JPH0680505A - 害虫駆除剤及び害虫駆除方法 - Google Patents

害虫駆除剤及び害虫駆除方法

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JPH0680505A
JPH0680505A JP26836591A JP26836591A JPH0680505A JP H0680505 A JPH0680505 A JP H0680505A JP 26836591 A JP26836591 A JP 26836591A JP 26836591 A JP26836591 A JP 26836591A JP H0680505 A JPH0680505 A JP H0680505A
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JP
Japan
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aerosol
exterminating
carrier
fine powder
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Application number
JP26836591A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nitta
哲也 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0680505A publication Critical patent/JPH0680505A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水に不溶または難溶の微粉末有機化合物担体
に1種類または2種類以上の殺虫剤を含有させてエアゾ
−ル容器に充填してなる害虫駆除剤および害虫駆除剤を
下水処理場、浄化槽、便池及び下水溝等に処理すること
を特徴とする害虫駆除方法。 【効果】 本発明による害虫駆除剤によってスカムや壁
面等の発生源に殺虫成分を供給する事により必要最低限
の殺虫成分で長期にわたる安定した効力を得る事ができ
るようになった。さらに、浄化槽のみならず下水処理
場、便池及び下水溝等に活用でき適用範囲が広範囲にな
り、幅広い水系害虫駆除ができるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水処理場、浄化槽、便
池及び下水溝等に発生する衛生害虫、不快害虫等の害虫
を駆除するための害虫駆除剤および害虫駆除方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】下水槽や浄化槽は高温多湿でチョウバ
エ、ユスリカ等の不快害虫や蚊、ハエ等の衛生害虫の生
息に非常に適しており、それらが大量に発生しマンホ−
ルの隙間や下水口等の様々な場所から飛来し、一般家庭
の家屋に侵入し人を刺したり壁等にとまって不快感を与
えるなどの問題となっている。従来、これらの害虫の駆
除方法としては、有機リン系殺虫剤であるDDVPの蒸
散剤を設置したり有機リン系の殺虫剤やピレスロイド系
の殺虫剤を含有した油剤やエアゾ−ル剤や乳剤を壁面や
下水やスカム上に処理する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乳剤は下水に
よって溶解希釈され流出し一過性の効力しかなく、油
剤、エアゾ−ル剤は空間の成虫や幼虫の生息する水面付
近を重点的に処理することが出来るが、やはり水流によ
って薬剤が流出又は揮散してしまい処理表面下に残留し
にくいため効力が長期にわたり持続しないという問題点
がある。また、DDVPの蒸散剤は浄化槽のような密閉
空間では効力を発揮するが、密閉されていない空間や広
い空間では有効成分濃度が充分に得られず効力が期待で
きなくなるという問題点がある。その他の方法として粉
剤散布があるが隅々にまで均一に散布することが難し
く、何れの方法もそれぞれ問題点があった。また、微粉
末担体は特開昭54−98329等に掲げられているよ
うに一般的に二酸化珪素またはタルク等の鉱物性の無機
微粉末であった。しかし、この鉱物性担体は形状が不均
一でありエアゾ−ル内で沈降し再分散性が悪いという問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般に浄化槽や下水溝内
では害虫の成虫は壁面に付着したり飛翔し、幼虫は水面
上や壁面やスカム上を行動範囲としている。そこで、害
虫の主な生息場所である水面や壁面やスカム上に殺虫成
分を含有させた微粉末の担体を効率よく処理することを
鋭意検討を重ねた結果、水に不溶または難溶の微粉末担
体に1種類または2種類以上の殺虫剤を含有させてエア
ゾ−ル容器に充填することよりなる害虫駆除剤であり、
その微粉末担体としては、粒子径1〜50μmの有機化
合物担体を用いる事を特徴とする害虫駆除剤を見出し
た。さらに、その害虫駆除剤を下水処理場、浄化槽、便
池及び下水溝等に処理することによって従来の害虫駆除
方法の抱える問題点を解決した。つまり、殺虫剤が長期
にわたり害虫の発生箇所や生息場所に留まり有効に効力
を発揮できるため少量で済み経済的であり安全も高い。
又、使用する担体は形状が均一であり、エアゾ−ル内で
の再分散性が非常に優れているという特徴を有してお
り、さらに水に不溶性または難溶性であることから浄化
槽内の活性汚泥に無影響であるという特徴等を有してい
る。さらに微粉末をガス圧で散布するので手の届かない
ところも均一に処理でき、微粉末であるために飛翔して
いる成虫にも効力が期待でき短時間に省力的に処理がで
きることを見出した。
【0005】また、これまで一般的に使用されている二
酸化珪素またはタルク等の鉱物性の無機微粉末から微粉
末有機化合物にすることによって、鉱物性担体の抱えて
いた諸問題つまり粉末の形状が不均一でありエアゾ−
ルにつまりガスのリ−クの可能性があるエアゾ−ル内
で沈降し再分散性が悪い等の問題があった。本発明で
は、微粉末有機化合物を担体に使用する事によってこれ
らの問題点を解決した。つまり、粉末の形状が球状のも
のが多くエアゾ−ルのガスリ−クの可能性が少なく、エ
アゾ−ル内での再分散性がよく、さらに品質が均一であ
る等から従来の無機微粉末が抱える諸問題を解決する事
ができることを見出し本発明を完成した。すなわち本発
明は、水に不溶または難溶の微粉末有機化合物担体に1
種類または2種類以上の殺虫剤を含有させてエアゾ−ル
容器に充填してなる害虫駆除剤である。また、微粉末有
機化合物担体として粒子径1〜50μmの担体を用いる
事を特徴とする害虫駆除剤である。さらに、前記害虫駆
除剤を下水処理場、浄化槽、便池及び下水溝等に処理す
る害虫駆除方法である。
【0006】本発明に使用する水に不溶または難溶の微
粉末有機化合物担体成分としては好ましくは2価の金属
石鹸たとえばステアリン酸カルシウムやステアリン酸マ
グネシウムや市販の高分子化合物たとえばウレタンビー
ズやナイロンビーズやポリプロピレンビーズが挙げられ
るが、これに特に限定されるものではない。前記の金属
石鹸は、比較的微粉末が得られやすい複分解法によって
得られる。粒子径は1〜50μmが良く、1μm未満で
あると散布時に舞い上がり薬剤が飛散してしまいロスが
生じ、50μmを超えるとエアゾ−ルのノズルのつまり
やガスのリ−クの原因となる。また、前記の通り担体の
粒子の形状もエアゾ−ルでは重要なファクタ−であり球
形であればガスのリ−クの可能性が少ない球状の担体を
選択する必要がある。本発明に使用する殺虫剤としては
たとえばフェンチオン,クロロピリホスメチルに代表さ
れる有機リン系殺虫剤、ペルメトリン,フタルスリンに
代表されるピレスロイド系殺虫剤、ピリプロキシフェン
に代表される昆虫成長阻害剤、さらにカルバリル,プロ
ポクスルに代表されるカ−バメ−ト系殺虫剤等のほとん
どすべての殺虫剤が使用できる。またその対象害虫によ
って1種または2種以上の殺虫剤および、たとえばピペ
ロニルブトキサイドのような協力剤を選択し配合しても
良い。エアゾ−ルに用いる噴射剤は、従来の粉末エアゾ
−ル同様、液化石油ガスやジメチルエ−テル等が挙げら
れ必要に応じて1種類または2種類以上組み合わせて使
用できる。また、本発明の害虫駆除剤中には所望により
液体、粉末の区別なく用いる事ができる。たとえば溶
剤、着色剤、香料、消臭剤、消泡剤等を適宜添加する事
ができる。着色剤としてはタ−ル系色素等が、香料とし
ては柑橘系香料等があげられ、消臭剤としてはメタクリ
ル酸エステルやフラボノイド系消臭剤等が、消泡剤とし
てはシリコ−ン系やアルコ−ル系消泡剤等があげられ
る。本発明の害虫駆除剤は前記の担体や粉末殺虫剤等の
粉末成分と溶剤や液状殺虫剤等及びLPG等の噴射剤を
エアゾ−ル容器に充填することによって得られる。以下
に実施例を挙げて本発明を説明する。
【0007】
【実施例】本発明による害虫駆除剤の効力を判断するた
めに、表1に示した配合をエアゾール容器に充填するこ
とによって得られた害虫駆除剤を用いて下記の検討を行
った。
【0008】
【表1】
【0009】実施例1:一般家庭用の浄化槽内の害虫が
最も発生しやすい場所である沈澱分離槽を想定して、縦
横1メ−トル、深さ1メ−トルの水槽に人工し尿を約8
0cmの深さまでいれた後中央に人工のスカムを浮か
せ、人工し尿に累代飼育のチョウバエ幼虫を100匹放
ちA〜Dの代表として配合例A、Dを50ml散布し致
死数を観察した。ピリプロキシフェンの場合は他の殺虫
原体と違い幼若ホルモン様殺虫原体であるので羽化阻害
数をもって判定を行った。 対照実験:対照として実施例1の容器に人工し尿を80
cmの深さまでいれ、人工し尿中に累代飼育のチョウバ
エ幼虫を100匹放ち致死数を観察した。
【0010】
【表2】
【0011】結果及び考察:実施例1および対照実験の
結果、表2に示した通りになり本発明の害虫駆除剤が明
らかに効力があることが判明した。さらに、本発明の害
虫駆除剤の効力の持続期間を調査するため実施例2のよ
うな検討を行った。 実施例2:一般的に広く使用されている沈澱分離タイプ
の浄化槽(5〜7人槽用)の沈澱分離槽および消毒槽に
配合例Fを100mlおよび対照として (1)エクスミン10%乳剤の20倍希釈液100ml
を散布 (2)液剤のエアゾ−ル(ペルメトリン1.0%,ピリ
プロキシフェン0.5%,噴射剤LPG3.0)を散布 (3)DDVPの蒸散剤を設置し、散布直後、2週間
後、1ヶ月後および3ヶ月後に粘着トラップ(10×1
0cm)をしかけ捕獲虫数および幼虫数の観察を行っ
た。
【0012】
【表3】
【0013】トラップ虫数は、300頭が最大値であ
る。幼虫数は、肉眼で判定した。 −:ほとんど見えない。 +:少し見える。 ++:たくさん見える。 +++:非常に多く見える。 結果及び考察:実施例3の結果、表3に示すように明ら
かに速効的かつ長期にわたって効力が持続する事が判明
した。
【0014】
【発明の効果】従来の殺虫剤を散布する方法では害虫駆
除成分が水によって希釈されて流出してしまい比較的短
期間の効力しか得られず、又、殺虫剤が微量ながら流出
し河川の汚染につながり好ましくない状態であった。蒸
散剤ではスカム中の害虫へは到達せず効力が不十分であ
った。しかし、本発明による害虫駆除剤によってスカム
や壁面等の発生源に殺虫成分を供給する事により必要最
低限の殺虫成分で長期にわたる安定した効力を得る事が
できるようになった。さらに、浄化槽のみならず下水処
理場、便池及び下水溝等に活用でき適用範囲が広範囲に
なり、幅広い水系害虫駆除ができるようになった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に不溶または難溶の微粉末有機化合物担
    体に1種類または2種類以上の殺虫剤を含有させてエア
    ゾ−ル容器に充填してなる害虫駆除剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のの微粉末有機化合物担体と
    して粒子径1〜50μmの担体を用いる事を特徴とする
    害虫駆除剤。
  3. 【請求項3】請求項1の害虫駆除剤を下水処理場、浄化
    槽、便池及び下水溝等に処理することを特徴とする害虫
    駆除方法。
JP26836591A 1991-09-18 1991-09-18 害虫駆除剤及び害虫駆除方法 Pending JPH0680505A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6403058B1 (en) 1998-09-28 2002-06-11 Sumitomo Chemical Company, Limited Pesticidal aerosol formulation
WO2005072525A3 (de) * 2004-01-28 2005-10-06 Bayer Cropscience Ag Pulver-formulierungen

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US6403058B1 (en) 1998-09-28 2002-06-11 Sumitomo Chemical Company, Limited Pesticidal aerosol formulation
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