JPH0680338U - 電力ケーブルの終端部 - Google Patents

電力ケーブルの終端部

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JPH0680338U
JPH0680338U JP1962993U JP1962993U JPH0680338U JP H0680338 U JPH0680338 U JP H0680338U JP 1962993 U JP1962993 U JP 1962993U JP 1962993 U JP1962993 U JP 1962993U JP H0680338 U JPH0680338 U JP H0680338U
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JP
Japan
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insulating filler
power cable
conductor
small chamber
insulating
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Application number
JP1962993U
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English (en)
Inventor
敬二 高野
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電力ケーブルの導体(4)の端部と導体引出
棒(1)とが接続された接続部が碍管(2)と金具
(6)とで形成した小室(7)内に収容され、前記小室
(7)の中空部に絶縁充填物(3)が充填され、前記絶
縁充填物(3)の上部に空隙部(5)が設けられた電力
ケーブルの端末構造部において、前記小室(7)の中空
部に充填される絶縁充填物(3)がシリコーンゲルから
なることを特徴とする電力ケーブルの端末構造部。 【効果】 施工時および解体時の作業中にバーナー等の
火器を使用する必要がなくなるので、作業中の火災の発
生を防止できる。また絶縁充填物の体積増加による接続
部や金具等の変形を防止できる。さらに部品の再使用が
可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合成ゴム電力ケーブルおよびプラスチック電力ケーブルの接続部の うち、特に終端部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
電力ケーブルの接続部には、終端部と中間接続部とがある。 電力ケーブルの終端部は図1に示すように、碍管2と金具6とで形成した小室 7内にケーブル絶縁層、遮蔽層等が段剥ぎされた電力ケーブルの導体4の端部と 導体引出棒1とが接続された接続部が収容され、前記碍管2の中空部に絶縁充填 物3が充填されたものである。
【0003】 また、中間接続部としては、電線の導体同士が接続される部分を保護する鉛管 または保護箱のなかに前記絶縁充填物3を充填したものである。この絶縁充填物 3は電気的絶縁および防水機能を発揮するものである。 このような絶縁充填物3としては、ポリブテン混和物やアスファルト混和物等 の加熱硬化型の絶縁混和物が以下のような利点を有し好んで用いられている。 (1)これらのものは常温中では粘度が大であるので、小室7の隙間から流出 する心配がない。 (2)ケーブルの負荷電流が大きくなり小室7内の温度が上昇し、前記絶縁混 和物が熱膨張により体積が増加しても、これらの絶縁混和物は粘度が低下して移 動し易くなる。従ってあらかじめ絶縁混和物の上部に空隙部5を設けておけば体 積増加分が前記空隙部5に移動して、電力ケーブルの導体4の端部と導体引出棒 1とが接続された接続部や金具6等を圧迫しなくて済む。
【0004】 しかしながら前記絶縁混和物は、常温では高粘度の材料なので施工時および解 体時にはこれを軟化溶融させるために高温に加熱しなければならない。そのため 作業時にバーナー等を用いなければならず地下道や屋内で作業する場合には火災 が発生する危険性がある。また、屋外で作業する場合でも、前記絶縁混和物は引 火性が強いので加熱溶融した絶縁混和物に引火して火災が発生する危険性もある 。
【0005】 このような欠点を改良した絶縁充填物3としてポリウレタン混和物等の常温硬 化型の絶縁混和物がある。 この常温硬化型絶縁混和物は、規定量の硬化剤を加え室温に放置すると化学反 応を起こし数時間ないし数日間で硬化するものである。 しかしながら、常温硬化型絶縁混和物はいったん硬化したのちは加熱しても溶 融または軟化しない。よって熱膨張に伴う体積増加により電力ケーブルの導体4 の端部と導体引出棒1とが接続された接続部や金具6等を圧迫し変形させてしま う。また常温硬化型絶縁混和物が碍管2や接続部等に固着して終端部の解体が不 可能になり、高価な部品を使い捨てにしなければならないという問題がある。
【0006】 本考案は前記事情に鑑み鋭意検討の結果なされたもので、施工時および解体時 に加熱を要せず火災の発生を防止でき、絶縁充填物3の体積増加による電力ケー ブルの導体4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部や金具6等の変形を防 止できる電力ケーブルの終端部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案では、碍管2と金具6とで形成した小室7内に充填される絶縁充填物3 としてシリコーンゲルを用いることにより前記課題の解決を図った。 本考案で用いるシリコーンゲルとは、シリコーンゴムの架橋点を大幅に減少さ せ硬度を極端に低下させたものである。 本考案で用いるシリコーンゲルの硬度は、JIS A 2235による針入度 で100以下であることが望ましい。 前記針入度が100を越えると、ケーブルの負荷電流が大きくなり発熱による 温度が高くなったとき、あらかじめ絶縁充填物3の上部に設けられた空隙部5に 絶縁充填物3が移動し難くなるからである。 このようなシリコーンゲルとしては、付加反応で硬化反応が進行する加熱硬化 型のものが好適に使用され一液型、二液型いずれも用いることができる。商業的 に市販されているものとしてはトーレ・ダウコーニング社製の商品名SE188 0GEL(一液型)やSE4400A/BGEL(二液型)等がある。
【0008】
【作用】
本考案では碍管2と金具6とで形成した小室7内に充填される絶縁充填物3と してシリコーンゲルを用いる。前記シリコーンゲルは加熱硬化型でありながらケ ーブル通電時の発熱による温度(約90℃)程度で硬化させることができる。 また前記絶縁充填物3は常温で硬度が小であり、碍管2や電力ケーブルの導体 4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部や碍管2等に固着しないので、解 体時に溶融、軟化させる必要がない。さらにケーブル通電時に電力ケーブルの負 荷電流が大きくなり小室7内の温度が上昇しても、絶縁充填物3の上部にあらか じめ設けられた空隙部5に体積増加分が移動する。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の電力ケーブルの終端部を詳しく説明する。なお 前記従来例と同一構成部分には、同一符号を付して説明を簡略化する。
【0010】 (実施例1) 図1は、架橋ポリエチレンケーブル(CVケーブル)の終端部を示すもので、 シース、遮蔽層、半導電層等が順次段剥ぎされたCVケーブルの導体4の端部に 導体引出棒1が接続されている。さらにプレモールドされたシリコーンゴムから なる電界緩和絶縁補強層(ストレスリリーフコーン)8が、エポキシ樹脂製の受 座9によりケーブル絶縁層上に押しつけられている。 このような電力ケーブルの導体4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部 が碍管2と金具6とで形成した小室7内に収容されており、前記小室7の中空部 に一液型のシリコーンゲル(トーレ・ダウコーニング社製、商品名SE1880 GEL)からなる絶縁充填物3が充填されている。 このシリコーンゲルからなる絶縁充填物3の上部には、該絶縁充填物3が熱膨 張した時に体積増加分を逃がし、電力ケーブルの導体4の端部と導体引出棒1と が接続された接続部や金具6等を圧迫するのを防ぐために空隙部5が設けられて いる。
【0011】 本実施例の終端部では、シース、遮蔽層、半導電層等を順次段剥ぎしたCVケ ーブルの導体4の端部に導体引出棒1を接続した。さらにプレモールドされたシ リコーンゴムからなる電界緩和絶縁補強層(ストレスリリーフコーン)8をエポ キシ樹脂製の受座9によりケーブル絶縁層上に押しつけた。このような電力ケー ブルの導体4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部が碍管2と金具6とで 形成した小室7内に収容されている。前記接続部を収容した小室7内の中空部に 一液型のシリコーンゲルの原料を充填した。このシリコーンゲルの原料を充填し た終端部に22kVで通電したところ、通電時の発熱温度(90℃)で硬化した 。よって施工時にバーナー等を用いることなくシリコーンゲルからなる絶縁充填 物3を形成できた。 その後室温まで冷却して終端部の解体を試みたところ、前記絶縁充填物3の硬 度が小であったので、簡単に取り除くことができ、絶縁充填物3をバーナー等の 火器を用いて溶融、軟化させなくても容易に解体できた。 また前記絶縁充填物3は電力ケーブルの導体4と導体引出棒1の接続部や碍管 2等に固着していなかったので、絶縁充填物3を残らずきれいに取り除くことが でき解体後の部品を再使用することが可能であった。 ここで解体時に取り出した前記充填物の硬度をJIS A 2235に準じて 測定したところ針入度が83であった。また取り出した導体4の端部と導体引出 棒1とが接続された接続部や金具6にも変形などは見られなかった。よって、シ リコーンゲルからなる絶縁充填物3が熱膨張により体積増加しても絶縁充填物3 の上部にあらかじめ設けておいた空隙部5に体積増加分を逃がして電力ケーブル の導体4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部や金具6等の変形を防止で きることがわかった。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案では、絶縁充填物3としてシリコーンゲルが用いら れている。前記シリコーンゲルは加熱硬化型でありながらケーブル通電時の発熱 による温度(約90℃)程度で硬化させることができる。また前記絶縁充填物3 は常温で硬度が小であるので、手で簡単に取り除くことができ、終端部の解体時 に溶融、軟化させる必要がなくなる。よって終端部の施工時および解体時の作業 中にバーナー等の火器を使用する必要がなくなるので、作業中の火災の発生を防 止できる。 またケーブル通電時に電力ケーブルの負荷電流が大きくなり小室7内の温度が 上昇しても、シリコーンゲルの硬度が小であるので、絶縁充填物3の上部にあら かじめ設けた空隙部5に絶縁充填物3の体積増加分が移動する。従って電力ケー ブルの導体4の端部と導体引出棒1とが接続された接続部や金具6等を絶縁充填 物3が圧迫して変形させるのを防止できる。 さらに前期絶縁充填物3は電力ケーブルの導体4と導体引出棒1との接続部や 碍管2等に固着しないので、絶縁充填物3をきれいに取り除くことができ、碍管 等の高価な部品を使い捨てすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電力ケーブルの終端部を示す一部断面図。
【符号の説明】
1 導体引出棒 2 碍管 3 絶縁充填物 4 導体 5 空隙部 6 金具 7 小室 8 電界緩和絶縁補強層 9 受座

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの導体(4)の端部と導体
    引出棒(1)とが接続された接続部が碍管(2)と金具
    (6)とで形成した小室(7)内に収容され、前記小室
    (7)の中空部に絶縁充填物(3)が充填され、前記絶
    縁充填物(3)の上部に空隙部(5)が設けられた電力
    ケーブルの終端部において、前記小室(7)の中空部に
    充填される絶縁充填物(3)がシリコーンゲルからなる
    ことを特徴とする電力ケーブルの終端部。
JP1962993U 1993-04-16 1993-04-16 電力ケーブルの終端部 Pending JPH0680338U (ja)

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