow-angle directional microphone |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0739664B2 (ja) | 1995-05-01 |
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