JPH0679703B2 - 有機溶剤洗浄装置 - Google Patents

有機溶剤洗浄装置

Info

Publication number
JPH0679703B2
JPH0679703B2 JP26470486A JP26470486A JPH0679703B2 JP H0679703 B2 JPH0679703 B2 JP H0679703B2 JP 26470486 A JP26470486 A JP 26470486A JP 26470486 A JP26470486 A JP 26470486A JP H0679703 B2 JPH0679703 B2 JP H0679703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic solvent
cleaning
vapor
cleaned
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26470486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63119888A (ja
Inventor
昇 佐々木
治樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26470486A priority Critical patent/JPH0679703B2/ja
Priority to US07/013,137 priority patent/US4800362A/en
Publication of JPS63119888A publication Critical patent/JPS63119888A/ja
Publication of JPH0679703B2 publication Critical patent/JPH0679703B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有機溶剤の蒸気を用いた洗浄装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
有機溶剤を用いる洗浄には、有機溶剤の蒸気を被洗浄物
に凝着させて行う蒸気洗浄法が多く用いられている。
従来、その蒸気洗浄装置としては種々のもの(特公昭59
-9228号、実開昭52-109371号等)が用いられている。例
えば第4図に示すように、上部に出入口22を有する縦長
の洗浄室21を備え、該洗浄室21の下部にトリクロールエ
チレン等の有機溶剤23を貯留し、この有機溶剤23中に該
有機溶剤23を蒸発させるための加熱コイル(例えばスチ
ーム用)24を取回し、一方、洗浄室21の中腹部には有機
溶剤の蒸気を冷却し液化するための冷却コイル25を取回
し、さらにシリンダ26により昇降駆動され被洗浄物Wを
前記出入口22に面する位置と前記貯留された有機溶剤23
の直上位置との22位置間で移動するエレベータ27を配設
している。
また、上記出入口22には扉28が付設され、さらに該出入
口22をはさんで被洗浄物Wを案内するためのスキツドレ
ール29とローラコンベヤ30とが配設されている。なお31
a,31bは被洗浄物Wを洗浄室21内に搬出入するためのプ
ツシヤー、32は冷却コイル25下に配設された液受け、33
は前記液受け32から液を回収して不純分を除去し洗浄室
21内に戻すセパレータ、34は温度計、35は有機溶剤23の
温度を検出する温度センサー、36は前記加熱コイル24に
介装したバルブである。
かゝる構成により、予め有機溶剤23を加熱コイル24で加
熱し、洗浄室21内に有機溶剤の蒸気を充満させておく。
そして、上昇位置にあるエレベータ27に被洗浄物Wを受
け、シリンダ26の駆動により該エレベータ27を下降させ
る。すると、有機溶剤の蒸気が被洗浄物Wの冷たい表面
にふれて液化し、この液化した有機溶剤により被洗浄物
Wの表面に付着している油脂分が洗い流され、被洗浄物
Wの表面は浄化される。一方冷却コイル25には常時冷媒
が流されており、洗浄室の上部に充満している蒸気がこ
の冷却コイル25にて冷やされて液化し、液受け32に回収
され、セパレータ33を介して洗浄室下に戻される。そし
て前記洗浄完了と共にエレベータ27は上昇し、搬出用プ
ツツシヤー31bの作動により被洗浄物Wが洗浄室21から
搬出され、これにて洗浄の一サイクルが完了する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のような従来の洗浄装置において
は、洗浄室21の上部に被洗浄物Wを搬出入するスペース
を確保しなければならないばかりか、このスペースを通
しての蒸気の外部への揮散を防止すべく冷却コイル25の
設置位置を可及的に上方にしなければならないという制
約があり、洗浄室21は必然的にその全高を高くしなけれ
ばならないものとなつていた。一方被洗浄物Wをエレベ
ーター27にて昇降させる必要があるため、冷却コイル25
の設置スペースを含めて洗浄室21の内径も大きくならざ
るを得なかつた。
すなわち、洗浄室21は全体として極めて大型となり、こ
のため、ピツトP(第2図)の形成を含めて装置の製造
コストが嵩むこととなつていた。また洗浄に使用する有
機溶剤を常時蒸発させ、大容量の洗浄室内に該蒸気を充
満させておかなければならないため、その加熱に大きな
エネルギーを必要とするとともに、大量の有機溶剤を必
要とし、洗浄効率が悪いという問題があつた。更に、洗
浄室が大容量であるのに加えて、冷却コイル25を、大き
なスペースをとるエレベーター27の外側に設置しなけれ
ばならない制約があるため、相互間距離が延びて、有機
溶剤の蒸気を十分に回収することができず、結果として
該蒸気の揮散損失が増加して、洗浄室周りの作業環境が
悪化するばかりか、有機溶剤の無駄な消費が増すという
問題を生じていた。
本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、洗浄
室が小型で、使用エネルギーの低減並びに有機溶剤の使
用量及び揮散損失の低減及び回収性の向上した有機溶剤
洗浄装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明の有機溶剤洗浄装置は、洗浄室の側部に出入口を
有し、洗浄室に洗浄時に有機溶剤の蒸気を供給する蒸気
供給手段と洗浄後に蒸気を回収する蒸気回収手段とを付
設した有機溶剤洗浄装置において、昇降可能で、下降時
に被洗浄物を覆い、かつ下端が、供給された蒸気がもれ
ないようにシールされるマツフルを備えたことを特徴と
するものである。
本発明において、洗浄室の出入口は、一重扉でよいが、
出入口に副室を設けて二重扉としてもよい。また前記出
入口は、出口と入口とを共通化したものとして、あるい
は出口と入口を分けた別個のものとして形成することが
できる。
また蒸気供給手段は、洗浄時にのみ有機溶剤の蒸気を供
給できるものであればその構成は特に限定するものでな
く、例えば洗浄室の下部に有機溶剤の貯留室を一体的に
設け、該貯留室に加熱コイルを配設し、該加熱コイルの
熱を利用して、洗浄時に必要量だけ蒸気を発生させるよ
うにした装置から形成することができる他、洗浄室とは
独立に蒸気発生装置を設け、洗浄時に必要量だけ洗浄室
内に蒸気を供給し得るようにした装置から形成すること
ができる。
さらに、蒸気回収手段は、洗浄室内に固定的に配設した
冷却コイルと可動的に配設した冷却コイルからなる構成
とすることができる。冷却コイルを可動的に配設する場
合、例えば洗浄室上部に、シリンダにより昇降駆動され
る架台を配し、この架台に被洗浄物の高さをほぼカバー
できる冷却コイルを吊下し、必要に応じて架台を下降さ
せるようにすれば良い。
マツフルは、下降させたとき、その下端がシールされる
が、このシールは、蒸気発生装置が洗浄室の下部に有機
溶剤貯留室を有する場合、マツフルの下端を該貯留室の
有機溶剤中に入れることにより達成される。該蒸気発生
装置が別個に設けられている場合は、シール部材によつ
て該下端と洗浄室の底をシールするとともに蒸気をマツ
フル内に供給する。このマツフルの大きさは、それを下
降させたとき、その上端が被洗浄物より若干高い位置と
なり、その幅又は径が被洗浄物を蒸気洗浄するのに必要
十分なすき間を該被洗浄物とマツフルとの間に形成する
程度の大きさであることが好ましく、そしてその上端は
開放されていてよい。
〔作用〕
上記構成の有機溶剤洗浄装置は、洗浄時に有機溶剤の蒸
気を供給できる供給手段を有するので、常時蒸気を供給
しなくて済み、したがつて被洗浄物を搬出入するための
余分なスペースを省略できるばかりか、蒸気回収のため
の余分なスペースを省略でき、また、洗浄室の側部に設
けた出入口から直接被洗浄物を搬出入することが可能に
なつて、従来の昇降エレベーターが不要になり、その分
洗浄室の内径を小さくできるとともに、洗浄室の高さを
大幅に削減できるものである。
しかも、昇降可能で、下降時に被洗浄物を覆い、かつ下
端が、供給された蒸気がもれないようにシールされるマ
ツフルを備えているので、被洗浄物を該マツフル内で蒸
気洗浄することができ、したがつて洗浄空間は洗浄に必
要かつ最小限となり、有機溶剤の使用量、蒸気発生量及
び蒸気を発生させるエネルギーを大幅に低減でき、ま
た、蒸気発生量の低減により揮散損失も低減できる。ま
た、該マツフルを上昇させることができるので、側部の
出入口による被洗浄物の搬出入に問題はなく、また、洗
浄中はマツフルによつて遮断されて蒸気の出入口からの
揮散が防止される。なお、蒸気回収手段を備えているの
で、洗浄後、蒸気を回収したのちに被洗浄物を搬出入す
ることができ、蒸気の揮散損失を防げる。
〔実施例〕
本発明を一実施例により図面を参照して説明する。
本実施例の有機溶剤洗浄装置は第1図に示すように、洗
浄室1の下部にトリクロルエチレン等の有機溶剤7を入
れる貯留室6を備え、該貯留室6は有機溶剤7がオーバ
フローしてオーバフロータンク8へ入るようになつてい
る。該オーバーフロータンク8には有機溶剤7を貯留室
6へ送る溶剤ポンプ13が接続されている。この貯留室6
及びオーバフロータンク8内には有機溶剤7を蒸発させ
るための加熱コイル(例えばスチームなどの熱媒体を流
す)12を配設し、一方、貯留室6の上には洗浄室1の壁
に沿つて有機溶剤の蒸気を冷却液化して回収するための
固定冷却コイル14を固設している。
また、洗浄室1の側部には出入口の扉15が付設され、更
に、その扉15の内側には被洗浄部Wを貯留室6上に案内
するためのスキツドレール16が配設されている。なお、
図中、18,17は被洗浄物Wを洗浄室1内外に搬出入する
ためのプツシヤーである。
そして、該洗浄室1の中央にはマツフルシリンダ3によ
つて昇降され、下降時被洗浄物Wを覆うマツフル2が吊
り下げられ、そしてそのマツフル2の外側を冷却シリン
ダ5によつて昇降させられる可動冷却コイル4が吊り下
げられている。なお、図中、10は温度計、9は熱電対、
11は前記加熱コイル12に介装したバルブである。
次に、該有機溶剤洗浄装置の動作を第1図を参照して説
明する。
貯留室6には有機溶剤7が入つており、溶剤ポンプ13に
よりオーバフロータンク8から微量ずつ有機溶剤7が流
し込まれ、余分な有機溶剤7は該貯留室6をオーバフロ
ーしてオーバフロータンク8へ流れ込み、循環する。被
処理物Wを洗浄しない場合は、貯留室6内の有機溶剤7
の温度をその中に挿入された熱電対9により感知し、温
度計10でバルブ11を介して加熱コイル12内を流れる熱媒
体を制御して該有機溶剤7の温度を沸点以下となるよう
に制御する。そのとき発生した蒸気は貯留室6の上に固
設された固定冷却コイル14によつて冷却液化して回収す
る。被処理物Wは洗浄室1の側部の扉15を開け、プツシ
ヤー17により押し、スキツドレール16上を移動させて、
洗浄室1の中央に置き、扉15を閉める。次いでマツフル
2をマツフルシリンダ3により下降させて、該被洗浄物
Wを覆うとともに、該マツフル2の下端を貯留室6内の
有機溶剤7中に入れてシールする。次いで加熱コイル12
によつて貯留室6の有機溶剤7を沸点に瞬時に加熱し
て、蒸発させてマツフル2内に蒸気を充満させ、マツフ
ル2内の被洗浄物Wを洗浄する。一般に、洗浄に用いる
有機溶剤は比重が大きいので、マツフル2の上端が開放
されていても、その開放された上端から蒸気はあまり飛
散しないが、マツフル2より飛散した蒸気は可動冷却コ
イル4と固定冷却コイル14によつて冷却液化され、回収
される。洗浄時はこの可動冷却コイル4とマツフル2の
上端近傍に位置させるとマツフル2から飛散した蒸気を
効率よく冷却することができる。
洗浄終了後、加熱コイル12を制御して貯留室6内の有機
溶剤7の温度を沸点以下にし、可動冷却コイル4を冷却
コイルシリンダ5によつてスキツドレール16近くまで下
降させ、マツフル2の上昇により飛散する蒸気は下降さ
せた可動冷却コイル4と固定コイル14によつて冷却液化
して回収する。次いで可動冷却コイル4を上昇させ、扉
15を開け、プツシヤー18で押すことにより被洗浄物Wを
搬出する。
なお、上記洗浄室1は、可動冷却コイル4及びマツフル
2を上昇させたときに収容する部分以外は、被洗浄物W
の高さより若干高い程度の高さとすることができ、小型
となる。
本実施例では、上記したように、マツフルと可動冷却コ
イルを備えているため、一重の扉でも有機溶剤の蒸気の
揮散はほとんどない。
〔発明の効果〕
本発明の有機溶剤洗浄装置は、上記したように、洗浄室
内に昇降可能なマツフルを備えているので、該マツフル
内で洗浄することにより有機溶剤の使用量、揮散損失及
び使用エネルギーの低減及び有機溶剤蒸気の回収性が向
上するとともに、洗浄室を小型化でき、洗浄室の側部に
出入口を設けても蒸気の揮散損失の問題も生じないなど
多くの利点を併有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の有機溶剤洗浄装置の構成を
示す模式図、 第2図は従来の有機溶剤洗浄装置の構成を示す模式図を
表わす。 図中、 1……洗浄室 2……マツフル 4……可動冷却コイル 6……貯留室 7……有機溶剤 12……加熱コイル 15……扉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄室の側部に出入口を有し、洗浄室に洗
    浄時に有機溶剤の蒸気を供給する蒸気供給手段と洗浄後
    に蒸気を回収する蒸気回収手段とを付設した有機溶剤洗
    浄装置において、昇降可能で、下降時に被洗浄物を覆
    い、かつ下端が、供給された蒸気がもれないようにシー
    ルされるマツフルを備えたことを特徴とする有機溶剤洗
    浄装置。
JP26470486A 1986-02-10 1986-11-06 有機溶剤洗浄装置 Expired - Lifetime JPH0679703B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26470486A JPH0679703B2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06 有機溶剤洗浄装置
US07/013,137 US4800362A (en) 1986-02-10 1987-02-10 Organic solvent cleaning apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26470486A JPH0679703B2 (ja) 1986-11-06 1986-11-06 有機溶剤洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63119888A JPS63119888A (ja) 1988-05-24
JPH0679703B2 true JPH0679703B2 (ja) 1994-10-12

Family

ID=17407021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26470486A Expired - Lifetime JPH0679703B2 (ja) 1986-02-10 1986-11-06 有機溶剤洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0679703B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2553717B2 (ja) * 1989-11-02 1996-11-13 松下電器産業株式会社 スクロール圧縮機
JP2804210B2 (ja) * 1992-01-22 1998-09-24 ジャパン・フィールド株式会社 洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63119888A (ja) 1988-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4029517A (en) Vapor degreasing system having a divider wall between upper and lower vapor zone portions
KR100357316B1 (ko) 기판 건조장치 및 기판 건조방법
JP6208768B2 (ja) 低温保存装置、およびその作動方法
US6026588A (en) Superheated vapor dryer system
KR970052714A (ko) 기판 세척 방법, 기판 세척/건조 방법, 기판 세척 장치 및 기판 세척/건조 장치
KR19980086453A (ko) 건조장치 및 건조방법
US2036261A (en) Apparatus for treatment with solvents
US3896829A (en) Apparatus for spraying and otherwise treating pieces in a vapor
JP2009219966A (ja) 密閉洗浄装置
JPH0679703B2 (ja) 有機溶剤洗浄装置
KR20170016071A (ko) 금속 부품의 기름때 가열 세척장치
EP0047307A1 (en) Apparatus for treating objects with a volatile fluid.
KR100492026B1 (ko) 과열 증기를 이용한 건조 장치
US4109897A (en) Salt reclamation system
KR20050096050A (ko) 초음파 세척 시스템
JPS62186978A (ja) 有機溶剤洗浄装置
US4800362A (en) Organic solvent cleaning apparatus
JP2021186736A (ja) 洗浄装置
US3154084A (en) Portable two bath solvent vapor parts cleaner
GB2083504A (en) Vapour cleaning plant
JPH023831Y2 (ja)
GB2209768A (en) Vapour/liquid solvent degreasing plant
US2552030A (en) Cold treatment apparatus and method
JPS62273089A (ja) 自動洗浄機
JP2022059420A (ja) 液化装置及び洗浄システム