JPH0679813A - 多重積層段ボール製アングル緩衝材の製造方法 - Google Patents
多重積層段ボール製アングル緩衝材の製造方法Info
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- JPH0679813A JPH0679813A JP4237079A JP23707992A JPH0679813A JP H0679813 A JPH0679813 A JP H0679813A JP 4237079 A JP4237079 A JP 4237079A JP 23707992 A JP23707992 A JP 23707992A JP H0679813 A JPH0679813 A JP H0679813A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 開梱後の処理が容易で、コスト的に有利な、
積み置き荷重の支持にも優れ、被梱包物等との密着性に
優れた信頼性のある段ボール製のアングル状緩衝材の製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】 帯状の段ボールシートを所定長に切断する工
程と、段ボールシートを複数枚積層し段ボールシート積
層体を形成する工程と、段ボールシート積層体を加圧し
乾燥する固定工程と、段ボールシート積層体にV字状の
溝を形成するようにカットする工程と、V字溝内面に接
着剤を塗布する工程と、V字溝内面を相互に接合する接
合工程とからなる多重積層段ボール製アングル緩衝材の
製造方法である。
積み置き荷重の支持にも優れ、被梱包物等との密着性に
優れた信頼性のある段ボール製のアングル状緩衝材の製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】 帯状の段ボールシートを所定長に切断する工
程と、段ボールシートを複数枚積層し段ボールシート積
層体を形成する工程と、段ボールシート積層体を加圧し
乾燥する固定工程と、段ボールシート積層体にV字状の
溝を形成するようにカットする工程と、V字溝内面に接
着剤を塗布する工程と、V字溝内面を相互に接合する接
合工程とからなる多重積層段ボール製アングル緩衝材の
製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重積層段ボール製の
アングル状の緩衝材の製造方法に関する。
アングル状の緩衝材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷蔵庫、クーラ等の電気製品
や、種々の合成樹脂成形品などの被梱包物を梱包する場
合には、被梱包物とこれを外部から覆う外装ケースとの
間に緩衝材を挿入することがある。このような緩衝材と
しては、従来から発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレ
ン、発泡ウレタン等が多用されている。これらは、クッ
ション性が良く、外部からの衝撃に対して内部の製品を
保護する機能に優れ、しかも軽量なため取扱い容易で、
成形も簡単である。しかし、この緩衝材は、石油製品で
あるため放置していても腐蝕せず、又燃やすと多量の黒
煙を発生したり異臭を発するので、梱包材料として使用
した後の廃棄、焼却処分が問題となっている。特に、地
球環境を保護する要請がある状況下では、製品を出荷し
た企業が、その責任において緩衝材の回収あるいは処理
を行なわなければならないという情況になりつつある。
や、種々の合成樹脂成形品などの被梱包物を梱包する場
合には、被梱包物とこれを外部から覆う外装ケースとの
間に緩衝材を挿入することがある。このような緩衝材と
しては、従来から発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレ
ン、発泡ウレタン等が多用されている。これらは、クッ
ション性が良く、外部からの衝撃に対して内部の製品を
保護する機能に優れ、しかも軽量なため取扱い容易で、
成形も簡単である。しかし、この緩衝材は、石油製品で
あるため放置していても腐蝕せず、又燃やすと多量の黒
煙を発生したり異臭を発するので、梱包材料として使用
した後の廃棄、焼却処分が問題となっている。特に、地
球環境を保護する要請がある状況下では、製品を出荷し
た企業が、その責任において緩衝材の回収あるいは処理
を行なわなければならないという情況になりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような緩衝材を使
用して梱包した企業と、製品を購入あるいは使用する需
要者とは、通常距離的に離間しており、需要者が梱包材
料のみを企業まで返送することも困難で、また、需要者
が梱包材料を処分することもできず、特に、このような
梱包材料が家庭内にあれば、嵩ばり狭少な室内空間をよ
り狭少なものとすることから、前記梱包材料はゴミとし
て多量に排出されている。また、この石油製品からなる
緩衝材は、緩衝機能には優れているものの、製品を積み
置きする場合には、製品の重量を支持する補強材として
の外装ケースが必要となり、強固な外装ケースに積み置
き時の荷重を支持させると、強度の高い高価な外装ケー
スにしなければならなくなるという不具合もある。
用して梱包した企業と、製品を購入あるいは使用する需
要者とは、通常距離的に離間しており、需要者が梱包材
料のみを企業まで返送することも困難で、また、需要者
が梱包材料を処分することもできず、特に、このような
梱包材料が家庭内にあれば、嵩ばり狭少な室内空間をよ
り狭少なものとすることから、前記梱包材料はゴミとし
て多量に排出されている。また、この石油製品からなる
緩衝材は、緩衝機能には優れているものの、製品を積み
置きする場合には、製品の重量を支持する補強材として
の外装ケースが必要となり、強固な外装ケースに積み置
き時の荷重を支持させると、強度の高い高価な外装ケー
スにしなければならなくなるという不具合もある。
【0004】さらに、前記緩衝材を段ボールシートの積
層体を用いて形成することも考えられるが、段ボールシ
ートを積層する場合に帯状段ボールシートを層状に卷回
すると、被梱包物の角部に当たる部分が正確な直角とな
らない。このため、被梱包物が角張ったものの場合に
は、角部に緩衝材が密着せず、隙間を生じ、被梱包物の
保護に欠ける虞もある。
層体を用いて形成することも考えられるが、段ボールシ
ートを積層する場合に帯状段ボールシートを層状に卷回
すると、被梱包物の角部に当たる部分が正確な直角とな
らない。このため、被梱包物が角張ったものの場合に
は、角部に緩衝材が密着せず、隙間を生じ、被梱包物の
保護に欠ける虞もある。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、梱包用の緩衝材として使用した場合
に、開梱後の処理が容易で、コスト的に有利なばかりで
なく、積み置き荷重の支持にも優れ、被梱包物等との密
着性に優れた信頼性のある段ボール製のアングル状緩衝
材の製造方法を提供することを目的とする。
になされたもので、梱包用の緩衝材として使用した場合
に、開梱後の処理が容易で、コスト的に有利なばかりで
なく、積み置き荷重の支持にも優れ、被梱包物等との密
着性に優れた信頼性のある段ボール製のアングル状緩衝
材の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、断面波形状をした中芯紙の片面または両面
に外面紙を接着してなる帯状の段ボールシートを所定長
に切断する工程と、この段ボールシートの片面に接着剤
を塗布し、複数枚積層し段ボールシート積層体を形成す
る工程と、この段ボールシート積層体を加圧し乾燥する
固定工程と、前記段ボールシート積層体の最外部にある
外面紙を残して段ボールシート積層体の所定位置に所定
の中心角を有するV字状の溝を形成するようにカットす
る工程と、前記段ボールシート積層体のV字溝内面に接
着剤を塗布する工程と、前記段ボールシート積層体のV
字溝内面を相互に接合する接合工程とからなる多重積層
段ボール製アングル緩衝材の製造方法である。
の本発明は、断面波形状をした中芯紙の片面または両面
に外面紙を接着してなる帯状の段ボールシートを所定長
に切断する工程と、この段ボールシートの片面に接着剤
を塗布し、複数枚積層し段ボールシート積層体を形成す
る工程と、この段ボールシート積層体を加圧し乾燥する
固定工程と、前記段ボールシート積層体の最外部にある
外面紙を残して段ボールシート積層体の所定位置に所定
の中心角を有するV字状の溝を形成するようにカットす
る工程と、前記段ボールシート積層体のV字溝内面に接
着剤を塗布する工程と、前記段ボールシート積層体のV
字溝内面を相互に接合する接合工程とからなる多重積層
段ボール製アングル緩衝材の製造方法である。
【0007】
【作用】本発明方法は、段ボールシートのみから緩衝材
を形成しているので、樹脂製の発泡体緩衝材の場合のよ
うに成形用の型が不要となり、コスト的に有利となり、
しかも梱包用の緩衝材として使用した場合に梱包を解
き、緩衝材を廃棄処分する場合には、燃焼させるなどに
より簡単に処理できる。
を形成しているので、樹脂製の発泡体緩衝材の場合のよ
うに成形用の型が不要となり、コスト的に有利となり、
しかも梱包用の緩衝材として使用した場合に梱包を解
き、緩衝材を廃棄処分する場合には、燃焼させるなどに
より簡単に処理できる。
【0008】特に、段ボールシート積層体にV字溝を形
成してこれを接合するので、帯状段ボールシートを層状
に卷回する方法に比し、緩衝材は、内面の角のみでなく
外面の角までも正確に形成され、被梱包物と外装ケース
との間に挿入したときの密着性が向上し、被梱包物の保
護が完全になる。
成してこれを接合するので、帯状段ボールシートを層状
に卷回する方法に比し、緩衝材は、内面の角のみでなく
外面の角までも正確に形成され、被梱包物と外装ケース
との間に挿入したときの密着性が向上し、被梱包物の保
護が完全になる。
【0009】また、段ボールシートは、その特性上、波
形状をした中芯紙が外面紙を補強する構造となるので、
緩衝材の使用態様によっては、波形状をした中芯紙が荷
重を支持し、積み置き荷重の支持が優れたものとなる。
形状をした中芯紙が外面紙を補強する構造となるので、
緩衝材の使用態様によっては、波形状をした中芯紙が荷
重を支持し、積み置き荷重の支持が優れたものとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明方法の一実施例を図面について
説明する。図1は、本発明方法の一例を示す作業工程を
示す概略構成図、図2は、本発明方法により形成された
緩衝材の斜視図である。例えば、段ボールシートdは、
図1に示されているように、断面波形状をした中芯紙1
の両面に外面紙2、例えばライナー紙が接着されたもの
である。本実施例の多重積層段ボール製アングル緩衝材
の製造方法では、まず、積み重ねられた所定の大きさの
段ボールシートdを1枚ずつ支持盤4上に引き出し、鋭
利な刃物、例えば、円盤状のカッターCをモータMによ
り回転させつつ所定長Lの段ボールシートdに切断す
る。
説明する。図1は、本発明方法の一例を示す作業工程を
示す概略構成図、図2は、本発明方法により形成された
緩衝材の斜視図である。例えば、段ボールシートdは、
図1に示されているように、断面波形状をした中芯紙1
の両面に外面紙2、例えばライナー紙が接着されたもの
である。本実施例の多重積層段ボール製アングル緩衝材
の製造方法では、まず、積み重ねられた所定の大きさの
段ボールシートdを1枚ずつ支持盤4上に引き出し、鋭
利な刃物、例えば、円盤状のカッターCをモータMによ
り回転させつつ所定長Lの段ボールシートdに切断す
る。
【0011】次に、この段ボールシートdは、支持盤4
上のローラあるいは搬送ベルト等(図示せず)により搬
送され、接着剤塗布ロール5により片面に接着剤Sが塗
布される。この接着剤塗布ロール5は、接着剤Sが貯溜
された接着剤溜り6の出口に設けられ、一部が出口内に
臨まされたもので、回転することにより接着剤Sが周面
に付着されるようになっている。ここに、接着剤Sとし
ては、例えば、酢酸ビニルなどを使用することが好まし
いが、本発明は、これに限定されるものではない。
上のローラあるいは搬送ベルト等(図示せず)により搬
送され、接着剤塗布ロール5により片面に接着剤Sが塗
布される。この接着剤塗布ロール5は、接着剤Sが貯溜
された接着剤溜り6の出口に設けられ、一部が出口内に
臨まされたもので、回転することにより接着剤Sが周面
に付着されるようになっている。ここに、接着剤Sとし
ては、例えば、酢酸ビニルなどを使用することが好まし
いが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0012】そして、段ボールシートdは、前記支持盤
4上から次の積層用支持台7上に送られる。この支持台
7は、端部にストッパ8が形成され、モータあるいは油
圧手段などにより昇降自在とされている。したがって、
この積層用支持台7を予め下げておき、次々と送られて
くる段ボールシートdを支持するのみで、適数枚(例え
ば3〜5枚)積層することができる。この場合、接着剤
塗布ロール5により段ボールシートdの上面に接着剤S
を塗布すれば、支持盤4上を滑らせつつ積層用支持台7
上に落下させるのみで段ボールシートdの積層状態を形
成できる。
4上から次の積層用支持台7上に送られる。この支持台
7は、端部にストッパ8が形成され、モータあるいは油
圧手段などにより昇降自在とされている。したがって、
この積層用支持台7を予め下げておき、次々と送られて
くる段ボールシートdを支持するのみで、適数枚(例え
ば3〜5枚)積層することができる。この場合、接着剤
塗布ロール5により段ボールシートdの上面に接着剤S
を塗布すれば、支持盤4上を滑らせつつ積層用支持台7
上に落下させるのみで段ボールシートdの積層状態を形
成できる。
【0013】このように積層状態とされた複数枚の段ボ
ールシートdは、例えば、一対のフォーク等を使用して
一括して加圧台8上に載置され、高周波乾燥機(図示せ
ず)により乾燥され固化される。加圧台8は、いわゆる
プレス装置であり、上下一対の加圧板8a,8bを有し
ている。前記段ボールシートdの積層体Dは、加圧台8
により加圧され相互の接着を強化され、高周波乾燥機に
より乾燥され、比較的硬い段ボールシート積層体Dとさ
れる。
ールシートdは、例えば、一対のフォーク等を使用して
一括して加圧台8上に載置され、高周波乾燥機(図示せ
ず)により乾燥され固化される。加圧台8は、いわゆる
プレス装置であり、上下一対の加圧板8a,8bを有し
ている。前記段ボールシートdの積層体Dは、加圧台8
により加圧され相互の接着を強化され、高周波乾燥機に
より乾燥され、比較的硬い段ボールシート積層体Dとさ
れる。
【0014】このように固化された段ボールシート積層
体Dは、支持盤4に沿って送られ、最外部(図示の場合
は最下部)にあるライナー紙2を残して所定位置(例え
ば中央部分)に、所定の中心角度θ(通常90度)を有
するV字状の溝9を形成するようになっている。このV
字状の溝9を形成するためのカッター10は、外周が鋭
利な円盤状のカッタ10aと10bとを、相互に干渉し
ないように搬送方向と直交する幅方向にずらせて配置し
かつ中心線11に対しそれぞれ45度傾けられている。
このカット工程では、それぞれのカッタ10a,10b
に設けられたモータMを回転させ、段ボールシート積層
体Dを停止した状態でカッター10を幅方向に作動する
ことにより、V字状の溝9を1回のストロークで形成す
るようにしている。
体Dは、支持盤4に沿って送られ、最外部(図示の場合
は最下部)にあるライナー紙2を残して所定位置(例え
ば中央部分)に、所定の中心角度θ(通常90度)を有
するV字状の溝9を形成するようになっている。このV
字状の溝9を形成するためのカッター10は、外周が鋭
利な円盤状のカッタ10aと10bとを、相互に干渉し
ないように搬送方向と直交する幅方向にずらせて配置し
かつ中心線11に対しそれぞれ45度傾けられている。
このカット工程では、それぞれのカッタ10a,10b
に設けられたモータMを回転させ、段ボールシート積層
体Dを停止した状態でカッター10を幅方向に作動する
ことにより、V字状の溝9を1回のストロークで形成す
るようにしている。
【0015】このようにして形成された段ボールシート
積層体DのV字溝9の内面には、接着剤Sが塗布され
る。この接着剤Sの塗布は、一対の接着剤塗布ロール1
2a,12bにより行うようになっており、両接着剤塗
布ロール12a,12bは、相互に干渉しないように搬
送方向と直交する幅方向にずらせて配置しかつ中心線1
3に対し接着面がそれぞれ45度傾けられている。これ
ら接着剤塗布ロール12a,12bは、接着剤Sが貯溜
された接着剤溜り14a,14bの出口に設けられ、一
部が出口内に臨まされたもので、回転することにより接
着剤Sが周面に付着されるようになっている。
積層体DのV字溝9の内面には、接着剤Sが塗布され
る。この接着剤Sの塗布は、一対の接着剤塗布ロール1
2a,12bにより行うようになっており、両接着剤塗
布ロール12a,12bは、相互に干渉しないように搬
送方向と直交する幅方向にずらせて配置しかつ中心線1
3に対し接着面がそれぞれ45度傾けられている。これ
ら接着剤塗布ロール12a,12bは、接着剤Sが貯溜
された接着剤溜り14a,14bの出口に設けられ、一
部が出口内に臨まされたもので、回転することにより接
着剤Sが周面に付着されるようになっている。
【0016】これら接着剤塗布ロール12a,12bの
回転によりV字溝9の内面に接着剤Sが塗布されると、
段ボールシート積層体Dは、次の接合工程に送られる。
この接合工程では、V字状の支持台15と、この支持台
15の内面と平行な下面16aを有する加圧体16とを
有するプレス装置17によりV字溝9の内面に接着剤が
塗布された段ボールシート積層体Dを折り曲げ、V字溝
9の内面相互を接合するようにしている。
回転によりV字溝9の内面に接着剤Sが塗布されると、
段ボールシート積層体Dは、次の接合工程に送られる。
この接合工程では、V字状の支持台15と、この支持台
15の内面と平行な下面16aを有する加圧体16とを
有するプレス装置17によりV字溝9の内面に接着剤が
塗布された段ボールシート積層体Dを折り曲げ、V字溝
9の内面相互を接合するようにしている。
【0017】このようにして形成された段ボールシート
積層体Dは、図2に示すように、折り曲げ角部が直角に
形成されたアングル状の緩衝材となる。この段ボール製
アングル状緩衝材は、例えば、電気冷蔵庫等のように角
部が90度とされている被梱包体を梱包する場合に使用
すると、被梱包体の角部と外装ケースの角部との間に蜜
に嵌挿され、外部からの衝撃に対して内部の被梱包体の
角部を保護することになる。また、この段ボール製アン
グル状緩衝材を外装ケース内に嵌挿する場合に、中芯紙
1における波形の稜線方向が上方からの荷重を受けるよ
うにすれば、積み置き荷重に対する支持能力が向上する
ことになる。
積層体Dは、図2に示すように、折り曲げ角部が直角に
形成されたアングル状の緩衝材となる。この段ボール製
アングル状緩衝材は、例えば、電気冷蔵庫等のように角
部が90度とされている被梱包体を梱包する場合に使用
すると、被梱包体の角部と外装ケースの角部との間に蜜
に嵌挿され、外部からの衝撃に対して内部の被梱包体の
角部を保護することになる。また、この段ボール製アン
グル状緩衝材を外装ケース内に嵌挿する場合に、中芯紙
1における波形の稜線方向が上方からの荷重を受けるよ
うにすれば、積み置き荷重に対する支持能力が向上する
ことになる。
【0018】なお、上述したものは、本発明の一実施例
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、前
記実施例では、段ボール製アングル状緩衝材の断面形状
をほぼ直角のL字状に成形したが、V字溝9の中心角度
θを適宜変更することにより断面形状が鋭角又は鈍角も
のを形成できる。また前記実施例は、帯状の段ボールシ
ートdを形成するに当たり、断面波形状をした中芯紙1
の両面にライナー紙2を接着したものであるが、ライナ
ー紙2を中芯紙1の片面のみに接着したものであっても
よい。さらに、積層される段ボールシートdの枚数は、
3〜5枚が適当であるが、緩衝性の向上を図るためには
適宜枚数を増やしても良い。
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、前
記実施例では、段ボール製アングル状緩衝材の断面形状
をほぼ直角のL字状に成形したが、V字溝9の中心角度
θを適宜変更することにより断面形状が鋭角又は鈍角も
のを形成できる。また前記実施例は、帯状の段ボールシ
ートdを形成するに当たり、断面波形状をした中芯紙1
の両面にライナー紙2を接着したものであるが、ライナ
ー紙2を中芯紙1の片面のみに接着したものであっても
よい。さらに、積層される段ボールシートdの枚数は、
3〜5枚が適当であるが、緩衝性の向上を図るためには
適宜枚数を増やしても良い。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明方法によれ
ば、多重積層段ボール製アングル緩衝材は、段ボールシ
ートのみから構成されているので、コスト的に有利で、
梱包用の緩衝材として使用した場合に梱包を解き、緩衝
材を廃棄処分する場合には、燃焼させるなどにより簡単
に処理できる。特に、段ボールシート積層体にV字溝を
形成しこれを接合して緩衝材を形成すれば、従来方法に
比し簡単に緩衝材を形成でき、被梱包物と外装ケースと
の間に挿入したときの密着性が向上し、被梱包物の保護
が完全になる。さらに、波形状中芯紙の波形の稜線方向
によっては、中芯紙がライナー紙を補強し、緩衝材の使
用態様によっては、積み置き荷重の支持が優れたものと
なる。
ば、多重積層段ボール製アングル緩衝材は、段ボールシ
ートのみから構成されているので、コスト的に有利で、
梱包用の緩衝材として使用した場合に梱包を解き、緩衝
材を廃棄処分する場合には、燃焼させるなどにより簡単
に処理できる。特に、段ボールシート積層体にV字溝を
形成しこれを接合して緩衝材を形成すれば、従来方法に
比し簡単に緩衝材を形成でき、被梱包物と外装ケースと
の間に挿入したときの密着性が向上し、被梱包物の保護
が完全になる。さらに、波形状中芯紙の波形の稜線方向
によっては、中芯紙がライナー紙を補強し、緩衝材の使
用態様によっては、積み置き荷重の支持が優れたものと
なる。
【図1】は、本発明方法の一実施例を示す概略構成図、
【図2】は、本発明方法により成形された緩衝材の斜視
図である。
図である。
1…中芯紙、2…ライナー紙、9…V字状の溝、d…段
ボールシート、L…段ボールシートの長さ、S…接着
剤、θ…V字状の溝の中心角。
ボールシート、L…段ボールシートの長さ、S…接着
剤、θ…V字状の溝の中心角。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】なお、上述したものは、本発明の一実施例
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、前
記実施例では、段ボール製アングル状緩衝材の断面形状
をほぼ直角のL字状に成形したが、V字溝9の中心角度
θを適宜変更することにより断面形状が鋭角又は鈍角も
のを形成できる。また前記実施例は、帯状の段ボールシ
ートdを形成するに当たり、断面波形状をした中芯紙1
の両面にライナー紙2を接着したものであるが、ライナ
ー紙2を中芯紙1の片面のみに接着したものであっても
よい。さらに、積層される段ボールシートdの枚数は、
3〜5枚が適当であるが、緩衝性の向上を図るためには
適宜枚数を増やしても良い。前述した実施例は、中芯紙
1の波形の稜線が、上下の段ボールシートdにおいてそ
れぞれ平行となるように積層しているが、本発明はこれ
のみでなく、前記稜線が上下の段ボールシートdにおい
て交差する、いわゆるクロス貼りとしてもよい。このよ
うにすれば、強度的に優れたものとなる。
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、前
記実施例では、段ボール製アングル状緩衝材の断面形状
をほぼ直角のL字状に成形したが、V字溝9の中心角度
θを適宜変更することにより断面形状が鋭角又は鈍角も
のを形成できる。また前記実施例は、帯状の段ボールシ
ートdを形成するに当たり、断面波形状をした中芯紙1
の両面にライナー紙2を接着したものであるが、ライナ
ー紙2を中芯紙1の片面のみに接着したものであっても
よい。さらに、積層される段ボールシートdの枚数は、
3〜5枚が適当であるが、緩衝性の向上を図るためには
適宜枚数を増やしても良い。前述した実施例は、中芯紙
1の波形の稜線が、上下の段ボールシートdにおいてそ
れぞれ平行となるように積層しているが、本発明はこれ
のみでなく、前記稜線が上下の段ボールシートdにおい
て交差する、いわゆるクロス貼りとしてもよい。このよ
うにすれば、強度的に優れたものとなる。
Claims (1)
- 【請求項1】 断面波形状をした中芯紙(1) の片面また
は両面に外面紙(2)を接着してなる帯状の段ボールシー
ト(d) を所定長(L) に切断する工程と、 この段ボールシート(d) の片面に接着剤(S) を塗布し、
複数枚積層し段ボールシート積層体(D) を形成する工程
と、 この段ボールシート積層体(D) を加圧し乾燥する固定工
程と、 前記段ボールシート積層体(D) の最外部にある外面紙
(2) を残して段ボールシート積層体(D) の所定位置に所
定の中心角( θ) を有するV字状の溝(9) を形成するよ
うにカットする工程と、 前記段ボールシート積層体(D) のV字溝内面に接着剤
(S) を塗布する工程と、 前記段ボールシート積層体(D) のV字溝内面を相互に接
合する接合工程とからなる多重積層段ボール製アングル
緩衝材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237079A JPH0679813A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 多重積層段ボール製アングル緩衝材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237079A JPH0679813A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 多重積層段ボール製アングル緩衝材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679813A true JPH0679813A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17010107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4237079A Pending JPH0679813A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 多重積層段ボール製アングル緩衝材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083027A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Mitsubishi Electric Corp | 熱交換素子の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP4237079A patent/JPH0679813A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083027A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Mitsubishi Electric Corp | 熱交換素子の製造方法 |
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