JPH0680209U - ランプ機能内蔵陶磁器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の色による美観演出を可能にした。 【構成】 底部に開口部１ａが形成されたほぼ壺状の半
透光性陶磁器本体１と、この陶磁器本体１の開口部１ａ
と対応する部分に一対のコネクター３ａ，３ｂが埋め込
まれかつ陶磁器本体１を載置する絶縁材からなる陶磁器
支持台２と、支持台２上のコネクター３ａ，３ｂに対向
電極リード線４ａ，６が接続されかつ陶磁器本体１内に
その長さ方向に沿って配置される蛍光灯４と、支持台２
内に配置されかつコネクター３ａ，３ｂに接続されて蛍
光灯４を点灯駆動させるインバータ１２とを有して構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾機能を有するランプ機能内蔵陶磁器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は、従来の陶磁器の構成を示す要部断面図である。同図において、２１は 底部に開口部２１ａを有するほぼ壺状に形成された半透明の透光性陶磁器本体、 ２２はこの陶磁器本体２１を載置する陶磁器支持台、２３は陶磁器支持台２２の 支持板２２ａ上に取り付けられた白熱灯、２４は白熱灯２３に交流電圧を供給す る電源コードである。

【０００３】 このように構成される陶磁器は、陶磁器支持板２２ａ上に取り付けられた白熱 灯２３に陶磁器本体２１をその底部に形成されている開口部２１ａを被せるよう にして配置し、陶磁器支持台２２上に陶磁器本体１を載置させ、白熱灯２３を点 灯させることによって照明し、例えば陳列棚等の上に配置して装飾用としての美 観を持たせている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成された陶磁器は、陶磁器本体２１の美観を演出 する光源として白熱灯２３を用いているため、その点灯色が１色しか得られない ことから、自由な色選択ができないという問題があった。

【０００５】 したがって本考案は、前述した従来の課題を解決するためになされたものであ り、その目的は、任意の色による美観演出を可能にしたランプ機能内蔵陶磁器を 提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するために本考案によるランプ機能内蔵陶磁器は、底部 に開口部が形成されたほぼ壺状の半透光性陶磁器本体と、半透光性陶磁器本体の 開口部と対応する部分に一対のコネクターが埋め込まれかつ半透光性陶磁器本体 を載置する絶縁材からなる陶磁器支持台と、陶磁器支持台上のコネクターに対向 電極リード線が接続されかつ半透光性陶磁器本体内にその長さ方向に沿って配置 される蛍光灯と、陶磁器支持台内に配置されかつコネクターに接続されて蛍光灯 を点灯駆動させる点灯装置とを有して構成されている。

【０００７】

【作用】

本考案においては、蛍光灯の蛍光体を適宜選択または混合することにより、任 意の色を選択でき、陶磁器本体を半透過して外部に取り出される。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。 図１は、本考案によるランプ機能内蔵陶磁器の一実施例による構成を示す図で あり、図１（ａ）は断面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ′線の断面図であ る。同図において、１は底部に開口部１ａが形成されたほぼ壺状の半透明の透光 性陶磁器本体であり、この透光性陶磁器本体１は約１０％程度以下の光透過率を 有している。また、２は中央部分にほぼ円形状に形成された支持板２ａの周縁部 分が円筒体２ｂの内壁面に一体形成され断面がほぼＨ形状に形成された絶縁材か らなる陶磁器本体支持台である。

【０００９】 また、３ａ，３ｂは陶磁器本体支持台２の支持板２ａのほぼ中央部分に埋め込 まれた一対のコネクター、４は例えば赤色に発光する蛍光灯である。

【００１０】 なお、この蛍光灯４は真空封止されたガラス管内の両端部に対向電極が設けら れかつ内壁面に所定の発光を行う蛍光面が形成され内部に少量の水銀および数１ ０Ｔｏｒｒのアルゴンが封入され、さらにガラス管の両端側にはそれぞれ対向電 極から引き出された線径約０．５ｍｍ程度の電極リード線４ａ，４ｂが設けられ ており、管長約１５０ｍｍ，管径約４ｍｍ程度の寸法を有して構成されている。

【００１１】 また、この蛍光灯４の外面にはその長さ方向に沿って導電性のテープ状リード 線５が接着配置されており、このテープ状リード線５の一端側が電極リード線４ ｂが接続され、また、このテープ状リード線５の他端側にはリード線６が接続さ れている。

【００１２】 また、陶磁器本体支持台２の支持板２ａのほぼ中央部分に埋め込まれた一対の コネクター３ａ，３ｂには、蛍光灯４の一端側の電極リード線４ａを、対向電極 リード線４ｂに接続されている外部テープ状リード線５を接続したリード線６と をそれぞれ挿入することにより電気的に接続され、この支持板２ａ上には蛍光灯 ４が正立するように配置される構造となっている。

【００１３】 また、陶磁器本体支持台２の内部には、蛍光灯４を点灯駆動させるインバータ １２が配置されており、このインバータ１２には交流電源コード１３に接続され た直流電源１４の正電圧端子および負電圧端子が接続され、例えば直流１２Ｖが 供給されるとともにコネクター３ａとコネクター３ｂとの間に接続されている。 なお、このインバータ１２は、幅約１５ｍｍ，長さ１５ｍｍ，厚さ約１０ｍｍ程 度の寸法を有して形成されている。また、１５は陶磁器本体支持台２の裏蓋であ る。

【００１４】 したがって、蛍光灯４と、インバータ１２および直流電源１４とはコネクター ３ａ，コネクター３ｂを境界としてランプモジュール１６および点灯モジュール １７を構成している。

【００１５】 また、陶磁器本体支持台２の支持板２ａ上には、正立配置された蛍光灯４に半 透光性陶磁器本体１の底部に形成されている開口部１ａ側を挿通させ、この蛍光 灯４を囲んで半透光性陶磁器１が配置され、半透光性陶磁器１内に蛍光灯４がそ の長さ方向に沿って配置される構造となっている。

【００１６】 このように構成されたランプ機能内蔵陶磁器は、電源コード１３に交流電源が 供給されることによって蛍光灯４が点灯され、これによって蛍光灯４から赤色の 蛍光発光が放射され、半透光性陶磁器本体１の内壁面間で乱反射および拡散され るので、半透光性陶磁器本体１を透過して外部に赤色発光を取り出すことができ る。したがって陶磁器本体１の全体形状が赤色の薄明かりで照明され、陶磁器本 体１が浮き上がって見える美観が得られる。

【００１７】 また、このような構成において、蛍光灯４をインバータ１２により点灯させる ことにより、点灯装置を小型に構成でき、陶磁器本体支持台２内に内蔵できるの で、装置のコンパクト化が可能となる。

【００１８】 また、このような構成において、蛍光灯４の両端側の電極リード線の引き出し 構造を、一方には電極リード線４ａを、他方には電極リード線４ｂを蛍光灯４の 外面に長さ方向に沿って接着配置させたテープ状リード線５を介してリード線６ をそれぞれ設けて蛍光灯４の同一方向から引き出すようにしたので、陶磁器本体 支持台２上への蛍光灯４の支持が容易となる。

【００１９】 また、このような構成において、陶磁器本体支持板２ａにコネクター３ａおよ びコネクター３ｂをそれぞれ埋め込むことにより、蛍光灯４を安定して正立させ ることができ、また、コネクター３ａ，３ｂを用いることにより、狭い半透光性 陶磁器本体１内への蛍光灯４の交換および配線が極めて容易に可能となる。

【００２０】 また、このような構成において、蛍光灯４とインバータ１２とをそれぞれコネ クター３ａ，３ｂを介して接続したことによってランプモジュール１６と点灯モ ジュール１７とに分離することができるので、ランプモジュール１６および点灯 モジュール１７の保守点検が容易となるとともにその取り外し，取り付けなどの 交換も容易となる。

【００２１】 なお、前述した実施例においては、蛍光灯として赤色発光の蛍光灯を用いた場 合について説明したが、本考案は、これに限定されるものではなく、緑色発光の 蛍光灯または青色発光の蛍光灯を用いても良く、また、複数色の蛍光体を混合し て形成される各色発光の蛍光灯を用いても前述と同様の効果が得られる。

【００２２】 また、前述した実施例においては、直流電源１４を陶磁器本体支持台２内に設 けた場合について説明したが、陶磁器本体支持台２の外部に配設し、電源リード を用いて陶磁器本体支持台２内に導入するようにしても良いことは勿論である。

【００２３】

【考案の効果】

以上、説明したように本考案によれば、蛍光灯の蛍光体を適宜選択または混合 することにより、蛍光灯を交換することにより、任意の色を選択でき、陶磁器本 体を半透過して外部に取り出すことができるので、任意の色による美観演出を可 能となる。 また、蛍光灯の対向電極リード線の一方を蛍光灯本体の外面に沿って形成し、 蛍光灯本体の同一方向から引き出すことにより、陶磁器支持台上への蛍光灯の支 持が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案によるランプ機能内蔵陶磁器の
一実施例による構成を示す断面図、（ｂ）は（ａ）のＢ
−Ｂ′線の断面図である。

【図２】従来の陶磁器の構成を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 半透光性陶磁器本体 １ａ 開口部 ２ 陶磁器本体支持台 ２ａ 支持板 ２ｂ 円筒体 ３ａ コネクター ３ｂ コネクター ４ 蛍光灯 ５ テープ状リード線 ６ リード線 １２ インバータ １３ 電源コード １４ 直流電源 １５ 裏蓋 １６ ランプモジュール １７ 点灯モジュール

フロントページの続き (72)考案者 大久保 好幸 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目１番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)考案者 佐藤 冬季 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目１番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)考案者 宇田 亘 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目１番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)考案者 下条 徳英 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 (72)考案者 内山 政男 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部に開口部が形成されたほぼ壺状の半
   透光性陶磁器本体と、 前記半透光性陶磁器本体の開口部と対応する部分に一対
   のコネクターが埋め込まれかつ前記半透光性陶磁器本体
   を載置する絶縁材からなる陶磁器支持台と、 前記陶磁器支持台上のコネクターに対向電極リード線が
   接続されかつ半透光性陶磁器本体内にその長さ方向に沿
   って配置される蛍光灯と、 前記陶磁器支持台内に配置されかつ前記コネクターに接
   続されて前記蛍光灯を点灯駆動させる点灯装置と、 を備えたことを特徴とするランプ機能内蔵陶磁器。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記蛍光灯は対向電
   極リード線の一方を蛍光灯本体の外面に沿って形成し、
   蛍光灯本体の同一方向から引き出すことを特徴とするラ
   ンプ機能内蔵陶磁器。