JPH0679827A - 布貼り鋼板の製造方法 - Google Patents
布貼り鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0679827A JPH0679827A JP4255661A JP25566192A JPH0679827A JP H0679827 A JPH0679827 A JP H0679827A JP 4255661 A JP4255661 A JP 4255661A JP 25566192 A JP25566192 A JP 25566192A JP H0679827 A JPH0679827 A JP H0679827A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- fabric
- cloth
- adhesive
- same color
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層前の布と同色の製品が得られる布貼り鋼
板の製造方法を提供する。 【構成】 片面に布と同色のホットメルト接着剤を塗布
した布をホットメルト接着剤の軟化点以上に加熱した鋼
板に圧着積層して、冷却する。
板の製造方法を提供する。 【構成】 片面に布と同色のホットメルト接着剤を塗布
した布をホットメルト接着剤の軟化点以上に加熱した鋼
板に圧着積層して、冷却する。
Description
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内のパ−ティショ
ン、内壁およびドアなどに使用するのに好適な布貼り鋼
板の製造方法に関する。
ン、内壁およびドアなどに使用するのに好適な布貼り鋼
板の製造方法に関する。
【002】
【従来技術】従来、屋内のパ−ティション、内壁および
ドアなどの製造には、無地や柄模様の塗装もしくはラミ
ネ−ト鋼板が使用されていたが、冷たい印象しか与えな
いため、近年、柔らかい印象を与える布貼り鋼板が注目
されている。この布貼り鋼板は、外観を美しくするた
め、布として織り目の粗いものを用いて、それを鋼板に
積層したものであるが、その製造は前処理を施した鋼板
に樹脂を溶剤に溶かしただけの透明な溶剤型接着剤を塗
布して、鋼板を加熱することにより溶剤の蒸発と樹脂の
溶融を行い、その上に布をラミネ−タ−で積層し、冷却
する方法で行われていた。
ドアなどの製造には、無地や柄模様の塗装もしくはラミ
ネ−ト鋼板が使用されていたが、冷たい印象しか与えな
いため、近年、柔らかい印象を与える布貼り鋼板が注目
されている。この布貼り鋼板は、外観を美しくするた
め、布として織り目の粗いものを用いて、それを鋼板に
積層したものであるが、その製造は前処理を施した鋼板
に樹脂を溶剤に溶かしただけの透明な溶剤型接着剤を塗
布して、鋼板を加熱することにより溶剤の蒸発と樹脂の
溶融を行い、その上に布をラミネ−タ−で積層し、冷却
する方法で行われていた。
【003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラミネ
−タ−で鋼板に布を積層する場合、布にしわが発生しな
いように張力をかけるため、伸びて織り目がさらに拡大
し、その状態で積層されることから、織り目を通して下
地鋼板や接着剤が見えるようになる。このため、それら
の色調が外観に表れ、布の色調が貼付け前と異なった色
調になり、また、接着剤の光沢も外観に表れ、目的の色
や光沢の製品が製造できないという問題があった。
−タ−で鋼板に布を積層する場合、布にしわが発生しな
いように張力をかけるため、伸びて織り目がさらに拡大
し、その状態で積層されることから、織り目を通して下
地鋼板や接着剤が見えるようになる。このため、それら
の色調が外観に表れ、布の色調が貼付け前と異なった色
調になり、また、接着剤の光沢も外観に表れ、目的の色
や光沢の製品が製造できないという問題があった。
【004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題のない布貼り鋼板の製造方法を提供するもので、そ
の特徴とするところは、片面に布と同色のホットメルト
接着剤を塗布した布をホットメルト接着剤の軟化点以上
に加熱した鋼板に圧着積層して、冷却することにある。
問題のない布貼り鋼板の製造方法を提供するもので、そ
の特徴とするところは、片面に布と同色のホットメルト
接着剤を塗布した布をホットメルト接着剤の軟化点以上
に加熱した鋼板に圧着積層して、冷却することにある。
【005】
【作用】布に塗布してある接着剤は、ホットメルト型で
あるため、常温では固く、布の織り目を固定する作用が
ある。このため、ラミネ−タ−で積層する場合、布に張
力をかけても織り目は拡大せず、接着剤が外観に表れに
くい。また、接着剤は布と同色に着色してあるため、織
り目から下地鋼板は見えず、見えるものは、接着剤だけ
である。しかも、接着剤は布と同色に着色してあるた
め、目的の色の布貼り鋼板を製造できる。
あるため、常温では固く、布の織り目を固定する作用が
ある。このため、ラミネ−タ−で積層する場合、布に張
力をかけても織り目は拡大せず、接着剤が外観に表れに
くい。また、接着剤は布と同色に着色してあるため、織
り目から下地鋼板は見えず、見えるものは、接着剤だけ
である。しかも、接着剤は布と同色に着色してあるた
め、目的の色の布貼り鋼板を製造できる。
【006】ホットメルト接着剤の布への塗布量は、15
〜35g/m2にするのが好ましい。15g/m2未満であ
ると、布は比較的明るい色調のものが用いられるため、
下地鋼板の色調が外観になって表れ、35g/m2を超え
ると、鋼板への積層の際接着剤が織り目より浸出し、接
着剤の光沢が外観に表れ易くなる。積層の際、鋼板は接
着剤の軟化点以上に加熱しておく必要がある。一般的な
ホットメルト接着剤の場合、鋼板は積層時の板温で60
〜120℃に加熱しておけばよい。
〜35g/m2にするのが好ましい。15g/m2未満であ
ると、布は比較的明るい色調のものが用いられるため、
下地鋼板の色調が外観になって表れ、35g/m2を超え
ると、鋼板への積層の際接着剤が織り目より浸出し、接
着剤の光沢が外観に表れ易くなる。積層の際、鋼板は接
着剤の軟化点以上に加熱しておく必要がある。一般的な
ホットメルト接着剤の場合、鋼板は積層時の板温で60
〜120℃に加熱しておけばよい。
【007】図1は、本発明法で布貼り鋼板を製造する工
程を示したもので、鋼板1に前処理装置2でリン酸塩処
理やクロメ−ト処理のような前処理を施して、加熱炉3
で加熱した後、鋼板1にホットメルト接着剤を塗布した
布4を供給して、ラミネ−タ−5で圧着し、その後、空
冷式の冷却装置6で冷却して、布貼り鋼板7にする。こ
こで、鋼板1としては、冷延鋼板、各種めっき鋼板、ス
テンレス鋼板などを使用すればよい。図2、図3は本発
明法により製造した布貼り鋼板を模型的に示したもの
で、鋼板1の上に前処理層8が形成され、その上にホッ
トメルト接着剤層9を介して布4が積層されている。
程を示したもので、鋼板1に前処理装置2でリン酸塩処
理やクロメ−ト処理のような前処理を施して、加熱炉3
で加熱した後、鋼板1にホットメルト接着剤を塗布した
布4を供給して、ラミネ−タ−5で圧着し、その後、空
冷式の冷却装置6で冷却して、布貼り鋼板7にする。こ
こで、鋼板1としては、冷延鋼板、各種めっき鋼板、ス
テンレス鋼板などを使用すればよい。図2、図3は本発
明法により製造した布貼り鋼板を模型的に示したもの
で、鋼板1の上に前処理層8が形成され、その上にホッ
トメルト接着剤層9を介して布4が積層されている。
【008】
【実施例】溶融亜鉛めっき鋼板にリン酸塩処理を施し
て、積層時の板温が50℃、60℃、120℃または1
30℃となるように加熱炉で加熱した後、片面に布と同
色に着色した市販ホットメルト接着剤を塗布したライト
グレ−の布(目付320g/m2、400g/m2)をラミ
ネ−タ−で積層した。
て、積層時の板温が50℃、60℃、120℃または1
30℃となるように加熱炉で加熱した後、片面に布と同
色に着色した市販ホットメルト接着剤を塗布したライト
グレ−の布(目付320g/m2、400g/m2)をラミ
ネ−タ−で積層した。
【009】次に、得られた布貼り鋼板の外観を観察し
て、積層前の布と同色の色調のものを○で、異なる色調
のものを×で評価した。また、JIS−6854に規定
する180°剥離試験を行い、接着強度を測定した。第
1表にこの結果を示す。
て、積層前の布と同色の色調のものを○で、異なる色調
のものを×で評価した。また、JIS−6854に規定
する180°剥離試験を行い、接着強度を測定した。第
1表にこの結果を示す。
【010】
【第1表】 (注)比較例は接着剤に透明なものを使用したものであ
る。
る。
【011】
【発明の効果】以上のように、本発明法は、ホットメル
ト接着剤を塗布した布を用いるので、積層時に布が伸び
ず、緻密な織り目の状態で積層できる。また、接着剤は
布と同色に着色してあるので、下地鋼板の影響が外観に
表れず、積層前の布と同色の製品を製造できる。
ト接着剤を塗布した布を用いるので、積層時に布が伸び
ず、緻密な織り目の状態で積層できる。また、接着剤は
布と同色に着色してあるので、下地鋼板の影響が外観に
表れず、積層前の布と同色の製品を製造できる。
【図1】本発明法による布貼り鋼板の製造工程図であ
る。
る。
【図2】本発明法により製造した布貼り鋼板の断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明法により製造した布貼り鋼板の平面図で
ある。
ある。
1…鋼板、2…前処理装置、3…加熱炉、4…布、5…
ラミネ−タ−、6…冷却装置、7…布貼り鋼板、8…前
処理層、9…ホットメルト接着剤層、
ラミネ−タ−、6…冷却装置、7…布貼り鋼板、8…前
処理層、9…ホットメルト接着剤層、
Claims (1)
- 【請求項1】 片面に布と同色のホットメルト接着剤
を塗布した布をホットメルト接着剤の軟化点以上に加熱
した鋼板に圧着積層して、冷却することを特徴とする布
貼り鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4255661A JPH0679827A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 布貼り鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4255661A JPH0679827A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 布貼り鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679827A true JPH0679827A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17281858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4255661A Withdrawn JPH0679827A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 布貼り鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679827A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014046680A1 (en) * | 2012-09-24 | 2014-03-27 | Celanese Acetate Llc | Fibrous substrates adhered with substituted cellulose ester adhesives and methods relating thereto |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP4255661A patent/JPH0679827A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014046680A1 (en) * | 2012-09-24 | 2014-03-27 | Celanese Acetate Llc | Fibrous substrates adhered with substituted cellulose ester adhesives and methods relating thereto |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |