JPH0680671A - ポルフィリン二量体とその用途 - Google Patents

ポルフィリン二量体とその用途

Info

Publication number
JPH0680671A
JPH0680671A JP4276488A JP27648892A JPH0680671A JP H0680671 A JPH0680671 A JP H0680671A JP 4276488 A JP4276488 A JP 4276488A JP 27648892 A JP27648892 A JP 27648892A JP H0680671 A JPH0680671 A JP H0680671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porphyrin
acid
asp
chemical
dimer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4276488A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sakata
功 阪田
Susumu Nakajima
進 中島
Koichi Koshimizu
弘一 小清水
Hiroyuki Takada
弘之 高田
Yasushi Inui
裕史 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Hakka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyo Hakka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Hakka Kogyo Co Ltd filed Critical Toyo Hakka Kogyo Co Ltd
Priority to JP4276488A priority Critical patent/JPH0680671A/ja
Publication of JPH0680671A publication Critical patent/JPH0680671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、特定の臓器特に癌への親和性に優
れ、正常組織からの排出速度が速く光毒性を低減させる
ことができ、かつ金属錯体の金属を変換することにより
燐光蛍光性[光化学治療(PDDT)用]、無燐光蛍光
性[蛍光診断(PDDT)用]および無燐光無蛍光性
[核磁気共鳴診断(MRI)用]を持つ用途に応じたポ
ルフィリン二量体を合成・探索し、PDDTならびにM
RIに適した薬剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、アルデヒド基またはケトン基担持
ポルフィリン類にビスヒドラゾン(スペーサー)を介し
て得られたポルフィリン二量体とその金属錯体で構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポルフィリン二量体と
その用途、特に新規なポルフィリン(無金属錯体−無金
属錯体化合物)および金属ポルフィリン(金属錯体−金
属錯体化合物)二量体ならびにポルフィリン−金属ポル
フィリン(無金属錯体−金属錯体化合物)誘導体を有効
成分とする光物理化学的診断用および治療用の増感剤な
らびに核磁気共鳴用造影剤および/または光物理化学に
よる癌の診断および治療ならびに核磁気共鳴による診断
に用いる薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】癌の新しい診断・治療法として光物理化
学的蛍光診断・治療[Photodynamic Di
agnosis and Therapy(PDD
T)]が行われている。これはある種のポルフィリン化
合物を静脈注射などの方法により投与し、癌組織に保持
させた後、レーザー光を照射して癌組織のみを選択的に
蛍光診断し破壊するというものである。PDDTは、ポ
ルフィリンの癌組織に保持される時間が正常組織に比べ
て長いという性質と光増感作用を持つという2つの性質
を利用している。過去13年間に世界中で3000人以
上の人々がPDDTによる悪性腫瘍の治療を受けてお
り、癌治療法の1つとして定着しつつある。PDDTに
より良好な治療成績が報告されている癌種は、網膜癌、
皮膚癌、食道癌、表在性膀胱癌、初期の肺癌など多岐に
渡っている。また最近は、内視鏡を用いた蛍光診断にも
利用されるようになった。
【0003】現在PDDTに使用されている薬剤は主と
してヘマトポルフィリン誘導体(HPD)およびそのエ
ーテル体および/またはエステル体の二量体である。H
PDはヘマトポルフィリンを酢酸中硫酸処理し、さらに
0.1N水酸化ナトリウムで処理して得られる混合物で
ある。二量体はHPDの疎水性の高い成分を主として含
んでおり、HPDとともに複雑な混合物であり活性成分
が不明である。また成分比が一定でないために治療効果
が極めて不安定である。
【0004】一方、PDDTのための新しいポルフィリ
ン誘導体として、ポルフィリン二量体をDougher
tyらが米国特許4649151号(1987)に、K
esselらがPhotochem.Photobio
l.,53,475(1991)に、Pandeyらが
Tetrahedron Lett.,29,4657
(1988)に、CollmanらがJ.A.C.
S.,105,2699(1983)に開示している。
我々も種々検討し、Agric.Biol.Che
m.,55,2441(1991)に開示してきた。し
かしながら、PDDT用の増感剤として用いるには上記
化合物では合成、安定性、水溶性、無光毒性の面におい
て実用化が困難であった。
【0005】またPDDTに使われるレーザー光の組織
透過性の問題もある。HPDやその二量体は最大吸収波
長が630nmであり、モル吸光係数も3000と低
い。630nmの光では組織透過性が悪く、PDDTの
治療効果が5〜10mmの表層癌に限定されてしまって
いる。
【0006】一方レーザー装置の方にも問題がある。現
在最もよく使用されている色素レーザーは安定性が悪
く、運用上取扱いが難しい。最近注目を集めているチタ
ンサファイアレーザーを用いれば運用がかなり簡単にな
る。しかしこのレーザーを用いると670nm以上60
0nm以下の吸収波長に限られ、630nm付近の吸収
波長を持つHPDやその二量体に適用できない。
【0007】更に薬剤の副作用として一時的な光過敏症
を引き起こすことが知られている。このため薬剤投与
後、皮膚などの正常組織が光増感作用で破壊されないよ
うに患者を長期間暗所に閉じ込めておかなければならな
い。HPDおよびその二量体は正常組織からの排出速度
が遅いので長いときには6週間以上も光過敏症が残るこ
ともある。現在使用されている薬剤はこうした多くの問
題点を抱えておりHPDおよびその二量体に代わる新し
い薬剤の開発が強く望まれている。そこで上記薬剤が持
つ欠点を克服するものとして単一化合物でありかつより
長波長領域(650〜800nm)に吸収を持つ化合物
が第2世代の薬物として提案されている。現在フタロシ
アニンなどのアザポルフィリン類、クロリン・バクテリ
オクロリンなどのポルフィリン類、テキサフィリンなど
の環拡張型ポルフィリン類などさまざまな化合物がHP
Dやその二量体に代わる薬剤として研究されている。ま
た、癌の治療用だけでなく蛍光診断用として前記HPD
およびその二量体が双方の薬剤として併用されている。
しかし本来ならばその薬剤が持つ光毒性が故に治療用と
診断用は分離されるべきであって、無光毒性(無燐光
性)蛍光診断剤が強く望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、単一成
分であり安定かつ癌組織に対する良好な集積性を維持し
たまま、正常組織からは排出速度が速く、蛍光診断剤と
して適用する場合には無光毒性であり(蛍光寿命が長
く、燐光寿命が短い化合物が範疇にはいる)、しかもで
きうればチタンサファイアレーザー(670nm以上6
00nm以下の波長)の使用が可能であるポルフィリン
誘導体を探索し、PDDTに適した光増感剤を提供する
ことを目的として、種々の研究を重ねた。
【0009】
【問題を解決するための手段】その結果、前願誘導体
(特願平3−323597号)の中で血液由来のプロト
ポルフィリンより合成誘導体化して得られたクロリン類
または葉緑素由来のフェオホーバイド類をある種のスペ
ーサーを介して二量体にすると、単一成分で、癌組織に
対して優れた集積性と正常組織より良好な排出性を、し
かも670nm以上の吸収波長を持ち、かつ良好なPD
DT効果を有することを見出した。更にこれらの反応を
組み合わせることにより無金属錯体−無金属錯体化合
物、金属錯体−金属錯体化合物ならびに無金属錯体−金
属錯体化合物の二量体の合成にも成功した。なかでも、
無金属錯体−金属錯体二量体のある種の半金属化合物は
無光毒性(無燐光性)蛍光の性質が存在していた。
【0010】また本発明者らは前願誘導体と同様に、こ
れら二量体とアルブミンの混液の紫外線吸収(UV)ス
ペクトルを分析したところ、スペクトルの動向が正の方
向すなわち特定臓器特に癌への親和性につながっている
ことが分かった。
【0011】一方、本発明者らは本研究開発途中で、ダ
ンシルメチオニン基質の系を用いる光増感酸化反応の評
価方法を見出した。この方法を用いれば、薄層クロマト
グラフィー(TLC)や高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)により二量体における光に対する反応性の
有無ならびに強弱を簡便に評価できた。なお、この評価
法による値は燐光寿命の長短と良い相関関係を示してい
た。
【0012】他方、以前の出願明細書(特開平2−13
8280号)の中でも述べているように蛍光強度の測定
を行えば種々の特性が物理化学的に証明できる。したが
って、蛍光を持つポルフィリンに燐光寿命がないかまた
は短い金属ポルフィリンを結合せしめると無光毒性蛍光
診断剤が誕生すると思われた。その測定結果の主なもの
を表1に示す。以上を考え合わせると、本発明の二量体
の中でも無金属錯体−無金属錯体化合物は治療用に、金
属錯体−金属錯体化合物は治療用または核磁気共鳴診断
(MRI)用に、無金属錯体−金属錯体化合物は蛍光診
断用の薬剤として用途別に利用できることが判かった。
【0013】
【表1】
【0014】本発明は上記の知見に基づいて完成された
ものであって、その要旨は 一般式 (I) 化5 [式中、Aは(CHまたはフェニレン基、nは0
〜8、X、Yは化6、化7または化8で示すポルフィリ
ンあるいは金属ポルフィリン(但し式中、R、R
それぞれOHまたはアミノ酸から水素を除いた残基、R
はHまたはCOOCH,Mは2H、Mn、Cuまた
はZnを示す)側鎖のケトンまたはアルデヒドから酸素
を除いた残基]で示されるポルフィリン二量体またはそ
れらの金属錯体。(但し式中、ポルフィリン骨格側鎖の
Zは化1との結合部位を示す。またポルフィリン骨格の
4つのピロール環のうちA及びB環の側鎖の官能基がそ
れぞれ入れ替わった位置異性体も含む。)
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】上記各記号の意味に関して使用された「ア
ミノ酸」なる語は必須アミノ酸、「フェニレン基」なる
語はメタ、パラ位結合部位を意味する。
【0020】本発明の各種ポルフィリン二量体は、自体
常套によって製造することができる。一般式(I)に対
応するXとYが同種のポルフィリン二量体(無金属錯体
−無金属錯体化合物)にあっては、R、RまたはR
を有するものを構成し(工程a)、ついで次の工程b
に進みスペーサーを介して一段階に同種の二量体と成
し、得られたポルフィリン二量体を加水分解せしめる
(工程c)。また必ずしも工程(a)、(b)、(c)
と順次反応せしめる必要もなく、例えば工程(b)、
(a)、(c)または工程(a)、(c)、(b)のよ
うに工程順が代わってもよい。なお、後で述べる様にX
とYが同種の二量体を工程(e)を経る二段階で合成し
てもよい。
【0021】一方、一般式(I)に対応するXとYが同
種の金属ポルフィリン二量体(金属錯体−金属錯体化合
物)にあっては、まずMを有するものを構成し(工程
d)、ついでこれを前述と同様にして誘導体化し、工程
(a)、(b)、(c)と順次反応せしめる。また必ず
しも工程順が一定でなくても先で述べたように工程順が
変わってもよい。
【0022】他方、一般式(I)に対応するXとYが異
種のポルフィリン−金属ポルフィリン二量体(無金属錯
体−金属錯体化合物)にあっては、まずMを有するもの
を構成し(工程d)、別途にR、RおよびRを有
するポルフィリンを構成する(工程a)。その後、工程
dあるいは工程aで得られたポルフィリン誘導体のうち
どちらか一方にスペーサーを結合せしめ(工程e)。つ
いで、工程aまたは工程dから得られたポルフィリン化
合物を反応せしめて二段階で異種ポルフィリン二量体を
得、以下工程cへと進む。また、ポルフィリン側鎖の違
いによる異種ポルフィリン二量体(無金属錯体−無金属
錯体化合物)もMを有するものを構成する以外はこれと
同様にして二段階で合成する。
【0023】構成工程(aおよびd)はJ.E.Fal
k著[Porphyrins and Metallo
porphyrins](Elsevier発行、19
75年)およびD.Dolphin著[The Por
phyrins](Academic Press発
行、1978年)等に記載された常套の方法によってこ
れを行うことができる。
【0024】例えば(I)に対応するR、Rおよび
を有するポルフィリン化合物およびそれらの金属錯
体であるものは、特開昭61−7279号、特開昭61
−83185号、特許公報昭63−13997号、特開
平2−76881号、特開平2−138280号,特開
平4−59779号および特願平3−323597号に
記載された方法に従ってこれを調製すれば良い。すなわ
ち工程(a)については光化学反応を利用してクロリン
化工程(フォトプロトポルフィリン)を経由し、アミノ
酸残基の結合工程に付してこれを行うことができる。工
程(d)については通常、金属の塩化物、酢酸塩、硫酸
塩、硝酸塩等を使用してこれを行う。金属の種類として
は、長燐光寿命効果があるZn、逆に短縮効果があるM
n、Cu、Feなどが挙げられる。またこの金属導入工
程(d)は(a)または(b)工程の前後を問わず、必
要に応じ調製して良い。人為的に合成する代わりに、植
物や動物のような天然資源からこれを採取してもよい。
【0025】次に、以上のようにして構成したクロリン
化合物および/またはその錯体、ならびにフェオホーバ
イド化合物を縮合工程(b)または(c)に付す。すな
わちプロトポルフィリン ジメチルエステル(以下PP
−Meと言う)を光化学反応処理して得られた1−ヒド
ロキシ−2−ホルミルエチリデン−プロトポルフィリン
ジメチルエステル(以下フォトプロトポルフィリン
ジメチルエステル、P−Meと言う)および/またはそ
の錯体、ならびに緑葉天然物から単離精製したフェオホ
ーバイド誘導体にジカルボン酸ビスヒドラジド誘導体を
反応させて目的の縮合体ポルフィリン化合物を製造す
る。このものは一般有機化学実験書中[ヒドラゾンとケ
トンまたはアルデヒド化合物との付加または縮合反応]
に記載された常套の方法によってこれを行うことができ
る。なお、いずれの場合も適宜脱水剤や脱酸剤のような
反応促進剤や縮合剤の使用も考慮されてよい。
【0026】以下、代表例を挙げてポルフィリン二量体
化合物(I)の調製を更に具体的に説明する。例えばX
とYが同種のポルフィリン二量体(すなわち無金属錯体
−無金属錯体化合物ならびに金属錯体−金属錯体化合
物)の場合には、ケトンまたはアルデヒド担持ポルフィ
リン誘導体またはその金属錯体にジカルボン酸ビスヒド
ラジド(例えば修酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジ
ド、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド等)をTHFなどの溶媒
中で適宜縮合剤(例えば酸、アルカリ等)を用いて反応
せしめて、これらビスヒドラゾンをスペーサーとした同
種のポルフィリン二量体(I)を一段階で得る。その具
体例としては以下のものを挙げることができる。
【0027】(1)修酸−ビス(フォトプロトポルフィ
リン)ヒドラゾン(以下OHPと言う) (2)マロン酸−ビス(フォトプロトポルフィリン)ヒ
ドラゾン(以下MHPと言う) (3)アジピン酸−ビス(フォトプロトポルフィニル−
6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH
(P−Asp)と言う] (4)イソフタル酸−ビス(フォトプロトポルフィニル
−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下mP
H(P−Asp)と言う] (5)テレフタル酸−ビス(フォトプロトポルフィニル
−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下pP
H(P−Asp)と言う] (6)マロン酸−ビス(Mn−フォトプロトポルフィリ
ン)ヒドラゾン[以下MH(Mn−P)と言う] (7)アジピン酸−ビス(Mn−フォトプロトポルフィ
ニル−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下
AH(Mn−P−Asp)と言う] (8)アジピン酸−ビス(Cu−フォトプロトポルフィ
ニル−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下
AH(Cu−P−Asp)と言う] (9)アジピン酸−ビス(Zn−フォトプロトポルフィ
ニル−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下
AH(Zn−P−Asp)と言う] (10)アジピン酸−ビス(スピログラフィス)ヒドラ
ゾン[以下AH(SP)と言う] (11)アジピン酸−ビス(スピログラフィニル−6、
7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH(SP
−Asp)と言う] (12)アジピン酸−ビス(フェオホーバイド)ヒドラ
ゾン[以下AH(PPB)と言う] (13)アジピン酸−ビス(ピロフェオホーバイジル−
6、7−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH
(pyroPPB−Asp)と言う]
【0028】一方、XとYが異種のポルフィリン二量体
(すなわち無金属錯体−金属錯体化合物、同一の無金属
または金属錯体のポルフィリン二量体であってもXとY
が異なる化合物)の場合には、まずケトンあるいはアル
デヒド担持化合物またはそれらの金属錯体を前記ジカル
ボン酸ビスヒドラジドにて溶媒中で適宜縮合剤を用いて
反応せしめ、XまたはYどちらかが結合したモノヒドラ
ゾン体を得る。ついで、得られたモノ体にケトンあるい
はアルデヒド担持化合物またはそれらの金属錯体を前述
と同様に反応せしめて、異種のポルフィリン二量体
(I)を得る。その具体例としては以下のものを挙げる
ことができる。
【0029】(14)マロン酸−モノ(Mn−フォトプ
ロトポルフィリン)−モノ(フォトプロトポルフィリ
ン)ヒドラゾン[以下MH(Mn−P)(P)と言う] (15)マロン酸−モノ(Cu−フォトプロトポルフィ
リン)−モノ(フォトプロトポルフィリン)ヒドラゾン
[以下MH(Cu−P)(P)と言う] (16)アジピン酸−モノ(Mn−フォトプロトポルフ
ィニル−6、7−ビスアスパラギン酸)−モノ(フォト
プロトポルフィニル−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒ
ドラゾン[以下AH(Mn−P−Asp)(P−As
p)と言う] (17)アジピン酸−モノ(Cu−フォトプロトポルフ
ィニル−6、7−ビスアスパラギン酸)−モノ(フォト
プロトポルフィニル−6、7−ビスアスパラギン酸)ヒ
ドラゾン[以下AH(Cu−P−Asp)(P−As
p)と言う] (18)アジピン酸−モノ(フォトプロトポルフィリ
ン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7−ビス
アスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH(P)(P−A
sp)と言う] (19)アジピン酸−モノ(Mn−フォトプロトポルフ
ィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7−
ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH(Mn−
P)(P−Asp)と言う] (20)イソフタル酸−モノ(Mn−フォトプロトポル
フィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7
−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下mPH(Mn
−P)(P−Asp)と言う] (21)テレフタル酸−モノ(Mn−フォトプロトポル
フィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7
−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下pPH(Mn
−P)(P−Asp)と言う] (22)マロン酸−モノ(Cu−フォトプロトポルフィ
リン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7−ビ
スアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下MH(Cu−P)
(P−Asp)と言う] (23)アジピン酸−モノ(Cu−フォトプロトポルフ
ィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7−
ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下AH(Cu−
P)(P−Asp)と言う] (24)イソフタル酸−モノ(Cu−フォトプロトポル
フィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7
−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下mPH(Cu
−P)(P−Asp)と言う] (25)テレフタル酸−モノ(Cu−フォトプロトポル
フィリン)−モノ(フォトプロトポルフィニル−6、7
−ビスアスパラギン酸)ヒドラゾン[以下pPH(Cu
−P)(P−Asp)と言う]
【0030】本発明によるポルフィリン誘導体の医薬品
製剤の製造は自体公知法により行われ、本発明による誘
導体を適当な緩衝液で溶解するだけでよい。好適な添加
物として例えば医薬的に認容できる溶解補助剤(例えば
有機溶媒)、pH調製剤(例えば酸、塩基、緩衝液)、
安定剤(例えばアスコルビン酸)、賦形剤(例えばグル
コース)、等張化剤(例えば塩化ナトリウム)などが配
合されても良い。
【0031】本発明による薬剤はPDDT用薬剤として
の必要充分な特性すなわち長燐光寿命場合によっては短
燐光寿命、無燐光蛍光性(蛍光のみで光反応がない)、
アルブミンに対する親和性、特定臓器特に癌に対する特
異的集積性、光反応性、光殺細胞効果、吸収波長、水溶
性、純度などを充分満足しているものである。本発明に
よる薬剤の良好な水溶性は、高濃度溶液(50mg/m
l)の製造を可能とした。一般に、PDDT用薬剤とし
て適用するためには本発明の薬剤を1mg〜5mg/k
g体重の量、MRI用薬剤としては1mg〜10mg/
kg体重の量で投与するのが望ましい。
【0032】
【作用】本発明にかかるポルフィリン二量体とその金属
錯体は、ポルフィリン骨格側鎖のケトンおよび/または
アルデヒド残基にスペーサーとしてビスヒドラゾン誘導
体を用いた点に化学構造上の特徴を有し、その結果種々
の生理学的もしくは薬理学的特性を発揮する。
【0033】これらポルフィリン誘導体は癌細胞に選択
的に集積し、かつ癌細胞からの排泄が遅い。なお、正常
な臓器や細胞からは速やかに排泄されるため、それらに
損傷を与えることはない。元来、ポルフィリン誘導体の
殆んどのものは光に対して強い作用を有するが、本発明
に従ってポルフィリン誘導体を二量体化することによっ
て正常組織からの排泄性を高めるとともに、光毒性の発
現を極力抑制するようデザインした誘導体が可能となっ
た。また、クロリン誘導体を利用することによって波長
がレッドシフトするので治療効果の深達度をはかること
ができた。これらの特性(癌親和性、無燐光蛍光性、無
光毒性、光殺細胞効果、吸収波長、水溶性)に基づき、
本発明のポルフィリン二量体とその金属錯体は特定の臓
器、特に癌や悪性腫瘍に対するPDDT用またはMRI
用薬剤として有用である。
【0034】以下実施例を挙げて説明する。なお、実施
例での収率はすべて出発原料であるP−Meやフェオホ
ーバイド(以下PPBと言う)から換算して求めた値で
ある。
【0035】
【実施例】
実施例 1 ポルフィリンのアスパラギン酸誘導体化 特開平2−138280号および特開平4−59779
号に掲げた方法により合成したP−Me2gを用い、こ
れにピリジン50mlを加え溶解後、10%苛性ソーダ
にて常法により加水分解した。加水分解液を20%クエ
ン酸水溶液にて中和後クロロホルムで抽出した。抽出物
を減圧濃縮し、酢酸エチル−n−ヘキサンにより再沈殿
後、フォトプロトポルフィリン(以下Pと言う)1.7
5gを得た。(エステルのケン化) 得られたPの全量をテトラヒドロフランに溶解しジシク
ロヘキシルアミン(DCHA)にて常法によりP−DC
HA塩(2.0g)とした。本DCHA塩をクロロホル
ム150mlに溶解し、アスパラギン酸 ジメチルエス
テル(AspMe)塩酸塩2gを加え、撹拌下に水溶性
カルボジイミド(WSC)2gを徐々に加えて1.5時
間反応せしめた。反応後(TLCにて反応終末点を確
認)、反応液を水洗分液後、クロロホルム層を減圧濃縮
した。得られた濃縮物を酢酸エチル−エーテル−n−ヘ
キサンにて再沈殿および再結晶化を繰り返し行い、暗緑
色結晶のフォトプロトポルフィニル−6、7−ビスアス
パラギン酸 テトラメチルエステル(以下P−AspM
eと言う)を得た。(1.2g、収率42.4%)
【0036】実施例 2 ポルフィリン化合物のMn金属錯体化 特開平2−138280号および特開平4−59779
号に掲げた方法を改良して合成した。P−Me3gおよ
び実施例1で得られたP−AspMe100mgをそれ
ぞれ酢酸に溶解し、酢酸マンガンを加えて50℃に加温
し、撹拌下2時間反応させた。反応後、反応液に0.9
%生理食塩水を加え沈殿物を別々に得た。得られた沈殿
物を水洗乾燥後、メタノール−酢酸エチル−n−ヘキサ
ンにより再沈殿を繰り返し、暗褐色結晶のMn−フォト
プロトポルフィリン ジメチルエステル(以下Mn−P
−Meと言う)およびMn−フォトポルフィニル−6、
7−ビスアスパラギン酸 テトラメチルエステル(以下
Mn−P−AspMeと言う)を別々に得た。(2.8
gおよび90mg、収率81.8%および34.7%)
【0037】実施例 3 ポルフィリン化合物のCu金属錯体化 特開平2−138280号および実施例1に掲げた方法
を改良して合成した。P−Melgおよび実施例1で得
られたP−AspMe150mgをそれぞれ別々にクロ
ロホルム−メタノール(2:1v/v)に溶解し、酢酸
銅を加えて室温で撹拌下30分間反応させた。反応後
(鮮緑色)、それぞれの反応液にクロロホルムを加え
0.9%生理食塩水で洗浄し、クロロホルム層を減圧濃
縮した。得られた残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンにて
再沈殿を繰り返し、暗緑色結晶のCu−フォトプロトポ
ルフィリン ジメチルエステル(以下Cu−P−Meと
言う)およびCu−フォトポルフィニル−6、7−ビス
アスパラギン酸 テトラメチルエステル(以下Cu−P
−AspMeと言う)を別々に得た。(1gおよび13
0mg、収率91.0%および34.4%)
【0038】実施例 4 モノマー体の合成 P−Me500mgにテトラヒドロフラン150mlを
加え、室温撹拌下に1%マロン酸ジヒドラジド(以下M
Hと言う)水溶液50mlを滴下し24時間反応させ
た。反応後(TLCにてRf値の移動を確認)、反応液
を酢酸エチルにて抽出し、水洗乾燥減圧濃縮した。得ら
れた濃縮物(400mg)をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(9:1)
および(1:1)溶出画分を集め溶媒を留去した。それ
ぞれの残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンにより再結晶化
し、黒褐色結晶のダイマー体MHP(2)のテトラメ
チルエステルおよびモノマー体マロン酸−モノ(フォト
プロトポルフィリン ジメチルエステル)ヒドラゾン
[以下MH(P−Me)と言う]を別々に得た。(50
mgおよび120mg、収率4.6%および20.3
%)
【0039】実施例 5 二段階法による同種二量体の合成 実施例4で得られたMH(P−Me)80mgをテトラ
ヒドロフラン40mlに溶解し、室温撹拌下にP−Me
100mgおよび酢酸0.2mlを加えて2週間反応さ
せた。反応後、反応液を水洗後クロロホルム抽出し溶媒
を留去後、酢酸エチル−メタノールにて再結晶化を行
い、目的とするダイマー体MHP(2)のテトラメチ
ルエステルを得た。(100mg,収率13.9%)
【0040】実施例 6 一段階法による同種二量体の合成 実施例1で得られたP−AspMe100mgをテトラ
ヒドロフラン25mlに溶解し、室温撹拌下にアジピン
酸ジヒドラジド(以下AHと言う)を加え5日間反応さ
せた。反応後、反応液を水洗し、クロロホルム抽出し溶
媒を留去後、テトラヒドロフラン−酢酸エチル−n−ヘ
キサンおよびメタノール−酢酸エチル−n−ヘキサンに
て再沈殿を繰り返し、黒褐色結晶のダイマー体AH(P
−Asp)(3)のオクタメチルエステルを得た。
(50mg,収率9.8%)
【0041】実施例 7 実施例1で得られたP−AspMeを各50mg別々に
採り、テトラヒドロフラン10mlと酢酸0.1mlで
それぞれを溶解し、室温撹拌下にイソフタル酸ジヒドラ
ジド(以下mPHと言う)およびテレフタル酸ジヒドラ
ジド(以下pPHと言う)を各々に20mg加えて2週
間反応させた。反応後、それぞれの反応液を実施例6と
同様に操作して後処理し、暗緑褐色結晶のダイマー体m
PH(P−Asp)(4)およびpPH(P−As
p)(5)のオクタメチルエステルを別々に得た。
(30mgおよび30mg、収率21.2%および2
1.2%)
【0042】実施例 8 同種金属錯体の二量体化 実施例2で得られたMn−P−Me100mgとMn−
P−AspMe140mgをそれぞれ別々に採り、前者
にはテトラヒドロフラン10mlとMH10mg、後者
にはテトラヒドロフラン40mlと酢酸0.5ml、A
H50mgを加え、室温撹拌下に1週間反応させた。反
応後、それぞれの反応液を前者の場合には実施例6、後
者の場合には実施例5と同様に操作して後処理し、黒褐
色結晶のダイマー錯体MH(Mn−P)(6)とAH
(Mn−P−Asp)(7)のオクタメチルエステル
を別々に得た。(70mgと70mg、収率26.8%
と8.1%)
【0043】実施例 9 二量体の同種金属錯体化 実施例6で得られた(3)のメチルエステル体を各50
mg別々に採り、これらをクロロホルム−メタノールに
て溶解後、それぞれに酢酸銅および酢酸亜鉛を50mg
加えて室温撹拌下に1時間反応させた。反応後(反応液
の色調およびTLCにて確認)、それぞれの反応液を実
施例3と同様に操作して後処理し、暗緑褐色結晶のダイ
マー錯体AH(Cu−P−Asp)(8)とAH(Z
n−P−Asp)(9)のオクタメチルエステルを別
々に得た。(50mgと45mg、収率9.2%と7.
0%)
【0044】実施例 10 スピログラフィス ジメチルエステル(以下SP−Me
と言う)およびピロフェオホーバイジル−7−アスパラ
ギン酸 ジメチルエステル(以下pyroPPB−As
pMeと言う)をそれぞれ別々に100mg採り、以下
それぞれを実施例6と同様に操作して後処理し、褐色結
晶のダイマー体AH(SP)(10)とAH(pyr
oPPB−Asp)(13)のテトラメチルエステル
をそれぞれ別々に得た。(50mgと45mg、収率2
2.0%と16.7%)
【0045】実施例 11 モノマー金属錯体の合成 実施例2で得たMn−P−Me300mgおよび実施例
3で得たCu−P−Me200mgを別々に採り、前者
にはテトラヒドロフラン90mlと6%MH水溶液10
mlを、後者にはテトラヒドロフラン15mlと2%M
H水溶液10mlを、加え室温撹拌下に3日間反応せし
めた。以下それぞれを実施例4と同様に操作してピリジ
ン−酢酸エチル−n−ヘキサンにより再沈殿、再結晶化
を行い、モノマー金属錯体マロン酸−モノ(Mn−フォ
トプロトポルフィリン ジメチルエステル)ヒドラゾン
[以下MH(Mn−P−Meと言う]とマロン酸−モノ
(Cu−フォトプロトポルフィリン ジメチルエステ
ル)ヒドラゾン[以下MH(Cu−P−Me)と言う]
を別々に得た。(250mgと110mg、収率58.
7%と42.9%)
【0046】実施例 12 無金属−金属錯体における異種二量体の合成 実施例11で得られたMH(Mn−P−Me)およびM
H(Cu−P−Me)を各100mg別々に採り、テト
ラヒドロフラン50mlと酢酸0.5mlでそれぞれを
溶解し、室温撹拌下に各々にP−Me150mgを加え
て3日間反応させた。反応後(TLC、UVにて確
認)、それぞれの反応液を酢酸エチルにて抽出し溶媒を
留去後、酢酸エチル−n−ヘキサンおよびメタノール−
酢酸エチル−n−ヘキサンにより再沈殿、再結晶を繰り
返し、異種ダイマー体MH(Mn−P)(P)(14)
とMH(Cu−P)(P)(15)のテトラメチルエス
テルを別々に得た。(50mgと45mg、収率16.
9%と15.2%)
【0047】実施例 13 実施例2で得たMn−P−AspMe300mgおよび
実施例3で得たCu−P−AspMe130mgをそれ
ぞれ別々に採り、前者にはテトラヒドロフラン50ml
および酢酸10mlを、後者にはテトラヒドロフラン2
0mlおよび酢酸0.2mlを加え溶解し、20%AH
水溶液10mlを滴下し室温撹拌下に2時間反応せしめ
た。以下それぞれを実施例4と同様に操作してメタノー
ル−酢酸エチル−n−ヘキサンにて再沈殿、再結晶化を
行い、それぞれのモノマー金属錯体アジピン酸−モノ
(Mn−フォトプロトポルフィニル−6、7−ビスアス
パラギン酸 テトラメチルエステル)ヒドラゾン[以下
AH(Mn−P−AspMe)と言う]とアジピン酸−
モノ(Cu−フォトプロトポルフィニル−6、7−ビス
アスパラギン酸 テトラメチルエステル)ヒドラゾン
[以下AH(Cu−P−AspMe)と言う]を別々に
得た。(200mgと20mg、収率19.9%と4.
5%)
【0048】実施例 14 実施例13で得られたAH(Mn−P−AspMe)5
0mgにテトラヒドロフラン30mlおよび酢酸0.5
ml、P−AspMe50mgを、そしてAH(Cu−
P−AspMe)20mgにテトラヒドロフラン15m
l、酢酸0.5mlおよびP−AspMe30mgを加
えて室温撹拌下に24時間反応させた。反応後、それぞ
れの反応液をクロロホルムにて抽出し0.9%生理食塩
水で洗浄後溶媒を留去し、メタノール−酢酸エチル−n
−ヘキサンおよびメタノール−酢酸エチルにより再沈殿
ならびに再結晶を繰り返し、異種のダイマー体AH(M
n−P−Asp)(P−Asp)(16)およびAH
(Cu−P−Asp)(P−Asp)(17)のオクタ
メチルエステルを別々に得た。(70mgと35mg、
収率15.8%と4.4%)
【0049】実施例 15 ポルフィリン側鎖の違いにおける異種二量体の合成 P−Me500mgにテトラヒドロフラン100mlお
よび1%AH水溶液100mlを加えて室温撹拌下に2
4時間反応させた。反応後、反応液を水洗しクロロホル
ムにて抽出し溶媒を留去後、メタノール−酢酸エチル−
n−ヘキサンにて数回再結晶化を行い、モノマー体アジ
ピン酸−モノ(フォトプロトポルフィリン ジメチルエ
ステル)ヒドラゾン[以下AH(P−Me)と言う]を
得た。(360mg、収率57.6%)ついで、得られ
た本モノマー体150mgをテトラヒドロフラン50m
lに溶解しこれにP−AspMe150mgおよび酢酸
0.2mlを加えて48時間室温撹拌下に反応させた。
以下実施例6と同様に操作して後処理後、メタノール−
酢酸エチル−n−ヘキサンおよびクロロホルムーメタノ
ールにて再沈殿、再結晶化を行い、異種ダイマー体AH
(P)(P−Asp)(18)のヘキサメチルエステル
を得た。(110mg、収率20.0%)
【0050】実施例 16 ポルフィリン側鎖および金属の違いにおける異種二量体
の合成 実施例2で得られたMn−P−Me200mgにテトラ
ヒドロフラン10mlおよび10%AH水溶液10ml
を加えて室温撹拌下に24時間反応させた。反応後、反
応液を実施例15と同様に操作後処理して、モノマー体
アジピン酸−モノ(Mn−フォトプロトポルフィリン
ジメチルエステル)ヒドラゾン[以下AH(Mn−P−
Me)と言う]を得た。(200mg、収率67.1
%)ついで、得られた本モノマー体100mgをテトラ
ヒドロフラン20mlおよび酢酸0.2mlに溶解し、
これにP−AspMe100mgを加えて、以下実施例
6と同様に操作して後処理後、異種ダイマー体AH(M
n−P)(P−Asp)(19)のヘキサメチルエステ
ルを得た。(100mg、収率33.6%)
【0051】実施例 17 Mn−P−Meモノマー誘導体の合成 実施例2で得られたMn−P−Me150mgを2組採
り、一方にはテトラヒドロフラン7.5mlを加えて溶
解し10%mPH水溶液を滴下し、他方にはテトラヒド
ロフラン15mlおよび50%酢酸水溶液15mlにて
溶解しpPH750mgを加えて、それぞれ別々に室温
撹拌下に1時間反応させた。反応後、前者の反応液は実
施例6と同様に操作し酢酸エチル−n−ヘキサンにて再
沈殿精製して、モノマー体イソフタル酸−モノ(Mn−
フォトプロトポルフィリン ジメチルエステル)ヒドラ
ジド[以下mPH(Mn−P−Me)と言う]を得た。
(120mg、収率52.4%)他方、後者を反応液は
実施例3と同様に操作しメタノール−テトラヒドロフラ
ン−クロロホルム−酢酸エチルにて再沈殿を繰り返し、
モノマー体テレフタル酸−モノ(Mn−フォトプロトポ
ルフィリン ジメチルエステル)ヒドラジド[以下pP
H(Mn−P−Me)と言う]を得た。(150mg、
収率65.6%)
【0052】実施例 18 実施例17で得られたモノマーMn錯体mPH(Mn−
p−Me)100mgおよびpPH(Mn−P−Me)
150mgをそれぞれ別々に採り、一方はテトラヒドロ
フラン40mlおよび酢酸0.2mlで溶解し実施例1
で得られたP−AspMe120mgを加え、他方はテ
トラヒドロフラン50mlおよび酢酸0.3mlで溶解
しP−AspMe170mgを加え、室温撹拌下に24
時間反応させた。前者については反応後、反応液を実施
例6と同様に操作し後処理後、テトラヒドロフラン−酢
酸エチル−n−ヘキサンおよびメタノール−酢酸エチル
ーn−ヘキサンにより再沈殿、再結晶を繰り返し、異種
ダイマー体mPH(Mn−P)(P−Asp)(20)
のヘキサメチルエステルを得た。(80mg、収率2
1.2%) 他方後者については、反応後前述の(20)の誘導体の
場合と同様に操作して粗pPH(Mn−P)(P−As
p)のヘキサメチルエステルを得た。(200mg、収
率44.3%)得られたエステル体を引き続きそのまま
ピリジン−苛性ソーダ水溶液中常法により加水分解後、
中圧逆層カラムクロマトグラフィー(オクタデシルシリ
カゲル)に付しメタノール−水(4:1)画分を集め、
溶媒を減圧留去後、ピリジン−メタノールにて再結晶化
を行い、異種ダイマー体pPH(Mn−P)(P−As
p)(21)を得た。(8.8mg、収率2.1%)
【0053】実施例 19 Cu−P−Meモノマー誘導体の合成 実施例3で得られたCu−P−Me200mgを採り、
テトラヒドロフラン15mlおよび10%MH水溶液1
0mlを加えて24時間、Cu−P−Me200mg
に、テトラヒドロフラン15mlおよび10%AH水溶
液10mlを加えて24時間、Cu−P−Mel50m
gに、テトラヒドロフラン22ml、メタノール−水混
液15ml、酢酸0.5mlおよびmPH750mgを
加えて5分間、ならびにCu−P−Me150mgに、
テトラヒドロフラン40ml、酢酸20mlおよびpP
Hlgを加えて1時間、それぞれの4組を室温撹拌下に
反応させた。反応後、それら4組の反応液それぞれにク
ロロホルムを加え水洗し溶媒を留去後、メタノール−酢
酸エチル−n−ヘキサン、クロロホルム−酢酸エチル−
n−ヘキサンおよび酢酸エチル−n−ヘキサン等で再沈
殿、再結晶化を繰り返し行い、4種のモノマーCu錯体
4種すなわちマロン酸−、アジピン酸−、イソフタル酸
−およびテレフタル酸−モノ(Cu−フォトプロトポル
フィリン ジメチルエステル)ヒドラゾン誘導体[以下
MH(Cu−P−Me)、AH(Cu−P−Me)、m
PH(Cu−P−Me)およびpPH(Cu−P−M
e)と言う]を別々に得た。(110mg、160m
g、140mg、および70mg、収率42.9%、5
9.3%、67.5%および33.8%)
【0054】実施例 20 実施例19で得られたモノマーCu錯体各4種[MH
(Cu−P−Me)100mg、AH(Cu−P−M
e)100mg、mPH(Cu−P−Me)100mg
およびpPH(Cu−P−Me)50mg]をそれぞれ
別々に採り、前2者にテトラヒドロフラン20ml、酢
酸0.2mlならびにP−AspMe110mgを、後
2者にテトラヒドロフラン40ml、酢酸0.2mlな
らびにP−AspMel20mgおよびテトラヒドロフ
ラン30ml、酢酸0.2mlならびにP−AspMe
70mgを、加えて溶解し、室温24時間攪拌下に反応
させた。反応後、それぞれ4組の反応液を以下実施例1
8と同様に操作して後処理し、酢酸エチル−n−ヘキサ
ン、クロロホルム−n−ヘキサンおよびテトラヒドロフ
ラン−酢酸エチル−n−ヘキサンにて再沈殿、再結晶を
繰り返し行い、4種の異種ダイマー体MH(Cu−P)
(P−Asp)(22)、AH(Cu−P)(P−As
p)(23)、mPH(Cu−P)(P−Asp)(2
4)およびpPH(Cu−P)(P−Asp)(25)
のヘキサメチルエステル体を得た。(110mg、90
mg、30mgおよび60mg、収率22.7%、2
6.3%、10.1%および42.6%)
【0055】実施例 21 二量体の加水分解 実施例5で得られたMH(P−Me)(2)を常法に
よりピリジン中10%苛性ソーダにて加水分解し、20
%クエン酸で中和後合成吸着剤に吸着し、水洗後、メタ
ノールにて溶出した。溶出液を減圧濃縮乾燥後、メタノ
ール−酢酸エチルにより再結晶化を行い、同種のダイマ
ー体であるMHP(2)を得た。(加水分解による収
率は85.0%であった。) 以下他の二量体の加水分解はこれと同様に操作し後処理
を行い、同種のダイマー体であるOHP(1)、AH
(P−Asp)(3)、mPH(P−Asp)
(4)、pPH(P−Asp)(5)、MH(Mn
−P)(6)、AH(Mn−P−Asp)(7)、
AH(Cu−P−Asp)(8)、AH(Zn−P−
Asp)(9)、AH(SP)(10)、AH(S
P−Asp)(11)、AH(PPB)(12)お
よびAH(pyroPPB−Asp)(13)をそれ
ぞれ得た。(これら加水分解による収率は80〜95%
であった。) また、異種の二量体も先と同様に加水分解処理して異種
のダイマー体であるMH(Mn−P)(P)(14)、
MH(Cu−P)(P)(15)、AH(Mn−P−A
sp)(P−Asp)(16)、AH(Cu−P−As
p)(P−Asp)(17)、AH(P)(P−As
p)(18)、AH(Mn−P)(P−Asp)(1
9)、mPH(Mn−P)(P−Asp)(20)、M
H(Cu−P)(P−Asp)(22)、AH(Cu−
P)(P−Asp)(23)、mPH(Cu−P)(P
−Asp)(24)およびpPH(Cu−P)(P−A
sp)(25)をそれぞれ得た。(これら加水分解によ
る収率は80〜95%であった。)
【0056】実施例 22 摘出器官でのレーザー照射(励起蛍光スペクトル) ニトロソアミン発癌の膵癌細胞を移植した14〜21日
目のゴールデンハムスター(1群五匹)にリン酸緩衝液
(1ml)にて希釈した5mgの被験薬剤mPH(Mn
−P)(P−Asp)(20)を静注後、癌を含む各臓
器を摘出し、得られた各器官にN−pulsed l
aser(N、337nm、2ns、400〜100
0nm)を照射し、励起蛍光スペクトルを測定し、47
0nmのNADHのピーク波長を基準として 600〜
900nmの波長を検討した。(N−PLS測定) 以下同様にして得られた結果(癌/各臓器 比)を表2
に示す。表2は薬剤投与6時間後に摘出した各器官の各
励起蛍光スペクトルを測定し、470nmのピーク波長
を基準1として600〜900nmでのピーク波長を算
出した値を示す。なお、同種のダイマ−Mn錯体(例え
ば化合物6や7)は蛍光が無くN−PLS測定ができ
なかった。
【0057】
【表2】
【0058】実施例 23 ダンシルメチオニンを用いる光増感酸化反応の評価 基質(ダンシルメチオニン)10μMをクロロホルム1
mlに溶解し、前記実施例で得られた増感剤0.1μM
を加え、攪拌下にCold Spot PICL−SX
(Nippon P.I.Co.Ltd)(ハロゲンラ
ンプ、150W、80,000Lux)で照射した。光
照射1分毎に反応液をTLC板(Kieselgel
60F254)にスポットし、クロロホルム−メタノー
ル(3:2)で展開後、UVランプ(254nm)でダ
ンシルメチオニンとその酸化生成物(ダンシルメチオニ
ン スルホキシド)をチェックした。TLC板上でダン
シルメチオニンが完全に消失した時間を反応終了時間と
し、各増感剤の光酸化反応の強弱を比較検討した。その
結果を図1および表3に示す。なお、図1中縦軸はRf
を横軸は時間(分)を示し、Rf値0.79はダンシル
メチオニン、0.43はダンシルメチオニン スルホキ
シドのスポットである。また、表3の数値は反応完了時
間を分で示し、この値(分)が小さければ小さいほど光
酸化反応が強いことを意味する。
【0059】
【表3】
【0060】実施例 24 質量分析 FAB質量分析法により本誘導体の質量を測定した。そ
の測定結果の代表例として、MHP(2)、MH(M
n−P)(6)、AH(Mn−P−Asp)(P−A
sp)(16)およびAH(Cu−P−Asp)(P−
Asp)(17)のメチルエステル体のFAB質量分析
スペクトルを図2、図3、図4および図5に示す。
【0061】実施例 25 紫外線吸収スペクトル分析(アルブミンテスト) ポルフィリン化合物はアルブミン溶液中で、二単量体あ
るいは多量体を形成することが知られている。この性質
はアルブミン濃度を種々変えて分析を行うことで極大吸
収値の移動または吸光係数の変動がみられることで判か
る。したがって癌細胞との親和性を検討するには簡単な
スクリーニングテストである。アルブミン54mgを3
mlの生理食塩水に溶解し、1.8%濃度とする。次い
でこれを10倍希釈して0.18%とした液を公比3で
希釈して各アルブミン濃度(1.8、0.18、0.0
6、0.02、0.0066、0.0022%)の液を
調製した。一方、ポルフィリン誘導体1mgをリン酸緩
衝液(pH8.0)1mlに溶解し、生理食塩水で10
0mlにした。そしてアルブミン希釈液2mlとポルフ
ィリン溶液2mlを混合し、混液のアルブミン最終濃度
を0.9、0.09、0.03、0.01、0.003
3、0.0011%とし紫外線吸収スペクトル測定(3
50〜900nm)を行った。またアルブミン希釈液の
かわりに生理食塩水およびメタノール溶液中でも同様に
測定した。これらの測定結果を表4に示す。その代表例
として、AH(P)(P−Asp)(18)の紫外線吸
収スペクトルを図6および図7に示す。
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明のあるポルフィリン誘導体は癌細
胞への集積性、外部エネルギーに対する反応性ならびに
癌細胞の破壊作用を有し、またある誘導体は無燐光性あ
るいは無燐光無蛍光性を有し、しかも正常細胞に対して
毒性を発現することがないことから目的に応じて化合物
が対応できるので、癌治療薬あるいは癌診断薬として究
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】AH(P−Asp)(3)オクタメチルエス
テルを増感剤として用いた薄層クロマトグラムを示す図
である。
【図2】MHP(2)テトラメチルエステル(C75
801212、1340.6)の質量分析スペク
トル(FAB−NBA)を示す図である。
【図3】MH(Mn−P)(6)テトラメチルエステ
ル(C75821216Mn、1516.4)
の質量分析スペクトル(FAB−NBA)を示す図であ
る。
【図4】AH(Mn−P−Asp)(P−Asp)(1
6)オクタメチルエステル(C9811516
26Mn、1986.8)の質量分析スペクトル(FA
B−NBA)を示す図である
【図5】AH(Cu−P−Asp)(P−Asp)(1
7)オクタメチルエステル(C9811216
24Cu、1959.7)の質量分析スペクトル(FA
B−NBA)を示す図である
【図6】AH(P)(P−Asp)(18)の紫外線吸
収スペクトルを示す図である。
【図7】AH(P)(P−Asp)(18)の紫外線吸
収スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1 ポルフィリン溶液と生理食塩水の混液 (アルブミン濃度0%) 2 ポルフィリン溶液とアルブミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.0011%) 3 ポルフィリン溶液とアルプミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.0033%) 4 ポルフィリン溶液とアルブミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.01%) 5 ポルフィリン溶液とアルブミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.03%) 6 ポルフィリン溶液とアルブミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.09%) 7 ポルフィリン溶液とアルブミン溶液の混液 (アルブミン濃度0.9%) 8 ポルフィリン溶液とメタノールの混液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (I) 化1 [式中、Aは(CHまたはフェニレン基、nは0
    〜8、X、Yは化2、化3または化4で示すポルフィリ
    ンあるいは金属ポルフィリン(但し式中、R、R
    それぞれOHまたはアミノ酸から水素を除いた残基、R
    はHまたはCOOCH、Mは2H、Mn、Cuまた
    はZnを示す)側鎖のケトンまたはアルデヒドから酸素
    を除いた残基]で示されるポルフィリン二量体またはそ
    れらの金属錯体。(但し式中、ポルフィリン骨格側鎖の
    Zは化1との結合部位を示す。またポルフィリン骨格の
    4つのピロール環のうちA及びB環の側鎖の官能基がそ
    れぞれ入れ替わった位置異性体も含む。) 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポルフィリンおよび金属
    ポルフィリン化合物からなる光物理化学的診断用および
    /または治療用増感剤。
  3. 【請求項3】 癌の診断および/または治療に使用され
    る請求項2記載の光物理化学用増感剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のMn金属ポルフィリン化
    合物からなる核磁気共鳴用造影剤。
  5. 【請求項5】 癌のイメージングに使用される請求項4
    記載の核磁気共鳴用診断剤。
JP4276488A 1992-09-03 1992-09-03 ポルフィリン二量体とその用途 Pending JPH0680671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4276488A JPH0680671A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 ポルフィリン二量体とその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4276488A JPH0680671A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 ポルフィリン二量体とその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0680671A true JPH0680671A (ja) 1994-03-22

Family

ID=17570158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4276488A Pending JPH0680671A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 ポルフィリン二量体とその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0680671A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335578A (ja) * 1999-12-23 2001-12-04 Health Res Inc Mr造影剤又は放射性医薬品用のクロリン又はバクテリオクロリン系アミノフェニルdtpa又はn2s2結合体
WO2005033111A1 (en) * 2003-10-06 2005-04-14 Green Grass Design Limited Dihydroporphine derivatives, processes for their preparation,and pharmaceutical compositions containing them
JPWO2006112361A1 (ja) * 2005-04-18 2008-12-11 前田 浩 高分子型癌治療用医薬およびその製造方法
US7855447B2 (en) 2006-04-04 2010-12-21 Panasonic Corporation Semiconductor integrated circuit device, PDP driver, and plasma display panel
WO2011105631A1 (ja) 2010-02-26 2011-09-01 学校法人慶應義塾 光化学反応により心筋組織の光線力学的アブレーションを行うカテーテル
JP2013227388A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Tokyo Metropolitan Univ 抗酸化剤
WO2014185372A1 (ja) 2013-05-13 2014-11-20 株式会社アライ・メッドフォトン研究所 治療進行度モニタ装置及びその方法
WO2015068758A1 (ja) 2013-11-07 2015-05-14 株式会社アライ・メッドフォトン研究所 医療用具及び光線治療装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335578A (ja) * 1999-12-23 2001-12-04 Health Res Inc Mr造影剤又は放射性医薬品用のクロリン又はバクテリオクロリン系アミノフェニルdtpa又はn2s2結合体
WO2005033111A1 (en) * 2003-10-06 2005-04-14 Green Grass Design Limited Dihydroporphine derivatives, processes for their preparation,and pharmaceutical compositions containing them
JPWO2006112361A1 (ja) * 2005-04-18 2008-12-11 前田 浩 高分子型癌治療用医薬およびその製造方法
JP4522452B2 (ja) * 2005-04-18 2010-08-11 浩 前田 高分子型癌治療用医薬およびその製造方法
US8128959B2 (en) 2005-04-18 2012-03-06 Hiroshi Maeda Polymeric pharmaceutical agent for treatment of cancer and method for production of the same
US7855447B2 (en) 2006-04-04 2010-12-21 Panasonic Corporation Semiconductor integrated circuit device, PDP driver, and plasma display panel
WO2011105631A1 (ja) 2010-02-26 2011-09-01 学校法人慶應義塾 光化学反応により心筋組織の光線力学的アブレーションを行うカテーテル
JP2013227388A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Tokyo Metropolitan Univ 抗酸化剤
WO2014185372A1 (ja) 2013-05-13 2014-11-20 株式会社アライ・メッドフォトン研究所 治療進行度モニタ装置及びその方法
WO2015068758A1 (ja) 2013-11-07 2015-05-14 株式会社アライ・メッドフォトン研究所 医療用具及び光線治療装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE43274E1 (en) Fluorinated photosensitizers related to chlorins and bacteriochlorins for photodynamic therapy
Zhenjun et al. Hypocrellins and their use in photosensitization
EP0945454B1 (en) Iminochlorinaspartic acid derivatives
DE19831217A1 (de) Neue Porphyrinderivate, diese enthaltende pharmazeutische Mittel und ihre Verwendung in der photodynamischen Therapie und MRI-Diagnostik
KR100358273B1 (ko) 광감작제
US7947729B2 (en) Adduct of fluorescent dye and tumor avid tetrapyrrole
EP0350948B1 (en) Porphyrin derivatives
JPH0680671A (ja) ポルフィリン二量体とその用途
CN113384695B (zh) 具有长激发态寿命的五甲川菁染料类光敏染料、其制备方法和应用
JPH0597857A (ja) ポルフイリン誘導体とその用途
US6183727B1 (en) Use of long-wavelength electromagnetic radiation and photoprotective tumor localizing agents for diagnosis
AU773261B2 (en) Porphyrin compound
US6984656B2 (en) Core modified porphyrins
JP3718887B2 (ja) ポルフィリン誘導体とその用途
Faustino et al. Part 2. meso‐Tetraphenylporphyrin Dimer Derivatives as Potential Photosensitizers in Photodynamic Therapy¶
JP2520735B2 (ja) ポルフィリン誘導体
CA2221912A1 (en) Photosensitizers with improved biodistribution and light-absorbing properties
DE19825512A1 (de) 3-,8-subsituierte Deuteroporphyrinderivate, diese enthaltende pharmazeutische Mittel, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung in der photodynamischen Therapie und MRI-Diagnostik
JP4214784B2 (ja) 二重n−混乱ポルフィリン金属錯体から成る光線力学治療用光増感剤